JP5658946B2 - アンテナ切替受信システム - Google Patents

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本発明は、無線通信システムにおいてアンテナを切り替えて受信するアンテナ切替受信システムに関する。
無線通信システムにおいて、マルチパスフェージングによるレベル劣化が課題のひとつとして挙げられる。受信アンテナが受信する信号は、送信アンテナから直接受信アンテナに入力される信号だけではなく、複数の異なる経路を経て入力される信号も存在する。そのため、各々異なる遅延時間を持った信号(マルチパス)も受信アンテナに入力されてしまうため、受信アンテナ端で信号同士が重なり合い、打ち消し合うなどして受信レベルが劣化してしまう。これがマルチパスフェージングによるレベル劣化と称される現象である。
このマルチパスフェージングによるレベル劣化の影響を回避するための代表的な方策として、OFDMなどのマルチキャリア伝送技術がある。これは伝送する情報を複数のキャリア(サブキャリア)に分けて広い周波数帯域で伝送するため、マルチパスフェージングによるレベル劣化の影響を低減できるという技術である。しかしながら、OFDM伝送ではフーリエ逆変換及びフーリエ変換により周波数軸と時間軸を変換して処理する複雑な構成が必要となり回路規模が増大してしまうため、低コスト化を図るのが困難であるという欠点があった。
また、複数のアンテナを切り替える「切替ダイバーシチ」、「選択ダイバーシチ」や各アンテナでの受信信号を合成する「合成ダイバーシチ」による対策がある。これらはマルチパスフェージングによる影響は受信器の場所や電波の偏波面などによって異なることを利用した方策である。「選択ダイバーシチ」は、複数のアンテナでの受信レベルを監視しておき、最適なアンテナで信号を受信する技術であるが、アンテナの個数分の受信器が必要となるため回路規模が大きくなるという欠点があった。また、「合成ダイバーシチ」は複数のアンテナで受信した信号の位相を揃えて合成する技術であるが、こちらもアンテナの個数分の受信器及び各信号の位相を合わせる移相器が必要となるため回路規模が大きくなるという欠点があった。
「切替ダイバーシチ」は一方のアンテナでマルチパスフェージングの影響がある場合は、もう一方のアンテナに切り替えることによりマルチパスフェージングの影響を低減するという技術である(例えば、特許文献1参照)。近年、携帯用無線機器の普及により、アンテナ切替部も小型化や低コスト化が要求されており、1つの受信機で構成できるため、開発が容易で回路規模が小さく低コスト化が図れる「切替ダイバーシチ」が様々な無線器に搭載されている。
特開平06−303218号公報
しかしながら、「切替ダイバーシチ」においては、切り替え先のアンテナでの受信レベルはアンテナを切り替えるまで分からない。そのため、もし切り替え先のアンテナでの受信レベルがさらに低かった場合には、より劣悪な条件で信号を受信しなければならないという欠点がある。
さらに無線LANでは、複数のフレーム(ペイロード信号の一塊)を受信し、エラーが複数のフレームに亘って検出された際にアンテナを切り替えるシステム、つまりエラーが発生した後のアンテナ切り替えを基本としている。発生したエラーに対しては再度同じフレームを送信器に送ってもらうことにより対応している(再送機能)。しかしながら、マルチパスフェージングにより通信環境が劣悪な状況では再送回数が増え、音声や映像など高速で次々に新しいペイロード信号を受信する必要がある機器には不向きとなる。
本発明は、簡素な構成で、マルチパスが多い環境下においても正確に受信レベルの高いアンテナを選択することにより、マルチパスフェージングによるレベル変動の影響を低減できるアンテナ切替受信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のアンテナ切替受信システムは、複数のアンテナを切り替えて無線信号を受信するアンテナ切替受信システムにおいて、ペイロード信号を受信する前に、それぞれのアンテナでテスト信号を受信してペイロード信号を受信するアンテナを選択し、前記テスト信号を受信するアンテナは、前記テスト信号の前に検出したアンテナ切替タイミング検出用信号に基づいて切り替えられ、前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、1フレーム内で複数回に亘って送信されるものであり、前記アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍以上の周期の所定期間毎に、アンテナを切り替えるアンテナ定期切替制御部をさらに備えることを特徴とする。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、特定の並びの信号列によって構成されて送信されるものであり、送信される前記アンテナ切替タイミング検出用信号と同一の並びの信号列を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている信号列と、受信した前記アンテナ切替タイミング検出用信号の信号列の相関値を算出する相関値算出部を有し、前記アンテナ切替タイミング検出用信号を前記相関値算出部によって算出された相関値に基づいて検出することが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、ペイロード信号と比較して、低い伝送速度で送信された前記アンテナ切替タイミング検出用信号を検出することが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、受信レベルに依存せず飽和状態でも復調可能とされていることが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、特定のアンテナ切替基準タイミングから次のアンテナ切替基準タイミングまでの時間をカウントするカウンタ部を備え