JP5658621B2 - 信号振分複製先決定システム、信号振分複製先決定方法およびプログラム - Google Patents
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Description
図7(a)は、MSSにおける信号振分処理を説明するための図である。また、図7(b)は、MSSにおける複製先決定処理を説明するための図である。
なお、呼情報242とは、SAS-ID、送信元の識別番号、送信先の識別番号等を含むセッションを継続するために必要な情報である。
このように、SLB5が、故障したメンバが生成した呼情報242の複製を記憶しているメンバに対して、明示的に信号振分ができないため、振り分けられたメンバが、故障したメンバの複製情報を記憶していない場合には、その複製情報を取得するための余計なグラビテーションが発生する。
なお、以下の説明において、本実施形態における信号振分複製先決定システム1を構成する呼制御サーバをノードと称して説明する。
まず、この信号振分複製先決定装置10が行う、信号振分複製先決定処理の概要について説明する。
この信号振分複製先決定装置10は、SIPメッセージの振分先を決定するロジックと、呼情報242の複製先を決定するロジックとを、図2、図4に示すような閉じたID空間を用いて実現する。この閉じたID空間として、本実施形態では、コンシステントハッシュ法(時計回り方式)を例として説明する。
次に、本実施形態に係る信号振分複製先決定システム1を構成する各装置について、図1を参照して、具体的に説明する。
信号振分複製先決定装置10は、外部装置(不図示)から一括してSIPメッセージ(呼制御信号)を受信し、呼制御サーバである各ノード(メンバ)20に振り分ける。また、信号振分複製先決定装置10は、振分先のノード(メンバ)20の呼情報242の複製先となるノード(バディ)を決定する。
具体的には、振分処理部112は、ハッシュ値計算部113を備えており、例えば、コンシステントハッシュ法(時計回り方式)を用いて、各ノード20のID(IPアドレス等)のハッシュ値を計算し、閉じたID空間(ハッシュ空間)上に各サーバ(メンバ)20を配置する。そして、振分処理部112は、情報受信部111から、SIPメッセージを受け取ると、そのSIPメッセージのSAS-IDのハッシュ値を、ハッシュ値計算部113が計算し、閉じたID空間(ハッシュ空間)上に配置する。続いて、振分処理部112は、閉じたID空間(ハッシュ空間)上でのSAS-IDのハッシュ値の配置から、時計回りに最初に配置されたノード(メンバ)20を、振分先として決定する。
具体的には、振分処理部112は、閉じたID空間(ハッシュ空間)上の各メンバの配置から、時計回りに次に位置するノード20をバディとして決定する。
そして、振分処理部112は、決定したメンバのノード20とバディのノード20との組み合わせを示すメンバ-バディ情報141を生成し、記憶部14に記憶する。
そして、振分処理部112は、閉じたID空間(ハッシュ空間)上の各メンバの配置から、時計回りに次に位置するノード20をバディとして決定する。そして、振分処理部112は、増設されたノード20が加わったメンバ-バディ情報141を新たに生成し、記憶部14に記憶されているメンバ-バディ情報141を更新する。
また、バディ通知部114は、メンバ-バディ情報141が更新されると、新たに増設されたメンバ、および、バディが変更となったメンバに対して、バディを通知する(バディ通知)。
次に、図1を参照して、本実施形態に係るノード20について説明する。ノード20は、信号振分複製先決定装置10からSIPメッセージ(呼制御信号)を受信し、送信元と送信先とのセッション接続を行う呼制御サーバであり、図1に示すように、制御部21と、入出力部22と、メモリ部23と、記憶部24とを含んで構成される。
呼情報管理部213は、受信したSIPメッセージに基づき、SAS-ID、送信元識別番号、送信先識別番号を含む呼情報242を生成し、記憶部24に記憶する。そして、呼情報管理部213は、例えば、新たな呼情報242を記憶したことを契機として、その呼情報242の複製である呼複製情報243を生成し、バディ情報241に示されるバディへ送信する。
また、呼情報管理部213は、自身がバディであるとき、メンバから受信した呼複製情報243を記憶部24に記憶する。
