JP5657596B2 - 近接妨害除去フィルタ装置、無線通信装置およびキーレスエントリー装置 - Google Patents

近接妨害除去フィルタ装置、無線通信装置およびキーレスエントリー装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、妨害信号を除去する近接妨害除去フィルタ装置、無線通信装置およびキーレスエントリー装置に関する。
従来、数百kHz程度のLow IF(Low Intermediate Frequency)信号を用いるFM復調システムでは、受信電波に含まれる妨害信号を除去するために、アナログIFフィルタを設ける構成や、ADCとデジタルIFフィルタを設ける構成や、アナログIFフィルタとデジタルIFフィルタを併用する構成などを採用していた。
アナログIFフィルタを設ける構成だと、アナログIFフィルタの特性が温度や素子ばらつきの影響を受けやすいという問題がある。また、アナログIFフィルタでは、急峻なフィルタリング特性が得られないため、妨害信号を完全に除去するのは困難である。また、妨害信号の除去性能を上げようとすると、アナログIFフィルタの内部構成を複雑化せざるを得ず、回路規模が大きくなってしまう。
デジタルIFフィルタを設ける構成だと、デジタル処理を行うために所望のフィルタリング特性は得られるが、ADCを使用することから、消費電流が増大し、また、ADCには非常に高いS/N比が要求され、このようなADCを実現するのは容易ではない。
アナログIFフィルタとデジタルIFフィルタを併用する構成だと、アナログIFフィルタで妨害信号をある程度除去してからADCとデジタルIFフィルタを通すことが可能となり、ADCに対する要求スペックを緩和できるが、2種類のフィルタとADCを設けなければならないため、回路規模が大きくなり、全体構成が複雑になってしまう。
特開2003−133984号公報 特開2010−263429号公報
本実施形態は、簡易な構成で妨害信号を効率的に除去可能な近接妨害除去フィルタ装置、無線通信装置およびキーレスエントリー装置を提供するものである。
本実施形態によれば、入力されたIF(Intermediate Frequency)信号の中のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを反転するか否かを制御する反転制御部と、
前記反転制御部が反転すると決定した前記短パルスを反転する短パルス反転部と、を備えることを特徴とする近接妨害除去フィルタ装置が提供される。
第1の実施形態に係る最も簡易な構成での近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図。 短パルス反転部8の内部構成の一例を示すブロック図。 図2の短パルス検出部11の内部構成の一例を示すブロック図。 図1の短パルス反転部8の動作を説明する図。 図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置の減衰特性を示すグラフ。 図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置の妨害特性を示すグラフ。 図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置の減衰特性を示すグラフ。 第1の実施形態に係る近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図。 反転制御部17の内部構成を示すブロック図。 図8の近接妨害除去フィルタ装置の減衰特性を示すグラフ。 図8の近接妨害除去フィルタ装置の妨害特性を示すグラフ。 図8の近接妨害除去フィルタ装置の減衰特性を示すグラフ。 妨害信号振幅が希望信号振幅の2倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合の希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部9の出力波形w4を示す図。 妨害信号振幅が希望信号振幅の5倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合の希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部9の出力波形w4を示す図。 妨害信号振幅が希望信号振幅の2倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合の希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部9の出力波形w4を示す図。 第2の実施形態に係る近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図。 図8に平均周波数の検出および比較処理を追加した無線通信装置2の概略構成を示すブロック図。 第1または第2の実施形態に係る無線通信装置2を内蔵するキーレスエントリー装置51の概略構成を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図である。図1の無線通信装置2は、より具体的な例としては、FM信号を受信するFM受信装置である。このFM信号は、放送電波ではなく、FM変調されたデータである。したがって、図1の無線通信装置2は、データ通信に用いることを想定している。データ通信で送受されるデータの種類には特に制限はないが、例えば、後述するように、キーレスエントリーのための種々の命令等が送受される。
