JP5664231B2 - 小物部品の溶接方法およびそれに用いるテンプレート - Google Patents

小物部品の溶接方法およびそれに用いるテンプレート Download PDF

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Description

本発明は、小物部品の溶接方法の技術に関し、より詳しくは、被溶接対象たる部品における所定の溶接位置に、小物部品を簡易に精度良く位置決めするための方法およびそれに用いるテンプレートに関する。
被溶接対象たる部品(以下、被溶接部品と呼ぶ)に、ステーやブラケット等の小物部品を溶接する場合には、被溶接部品の所定位置に小物部品を位置決めして配置した後に、溶接が行われる。
このような小物部品の溶接においては、小物部品を被溶接部品の所定位置に精度良く、また、効率的に位置決めするために、配置位置の基準となるピン・受け等や、位置決めした状態を保持するためのクランプ機構等を備えた治具(以後、位置決め用治具と呼ぶ)が一般的に用いられている。
そして、このような位置決め用治具に関する技術が種々検討されており、例えば、以下に示す特許文献1にその技術が開示され公知となっている。
特許文献1に開示された従来技術では、ボデーパネル(被溶接部品)と同一形状を有する一対の樹脂製パネル治具により、前記ボデーパネルと小物部品とを挟持して位置決め固定し、この後、前記ボデーパネルと小物部品とを溶接ロボットにより溶接する構成としている。
このような構成により、汎用性を有し、複数の車種に対応した溶接方法を提供することができる。
特開昭61−95787号公報
小物部品の溶接を行う溶接設備の種類としては、一つの品種にのみ対応する位置決め用治具を備える専用の溶接設備(以下、専用設備と呼ぶ)や、複数の品種に対応すべく複数の位置決め用治具を備える共用の溶接設備(以下、共用設備と呼ぶ)や、どのような品種にも対応すべく、位置決めを全てロボットにより行う汎用の溶接設備(以下、汎用設備と呼ぶ)等の種類が存在している。
専用設備は、品種ごとに設置する必要があるため、設置スペースが多大になり、また、品種替えに対応するためには、位置決め用治具を入れ替える必要があるため、品種替えに時間やコストが掛かるという問題があった。
共用設備は、複数の品種に対応する複数の位置決め用治具を備えているため、位置決め用治具の構成が複雑で大掛かりになるという問題があった。
また、新たな品種に対応する場合には、専用工程と同様に位置決め用治具を入れ替えたり、改造したりする必要があるため、品種替えに時間やコストが掛かるという問題があった。
汎用設備は、複数の品種に対応する複数の治具を必要としないが、全てロボットにより位置決めをするため、初期投資に要する費用が多大であるという問題があった。
またいずれの方式の溶接設備であっても、溶接設備を配置した場所(以下、溶接エリアと呼ぶ)において、被溶接部品に対して小物部品を位置決めして配置した後に溶接を行うため、小物部品の位置決めをしている間は溶接ロボットを待機させておくことになる。従って、溶接ロボットの稼動効率が低くなり、溶接設備による溶接の所要時間が長くなるという問題があった。
また特許文献1に係る従来技術では、樹脂製パネル治具を用いて、被溶接部品と小物部品を挟持する構成としているため、挟持するためのアクチュエータ等の機構が別途必要となり、位置決め用治具の構成が大掛かりになるという問題が残されていた。
また、被溶接部品に対して小物部品を配置した後に、さらに、挟持状態にする時間を要するため、小物部品の配置に時間を要し、溶接設備による溶接の所要時間が長くなるという問題も残されていた。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、簡易な構成のテンプレートを提供するとともに、そのテンプレートを用いることによって、溶接設備の設置スペースや投資コストの低減を図るととともに、溶接設備による溶接の所要時間を短縮することができる小物部品の溶接方法を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、溶接対象たる部品である小物部品を、被溶接対象たる部品である被溶接部品に対して所定位置に位置決めして溶接する小物部品の溶接方法であって、前記小物部品を前記被溶接部品に対して溶接する設備である溶接設備の所定の溶接場所以外の場所において、前記被溶接部品の前記所定位置で前記小物部品の位置を規制する型部材であり、前記被溶接部品の外形形状における凹凸形状に対応した凸凹形状に形成される本体部と、該本体部に形成される前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品の外形形状に対応する切欠き部と、該切欠き部の端面部に配置され、前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品と当接する駒と、前記本体部の位置決めをするための部位である位置決め部と、を備えるテンプレートを用いて、前記被溶接部品の所定位置に前記小物部品を仮配置して、前記小物部品が前記所定位置に仮配置された前記被溶接部品を、前記テンプレートと共に前記溶接設備の前記所定の溶接場所に配置し、前記テンプレートを用いて、前記溶接設備に対する前記被溶接部品の位置決めをして、前記小物部品が仮配置されるとともに前記溶接設備に対して位置決めされた前記被溶接部品から前記テンプレートを離脱して、前記被溶接部品に対して前記小物部品を溶接するものである。