、前記カウンタ部のカウント値に基づいてアンテナ切替基準タイミングを検出することが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出後、所定期間は前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないことが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出後、さらにユニークワード信号を検出した後、所定期間は前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないことが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記アンテナ切替タイミング検出信号を検出していない時間をカウントする非検出時間カウンタ部を備え、いずれかのアンテナによって受信中に前記非検出時間カウンタ部が所定の時間をカウントしたときは、別のアンテナに切り替えることが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記テスト信号は、特定の並びの信号列によって構成されて送信されるものであり、前記記憶部は、送信される前記テスト信号と同一の並びの信号列をさらに記憶し、前記記憶部に記憶されているテスト信号の信号列と、受信した前記テスト信号の信号列の相関値を算出する第2相関値算出部をさらに有し、前記第2相関値算出部は、算出した相関値に基づいて、前記テスト信号を検出したとき、アンテナ切替を行うことなくペイロード信号を受信することが好ましい。
このアンテナ切替受信システムにおいて、前記テスト信号の数に対応して複数の前記第2相関値算出部を有することが好ましい。
本発明によれば、ペイロード信号を受信する前に、各アンテナでテスト信号を受信してペイロード信号を受信するアンテナを選択するので、簡素な構成でマルチパスフェージングによるレベル変動の影響を低減できる。これにより、マルチパス環境下においてもマルチパスフェージングに起因した受信レベルの劣化によるエラー発生を回避しやすくなる。
本発明の一実施形態によるアンテナ切替受信システムの概略構成を示すブロック図。 同アンテナ切替受信システムにおいて、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同アンテナ切替受信システムの動作を示すフローチャート。 上記実施形態によるアンテナ切替受信システムの変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。 同アンテナ切替受信システムの別な変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同アンテナ切替受信システムのさらに別な変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信されるフレームとカウンタ値の関係を示す図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信されるフレームとカウンタ値の別な関係を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。 同アンテナ切替受信システムのさらに別な変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。 同アンテナ切替受信システムのさらに別な変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。 同アンテナ切替受信システムのさらに別な変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。 同アンテナ切替受信システムのさらに別な変形例の概略構成を示すブロック図。 同変形例において、2つのアンテナを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システムの動作を示す図。 同変形例の動作を示すフローチャート。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるアンテナ切替受信システムについて図面を参照して説明する。図1はアンテナ切替受信システムの概略構成を示している。アンテナ切替受信システム10は、2本のアンテナを有するアンテナ部11と、アンテナ切替部12と、アンテナ切替タイミング検出部13と、アンテナ切替判断部14等によって構成されている。アンテナ切替部12は、2本のアンテナからいずれかのアンテナに切り替える。アンテナ切替タイミング検出部13は、例えば、所定レベル以上の信号を検出することにより、アンテナ切替部12がアンテナを切り替えるタイミングを検出する。アンテナ切替判断部14は、アンテナ切替部12を介していずれかのアンテナで受信した信号のRSSI(受信信号強度)等に基づいて、ペイロード信号を受信するアンテナを選択し、その旨の制御信号をアンテナ切替部12に出力する。以下において、アンテナ切替部12に接続され、切り替えられるアンテナが2本の場合について説明するが、同アンテナは3本以上であってもよい。
図2は、アンテナ切替受信システム10において、2つのアンテナ、すなわちアンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。特に、当初アンテナAが選択されており、そのアンテナAによってテスト1信号を受信する場合の例を示している。また、図3は、第1実施形態のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。
図2に示した信号は、本実施形態のアンテナ切替受信システム10に対応する送信システムから送信される。送信システムからは、少なくともテスト1信号、テスト2信号及びペイロード信号が送信される。テスト1信号、テスト2信号及びペイロード信号によって1つのフレームが構成される。ペイロード信号の前には、フレーム同期をとるためのユニークワード信号(図示せず)が送信される。
