JP5664856B2 - リリーフ弁 - Google Patents
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Description
ばね座107はキャップ98の孔99及びロッド106の外周に挟まれ軸方向に移動可能に挿入されており、その内孔108にロッド106の横孔110に対応する環状溝111及びこの溝111に連なり外周のばね座室114に開口する通路112を設けている(例えば、特許文献1参照。)。
また、弁本体92とキャップ98のシール形状が軸面でのOリングのシール形状のため高圧化に伴いOリングのはみ出しによる油漏れの発生の増加及び弁本体92へのキャップ98の取付け基準面をシート101の端面としているので、スリーブ96及びキャップ98に軸方向に力が作用し変形することで、スリーブ96及びキャップ98内部のクリアランスの管理寸法が変化し、リリーフ弁90の性能が安定しない。これにより、実機において油漏れのリスク増加や性能のバラツキが大きくなる。
ケーシングに螺着されたリテーナと、
前記リテーナに軸心方向に所定距離移動可能に配設され圧油の供給側と排出側との連通路を開閉する可動体と、
前記可動体の外周と前記リテーナの内周との間に配設され軸心方向に変位可能なピストン部材と、
前記ピストン部材と前記可動体との間に設けられ一端側を前記可動体に、かつ他端側を前記ピストン部材に付勢する主ばね部材と、
前記可動体と前記リテーナに螺着したプラグおよび該プラグに螺着した調整ボルト部材とにより構成される液圧室と、
前記液圧室に設けられ前記可動体を軸心方向に付勢する調整ばね部材と、
を設け、
前記可動体の一端面に作用する供給側の圧油の一部を前記液圧室に導入する孔を該可動体に形成し、前記液圧室の圧油により前記ピストン部材を介して前記主ばね部材を圧縮することによって設定圧力を調整するリリーフ弁において、
前記リテーナの先端部に形成され内穴に突出するあご部と、
前記リテーナに同軸で前記ケーシングに装着する摺動自在な円筒形状の弁座と、
前記弁座に前記可動体の円錐部に係合してシート面を形成した弁座ストッパー部と、
備え、前記あご部と前記弁座ストッパー部を圧入し、該あご部の内周面と該弁座の凹部外周面が隙間を有して係合することにより前記リテーナ及び前記弁座を一体的に移動することを特徴とする。
また、リリーフ弁単品状態での搬送時の弁座の落下防止にもなる。
本発明のリリーフ弁20は図1の入口ポート11と出口ポート12を制御するものであり、各ポート11及び12に各1個ずつ、例えばリリーフ弁15a、15bが使用される。この場合、図1に示すリリーフ弁15a、15bは図2及び図3に示すリリーフ弁20を使用している。
一方、リテーナ25の他端部(図2で右端)内周には、略円筒状のプラグ33の略中央部よりも一端側の外周が螺合している。この場合、前記プラグ33はねじ手段34によりリテーナ25に螺着され、プラグ33の略中央部の大径部35の段付部36がリテーナ25の側壁面37に当接されるので、プラグ33はリテーナ25の所定位置に固着される。また、前記プラグ33の一端部内周には雌ねじ38が形成されている。そして、前記ケーシング21とリテーナ25及びプラグ33により弁本体39が構成されている。前記プラグ33の略中央部よりも他端側(図2で左側)、すなわち大径部35はリテーナ25に形成された穴部41に嵌挿されている。さらに穴部41には、ピストン(ピストン部材)42が摺動自在に嵌挿されており、ばね部材43の弾発力によりピストン42の側壁面44(図2で右面)がプラグ33の大径部35の端面78に当接される。なお、ピストン42の側壁面44、45(図2で左面)には環状凹部46、47が形成されている。
前記ばね部材(主ばね部材)43は、ポペット弁体58の円錐部52を入口通路30の端部に係合してシート面53が画成されるので、入口通路30と出口通路32との間が連通・遮断されると共に、ピストン42をプラグ33に押付けている。すなわち、前記リテーナ25の内周と前記ポペット弁体58の外周との間に前記ばね部材43を収容する円筒状のばね室60が形成されており、該ばね室60は孔61を介して排出通路23に連通している。前記孔61はリテーナ25に円周方向に適宜等間隔に複数個形成されている。
前記液圧室63には、前記ポペット弁体58及び調整ボルト62の一端部より軸心方向に突出する円形状の突起部64及び65が臨設されており、これらの突起部64,65にはばね部材(調整ばね部材)66の両端が巻装され、かつプラグ33及びポペット弁体58の一端部に係合されている。前記ばね部材66は弾発力がポペット弁体58及びプラグ33に付勢している。よって、ポペット弁体58の円錐部52が弁本体39の入口通路30の端面に押付けられている。従って、調整ボルト62の回動操作により、ばね部材66の弾発力によるポペット弁体58への押圧力が調整でき、調整ボルト62と、該調整ボルト62に螺合して調整ボルト62の位置を固定するナット67と、該ナット67とプラグ33との間に装着されたワッシャ68とによりばね部材66の弾発力を調整する調整手段69が構成されている。
