JP4028856B2 - 受信装置、移動体通信端末及び通信システム - Google Patents

受信装置、移動体通信端末及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、受信装置、移動体通信端末及び通信システムに関し、特にデジタル移動体通信端末に組み込まれる受信装置、このデジタル移動体通信端末及びデジタル移動体通信端末を含み構築される通信システムに関する。
移動体通信の特徴として、移動中の送受信によるドップラー効果又は建造物による遮蔽、反射、回折等により多重波伝播経路(マルチパス)が存在する事が挙げられる。マルチパスにおいては、送信データの先行波と遅延波との間において符号間干渉が発生する。この符号間干渉を受信信号から取り除き、元の送信データを抽出するには、移動体通信端末の受信装置に等化器が必要になる。
近年の移動体通信システムにおいては、伝送速度の高速化の要求から等化器の採用は必須である。ところが、受信信号の受信時において、等化器の消費電力が大きく、電池やバッテリーを電源とする移動体通信端末は長時間使用することができないという技術的な課題がある。
下記特許文献1〜特許文献3には、移動体携帯端末又はその受信機において、低消費電力化方法が開示されている。
特許文献1には、受信信号レベル測定・判定部を受信回路に設け、受信信号レベルの低下が検出された場合にのみ等化器を動作させる方法が開示されている。特許文献2には、逆に、受信信号レベルが基準値よりも小さい場合に等化器を停止する方法が開示されている。特許文献3には、送信電波を受信した場合のみ等化器を動作させる方法が開示されている。
この種の受信回路は、図7に示すように、送信側からの送信データを受信するアンテナ1と、この受信信号の増幅及び周波数変換を行う高周波(RF)アンプ部2と、アナログデジタル変換を行うADコンバータ3と、復調を行う復調器4と、受信信号のタイミング補償を行うタイミング補償回路5と、マルチパスフェージングによる符号間干渉を除去する等化器6と、等化処理後の受信信号の誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部7と、受信信号の品質を測定し品質を判定する受信レベル測定・判定部8とを備えている。
特許第3257591号公報 特許第2643614号公報 特許第3168610号公報
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献3に開示された移動体携帯端末又はその受信機においては、以下の点について配慮がなされていなかった。
前述の移動体携帯端末又はその受信機は、伝送路の影響による符号間干渉強度、高周波の回線品質(SNR:Signal to Noise Ratio)等の受信環境の変化が生じた場合においても、受信信号レベルからなる受信品質の閾値を変更することができないので、結果的に復号後のデータに誤りが生じ、音声品質の劣化又はパケットロスを生じる可能性があった。更に、受信環境の変化が生じた場合においては、誤り訂正可能なデータに関しても受信品質の閾値を変更することができないので、同様に、音声品質の劣化又はパケットロスを生じる可能性があった。従って、移動体携帯端末又はその受信機においては、受信性能が低下する可能性があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、消費電力を減少することができるとともに、受信環境の変化が生じた場合でも受信性能を向上することができる受信装置、移動体通信端末及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の受信装置は、受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、受信信号の符号間干渉強度を検出する符号間干渉強度検出手段と、受信信号の符号間干渉を除去する等化処理を行う等化器と、前記等化器により等化処理された信号の誤り訂正復号を行う誤り訂正復号手段と、前記誤り訂正復号手段による復号判定結果を基に、受信品質の判定に用いる閾値を設定する閾値設定手段と、検出された前記受信レベル及び前記符号間干渉強度と、前記閾値設定手段により設定された閾値とをそれぞれ比較して、前記受信信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、前記受信品質の判定結果を基に、前記等化器による等化処理動作のみを停止する、又は前記等化器による等化処理動作及び前記誤り訂正復号手段による誤り訂正復号処理を含む受信処理動作を停止する制御手段とを備える構成を採る。
