JP6325433B2 - 予備系システム、およびセッション制御方法 - Google Patents

予備系システム、およびセッション制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、セッション制御サーバの予備系システム、およびセッション制御方法に関する。
通信ノードシステムが地震や津波及び洪水等の激甚災害により多大な被害を被った場合、激甚災害の影響が及ばない数十km以上はなれた遠隔地に設置される予備の通信ノードシステムに切り替えて通信サービスの継続を確保するのが、一般的である。
切り替え方法としては、例えば、通常状態ではサービス運用しない切り替えシステムを専用の予備機として新たに用意し、激甚災害時に当該予備機に切り替えて処理する方法がある(特許文献1参照)。
また、近年、通信サービスにおいては、IP化による呼制御と音声と映像・データ通信を組み合わせたマルチメディアサービスを提供するIMS(IP Multimedia Subsystem)が3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって策定及び標準化され、NGN(Next Generation Network)のアーキテクチャに採用された。NGNでは、呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)が適用され既に実用化されている(非特許文献1参照)。
特開2013-003722号公報
RFC3261 SIP: Session Initiation protocol
しかしながら、特許文献1に記載のように、現用系サーバと同等の専用サーバを、予備系として準備する場合、その導入および維持管理コストが高いという問題がある。
また、汎用サーバで現用サーバを代替する場合、専用サーバに比べて、可用性および性能が劣り、単純に置き換えることができない。
本発明は、上記の課題について鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、セッション制御サーバの予備系を、専用サーバを用いることなく低コストで構築することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、現用系のセッション制御サーバの予備系システムであって、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御する制御部を備え、前記予備系クラスタが、発信側の場合、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、前記アドレス変換装置は、発信元加入者端末から送信された信号から発信元加入者番号を特定し、当該発信元加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバを宛先として前記信号を振り分ける振分部を備える。
本発明は、現用系のセッション制御サーバの予備系システムであって、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御する制御部を備え、前記予備系クラスタが、着信側の場合、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、前記アドレス変換装置は、中継サーバから送信された信号を、前記複数の汎用サーバの所定の汎用サーバに送信する送信部を備え、前記所定の汎用サーバは、前記アドレス変換装置が送信した信号から、着信先加入者番号を特定し、当該着信先加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバに当該信号を振り分ける転送部を備える。
本発明は、現用系のセッション制御サーバの予備系システムが行うセッション制御方法であって、前記予備系システムは、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御するステップを行い、前記予備系システムは、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、前記予備系クラスタが発信側の場合、前記アドレス変換装置は、発信元加入者端末から送信された信号から発信元加入者番号を特定し、当該発信元加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバを宛先として前記信号を振り分けるステップを行う。
本発明は、現用系のセッション制御サーバの予備系システムが行うセッション制御方法であって、前記予備系システムは、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御するステップを行い、前記予備系システムは、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、前記予備系クラスタが着信側の場合、前記アドレス変換装置は、中継サーバから送信された信号を、前記複数の汎用サーバの所定の汎用サーバに送信するステップを行い、前記所定の汎用サーバは、前記アドレス変換装置が送信した信号から、着信先加入者番号を特定し、当該着信先加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバに当該信号を振り分けるステップを行う。
