JP5659671B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電子写真方式で中間転写体を使用する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、デジタル複合機等の画像形成装置、特にカラー画像形成装置に関する。
上述のような電子写真方式を利用した画像形成装置においては、像担持体(感光体または中間転写体)に形成したトナー画像の一次転写時または二次転写時の転写不良を防止するため、あるいは像担持体上の転写残トナーのクリーニング性を向上させるために、像担持体(感光体または中間転写体)の表面に潤滑剤を塗布して、トナーとの付着力を低減させる技術が知られている。
その場合、中間転写体への潤滑剤の塗布量が少ないと、転写残トナーのクリーニング性が悪化したり、中間転写体から用紙へのトナーの転写(二次転写)がされにくくなるという問題が発生する。逆に潤滑剤の塗布量が過剰であると、感光体から中間転写体への転写(一次転写)がされにくくなるという問題が発生する。
そこで例えば、特許文献1には、像担持体として感光体べルトと中間転写ベルトを備えた中間転写方式の画像形成装置において、その感光体べルト又は中間転写ベルトのトナー像を担持する前の表面にクリーニングブレードを当接させて、残留トナーを除去してクリーンな状態になった感光体ベルト又は中間転写ベルトの表面に、潤滑剤を塗布した後、その潤滑剤の表面を均して厚みが均一な潤滑剤の層を形成することが提案されている。
この画像形成装置によれば、像担持体である感光体べルト又は中間転写ベルトの表面に、潤滑剤の均一な層を形成することができるので、その後担持するトナー像の次工程領域への転写を良好に行うことができ、虫喰い、画像ボケ、ボソツキ等の異常画像のない良好な転写画像を得ることができるとしている。
しかしながら、潤滑剤は像担持体に対して単に均一な層になるように塗布すれば良いのではなく、適正量塗布することが必要である。
そこで、例えば、特許文献2には、中間転写体である中間転写ベルトをクリーニングするクリーニング装置に、二次転写後の中間転写ベルト上の残留トナーを除去するクリーニングブレードと中間転写ベルトに潤滑剤を塗布するための回転式の潤滑剤塗布部材を設けた画像形成装置において、中間転写ベルトを駆動するモータの電流値を検知する検知手段を設け、その検知手段による検知結果に応じて潤滑剤塗布部材の回転数を可変することが提案されている。
これは、中間転写ベルトの表面の摩擦係数によってそれを駆動するモータの負荷トルクが変化し、モータの電流値がその負荷トルクに応じて変化するので、それをを利用して、その電流値の検知結果に基づいて、潤滑剤塗布部材の回転数を可変とすることにより、中間転写ベルトの表面の摩擦係数に応じて潤滑剤を適正量塗布しようとしており、それによって、潤滑剤の過剰塗布に起因した画像の濃度低下や細線再現不良、虫喰い等の発生を防止することができるとしている。
しかしながら、負荷トルクは中間転写ベルト等の中間転写体の表面摩擦係数だけでなく、クリーニングブレードの当接状態や、ブレード先端に塞き止められているトナー量によっても変動してしまう。例えば、経時の使用でブレード先端が磨耗することによって当接状態が変化してしまうし、印刷される画像によってブレード先端に塞き止められているトナー量は異なってくる。
そのため、中間転写体の表面摩擦係数が一定であっても負荷トルクは変動してしまい、負荷トルクの変動によりモータの電流値が変化したからといって、必ずしも中間転写体の表面摩擦係数が変化したと判断することはできない。また、中間転写体の表面摩擦係数は通紙する用紙の種類によって変化するという特徴がある。特にプロダクション市場においては、使用される用紙の種類も多岐に亘っており、印刷ボリュームも大きいため、紙特有の問題が発生し易い。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、中間転写体を備えた画像形成装置において、使用される用紙の種類が変わっても、中間転写体の表面摩擦係数が常に適正な値となるように潤滑剤を適正量塗布することができるようにして、潤滑剤塗布量の過不足による転写不良やクリーニング不良の発生を防止することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、感光体にトナー画像を形成する画像形成部と、その感光体に形成したトナー画像を中間転写体に転写する一次転写手段と、その中間転写体上のトナー画像を用紙に転写する二次転写手段と、その二次転写手段による二次転写工程後に上記中間転写体上の残留トナーを除去するクリーニング手段と、そのクリーニング手段によって残留トナーが除去された中間転写体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、表面摩擦係数が低い用紙を使用する場合ほど、上記潤滑剤塗布手段による中間転写体の表面への潤滑剤塗布量を増加させるようにしたものである。
そのため、使用する用紙の表面摩擦係数が0.5以下の特定紙である場合に押下又はタッチされる特定紙設定キーを有する操作表示部を設け、その特定紙設定キーが押下又はタッチされると特定紙の設定を認識して記憶し、上記潤滑剤塗布手段による上記中間転写体への潤滑剤塗布条件を変更して、潤滑剤の塗布量を増加させるようにするとよい。
