JP2011166616A - 呼処理システム、サーバ装置置き換え方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】呼処理を行うサーバ装置の置き換えを、通信を途絶させることなく行う。
【解決手段】移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とがスイッチ13に接続された状態で、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが呼処理を行う。これにより、移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124が記憶する呼情報が、最新の情報に更新される。移行タイミング判定装置14は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数と移行先サーバ装置12が処理する呼の数とを比較し、同数の場合に、移行元サーバ装置11を移行先サーバ装置12に置き換え可能と判定する。
【選択図】図1
【解決手段】移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とがスイッチ13に接続された状態で、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが呼処理を行う。これにより、移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124が記憶する呼情報が、最新の情報に更新される。移行タイミング判定装置14は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数と移行先サーバ装置12が処理する呼の数とを比較し、同数の場合に、移行元サーバ装置11を移行先サーバ装置12に置き換え可能と判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、呼処理システム、サーバ装置置き換え方法およびプログラムに関する。
シングルプロセッサを備える1台のサーバ装置が全ての呼を処理する通信システムでは、サーバ装置のハードウェアの置き換え、あるいは搭載ソフトウェアの更新を行う際に、処理中の呼の情報が失われ、それにより通信が未完了のまま途絶するおそれがある。
図17は、呼処理を行うサーバ装置としてSIP(Session Initial Protocol)サーバ装置(例えば非特許文献1参照)を具備する通信システムのシステム構成例を示す図である。同図において、ユーザ端末装置である電話機1092−1〜1092−n(nは正整数)のいずれかが、SIP信号を、SIPサーバ装置1011に、VoIP TA(Voice Over IP Terminal Adapter)1091−1〜1091−nを介して送信する。SIP信号を受信したSIPサーバ装置1011は、受信されたSIP信号を中継・処理し、通信相手のユーザ端末装置1091−1〜1091−nへ到達させる。
図17は、呼処理を行うサーバ装置としてSIP(Session Initial Protocol)サーバ装置(例えば非特許文献1参照)を具備する通信システムのシステム構成例を示す図である。同図において、ユーザ端末装置である電話機1092−1〜1092−n(nは正整数)のいずれかが、SIP信号を、SIPサーバ装置1011に、VoIP TA(Voice Over IP Terminal Adapter)1091−1〜1091−nを介して送信する。SIP信号を受信したSIPサーバ装置1011は、受信されたSIP信号を中継・処理し、通信相手のユーザ端末装置1091−1〜1091−nへ到達させる。
通信システム1001において、例えば、SIPサーバ装置1011をバージョンアップさせるために他のハードウェアに置き換え、あるいは搭載ソフトウェアを更新する際に、SIPサーバ装置1011を、そのまま通信システム1001から切り離すと、処理中の呼の情報が失われ、通信が未完了のまま途絶してしまう。サービス加入者が通信を行わない時間帯が存在する場合は、その時間帯にハードウェアの置き換え、あるいは搭載ソフトウェアの更新を行うことで、通信が未完了のまま途絶することなしに作業できるが、SIPサーバ装置1011が常に何らかの呼処理を行っており、処理中の呼が存在しない期間が無い場合には、通信の途絶を避けられない。
そこで、呼処理を行うサーバ装置のハードウェア交換あるいはソフトウェア更新を行う際に、通信システムに、ハードウェア置き換え後のサーバ装置等、稼働中のサーバ装置に代替するサーバ装置を接続し、この代替サーバ装置にも呼処理のデータを記憶させることにより、通信の途絶なしにサーバ装置を切り替えることが考えられる。バックアップサーバ装置への切り替え方法として、特許文献1では、プライマリコンピュータシステムへのデータの書き込み要求が生じた際に、バックアップコンピュータシステムが先にデータをメモリに書き込んで承認信号を送信し、プライマリコンピュータシステムが、承認信号を受信した後にデータをメモリに書き込むことにより、システム切り替え時のデータの消滅を防ぐ方法が示されている。
NECホームページ、技術者が語る新製品開発の裏側、第14回『SIPサーバCX6820−SS』、2004年6月18日、http://www.nec.co.jp/effort/eng/2004_0618/index.html
しかしながら、特許文献1の技術は、同一内容のデータを記憶するプライマリコンピュータシステムとバックアップコンピュータシステムとについて、両システムが記憶するデータの内容が同一であり続けるためのものである。これに対して、呼処理を行うサーバ装置の切り替えのために新たなサーバ装置を接続する場合、新たに接続されたサーバ装置が全ての通信中の呼の情報を記憶する状態でサーバ装置を切り替える必要がある。このように、新たに接続されたサーバ装置が必要な全ての情報を記憶する状態でサーバ装置の切替を行う技術は、特許文献1には示されていない。したがって、呼処理中のサーバ装置のハードウェアの置き換え、あるいは搭載ソフトウェアの更新を行うために、呼処理を行うサーバ装置を新たに追加する場合に、特許文献1の方法をそのまま適用することはできない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、通信が未完了のまま途絶することなくハードウェアの置き換えやソフトウェアの更新を行える呼処理システムを提供することにある。
[1]この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による呼処理システムは、呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムであって、前記移行元サーバ装置は、前記呼処理を行う呼処理部と、前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、を具備し、前記呼処理システムは、前記移行元サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数部と、少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定部と、を具備する移行タイミング判定装置をさらに具備することを特徴とする。
[2]また、本発明の一態様による呼処理システムは、上述の呼処理システムであって、複数の端末装置の何れかから受信する信号を、前記移行元サーバ装置と前記移行先サーバ装置とに送信し、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置のいずれか一方から受信する信号のみを、当該信号に含まれるアドレス情報が示す端末装置に送信する伝送装置をさらに具備し、前記移行先サーバ装置は、前記呼処理を行う呼処理部と、前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、を具備し、前記移行タイミング判定装置は、前記移行先サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行先サーバ装置処理呼数計数部をさらに具備し、前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが異なるときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存すると判定し、前記伝送装置に対して、前記移行元サーバ装置から受信する信号を前記端末装置に送信するよう指示する制御信号を送信し、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが等しいときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記伝送装置に対して、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行先サーバ装置から受信する信号を前記端末装置に送信するよう指示する制御信号を送信することを特徴とする。
[3]また、本発明の一態様による呼処理システムは、上述の呼処理システムであって、複数の端末装置の何れかから受信する信号を前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置に送信し、また、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置から受信する信号を、当該信号に含まれるアドレス情報が示す端末装置に送信する第1の信号伝達制御部と、複数の端末装置の何れかから受信する信号を前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置に送信し、また、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置から受信する信号を破棄する第2の信号伝達制御部と、を具備し、前記移行元サーバ装置は前記第1の信号伝達制御部に接続されており、前記移行先サーバ装置は前記第2の信号伝達制御部に接続されており、前記移行先サーバ装置は、前記呼処理を行う呼処理部と、前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、を具備し、前記移行タイミング判定装置は、前記移行先サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行先サーバ装置処理呼数計数部と、前記移行タイミング判定部から出力される信号に基づいて、前記移行元サーバ装置を前記伝送装置から切り離して前記移行先サーバ装置を前記第2の信号伝達部に接続してよいことを示す情報を表示する表示部と、をさらに具備し、前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが等しいときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行元サーバ装置を前記伝送装置から切り離して前記移行先サーバ装置を前記第2の信号伝達部に接続してよいことを示す情報を表示するよう指示する信号を、前記表示部に出力することを特徴とする。
[4]また、本発明の一態様による呼処理システムは、上述の呼処理システムであって、複数の端末装置の何れかから送信される信号を受信する対スイッチ通信部と、前記移行元サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する呼の情報に基づいて、前記対スイッチ通信部が受信する信号が前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号か否かを判定し、前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号であると判定した場合は前記信号を前記移行元サーバ装置に送信し、前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号ではないと判定した場合は前記信号を前記移行先サーバ装置に送信する振分部と、を具備する振分サーバ装置をさらに具備し、前記移行タイミング判定装置は、前記移行タイミング判定部から出力される信号に基づいて、前記移行元サーバ装置と前記振分サーバ装置とを前記スイッチから切り離し可能であることを示す情報を表示する表示部をさらに具備し、前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数が0であるときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行元サーバ装置と前記振分サーバ装置とを前記スイッチから切り離し可能であることを示す情報を表示するよう指示する信号を、前記表示部に出力することを特徴とする。
[5]また、本発明の一態様によるサーバ装置置き換え方法は、呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムの、サーバ装置置き換え方法であって、前記移行元サーバ装置が前記呼処理を行う呼処理ステップと、前記移行元サーバ装置が前記呼処理ステップにて処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶ステップと、前記移行元サーバ装置が呼情報記憶ステップにて記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数ステップと、少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定ステップと、を具備することを特徴とする。
