JP5666195B2 - ダイボンダ及び半導体製造方法 - Google Patents
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Description
塗布工程ではリードフレームの塗布面とペースト吐出口の間隔を最適に保つ必要がある。ところが被塗布物であるリードフレーム塗布面は品種ごとに高さが異なるのみならず、剛性の低い材料でできた薄板が多く、個々の吐出作業ごとに吐出口かフレームを上下させて吐出口と塗布面の間隔を一定に保つ工夫が必要になる。そこで塗布面の高さを検出して、個々の塗布面の高さ変化に塗布ノズルを追従させることが行われている。
また、特許文献2に開示された方法は、接着剤が所定の位置に塗布されているかを検出するもので、接着剤の塗布高さを簡便な方法で直接的に算出するものではない。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、本発明の目的は、高速処理を実現でき生産性の高いダイボンダ及び半導体製造方法を提供することである。
さらに、本発明は、前記検出パターンが十字型パターン又は格子状の直線縞模様パターンであることを第3の特徴とする
また、本発明は、前記検出パターンは基板が有しない形状パターンであることを第4の特徴とする。
さらに、本発明は、記投影機の斜め投影を水平投影にするシフトして前記塗布面に投影することを第5の特徴とする。
また、本発明によれば、上記のダイペースト塗布装置または塗布方法を用い、生産性の高いダイボンダを提供できる。
図1は、本発明の一実施形態であるダイボンダ10を上から見た概念図である。ダイボンダは大別してウエハ供給部1と、ワーク供給・搬送部2と、ダイボンディング部3とを有する。
ダイボンディング部3はプリフォーム部(ダイペースト塗布装置)31とボンディングヘッド部32とを有する。プリフォーム部31はフレームフィーダ22により搬送されてきたワーク、例えばリードフレーム(図2参照)にダイ接着剤を塗布する。ボンディングヘッド部32は、ピックアップ装置12からダイをピックアップして上昇し、ダイをフレームフィーダ22上のボンディングポイントまで移動させる。そして、ボンディングヘッド部32はボンディングポイントでダイを下降させ、ダイ接着剤が塗布されたワーク上にダイをボンディングする。
Z=ΔX × Tanθ (1)
ここで、θを45度すれば、式(2)となり、シフト量ΔXが高さZとなるので、高さZを簡単に求めることができる。θ=45°が最も簡単に求めることができるが、他の角度を用いてもよい。装置への取り付けを考慮すると、0度より大きく90度より小さい角度が、好ましい。
Z=ΔX (2)
また、シフト量ΔXは、基準面51aにおける撮像カメラ41による撮像データである検出パターン50aと基準面51aにおける検出パターン50aから高さZだけ高い撮像面51bにおける検出パターン50bから求めることができる。
撮像カメラ41による撮像データは、複数の列を撮像できる撮像範囲毎に行われる。その撮像データを処理することによって、各リードフレーム45(塗布面45s)の位置が求められると共に、撮像データのうち検出パターンデータが処理され、塗布面45sの高さが検出される。前記検出パターンデータ処理は、全てのデータを処理するのでなく、特徴点、例えば十字型検出パターンであれば十字の頂点のデータで行ない、高さはそれらの平均値としてもよい。
図6(e)及び図6(f)は、図6(e)を見て分るように、内側のリードフレーム45の塗布面45sが浮き上がっているような状態を示している。そのために、内側の2つが特に十分なペースト厚を有することがでない。従って、確実にダイを接着できない。
さらに、リードフレーム45の厚さが薄くなると、列毎の傾向ではなく、リードフレーム一個一個で異なる傾向を示すようになる。
また、以上説明した実施形態によれば、撮像手段で一度に多くのリードフレームを撮像できるので、塗布処理時間の短縮を図ることができる。
さらに、以上説明した実施形態によれば、投影したパターンを撮像手段として、従来から用いてリードフレーム45の位置を測定する撮像カメラを使用することで、新たに撮像手段を設けることしなくて済むので、廉価なダイペースト塗布装置31を提供できる。