あるいは、使用する用紙の種類又は銘柄を指定できる操作表示部と、表面摩擦係数が0.5以下の特定紙に該当するか否かのデータを用紙の種類又は銘柄の情報とともに格納したメモリとを設け、上記操作表示部から用紙の種類又は銘柄が指定されると、その用紙の種類又は銘柄を認識して上記メモリ内のデータと照合し、上記特定紙であった場合には、上記潤滑剤塗布手段による上記中間転写体への潤滑剤塗布条件を変更して、潤滑剤の塗布量を増加させるようにしてもよい。
上記潤滑剤塗布手段は、上記中間転写体及び潤滑剤に当接しつつ潤滑剤を削り取って上記中間転写体の表面に塗布する潤滑剤塗布部材と、その潤滑剤に加圧力を付与する加圧手段とを備え、上記潤滑剤塗布部材は繊維状回転体であるとよい。
その場合、使用する用紙の表面摩擦係数が0.5以下の場合には、上記潤滑剤塗布部材の回転数を初期設定値に対して150%の回転数にするとよい。
上記潤滑剤が脂肪酸金属塩であって、該脂肪酸金属塩の金属が、亜鉛、鉄、カルシウム、アルミニウム、リチウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、セリウム、チタン、ジルコニウム、鉛、マンガンの中から選択される金属であり、上記脂肪酸金属塩の脂肪酸が、ラウリル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミステリン酸、オレイン酸の中から選択される少なくとも一つ以上の脂肪酸であるのが望ましい。
この発明による画像形成装置は、表面摩擦係数が低い用紙を使用する場合ほど中間転写体の表面への潤滑剤塗布量を増加させることによって、中間転写体の表面摩擦係数を常に適切な値に保つことができるように、その表面に潤滑剤を常に適正量だけ塗布することができ、潤滑剤塗布量の過不足による転写不良やクリーニング不良の発生を防止することができる。
この発明の一実施例であるタンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 図1におけるクリーニング装置17の構成例を示す概略構成図である。 中間転写ベルトの表面摩擦係数増加量と虫喰いランクとの関係を示す図である。 用紙の摩擦係数と中間転写ベルトの表面摩擦係数増加量との関係を示す図である。 用紙の摩擦係数と虫喰いランクとの関係を示す図である。 図1における画像形成装置本体100に設けた操作表示部の一例を示す平面図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施例であるタンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
この図1に示すタンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置は、画像形成装置本体100が給紙テーブル200上に載置されている。その画像形成装置本体100の内部には、複数の画像形成手段1Y、1M、1C、1Kが並設されたタンデム型中間転写方式の画像形成部(以下「タンデム型画像形成部」と言う)20が設けられており、それを構成する各部材の符号に付けた添え字Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色をそれぞれ示している。
画像形成装置本体100には、中央付近に、無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、複数の支持ローラ14、15、15′、16等に掛け回して図中時計回り(矢印Fで示す方向)に回動され、テンションローラ63によってテンションが付与されている。
この例では、支持ローラ16とテンションローラ63との間の部分の左側に、中間転写ベルト用のクリーニング装置17を設けている。このクリーニング装置17は、中間転写ベルト10上のトナー画像を用紙に転写した後に、中間転写ベルト10上に残留するトナーを除去するためのものであるが、残留トナーを除去した中間転写ベルト10の表面に潤滑剤を塗布する機能も有している。その詳細は後述する。
支持ローラ14と支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成手段1Y、1M、1C、1K(以下、1Y、M、C、Kのように略記する)を横に並べて配置して、タンデム型画像形成部20を構成している。このタンデム型画像形成部20の各画像形成手段1Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を担持する像担持体としての感光体ドラム2Y、M、C、Kを有している。
そして、このタンデム型画像形成部20の上には、2つの露光装置4が設けられている。各露光装置4はそれぞれ2つの画像形成手段(1Yと1M、1Cと1K)に対応しており、例えば2つの光源装置(半導体レーザ、半導体レーザアレイ、あるいはマルチビーム光源等)とカップリング光学系、共通の光偏向器(ポリゴンミラー等)、2系統の走査結像光学系等で構成される光走査方式の露光装置であり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報に応じて各感光体ドラム2Y、M、C、Kに露光を行い、静電潜像を形成する。