請求項2においては、前記駒の前記小物部品と当接する部位である当接部は、前記本体部に設けられたベース部に、該ベース部に対する前記駒の離間距離を調整するためのシムを介して固定されるものである。
請求項3においては、複数の前記駒を対面させて設けるとともに、一方の前記駒の前記当接部は、前記本体部に設けられたベース部に、前記シムを介して固定され、他方の前記駒の前記当接部は、前記本体部に設けられたベース部に、前記シムと弾性を有する素材からなる弾性部材を介して固定されるものである。
請求項4においては、溶接対象たる部品である小物部品を、被溶接対象たる部品である被溶接部品に対して所定位置に位置決めして溶接する小物部品の溶接方法に用いるためのテンプレートであって、前記テンプレートは、前記被溶接部品の外形形状における凹凸形状に対応した凸凹形状に形成される本体部と、該本体部に形成される前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品の外形形状に対応する切欠き部と、該切欠き部の端面部に配置され、前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品と当接する駒と、溶接工程における前記本体部の位置決めをするための部位である位置決め部と、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、簡易な構成のテンプレート(位置決め治具)で精度良く効率的に、被溶接部品に対して小物部品の位置決めをすることができる。
また、溶接ロボットの稼働率を上げることができる。
請求項2においては、小物部品の配置位置を微調整することができる。またこれにより、小物部品の位置決め精度を確保することができる。
請求項3においては、小物部品の配置位置のばらつきを抑制することができる。またこれにより、小物部品の位置決め精度を確保することができる。
請求項4においては、精度良く効率的に、被溶接部品に対して小物部品の位置決めをすることができる。
本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法の適用対象たる被溶接部品と小物部品を示す斜視模式図。 本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法に用いるテンプレートを示す斜視模式図。 本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法に用いるテンプレートを示す図、(a)切欠き部を示す平面模式図、(b)切欠き部を示す側面断面模式図。 本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法の適用する溶接工程を示す平面模式図。 溶接工程に備えられる置き台を示す斜視模式図。 本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法の流れを示すフロー図。 被溶接部品に対するテンプレートの配置状況(配置前)を示す斜視模式図。 被溶接部品に対するテンプレートの配置状況(配置後)を示す斜視模式図。 被溶接部品に対する小物部品の配置状況を示す斜視模式図。 溶接工程に対する被溶接部品の配置状況(テンプレート除去前)を示す斜視模式図。 溶接工程に対する被溶接部品の配置状況(テンプレート除去後)を示す斜視模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法に用いる位置決め用治具であるテンプレートについて、図1〜図3を用いて説明をする。
尚、本実施形態では、図1に示すような形状の被溶接部品たるメインパネル1に対して、4個の小物部品2・2・2・2を溶接する場合を例示して説明をする。
メインパネル1は、プレス成形された鋼製の部品であり、例えば、自動車を構成する部品であるフロアパネルのような部品がこれに該当する。
通常プレス成形される部品には凹凸部が形成されているが、本実施形態に示すメインパネル1においては、例えば、凹部1aが形成されている。メインパネル1に形成されているその他の凹凸部については、説明の便宜上(説明を簡単にするため)、図示等を省略している。
また、メインパネル1には、各小物部品2・2・2・2を配置するための所定位置1b・1b・1b・1bが設定されている。
小物部品2は、鋼製の部品であり、例えば、フロアパネルに溶接にて植設されるステーやブラケット等の部品がこれに該当する。
本実施形態では、複数(本実施形態では4個)の小物部品2・2・2・2が、メインパネル1の所定位置1b・1b・1b・1bにおいて、それぞれ位置決めして溶接される。