図1の無線通信装置2は、アンテナ10で受信されたRF信号を増幅する低雑音増幅器(LNA)3と、RF信号を中間周波信号(IF信号)に変換するミキサ4と、IF信号を生成するために局部発振信号を生成する局部発振器(VCO)5と、IF信号に含まれる妨害信号を除去するアナログIFフィルタ6と、リミッタアンプ7と、近接妨害除去フィルタ装置1とを備えている。
リミッタアンプ7は、アナログIFフィルタ6を通過したIF信号をデジタル化して出力する。 近接妨害除去フィルタ装置1は、短パルス反転部8を有する。短パルス反転部8は、リミッタアンプ7から出力されたIF信号のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを検出して、その少なくとも一部を反転する。
図2は短パルス反転部8の内部構成の一例を示すブロック図である。図2の短パルス反転部8は、短パルス検出部11と、パルス反転部12とを有する。短パルス検出部11は、リミッタアンプ7から出力されたIF信号の中のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを検出する。パルス反転部12は、短パルス検出部11が検出した短パルスを反転する。
図3は図2の短パルス検出部11の内部構成の一例を示すブロック図である。図3の短パルス検出部11は、シフトレジスタ13と、パルス幅検出部14と、短パルス判定部15と、検出閾値制御部16とを有する。
シフトレジスタ13は、リミッタアンプ7から出力されたIF信号を一定周期でサンプリングする。パルス幅検出部14は、リミッタアンプ7から出力されたIF信号の信号エッジ間のサンプリング数をカウントし、そのカウント数によりパルス幅を検出する。短パルス判定部15は、パルス幅検出部14が検出したパルス幅を、検出閾値制御部16が設定した閾値と比較して、短パルスか否かを判定する。
検出閾値制御部16にて閾値を制御することにより、短パルス判定部15が短パルスと判定するパルス幅を任意に調整できる。
図4は図1の短パルス反転部8の動作を説明する図であり、リミッタアンプ7から出力されたIF信号の信号波形と、近接妨害除去フィルタ装置1の出力信号波形とを示している。IF信号は、図3のシフトレジスタ13に入力されて、複数周期分の保持動作が行われるため、近接妨害除去フィルタ装置1の出力信号は、IF信号よりも所定時間遅れた信号になる。
図3のIF信号は、時刻t1〜t2の間の負の短パルスと、時刻t2〜t3の間の正の短パルスとを含んでいる。よって、近接妨害除去フィルタ装置1内の短パルス検出部11は時刻t1’〜t2’で負の短パルスを検出して、この負の短パルスをパルス反転部12が反転する。続いて、短パルス検出部11は時刻t2’〜t3’で正の短パルスを検出して、この正の短パルスをパルス反転部12が反転する。
これにより、図4に示すように、近接妨害除去フィルタ装置1の出力信号には、短パルスが存在しなくなる。
図5は図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置1の妨害波の減衰特性を示すイメージ図であり、横軸は近接妨害除去フィルタ装置1の出力周波数[kHz」、縦軸は減衰レベル[dB]である。
図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置1は、短パルス反転部8で検出されたすべての短パルスを反転する。感度付近ではノイズのため短パルスが発生し希望波も反転されてしまうため、希望波の感度が劣化するという問題が起こる。
図6は図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置1の妨害特性を示すグラフであり、横軸は近接妨害除去フィルタ装置1の出力周波数[kHz」、縦軸は妨害特性[dB]である。図6の実線波形w1は近接妨害除去フィルタ装置1を備えた場合の妨害特性を示し、破線波形w2はアナログIFフィルタ6のみで近接妨害除去フィルタ装置1を備えていない場合の妨害特性を示す。
図6からわかるように、近接妨害除去フィルタ装置1を設けることにより、出力周波数が360kHz〜700kHzの周波数領域で、妨害特性が向上する。