また、各画像形成手段1Y、M、C、Kの感光体ドラム2Y、M、C、Kの周囲には、上記の露光に先立って各感光体ドラムを均一に帯電する帯電装置3Y、M、C、K、上記の露光装置4によって各感光体ドラム2Y、M、C、Kの表面に形成された静電潜像を各色のトナーで現像する現像装置5Y、M、C、K、各感光体ドラム2Y、M、C、K上の転写残トナーを除去する感光体用クリーニング装置7Y、M、C、Kが設けられている。
さらに、各感光体ドラム2Y、M、C、Kから中間転写ベルト10にトナー画像を転写する一次転写位置には、中間転写ベルト10を間に挟んで各感光体ドラム2Y、M、C、Kに対向するように一次転写手段の構成要素としての一次転写ローラ6Y、M、C、Kが設けられている。
中間転写ベルト10を支持する複数の支持ローラのうち、支持ローラ14は中間転写ベルト10を回転駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動伝達機構(ギヤ、プーリ、ベルト等)を介してモータと接続されている。また、ブラックの単色画像を中間転写ベルト10上に形成する場合には、図示しない移動機構により、支持ローラ15、15′を移動させて、イエロー、マゼンタ、シアンの感光体ドラム2Y、M、Cを中間転写ベルト10から離間させることが可能である。
中間転写ベルト10を挟んでタンデム型画像形成部20と反対の側には、二次転写装置22を備えている。この二次転写装置22は、図1に示す例では、二次転写対向ローラを兼ねた支持ローラ16に二次転写ローラ16′を押し当てて、転写電界を印加することによって、中間転写ベルト10上の画像を記録体としてのシート状の用紙(転写紙)Sに転写する。
また、二次転写装置22から離れた左横には、用紙S上の転写画像を定着する定着装置25を設けている。この定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。定着ベルト26は2つの支持ローラに掛け回されており、少なくとも一方のローラには図示しない加熱手段(ヒータ、ランプ、あるいは電磁誘導式の加熱装置等)が設けられている。
二次転写装置22によって画像が転写された用紙Sは、2つのローラ23、23に支持された搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送される。この搬送ベルト24の部分は、固定されたガイド部材、あるいは搬送ローラや搬送コロ等でもよい。
なお、この例では、二次転写装置22および定着装置25の下側に、上述したタンデム型画像形成部20と平行に、用紙の両面に画像を記録するために用紙を反転して搬送するシート反転装置28を備えている。
ここで、このカラー画像形成装置によるカラー画像形成動作を説明する。
画像形成装置本体100に画像データが送られ、作像開始の信号を受けると、タンデム型画像形成部20では、図示していない駆動モータによって支持ローラ14を回転駆動して他の複数の支持ローラを従動回転させ、中間転写ベルト10を図1中の矢印F方向に回動させる。
これと同時に、個々の画像形成手段1Y、M、C、Kでは、各感光体ドラム2Y、M、C、Kが図示していない駆動モータによって反時計回りに回転され、帯電装置3Y、M、C、Kによる帯電、露光装置4による露光(潜像形成)、現像装置5Y、M、C、Kの各色のトナーによる現像のプロセスを経て、各感光体ドラム2Y、M、C、Kの表面上にそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像を形成する。
そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、それらの単色画像を一次転写ローラ6Y、M、C、Kで順次中間転写ベルト10に重ねて転写して、中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
一方、上記の画像形成動作に合わせて、給紙テーブル200内の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に2段に備えた給紙カセット44の1つからシート状の用紙Sを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して画像形成装置本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
また、手差し給紙の場合は、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシート状の用紙(図示せず)を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と二次転写装置22との間に用紙Sを送り込み、二次転写装置22によって中間転写ベルト10上の合成カラー画像を用紙S上に転写してカラー画像を記録する。
画像転写後の用紙Sは、搬送ベルト24によって搬送して定着装置25へ送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着した後、さらに搬送して排出ローラ56によって排紙トレイ57上に排出して、そこにスタックする。その定着装置25から排出ローラ56までの搬送路の途中に、図示していない切換爪が設けられている。