尚、本実施形態では、被溶接部品および小物部品が自動車用部品である場合を例示して説明をするが、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法を適用する部品の種類をこれに限定するものではない。
また、本実施形態では、同じ形状の小物部品2を4個溶接する場合を例示しているが、本発明に係る小物部品の溶接方法を適用する各小物部品の形状はそれぞれに異なっていてもよく、また、個数もこれに限定するものではない。
図2に示す如く、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法に用いる位置決め用治具であるテンプレート3は、本体部4、補強部5等を備えている。
本体部4は、対応するメインパネル1の外形形状に沿う形状に形成される樹脂製の略パネル状の部材であり、凸部4a、切欠き部4b等が形成されている。
本実施形態において、本体部4は、FRP製としており、鋼製等の補強部5等を適宜用いて補強することによって、剛性を確保しつつ、作業者が持ち運びすることができる程度の重量に軽量化した構成としている。
本体部4に形成された凸部4aは、メインパネル1の凹部1aに沿う形状としており、凹部1aに凸部4aを嵌合させることによって、メインパネル1に対して、テンプレート3を位置決めすることができる構成としている。
また、本体部4に形成された切欠き部4bは、テンプレート3がメインパネル1に対して位置決めされた状態(即ち、凹部1aに凸部4aを嵌合させた状態)において、メインパネル1の所定位置1bに小物部品2が配置された状態における、該小物部品2の外形形状に沿う形状で切り欠かれた部位である。即ち、切欠き部4bに沿わせて小物部品2を配置することによって、小物部品2をメインパネル1の所定位置1bに配置することができる。
また、切欠き部4bには、小物部品2が当接する端面部において、複数の駒6・6・6・・・が配設されている。このため、テンプレート3においては、小物部品2をメインパネル1の所定位置1bに位置決めして載置した際に、小物部品2に対して、本体部4が直接接触するのではなく、駒6・6・・・と小物部品が当接する構成としている。
図3(a)(b)に示す如く、駒6は、ベース部6a、当接部6b、シム6c・6c、固定ボルト6d等により構成されている。
ベース部6aは、駒6の基部となる部位であり、テンプレート3の本体部4にFRP樹脂で塗り固めて固定されている。
当接部6bは、小物部品2と直接当接する部位であり、テンプレート3がメインパネル1に位置決めされた状態において、該当接部6bの接触面が、テンプレート3に設定された所定位置1bの外縁形状に沿うように配置されている。
また当接部6bの素材としては、例えばHMD5焼入れ鋼等の硬度が高い素材を採用するようにしており、当接部6bの磨耗を防止している。また、このような構成により、小物部品2は、テンプレート3に対して、本体部4が接触するのではなく、駒6・6・・・が当接するため、本体部4が摩耗することも防止している。
シム6cは、ベース部6aと当接部6bに介設される部材であり、ベース部6aに対する当接部6bの離間距離を調整するために設けている。そして、シム6cの厚みを変更したり、あるいは、シム6cの挿入枚数を変更したりすることによって、当接部6bの位置(即ち、小物部品2の配置位置)を微調整することができる構成としている。
即ち、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法において用いるテンプレート3において、駒6は、本体部4に設けられたベース部6aに、該ベース部6aに対する当接部6bの離間距離を調整するためのシム6c・6cを介して固定されるものである。
このような構成により、小物部品2の配置位置を微調整することができる。またこれにより、小物部品2の位置決め精度を確保することができる。
複数の駒6・6・・・のうち、対向して配置される各駒6・6において、一方の駒6は、ベース部6aに対して、当接部6bが、シム6c・6cを介して固定ボルト6dにより固定される構成としている(以後、係る構成の駒6を第一駒6Xと呼ぶ)。また、他方の駒6は、ベース部6aに対して、当接部6bが、シム6c・6cと弾性部材6eを介して、固定ボルト6dによって固定される構成としている(以後、係る構成の駒6を第二駒6Yと呼ぶ)。
即ち、第一駒6Xと第二駒6Yでは、弾性部材6eの有無が異なっている。
仮に、第一駒6Xのみしかない構成であれば、対向する各第一駒6X・6Xと小物部品2との間で隙間を設定しておかなければ、小物部品2を所定位置1bに配置することが困難になる。
一方、第一駒6Xと対になるように第二駒6Yを対向させて設ける構成とすれば、小物部品2を第一駒6Xに対して当接させながら配置していくことによって、位置決め精度を確保しつつ、さらに小物部品2を押し込んでいけば、第二駒6Yが変位するため、小物部品2を押し込んで配置することが可能になる。
また、小物部品2が所定位置1bに配置された後には、第二駒6Yが弾性部材6eの弾性力により元の位置に復元するため、精度良く、また、効率的に小物部品2の配置を保持することができる。