この構成によれば、等化器を通過した等化処理後の受信信号の復号処理を行う誤り訂正復号手段において誤り訂正復号の結果を閾値設定手段に出力し、閾値設定手段誤り訂正復号の結果に応じて受信品質の判定に使用する閾値を変更する。一定の基準を満たした受信信号が受信環境の変化により復号後に誤りが生じた場合であっても、受信品質判定手段は変更された閾値に基づき受信信号の受信品質を判定するので、受信性能を向上させることができる。制御手段は、受信品質の判定結果を基に等化器の動作を制御する。具体的には、受信信号の受信品質が高く等化処理が必要ない場合及び等化処理を実行しても受信信号を正しく復号できない場合には等化器を停止する制御を行い、受信信号の受信品質が低く等化処理が必要な場合には等化器を動作させる制御を行なう。これにより、消費電力を減少することができる。
本発明の受信装置は、前記閾値設定手段は、前記誤り訂正復号の結果が一定時間エラー又は良好であるとき、前記受信品質の判定に用いる前記閾値を変更する構成を採る。
本発明の受信装置は、前記誤り訂正復号手段は、ビタビ復号結果又はCRCを用いる構成を採る。
本発明の受信装置は、前記等化器の等化処理後の信号と前記等化処理前の信号とを比較する比較器を更に備え、前記閾値設定手段は、前記比較器の比較結果に基づいて、前記受信信号の判定に用いる閾値を変更する構成を採る。
本発明の受信装置は、前記閾値設定手段は、前記受信品質が良い場合の判定に用いる第1の閾値と、前記受信品質が悪い場合の判定に用いる第2の閾値とを設定し、前記受信品質判定手段は、検出された前記受信レベル及び前記符号間干渉強度と、前記閾値設定手段により設定された前記第1及び第2の閾値とをそれぞれ比較して、前記受信信号の受信品質を判定し、前記制御手段は、前記受信品質判定手段により判定された前記受信品質が前記第1の閾値以上である場合に前記等化器による等化処理動作を停止し、前記受信品質が前記第2の閾値以下である場合に前記等化器による等化処理動作及び前記誤り訂正復号手段による誤り訂正復号処理を含む受信処理動作を停止する構成を採る。
本発明の受信装置は、前記制御手段は、前記受信処理動作の停止時、受信信号の前記受信品質が前記閾値以上である状態が一定時間継続したとき、前記受信処理動作を開始する構成を採る。
本発明の移動体通信端末は、前記受信装置を備え構成を採る。
本発明の通信システムは、前記移動体通信端末を含む構成を採る。
本発明によれば、消費電力を減少することができるとともに、受信環境の変化が生じた場合でも受信性能を向上することができる受信装置、移動体通信端末及び通信システムを提供することができる。
本発明の骨子は、受信装置、移動体通信端末及び通信システムにおいて、誤り訂正復号の結果に基づき受信品質の判定に使用する閾値を設定し、この設定された閾値に基づき受信信号の受信品質を判定し、この受信品質の判定結果を受信処理動作に反映させるとともに、等化処理を行なう等化器の動作を制御するようにしたことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[受信装置、移動体通信端末及び通信システムの構成]
図1に示す本発明の実施の形態に係る受信装置10は移動体通信端末に組み込まれ、この移動体通信端末は通信システムを構築する
信装置10は、送信側からの送信データを受信するアンテナ11と、この受信された受信信号を増幅し周波数変換を行う高周波アンプ部12と、アナログデジタル変換を行うADコンバータ13と、受信信号に復調処理を行う復調器14と、受信信号のタイミング補償を行うタイミング補償回路15とを備えている。
また、受信装置10は、高周波アンプ部12から出力される受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部16と、復調器14から出力される受信信号の符号間干渉強度を測定する符号間干渉強度測定部17と、セレクタ21と、マルチパスフェージングによる受信信号の符号間干渉を除去する等化処理を行う等化器22と、比較器23と、等化器22により等化処理された信号の誤り訂正復号を行う誤り訂正復号部24と、誤り訂正復号部24による復号判定結果を基に、受信品質の判定に用いる閾値を設定する受信品質閾値設定部25と、検出された受信レベル及び符号間干渉強度と、受信品質閾値設定部25により設定された閾値とをそれぞれ比較して、受信信号の受信品質を判定する受信品質判定部18と、受信品質の判定結果を基に、等化器22による等化処理動作のみを停止する、又は等化器22による等化処理動作及び誤り訂正復号部24による誤り訂正復号処理を含む受信処理動作を停止する制御を行う制御部19とを備えている。