テスト1信号及びテスト2信号は、ペイロード信号を受信するアンテナを選択するために用いられる。テスト1信号は、当初選択されていたアンテナによって受信され、テスト2信号は、切り替えられたアンテナによって受信される。なお、このテスト信号は、アンテナ切替部12によって切り替えられるアンテナの本数に応じて適宜追加される。ペイロード信号には、例えばヘッダ及び映像や音声及び気温並びに等化器がマルチパス環境を推定するための既知の信号列などの各種データ又は各種の制御信号が含まれる。
図2、3を参照して、第1実施形態のアンテナ切替受信システム10の動作について説明する。アンテナ切替受信システム10は、当初待機(#1)している。アンテナ切替受信システム10のアンテナ部11が信号を受信し(#2)、アンテナ切替タイミング検出部13が、アンテナ切替タイミングを検出すると(#3においてYES)、アンテナ切替判断部14が、アンテナAの受信レベルを検出する(#4)。ここで受信レベルの検出は、RSSIによるものに限られることなく、受信信号を自動利得制御回路によって増幅する際の増幅率によるものであってもよい。そして、アンテナ切替判断部14は、アンテナBに切り替えて(#5)、アンテナBの受信レベルを検出する(#6)。アンテナの切り替えは、アンテナ切替タイミング検出部13によって検出されたアンテナ切替タイミングに基づいてなされる。その後、アンテナ切替判断部14は、アンテナAの受信レベルとアンテナBの受信レベルを比較する(#7)。アンテナAの受信レベルのほうが大きいときは(#8においてYES)、アンテナ切替判断部14は、ペイロード信号を受信するためのアンテナとしてアンテナAを選択する。すなわち、アンテナ切替判断部14は、アンテナAに切り替える制御信号をアンテナ切替部12に出力し(#9)、アンテナAによってペイロード信号を受信する(#10)。図2に示す例は、この場合に相当する。アンテナBの受信レベルのほうが大きいときは(#8においてNO)、ペイロード信号を受信するためのアンテナとしてアンテナBを選択する。すなわち、アンテナ切替判断部14は、アンテナBに固定したまま、アンテナBによってペイロード信号を受信する(#11)。なお、アンテナAの受信レベルとアンテナBの受信レベルが同等である場合には、最後にテスト信号を受信したアンテナBによってペイロード信号を受信する(#11)。
本アンテナ切替受信システム10によれば、ペイロード信号を受信する前に、各アンテナでテスト信号を受信してペイロード信号を受信するアンテナを選択するので、簡素な構成でマルチパスフェージングによるレベル変動の影響を低減できる。これにより、マルチパス環境下においてもマルチパスフェージングに起因した受信レベルの劣化によるエラー発生を回避できる。また、再送回数を減らしてよりリアルタイムに近い伝送を実現することができる。また、再送が不要な場合にあっては、再送機能を無くして、低コスト化及び小型化に貢献することもできる。
(変形例)
図4は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10の変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図1のアンテナ切替タイミング検出部13の一例として相関値算出部15が適用されている。また、送信システムからは、テスト1信号の前に、特定の並びの信号列によって構成されるアンテナ切替タイミング検出用信号が送信される。アンテナ切替タイミング検出用信号は、テスト1信号及びテスト2信号を受信する際に、使用するアンテナをアンテナA又はアンテナBに切り替える基準となるタイミングを検出するため信号である。アンテナ切替タイミング検出用信号は、ペイロード信号の伝送速度よりも低い伝送速度で送信される。相関値算出部(記憶部)15は、送信システムから送信されるアンテナ切替タイミング検出用信号と同一の並びの信号列(レファレンス信号)を記憶する。信号列の例としては、01100101011000101・・・などのランダム信号、若しくは相関特性に優れるM系列やそれに類する信号列が挙げられる。相関値算出部15は、記憶している信号列と、受信したアンテナ切替タイミング検出用信号の信号列の相関値を算出する。本変形例においては、相関値算出部15によって算出された相関値に基づいてアンテナ切替タイミング検出用信号を検出する。
図5は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。また、図6は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。本変形例においては、図3に示す#3の処理に替えて#12が実行される。
送信システムからは、アンテナ切替タイミング検出用信号、テスト1信号、テスト2信号及びペイロード信号が送信される。1フレームを構成するアンテナ切替タイミング検出用信号、テスト1信号、テスト2信号及びペイロード信号のうち、アンテナ切替タイミング検出用信号は、他の信号と比較して、低い伝送速度で送信される。いずれかのアンテナを介して受信した信号は、1サンプルずつずらしながら相関値算出部15によって記憶されているレファレンス信号と比較され、一致度を順次数値化することにより相関値が算出される。一致度が所定の閾値以上となれば、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出したと判断し(#12においてYES)、アンテナ切替判断部14が、アンテナAの受信レベルを検出する(#4)。以下の処理は、図3と同様であるため、説明を省略する。
このアンテナ切替受信システム10によれば、アンテナ切替のタイミング検出は、相関値検出により行うので、アンテナ切替タイミング検出用信号とノイズとをより明確に区別することができ、ノイズに対する耐性を強化することが可能となる。また、アンテナ切替を実施したい箇所にアンテナ切替タイミング検出用信号の信号列を挿入するだけでアンテナ切替の判断を任意の箇所で行うことができるので、フレーム構成の自由度を高めることができる。