[6]また、本発明の一態様によるプログラムは、呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムを制御するコンピュータのプログラムであって、前記移行元サーバ装置が前記呼処理を行うよう制御する呼処理ステップと、前記移行元サーバ装置が前記呼処理ステップにて処理中の呼の情報を記憶するよう制御する呼情報記憶ステップと、前記移行元サーバ装置が呼情報記憶ステップにて記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数ステップと、少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定ステップと、を実行させるプログラムである。
本発明によれば、通信が未完了のまま途絶することなくハードウェアの置き換えやソフトウェアの更新を行える。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における呼処理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
同図において、呼処理システム1は、移行元サーバ装置11と、移行先サーバ装置12と、スイッチ(伝送装置)13と、移行タイミング判定装置14とを具備する。また、スイッチ13は、端末装置19−1〜19−n(nは正整数)に接続されている。なお、端末装置19−1〜19−nとスイッチ13との間に、例えばVoIP TA等の中継機器が存在していてもよい。
移行元サーバ装置11は、通信部111と呼処理部112と、加入者情報データベース113と、呼情報記憶部114とを具備する。移行先サーバ装置12は、通信部121と呼処理部122と、加入者情報データベース123と、呼情報記憶部124とを具備する。スイッチ13は、信号制御部131と、信号伝達制御部(第1の信号伝達制御部、第2の信号伝達制御部)132および133とを具備する。移行タイミング判定装置14は、呼数計数部(移行元サーバ装置処理呼数計数部、移行先サーバ装置処理呼数計数部)141および142と、移行タイミング判定部143と表示部144とを具備する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における呼処理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
同図において、呼処理システム1は、移行元サーバ装置11と、移行先サーバ装置12と、スイッチ(伝送装置)13と、移行タイミング判定装置14とを具備する。また、スイッチ13は、端末装置19−1〜19−n(nは正整数)に接続されている。なお、端末装置19−1〜19−nとスイッチ13との間に、例えばVoIP TA等の中継機器が存在していてもよい。
移行元サーバ装置11は、通信部111と呼処理部112と、加入者情報データベース113と、呼情報記憶部114とを具備する。移行先サーバ装置12は、通信部121と呼処理部122と、加入者情報データベース123と、呼情報記憶部124とを具備する。スイッチ13は、信号制御部131と、信号伝達制御部(第1の信号伝達制御部、第2の信号伝達制御部)132および133とを具備する。移行タイミング判定装置14は、呼数計数部(移行元サーバ装置処理呼数計数部、移行先サーバ装置処理呼数計数部)141および142と、移行タイミング判定部143と表示部144とを具備する。
移行元サーバ装置11は、移行先サーバ装置12に置き換わられるサーバ装置であり、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理(以下、単に「置き換え処理」または「移行」という)開始前から既に呼処理を行っている。通信部111は、スイッチ13との間で通信を行う。通信部111は、スイッチ13から送信される処理要求信号を呼処理部112に出力し、呼処理部112が出力する呼処理結果信号をスイッチ13に出力する。
ここでいう「処理要求信号」とは、端末装置19−1〜19−nが移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12に対して呼処理を要求する信号である。処理要求信号には、端末装置19−1〜19−nのいずれかが、他の端末装置との間の呼の設定を要求する呼設定要求信号や、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12からの呼び出しに対して端末装置19−1〜19−nのいずれかが応答する応答信号などがある。また、「処理結果信号」とは、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12が呼処理を行って送信する信号である。処理結果信号には、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12が、端末装置からの呼設定要求信号に応じて通信相手の端末装置へ送信する呼び出し信号や、通信相手の端末装置から呼設定要求側の端末装置に転送する応答信号などがある。
呼処理部112は、通信部111から出力される処理要求信号を処理する。加入者情報データベース113は、端末装置19−1〜19−nに関する情報を予め記憶している。呼情報記憶部114は、呼処理部112が処理中の呼の情報を記憶する。
ここでいう「処理要求信号」とは、端末装置19−1〜19−nが移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12に対して呼処理を要求する信号である。処理要求信号には、端末装置19−1〜19−nのいずれかが、他の端末装置との間の呼の設定を要求する呼設定要求信号や、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12からの呼び出しに対して端末装置19−1〜19−nのいずれかが応答する応答信号などがある。また、「処理結果信号」とは、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12が呼処理を行って送信する信号である。処理結果信号には、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12が、端末装置からの呼設定要求信号に応じて通信相手の端末装置へ送信する呼び出し信号や、通信相手の端末装置から呼設定要求側の端末装置に転送する応答信号などがある。
呼処理部112は、通信部111から出力される処理要求信号を処理する。加入者情報データベース113は、端末装置19−1〜19−nに関する情報を予め記憶している。呼情報記憶部114は、呼処理部112が処理中の呼の情報を記憶する。
移行先サーバ装置12は、移行元サーバ装置11に置き換わるサーバ装置であり、置き換え処理開始後、具体的には移行先サーバ装置12がスイッチ13に接続された後に呼処理を開始する。通信部121は、スイッチ13との間で通信を行う。通信部121は、スイッチ13から送信される処理要求信号を呼処理部122に出力し、呼処理部122が出力する処理結果信号をスイッチ13に出力する。
呼処理部122は、通信部121から出力される処理要求信号を処理する。加入者情報データベース123は、端末装置19−1〜19−nに関する情報を予め記憶している。呼情報記憶部124は、呼処理部122が処理中の呼の情報を記憶する。
呼処理部122は、通信部121から出力される処理要求信号を処理する。加入者情報データベース123は、端末装置19−1〜19−nに関する情報を予め記憶している。呼情報記憶部124は、呼処理部122が処理中の呼の情報を記憶する。
スイッチ13は、端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号を移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とに出力し、移行元サーバ装置11または移行先サーバ装置12のいずれか一方から出力される処理結果信号を端末装置19−1〜19−nに出力する。信号制御部131は、端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号を、信号伝達制御部132および133に出力する。また、信号制御部131は、信号伝達制御部132または133から出力される処理結果信号を、当該信号に含まれるアドレスに従って、端末装置19−1〜19−nのいずれかに送信する。信号伝達制御部132は、信号制御部131から出力される処理要求信号を移行元サーバ装置11に出力する。また、信号伝達制御部132は、移行タイミング判定装置14から出力される制御信号が出力を指示するときは、移行元サーバ装置11から出力される処理結果信号を信号制御部131に出力する。信号伝達制御部133は、信号制御部131から出力される処理要求信号を移行先サーバ装置12に出力する。また、信号伝達制御部132は、移行タイミング判定装置14から出力される制御信号が出力を指示するときは、移行先サーバ装置12から出力される処理結果信号を信号制御部131に出力する。
移行タイミング判定装置14は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とに応じて、スイッチ13の信号伝達制御部132および133に制御信号を送信する。呼数計数部141は、移行元サーバ装置11が処理中の呼を計数し、移行タイミング判定部143に出力する。呼数計数部142は、移行先サーバ装置12が処理中の呼を計数し、移行タイミング判定部143に出力する。移行タイミング判定部143は、呼数計数部141から出力される、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と、呼数計数部142から出力される、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とに応じて、表示部144と、スイッチ13の信号伝達制御部132および133とに、制御信号を出力する。表示部144は、移行タイミング判定部143から出力される制御信号に従って、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離してよいか否かを示す情報を表示する。
次に、呼情報記憶部114および124が記憶する呼情報について説明する。
図2は、呼情報記憶部114および124が記憶する呼情報のデータ構成の例を示すデータ構成図である。同図に示すように、呼情報には、加入者IDと、発信者電話番号と、発信通知用電話番号と、着信者電話番号と、呼状態IDと、ベアラ情報とが含まれる。
「加入者ID」は、呼処理システム1が提供する通信サービスへの加入者を識別するための識別情報である。加入者IDは、加入者が利用する端末装置19−1〜19−nを識別するための識別情報としても用いられる。「発信者電話番号」は、呼処理システム1が提供する通信サービスにおいて、発信者の端末装置に割り当てられている電話番号である。「発信通知用電話番号」は、着信者に対して通知する発信者の電話番号である。発信通知用電話番号は、発信者電話番号または非表示のいずれかの値をとる。「着信者電話番号」は、呼処理システム1が提供する通信サービスにおいて、着信者の端末装置に割り当てられている電話番号である。「呼状態ID」は、接続を確立して通信中であることを示す「接続中」や、呼設定要求に対する処理中であることを示す「接続要求」など、呼の状態を示す識別情報である。「ベアラ情報」は、通信の音声品質等を示す情報である。
図2は、呼情報記憶部114および124が記憶する呼情報のデータ構成の例を示すデータ構成図である。同図に示すように、呼情報には、加入者IDと、発信者電話番号と、発信通知用電話番号と、着信者電話番号と、呼状態IDと、ベアラ情報とが含まれる。
「加入者ID」は、呼処理システム1が提供する通信サービスへの加入者を識別するための識別情報である。加入者IDは、加入者が利用する端末装置19−1〜19−nを識別するための識別情報としても用いられる。「発信者電話番号」は、呼処理システム1が提供する通信サービスにおいて、発信者の端末装置に割り当てられている電話番号である。「発信通知用電話番号」は、着信者に対して通知する発信者の電話番号である。発信通知用電話番号は、発信者電話番号または非表示のいずれかの値をとる。「着信者電話番号」は、呼処理システム1が提供する通信サービスにおいて、着信者の端末装置に割り当てられている電話番号である。「呼状態ID」は、接続を確立して通信中であることを示す「接続中」や、呼設定要求に対する処理中であることを示す「接続要求」など、呼の状態を示す識別情報である。「ベアラ情報」は、通信の音声品質等を示す情報である。
呼情報記憶部114は、移行元サーバ装置11が処理中の呼について、呼ごとに呼情報を記憶する。したがって、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の個数は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の個数を示す。同様に、呼情報記憶部124が記憶する呼情報の個数は、移行先サーバ装置12が処理中の呼の個数を示す。
次に、図3〜図6を用いて、置き換え処理の各段階における呼処理システム1の状態について説明する。
図3は、置き換え処理開始前における呼処理システム1の状態を示す図である。
置き換え処理開始前の状態において、移行元サーバ装置11は、スイッチ13の信号伝達制御部132に接続している。そして、移行元サーバ装置11は、スイッチ13を介して端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号を受信し、移行元サーバ装置11の呼処理部112が、受信した処理要求信号を処理する。呼処理部112が処理中の呼の呼情報は、呼情報記憶部114に記憶されている。
一方、移行先サーバ装置12と移行タイミング判定装置14とは、スイッチ13や移行元サーバ装置11に接続されておらず、停止状態にある。