用紙の両面に画像を記録する場合には、その切換爪を切り換えて、一方の面に転写画像が定着されて記録された用紙Sをシート反転装置28に入れ、そこで反転させて再び画像形成装置本体100内の給紙路48に導く。そして、その用紙をレジストローラ49を介して転写位置へと導き、その用紙Sの他方の面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の各感光体ドラム2Y、M、C、Kは、感光体用クリーニング装置7Y、M、C、Kによって、画像転写後に各感光体ドラム2Y、M、C、K上に残留する残留トナーが除去される。また、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルト用のクリーニング装置17によって、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーが除去される。そして、これらのクリーニング工程後、画像形成装置はタンデム型画像形成部20による再度の画像形成に備える。
次に、この実施例におけるクリーニング装置の概略構成を図2によって説明する。図2は図1に示した中間転写ベルト10のクリーニング装置17の構成例を示す概略構成図である。
このクリーニング装置17は、像担持体である中間転写ベルト10を懸架しているローラの一つである二次転写対向ローラを兼ねた支持ローラ16のベルト搬送方向下流側に、中間転写ベルト10に対向して配置されている。
そして、中間転写ベルト10の回動方向(矢印F方向)上流側から順次、クリーニング装置17からのトナー飛散を防止するための入口シール101、中間転写ベルト10の回動方向とは反対方向に回転する繊維状回転体である第1ブラシローラ102、中間転写ベルト10上の転写残トナーを除去する第1クリーニングブレード103と第1クリーニングブレード加圧スプリング109、中間転写ベルト10に潤滑剤107を塗布する潤滑剤塗布部材である繊維状回転体の第2ブラシローラ104、中間転写ベルト10に塗布された潤滑剤を薄層化するための第2クリーニングブレード105と第2クリーニングブレード加圧スプリング110、がそれぞれ配置されている。
このクリーニング装置17では、第1ブラシローラ102と第1クリーニングブレード103および第1クリーニングブレード加圧スプリング109が、中間転写ベルト10上の転写残トナーを除去するためのクリーニング手段である。
また、潤滑剤塗布部材である第2ブラシローラ104と、その第2ブラシローラ104に向けて潤滑剤107に加圧力を付与する加圧手段である加圧スプリング108とによって、潤滑剤塗布手段を構成している。潤滑剤塗布部材が第2ブラシローラ104のように繊維状回転体であると、潤滑剤の削り取り効果が高く、潤滑剤107を中間転ベルト10の表面に均一に塗布するのに有効である。
また、このクリーニング装置17の最下部には廃トナーをクリーニング装置外に排出するための廃トナー搬送コイル106が設けられている。第1のクリーニングブレード103及び第2のクリーニングブレード105に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、クリーニング対向ローラ111,112が設けられている。
このクリーニング装置17は、担持していた合成カラー画像が二次転写装置22によって用紙に転写された後の中間転写ベルト10の部分が矢印F方向に回動されて来ると、クリーニング手段である第1ブラシローラ102と第1クリーニングブレード103によって、その中間転写ベルト10の表面に残留するトナーを掻き落として除去する。その際、第1ブラシローラ102が図中の時計方向(矢示方向)に回転することによって、その掻き落とした廃トナーを廃トナー搬送コイル106へ送り込む。廃トナー搬送コイル106はその軸を中心に回転して、その送り込まれた廃トナーをクリーニング装置外へ排出する。
中間転写ベルト10の第1クリーニングブレード103を通過した後の部分の表面には、潤滑剤塗布部材である繊維状回転体の第2ブラシローラ104が接触している。その第2ブラシローラ104の中間転写ベルト10と接触する側と反対側(図2で左側)には、潤滑剤107が加圧手段である加圧スプリング108によって適正な圧力で加圧されて接触している。そのため、第2ブラシローラ104が図2における矢示方向(反時計方向)に回転することによって、潤滑剤107が少しずつ削り取られて中間転写ベルト10の表面に塗布される。
その潤滑剤107が塗布された中間転写ベルト10の表面に、第2クリーニングブレード加圧スプリング110によって加圧された第2クリーニングブレード105の先端が接触しており、塗布された潤滑剤を薄層化する。
潤滑剤107の材料は脂肪酸金属塩であって、脂肪酸金属塩の金属が、亜鉛、鉄、カルシウム、アルミニウム、リチウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、セリウム、チタン、ジルコニウム、鉛、マンガンの中から選択される金属である。そして、脂肪酸金属塩の脂肪酸が、ラウリル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミステリン酸、オレイン酸の中から選択される少なくとも一つ以上の脂肪酸である。
これらの組み合わせからなる脂肪酸金属塩は、像担持体の摩擦を低減する効果が大きい材料である。なかでも特に、像担持体の摩擦を低減する効果が大きいステアリン酸亜鉛、またはステアリン酸カルシウムを使用するとよい。
次に、この発明による画像形成装置に用いられるトナーについて説明する。
この発明による画像形成装置では、現像装置5Y、M、C、Kで使用するトナーは、平均円形度が0.90〜0.99であるとよい。ここで、円形度とは、トナーの形状を表すパラメータの一つである。