図7は図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置1の減衰特性を示すグラフであり、横軸は近接妨害除去フィルタ装置1の出力周波数[kHz]、縦軸は減衰レベル[dB]である。図7の実線波形w1は近接妨害除去フィルタ装置1を備えた場合の減衰特性を示し、破線波形w2はアナログIFフィルタ6のみで近接妨害除去フィルタ装置1を備えていない場合の減衰特性を示す。
図7からわかるように、600kHz近辺で減衰レベルが極端に大きくなり、いわゆるノッチ型のフィルタ特性を示している。図7より、600kHz近辺の周波数を持つ短パルスを最もよく除去できることがわかる。
図7では、600kHz近辺に減衰レベルのピークが存在するが、このピークを周波数軸上でずらすには、図3の検出閾値制御部16が設定する閾値を変更すればよい。このように、除去したい短パルスの周波数に合わせて検出閾値制御部16で閾値を制御することで、所望の妨害波を効率よく除去することができる。
上述したように、図1〜図3に示す近接妨害除去フィルタ装置1は、希望波通過帯域内の希望信号を減衰させるという問題があることから、この問題を解消した構成が考えられる。
図8は感度劣化の対策機能を付加した近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図である。図8の無線通信装置は、近接妨害除去フィルタ装置1の内部構成が図1とは異なっている。図8の近接妨害除去フィルタ装置1は、短パルス反転部8に加えて、反転制御部17を有する。
反転制御部17は、短パルス反転部8内の短パルス検出部18で検出された短パルスを反転するか否かを制御する。すなわち、反転制御部17は、短パルス検出部18で短パルスが検出されたとしても、妨害なしの短パルスについては反転せず、妨害ありの短パルスについてのみ反転する。これにより、希望波通過帯域内の希望信号の感度劣化を防止する。
図9は反転制御部17の内部構成を示すブロック図である。図9の反転制御部17は、短パルス検出部18と、短パルス数カウント部19と、反転判定部20と、を有する。
反転制御部17内の短パルス検出部18は、図2や図3に示した短パルス検出部11を流用してもよいが、図2や図3に示した短パルス検出部11とは別個に設けて、別個の基準で短パルスを検出してもよい。以下では、短パルス検出部11とは別個に短パルス検出部18を設ける例を説明する。
短パルス数カウント部19は、短パルス検出部18が検出した短パルスを一定周期ごとにカウントする。反転判定部20は、短パルス検出部18が一定周期ごとにカウントした短パルス数が一定数(第1基準値)を超えた場合に限り、その周期内の一連の短パルスを反転することを決定する。
このようにする理由は、希望波の通過帯域内に含まれる短パルスは一時的であり、一定周期内に連続して短パルスが出現することはほとんどないのに対して、妨害波に含まれる短パルスは、連続的に出現することが多いためである。よって、図9の反転制御部17は、連続的に出現した短パルスのみを反転する制御を行う。
図10は図8の近接妨害除去フィルタ装置1の妨害波の減衰特性を示すイメージ図であり、横軸と縦軸、および信号波形の種類は図5と同様である。図10のグラフは、希望波通過帯域内では、減衰レベルが0である点で図5のグラフと異なっている。これにより、図8の近接妨害除去フィルタ装置1は、感度付近でノイズのため短パルスが発生した場合でも希望波が反転される事がないので、希望波通過帯域内で希望信号の減衰が起きないことがわかる。
図11は図8の近接妨害除去フィルタ装置1の妨害特性を示すグラフであり、横軸と縦軸、および信号波形の種類は図6と同様である。図11のグラフは、妨害波が生じる帯域550〜700kHzの範囲内でのみ、妨害が減衰している。
図12は図8の近接妨害除去フィルタ装置1の減衰特性を示すグラフであり、横軸と縦軸、および信号波形の種類は図7と同様である。図12のグラフは、図7に対して、550kHz以下の周波数での減衰が0になっている事が分かる。
図13は、妨害信号振幅が希望信号振幅の2倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合のIFフィルタ6出力での希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部8の出力波形w4を示している。
妨害信号の振幅が希望信号の振幅より大きい場合、リミッタアンプ7の出力波形w5は、妨害信号と同じ周期であるが、1周期の中に、短パルスが連続して2回現れる。これらを短パルス反転部8で反転することで、出力波形w6に示すように、短パルスが除去され、希望信号のみの出力信号が得られる。
図13の場合、短パルスか否かを判断する閾値付近の周波数で、妨害特性の改善効果が最良となる。また、リミッタアンプ7の出力波形w5を見ればわかるように、短パルスと、それ以外のパルスとは、パルス幅が大きく異なっており、妨害信号w3を容易に除去できる。