図3は、置き換え処理開始前における呼処理システム1の状態を示す図である。
置き換え処理開始前の状態において、移行元サーバ装置11は、スイッチ13の信号伝達制御部132に接続している。そして、移行元サーバ装置11は、スイッチ13を介して端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号を受信し、移行元サーバ装置11の呼処理部112が、受信した処理要求信号を処理する。呼処理部112が処理中の呼の呼情報は、呼情報記憶部114に記憶されている。
一方、移行先サーバ装置12と移行タイミング判定装置14とは、スイッチ13や移行元サーバ装置11に接続されておらず、停止状態にある。
図4は、移行先サーバ装置12がスイッチ13に接続され、かつ、移行元サーバ装置11が処理中の呼の中に、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存するときの、呼処理システム1の状態を示す図である。図3の状態から、呼処理システム1の管理者が、LAN(Local Area Network)ケーブル等の信号線を用いて、移行タイミング判定装置14と移行元サーバ装置11、および、移行タイミング判定装置14と移行先サーバ装置12、および、移行先サーバ装置12とスイッチ13を接続し、さらに、移行タイミング判定装置14と移行先サーバ装置12とを起動させることにより、図4の状態となる。そして、移行タイミング判定装置14は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換えタイミング(以下、「移行タイミング」という)の判定を開始し、移行先サーバ装置12は、呼処理を開始する。
図3の場合と同様、移行元サーバ装置11は、端末装置19−1〜19−nが送信する処理要求信号を、スイッチ13を介して受信し、呼処理部112が受信した処理要求信号を処理する。呼情報記憶部114は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼の呼情報と、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼の呼情報との両方を記憶しており、呼処理部112は、呼情報記憶部114が記憶する呼情報を用いて、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼と、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼との両方を処理する。呼処理部112が処理要求信号を処理して生成する処理結果信号は、スイッチ13を介して端末装置19−1〜19−nに送信される。
また、移行先サーバ装置12の通信部121がスイッチ13の信号伝達制御部133に接続されており、端末装置19−1〜19−nが送信する処理要求信号は、スイッチ13を介して移行先サーバ装置12へも送信され、呼情報記憶部124が、受信する処理要求信号を処理する。その際、呼情報記憶部124は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼の呼情報のみを記憶しており、呼処理部122は、呼情報記憶部124が記憶する呼情報を用いて、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼に関する処理要求信号のみを処理する。呼処理部122が処理要求信号を処理する際に、呼情報記憶部124が記憶する呼情報を、最新の情報に更新する。一方、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼に関する処理要求信号に対しては、呼情報記憶部124が呼情報を記憶していないため、呼処理部122は、当該処理要求信号を廃棄する(何もしない)。
呼処理部122が、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼に関する処理要求信号を処理して生成した処理結果信号は、通信部121を介して信号伝達制御部133に送信されるが、信号伝達制御部133は、移行先サーバ装置12から送信される信号を廃棄するように制御されている。このため、呼処理部122が生成した処理結果信号は、端末装置19−1〜19−nには送信されずに廃棄される。
このように、呼処理部122が呼処理を行うことにより、呼情報記憶部124の記憶する呼情報が、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114の記憶する当該呼の呼情報と同様に更新される。また、移行先サーバ装置12の送信する処理結果信号をスイッチ13が廃棄することにより、移行元サーバ11装置が生成する処理結果信号と、移行先サーバ装置12が生成する処理結果信号とを、重複して端末装置19−1〜19−nに送信することを防止できる。
呼処理部122が、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼に関する処理要求信号を処理して生成した処理結果信号は、通信部121を介して信号伝達制御部133に送信されるが、信号伝達制御部133は、移行先サーバ装置12から送信される信号を廃棄するように制御されている。このため、呼処理部122が生成した処理結果信号は、端末装置19−1〜19−nには送信されずに廃棄される。
このように、呼処理部122が呼処理を行うことにより、呼情報記憶部124の記憶する呼情報が、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114の記憶する当該呼の呼情報と同様に更新される。また、移行先サーバ装置12の送信する処理結果信号をスイッチ13が廃棄することにより、移行元サーバ11装置が生成する処理結果信号と、移行先サーバ装置12が生成する処理結果信号とを、重複して端末装置19−1〜19−nに送信することを防止できる。
移行タイミング判定装置14の呼数計数部141と142とは、それぞれ移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114と移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124とに接続されており、それぞれの呼情報記憶部114と124とが記憶する呼情報を計数することにより、移行元サーバ装置11が処理中の呼と移行先サーバ装置12が処理中の呼とを計数する。図4は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の中に、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前の呼が残存する状態を示しているので、呼数計数部141が計数する呼の数は、呼数計数部142が計数する呼の数よりも多い。移行タイミング判定部143は、信号伝達制御部132に接続されており、呼数計数部141の計数する、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数と、呼数計数部142の計数する、移行先サーバ装置12の処理中の呼の数とに基づいて、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存するか否かを判定する。
具体的には、移行タイミング判定部143は、呼数計数部141の計数する呼の数が呼数計数部142の計数する呼の数よりも多い間は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存すると判定し、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から受信する信号を信号制御部131に出力するよう指示する制御信号を送信し続ける。また、移行タイミング判定部143は、信号伝達制御部133に接続されており、呼数計数部141の計数する呼の数が呼数計数部142の計数する呼の数よりも多い間は、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から受信する信号を信号制御部131に出力せずに廃棄するよう指示する制御信号を送信し続ける。また、移行タイミング判定部143は、呼数計数部141の計数する呼の数が呼数計数部142の計数する呼の数よりも多い間は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し不可であることを示す情報を表示するよう指示する信号を表示部144に出力し続け、表示部144は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し不可であることを示す情報を表示し続ける。
図5は、移行元サーバ装置11が処理中の呼が、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼のみとなったときの、呼処理システム1の状態を示す図である。図4の状態において、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が全て終呼すると、図5の状態となる。
図5の状態では、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後の呼のみが残存しているので、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とは等しい。この場合、移行タイミング判定装置14の移行タイミング判定部143は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存しないと判定し、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号を出力する。
図5の状態では、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後の呼のみが残存しているので、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とは等しい。この場合、移行タイミング判定装置14の移行タイミング判定部143は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存しないと判定し、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号を出力する。
具体的には、移行タイミング判定装置14の移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号として、スイッチ13の信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から受信する信号を信号制御部131に出力せずに廃棄するよう指示する制御信号を送信する。また、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号として、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から受信する信号を信号制御部131に出力するよう指示する制御信号を送信する。この制御信号に従って、スイッチ13が、移行先サーバ装置12から受信する処理結果信号のみを端末装置19−1〜19−nに送信し、移行元サーバ装置11から受信する処理結果信号を廃棄することにより、移行元サーバ装置11が生成する処理結果信号と、移行先サーバ装置12が生成する処理結果信号とを、重複して端末装置19−1〜19−nに送信することを防止できる。
また、移行元サーバ装置11が生成する処理結果信号は、端末装置19−1〜19−nに送信されておらず、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離せる状態となっている。移行タイミング判定部143は、上述の移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号として、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す制御信号を表示部144に出力し、表示部144は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報を表示する。
また、移行元サーバ装置11が生成する処理結果信号は、端末装置19−1〜19−nに送信されておらず、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離せる状態となっている。移行タイミング判定部143は、上述の移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への切り替えタイミングであることを示す信号として、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す制御信号を表示部144に出力し、表示部144は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報を表示する。
図6は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理完了後の、呼処理システム1の状態を示す図である。図5の状態から、呼処理システム1の管理者が、移行元サーバ装置11とスイッチ13との間の接続と、移行タイミング判定装置14と移行元サーバ装置11との間の接続と、移行タイミング判定装置14と移行先サーバ装置12との間の接続と、移行タイミング判定装置14とスイッチ13との間の接続とを切り離すことにより、図6の状態となる。
移行先サーバ装置12は、スイッチ13を介して、端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、呼処理部122が受信した処理要求信号を処理する。