誤り訂正復号部24は、等化器22を通過した等化処理後の受信信号の復号処理を行う。受信品質閾値設定部25は、誤り訂正復号の結果に応じて受信品質の判定に使用する閾値を設定する。
誤り訂正復号部24は、受信品質閾値設定部25に誤り訂正復号の結果を示す復号判定信号を出力する。受信品質閾値設定部25は、図示していないが、誤り訂正復号の結果(復号判定信号数)をカウントするカウンタと、受信品質に応じて調整する閾値を複数格納したテーブルとを備えている。
ここで、テーブルに格納された複数の閾値とは、後述する受信品質レベルを判定する第1の閾値α1、第2の閾値α2、符号間干渉強度を判定する第1の閾値β1及び第2の閾値β2の他に、受信環境の変化に応じて判定レベルを設定した閾値を含む意味において使用されている。受信品質閾値設定部25は、基本的には、復号判定信号に基づき閾値を設定し、この設定された閾値を受信品質判定部18に出力する。
受信品質閾値設定部25に内蔵された前述のカウンタは、誤り訂正復号の結果をカウントし、誤り訂正復号の結果が一定時間以上不良か若しくは良好であると測定された場合に閾値を変更するようになっている。なお、カウンタは、必ずしも受信品質閾値設定部25に配設することに限定されるものではなく、例えば誤り訂正復号部24に内蔵又は外付け(等化・復号処理部20に内蔵)され、カウント結果を受信品質閾値設定部25に出力するようにしてもよい。具体的な受信品質閾値設定部25の動作並びに閾値の具体的な説明は後述する。
等化器22及び誤り訂正復号部24は、等価・復号処理部20を構成する。この等化・復号処理部20は、セレクタ21及び比較器23を備えている。セレクタ21は、タイミング補償回路15から出力される受信信号を等化器22に出力するか、又は比較器23に直接出力するかを選択する。比較器23は、等化器22から出力される符号間干渉が除去された受信信号とタイミング補償回路15から出力される受信信号とを比較し、この比較結果を誤り訂正復号部24に出力する。
御部19は、受信品質判定部18から出力される受信信号の受信品質の判定結果に基づき、等化・復号処理部20の動作を制御する等化・復号処理制御信号を出力するとともに、この等化・復号処理部20内の等化器22の動作を制御する等化器制御信号をセレクタ21に出力する。
[受信装置の動作]
図1に示す受信装置10は、まず最初に高周波アンプ部12において増幅され周波数変換された受信信号を、ADコンバータ13、測定手段の受信レベル検出部16にそれぞれ分配する。受信レベル検出部16においては、受信信号レベルの測定が行われる。
一方、ADコンバータ13においてアナログデジタル変換が行われ、復調器14において復調処理が行われた受信信号は符号間干渉強度測定部17に入力され、この符号間干渉強度測定部17において以下の方法により符号間干渉強度が算出される。
(1)受信装置10において受信された受信信号(バースト)には、図2(a)に示すように、受信時の伝送路やチャネルを推定するための既知系列(トレーニング部)が含まれている。復調器14において復調処理後(又はタイミング補償回路15のタイミング補償後)の受信信号から既知系列を抽出することができる(この抽出された既知系列は、以下、単に、抽出既知系列という。)。図示しないが、符号間干渉強度測定部17にはテーブル(例えばRAM等のメモリ)を備えており、このテーブルには予め設定された受信装置10としての既知系列が格納されている(この格納された既知系列は、以下、単に、格納既知系列という。)。抽出既知系列は格納既知系列との間において相関をとるために、値の変換が行われる。ここでは、抽出既知系列「1」は「+1」に、「0」は「−1」にそれぞれ変換される(この変換された既知系列は、以下、単に、変換既知系列という。)。
(2)図2(b)に示すように、変換既知系列は、シンボル毎に、格納既知系列との相関をとる(この相関をとった既知系列は、以下、単に、相関既知系列という。)。ここで、相関にはシンボル毎に積をとる相関方法が使用される。
(3)図2(c)に示すように、この相関既知系列において、シンボル毎に相関値の和が算出される。
(4)図2(d)に示すように、算出された相関値の和の逆数を算出し、この算出された逆数が符号間干渉強度となる。例えば、抽出既知系列と格納既知系列との差が大きい場合、符号間干渉強度は「1」に近づく(符号間干渉強度が「大」になる。)。逆に、抽出既知系列と格納既知系列との差が小さい場合、符号間干渉強度は「0」に近づく(符号間干渉強度が「小」になる。)