また、ペイロード信号と比較して低い伝送速度で送信されたアンテナ切替タイミング検出用信号を受信するので、マルチパスによる符号間干渉の影響が回避されるとともに、1ビットあたりの信号のエネルギーが大きくなり高感度となる。そのため、マルチパスフェージング等の通信環境の劣化に起因する受信レベル劣化の影響を受けたアンテナが選択されている場合であっても、もれなくアンテナ切替タイミング検出用信号を検出できるようになる。従って、マルチパスフェージング等の通信環境の劣化に起因する受信レベル劣化の影響を受けたアンテナが選択されている場合であっても、ペイロード信号を受信するアンテナの選択を適確に行えるようになる。例えば、当初選択されたアンテナがマルチパスフェージングに起因するレベル劣化の影響を受けていても、上記影響がより少ないアンテナでペイロードを受信できる。これにより、マルチパスフェージングに起因するレベル劣化の影響による受信エラーを回避することができる。
(変形例)
図7(a)は、アンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例のアンテナ切替タイミング検出用信号として送信される信号(変調信号)の例を示す。図7(b)は、レベル調整を行った復調信号の例を、図7(c)は、レベル調整を行わない飽和状態の復調信号の例をそれぞれ示す。アンテナ部11及びアンテナ切替部12を介して受信され復調された信号は、自動利得制御部(図示せず)によってレベル調整された後、相関値算出部15に入力される。ここで、マルチパスフェージングの影響が大きい場合は、図7(b)に示すように、自動利得制御部による利得制御後の復調信号レベルが小さくなる虞がある。そこで、本変形例は、例えば送信信号をBPSKなどの2値信号とすることにより、利得制御を不要とし、飽和状態でも復調・検出できるように構成されている。
このアンテナ切替受信システム10においては、送信信号を2値信号とすることにより受信信号を自動利得制御部による利得制御を行わずに相関値算出部15に入力した場合にも図7(c)に示すように受信レベルに依存しないため飽和状態でも復調可能となる。従って、マルチパスフェージングの影響を少なくし、受信レベルの劣化を抑制することができる。その結果、アンテナ切替タイミング検出用信号の検出確率を向上させて、アンテナの切り替えができなくなる確率を低減できる。また、自動利得制御部による利得を最大に固定することによっても、受信レベルに依存せず飽和状態でも復調可能とされる。
(変形例)
図8は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図1のアンテナ切替受信システム10にカウンタ部16を加えて構成されている。カウンタ部16は、特定のアンテナ切替基準タイミングから次のアンテナ切替基準タイミングまでの時間をカウントする。アンテナ切替受信システム10においては、カウンタ部16のカウント値に基づいて次のアンテナ切替タイミング基準を検出する。
図9、10は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号(フレーム)と、カウンタ部16の動作を示している。特に、図9はフレームが誤差を伴うことなく一定周期で受信される場合を、図10はフレームが誤差を伴い一定周期で受信されない場合をそれぞれ示している。また、図11は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作(特に図10に対応する動作)をフローチャートにて示している。本変形例においては、図3に示す#3の処理に替えて#13、#14が実行される。
カウンタ部16は、最初にアンテナ切替タイミング検出部13がアンテナ切替タイミング検出用信号を検出したときからカウントを開始する。そして、次のフレームにおけるアンテナ切替の基準となるタイミングに相当するカウント値Nまでカウントし、カウンタをリセットする。カウンタ部16のカウントの開始は、各フレーム内で確定されるタイミングであればよく、テスト2信号の後にフレーム同期をとるためのユニークワード信号の検出によって同期が確立されたタイミングであってもよい。
図9において、フレームが一定周期で受信される場合は、アンテナ切替タイミング検出部13が次のフレームにおけるアンテナ切替タイミング検出用信号を検出するタイミングとカウンタ部16がカウント値Nをカウントするタイミングを一致させることができる。従って、カウンタ部16がカウント値Nをカウントしたとき、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出したとみなすことができる。これにより、次のフレーム以降からアンテナ切替タイミング検出用信号が不要となるため、ペイロード信号の伝送効率を向上させることができる。なお、図9における動作は、図11における#14の処理を省略し#4に移行したものに相当する。
一方、図10において、フレームが一定周期で受信できない場合は、カウンタ部16がカウント値を補助的に使用しながら、アンテナ切替タイミング検出部13が次のフレームにおけるアンテナ切替タイミング検出用信号を検出する。すなわち、カウンタ部16のカウント値によっておおよそのアンテナ切替の基準となるタイミングを検出し、その前後の所定時間だけアンテナ切替タイミング検出部13を動作させる。図10及び図11においては、例えば、カウンタ部16がN−4までカウントした後(#13においてYES)、所定時間に亘ってアンテナ切替タイミング検出部13を動作させて、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出する(#14)。これにより、フレームの周期に誤差を含むときであっても、カウンタ部16のカウント値を補助的に使用することにより、アンテナ切替タイミング検出用信号の検出精度を向上させることができる。例えば、アンテナ切替タイミング検出部13として相関値算出部15を適用する場合には、常時アンテナ切替タイミング検出用信号を検出している場合よりも、相関値の演算に伴うアンテナ切替タイミング検出用信号を誤検出する確率を低減することができる。なお、#14において、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出できたときは(#14においてYES)、#4に移行し、できなかったときは(#14においてNO)、#1に戻る。