本発明によれば、セッション制御サーバの予備系を、専用サーバを用いることなく低コストで構築することができる。
本発明の実施形態のネットワークを示す図である。 予備系クラスタの一例を示す図である。 IAサーバの構成を示すブロック図である。 代表IAサーバの構成を示すブロック図である。 第1のNATの構成を示すブロック図である。 本実施形態の発着信処理を説明するための説明図である。 第1のNATの変換テーブルの一例を示す図である。 代表IAサーバの変換テーブルの一例を示す図である。 本実施形態の比較例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のNGNにおけるネットワークの全体構成図である。図1に示すNGNは、データおよび信号の転送機能を有する転送系NW(ネットワーク)30と、呼制御信号等を処理するサービス制御系NW(ネットワーク)10とを備える。
転送系NW30は、IPパケットの転送、及びサービス制御系NW10からの指示にもとづいて帯域制御を行う。図示する転送系NW30は、加入者端末(不図示)を収容するサービスエッジ31と、IPパケットを中継転送するエッジルータ32と、中継ルータ33等の通信ノードを備える。
サービス制御系NW10は、音声通話、映像配信等のサービスの制御(セッション制御)及び管理を行うとともに、サービスに応じた帯域制御を転送系NW3と連携して行う。
サービス制御系NW10においては、音声、映像などの通信では、音声や画像のメディアデータ以外に、i)サービスに応じて一連のパケットを関連付け、IPパケットの品質を確保する機能と、ii)電話番号から宛先(通信相手)のIPアドレスを特定して電話の着信を通知する等の制御を実現するための機能とが必要となる。このような機能を実現するのがサービス制御系NW10のサーバ群である。
サービス制御系NW10のサーバ群としては、図1に示すように、以下の主要なセッション制御を行う3種類の専用サーバ11、12、13がある。
加入者系セッション制御サーバ11は、収容加入者端末の加入者情報、サービス関連DBにアクセスし、当該加入者のサービスを制御する。なお、加入者系セッション制御サーバ11は、収容加入者端末からのサービス制御信号を扱う最初のアクセスポイントである。
中継系セッション制御サーバ12は、県内や県間等におけるサービス制御信号を転送する。相互接続セッション制御サーバ13は、既存の電話網50との接続を行うとともに、他事業者IP網50との相互接続を行う。
本実施形態では、各サーバ11、12、13は、SIP(セッション制御プロトコル)を使用している。SIPは、通信相手の特定、相手呼出中の情報伝達、通信メディア種別およびコーデック種別の交渉などの制御データ用パケットのやり取り(セッションの設定、解放)を実現するための通信規約である。
図1に示す加入者系セッション制御サーバ11は、加入者に対応して設けるため、設置台数も多く、また各地に多数設置されるため、地震、津波及び洪水等の激甚災害を受ける確率も高い。このため、激甚災害により、現用系の加入者系セッション制御サーバ11が壊滅的な被害を受けて罹災した場合にも、通信サービスを続行できるように、地理的に激甚災害の影響の少ない遠隔地に、加入者系セッション制御サーバ11の障害時に代替する予備系クラスタ21を設置する。罹災した加入者系セッション制御サーバ11の処理を、予備系クラスタ21に切り替えることにより、サービス制御系NW10のサービスの継続を確保することができる。
本実施形態では、加入者系セッション制御サーバ11の予備系として、現用系と同一の専用の加入者系セッション制御サーバを用いることなく、複数の汎用サーバを仮想化環境上にクラスタ化して構築した予備系クラスタ21を用いるものとする。
図2は、現用系の加入者系セッション制御サーバ11の予備系として、複数の汎用サーバ22を用いて構築した予備系クラスタ21の一例を示す図である。予備系クラスタ21は、現用系の加入者系セッション制御サーバ11の性能に見合うように、複数の汎用サーバ22で構成され、現用系の加入者系セッション制御サーバ11が行っていた処理を複数の汎用サーバ22で分散処理する。ここでは、各汎用サーバ22の性能に応じた処理を行うため、各汎用サーバ22は、あらかじめ割り当てられた所定の加入者番号帯の加入者端末に対するセッション制御を行うものとする。
なお、本実施形態では、汎用サーバ22として、安価であるが性能の低いIAサーバ(Intel Architecture server)22を用いるものとする。図示する予備系クラスタ21は、複数のIAサーバ22を仮想化環境上にクラスタ化したものである。
また、予備系クラスタ21には、第1のNAT(Network Address Translation:アドレス変換装置)41と、第2のNAT42とが接続されている。第1のNAT41は、予備系クラスタ21と転送系NW30との間に配置されている。第2のNAT42は、予備系クラスタ21と中継系セッション制御サーバ12との間に配置されている。