また、各駒6X・6Yは、当接部6bの最下部においてくびれを形成するための傾斜部6fを備えているため、小物部品2が第二駒6Yによって保持されるときに、小物部品2が嵌り込んだ感触が作業者に伝わる。従って、所定位置1bに小物部品2を確実に配置できたという感覚が得られ、作業者の作業感も良くなる。
即ち、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法において用いるテンプレート3において、複数の各駒6X・6Yを対面させて設けるとともに、一方の第一駒6Xの当接部6bは、本体部4に設けられたベース部6aに、シム6c・6cを介して固定され、他方の第二駒6Yの当接部6bは、本体部4に設けられたベース部6aに、シム6c・6cと弾性を有する素材からなる弾性部材6eを介して固定されるものである。
このような構成により、小物部品2の配置位置のばらつきを抑制することができる。またこれにより、小物部品2の位置決め精度を確保することができる。
また、テンプレート3には、適宜の場所に磁石7が埋め込まれている。
磁石7は、テンプレート3がメインパネル1に対して位置決めされた状態(即ち、凹部1aと凸部4aを嵌合させた状態)において、テンプレート3をよりメインパネル1に精度良く沿わせるために設けている。
次に、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法について、図4〜図11を用いて説明をする。
本実施形態では、図4に示すような構成の溶接設備10において、メインパネル1に対して、4個の小物部品2・2・2・2を溶接する場合を例示して説明をする。
本実施形態に示す溶接設備10は、所定の溶接エリア15に配置されており、2台の溶接ロボット11・12と、小物部品2・2・・・をメインパネル1に対して溶接する所定の溶接場所となる置き台13が備えられている。
図4および図5に示す如く、置き台13は、複数の支柱からなる簡易な構成としており、テンプレート3の位置決めをするための一対の支柱である位置決め部13a・13aと、メインパネル1を下方から支持するための複数(本実施形態では4箇所)の支柱である支持部13b・13b・・・を備えている。
位置決め部13a・13aの頂部には、テンプレート3に形成された位置決め孔5a・5aに対応する突起部13c・13cが設けられており、位置決め孔5a・5aに突起部13c・13cを挿通しつつ、置き台13にメインパネル1およびテンプレート3を配置することによって、溶接設備10におけるテンプレート3の位置決めを行う構成としている。
そして、位置決め部13a・13aでテンプレート3の位置決めを行うことによって、該テンプレート3に嵌合しているメインパネル1の溶接設備10における位置決めをする構成としている。
このような構成とすることにより、置き台13において、メインパネル1の位置決めをするための基準(位置決め用治具等)を別途備える必要がないため、溶接設備10をより簡素な設備により構成することができる。
支持部13b・13b・・・の頂部には、メインパネル1を吸着して保持するための吸着部13d・13d・・・が設けられており、置き台13上に位置決めして載置されたメインパネル1の配置を保持することができる構成としている。
尚、本実施形態では、吸着部13dとして電磁石を採用する構成としており、置き台13上にメインパネル1が位置決めして載置された状態で、電磁石に通電することによって、メインパネル1を磁着して保持するようにし、メインパネル1を移載するときには、電磁石への通電を解除することによって、メインパネル1の磁着状態を開放できる構成としている。
また、支持部13b・13b・・・の配置は、形状が異なる複数種類の各メインパネル1・1・・・に対応できる(即ち、各種類のメインパネル1・1・・・において、共通して平面部となっている)部位を選んで配置する構成としている。
また、溶接エリア15の外部には、メインパネル1を一時保管しておくための場所である保管エリア14を確保しており、当該保管エリア14において、プレス工程から仕上がってきたメインパネル1・1・・・を、重ね合わせた状態のままパレット14a上に載置して保管する構成としている。
尚、本実施形態では、例えば、溶接設備10において、4種類の異なる品種について溶接を行う場合を例示して説明をしており、保管エリア14においては、異なる4種類のメインパネル1・1・1・1を一時保管される4個のパレット14a・14a・14a・14aを配置できるスペースを確保している。
そして、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法では、作業者が、当該保管エリア14において、メインパネル1に対して、小物部品2・2・・・を配置する作業を行うようにしている。
即ち、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法において用いるテンプレート3は、メインパネル1の外形形状における凹凸形状(凹部1a)に対応した凸凹形状(凸部4a)が形成される本体部4と、該本体部4に形成されるメインパネル1の所定位置1bに配置された小物部品2の外形形状に対応する切欠き部4bと、該切欠き部4bの小物部品2と当接する部位に配置された駒6と、溶接設備10における本体部4の位置決めをするための部位である位置決め孔5a・5aと、を備えるものである。