(変形例)
図12は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図1のアンテナ切替受信システム10にアンテナ定期切替制御部17を加えて構成されている。アンテナ定期切替制御部17は、アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍以上の周期の所定期間毎に、アンテナを切り替える。これに伴い、アンテナ切替タイミング検出用信号は、1フレーム内で少なくともアンテナ本数の倍以上の複数回に亘って送信される。
図13は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信するときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。特に、アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍の周期毎に、アンテナを切り替える場合を示している。また、図14は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。本変形例においては、図3に示す#2,#3の処理に替えて#15乃至#18が実行される。
本変形例においては、送信システムから送信されるフレームは、アンテナ切替タイミング検出用信号1乃至4を含んで構成される。アンテナ切替タイミング検出用信号1乃至4は、それぞれ異なる特定の信号列で構成されている。アンテナ切替受信システム10は、送信システムからフレームが送信されるタイミングとは関係なくアンテナを切り替えるため、いずれのアンテナでどの信号を受信するかについて様々なパターンが考えられる。例えば、図13に示す3パターンの受信タイミングでアンテナ切替タイミング検出用信号が受信される。
受信タイミング例1においては、受信レベルの劣化やノイズ等によりアンテナ切替タイミング検出用信号1が検出できなかった場合、続けてアンテナ切替タイミング検出用信号2を受信しようとする。ところが、その受信途中にアンテナAからアンテナBに切り替えられるため、このアンテナ切替タイミング検出用信号2も検出されない。しかしながら、本変形例においては、アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍の周期でアンテナを切り替えるため、次のアンテナ切替タイミング検出用信号3の受信途中にアンテナが切り替えられることはない。従って、アンテナBによってアンテナ切替タイミング検出用信号3を検出することができる。
また、受信タイミング例2においては、まず、アンテナ切替タイミング検出用信号1の受信途中にアンテナAからアンテナBに切り替えられるため、このアンテナ切替タイミング検出用信号1は検出されない。その後続けてアンテナ切替タイミング検出用信号2の受信中に受信レベルの劣化やノイズ等によりアンテナ切替タイミング検出用信号2が検出できない場合は、続けてアンテナ切替タイミング検出用信号3を受信しようとする。ところが、その受信途中にアンテナBからアンテナAに切り替えられるため、このアンテナ切替タイミング検出用信号3も検出されない。しかしながら、本変形例においては、アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍の周期でアンテナを切り替えるため、次のアンテナ切替タイミング検出用信号4の受信途中にアンテナが切り替えられることはない。従って、アンテナAによってアンテナ切替タイミング検出用信号4を検出することができる。
また、受信タイミング例3は、アンテナ切替タイミング検出用信号の受信を開始するタイミングとアンテナを切り替えるタイミングが一致する場合を示している。この場合において、受信レベルの劣化やノイズ等によりアンテナ切替タイミング検出用信号1,2がアンテナBによって検出できなかった場合、アンテナAに切り替えて、アンテナ切替タイミング検出用信号3が検出される。
このように、本変形例においては、アンテナ定期切替制御部17がアンテナを定期的に切り替えながら(#15)、アンテナ切替タイミング検出部13が、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出する(#16においてYES)。アンテナ切替タイミング検出用信号はそれぞれ異なる特定の信号列で構成されているので、アンテナ切替タイミング検出部13は、検出したアンテナ切替タイミング検出用信号がいずれのアンテナ切替タイミング検出用信号であるかを特定できる。そして、アンテナ定期切替制御部17は、アンテナ切替タイミング検出部13によって検出されたアンテナ切替タイミング検出用信号に応じて、テスト1信号を受信するまでの時間をカウントする(#17)。例えば、図13における受信タイミング例1,3の場合、アンテナ定期切替制御部17は、アンテナ切替タイミング検出用信号4に相当する時間をカウントする。また、仮にアンテナ切替タイミング検出用信号1を検出した場合は、アンテナ切替タイミング検出用信号2乃至4に相当する時間をカウントする。いずれかのアンテナ切替タイミング検出用信号が検出されれば十分であるため、このアンテナ定期切替制御部17によるカウントの最中は、アンテナ切替タイミング検出部13によるアンテナ切替タイミングの検出機能は停止される(#18)。その後、アンテナ定期切替制御部17によるカウントが終了すると、#4に移行する。これ以降の図3と同様であるため、説明を省略する。