以下、円形度および円形度分布について説明する。
トナーは特定の形状と形状の分布を有することが重要であり、平均円形度が0.90未満で、球形からあまりに離れた不定形の形状のトナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。なお、形状の計測方法としては粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当である。この手法で得られる投影面積が等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値である平均円形度が0.90〜0.99のトナーが適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのに有効である。また、より好ましくは、平均円形度が0.93〜0.97で、円形度が0.94未満の粒子が10%以下であることが望ましい。
なお、平均円形度が0.99を越えた場合、ブレードクリーニングなどを採用している場合、感光体や中間転写ベルトなどのクリーニング不良が発生し、画像上の汚れを引き起こすことがある。例えば、画像面積率の低い画像を出力する場合には、転写残トナーが少なく、クリーニング不良が問題となることはないが、カラー写真画像などの画像面積率の高い画像を出力する場合や、さらには、給紙不良等で未転写の状態の画像が感光体上に残ってしまったような場合には、クリーニング不良が発生しやすい。クリーニング不良を頻発するようになると、感光体を接触帯電させる帯電ローラ等を汚染してしまい、本来の帯電能力を発揮できなくなってしまうという問題もある。従って、使用するトナーの平均円形度が0.90〜0.99であることが、クリーニング不良の発生をも防止するうえで重要である。
円形度の測定方法としては、例えばフロー式粒子像分析装置FPIA−2100(東亜医用電子株式会社製)により平均円形度として計測できる。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして、上記分析装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
また、現像装置5Y、M、C、Kで使用するトナーは、その形状係数SF−1が120〜180であり、形状係数SF−2が120〜190であるのが望ましい。ここで、形状係数SF−1、SF−2とは、トナーの形状を表すパラメータの一つであり、粉体工学の分野では馴染みのパラメータである。
以下、形状係数SF−1、SF−2について説明する。
ここでいう形状係数SF−1とは、球形物質の形状の丸さの割合を示す値であり、球形物質を2次元平面上に投影して出来る楕円状図形の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで割って、100π/4を乗じた値で表される。つまり、形状係数SF−1は、
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)
で定義される。
このSF−1の値が100の場合には、物質の形状が真球状となり、SF−1の値が大きくなるほど、物質の形状は不定形となる。
また、形状係数SF−2は、物質の形状の凹凸の割合を示す数値であり、物質を2次元平面上に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで割って、100/4πを乗じたときの値で表される。つまり、形状係数SF−2は、
SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π)
で定義される。
このSF−2の値が100の場合には、物質の表面に凹凸が存在しないことになり、SF−2の値が大きくなるほど、物質の表面の凹凸が顕著になる。
トナーの形状が球形に限りなく近づく(SF−1、SF−2ともに100に近づく)と、転写効率が高くなる。これは、形状効果によりトナー粒子と該トナー粒子と接触するもの(トナー粒子同士、感光体や中間転写体等)との間では点接触しかしないために、トナー流動性が高まったり、像担持体である感光体や中間転写体に対する吸着力(鏡映力)が弱まって、転写電界の影響を受けやすくなるためと考えられる。
一方、トナーの形状が球形に近づくと、ブレードクリーニング等のメカ的なクリーニングに対して不利に働く。このことは、上述したように、トナー流動性が高まったり、像担持体(感光体や中間転写体)等に対する吸着力が弱まって、クリーニング部材と像担持体との僅かな間隙を容易にトナーが通過してしまうからである。したがって、クリーニング性の面からは、トナーの形状としては、ある程度異形化(SF−1の値が100より大きくなる方向)していたり、ある程度凸凹(SF−2の値が100より大きくなる方向)していた方が好ましい。
次に、現像装置5Y、M、C、Kで使用するトナーは、その体積平均粒径をDv(μm)、個数平均粒径をDn(μm)としたとき、体積平均粒径/個数平均粒径の比:Dv/Dnが1.05〜1.30であるのが望ましい。ここで、Dv/Dnとは、トナーの粒度分布を表すパラメータの一つである。
トナーの体積平均粒径(Dv)が4〜8μmであり、個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.05〜1.30、さらに好ましくは1.10〜1.25である乾式トナーによると、トナーの粒度分布が狭くなるため、以下のメリットが発生する。