このような構成により、精度良く効率的に、メインパネル1に対して小物部品2の位置決めをすることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法の一連の流れを説明する。
図6および図7に示す如く、保管エリア14のパレット14a上において重ねられた状態で保管されている複数のメインパネル1・1・・・のうち、最上部のメインパネル1に対して、テンプレート3を重ね合わせる(STEP−1)。
するとこのとき、図8に示すように、各切欠き部4b・4b・4b・4bによって、メインパネル1における小物部品2・2・2・2を配置するための所定位置1b・1b・1b・1bが明示される。
メインパネル1は、パレット14a上において、何枚重ね合わされているかによって、湾曲度合が変化してくるが、テンプレート3には適宜の場所に磁石7が設けられているため、常に安定してメインパネル1にテンプレート3を沿わせることができる。これにより、テンプレート3によって、常に安定して所定位置1b・1b・1b・1bを明示することができる。
次に、図6および図9に示す如く、テンプレート3の各切欠き部4b・4b・4b・4b(より詳しくは、各駒6・6・・・)に沿わせて、メインパネル1上に対して、各小物部品2・2・2・2を配置する(STEP−2)。
これにより、小物部品2・2・2・2が所定位置1b・1b・1b・1bに精度良く配置される。
このとき、メインパネル1と各小物部品2・2・2・2の接触面には、接着剤を塗布しておく。そして、接着剤の接着力によって、メインパネル1に対して各小物部品2・2・2・2を仮固定する。
次に、図6に示す如く、各小物部品2・2・2・2を配置(仮固定)した最上部のメインパネル1だけを、テンプレート3を重ね合わせたままの状態で、溶接設備10に移載する(STEP−3)。
このとき、図6および図10に示すように、テンプレート3の位置決め孔5a・5aに置き台13の突起部13c・13cを嵌挿させて、テンプレート3およびメインパネル1、さらには、メインパネル1上に仮固定された各小物部品2・2・2・2を、溶接設備10において位置決めする(STEP−4)。
次に、図6および図11に示す如く、置き台13に載置した状態のメインパネル1からテンプレート3を離脱する(STEP−5)。
このとき、小物部品2・2・2・2は、接着剤によって仮固定されているため、テンプレート3を離脱しても所定位置1b・1b・1b・1bに配置された状態を保持している。
そして、溶接ロボット11・12によって、メインパネル1に小物部品2・2・2・2を溶接する(STEP−6)。
また、図6に示すように、溶接ロボット11・12によって、メインパネル1に小物部品2・2・2・2が溶接されている間に、テンプレート3を離脱した作業者は保管エリア14に戻って、再度(STEP−1)〜(STEP−5)を繰り返し、次に溶接設備10に移載されるメインパネル1に対して、テンプレート3を重ね合わせて、小物部品2・2・2・2を仮配置しておく。
また、溶接ロボット11・12による、メインパネル1に対する小物部品2・2・2・2の溶接が終了すれば、当該メインパネル1に対する溶接が完了する(STEP−7)。
そして、溶接が完了したメインパネル1を置き台13から除去するとともに、すぐに次の溶接対象たる各小物部品2・2・2・2が所定位置1b・1b・1b・1bに仮配置されたメインパネル1を、テンプレート3とともに置き台13上に配置する。
このようにして、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法による溶接作業が行われる。
即ち、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法によれば、溶接設備10における所定の溶接場所(即ち、置き台13)以外の場所である保管エリア14において、メインパネル1に対する小物部品2・2・2・2の位置決めを行うため、溶接ロボット11・12が停止している時間を従来に比して短縮することができ、溶接ロボット11・12の稼働率を上げることができる。これにより、溶接設備10による溶接の所要時間を短縮することができる。
またさらに、溶接ロボット11・12の稼働率を上げることによって、タクトタイム内における溶接ロボット11・12による打点数を増大させることができるため、従来に比して短いライン長の溶接設備10であっても、所定の打点数を確保することができる。