図14は、妨害信号の振幅が希望信号の振幅の5倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合のIFフィルタ6出力での希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部8の出力波形w4を示している。
この場合、妨害信号が希望信よりもはるかに大きいため、短パルスとそれ以外のパルスとのパルス幅の差が小さく、短パルスの判別が困難である。希望信号の振幅が検出限界程度しかない場合は、ノイズの影響を受けやすくなって、リミッタアンプ7の出力波形w5のパルス幅も変動することから、妨害信号の除去は困難になる。
妨害信号が大きい場合は、希望信号と妨害信号の位相関係にもよるが、短パルスが連続して出現する確率が大きくなる。希望信号のみの場合は、ノイズが多くても、短パルスが連続で出現する確率は小さい。
図15は、妨害信号の振幅が希望信号の振幅の2倍で、希望信号周波数=300kHz、妨害信号周波数=600kHzの場合のIFフィルタ6出力での希望信号と妨害信号が合わさった波形w1、希望信号波形w2、リミッタアンプ7の出力波形w3、短パルス反転部8の出力波形w4を示している。
この場合は、短パルスが連続で現れない位相関係になる。短パルスの反転後の出力波形w5のデューティは、50%からずれてしまうが、出力波形w5の周期は希望信号と同じである。希望信号と妨害信号の位相は互いに無関係であるため、徐々に位相がずれて、図13と同様の位相関係になる場合もある。
このように、第1の実施形態では、アナログIFフィルタ6の後段側に近接妨害除去フィルタ装置1を設けて、この近接妨害除去フィルタ装置1では、リミッタアンプ7の出力信号に含まれる短パルスを検出して、検出された短パルスを反転するようにしたため、リミッタアンプ7の出力信号に含まれる妨害信号を効率的に除去することができる。近接妨害除去フィルタ装置1は、検出された短パルスを反転するだけの簡易な処理で妨害信号を除去できるため、小さなハードウェア規模で実現可能である。また、その効果も大きく、従来は妨害波より希望波の方が2倍(6dB)大きくないと受信できないのに対して、本実施形態では、希望波が1/4(-12dB)でも受信する事ができる。図7、図12に示すようにその効果は18dBとなる。
検出された短パルスすべてを反転するだけでは、希望波通過帯域内の希望信号の感度が劣化してしまうが、反転制御部17を設けて、妨害波ではない短パルスは反転しないようにすることで、希望信号の感度の劣化を抑制しつつ、妨害波を除去できるようになる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、近接妨害除去フィルタ装置1の内部構成をより具体化したものである。
図16は第2の実施形態に係る近接妨害除去フィルタ装置1を備えた無線通信装置2の概略構成を示すブロック図である。図16の無線通信装置2も、例えばFM信号を受信するFM受信装置である。
図16の無線通信装置2内の近接妨害除去フィルタ装置1は、図8の近接妨害除去フィルタ装置1と同様に、短パルス反転部8と反転制御部17を有するが、反転制御部17の内部構成が図8とは異なっており、以下では、図8との相違点を中心に説明する。
図16の反転制御部17は、短パルス検出部18と、短パルス数計測部39と、ヒステリシス付き判定ロジック回路40とを有する。
図16の短パルス反転部8は、図3や図8と同様の短パルス検出部11およびパルス反転部12を有する。また、短パルス検出部11は、シフトレジスタ13と、パルス幅検出部14と、短パルス判定部15と、検出閾値制御部16とを有する。検出閾値制御部16は、短パルス判定部15が短パルスとして判定するパルス幅の閾値を制御する。短パルス検出部11は、検出閾値制御部16が決定した閾値を満たすパルス幅の短パルスを検出する。パルス反転部12は、判定ロジック回路40での判定結果に基づいて、短パルス検出部11で検出された短パルスを反転する。
短パルス数計測部39は、短パルス数カウント部19と、連続短パルス数カウント部35と、カウント周期制御部36とを有する。
短パルス数カウント部19は、所定時間当たりの短パルスの数を計測する。連続短パルス数カウント部35は、リミッタアンプ7の出力信号中の連続した短パルスの数を計測する。カウント周期制御部36は、短パルス数カウント部19、及び連続短パルス数カウント部35で計測を継続する一回のカウント周期を設定する。
妨害信号が存在する場合、図8のリミッタアンプ7の出力波形w5は、図13にあるように連続で発生する確率が高いが、希望波のみの信号にノイズが乗った場合は短パルスはランダムで発生するため連続で発生する確率は低くなる。そのため連続した短パルス数をカウントする事で妨害の有無を判定する確度をより上げる事が出来る。