第1のNAT41は、予備系クラスタ21を構成する各IAサーバ22と通信可能なように接続されている。一方、第2のNAT42は、予備系クラスタ21を構成する複数のIAサーバ22のうち、所定の代表となるIAサーバ22A(以下「代表IAサーバ」という)のみと通信可能なように接続されている。
なお、本実施形態の予備系クラスタ21を構成する複数のIAサーバ22には、第2のNAT42に接続する代表IAサーバ22Aが含まれる。
図3は、IAサーバ22の構成を示すブロック図である。図示するIAサーバ22は、セッション制御部221と、記憶部222とを有する。
セッション制御部221は、セッション制御サーバ11に収容される全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該IAサーバ22に割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御する。
例えば、予備系クラスタ21が発信側のサーバとして機能する場合、セッション制御部221は、発信元加入者端末から転送系NW30および第1のNAT41を介して送信されたINVITE信号(呼)を受信し、当該INVITE信号のセッション制御を行う。また、予備系クラスタ21が着信側のサーバとして機能する場合、セッション制御部221は、中継系セッション制御サーバ12から第2のNAT42を介して送信されたINVITE信号を受信し、当該INVITE信号を着信先加入者端末に着信させるなどのセッション制御を行う。
記憶部222には、セッション制御を行うために必要な加入者情報および運用データが記憶される。なお、各IAサーバ22の記憶部222には、現用系の加入者系セッション制御サーバ11と同一の加入者情報および運用データが、それぞれ分散して保持される。すなわち、各IAサーバ22の記憶部222には、当該IAサーバ22に割り当てられた番号帯の加入者端末に対するセッション制御を行うために必要な加入者情報および運用データが記憶される。
なお、予備系クラスタ21での運用は、罹災した現用系の加入者系セッション制御サーバ11が復旧するまでの暫定的な短期間の運用とする。このため、記憶部222に記憶される運用データは、予備系クラスタ21に切り替える直前の現用系の加入者系セッション制御サーバ11の運用データのファイルバージョンを使用し、IAサーバ22では運用データのアップデートは行わない。これにより、現用系の加入者系セッション制御サーバ11の運用データと、予備系クラスタ21の運用データとを一致させる運用データの同期化処理が不要となり、維持管理コストも低減することができる。
図4は、代表IAサーバ22Aの構成を示すブロック図である。図示する代表IAサーバ22Aは、セッション制御部221と、転送部223と、記憶部222と、を有する。セッション制御部221および記憶部222は、図3のセッション制御部221および記憶部222と同様であるため、ここでは説明を省略する。
転送部223は、予備系クラスタ21が発信側のサーバとして機能する場合、他のIAサーバ22から送信された信号を、第2のNAT42を介して、中継系セッション制御サーバ12に転送する。また、転送部223は、予備系クラスタ21が着信側のサーバとして機能する場合、第2のNAT42から送信された信号を受信し、当該信号から着信先加入者番号を特定し、当該着信先加入者番号を含む番号帯が割り当てられたIAサーバ22に受信した信号を振り分ける。
図2に示す予備系クラスタ21では、安価なIAサーバ22を複数台で仮想化したクラスタ構成をとることにより導入コストと維持管理コストを低減することができる。予備系クラスタ21は、構成するIAサーバ22の数(規模)に応じて、現用系の加入者系セッション制御サーバ11の1台以上の処理も可能となるため、加入者系セッション制御サーバ11の複数台分の処理を実行できるよう構成することも可能であり、さらなるコスト削減も可能である。
また、図2に示す予備系クラスタ21では、処理能力に応じて複数のIAサーバ22を設け、各IAサーバ22は、割り当てられた番号帯のセッション制御の分散処理を行うため、可用性および性能を確保することができる。
なお、前述のとおり、各IAサーバ22への番号帯の振り分けは、発信時には、第1のNAT41が、発信元加入者番号を含む番号帯に対応するIAサーバ22に振り分ける。着信時には、予備系クラスタ21内の代表IAサーバ22Aに、信号を一旦着信させ、代表IAサーバ22Aが、着信加入者番号の番号帯に対応するIAサーバ22に振り分ける。
図5は、第1のNAT41の構成を示すブロック図である。図示する第1のNAT41は、アドレス変換部(振分部)411と、記憶部412とを備える。アドレス変換部411は、発信元加入者端末から転送系NW30を介して送信された信号から、発信元加入者号を特定し、当該発信元加入者番号を含む番号帯が割り当てられたIAサーバ22を宛先として信号を振り分ける。記憶部412には、いずれかのIAサーバ22に信号を振り分けるための情報(加入者端末情報、変換テーブル)が設定されている。