また、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法では、新たな品種に対応するためには、その品種に対応したテンプレート3を製造するだけでよいため、複数品種への対応および新品種への対応を、従来に比して極めて容易に行うことができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法では、溶接ロボット11・12以外に必要な設備としては、各メインパネル1の品種に対応した複数のテンプレート3・3・・・と、従来の位置決め用治具等に比して極めて簡易な構成である置き台13だけでよいため、溶接設備10を極めて簡易な設備によって構成することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る小物部品の溶接方法は、溶接対象たる部品である小物部品2を、被溶接対象たる部品であるメインパネル1に対して所定位置1bに位置決めして溶接するものであって、小物部品2をメインパネル1に対して溶接する設備である溶接設備10の所定の溶接場所である置き台13以外の場所(本実施形態では保管エリア14)において、メインパネル1の所定位置1bで小物部品2の位置を規制する型部材であるテンプレート3を用いて、メインパネル1の所定位置1bに小物部品2を仮配置して、小物部品2が所定位置1bに仮配置されたメインパネル1を、テンプレート3と共に溶接設備10の置き台13に配置し、テンプレート3を用いて、溶接設備10に対するメインパネル1の位置決めをして、小物部品2が仮配置されるとともに溶接設備10に対して位置決めされたメインパネル1からテンプレート3を離脱して、メインパネル1に対して小物部品2を溶接するものである。
このような構成により、簡易な構成のテンプレート3(位置決め治具)で精度良く効率的に、メインパネル1に対して小物部品2の位置決めをすることができる。
また、溶接ロボット11・12の稼働率を上げることができる。
1 メインパネル
2 小物部品
3 テンプレート
4 本体部
5a 位置決め孔
6 駒
6X 第一駒
6Y 第二駒
6a ベース部
6b 当接部
6c シム
6e 弾性部材
10 溶接設備
13 置き台
14 保管エリア

Claims (4)

  1. 溶接対象たる部品である小物部品を、被溶接対象たる部品である被溶接部品に対して所定位置に位置決めして溶接する小物部品の溶接方法であって、
    前記小物部品を前記被溶接部品に対して溶接する設備である溶接設備の所定の溶接場所以外の場所において、
    前記被溶接部品の前記所定位置で前記小物部品の位置を規制する型部材であり、前記被溶接部品の外形形状における凹凸形状に対応した凸凹形状に形成される本体部と、該本体部に形成される前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品の外形形状に対応する切欠き部と、該切欠き部の端面部に配置され、前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品と当接する駒と、前記本体部の位置決めをするための部位である位置決め部と、を備えるテンプレートを用いて、
    前記被溶接部品の所定位置に前記小物部品を仮配置して、
    前記小物部品が前記所定位置に仮配置された前記被溶接部品を、前記テンプレートと共に前記溶接設備の前記所定の溶接場所に配置し、前記テンプレートを用いて、前記溶接設備に対する前記被溶接部品の位置決めをして、
    前記小物部品が仮配置されるとともに前記溶接設備に対して位置決めされた前記被溶接部品から前記テンプレートを離脱して、前記被溶接部品に対して前記小物部品を溶接する、
    ことを特徴とする小物部品の溶接方法。
  2. 前記駒の前記小物部品と当接する部位である当接部は、
    前記本体部に設けられたベース部に、該ベース部に対する前記駒の離間距離を調整するためのシムを介して固定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の小物部品の溶接方法。
  3. 複数の前記駒を対面させて設けるとともに、
    一方の前記駒の前記当接部は、
    前記本体部に設けられたベース部に、前記シムを介して固定され、
    他方の前記駒の前記当接部は、
    前記本体部に設けられたベース部に、前記シムと弾性を有する素材からなる弾性部材を介して固定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の小物部品の溶接方法。
  4. 溶接対象たる部品である小物部品を、被溶接対象たる部品である被溶接部品に対して所定位置に位置決めして溶接する小物部品の溶接方法に用いるためのテンプレートであって、
    前記テンプレートは、
    前記被溶接部品の外形形状における凹凸形状に対応した凸凹形状に形成される本体部と、
    該本体部に形成される前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品の外形形状に対応する切欠き部と、
    該切欠き部の端面部に配置され、前記被溶接部品の前記所定位置に配置された前記小物部品と当接する駒と、
    溶接工程における前記本体部の位置決めをするための部位である位置決め部と、
    を備える、
    ことを特徴とするテンプレート。
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