このアンテナ切替受信システム10によれば、アンテナ切替タイミング検出用の信号を複数回受信し、所定周期毎にアンテナを切り替えていずれかのアンテナでアンテナ切替タイミングを検出できるようにしている。そのため、いずれかのアンテナでアンテナ切替タイミング検出用信号を受信中に、瞬時的な受信レベルの落ち込みにより検出不可となった場合にも、別のアンテナでアンテナ切替タイミング検出用信号を検出することができる。
(変形例)
図15は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図1のアンテナ切替受信システム10にアンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部(アンテナ切替タイミング検出on/off制御部)18を加えて構成されている。アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部18は、アンテナ切替タイミング検出用信号の検出後、所定期間はアンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないようにアンテナ切替タイミング検出部13を制御する。
図16は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。また、図17は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。本変形例においては、図3に示す#2と#3の処理の間に#19が、#3と#4の処理の間に#20が、#10及び#11の処理の後に#21、#22の処理が実行される。
図17において、アンテナ部11が信号を受信すると(#2)、アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部18から出力される信号がオンであると(#19においてYES)、#3に移行する。アンテナ切替タイミング検出部13が、アンテナ切替タイミングを検出すると(#3においてYES)、アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部18から出力される信号をオフとする(#20)。これにより、図16に示すように、アンテナ切替タイミング検出機能がオフとなる。その後図3と同様に#4乃至#10又は#11の処理を実行し、いずれかのアンテナでペイロード信号を受信した後(#21においてYES)、アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部18から出力される信号をオンとした後(#22)、#1に戻る。なお、アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部18から出力される信号がオンでなければ(#19においてNO)、#1に戻る。
このアンテナ切替受信システム10によれば、アンテナ切替タイミング検出後、ペイロード信号の受信時間を含む所定期間はアンテナ切替タイミングの検出を行わないこととしている。これにより、ランダム信号となるペイロード信号やノイズなどに対してアンテナ切替タイミングの誤検出を抑制できる。従って、ペイロード信号の受信中にアンテナを切り替えることに伴うエラー(アンテナの切り替えには物理的な切り替え時間が必要となり、その間はペイロードを受信できなくなるため)を防ぐことができる。また、いずれかのアンテナのみが受信可能となっている場合において、不要なアンテナの切り替えに伴う受信エラーの発生を防止することができる。さらに等化器などを搭載し、ペイロード信号の送受信中は送受のマルチパス環境を固定しておく必要があるシステムにおいても、ペイロード信号の送受信中のアンテナ切り替えに伴うエラーを抑制できる。すなわち、ペイロード信号の送受信中にマルチパス環境が突然変更され、等化器によるマルチパスのキャンセル機能が正常に動作しなくなることを防ぐことができる。なお、アンテナ切替タイミングの検出を行わない所定期間としては、現フレームのペイロード信号の受信を完了して次のフレームのアンテナ切替タイミング検出信号を受信する直前までの期間を設定してもよい。この場合においては、現フレームのペイロード信号の受信完了後におけるノイズに対するアンテナ切替タイミングの誤検出をも抑制できる。
本変形例においては、ノイズをアンテナ切替タイミング検出用信号として誤って検出した場合にあっても、所定期間アンテナ切替タイミング検出用信号の検出機能が停止される。そこで、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出後、さらにその後に送信されるユニークワード信号を検出した場合に、所定期間アンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないものとして構成されていてもよい。この場合、ユニークワード信号は、例えば、アンテナ切替タイミング検出用信号、テスト1信号、テスト2信号に続けて送信される(段落(0023)参照)。アンテナ切替タイミング検出用信号を検出後、さらにユニークワードを検出できた場合、先に検出したアンテナ切替タイミング検出用信号が正しかったものと判断できる。一方、ユニークワード信号を検出できなかった場合には、先に検出したアンテナ切替タイミング検出用信号が誤っていたものと判断でき、引き続きアンテナ切替タイミング検出用信号の検出を継続する。この構成によれば、アンテナ切替タイミング検出用信号の検出にユニークワード信号の検出を併用しているので、ノイズをアンテナ切替タイミング検出用信号と誤認する虞を低下できる。
(変形例)