判定ロジック回路40は、第1短パルス数比較器21と、第1短パルス数比較器21用の第1閾値制御部22と、第1連続短パルス数比較器23と、第1連続短パルス数比較器23用の第2閾値制御部24と、第2短パルス数比較器25と、第2短パルス数比較器25用の第3閾値制御部26と、第2連続短パルス数比較器27と、第2連続短パルス数比較器27用の第4閾値制御部28と、AND回路29と、OR回路30と、セレクタ31と、セレクタ制御比較器32と、セレクタ制御比較器32用の第5閾値制御部33と、過去N回分の判定結果を保持する判定結果保持部34とを有する。
第1短パルス数比較器21は、短パルス数カウント部19で計測された短パルスの数を第1閾値制御部22で設定した閾値(第1基準値)と比較し、計測された短パルスの数が閾値以上になると、短パルス反転処理を有効にすることを示すハイ論理の信号を出力する。
第2短パルス数比較器25も、基本的な動作は第1短パルス数比較器21と同じであるが、閾値の値が異なる。第2短パルス数比較器25用の第3閾値制御部26は、第1閾値制御部22よりも小さい閾値を設定する。この2つの第1短パルス数比較器21と第2短パルス数比較器25の出力を選択する事で、いったん「有効」と判定されると、それ以降は「有効」と判定されやすくするような、ヒステリシスを持たせる事が可能となる。
第1連続短パルス数比較器23は、連続短パルス数カウント部35で計測された短パルスの数を第2閾値制御部24で設定した閾値(第2基準値)と比較し、計測された連続短パルスの数が閾値以上になると、短パルス反転処理を有効にすることを示すハイ論理の信号を出力する。
第2連続短パルス数比較器27も、基本的な動作は第1連続短パルス数比較器23と同じであるが、閾値の値が異なる。第2連続短パルス数比較器27用の第4閾値制御部28は、第2閾値制御部24よりも小さい閾値を設定する。この2つの第1連続短パルス数比較器23と第2連続短パルス数比較器27の出力を選択する事で、いったん「有効」と判定されると、それ以降は「有効」と判定されやすくするような、ヒステリシスを持たせる事が可能となる。
AND回路29は、第1短パルス数比較器21の出力信号と第1連続短パルス数比較器23の出力信号との論理積信号を出力する。OR回路30は、第2短パルス数比較器25の出力信号と第2連続短パルス数比較器27の出力信号との論理和信号を出力する。
セレクタ31は、セレクタ制御比較器32の出力信号に基づいて、AND回路29の出力信号とOR回路30の出力信号のいずれか一方を選択する。最初は、短パルスと認定する基準を高くするために、AND回路29の出力信号を選択する。AND回路29の出力信号がハイになるのは、第1短パルス数比較器21にて短パルス数が閾値を超えたと判定され、かつ第1連続パルス数比較器にて連続短パルス数が閾値を超えたと判定された場合である。よって、セレクタ31は、最初は、これら2つの判定条件を満たす場合に、検出された短パルスを「有効」と判断して、短パルス反転回路11に短パルスの反転を指示する。
パルス反転部12は、セレクタ31の出力信号が「有効」を示すハイ論理の場合、カウント周期制御部36で設定されたカウント周期の次の周期期間内のリミッタアンプ7の出力信号中の短パルスを反転する。
判定結果保持部34は、過去N回のセレクタ31の出力を保持している。セレクタ31の出力は、所定期間ごとに変化するため、N期間分のセレクタ31の出力を判定結果保持部34は保持している。また、N期間分(Nは3以上の整数)の保持結果のうち、(N−A)期間以上の保持結果が「有効」の場合は、セレクタ31の結果によらず、パルス反転部12で短パルスの反転を行い、(N−B)期間以下の保持結果が「有効」の場合は、セレクタ31の結果によらず、パルス反転部12で短パルスの反転を行わないようにしてもよい。この時、N>B>A>0(AとBは整数)となる。
パルス反転部12は、セレクタ31の出力が例えばハイのときは、検出された短パルスを「有効」と判断して短パルスの反転を行い、ロウのときは、検出された短パルスを「無効」と判断して短パルスの反転を行わない。
セレクタ制御比較器32は、判定結果保持部34の過去N回分のセレクタ31の出力を参照して、「有効」の数が第5閾値制御部33に設定された閾値を超えていなければ、セレクタ31にAND回路29の出力信号を選択させ、「有効」の数が閾値を超えていれば、セレクタ31にOR回路30の出力信号を選択させる。
OR回路30の出力信号がハイになるのは、第2短パルス数比較器25にて短パルス数が閾値を超えたと判定されるか、または第2連続パルス数比較器にて連続短パルス数が閾値を超えたと判定された場合である。すなわち、セレクタ31は、OR回路30の出力信号を選択することで、より「有効」と判断しやすくなる。