さらに、リ−ドフレーム等の基板にない検出パターンを用いることによって、画像処理における検出パターンの抽出がより容易に確実になり、塗布処理時間の短縮、より信頼性の高いダイペースト塗布装置または塗布方法を提供できる。
また、上記の実施形態では斜めに検出パターンを投影しているが、投影機に斜め投影を水平投影にする所謂シフト光学を用いて、照射領域前面に焦点を合わせ、より精度良く塗布面の高さを検出できる。
3:ダイボンディング部 4:高さ検出システム
10:ダイボンダ 22:フレームフィーダ
31:ダイペースト塗布装置(プリフォーム部)
41:撮像手段(2次元撮像カメラ等) 42:投影機
43:データ処理部 44:2次元移動機構
45:リードフレーム 45d:リード部側
45r:タブ吊りリード 45s:塗布面
45t:ダイパット(ダイ搭載部) 46:ニードル
46t:ペースト吐出口 47:ステージ
50:検出パターン 50a:基準面における検出パターン
50b:撮像面における検出パターン 51a:基準面
51b:撮像面 Z:基準面から塗布面の高さ
θ:投影機の基準面からの成す角。
Claims (11)
- 基板に任意の形状を有する検出パターンを前記基板に斜め方向から投影する投影機と、投影された前記検出パターンを鉛直方向から撮像する撮像手段と、基準とする基板でペーストが塗布される基準面で、前記撮像手段が前記基準面に前記投影機から照射された前記検出パターンを撮像した基準撮像データを記憶し、測定対象の基板におけるペーストが塗布される塗布面で、前記撮像手段が前記塗布面に前記投影機から照射された前記検出パターンを撮像した投影撮像データの前記基準撮像データとのシフト量を算出して、前記塗布面における基準面からの高さを測定するデータ処理部と、を有する高さ検出システムと、
前記基準面からの高さに基づいて、前記塗布面からのペースト吐出口の高さを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするダイボンダ。 - 前記斜め方向は、前記基準面と45度の成す角度であることを特徴とする請求項1に記載のダイボンダ。
- 前記撮像手段は、前記基板の位置を検出する撮像手段も兼ねることを特徴とする請求項1に記載のダイボンダ。
- 前記検出パターンは十字型又は格子状の直線縞模様であることを特徴とする請求項1に記載のダイボンダ。
- 前記検出パターンは基板が有しない形状パターンであることを特徴とする請求項1に記載のダイボンダ。
- 前記高さ検出システムは、投影機の斜め投影を水平投影にするシフト光学系を有することを特徴とする請求項1に記載のダイボンダ。
- 投影機が基板に任意の形状を有する検出パターンを前記基板に斜め方向から投影するステップと、
撮像手段が投影された前記検出パターンを鉛直方向から撮像するステップと、
データ処理部が、基準とする基板でペーストが塗布される基準面で、前記撮像手段が前記基準面に前記投影機から照射された検出パターンを撮像した基準撮像データを記憶し、測定対象の基板におけるペーストが塗布される塗布面で、前記撮像手段が前記塗布面に前記投影機から照射された前記検出パターンを撮像した投影撮像データの前記基準撮像データとのシフト量を算出して、前記塗布面における基準面からの高さを測定するステップと、
制御手段が前記高さに基づいてペースト吐出口の前記塗布面からの高さを制御するステップと、を有することを特徴とする半導体製造方法。 - 前記斜め方向は、前記基準面と45度の成す角度であることを特徴とする請求項7に記載の半導体製造方法。
- 前記検出パターンは、十字型パターン又は格子状の直線縞模様パターンであることを特徴とする請求項7に記載の半導体製造方法。
- 前記検出パターンは、基板が有しない形状パターンであることを特徴とする請求項7に記載の半導体製造方法。
- 前記投影機の斜め投影を水平投影にシフトして前記塗布面に投影することを特徴とする請求項7に記載の半導体製造方法。
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