すなわち、あご部25aの開口部の内周面25bと弁座ストッパー部81の外周面81aとを嵌着する際に、内周面25b及び外周面81aを互いに圧入作業により結合し、あご部25aの内周面25bが弁座80の凹部外周面81bに隙間を有して係合すると共に、あご部25aの内側面(図2で右端面)と弁座ストッパー部81の内側面(図2の左側面)とが係合する状態に保持されている。
なお、あご部25aと弁座ストッパー部81との圧入による結合は、工具によりあご部25aもしくは弁座ストッパー部81を一方または両方を軸方向に引っ張ることにより容易に解離することができる。
一方、弁座80の他側(図2で左端)は弁座ストッパー部81より大径になって穴部24に嵌合し、ケーシング21と弁座80とは組付け時に該弁座80がケーシング21に対して摺動可能になるようにリテーナ25と弁座80との径方向の隙間T4(図示せず)を保持するようになっている。よって、弁座80はケーシング21に対して移動可能に嵌挿されている。
図2及び図3に示すリリーフ弁20は供給通路22の圧力を制御するため、供給通路22が設定圧力以上になると、ポペット弁体58が矢印Y方向に移動し排出通路23へ圧油を逃がす構造になっており、また図1に示すように旋回モータ10は左右回転が替わることで、供給通路22と出口通路23は交互に高圧となる。
図2に示すように、組付け状態(無加圧状態)及び排出通路23が加圧状態では、弁座80がリテーナ25から抜ける方向(図2で矢印X方向)へ移動して、ケーシング21に当たった状態で止まっている。この際、弁座80とリテーナ25には、隙間T1(図2参照)が発生している
図2及び図3において、リテーナ25のあご部25aと弁座80の弁座ストッパー部81との軸方向の隙間及びケーシング21と弁座80との径方向の隙間は以下の関係に保持されている。
(1) 図3の状態でのリテーナ25と弁座ストッパー部81との隙間T3は、隙間T2(及び図2の隙間T1)よりも大きくすることである。隙間T3が隙間T2(及び図2の隙間T1)より小さいと弁座80が図2の状態になった際に、リテーナ25の弁座組付け部内径に乗り上げ圧入状態と同等になってしまい騒音が発生するからである。
(2) 弁座ストッパー部81は、リテーナ25へ弁座80を組付ける過程において圧入状態になることから従来技術での圧入代と同等となるよう考慮し、かつリリーフ弁20のばね部材43の弾発力により抜け出さない程度の外径寸法とすべきである。
(3) 弁座80とリテーナ25との組付け部の径方向の隙間T4は、大きすぎるとシート面53の同軸不良となり、リーク量増大の原因となるので、径方向の隙間は例えばJISのハメアイ記号H7程度が望ましい。
15a、15b、20 リリーフ弁 21 ケーシング
22 供給通路 23 排出通路
25 リテーナ 25a あご部
33 プラグ 42 ピストン(ピストン部材)
43、66 ばね部材 48 ポペット
52 円錐部 53 シート面
58 ポペット弁体(可動体) 62 調整部ボルト(調整ボルト部材)
63 液圧室 80 弁座
81 弁座ストッパー部 81b 凹部外周面
Claims (1)
- ケーシングに螺着されたリテーナと、
前記リテーナに軸心方向に所定距離移動可能に配設され圧油の供給側と排出側との連通路を開閉する可動体と、
前記可動体の外周と前記リテーナの内周との間に配設され軸心方向に変位可能なピストン部材と、
前記ピストン部材と前記可動体との間に設けられ一端側を前記可動体に、かつ他端側を前記ピストン部材に付勢する主ばね部材と、
前記可動体と前記リテーナに螺着したプラグおよび該プラグに螺着した調整ボルト部材とにより構成される液圧室と、
前記液圧室に設けられ前記可動体を軸心方向に付勢する調整ばね部材と、
を設け、
前記可動体の一端面に作用する供給側の圧油の一部を前記液圧室に導入する孔を該可動体に形成し、前記液圧室の圧油により前記ピストン部材を介して前記主ばね部材を圧縮することによって設定圧力を調整するリリーフ弁において、
前記リテーナの先端部に形成され内穴に突出するあご部と、
前記リテーナに同軸で前記ケーシングに装着する摺動自在な円筒形状の弁座と、
前記弁座に前記可動体の円錐部に係合してシート面を形成した弁座ストッパー部と、
備え、前記あご部と前記弁座ストッパー部を圧入し、該あご部の内周面と該弁座の凹部外周面が隙間を有して係合することにより前記リテーナ及び前記弁座を一体的に移動することを特徴とするリリーフ弁。
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JP2010291712A JP5664856B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | リリーフ弁 |
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JP2010291712A Active JP5664856B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | リリーフ弁 |
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