一方、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置14とは、移行先サーバ装置12やスイッチ13に接続されておらず、停止状態にある。
移行先サーバ装置12は、スイッチ13を介して、端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、呼処理部122が受信した処理要求信号を処理する。
一方、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置14とは、移行先サーバ装置12やスイッチ13に接続されておらず、停止状態にある。
次に、呼処理システム1の動作について説明する。
図7は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への移行処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図3で説明した状態から、呼処理システム1の管理者は、LANケーブル等の信号線を用いて、移行タイミング判定装置14の呼数計数部141と142とを、それぞれ、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114と移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124とに接続して、それぞれ移行元サーバ装置11が処理する呼の数と、移行先サーバ装置12が処理する呼の数とを計数できるようにする。また、呼処理システム1の管理者は、移行タイミング判定部143を、スイッチ13の信号伝達制御部132と133とに接続して、制御信号を送信できるようにする。また、呼処理システム1の管理者は、移行先サーバ装置12の通信部121を、スイッチ13の信号伝達制御部133に接続して、スイッチ13と移行先サーバ装置12との間で信号を送受信できるようにする(以上、ステップS1)。
図7は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への移行処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図3で説明した状態から、呼処理システム1の管理者は、LANケーブル等の信号線を用いて、移行タイミング判定装置14の呼数計数部141と142とを、それぞれ、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114と移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124とに接続して、それぞれ移行元サーバ装置11が処理する呼の数と、移行先サーバ装置12が処理する呼の数とを計数できるようにする。また、呼処理システム1の管理者は、移行タイミング判定部143を、スイッチ13の信号伝達制御部132と133とに接続して、制御信号を送信できるようにする。また、呼処理システム1の管理者は、移行先サーバ装置12の通信部121を、スイッチ13の信号伝達制御部133に接続して、スイッチ13と移行先サーバ装置12との間で信号を送受信できるようにする(以上、ステップS1)。
これらの接続を行ったのち、呼処理システム1の管理者は、まず、移行タイミング判定装置14を起動させる。この状態では、移行元サーバ装置11は既に呼処理を行っており、呼情報記憶部114は移行元サーバ装置11が処理中の呼の呼情報を記憶している。移行元サーバ装置11が処理中の呼が存在する場合、呼情報処理部114が記憶する呼情報の数は1以上である。これに対して、呼情報記憶部124が記憶する呼情報の数は0であり、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数よりも多いと判定する。そして、移行タイミング判定装置14は、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から受信する信号を、信号制御部131に送信するよう指示する制御信号を送信する。また、移行タイミング判定装置14は、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から受信する信号を廃棄するよう指示する制御信号を送信する。
なお、移行タイミング判定装置14起動時に、移行元サーバ装置11が処理中の呼が存在しない場合は、後述するステップS6と同様に、移行タイミング判定部143は、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から受信する信号を廃棄するよう指示する制御信号を送信し、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から受信する信号を信号制御部131に送信するよう指示する制御信号を送信する。
その後、次のステップ3で移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に、移行元サーバ装置11が処理する呼が発生した場合は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数が、移行先サーバ装置12が処理する呼の数よりも多くなり、図4で説明した状態となる。その後、呼処理システム1は、後述するステップS4に遷移する。
一方、次のステップ3で移行先サーバ装置12が呼処理を開始した時点でも、移行元サーバ装置11が処理する呼が存在しない場合は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数と移行先サーバ装置12が処理する呼の数とが等しくなり、図5で説明した状態となる。その後、呼処理システム1は、後述するステップS7に遷移する(以上、ステップS2)。
次に、呼処理システム1の管理者は、移行先サーバ装置12を起動させる。これにより、移行先サーバ装置12は呼処理を開始する(ステップS3)。
その後、次のステップ3で移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に、移行元サーバ装置11が処理する呼が発生した場合は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数が、移行先サーバ装置12が処理する呼の数よりも多くなり、図4で説明した状態となる。その後、呼処理システム1は、後述するステップS4に遷移する。
一方、次のステップ3で移行先サーバ装置12が呼処理を開始した時点でも、移行元サーバ装置11が処理する呼が存在しない場合は、移行元サーバ装置11が処理する呼の数と移行先サーバ装置12が処理する呼の数とが等しくなり、図5で説明した状態となる。その後、呼処理システム1は、後述するステップS7に遷移する(以上、ステップS2)。
次に、呼処理システム1の管理者は、移行先サーバ装置12を起動させる。これにより、移行先サーバ装置12は呼処理を開始する(ステップS3)。
以上により、呼処理システム1は、図4で説明した状態となり、端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号は、スイッチ13を介して移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とに送信され、呼処理部112と122とのそれぞれが処理要求信号を処理する(ステップ4)。
図8は、図7のステップ4において、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが、呼処理要求信号を処理し、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが出力する処理結果信号をスイッチ13が処理する手順を示すフローチャートである。ステップS3からステップS4に遷移した段階では、図4で説明したように、移行元サーバ装置11が処理する呼の数が、移行先サーバ装置12が処理する呼の数よりも多い。このため、移行タイミング判定装置14は、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から送信される信号を信号制御部131に出力するよう指示する制御信号を送信し、また、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から送信される信号を廃棄するよう指示する制御信号を送信している。
図8は、図7のステップ4において、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが、呼処理要求信号を処理し、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが出力する処理結果信号をスイッチ13が処理する手順を示すフローチャートである。ステップS3からステップS4に遷移した段階では、図4で説明したように、移行元サーバ装置11が処理する呼の数が、移行先サーバ装置12が処理する呼の数よりも多い。このため、移行タイミング判定装置14は、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から送信される信号を信号制御部131に出力するよう指示する制御信号を送信し、また、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から送信される信号を廃棄するよう指示する制御信号を送信している。
そして、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とは、スイッチ13を介して端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を待ち受ける(ステップS11)。
移行元サーバ装置11が処理要求信号を受信すると、呼処理部112が、呼情報記憶部114に呼情報が記憶されている呼に関する処理要求信号、あるいは、新たな呼の設定を要求する処理要求信号か否かを判定する。同様に、移行先サーバ装置12が処理要求信号を受信すると、呼処理部122が、呼情報記憶部124に呼情報が記憶されている呼に関する処理要求信号、あるいは、新たな呼の設定を要求する処理要求信号か否かを判定する(ステップS12)。
移行元サーバ装置11が処理要求信号を受信すると、呼処理部112が、呼情報記憶部114に呼情報が記憶されている呼に関する処理要求信号、あるいは、新たな呼の設定を要求する処理要求信号か否かを判定する。同様に、移行先サーバ装置12が処理要求信号を受信すると、呼処理部122が、呼情報記憶部124に呼情報が記憶されている呼に関する処理要求信号、あるいは、新たな呼の設定を要求する処理要求信号か否かを判定する(ステップS12)。
呼情報記憶部114または呼情報記憶部124に呼情報が記憶されている呼に関する処理要求信号、あるいは、新たな呼の設定を要求する処理要求信号であると判定した場合(ステップS12:YES)は、呼処理部112または呼処理部122は、呼処理を行い、処理結果信号をスイッチ13に出力する。ここで、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114は、呼処理システム1が処理する全ての呼の呼情報を記憶している。したがって、呼処理部112は、移行元サーバ装置11が受信した全ての処理要求信号を処理する。一方、移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼の呼情報を記憶している。したがって、呼処理部122は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼に関する処理要求信号と、新たな呼の設定を要求する処理要求信号とのみを処理する(以上ステップS13)。
移行元サーバ装置11から処理結果信号が送信された場合は、スイッチ13の信号伝達制御部132は、処理結果信号を信号制御部131に出力し、信号制御部131は、この処理結果信号を、当該信号に含まれるアドレスに従って、端末装置19−1〜19−nのいずれかに送信する。一方、移行先サーバ装置12から処理結果信号が送信された場合は、スイッチ13の信号伝達制御部133は、移行タイミング判定装置14から送信される制御信号に従って、処理結果信号を廃棄する(以上、ステップS14)。その後、ステップS11に戻り、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とは、次の処理要求信号を待ち受ける。
一方、呼情報記憶部114または呼情報記憶部124に呼情報が記憶されていない呼に関する処理要求信号であり、かつ、新たな呼の設定を要求する処理要求信号ではないと判定した場合(ステップS12:NO)は、呼処理部112または122は、処理要求信号を廃棄する。ここで、上述したように、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114は、呼処理システム1が処理する全ての呼の呼情報を記憶している。したがって、呼処理部112が、このように判定(ステップS12:NO)することは無い。一方、移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始した後に発生した呼の呼情報のみを記憶している。したがって、呼処理部122は、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼に関する処理要求信号に対して、このように判定(ステップS12:NO)し、処理要求信号を廃棄する(以上、ステップS15)。その後、ステップS11に戻り、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とは、次の処理要求信号を待ち受ける。