このように、判定ロジック回路13は、「無効」と判断されることが多い間は、「有効」と判断されにくくし、「有効」と判断される頻度が上がると、「有効」と判断されやすくする。このようなヒステリシスを判定ロジックに設けることで、短パルスかどうかの判定基準が頻繁に切り替わるおそれがなくなり、判定ロジックが安定化する。
上述したヒステリシスを持つ判定ロジックを採用するかどうかを切り替えられるようにしてもよい。例えばヒステリシスを持たせない場合は、セレクタ31は常にAND回路29とOR回路30のいずれか一方の出力を選択するようにすればよい。
図16の例では、所定時間内の短パルス数が閾値を超えたか否かと、連続した短パルス数が閾値を超えたか否かとの2種類の判定ロジックを設けているが、いずれか一方のみを設けてもよい。
図16の短パルス検出部8は、検出閾値制御部16が決定した閾値を満たすパルス幅の短パルスを検出しているが、リミッタアンプ7の出力信号には、非常にパルス幅が狭い髭状パルスが現れる場合がある。このような髭状パルスまで短パルスとして扱って、反転処理を行うとすると、頻繁に短パルスの反転処理を行わなければならなくなり、処理が煩雑になったり、精度が落ちる要因になる。
そこで、短パルス検出部8は、妨害信号とは無関係の幅狭の髭状パルスについては、短パルスとして検出しないようにしてもよい。具体的には、パルス幅に下限を設定して、その下限以下のパルス幅を持つパルスについては、短パルスから除外する。
図16の例では、短パルスを反転するか否かの判断基準として、短パルスの数と連続した短パルスの数を用いたが、この判断基準に加えて、あるいはこの判断基準に変えて、リミッタアンプ7の出力信号の平均周波数を検出して、検出した平均周波数により妨害信号を含むか否かを判断してもよい。
図17は図16の構成に加えて、検出した平均周波数により妨害信号を含むか否かを判断する処理を追加したものである。リミッタアンプ7の出力信号に短パルスが含まれる割合が多くなるほど、この出力信号の平均周波数は高くなる。よって、この平均周波数を閾値と比較することで、リミッタアンプ7の出力信号に含まれる短パルスの割合を推測することができる。より具体的には、平均周波数が閾値より高い場合は、リミッタアンプ7の出力信号に短パルスが含まれる割合が多いと判断する。
図17の短パルス数計測部39は、図16の短パルス数計測部39に加えて、平均周波数検出部41を有する。この平均周波数検出部41は、所定期間ごとに、リミッタアンプ7の出力信号の平均周波数を検出する。
図17のヒステリシス付き判定ロジック回路13は、図16の判定ロジック回路13に加えて、第1平均周波数比較器42と、この第1平均周波数比較器42用の第6閾値制御部43と、第2平均周波数比較器44と、この第2平均周波数比較器44用の第7閾値制御部45とを有する。
第1平均周波数比較器42は、平均周波数検出部41で検出された平均周波数と第6閾値制御部43で設定した閾値(第3基準値)とを比較し、平均周波数が閾値以上であれば、短パルスが「有効」であることを示すハイ論理の信号を出力する。
第2平均周波数比較器44も、基本的な動作は第1平均周波数比較器42と同じであるが、閾値の値が異なる。第2平均周波数比較器44用の第7閾値制御部45は、第6閾値制御部43よりも小さい閾値を設定する。これにより、この2つの第1平均周波数比較器42と第2平均周波数比較器44の出力を選択する事で、いったん「有効」と判定されると、それ以降は「有効」と判定されやすくするような、ヒステリシスを持たせる事が可能となる。
図17の判定ロジック回路13のAND回路29は、第1短パルス数比較器21の出力信号と、第1連続短パルス数比較器23の出力信号と、第1平均周波数比較器42の出力信号との論理積信号を生成する。また、OR回路30は、第2短パルス数比較器25の出力信号と、第2連続短パルス数比較器27の出力信号と、第2平均周波数比較器44の出力信号との論理和信号を生成する。
セレクタ31は、最初は、AND回路29の出力信号を選択し、その後は、OR回路30の出力信号を選択する。これにより、短パルス反転を行うか否かの判定ロジックにヒステリシスを持たせることができる。
このように、第2の実施形態では、リミッタアンプ7の出力信号に含まれる、所定時間内の短パルス数や連続した短パルス数により、短パルス反転を行うか否かを判定した後に、実際に短パルス反転を行うため、妨害信号と推測できる場合のみ、短パルス反転を行うことができ、元の信号の特性をできるだけ維持しつつ妨害信号を除去できる。
(その他の応用例)
上述した第1および第2の実施形態に係る無線通信装置2は、キーレスエントリー装置に適用可能である。図18は第1または第2の実施形態に係る無線通信装置2を内蔵するキーレスエントリー装置51の概略構成を示すブロック図である。図18のキーレスエントリー装置51は、車両のドアロック制御とエンジン始動制御を目的として、車両内部に設けられるものである。
図18のキーレスエントリー装置51は、携帯キー52から送信されたFM電波を受信するアンテナ53と、SAWフィルタ54と、第1または第2の実施形態に係る無線通信装置2を内蔵したRF−IC55と、CPU56とを備えている。