次に、受信レベル検出部16において検出された受信信号レベルは受信品質判定部18に出力され、符号間干渉強度測定部17において測定された符号間干渉強度は受信品質判定部18に出力される。受信品質判定部18において、受信信号レベル、符号間干渉強度のそれぞれが判定される。受信信号レベル、符号間干渉強度のそれぞれの判定に使用される閾値は、等化器22の等化処理限界に対応しており、受信品質閾値設定部25に備えている。
閾値には、受信信号の受信品質が高く等化処理を行なう必要がない受信品質であることを判定する第1の閾値と、受信信号の受信品質が悪く等化処理を行っても正しく復号できない可能性のある受信品質であることを判定する第2の閾値との2種類の閾値が受信品質閾値設定部25において設定されている。
具体的には、図3に示すように、受信信号レベルの判定においては、受信信号レベルが良く等化処理を行なう必要がない受信品質であることを判定する第1の閾値α1と、受信信号レベルが悪く等化処理を行っても正しく復号できない可能性がある受信品質であることを判定する第2の閾値α2とが設定されている。ここで、受信信号レベルが「x」であると仮定すると、符号間干渉強度の影響を考慮しない場合、受信信号レベルxが第1の閾値α1以上である場合、等化処理を行なう必要がない。逆に、受信信号レベルxが第2の閾値α2以下の場合、等化処理をしても正しく復号できない可能性がある。
また、図4に示すように、符号間干渉強度の判定においては、符号間干渉強度が低く(受信品質が良い)等化処理を行なう必要がない受信品質であることを判定する第1の閾値β1と、符号間干渉強度が高く(受信品質が悪く)等化処理を行っても正しく復号できない可能性がある受信品質であることを判定する第2の閾値β2とが設定されている。ここで、符号間干渉強度が「y」であると仮定すると、受信信号レベルの影響を考慮しない場合、符号間干渉強度yが第1の閾値β1以である場合、等化処理を行なう必要がない。逆に、符号間干渉強度yが第2の閾値β2以の場合、等化処理をしても正しく復号できない可能性がある。
これら第1の閾値α1、β1、第2の閾値α2、β2は、いずれも誤り訂正復号部24から出力される復号判定信号に基づき、受信信号閾値設定部25において調整(可変又は補正)することができる。
ここで、受信信号レベルと符号間干渉強度との間には相関性がないので、受信品質判定部18においては、図5に示す下記(a)〜(c)に示すモード設定に従って受信信号の受信品質を判定する。
(a)受信信号レベルx第1の閾値α1及び符号間干渉強度y第1の閾値β1を満たす場合
(b)受信信号レベルx第2の閾値α2及び符号間干渉強度y第2の閾値β2を満たす場合
(c)上記(a)及び(b)以外の場合
なお、図5において、領域z1は第1の閾値α1、β1のそれぞれの差分の閾値帯域を表している。同様に、領域z2は第2の閾値α2、β2のそれぞれの差分の閾値帯域を表している。
上記モード(a)は、受信品質判定部18において、受信信号レベルが高くかつ符号間干渉強度が低い、つまり受信品質が高いと判定される場合である。この場合、等化処理を行なう必要がないので、図1に示す制御部19は等化器制御信号をセレクタ21に出力する。セレクタ21においては、等化器制御信号に基づき、等化器22による等化処理を実行的に停止し、タイミング補償後の受信信号を比較器23に直接伝送する。
モード(b)は、受信品質判定部18において、受信信号レベルが低くかつ符号間干渉強度が高い、つまり受信品質が低いと判定される場合である。この場合、等化処理を行っても正しい復号結果が得られない可能性があるので、制御部19は等化・復号処理部20に等化・復号処理制御信号を出力する。等化・復号処理部20においては、等化・復号処理制御信号に基づき、等化・復号処理部20の動作を停止する。
つまり、等化・復号処理をすべて停止する。受信装置10においては、等化・復号処理のすべてが停止された場合、タイミング補償回路15までの処理を行い、受信信号レベル並びに符号間干渉強度が第2の閾値α2並びに第2の閾値β2以上になった場合に再び等化・復号処理を開始(再開)するようになっている。この等化・復号処理の開始は、受信品質判定部18から出力される受信品質の判定結果に基づき、制御部19から出力される等化・復号処理制御信号により行われる。
モード(c)は、受信信号レベル並びに符号間干渉強度が通常レベル、つまり受信品質が通常レベルであると判定される場合である。この場合、制御部19は、等化器制御信号をセレクタ21に出力するとともに、等化・復号処理制御信号を等化・復号処理部20に出力する。等化・復号処理部20においては、等化・復号処理制御信号に基づき、等化・復号処理が行われる。セレクタ21においては、等化器制御信号に基づき、タイミング補償後の受信信号を等化器22に伝送し、等化器22は等化処理を行なう。