図7に戻って、ステップS5において、呼数計数部141は、呼情報記憶部114をモニタして、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数(すなわち、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数)を計数する。また、呼数計数部142は、呼情報記憶部124をモニタして、呼情報記憶部124が記憶する呼情報の数(すなわち、移行先サーバ装置12が処理中の呼の数)を計数する。移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とが等しいか否かを判定する。
ここで、呼情報記憶部124が、移行先サーバ装置12の呼処理開始後に発生した呼の呼情報のみを記憶しているのに対し、呼情報記憶部114は、移行先サーバ装置12の呼処理開始後に発生した呼の呼情報に加えて、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼の呼情報も記憶している。このため、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存する状態では、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数が、移行先サーバ装置12の処理中の呼の数よりも多いと判定する。もっとも、呼情報記憶部114と124とが記憶する呼情報は、当該呼が終呼すると、それぞれ呼処理部112と122とによって削除される。したがって、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が全て終呼すると、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とが等しいと判定する。
ここで、呼情報記憶部124が、移行先サーバ装置12の呼処理開始後に発生した呼の呼情報のみを記憶しているのに対し、呼情報記憶部114は、移行先サーバ装置12の呼処理開始後に発生した呼の呼情報に加えて、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼の呼情報も記憶している。このため、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存する状態では、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数が、移行先サーバ装置12の処理中の呼の数よりも多いと判定する。もっとも、呼情報記憶部114と124とが記憶する呼情報は、当該呼が終呼すると、それぞれ呼処理部112と122とによって削除される。したがって、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が全て終呼すると、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数と移行先サーバ装置12が処理中の呼の数とが等しいと判定する。
移行タイミング判定部143が、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数と移行先サーバ装置12の処理中の呼の数とが異なると判定した場合(ステップS5:NO)は、ステップS4に戻り、移行元サーバ装置11および移行先サーバ装置12は、処理要求信号に対する処理を行い、呼数計数部141と142とは、それぞれ、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数と、呼情報記憶部124が記憶する呼情報の数とを計数し、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数と移行先サーバ装置12の処理中の呼の数とが等しいか否かを判定する。
一方、移行元サーバ装置11の処理中の呼の数と移行先サーバ装置12の処理中の呼の数とが等しいと判定した場合(ステップS5:YES)は、移行タイミング判定部143は、信号伝達制御部132に対して、移行元サーバ装置11から受信する信号を廃棄するよう指示する制御信号を送信し、信号伝達制御部133に対して、移行先サーバ装置12から受信する信号を信号制御部131に送信するよう指示する制御信号を送信する。また、移行タイミング判定部143は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す制御信号を表示部144に出力し、表示部144は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報を表示する。これにより、図5で説明した状態となる(以上、ステップS6)。
呼処理システム1の管理者は、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置14とを停止する。さらに、呼処理システム1の管理者は、スイッチ13と移行元サーバ装置11との間の信号線、および、移行タイミング判定装置14と移行元サーバ装置11との間の信号線、および、移行タイミング判定装置14と移行先サーバ装置12との間の信号線、および、移行タイミング判定装置14とスイッチ13との間の信号線の接続を外すことにより、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置14とをスイッチ13および移行先サーバ装置12から切り離す(以上、ステップS7)。
以上により、移行元サーバ装置11が移行先サーバ装置12に置き換えられ、図6で説明した状態となる。
以上により、移行元サーバ装置11が移行先サーバ装置12に置き換えられ、図6で説明した状態となる。
このように、移行先サーバ装置12が呼処理を行うことにより、呼情報記憶部124が記憶する呼情報が、最新の情報に更新される。そして、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が全て終呼すると、移行先サーバ装置12の呼情報記憶部124は、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114と同じ内容の呼情報を保持するようになる。この状態に至った後に、スイッチ13が、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換えを行うことにより、置き換えの際に、移行元サーバ装置11が処理中の呼の情報が失われて通信が未完了のまま途絶してしまうことを回避できる。
また、移行タイミング判定装置14の表示部144が、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報を表示するので、呼処理システム1の管理者は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換えが完了した後に、安全に移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離せる。
また、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114を外部からモニタ可能であり、かつ、スイッチ13の入出力を外部から制御可能であれば、本発明を適用し得る。従って、予め移行先サーバ装置12がスイッチ13に接続されている必要はなく、また、移行元サーバ装置11が、マルチプロセッサ等の特別な構造を具備している必要もない。したがって、既存の呼処理システムに本発明を適用可能であると期待できる。
また、移行タイミング判定装置14の表示部144が、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報を表示するので、呼処理システム1の管理者は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換えが完了した後に、安全に移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離せる。
また、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114を外部からモニタ可能であり、かつ、スイッチ13の入出力を外部から制御可能であれば、本発明を適用し得る。従って、予め移行先サーバ装置12がスイッチ13に接続されている必要はなく、また、移行元サーバ装置11が、マルチプロセッサ等の特別な構造を具備している必要もない。したがって、既存の呼処理システムに本発明を適用可能であると期待できる。
なお、スイッチ13は、信号の入出力を外部からの信号で制御できるものでなくてもよい。
図9は、スイッチ13の信号の入出力を外部からの信号で制御できない場合における、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理完了後の、呼処理システム1の状態を示す図である。
呼処理システム1の管理者は、移行タイミング判定装置14の表示部144が表示する、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報に従って、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離す。そして、移行先サーバ装置12を、信号伝達制御部133から切り離して、信号伝達制御部132に接続しなおす。すなわち、ここでは、移行タイミング判定装置14の表示部144が表示する、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離して移行先サーバ装置12を信号伝達制御部132に接続してよいことを示す信号として機能している。
以上により、図6で説明した状態と同様、移行先サーバ装置12が送信する処理結果信号が端末装置19−1〜19−nに伝送され、一方、移行元サーバ装置11はスイッチ13から切り離された状態となる。
図9は、スイッチ13の信号の入出力を外部からの信号で制御できない場合における、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理完了後の、呼処理システム1の状態を示す図である。
呼処理システム1の管理者は、移行タイミング判定装置14の表示部144が表示する、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報に従って、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離す。そして、移行先サーバ装置12を、信号伝達制御部133から切り離して、信号伝達制御部132に接続しなおす。すなわち、ここでは、移行タイミング判定装置14の表示部144が表示する、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離し可であることを示す情報は、移行元サーバ装置11をスイッチ13から切り離して移行先サーバ装置12を信号伝達制御部132に接続してよいことを示す信号として機能している。
以上により、図6で説明した状態と同様、移行先サーバ装置12が送信する処理結果信号が端末装置19−1〜19−nに伝送され、一方、移行元サーバ装置11はスイッチ13から切り離された状態となる。
なお、移行元サーバ装置11を切り離してから移行先サーバ装置12を接続しなおすまでの間は、端末装置19−1〜19−nが送信する処理要求信号が移行先サーバ装置12に伝送されず、また、移行先サーバ装置12が送信する処理結果信号が端末装置19−1〜19−nに伝送されない。これにより、処理要求信号や処理結果信号にノイズが混入して信号の一部のデータが失われた場合と同様、通信品質が低下することが考えられる。例えば、音声通信の場合、音声に一時的にノイズが載る可能性がある。しかし、呼情報記憶部124が記憶する呼情報は失われないので、通信が未完了のまま途絶する事態にはならないと期待できる。さらに、音声信号と制御信号とが分離されているシステム(NGNや携帯電話網などで採用されるIMSなど)では、サーバ装置は制御信号のみを扱うため、上記のようなノイズは発生しない。制御信号は、一時的な不通に対し、再送などの対策を採っていることが一般的である。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、スイッチ13の信号伝達制御部132と133とは、同一の信号を出力するミラーポートの関係にあった。本実施形態では、スイッチがこのようなミラーポートを具備しない場合について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態における呼処理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
同図において、呼処理システム3は、移行元サーバ装置11と、移行先サーバ装置12と、スイッチ(伝送装置)33と、移行タイミング判定装置34と、振分サーバ装置35とを具備する。また、スイッチ33は、端末装置19−1〜19−n(nは正整数)に接続されている。
なお、端末装置19−1〜19−nとスイッチ13との間に、例えばVoIP TA等の中継機器が存在していてもよい。
第1の実施形態では、スイッチ13の信号伝達制御部132と133とは、同一の信号を出力するミラーポートの関係にあった。本実施形態では、スイッチがこのようなミラーポートを具備しない場合について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態における呼処理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
同図において、呼処理システム3は、移行元サーバ装置11と、移行先サーバ装置12と、スイッチ(伝送装置)33と、移行タイミング判定装置34と、振分サーバ装置35とを具備する。また、スイッチ33は、端末装置19−1〜19−n(nは正整数)に接続されている。