上記説明した、IAサーバ22およびNAT41、42は、例えば、CPUと、メモリと、ハードディスク等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各部の各機能が実現される。例えば、IAサーバ22およびNAT41、42の各機能は、IAサーバ22用のプログラムの場合はIAサーバ22のCPUが、そして、NAT41、42用のプログラムの場合はNAT41、42のCPUがそれぞれ実行することにより実現される。
また、IAサーバ22のプログラムおよびNAT41、42用のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
次に、本実施形態の具体的な動作について説明する。
図6に、本実施形態における複数のIAサーバから構成される予備系クラスタ21A、21Bが行う発着信処理の一例を示す。
図示する例では、発信側及び着信側ともに激甚災害で、現用系の発信側の加入者系セッション制御サーバ及び着信側の加入者系セッション制御サーバが、予備系クラスタ21A、21Bに切り替わったものと仮定する。この場合において、発信加入者端末51は、加入者番号が、”0422-44-1234”であり、着信加入者端末52の加入者番号”03-1234-5678”に電話をかける場合を示している。
図示するシステムは、発信加入者端末51と、転送系NW1と、NAT1と、発信側予備系クラスタ21Aと、NAT2と、中継系セッション制御サーバ1、2と、NAT3と、着信側予備系クラスタ21Bと、NAT4と、転送系NW2と、着信加入者端末52とを備える。
転送系NW1、2は、図1に示す転送系NW30に相当し、予備系クラスタ21A 、21Bは、図2に示す予備系クラスタ21に相当し、中継系セッション制御サーバ1、2は、図1に示す中継系セッション制御サーバ12に相当する。
NAT1は、転送系NW1と予備系クラスタ21Aの間に設置され、図2に示す第1のNAT41に相当する。NAT2は、予備系クラスタ21Aと中継系セッション制御サーバ1との間に設置され、NAT3は、中継系セッション制御サーバ2と予備系クラスタ21Bとの間に設置され、図2に示す第2のNAT42に相当する。NAT4は、予備系クラスタ21Bと転送系NW2との間に設置される。
図6に示す発信側の予備系クラスタ21Aと、着信側の予備系クラスタ21Bは、それぞれ以下のIAサーバで構成され、収容加入者の以下の加入者番号帯の処理を行うものとする。
[発信側の予備系クラスタ21A]: 0422-4○-△△△△を処理
(○:市内局番の最下位番号、△△△△:4桁加入者番号)
・IAサーバ1:○の0〜3を処理
・IAサーバ2:○の4〜6を処理
・IAサーバ3:○の7〜9を処理
[着信側の予備系クラスタ21B]: 03-123○-△△△△を処理
(○:市内局番の最下位番号、△△△△:4桁加入者番号)
・IAサーバ4:○の0〜3を処理
・IAサーバ5:○の4〜6を処理
・IAサーバ6:○の7〜9を処理
発信側では、NAT1が、予備系クラスタ21Aを構成する複数のIAサーバ1−3のいずれかに処理の振り分けを行う。本実施形態では、NAT1は、転送系NW1からSIP信号を受信し、当該SIP信号に含まれる発信加入者端末のIPアドレスを用いて、発信加入者端末の加入者番号を特定し、当該加入者番号に対応するいずれかのIAサーバ1、2、3にSIP信号を振り分ける。
着信側では、NAT3が、中継系セッション制御サーバ2から着信したSIP信号の宛先を、予備系クラスタ21B内の代表IAサーバ4にアドレス変換し、一旦、代表IAサーバ4に着信させる。代表IAサーバ4は、SIP信号を着信する加入者端末を収容するIAサーバ5に振り分ける。
以下に、図3に示す発信から着信までの処理を説明する。
まず、電話番号0422-44-1234を有する発信加入者端末51が、電話番号03-1234-5678の着信加入者と電話で話すため、SIPの発信を示すINVITE信号(発ID:0422-44-1234、着ID:0312345678)を、転送系NW1に向けて発信する(S11)。転送系NW1は、発信加入者端末51のINVITE信号を受信すると、当該INVITE信号をサービス制御系NWに送信するために、NAT1に転送する(S12)。
NAT1は、INVITE信号を受信すると、例えば、事前に記憶部412に登録されている発信加入者端末のIPアドレスを用いて、発信加入者端末の加入者番号(0422-44-1234)を取得する。そして、NAT1は、例えば記憶部412の変換テーブルなどを参照し、取得した発信加入者端末の加入者番号の市内局番の最後尾番号“4”のSIP信号処理を行うIAサーバ2を特定する。そして、NAT1は、受信したINVITE信号の転送先アドレスを、IAサーバ2のアドレスにアドレス変換して、INVITE信号をIAサーバ2に転送する(S13)。すなわち、NAT1は、IAサーバ1、2、3のいずれかにINVITE信号を振り分ける。
図7は、NAT1の記憶部412に記憶された加入者端末情報および変換テーブルの一例を示す図である。図7(a)に示す加入者端末情報には、予備系クラスタ21Aに収容された各加入者端末について、IPアドレスと加入者番号とが対応付けて記憶されている。