次に、本実施形態に係る信号振分複製先決定システム1が行う信号振分複製先決定処理について詳細に説明する。まず、初期設定時および正常時の信号振分複製先決定処理について説明し、続いて、ノード減設(故障)時の信号振分複製先決定処理、ノード増設時の信号振分複製先決定処理について説明する。
次に、図3を参照して、信号振分複製先決定システム1が行う、初期設定時および正常時の信号振分複製先決定処理について説明する(適宜、図1および図2参照)。
初期設定時において、信号振分複製先決定装置10の振分処理部112(ハッシュ値計算部113)は、図2に示すように、各ノード20のID(IPアドレス等)に対して、ハッシュ値を計算し、閉じたID空間(ハッシュ空間)上に配置する。そして、閉じたID空間上で時計回りに次のノード20を自メンバのバディに決定する。また、振分処理部112は、SIPメッセージのSAS-IDのハッシュ値を計算し、時計回りに最初に配置されたノード(メンバ)20を、振分先として決定する。以下、図3を参照して詳細に説明する。
次に、図5を参照して、信号振分複製先決定システム1が行う、ノード減設(故障)時の信号振分複製先決定処理について説明する(適宜、図1および図4参照)。
ノード(メンバ)20が故障等により減設された場合、信号振分複製先決定装置10は、閉じたID空間(ハッシュ空間)上で、その減設されたノード(メンバ)20が担当していた領域を、時計回りで次のメンバに担当させるように処理する。図4に示す例では、メンバBが故障により減設されたため、メンバBの担当領域を、時計回りで次に位置するメンバCが担当する。メンバCは、SAS−B(呼情報242)の複製(呼複製情報243)を記憶しているため、メンバBが担当していたSIPメッセージを受信しても、グラビテーションを発生することなく、処理を継続することができる。以下、図5を参照して詳細に説明する。
そして、振分処理部112は、そのSIPメッセージを決定した振分先となるメンバCへ送信する(ステップS18)。
具体的には、メンバCの呼接続処理部212は、まず、自身の記憶部24内の呼情報242を検索し、受信したSIPメッセージに含まれるSAS-IDに該当するSAS-IDの呼情報242を記憶しているか否かを判定する。ここでは、受信したSIPメッセージは、故障したノード20(メンバB)が担当していたため、呼情報242には記憶されていないと判定される。次に、呼接続処理部212は、呼複製情報243を検索し、受信したSIPメッセージに含まれるSAS-IDに該当するSAS-IDの呼情報242を記憶しているか否かを判定する。ここでは、メンバCは、メンバBの呼情報242の複製である呼複製情報243を記憶しているため、該当するSAS-IDの呼情報242が記憶されている。よって、呼接続処理部212は、この呼複製情報243に記憶されたSAS-IDの呼情報242に基づき、SIPメッセージの転送等の呼処理を実行する。
次に、図6を参照して、信号振分複製先決定システム1が行う、ノード増設時の信号振分複製先決定処理について説明する(適宜、図1参照)。なお、ここでは、信号振分複製先決定システム1の管理者(不図示)等から、信号振分複製先決定装置10の入出力部12を介して、増設するノード20(ここでは、メンバEとする)の情報が入力されたものとして説明する。
図6は、本実施形態に係る信号振分複製先決定システム1のノード増設時の動作を示すシーケンス図である。
そして、振分処理部112は、そのSIPメッセージを決定した振分先のメンバEへ送信する(ステップS36)。
そして、振分処理部112は、そのSIPメッセージを決定した振分先のメンバBへ送信する(ステップS42)。
10 信号振分複製先決定装置
11,21 制御部
12,22 入出力部
13,23 メモリ部
14,24 記憶部
20 ノード(呼制御サーバ)
111,211 情報受信部
112 振分処理部
113 ハッシュ値計算部
114 バディ通知部(複製先通知部)
115,215 情報送信部
141 メンバ-バディ情報
212 呼接続処理部
213 呼情報管理部
214 バディ監視部(複製先監視部)
241 バディ情報
242 呼情報
243 呼複製情報
Claims (6)