図18は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図4のアンテナ切替受信システム10に非検出時間カウンタ部20を加えて構成されている。非検出時間カウンタ部20は、アンテナ切替タイミング検出信号を検出していない時間をカウントする。このアンテナ切替受信システム10においては、いずれかのアンテナによって受信中に非検出時間カウンタ部20が所定の時間をカウントしたときは、別のアンテナに切り替える。
図19は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。また、図20は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。本変形例においては、図6に示す#12においてNOのとき、#25乃至#28の処理が実行される。
本変形例においては、図20に示すように、アンテナAによって本来受信されるべきアンテナ切替タイミング検出用信号がフレーム1及びフレーム2に亘って受信できないとき(#12においてNO)、以下の動作を行う。すなわち、非検出時間カウンタ部20が時間をカウント中でなければ(#25においてNO)、非検出時間カウンタ部20にカウントを開始させ(#26)、#1に戻る。非検出時間カウンタ部20がカウント中であり(#25においてYES)、非検出時間カウンタ部20のカウント値が規定値以上でなければ(#27においてNO)、#1に戻る。非検出時間カウンタ部20のカウント値が規定値以上であれば(#27においてYES)、カウントを停止させるとともに、所定の時間が経過しているとして別のアンテナBに切り替える(#28)。ここで所定の時間とは、アンテナ及び通信環境が正常であれば、アンテナ切替タイミング信号を少なくとも1回以上検出するのに十分な時間をいう。例えば、図19においては、フレーム1及びフレーム2の通信に要する時間より長くなるように上記規定値が設定されている。
このアンテナ切替受信システム10によれば、所定期間信号を受信しても、アンテナ切替タイミング検出用信号の信号列が得られない場合には、別のアンテナに切り替えるようにした。そのため、一方のアンテナでアンテナ切替タイミング検出用信号を待ち続けることがない。従って、一方のアンテナが壊れた場合又は一時的に不調となった場合であっても、別のアンテナでアンテナ切替タイミング検出用信号を受信できるようになる。
(変形例)
図21は上記第1実施形態のアンテナ切替受信システム10のさらに別な変形例の概略構成を示している。このアンテナ切替受信システム10においては、図4のアンテナ切替受信システム10に第2相関値算出部22及び第2相関値算出部23を加えて構成されている。また、送信システムからは、アンテナ切替タイミング検出用信号とは異なる特定の並びの信号列によって構成されるテスト信号が送信される。第2相関値算出部(記憶部)22は、送信されるテスト1信号と同一の並びの信号列(レファレンス信号)を記憶する。第2相関値算出部22は、記憶している信号列と、受信したテスト1信号の信号列の相関値を算出することにより、その相関値に基づいてテスト1信号を検出する。同様に、第2相関値算出部(記憶部)23は、送信されるテスト2信号と同一の並びの信号列(レファレンス信号)を記憶する。第2相関値算出部23は、記憶している信号列と、受信したテスト2信号の信号列の相関値を算出することにより、その相関値に基づいてテスト2信号を検出する。これにより、アンテナ切替タイミング検出用信号が瞬間的な受信レベルの劣化若しくは瞬間的なノイズの混入により検出できなかった場合であっても、テスト1信号又はテスト2信号を検出することにより、そのフレームのペイロード信号を受信可能となる。
図22は、本変形例のアンテナ切替受信システム10において、アンテナA及びアンテナBを用いて受信される信号と、この信号を受信したときの上記アンテナ切替受信システム10の動作を示している。また、図23は、本変形例のアンテナ切替受信システム10の動作をフローチャートにて示している。本変形例においては、図6に示す#12においてNOのとき、#31乃至#32の処理が実行される。また、#12においてYESのとき、#33の処理が実行される。
第2相関値算出部22及び第2相関値算出部23による相関値の算出は、相関値算出部15による相関値の算出と並行して演算される。図22に示すように、アンテナ切替タイミング検出用信号に続けてテスト1信号及びテスト2信号が送信される。また、相関値算出部15がアンテナ切替タイミングを検出したときは(#12においてYES)、第2相関値算出部22,23がテスト1信号又はテスト2信号を検出しないように、その機能を停止させる(#33)。この後、図6と同様に、#4以降の処理、すなわちアンテナを切り替えながらそれぞれのアンテナで検出した受信レベルを比較してペイロード信号を受信するアンテナを決定する。このように、相関値算出部15がアンテナ切替タイミング検出用信号を検出した際には、テスト1信号を用いての第2相関値算出部22による相関検出は行わない、又は行っても無効とする。なお、この場合において、#10又は#11にてペイロード信号を受信した後は、次のフレームの受信に備えて再び第2相関値算出部22,23を動作させる。
相関値算出部15がアンテナ切替タイミングを検出できなかったとき(#12においてNO)、第2相関値算出部22によってテスト1信号が検出されると(#31においてYES)、現在のアンテナAでペイロード信号を受信する(#10)。第2相関値算出部22によってテスト1信号が検出されない場合であっても(#31においてNO)、第2相関値算出部23によってテスト2信号が検出されると(#32においてYES)、現在のアンテナAでペイロード信号を受信する(#10)。なお、第2相関値算出部23によって所定時間内にテスト2信号が検出されない場合(#32においてNO)、#1に戻る。このように、第2相関値算出部22がテスト1信号を検出した場合は、アンテナ切替動作は実行せず、テスト2信号が送信されている時間は、別の処理を行うことができる。例えば、ペイロード信号が2値でなく、受信レベルの調整が必要な場合は、自動利得制御の利得調整時間に割り当てることができる。なお、第2相関値算出部23がテスト2信号を検出した場合は、アンテナ切替動作は実行せず、現在の自動利得制御の値でペイロード信号を受信する。