一方、携帯キー52は、アンテナ57と、高周波(RF)回路58と、CPU59と、発光装置(LED)60とを備えている。
キーレスエントリー装置51は、携帯キー52からのFM電波を受信すると、RF−IC55内の近接妨害除去フィルタ装置1にて短パルスを反転する等して妨害信号を除去した上で、CPU56に受信データを供給する。CPU56は、受信データの中身を解析して、ドアロック制御やエンジン始動制御を行う。
なお、第1および第2の実施形態に係る無線通信装置2は、車両用のキーレスエントリー装置51以外の各種目的にも適用可能である。例えば、TV等のAV機器のリモートコントローラ制御や、照明装置のオン/オフ制御や調光制御、ガレージやドアの開閉制御、住宅用のドア、金庫等の開閉制御などに適用可能である。
上述した図16では、短パルス数カウント部19で計測した短パルス数が第1閾値制御部22で設定した閾値以上になり、かつ連続短パルス数カウント部35で計測した短パルス数が第2閾値制御部24で設定した閾値以上になった場合のみ、短パルス反転処理を有効にしているが、どちらか一方だけの判定結果に基づいて、短パルス反転処理を有効にするかどうかを判断してもよい。この場合、判定結果を得るのに利用した比較器に対応づけて、ヒステリシスを持たせるための別の比較器を設ければよい。
同様に、図17では、短パルス数カウント部19で計測した短パルス数が第1閾値制御部22で設定した閾値以上になり、かつ連続短パルス数カウント部35で計測した短パルス数が第2閾値制御部24で設定した閾値以上になり、かつ平均周波数検出部41で検出した検出した平均周波数が第6閾値制御部43で設定した閾値以上になった場合のみ、短パルス反転処理を有効にしているが、これら3つの判定結果のうち、少なくとも1つの判定結果に基づいて、短パルス反転処理を有効にするかどうかを判断してもよい。この場合、判定結果を得るのに利用した比較器に対応づけて、ヒステリシスを持たせるための別の比較器を設ければよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 近接妨害除去フィルタ装置、2 無線通信装置、3 低雑音増幅器(LNA)、4 ミキサ、5 局部発振器(VCO)、6 アナログIFフィルタ、7 リミッタアンプ、8 短パルス反転部、11 短パルス検出部、12 パルス反転部、13 シフトレジスタ、14 パルス幅検出部、15 短パルス判定部、16 検出閾値制御部、17 反転制御部、18 短パルス検出部、19 短パルス数カウント部、21 第1短パルス数比較器、22 第1閾値制御部、23 第1連続短パルス数比較器、24 第2閾値制御部、25 第2短パルス数比較器、26 第3閾値制御部、27 第2連続短パルス数比較器、28 第4閾値制御部、29 AND回路、30 OR回路、31 セレクタ、32 セレクタ制御比較器、33 第5閾値制御部、34 判定結果保持部、35 連続短パルス数カウント部、36 カウント周期制御部、39 短パルス数計測部、40 ヒステリシス付き判定ロジック回路、41 平均周波数検出部、42 第1平均周波数比較器、43 第6閾値制御部、44 第2平均周波数比較器、45 第7閾値制御部

Claims (11)

  1. アンテナで受信されたRF信号を増幅する高周波増幅部と、
    前記高周波増幅部で増幅されたRF信号を中間周波信号に変換するミキサ部と、
    前記中間周波信号に含まれる妨害信号を除去するアナログフィルタ部と、
    前記アナログフィルタ部を通過した信号に基づいてIF(Intermediate Frequency)信号を生成するリミッタアンプ部と、
    前記IF信号に含まれる近接妨害信号を除去する近接妨害除去フィルタ部と、
    前記近接妨害除去フィルタ部を通過した信号に対して復調処理を行うデジタル復調部と、
    前記デジタル復調部で復調した信号に含まれる妨害信号を除去するローパスフィルタ部と、を備え、
    前記近接妨害除去フィルタ部は、
    前記IF信号の中のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを反転するか否かを制御する反転制御部と、
    前記反転制御部が反転すると決定した前記短パルスを反転する短パルス反転部と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記IF信号の中のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを反転するか否かを制御する反転制御部と、
    前記反転制御部が反転すると決定した前記短パルスを反転する短パルス反転部と、を備えることを特徴とする近接妨害除去フィルタ装置。
  3. 前記反転制御部は、