なお、端末装置19−1〜19−nとスイッチ13との間に、例えばVoIP TA等の中継機器が存在していてもよい。
移行元サーバ装置11は、通信部111と呼処理部112と、加入者情報データベース113と、呼情報記憶部114とを具備する。移行先サーバ装置12は、通信部121と呼処理部122と、加入者情報データベース123と、呼情報記憶部124とを具備する。スイッチ33は、信号制御部131と、信号伝達制御部132とを具備する。移行タイミング判定装置34は、呼数計数部(移行元サーバ装置処理呼数計数部)141と、移行タイミング判定部343と表示部144とを具備する。振分サーバ装置35は、対スイッチ通信部351と、対移行元通信部352と、対移行先通信部353と、振分部354とを具備する。
同図において、図1の各部と同一の機能を有する部分には同一の符号(11、12、19−1〜19−n、111〜114、121〜124、131、132、141、144)を付し、説明を省略する。
同図において、図1の各部と同一の機能を有する部分には同一の符号(11、12、19−1〜19−n、111〜114、121〜124、131、132、141、144)を付し、説明を省略する。
スイッチ33は、信号伝達制御部133を具備しない点で、図1のスイッチ13と異なる。
移行タイミング判定装置34は、呼数計数部142を具備しない点で、図1の移行タイミング判定装置14と異なる。移行タイミング判定部343は、呼数計数部141が計数する、移行元サーバ装置11が処理中の呼の個数に基づいて、移行元サーバ装置11の振分サーバ装置35からの切り離し可否を判定する。
振分サーバ装置35は、端末装置19−1〜19−nからスイッチ33を介して送信される処理要求信号を、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とに振り分けて送信する。また、振分サーバ装置35は、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とから受信する処理結果信号を、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nに出力する。対スイッチ通信部351は、端末装置19−1〜19−nからスイッチ33を介して送信される処理要求信号を受信して振分部354に出力し、また、振分部354から出力される処理結果信号を、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nに送信する。対移行元通信部352は、振分部354から出力される処理要求信号を移行元サーバ装置11に送信し、また、移行元サーバ装置11から受信する処理結果信号を振分部354に出力する。対移行先通信部353は、振分部354から出力される処理要求信号を移行先サーバ装置12に送信し、また、移行先サーバ装置12から受信する処理結果信号を振分部354に出力する。振分部354は、対スイッチ通信部351から出力される処理要求信号のうち、切り替え処理開始前に発生した呼の信号を対移行元通信部352に出力し、切り替え処理開始後に発生した呼の信号を対移行先通信部353に出力する。また、振分部354は、対移行元通信部352と対移行先通信部353とから出力される処理結果信号を、いずれも対スイッチ通信部351に出力する。
移行タイミング判定装置34は、呼数計数部142を具備しない点で、図1の移行タイミング判定装置14と異なる。移行タイミング判定部343は、呼数計数部141が計数する、移行元サーバ装置11が処理中の呼の個数に基づいて、移行元サーバ装置11の振分サーバ装置35からの切り離し可否を判定する。
振分サーバ装置35は、端末装置19−1〜19−nからスイッチ33を介して送信される処理要求信号を、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とに振り分けて送信する。また、振分サーバ装置35は、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とから受信する処理結果信号を、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nに出力する。対スイッチ通信部351は、端末装置19−1〜19−nからスイッチ33を介して送信される処理要求信号を受信して振分部354に出力し、また、振分部354から出力される処理結果信号を、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nに送信する。対移行元通信部352は、振分部354から出力される処理要求信号を移行元サーバ装置11に送信し、また、移行元サーバ装置11から受信する処理結果信号を振分部354に出力する。対移行先通信部353は、振分部354から出力される処理要求信号を移行先サーバ装置12に送信し、また、移行先サーバ装置12から受信する処理結果信号を振分部354に出力する。振分部354は、対スイッチ通信部351から出力される処理要求信号のうち、切り替え処理開始前に発生した呼の信号を対移行元通信部352に出力し、切り替え処理開始後に発生した呼の信号を対移行先通信部353に出力する。また、振分部354は、対移行元通信部352と対移行先通信部353とから出力される処理結果信号を、いずれも対スイッチ通信部351に出力する。
次に、図11〜図14を用いて、置き換え処理の各段階における呼処理システム3の状態について説明する。
図11は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理開始前における呼処理システム3の状態を示す図である。
置き換え処理開始前の状態において、移行元サーバ装置11は、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続している。そして、移行元サーバ装置11は、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、呼処理部112が処理する。呼処理部112が処理中の呼の呼情報は、呼情報記憶部114に記憶されている。
一方、移行先サーバ装置12と移行タイミング判定装置34と振分サーバ装置35とは、スイッチ33や移行元サーバ装置11に接続されておらず、停止状態にある。
図11は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理開始前における呼処理システム3の状態を示す図である。
置き換え処理開始前の状態において、移行元サーバ装置11は、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続している。そして、移行元サーバ装置11は、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、呼処理部112が処理する。呼処理部112が処理中の呼の呼情報は、呼情報記憶部114に記憶されている。
一方、移行先サーバ装置12と移行タイミング判定装置34と振分サーバ装置35とは、スイッチ33や移行元サーバ装置11に接続されておらず、停止状態にある。
図12は、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とが振分サーバ装置35を介してスイッチ33に接続され、かつ、移行元サーバ装置11が処理中の呼として移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼が残存するときの、呼処理システム3の状態を示す図である。
図11の状態から、呼処理システム3の管理者が、移行タイミング判定装置34と、移行先サーバ装置12と、振分サーバ装置35とを起動させ、また、移行元サーバ装置11の通信部111に接続される信号線の他端を、スイッチ33から外して振分サーバ装置35に接続しなおし、さらに、LANケーブル等の信号線を用いて、移行タイミング判定装置34と移行元サーバ装置11、および、振分サーバ装置35とスイッチ33、および、振分サーバ装置35の振分部354と移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114、および、振分サーバ装置11と移行先サーバ装置12を接続することにより、図12の状態となる。そして、移行タイミング判定装置14は、移行タイミングの判定を開始し、振分サーバ装置35は、処理要求信号の振分を開始し、移行先サーバ装置12は、呼処理を開始する。
図11の状態から、呼処理システム3の管理者が、移行タイミング判定装置34と、移行先サーバ装置12と、振分サーバ装置35とを起動させ、また、移行元サーバ装置11の通信部111に接続される信号線の他端を、スイッチ33から外して振分サーバ装置35に接続しなおし、さらに、LANケーブル等の信号線を用いて、移行タイミング判定装置34と移行元サーバ装置11、および、振分サーバ装置35とスイッチ33、および、振分サーバ装置35の振分部354と移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114、および、振分サーバ装置11と移行先サーバ装置12を接続することにより、図12の状態となる。そして、移行タイミング判定装置14は、移行タイミングの判定を開始し、振分サーバ装置35は、処理要求信号の振分を開始し、移行先サーバ装置12は、呼処理を開始する。
同図において、振分部354は、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114に接続されている。そして、振分部354は、対スイッチ通信部351から処理要求信号が出力されると、呼情報記憶部114が記憶する呼情報に基づいて、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号を対移行元通信部352に出力し、それ以外の呼に関する処理要求信号を対移行先通信部353に出力する。
このように、振分部354が、移行元サーバ装置11に送信する信号と移行先サーバ装置12に送信する信号とを振り分けることにより、処理結果信号が、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とから端末装置19−1〜nに重複して送信されることを避けられる。
また、振分部354は、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する信号のみを移行元サーバ装置11に振り分け、新たに呼を発生させる呼設定要求信号をはじめ、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する信号以外の信号は、移行先サーバ装置12に振り分けるので、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数は増加しない。そして、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼する毎に、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数は減少する。
このように、振分部354が、移行元サーバ装置11に送信する信号と移行先サーバ装置12に送信する信号とを振り分けることにより、処理結果信号が、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とから端末装置19−1〜nに重複して送信されることを避けられる。
また、振分部354は、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する信号のみを移行元サーバ装置11に振り分け、新たに呼を発生させる呼設定要求信号をはじめ、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する信号以外の信号は、移行先サーバ装置12に振り分けるので、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数は増加しない。そして、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼する毎に、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数は減少する。
図13は、移行元サーバ装置11が処理中の呼が無くなったときの、呼処理システム3の状態を示す図である。同図の状態では、移行先サーバ装置12が呼処理を開始する前に発生した呼は全て終呼している。したがって、振分部354は、対スイッチ通信部351から出力される処理要求信号を、全て、対移行先通信部353に出力する。そして、移行元サーバ装置11は、呼処理を行っていない。
移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0になると、移行タイミング判定部343は、移行先サーバ装置12の呼処理開始前の呼が残存しないと判定し、置き換えタイミングであることを示す信号、具体的には、移行元サーバ装置11と振分サーバ装置35とをスイッチ33から切り離し可であることを示す制御信号を表示部144に出力し続け、表示部144は、移行元サーバ装置11と振分サーバ装置35とをスイッチ33から切り離し可であることを示す情報を表示し続ける。
移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0になると、移行タイミング判定部343は、移行先サーバ装置12の呼処理開始前の呼が残存しないと判定し、置き換えタイミングであることを示す信号、具体的には、移行元サーバ装置11と振分サーバ装置35とをスイッチ33から切り離し可であることを示す制御信号を表示部144に出力し続け、表示部144は、移行元サーバ装置11と振分サーバ装置35とをスイッチ33から切り離し可であることを示す情報を表示し続ける。