ここでは、収容加入者端末毎に、あらかじめIPアドレスが割り振られているものとする。また、図7(b)に示す変換テーブルは、発信者加入者端末の番号帯(所外局番および市内局番)と、当該番号帯に対応するIAサーバとそのIPアドレスとが、対応付けて設定されている。
NAT1のアドレス変換部411は、発信加入者端末51からINVITE信号を受信すると、INVITE信号に含まれる発信加入者端末51のIPアドレスを取得し、当該IPアドレスに対応する加入者番号を、記憶部412の加入者端末情報を参照して取得する。そして、アドレス変換部411は、取得した加入者番号を含む番号帯が割り当てられたIAサーバのIPアドレスを412記憶部の変換テーブルを参照して取得する。そして、アドレス変換部411は、取得したIAサーバのIPアドレスに宛先を変換して、INVITE信号を送信する。
IAサーバ2は、NAT1から転送されたINVITE信号に含まれる発信加入者番号(発ID:0422-44-1234)及び着信加入者番号(着ID:0312345678)を特定し、当該INVITE信号のセッション制御を行う。そして、IAサーバ2は、中継系セッション制御サーバ1との接続インタフェースを有するIAサーバ1にINVITE信号を送信する(S14)。
IAサーバ1は、INVITE信号に含まれる着ID:0312345678に基づいて、NAT2を経由して中継系セッション制御サーバ1にINVITE信号を転送する(S15、S16)。
中継系セッション制御サーバ1は、同様にINVITE信号の着ID:0312345678を用いて中継系セッション制御サーバ2に向けてINVITE信号を転送する(S17)。中継系セッション制御サーバ2は、同様にINVITE信号の着ID:0312345678を用いてNAT3に向けてINVITE信号を転送する(S18)。
NAT3は、アドレス変換を行うが、INVITE信号の着ID:0312345678までは特定できないため、宛先を着信側の予備系クラスタ21Bの中で、中継された信号を一旦受け入れる代表IAサーバ4のIPアドレスに変換してINVITE信号を送信する(S19)。
INVITE信号を受信した代表IAサーバ4は、着ID:0312345678を用いて市内局番の最後尾番号“4”を収容して処理するIAサーバ5にINVITE信号を転送して、INVITE信号を振り分ける(S20)。なお、代表IAサーバ4は、例えば、図8に示すような変換テーブルを備え、当該変換テーブルを用いて振分先のIAサーバを決定することが考えられる。
INVITE信号を受信したIAサーバ5は、発信加入者番号(発ID:0422441234)及び着信加入者番号(着ID:0312345678)を特定し、当該INVITE信号のセッション制御を行う。具体的には、IAサーバ5は、電話番号03-1234-5678の着信加入者端末52に着信するため、NAT4にINVITE信号を送信する(S21)。
NAT4は、アドレスを変換して、転送系NW2にINVITE信号を転送する(S22)。転送系NW2は、収容する着信加入者端末52に向けてINVITE信号を着信させる(S23)。この後のINVITE信号以外のSIP信号(180 Ringing, 200OK等)については、INVITE信号と同一のルートで発信加入者端末51と着信加入者端末52との間で送受信され、通話が実現する。
図9は、本実施形態の比較例のネットワークを示す図である。図9に示す比較例では、現用系の加入者系セッション制御サーバ11が罹災した場合に代替する予備系として、現用系の加入者系セッション制御サーバ11と同等の専用サーバ11Aを用いる点において、本実施形態のネットワーク(図1参照)と異なる。比較例では、現用系と同等の専用サーバ11Aを用いるため、その導入および維持管理コストが高い。
これに対して、本実施形態では、仮想化技術により、例えばIAサーバなどの複数の汎用サーバで構成される予備系クラスタを、加入者系セッション制御サーバの予備系として使用することで、専用のサーバを使用する場合に比べて、導入および維持管理コストを低減することができる。
すなわち、本実施形態では、現用系の加入者系セッション制御サーバが激甚災害により、通信サービス続行できない被害を被った場合、予備系クラスタに切り替えることにより通信サービスを続行するものであり、現用系と同等な専用の高価なセッション制御サーバを用意する必要がなく、汎用の安価な複数の汎用サーバの分散処理にて代替運用を行うことにより、導入コストを低減できる効果がある。また、現用系が復旧するまでの暫定的な運用とするため、運用データ等のファイル更新を実施しないことにより、維持管理コストも削減できる効果がある。
また、本実施形態の予備系クラスタは、処理能力に応じて複数の汎用サーバを設け、各汎用サーバは、割り当てられた番号帯のセッション制御の分散処理を行うため、可用性および性能を確保することができる。
また、各汎用サーバへの番号帯の振り分けは、発信時には、第1のNATが、発信元加入者番号を含む番号帯に対応するIAサーバに振り分け、着信時には、予備系クラスタ内の代表汎用サーバに信号を一旦着信させ、代表汎用サーバが、着信加入者番号の番号帯に対応する汎用サーバに振り分ける。これにより、加入者系セッション制御サーバの予備系システムを容易に構築することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10:サービス制御系NW