このアンテナ切替受信システム10によれば、アンテナ切替タイミング検出用信号を検出できなかった場合、第2相関値算出部22又は第2相関値算出部23によってテスト1信号又はテスト2信号を検出する。従って、2段構え又は3段構えでペイロード信号の先頭を検出することができる。これにより、アンテナ切替タイミング検出用信号を受信中にノイズや瞬間的なレベルの落ち込みが発生した場合であっても、テスト1信号又はテスト2信号によってペイロード信号の先頭を検出でき、1フレーム分のペイロード信号を失ってしまう確率を低減できる。なお、テスト信号を検出するための第2相関値算出部は、送信されるテスト信号の数(すなわちアンテナの本数)に応じてさらに増設することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくともペイロード信号を受信する前に、複数のアンテナでテスト信号を受信してペイロード信号を受信するアンテナを選択するように構成されていればよい。また、上述した各実施形態の特徴を適宜組み合わせたアンテナ切替受信システムであってもよい。
10 アンテナ切替受信システム
11 アンテナ部
12 アンテナ切替部
13 アンテナ切替タイミング検出部
14 アンテナ切替判断部
15 相関値算出部
16 カウンタ部
17 アンテナ定期切替制御部
18 アンテナ切替タイミング検出オン/オフ制御部
20 非検出時間カウンタ部
22 第2相関値算出部
23 第2相関値算出部

Claims (10)

  1. 複数のアンテナを切り替えて無線信号を受信するアンテナ切替受信システムにおいて、
    ペイロード信号を受信する前に、それぞれのアンテナでテスト信号を受信してペイロード信号を受信するアンテナを選択し、
    前記テスト信号を受信するアンテナは、前記テスト信号の前に検出したアンテナ切替タイミング検出用信号に基づいて切り替えられ
    前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、1フレーム内で複数回に亘って送信されるものであり、
    前記アンテナ切替タイミング検出用信号の長さの倍以上の周期の所定期間毎に、アンテナを切り替えるアンテナ定期切替制御部をさらに備えることを特徴とするアンテナ切替受信システム。
  2. 前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、特定の並びの信号列によって構成されて送信されるものであり、
    送信される前記アンテナ切替タイミング検出用信号と同一の並びの信号列を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている信号列と、受信した前記アンテナ切替タイミング検出用信号の信号列の相関値を算出する相関値算出部を有し、
    前記アンテナ切替タイミング検出用信号を前記相関値算出部によって算出された相関値に基づいて検出することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ切替受信システム。
  3. ペイロード信号と比較して、低い伝送速度で送信された前記アンテナ切替タイミング検出用信号を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ切替受信システム。
  4. 前記アンテナ切替タイミング検出用信号は、受信レベルに依存せず飽和状態でも復調可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  5. 特定のアンテナ切替基準タイミングから次のアンテナ切替基準タイミングまでの時間をカウントするカウンタ部を備え、前記カウンタ部のカウント値に基づいてアンテナ切替基準タイミングを検出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  6. 前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出後、所定期間は前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  7. 前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出後、さらにユニークワード信号を検出した後、所定期間は前記アンテナ切替タイミング検出用信号の検出を行わないことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  8. 前記アンテナ切替タイミング検出信号を検出していない時間をカウントする非検出時間カウンタ部を備え、いずれかのアンテナによって受信中に前記非検出時間カウンタ部が所定の時間をカウントしたときは、別のアンテナに切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  9. 前記テスト信号は、特定の並びの信号列によって構成されて送信されるものであり、
    前記記憶部は、送信される前記テスト信号と同一の並びの信号列をさらに記憶し、
    前記記憶部に記憶されているテスト信号の信号列と、受信した前記テスト信号の信号列の相関値を算出する第2相関値算出部をさらに有し、
    前記第2相関値算出部は、算出した相関値に基づいて、前記テスト信号を検出したとき、アンテナ切替を行うことなくペイロード信号を受信することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のアンテナ切替受信システム。
  10. 前記テスト信号の数に対応して複数の前記第2相関値算出部を有することを特徴とする請求項9に記載のアンテナ切替受信システム。
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