すなわち、このようなトナーを使用すれば、トナー粒径面での選択現像(画像パターンに応じたトナー粒径を持つトナー粒子で選択的に現像される)という現象が発生しにくいため、常時、安定した画像を形成することができる。
トナーリサイクルシステムを塔載している場合、転写されにくい小サイズのトナー粒子が量的に多くリサイクルされることになるが、もともとトナーの粒度分布が狭いため、上述した作用を受けにくく、このことからも常時、安定した画像を形成することができる。
上述したように、使用するトナーの平均円形度、形状係数SF−1、SF−2、体積平均粒径/個数平均粒径の比(Dv/Dn)のうちの少なくとも一つを規定することにより、ブレードクリーニングなどを採用しているシステムでも、クリーニング不良の発生を防止でき、高い転写率を有し、高精細な画像を得ることができる画像形成装置を実現することが可能になる。
次に、この発明によるカラー画像形成装置における潤滑剤塗布動作について、図2を参照して説明する。
ここで、通紙によって中間転写ベルト10の表面摩擦係数が許容値以上に上昇する用紙を「特定紙」とする。その特定紙以外の用紙に画像を記録(印刷)する時には、図1におけるタンデム型画像形成部20にプリント信号が入ると、図に示したクリーニング装置17における第2ブラシローラ104を初期設定値の回転数で駆動する。一方、特定紙に画像を記録(印刷)する時には、第2ブラシローラ104を初期設定値に対して150%の回転数で駆動する。これにより、中間転写ベルト10への潤滑剤107の供給量が増えるので、中間転写ベルト10の表面摩擦係数が上昇するのを防ぐことができる。
特に、表面摩擦係数の低い用紙においては、二次転写部において中間転写体である中間転写ベルト10の表面に塗布された潤滑剤を用紙が取っていってしまうために、中間転写体表面の潤滑剤塗布量が不足して中間転写体の表面摩擦係数が上昇し易い傾向にあり、二次転写時に虫喰い(中抜け状の転写抜け)が発生してしまう場合がある。特にプロダクション市場においては、使用される用紙の種類も多岐にわたっており、また印刷ボリュームも大きいためこの問題が発生し易い。
しかし、この発明による画像形成装置では、用紙の表面摩擦係数に応じて潤滑剤塗布部材である第2ブラシローラ104の回転数を変えて潤滑剤107の塗布量をコントロールするので、中間転写ベルト10の摩擦係数を安定して制御することができる。
次に、用紙の表面摩擦係数と、印刷時の中間転写ベルト10の摩擦係数との関係について説明する。種々の用紙を用いてA4サイズの用紙を両面1600ページ印刷した後の中間転写ベルト10の表面摩擦係数増加量と細線の虫喰いランクとの関係を図3に示す。また、用紙の摩擦係数とA4サイズの用紙を両面1600ページ印刷した後の中間転写ベルト10の表面摩擦係数増加量との関係を図4に示す。さらに、用紙の摩擦係数と虫喰いランクとの関係を図5に示す。
なお、虫喰いランクとは細線画像の途切れで、目視評価でランク5が最良(発生無し)、ランク4以上を許容レベルとしている。また、用紙の摩擦係数測定方法については「JIS P8147」に準ずる。
JIS P8147は、日本工業規格における1994年に改正された紙及び板紙の摩擦係数試験方法に関する規定であり、水平架台に置かれた紙とブロック状の錘の下面に固定された紙との間に生じる静摩擦及び動摩擦係数を測定する手順が規定されている。
この規定では、接触部分の面積が60mm×60mmで、圧力(荷重)1.64kpaをかけて、0.167mm/sの速度で引っ張ったときの摩擦力を測定する。そして、その摩擦力を垂直荷重で除して摩擦係数を求める。
図3において、中間転写ベルトの表面摩擦係数増加量が大きい用紙ほど虫喰いランクが下がり(悪くなり)、中間転写ベルトの表面摩擦係数増加量が0.1以下の用紙であれば、虫喰いはランクが4以上の許容レベルにあることが分かる。
図4においては、用紙の表面摩擦係数が低いほど中間転写ベルトの表面摩擦係数増加量が増えることが分かる。つまり、表面摩擦係数が低い用紙ほど虫喰い状態が悪くなりる。その結果、図5に示すように、用紙の表面摩擦係数が0.5以下の用紙を連続印刷すると虫喰いが許容レベル以下となってしまう。
この発明においては、表面摩擦係数が0.5以下の用紙を「特定紙」と分類し、潤滑剤塗布手段による潤滑剤の塗布条件を変更(第2ブラシローラ104の回転数アップ等)する。
図2に示した実施例では、使用する用紙が「特定紙」であるか否かによって、潤滑剤塗布手段の潤滑剤塗布部材である第2ブラシローラ104の回転数又は回転速度を変更(塗布条件を変更)することによって、中間転写ベルト10の表面への潤滑剤107の塗布量を調整し、中間転写ベルト10の表面摩擦係数を常に適切な値に保ち、転写不良やクリーニング不良の発生を防止することができる。
特定紙の設定については、例えば、画像形成装置本体100の上面等の操作し易い位置に操作・指示入力を受付けるために設けられる図6に示すような操作表示部(操作パネル)60を用いて設定することができる。
図6に示す操作表示部60は、操作・指示入力用の複数のキー(又はボタン)を有するキーボード61と、画像形成装置の状態や設定情報等を表示する液晶表示パネル等の表示パネル62から構成されている。そのキーボード61に特定紙設定キー611を設けている。