図14は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への置き換え処理完了後の、呼処理システム3の状態を示す図である。
移行先サーバ装置12は、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続されており、スイッチ33を介して、端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、受信した処理要求信号を呼処理部122が処理する。
一方、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置34と振分サーバ装置35とは、呼処理システム3の管理者によって信号線を抜かれ、移行先サーバ装置12やスイッチ33に接続されておらず、停止状態にある。
移行先サーバ装置12は、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続されており、スイッチ33を介して、端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を受信し、受信した処理要求信号を呼処理部122が処理する。
一方、移行元サーバ装置11と移行タイミング判定装置34と振分サーバ装置35とは、呼処理システム3の管理者によって信号線を抜かれ、移行先サーバ装置12やスイッチ33に接続されておらず、停止状態にある。
次に、呼処理システム3の動作について説明する。
図15は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への移行処理の手順を示すフローチャートである。
図15は、移行元サーバ装置11から移行先サーバ装置12への移行処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図11で説明した状態から、呼処理システム3の管理者は、LANケーブル等の信号線を用いて、呼数計数部141を呼情報記憶部114に接続して、移行元サーバ装置11が処理する呼を計数できるようにする。また、呼処理システム3の管理者は、移行先サーバ装置12の通信部121を、振分サーバ装置35の対移行先通信部353に接続して、移行先サーバ装置12と振分サーバ装置35との間で信号を送受信できるようにする。また、振分部354が呼情報記憶部114をモニタできるよう、両者を接続する。また、移行先サーバ装置12と移行タイミング判定装置34と振分サーバ装置35とを起動させておく(以上、ステップS21)。
次に、呼処理システム3の管理者は、移行元サーバ装置11の信号線をスイッチ33から切り離し、振分サーバ装置35の対移行元通信部352に接続しなおす(ステップS22)。そして、呼処理システム3の管理者は、振分サーバ装置35の対スイッチ通信部351を、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続する。これにより、図12で説明した状態となり、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とは、振分サーバ装置35を介してスイッチ33に接続されている(以上、ステップS23)。
次に、呼処理システム3の管理者は、移行元サーバ装置11の信号線をスイッチ33から切り離し、振分サーバ装置35の対移行元通信部352に接続しなおす(ステップS22)。そして、呼処理システム3の管理者は、振分サーバ装置35の対スイッチ通信部351を、スイッチ33の信号伝達制御部132に接続する。これにより、図12で説明した状態となり、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とは、振分サーバ装置35を介してスイッチ33に接続されている(以上、ステップS23)。
そして、端末装置19−1〜19−nから出力される処理要求信号は、スイッチ33を介して振分サーバ装置35に送信され、振分サーバ装置35は、処理要求信号を移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とに振り分けて送信する(ステップS24)。
図16は、図15のステップS24において、呼処理システム3が、処理要求信号および処理結果信号を処理する手順を示すフローチャートである。
まず、振分サーバ装置35が、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を待ち受ける(ステップS31)。そして、振分サーバ装置35は、処理要求信号を受信すると、受信した処理要求信号が、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号か否かを判定する(ステップS32)。
図16は、図15のステップS24において、呼処理システム3が、処理要求信号および処理結果信号を処理する手順を示すフローチャートである。
まず、振分サーバ装置35が、スイッチ33を介して端末装置19−1〜19−nから送信される処理要求信号を待ち受ける(ステップS31)。そして、振分サーバ装置35は、処理要求信号を受信すると、受信した処理要求信号が、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号か否かを判定する(ステップS32)。
移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号であると判定した場合(ステップS32:YES)は、振分サーバ装置35は、当該処理要求信号を移行元サーバ装置11に送信する(ステップS33)。そして、移行元サーバ装置11は呼処理を行い、処理結果信号をスイッチ33に出力する。スイッチ33は、移行元サーバ装置11が送信した処理結果信号を、端末装置19−1〜19−nに送信する(以上、ステップS34)。その後、ステップS31に戻り、振分サーバ装置35が、次の処理要求信号を待ち受ける。
一方、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号でないと判定した場合(ステップS32:NO)は、振分サーバ装置35は、当該処理要求信号を移行先サーバ装置12に送信する(ステップS35)。そして、移行先サーバ装置12は呼処理を行い、処理結果信号をスイッチ33に出力する。スイッチ33は、移行先サーバ装置12が送信した処理結果信号を、端末装置19−1〜19−nに送信する(以上、ステップS35)。その後、ステップS31に戻り、振分サーバ装置35が、次の処理要求信号を待ち受ける。
一方、移行元サーバ装置11が処理中の呼に関する処理要求信号でないと判定した場合(ステップS32:NO)は、振分サーバ装置35は、当該処理要求信号を移行先サーバ装置12に送信する(ステップS35)。そして、移行先サーバ装置12は呼処理を行い、処理結果信号をスイッチ33に出力する。スイッチ33は、移行先サーバ装置12が送信した処理結果信号を、端末装置19−1〜19−nに送信する(以上、ステップS35)。その後、ステップS31に戻り、振分サーバ装置35が、次の処理要求信号を待ち受ける。
このように、振分サーバ装置35が処理要求信号を移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とのいずれか一方のみに振り分けることにより、移行元サーバ装置11と移行先サーバ装置12とのいずれか一方のみが処理結果信号を送信するので、端末装置19−1〜19−nへの処理結果信号の二重送信を防止できる。
図15に戻って、ステップS25において、移行タイミング判定装置14の呼数計数部141は、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114をモニタして、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数(すなわち、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数)を計数する。そして、移行タイミング判定部343は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0か否かを判定する。
ここで、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼すると、呼処理部112は、呼情報記憶部114から、当該呼の呼情報を削除する。そして、新たに発生した呼の処理要求信号は、移行元サーバ装置11には送信されないので、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼する毎に、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数が減少する。
ここで、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼すると、呼処理部112は、呼情報記憶部114から、当該呼の呼情報を削除する。そして、新たに発生した呼の処理要求信号は、移行元サーバ装置11には送信されないので、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼する毎に、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数が減少する。
移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0でないと判定した場合(ステップS25:NO)はステップS24に戻り、移行元サーバ装置11および移行先サーバ装置12は、処理要求信号に対する処理を行い、呼数計数部141は、呼情報記憶部114が記憶する呼情報の数を計数し、移行タイミング判定部343は、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0か否かを判定する。
一方、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0であると判定した場合(ステップS25:YES)は、移行タイミング判定部343は、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離し可能であることを示す情報を表示するよう指示する信号を表示部144に送信し、表示部144は、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離し可能であることを示す情報を表示する。これにより、図13で説明した状態となる。呼処理システム3の管理者は、表示部144の表示に基づいて、振分サーバ装置35とスイッチ33との間の信号線の接続を外すことにより、振分サーバ装置35をスイッチ33から切り離し(以上、ステップS26)、さらに、移行先サーバ装置12の信号線を振分サーバ装置35から切り離してスイッチ33に接続しなおす(ステップS27)。
以上により、移行元サーバ装置11が移行先サーバ装置12に置き換えられ、図14で説明した状態になる。
一方、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が0であると判定した場合(ステップS25:YES)は、移行タイミング判定部343は、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離し可能であることを示す情報を表示するよう指示する信号を表示部144に送信し、表示部144は、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離し可能であることを示す情報を表示する。これにより、図13で説明した状態となる。呼処理システム3の管理者は、表示部144の表示に基づいて、振分サーバ装置35とスイッチ33との間の信号線の接続を外すことにより、振分サーバ装置35をスイッチ33から切り離し(以上、ステップS26)、さらに、移行先サーバ装置12の信号線を振分サーバ装置35から切り離してスイッチ33に接続しなおす(ステップS27)。
以上により、移行元サーバ装置11が移行先サーバ装置12に置き換えられ、図14で説明した状態になる。
このように、移行元サーバ装置11が処理中の呼以外の呼に関する処理要求信号を、振分サーバ装置35が、移行先サーバ装置12に振り分けるので、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数は増加しない。そして、移行元サーバ装置11が処理中の呼が終呼する毎に、移行元サーバ装置11が処理中の呼の数が減少し、処理中の全ての呼が終呼すると、移行元サーバ装置11は呼処理を行わなくなり、全ての呼の処理を移行先サーバ装置12が行っている状態になる。この状態に至った後に、移行元サーバ装置11を(振分サーバ装置35と共に)切り離して移行先サーバ装置12に置き換えることにより、置き換えの際に、移行元サーバ装置11が処理中の呼の情報が失われて通信が未完了のまま途絶してしまうことを回避できる。
また、移行タイミング判定装置34の表示部144が、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11を切り離し可であることを示す情報を表示するので、呼処理システム3の管理者は、移行元サーバ装置11が呼処理を行わなくなった後に、安全に振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離せる。