- 呼制御信号を受信し、複数の呼制御サーバのうちから前記呼制御信号の振分先を決定し、前記呼制御信号のセッションの接続確認に用いられる呼情報の複製先を決定する信号振分複製先決定装置と、前記信号振分複製先決定装置により振り分けられた前記呼制御信号を受信し、送信先へ転送する呼処理を行う前記複数の呼制御サーバとを備える信号振分複製先決定システムであって、
前記信号振分複製先決定装置は、
前記複数の呼制御サーバそれぞれのIDを、所定の並び順の閉じたID空間上に配置し、自呼制御サーバの前記閉じたID空間上での配置位置から、所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記呼情報の複製先として決定し、前記所定回りで前記自呼制御サーバから1つ前に配置された前記呼制御サーバのIDの次の値から、前記所定回りに前記自呼制御サーバのIDまでの値を、前記自呼制御サーバの担当領域に設定し、
前記呼制御信号を受信すると、前記呼制御信号に含まれるセッションに固有なIDを抽出して、前記閉じたID空間に配置し、前記セッションに固有なIDが配置された位置から、所定回りに最初に配置されている前記呼制御サーバを、当該呼制御信号の振分先に決定し、
前記決定した振分先の前記呼制御サーバに、当該呼制御信号を送信する振分処理部と、
前記振分処理部が決定した前記呼制御サーバごとの前記複製先を示す複製先情報を、前記呼制御サーバそれぞれに送信する複製先通知部と、を備え、
前記呼制御サーバは、
前記信号振分複製先決定装置から、前記呼制御信号を受信し、送信先へ転送する呼処理を行う呼接続処理部と、
前記複製先情報を受信して、記憶部に記憶し、
前記受信した呼制御信号に基づき、前記セッションに固有なIDを含む前記呼情報を生成して前記記憶部に記憶し、
前記生成した呼情報の複製である呼複製情報を生成し、前記受信した複製先情報に示される前記複製先の呼制御サーバに送信し、
前記呼制御サーバ自身が前記複製先情報に示される前記複製先に該当する場合に、前記呼複製情報を受信し、前記記憶部に記憶する呼情報管理部と、
前記複製先の呼制御サーバの故障を監視する複製先監視部と、を備え、
前記呼制御サーバの前記複製先監視部は、
前記複製先の呼制御サーバの故障を検出し、その故障情報を、前記信号振分複製先決定装置に送信し、
前記信号振分複製先決定装置の振分処理部は、
前記故障情報を受信すると、前記閉じたID空間に配置された前記故障した呼制御サーバを、前記閉じたID空間から取り除き、前記故障した呼制御サーバの前記担当領域を、前記故障した呼制御サーバの前記複製先の呼制御サーバに変更し、
前記故障した呼制御サーバを取り除いた前記閉じたID空間上での各呼制御サーバの配置位置から、前記所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記複製先として新たに設定し、前記新たな設定により前記複製先が変更となった前記呼制御サーバに、前記複製先情報を送信すること
を特徴とする信号振分複製先決定システム。 - 前記信号振分複製先決定装置は、
新たに増設される前記呼制御サーバのIDを含む情報を、入力部を介して取得した場合に、
前記振分処理部は、前記増設される呼制御サーバのIDを、前記閉じたID空間上に配置し、前記増設される呼制御サーバの前記閉じたID空間での配置位置から、前記所定回りで前記増設される呼制御サーバから1つ前に配置された前記呼制御サーバのIDの次の値から、前記所定回りに前記増設される呼制御サーバまでの値を、前記増設される呼制御サーバの前記担当領域に変更し、
前記増設される呼制御サーバを配置した前記閉じたID空間上での各呼制御サーバの配置位置から、前記所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記複製先として新たに設定し、前記新たな設定により前記複製先が変更となった前記呼制御サーバに、前記複製先情報を送信すること
を特徴とする請求項1に記載の信号振分複製先決定システム。 - 前記振分処理部は、コンシステントハッシュ法を用いて、前記呼制御サーバのIDおよび前記呼制御信号に含まれる前記セッションに固有なIDのハッシュ値を、所定のハッシュ関数により計算し、ハッシュ空間上に配置すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号振分複製先決定システム。 - 呼制御信号を受信し、複数の呼制御サーバのうちから前記呼制御信号の振分先を決定し、前記呼制御信号のセッションの接続確認に用いられる呼情報の複製先を決定する信号振分複製先決定装置と、前記信号振分複製先決定装置により振り分けられた前記呼制御信号を受信し、送信先へ転送する呼処理を行う前記複数の呼制御サーバとを備える信号振分複製先決定システムの信号振分複製先決定方法であって、