このような受信装置10の等化・復号処理において、図1に示す誤り訂正復号部24は一定のシンボル若しくはバースト分の復号結果を常に監視する。この復号結果は、復号判定信号として誤り訂正復号部24から受信品質閾値設定部25に出力される。ここで、誤り訂正復号の結果には、ビタビ復号の結果又は巡回冗長検査の結果を実用的に使用することができる。
受信品質閾値設定部25に備えたカウンタは、復号判定信号の受信回数をカウントし、正しく復号できない状態が指定のシンボル若しくはバースト分で続いた場合に、その旨の信号を出力する。受信品質閾値設定部25においては、このカウンタの出力に基づき、受信品質判定部18において現在使用されている第1の閾値α1、β1、第2の閾値α2、β2のそれぞれに代えて、テーブルに別途格納された、受信品質の判定に使用される適切な閾値を受信品質判定部18に出力する。つまり、受信品質判定部18において、閾値を変更することができる。
具体的には、受信装置10の動作中において、高周波の特性変化又は信号電力対干渉電力比(CIR)の変化によって受信品質の基準値を満たしているにもかかわらず正しく復号できない場合が発生する。例えば、図6に示すように、受信品質が領域(閾値帯域)z1内に存在し正しく復号することができなかった場合、誤り訂正復号部24から復号判定信号が出力され、この復号判定信号に基づき受信品質閾値設定部25は、矢印Aに示すように領域z1を底上げするように変更された閾値を受信品質判定部18に出力する。この結果、等化器22において等化処理を行なうことができる。
また、受信品質が領域z2内に存在し、等化処理を行っても正しく復号できない可能性が高い場合には、矢印Bに示すように領域z2を底上げするように変更された閾値を受信品質判定部18に出力する。この結果、等化・復号処理を行なわないようにすることができる。
一方、信号電力対干渉電力比が改善され、受信信号の等化処理を必要としなくなる場合がある。この場合、タイミング補償後の受信信号をセレクタ21で振り分け、等化器22において等化処理がなされた受信信号(すなわち、符号間干渉が除去された受信信号)と等化器22を通さない受信信号(すなわち、符号間干渉が除去されていない受信信号)とが比較器23において比較される。この結果、比較器23による比較結果に差がないときなど等化処理を行なわなくても正しく復号することができると判定された場合は、誤り訂正復号部24から受信品質閾値設定部25に復号判定信号が出力され、この復号判定信号に基づき受信品質閾値設定部25は、矢印Cに示すように領域z1を底下げするように変更された閾値を受信品質判定部18に出力する。この結果、等化器22による等化処理を行なわないようにすることができる。
同様に、受信品質が低く、等化・復号処理部20の動作を停止していた場合には、一定時間毎に等化・復号処理を一時的に再開する。この一定時間毎の等化・復号処理において、受信信号が正しく復号された結果が一定数得られた場合には、矢印Dに示すように領域z2を底下げするように変更された閾値を受信品質判定部18に出力する。この結果、等化・復号処理部20による等化・復号処理を行なうようにすることができる。
このように、実施の形態によれば等化器22を通過した等化処理後の受信信号の復号処理を行う誤り訂正復号部24において誤り訂正復号の結果を受信品質閾値設定部25に出力し、この受信品質閾値設定部25において誤り訂正復号の結果に応じて受信品質の判定に使用する閾値を変更することができる。一定の基準を満たした受信信号が受信環境の変化により復号後に誤りが生じた場合であっても、受信品質判定部18において変更された閾値に基づき受信信号の受信品質を判定するので、受信装置10の受信性能を向上することができる。受信装置10の受信性能の向上により、受信装置10を組み込む移動体通信端末の受信性能を向上することができ、結果的に通信システム全体の受信性能を向上することができる。
更に、変更された閾値に基づき等化器22の動作を制御する、具体的には、受信信号の受信品質が高く等化処理が必要ない場合及び等化処理を実行しても受信信号を正しく復号することができない場合には等化器22を停止する制御を行い、受信信号の受信品質が低く等化処理が必要な場合には等化器22を動作させる制御を行なうので、消費電力を減少することができる。更に、受信品質の判定に使用される閾値を変更するので、受信性能をより一層向上することができるとともに、消費電力をより一層減少することができる。