    前記IF信号の中の、所定時間当たりの前記短パルスの数を計測する短パルス数カウント部と、
    前記短パルス数カウント部で計測された短パルスの数が第1基準値を超えたか否かを判定する短パルス数比較器と、を備え、
    前記短パルス反転部は、前記短パルス数比較器により前記第1基準値を超えたと判定された場合に、短パルスを反転することを特徴とする請求項2に記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  4. 前記短パルス数比較器は、前記短パルス数カウント部で計測された短パルスの数が前記第1基準値を超えたと判定した後は、前記第1基準値をより小さくすることを特徴とする請求項3に記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  5. 前記反転制御部は、
    前記IF信号中に連続して含まれる前記短パルスの数を計測する連続短パルス数カウント部と、
    前記連続短パルス数カウント部で計測された短パルスの連続数が第2基準値を超えたか否かを判定する連続短パルス数比較器と、を備え、
    前記短パルス反転部は、前記連続短パルス数比較器により前記第2基準値を超えたと判定された場合に、前記短パルスを反転することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  6. 前記連続短パルス数比較器は、前記連続短パルス数カウント部で計測された短パルスの数が前記第2基準値を超えたと判定した後は、前記第2基準値をより小さくすることを特徴とする請求項5に記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  7. 前記反転制御部は、
    前記IF信号の平均周波数を検出する平均周波数検出部と、
    前記平均周波数検出部で検出された平均周波数が第3基準値を超えたか否かを判定する平均周波数比較器と、を備え、
    前記短パルス反転部は、前記平均周波数検出部で検出された平均周波数が前記第3基準値を超えたと判定された場合に、前記短パルスを反転することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  8. 前記平均周波数比較器は、前記平均周波数検出部で計測された短パルスの数が前記第3基準値を超えたと判定した後は、前記第3基準値をより小さくすることを特徴とする請求項7に記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  9. 短パルスを反転するか否かの過去N回(Nは3以上の整数)の判定結果を保持する判定結果保持部を備え、
    前記短パルス反転部は、前記N回のうち(N−A)回以上が反転するという判定結果であれば、無条件に短パルスの反転を行い、前記N回のうち(N−B)回以下(AとBは整数で、0<A<B<N)が反転するという判定結果であれば、無条件に短パルスの反転を行わないことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  10. 前記短パルス反転部は、
    前記IF信号の中の、第1基準幅以上で、かつ第2基準幅未満の前記短パルスを検出する短パルス検出部と、
    前記短パルス検出部で検出された前記短パルスのうち、前記反転制御部が反転すると決定した前記短パルスを反転するパルス反転部と、を有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の近接妨害除去フィルタ装置。
  11. 携帯キーから送信された電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信されたRF信号を増幅する高周波増幅部と、
    前記高周波増幅部で増幅されたRF信号をIF(Intermediate Frequency)信号に変換するミキサ部と、
    前記IF信号に含まれる妨害信号を除去するアナログフィルタ部と、
    前記アナログフィルタ部を通過した信号に基づいてIF信号を生成するリミッタアンプ部と、
    前記リミッタアンプ部から出力されたIF信号に含まれる近接妨害信号を除去する近接妨害除去フィルタ部と、
    前記近接妨害除去フィルタ部を通過した信号に対して復調処理を行うデジタル復調部と、
    前記デジタル復調部で復調した信号に含まれる妨害信号を除去するローパスフィルタ部と、を備え、
    前記近接妨害除去フィルタ部は、
    入力されたIF信号の中のパルス幅が所定の基準幅以下の短パルスを反転するか否かを制御する反転制御部と、
    前記反転制御部が反転すると決定した前記短パルスを反転する短パルス反転部と、を備えることを特徴とするキーレスエントリー装置。
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