また、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114を外部からモニタ可能であれば、本発明を適用し得る。従って、予め移行先サーバ装置12がスイッチ33に接続されている必要はなく、また、移行元サーバ装置11が、マルチプロセッサ等の特別な構造を具備している必要もない。したがって、既存の呼処理システムに本発明を適用可能であると期待できる。
また、移行タイミング判定装置34の表示部144が、振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11を切り離し可であることを示す情報を表示するので、呼処理システム3の管理者は、移行元サーバ装置11が呼処理を行わなくなった後に、安全に振分サーバ装置35および移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離せる。
また、移行元サーバ装置11の呼情報記憶部114を外部からモニタ可能であれば、本発明を適用し得る。従って、予め移行先サーバ装置12がスイッチ33に接続されている必要はなく、また、移行元サーバ装置11が、マルチプロセッサ等の特別な構造を具備している必要もない。したがって、既存の呼処理システムに本発明を適用可能であると期待できる。
なお、移行元サーバ装置11をスイッチ33から切り離して振分サーバ装置35に接続し直すまでの間、および、移行先サーバ装置12を振分サーバ装置35から切り離してスイッチ33に接続し直すまでの間は、端末装置19−1〜19−nが送信する処理要求信号が移行先サーバ装置12に伝送されず、また、移行先サーバ装置12が送信する処理結果信号が端末装置19−1〜19−nに伝送されない。これにより、処理要求信号や処理結果信号にノイズが混入して信号の一部のデータが失われた場合と同様、通信品質が低下することが考えられる。例えば、音声通信の場合、音声に一時的にノイズが載る可能性がある。しかし、呼情報記憶部124が記憶する呼情報は失われないので、通信が未完了のまま途絶する事態にはならないと期待できる。
なお、移行タイミング判定装置14、34や、振分サーバ装置35の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、呼処理システム、サーバ装置置き換え方法およびプログラムに用いて好適である。例えば、企業内のIP電話や、通信キャリアが提供するIP電話等の、IP電話システムの呼処理システムや、SIPサーバ装置の置き換え方法や、そのプログラムに適用できる。
1、3 呼処理システム
11 移行元サーバ装置
12 移行先サーバ装置
13、33 スイッチ
14、34 移行タイミング判定装置
19−1〜19−n 端末装置
35 振分サーバ装置
111、121 通信部
112、122 呼処理部
113、123 加入者情報データベース
114、124 呼情報記憶部
131 信号制御部
132、133 信号伝達制御部
141、142 呼数計数部
143、343 移行タイミング判定部
144 表示部
351 対スイッチ通信部
352 対移行元通信部
353 対移行先通信部
354 振分部
11 移行元サーバ装置
12 移行先サーバ装置
13、33 スイッチ
14、34 移行タイミング判定装置
19−1〜19−n 端末装置
35 振分サーバ装置
111、121 通信部
112、122 呼処理部
113、123 加入者情報データベース
114、124 呼情報記憶部
131 信号制御部
132、133 信号伝達制御部
141、142 呼数計数部
143、343 移行タイミング判定部
144 表示部
351 対スイッチ通信部
352 対移行元通信部
353 対移行先通信部
354 振分部
Claims (6)
- 呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムであって、
前記移行元サーバ装置は、
前記呼処理を行う呼処理部と、
前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、
を具備し、
前記呼処理システムは、
前記移行元サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数部と、
少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定部と、
を具備する移行タイミング判定装置をさらに具備することを特徴とする呼処理システム。 - 複数の端末装置の何れかから受信する信号を、前記移行元サーバ装置と前記移行先サーバ装置とに送信し、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置のいずれか一方から受信する信号のみを、当該信号に含まれるアドレス情報が示す端末装置に送信する伝送装置をさらに具備し、
前記移行先サーバ装置は、
前記呼処理を行う呼処理部と、
前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、
を具備し、
前記移行タイミング判定装置は、
前記移行先サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行先サーバ装置処理呼数計数部をさらに具備し、
前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが異なるときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存すると判定し、前記伝送装置に対して、前記移行元サーバ装置から受信する信号を前記端末装置に送信するよう指示する制御信号を送信し、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが等しいときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記伝送装置に対して、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行先サーバ装置から受信する信号を前記端末装置に送信するよう指示する制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の呼処理システム。 - 複数の端末装置の何れかから受信する信号を前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置に送信し、また、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置から受信する信号を、当該信号に含まれるアドレス情報が示す端末装置に送信する第1の信号伝達制御部と、
複数の端末装置の何れかから受信する信号を前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置に送信し、また、前記移行元サーバ装置または前記移行先サーバ装置から受信する信号を破棄する第2の信号伝達制御部と、
を具備し、
前記移行元サーバ装置は前記第1の信号伝達制御部に接続されており、
前記移行先サーバ装置は前記第2の信号伝達制御部に接続されており、
前記移行先サーバ装置は、
前記呼処理を行う呼処理部と、
前記呼処理部が処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶部と、
を具備し、
前記移行タイミング判定装置は、
前記移行先サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行先サーバ装置処理呼数計数部と、
前記移行タイミング判定部から出力される信号に基づいて、前記移行元サーバ装置を前記伝送装置から切り離して前記移行先サーバ装置を前記第2の信号伝達部に接続してよいことを示す情報を表示する表示部と、
をさらに具備し、
前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数と、前記移行先サーバ装置処理呼数計数部が計数する前記移行先サーバ装置が処理中の呼の数とが等しいときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行元サーバ装置を前記伝送装置から切り離して前記移行先サーバ装置を前記第2の信号伝達部に接続してよいことを示す情報を表示するよう指示する信号を、前記表示部に出力することを特徴とする請求項1に記載の呼処理システム。 - 複数の端末装置の何れかから送信される信号を受信する対スイッチ通信部と、
前記移行元サーバ装置の呼情報記憶部が記憶する呼の情報に基づいて、前記対スイッチ通信部が受信する信号が前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号か否かを判定し、前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号であると判定した場合は前記信号を前記移行元サーバ装置に送信し、前記移行元サーバ装置が処理中の呼に関する信号ではないと判定した場合は前記信号を前記移行先サーバ装置に送信する振分部と、
を具備する振分サーバ装置をさらに具備し、
前記移行タイミング判定装置は、
前記移行タイミング判定部から出力される信号に基づいて、前記移行元サーバ装置と前記振分サーバ装置とを前記スイッチから切り離し可能であることを示す情報を表示する表示部をさらに具備し、
前記移行タイミング判定部は、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数が0であるときは、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定し、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号として、前記移行元サーバ装置と前記振分サーバ装置とを前記スイッチから切り離し可能であることを示す情報を表示するよう指示する信号を、前記表示部に出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の呼処理システム。 - 呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムの、サーバ装置置き換え方法であって、
前記移行元サーバ装置が前記呼処理を行う呼処理ステップと、
前記移行元サーバ装置が前記呼処理ステップにて処理中の呼の情報を記憶する呼情報記憶ステップと、
前記移行元サーバ装置が呼情報記憶ステップにて記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数ステップと、
少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定ステップと、
を具備することを特徴とするサーバ装置置き換え方法。 - 呼処理を行う移行元サーバ装置と、呼処理を行う移行先サーバ装置と、を具備し、前記移行元サーバ装置を前記移行先サーバ装置に置き換える呼処理システムを制御するコンピュータのプログラムであって、
前記移行元サーバ装置が前記呼処理を行うよう制御する呼処理ステップと、
前記移行元サーバ装置が前記呼処理ステップにて処理中の呼の情報を記憶するよう制御する呼情報記憶ステップと、
前記移行元サーバ装置が呼情報記憶ステップにて記憶する前記呼の情報に基づいて、前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数を計数する移行元サーバ装置処理呼数計数ステップと、
少なくとも前記移行元サーバ装置が処理中の呼の数に基づいて、前記移行先サーバ装置が呼処理を開始する前の呼が残存しないと判定すると、前記移行元サーバ装置から前記移行先サーバ装置への置き換えタイミングであることを示す信号を出力する移行タイミング判定ステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010029419A JP2011166616A (ja) | 2010-02-12 | 2010-02-12 | 呼処理システム、サーバ装置置き換え方法およびプログラム |
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JP2010029419A Pending JP2011166616A (ja) | 2010-02-12 | 2010-02-12 | 呼処理システム、サーバ装置置き換え方法およびプログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012248091A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 信号振分複製先決定システム、信号振分複製先決定方法およびプログラム |
JP2014165705A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Fujitsu Ltd | 呼処理割当方法、呼処理システムおよびプログラム |
Citations (2)
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JPH07177543A (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-14 | Nec Commun Syst Ltd | 無中断ファイル更新処理方式 |
JP2008167359A (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-17 | Fujitsu Ltd | Ip電話システムにおける所分割方法,ファイル更新方法及びip電話システム |
-
2010
- 2010-02-12 JP JP2010029419A patent/JP2011166616A/ja active Pending
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