そして、ユーザが特定紙を使用する際にその特定紙設定キー611を押下すると、画像形成装置本体100内の図示していない制御部が、その特定紙設定キー611の押下を検知し、特定紙の設定を認識してメモリに記憶し、表示パネル62に特定紙設定表示621を表示させる。そして、画像形成時にクリーニング装置17内の第2ブラシローラ104を初期設定値に対して150%の回転数で駆動するように、潤滑剤107の塗布条件を変更し、中間転写ベルト10の表面への潤滑剤107の塗布量を増加する。
表示パネル62に特定紙設定表示621がなされている状態で、再度特定紙設定キー611が押下されるか、キーボード61のリセットキー612が押下されると、上記制御部がそれを認識してメモリに記憶していた特定紙の設定を解除し、表示パネル62の特定紙設定表示621を消去する。また、表示パネル62を入力手段を兼ねたタッチパネルにして、特定紙設定キー611を表示パネル62に表示させ、ユーザがそれをタッチすると、その表示が反転して、制御部が特定紙の設定を記憶するようにしてもよい。
あるいは、ユーザが画像形成装置の図6に示したのと同様な操作表示部から、使用する用紙の種類又は銘柄を指定できるようにするとともに、種類又は銘柄の異なる各種の用紙の表面摩擦係数を予め測定しておいて、図5に示した関係から表面摩擦係数が0.5以下の「特定紙」に該当するか否かのデータを画像形成装置の制御部内のメモリにその用紙の種類又は銘柄の情報とともに格納しておくとよい。
そうすれば、ユーザが画像形成装置の操作表示部から用紙の種類又は銘柄を指定すると、画像形成装置の制御部がその用紙の種類又は銘柄を認識して、上記メモリ内のデータと照合し、特定紙であった場合には、画像形成時に、クリーニング装置17内の第2ブラシローラ104を初期設定値に対して150%の回転数で駆動するように、潤滑剤107の塗布条件を変更し、中間転写ベルト10の表面への潤滑剤107の塗布量を増加することができる。
上述した実施例では、画像形成に使用する用紙を表面摩擦係数が0.5以下の特定用紙かそれ以外かに分けて、潤滑剤の塗布条件(第2ブラシローラ104の回転数等)を2段階に変更するようにしたが、使用する用紙を表面摩擦係数によって3種類以上に分け、その種類によって潤滑剤の塗布条件を3段階以上に変更するようにしてもよい。
そのようにして、表面摩擦係数が低い用紙を使用する場合ほど、潤滑剤塗布量を増加させることによって、より確実に中間転写体の表面摩擦係数の上昇を防ぐことができる。
潤滑剤塗布手段による中間転写体への潤滑剤塗布条件の変更は、潤滑剤塗布部材である第2ブラシローラ104の回転数又は回転速度を変更することによって、単位時間当たりの潤滑剤の塗布量を変更させて行うことができる。あるいは、潤滑剤塗布部材を間欠回転したり、間欠的に中間転写体に当接させるようにして、その間欠周期や回転時間又は当接時間の割合を変更することによっても、単位時間当たりの潤滑剤の塗布量を変更することができる。
また、上述した実施例では、第2ブラシローラ104の回転数(回転速度)を変えて中間転写ベルト10への潤滑剤の塗布量を制御しているが、中間転写ベルト10へのブラシローラのブラシの食い込み量を変化させる機構、または、ブラシローラに潤滑剤を押圧する押圧力を変化させる機構を設け、それらを作動させることによって中間転写ベルトへの潤滑剤の塗布量を制御することも可能である。
また、潤滑剤塗布手段は、一定枚数又はページ数だけ用紙に印刷する毎に、印刷ジョブを中断して潤滑剤塗布を行う制御(潤滑剤塗布モード)を実施するようにしてもよい。
表面摩擦係数が低い用紙を使用する場合、このようにジョブ割り込みにより印刷ジョブを中断して、潤滑剤塗布を行うことによって、中間転写体の表面摩擦係数を適正値に保ち、中間転写体の表面摩擦係数が一定値以上(上記問題が発生するレベル)まで上昇するのを防ぐことができる。
その場合の実施例を以下に説明する。その画像形成装置の構成及び画像形成動作については、前述した実施例と同じであるが、それに加えて、印刷した特定紙(通紙によって中間転写ベルトの表面摩擦係数が上昇する用紙)のページ数をカウントするカウント手段(不図示)を備える。
特定紙の印刷時には、印刷したページ数をカウントし、印刷ページ数が所定の閾値に達した場合に、印刷ジョブを中断して一定時間空転動作させて潤滑剤塗布を行う潤滑剤塗布モードを実施する。潤滑剤塗布モードが実施されると、特定紙の印刷ページ数のカウント値を「0」にクリアする。潤滑剤塗布モードでは、画像形成を行わない以外は、通常の印刷時と同様に動作させる。(バイアス等の設定は紙間時と同様な制御とする。)
所定の印刷ページ数ごとに潤滑剤塗布モードを実施することによって、中間転写ベルト10の摩擦係数が上昇するのを防ぎ、虫喰いの発生を防止することができる。
ページ数のカウント方法については、A4通紙を基準とし、紙サイズによってカウント方法を可変するのが好ましい。例えば、A4横以下のサイズでは1ページで1カウント、それ以上のサイズでは1ページで2カウントする。
印刷ページ数に代えて印刷枚数をカウントして、特定紙の印刷枚数が所定の閾値に達する毎に、印刷ジョブを中断して一定時間空転動作させて潤滑剤塗布を行う潤滑剤塗布モードを実施するようにしてもよい。
また、潤滑剤塗布モード時には、前述した実施例と同様に潤滑剤塗布条件を変更して、潤滑剤塗布量を増加させる制御を行ってもよい。それによって、潤滑剤塗布モードにかかる時間を短縮して、待ち時間を短縮することができる。