11:加入者系セッション制御サーバ
12:中継系セッション制御サーバ
13:相互接続セッション制御サーバ
21:予備系クラスタ
211:セッション制御部
222:記憶部
223:転送部
30:転送系NW
31:サービスエッジ
32:エッジルータ
33:中継ルータ
41、42:NAT
411:アドレス変換部
50:既存電話網/他事業者IP

Claims (6)

  1. 現用系のセッション制御サーバの予備系システムであって、
    1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、
    各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御する制御部を備え、
    前記予備系クラスタが、発信側の場合、
    前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、
    前記アドレス変換装置は、発信元加入者端末から送信された信号から発信元加入者番号を特定し、当該発信元加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバを宛先として前記信号を振り分ける振分部を備えること、
    を特徴とする予備系システム。
  2. 現用系のセッション制御サーバの予備系システムであって、
    1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、
    各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御する制御部を備え、
    前記予備系クラスタが、着信側の場合、
    前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、
    前記アドレス変換装置は、中継サーバから送信された信号を、前記複数の汎用サーバの所定の汎用サーバに送信する送信部を備え、
    前記所定の汎用サーバは、前記アドレス変換装置が送信した信号から、着信先加入者番号を特定し、当該着信先加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバに当該信号を振り分ける転送部を備えること
    を特徴とする予備系システム。
  3. 請求項1または2記載の予備系システムであって、
    前記汎用サーバは、IA(Intel Architecture server)サーバであること
    を特徴とする予備系システム。
  4. 現用系のセッション制御サーバの予備系システムが行うセッション制御方法であって、
    前記予備系システムは、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、
    各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御するステップを行い、
    前記予備系システムは、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、
    前記予備系クラスタが発信側の場合、
    前記アドレス変換装置は、発信元加入者端末から送信された信号から発信元加入者番号を特定し、当該発信元加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバを宛先として前記信号を振り分けるステップを行うこと
    を特徴とするセッション制御方法。
  5. 現用系のセッション制御サーバの予備系システムが行うセッション制御方法であって、
    前記予備系システムは、1つの前記現用系のセッション制御サーバの予備システムとして、複数の汎用サーバをクラスタ化した予備系クラスタを備え、
    各汎用サーバは、前記セッション制御サーバが収容する全ての加入者端末の加入者番号のうち、当該汎用サーバに割り当てられた番号帯に含まれる加入者番号の加入者端末に対するセッションを制御するステップを行い、
    前記予備系システムは、前記予備系クラスタに接続されるアドレス変換装置を、さらに備え、
    前記予備系クラスタが着信側の場合、
    前記アドレス変換装置は、中継サーバから送信された信号を、前記複数の汎用サーバの所定の汎用サーバに送信するステップを行い、
    前記所定の汎用サーバは、前記アドレス変換装置が送信した信号から、着信先加入者番号を特定し、当該着信先加入者番号を含む番号帯が割り当てられた汎用サーバに当該信号を振り分けるステップを行うこと
    を特徴とするセッション制御方法。
  6. 請求項4または5記載のセッション制御方法であって、
    前記汎用サーバは、IA(Intel Architecture server)サーバであること
    を特徴とするセッション制御方法。
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