本発明に係る受信装置、移動体通信端末及び通信システムは、消費電力を減少することができるとともに、受信環境の変化が生じた場合でも受信性能を向上することができるという効果を有し、同様の処理回路を有する装置及びシステムへの用途にも応用することができる。
本発明の実施の形態に係る、通信システムを構築する移動体通信端末に組み込まれた受信装置のブロック図 (a)〜(d)は図1に示す受信装置において符号間干渉強度の測定方法を説明する図 図1に示す受信装置において受信信号レベルの閾値を説明する図 図1に示す受信装置において符号間干渉強度の閾値を説明する図 図1に示す受信装置において受信品質の閾値を説明する図 図1に示す受信装置において誤り訂正復号の結果に基づいた閾値の調整方法を説明する図 従来技術に係る受信機のブロック図
符号の説明
10 受信装置
11 アンテナ
12 高周波アンプ部
13 ADコンバータ
14 復調器
15 タイミング補償回路
16 受信レベル検出部
17 符号間干渉強度測定部
18 受信品質判定部
19 制御部
20 等化・復号処理部
21 セレクタ
22 等化器
23 比較器
24 誤り訂正復号部
25 受信品質閾値設定部

Claims (8)

  1. 受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    受信信号の符号間干渉強度を検出する符号間干渉強度検出手段と、
    受信信号の符号間干渉を除去する等化処理を行う等化器と、
    前記等化器により等化処理された信号の誤り訂正復号を行う誤り訂正復号手段と、
    前記誤り訂正復号手段による復号判定結果を基に、受信品質の判定に用いる閾値を設定する閾値設定手段と、
    検出された前記受信レベル及び前記符号間干渉強度と、前記閾値設定手段により設定された閾値とをそれぞれ比較して、前記受信信号の受信品質を判定する受信品質判定手段と、
    前記受信品質の判定結果を基に、前記等化器による等化処理動作のみを停止する、又は前記等化器による等化処理動作及び前記誤り訂正復号手段による誤り訂正復号処理を含む受信処理動作を停止する制御手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記閾値設定手段は、前記誤り訂正復号の結果が一定時間エラー又は良好であるとき、前記受信品質の判定に用いる前記閾値を変更することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記誤り訂正復号手段は、ビタビ復号結果又はCRCを用いることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 前記等化器の等化処理後の信号と前記等化処理前の信号とを比較する比較器を更に備え、
    前記閾値設定手段は、前記比較器の比較結果に基づいて、前記受信信号の判定に用いる閾値を変更することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 前記閾値設定手段は、前記受信品質が良い場合の判定に用いる第1の閾値と、前記受信品質が悪い場合の判定に用いる第2の閾値とを設定し、
    前記受信品質判定手段は、検出された前記受信レベル及び前記符号間干渉強度と、前記閾値設定手段により設定された前記第1及び第2の閾値とをそれぞれ比較して、前記受信信号の受信品質を判定し、
    前記制御手段は、前記受信品質判定手段により判定された前記受信品質が前記第1の閾値以上である場合に前記等化器による等化処理動作を停止し、前記受信品質が前記第2の閾値以下である場合に前記等化器による等化処理動作及び前記誤り訂正復号手段による誤り訂正復号処理を含む受信処理動作を停止することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  6. 前記制御手段は、前記受信処理動作の停止時、受信信号の前記受信品質が前記閾値以上である状態が一定時間継続したとき、前記受信処理動作を開始することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  7. 前記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の受信装置を備えことを特徴とする移動体通信端末。
  8. 前記請求項7記載の移動体通信端末を含むことを特徴とする通信システム。
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