前記信号振分複製先決定装置は、
前記複数の呼制御サーバそれぞれのIDを、所定の並び順の閉じたID空間上に配置し、自呼制御サーバの前記閉じたID空間上での配置位置から、所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記呼情報の複製先として決定し、前記所定回りで前記自呼制御サーバから1つ前に配置された前記呼制御サーバのIDの次の値から、前記所定回りに前記自呼制御サーバのIDまでの値を、前記自呼制御サーバの担当領域に設定するステップと、
前記呼制御信号を受信すると、前記呼制御信号に含まれるセッションに固有なIDを抽出して、前記閉じたID空間に配置し、前記セッションに固有なIDが配置された位置から、所定回りに最初に配置されている前記呼制御サーバを、当該呼制御信号の振分先に決定するステップと、
前記決定した振分先の前記呼制御サーバに、当該呼制御信号を送信するステップと、
前記決定した呼制御サーバごとの前記複製先を示す複製先情報を、前記呼制御サーバそれぞれに送信するステップと、を実行し、
前記呼制御サーバは、
前記信号振分複製先決定装置から、前記呼制御信号を受信し、送信先へ転送する呼処理を行うステップと、
前記複製先情報を受信して、記憶部に記憶するステップと、
前記受信した呼制御信号に基づき、前記セッションに固有なIDを含む前記呼情報を生成して前記記憶部に記憶するステップと、
前記生成した呼情報の複製である呼複製情報を生成し、前記受信した複製先情報に示される前記複製先の呼制御サーバに送信するステップと、
前記呼制御サーバ自身が前記複製先情報に示される前記複製先に該当する場合に、前記呼複製情報を受信し、前記記憶部に記憶するステップと、
前記複製先の呼制御サーバの故障を監視するステップと、を実行し、
前記呼制御サーバは、
前記複製先の呼制御サーバの故障を監視するステップにおいて、前記複製先の呼制御サーバの故障を検出した場合に、その故障情報を、前記信号振分複製先決定装置に送信するステップを実行し、
前記信号振分複製先決定装置は、
前記故障情報を受信すると、前記閉じたID空間に配置された前記故障した呼制御サーバを、前記閉じたID空間から取り除き、前記故障した呼制御サーバの前記担当領域を、前記故障した呼制御サーバの前記複製先の呼制御サーバに変更するステップと、
前記故障した呼制御サーバを取り除いた前記閉じたID空間上での各呼制御サーバの配置位置から、前記所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記複製先として新たに設定し、前記新たな設定により前記複製先が変更となった前記呼制御サーバに、前記複製先情報を送信するステップと、を実行すること
を特徴とする信号振分複製先決定方法。 - 前記信号振分複製先決定装置は、
新たに増設される前記呼制御サーバのIDを含む情報を、入力部を介して取得した場合に、
前記増設される呼制御サーバのIDを、前記閉じたID空間上に配置し、前記増設される呼制御サーバの前記閉じたID空間での配置位置から、前記所定回りで前記増設される呼制御サーバから1つ前に配置された前記呼制御サーバのIDの次の値から、前記所定回りに前記増設される呼制御サーバまでの値を、前記増設される呼制御サーバの前記担当領域に変更するステップと、
前記増設される呼制御サーバを配置した前記閉じたID空間上での各呼制御サーバの配置位置から、前記所定回りに最初に配置された呼制御サーバを、前記複製先として新たに設定し、前記新たな設定により前記複製先が変更となった前記呼制御サーバに、前記複製先情報を送信するステップと、を実行すること
を特徴とする請求項4に記載の信号振分複製先決定方法。 - 請求項4または請求項5に記載の信号振分複製先決定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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