以上の実施例では、タンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置を例にこの発明を説明したが、感光体が一つしかない画像形成装置、例えば単色の画像形成装置、あるいは、1つの感光体ドラムと複数の現像装置と中間転写体を用いた1ドラム中間転写方式のカラー画像形成装置等においてもこの発明を実施することが可能である。
この発明は、電子写真方式で中間転写体を使用する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、デジタル複合機等の各種の画像形成装置に適用することができる。
1Y、M、C、K:画像形成手段 2Y、M、C、K:感光体ドラム(像担持体)
3Y、M、C、K:帯電装置 4:露光装置
5Y、M、C、K:現像装置 6Y、M、C、K:一次転写ローラ
7Y、M、C、K:感光体用クリーニング装置
10:中間転写ベルト(中間転写体) 14:支持ローラ(駆動ローラ)
15、15′:支持ローラ 16:支持ローラ(二次転写対向ローラ)
16′:二次転写ローラ 17:中間転写ベルト用のクリーニング装置
20:タンデム型画像形成部 22:二次転写装置 24:搬送ベルト
25:定着装置 28:シート反転装置 42:給紙ローラ
43:ペーパーバンク 44:給紙カセット 45:分離ローラ
49:レジストローラ 56:排出ローラ 57:排紙トレイ
60:操作表示部 61:キーボード 62:表示パネル
611:特定紙設定キー 621:特定紙設定表示
100:画像形成装置本体 101:入口シール
102:第1ブラシローラ 103:第1クリーニングブレード
104:第2ブラシローラ(潤滑剤塗布部材)
105:第2クリーニングブレード 106:廃トナー搬送コイル
107:潤滑剤 108:潤滑剤加圧スプリング(加圧手段)
109:第1クリーニングブレード加圧スプリング
110:第2クリーニングブレード加圧スプリング
111,112:クリーニング対向ローラ 200:給紙テーブル
特開2001−305907号公報 特開2008−233238号公報

Claims (6)

  1. 感光体にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記感光体に形成したトナー画像を中間転写体に転写する一次転写手段と、
    前記中間転写体上のトナー画像を用紙に転写する二次転写手段と、
    該二次転写手段による二次転写工程後に前記中間転写体上の残留トナーを除去するクリーニング手段と、
    該クリーニング手段によって残留トナーが除去された前記中間転写体の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、
    表面摩擦係数が低い用紙を使用する場合ほど、前記潤滑剤塗布手段による前記中間転写体の表面への潤滑剤塗布量を増加させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    使用する用紙の表面摩擦係数が0.5以下の特定紙である場合に押下又はタッチされる特定紙設定キーを有する操作表示部を設け、前記特定紙設定キーが押下又はタッチされると前記特定紙の設定を認識して記憶し、前記潤滑剤塗布手段による前記中間転写体への潤滑剤塗布条件を変更して、潤滑剤の塗布量を増加させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    使用する用紙の種類又は銘柄を指定できる操作表示部と、表面摩擦係数が0.5以下の特定紙に該当するか否かのデータを用紙の種類又は銘柄の情報とともに格納したメモリとを設け、前記操作表示部から用紙の種類又は銘柄が指定されると、該用紙の種類又は銘柄を認識して前記メモリ内のデータと照合し、前記特定紙であった場合には、前記潤滑剤塗布手段による前記中間転写体への潤滑剤塗布条件を変更して、潤滑剤の塗布量を増加させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤塗布手段は、前記中間転写体及び潤滑剤に当接しつつ該潤滑剤を削り取って前記中間転写体の表面に塗布する潤滑剤塗布部材と、前記潤滑剤に加圧力を付与する加圧手段とを備え、
    前記潤滑剤塗布部材は繊維状回転体であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記使用する用紙の表面摩擦係数が0.5以下の場合には、前記潤滑剤塗布部材の回転数を初期設定値に対して150%の回転数にすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記潤滑剤は脂肪酸金属塩であって、該脂肪酸金属塩の金属が、亜鉛、鉄、カルシウム、アルミニウム、リチウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、セリウム、チタン、ジルコニウム、鉛、マンガンの中から選択される金属であり、前記脂肪酸金属塩の脂肪酸が、ラウリル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミステリン酸、オレイン酸の中から選択される少なくとも一つ以上の脂肪酸であることを特徴とする画像形成装置。
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