JP5657374B2 - フラップゲート - Google Patents

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Description

本発明は、支川と本川の合流点に設けられた排水樋門において、吐口を確実に閉鎖して良好な水密状態を確保でき、開閉装置での操作にも適した製作コストの低いフラップゲートに関するものである。
フラップゲートは、扉体がその上部の水平軸を丁番式で軸支して水路の開口端で揺動するように設けられ、内外水圧差に応じて自動的に扉体が開閉するようにした水門であり、扉体を軸支する形態にはシングルヒンジ構造とダブルヒンジ構造がある。
シングルヒンジ構造とダブルヒンジ構造とも扉体を軸支して揺動する回転軸部分に軸受けが設けられている。通常、軸受けにはすべり軸受けや、転がり軸受けが用いられる。
シングルヒンジ構造のフラップゲートには、揺動する扉体を強制的に開閉できる駆動手段を設けることが多い。この駆動手段は、点検・補修時には扉体を大きく上方に開き、また、扉体と開口端の間に異物が挟まり扉体が完全閉鎖しないときには扉体を強制的に全閉付近で揺動させ、異物を押し流させる等の役割がある。
前記の駆動手段は、特許文献1のようにベルクランク機構を採用したり、特許文献2のように噛み合いヒンジ機構を採用している。ただし、通常の状態では揺動する構造であることが好ましい。
特許文献1のベルクランク機構は、扉体を揺動する水平軸にリンク等の連結手段を介して、水平軸を往復回動させる油圧シリンダを連結してある。つまり油圧シリンダのピストンロッドの往復運動をベルクランク機構を介して回転運動に変換して扉体を開閉している。
特許文献2の噛み合いヒンジ機構は、回転軸に3つのカム部とそれに対応した噛み合いヒンジが遊嵌状に設けられており、カムに設けられた凸部と噛み合いヒンジに設けられた凸部が係合して、駆動手段の回動運動を回転軸に伝達して扉体を強制開閉させる。特許文献2のフラップゲートには、回転軸を軸支するための支持軸が別途設けられている。
特開2000−328545号公報 特開2004−52488号公報
ところが、扉体の回転軸に用いられる軸受けは、すべり軸受けの場合は摩擦が大きいため内外水位差が小さいときには扉体が揺動しにくい。また、転がり軸受けの場合は摩擦は小さいもののハウジングに高い加工精度が求められるうえに複雑なシール構造や定期的なメンテナンスを必要とし、製作コスト・保守費用の面で不利であった。
また、摩擦の少ない軸受けとしてピボット軸受けも挙げられるが、ピボット軸受けは端部に球面加工を必要とするため製作コストがかかり、かつ、軸と支持部の接触が点接触であるため、耐荷重や耐久性に問題がある。
また、特許文献1の駆動手段に採用されているベルクランク機構は、扉体が自由に揺動する余地を与えるためトルクアーム部に長穴が必要になるが、充分な揺動を許すには長穴寸法が大きくなり、必然的に部品寸法が大きくなって不経済である。また長穴部に異物を噛んで動作に支障がでる恐れもある。
それに対して、特許文献2は、通常時の扉体の揺動を妨げることがないように噛み合いヒンジ機構により工夫されているが、その構造は複雑で構成部材が多くなり、また、その機能を発揮するためには構成部材や組立てが高精度であることが要求される。
本発明は上記を鑑みてなされたものであって、内外水位差が小さくても扉体が揺動し易く、内水排除及び開口端の閉鎖を良好に行ない、かつ製作コストの低い扉体の軸支構造を備えたフラップゲートを提供することにある。
本願請求項に記載の発明は、水路の開口端に内外水圧差により揺動する扉体と、前記開口端の外側上部に設けられた回転軸と、前記回転軸を支える支持金具と、前記回転軸に設けられ、前記扉体を支持する揺動アームとを備えたフラップゲートにおいて、前記回転軸にはナイフエッジ部が設けられるとともに、前記支持金具には前記ナイフエッジ部を軸支する軸受け部が設けられており、前記軸受け部が前記ナイフエッジ部を軸支することにより、前記回転軸が前記支持金具に支えられ、前記回転軸に設けられた第2のナイフエッジ部と、前記第2のナイフエッジ部に遊嵌状に設けられたトルクアームと、前記トルクアームを前記回転軸の軸中心に回動させるための駆動手段とが備えられ、前記トルクアームの遊嵌された部分の孔形状は、前記第2のナイフエッジのなす角度より大きい角度を有した孔形状であり、前記トルクアームの回動により、該トルクアームの内面が前記第2のナイフエッジ形状を形成する2面のうちいずれかの面に当接し、該トルクアームおよび該回転軸が該回転軸の軸を中心に回動されることにより前記扉体が連動して強制開閉されることを特徴としている。
本願請求項に記載の発明は、水路の開口端に内外水圧差により揺動する扉体と、前記開口端の外側上部に設けられた回転軸と、前記回転軸を支える支持金具と、前記回転軸に設けられ、前記扉体を支持する揺動アームとを備えたフラップゲートにおいて、前記支持金具にはナイフエッジ部が設けられるとともに、前記回転軸には前記ナイフエッジ部によって軸支される軸受け部が設けられており、前記ナイフエッジ部が前記軸受け部を軸支することにより、前記回転軸が前記支持金具に支えられ、前記回転軸に設けられた第2のナイフエッジ部と、前記第2のナイフエッジ部に遊嵌状に設けられたトルクアームと、前記トルクアームを前記回転軸の軸中心に回動させるための駆動手段とが備えられ、前記トルクアームの遊嵌された部分の孔形状は、前記第2のナイフエッジのなす角度より大きい角度を有した孔形状であり、前記トルクアームの回動により、該トルクアームの内面が前記第2のナイフエッジ形状を形成する2面のうちいずれかの面に当接し、該トルクアームおよび該回転軸が該回転軸の軸を中心に回動されることにより前記扉体が連動して強制開閉されることを特徴としている。
本願発明のフラップゲートは、扉体が揺動するための中心軸部分にナイフエッジ軸受け構造を有していて揺動するので、揺動部にすべり軸受けやころがり軸受けを用いた場合に比べて摩擦が小さいのでより自由揺動しやすく耐久性にも優れ、また通常用いられている転がり軸受け等による回転軸の軸支の場合と比べると、構成部材に高精度の加工が不要なので低コストで製造することができる利点がある。
また、本願発明のフラップゲートに駆動手段を設けることによって、扉体を強制開閉することができるので、扉体を上方に大きく開けば点検・補修を簡便に行うことができ、また、扉体と開口端の間に異物が挟まり扉体が完全閉鎖できないときには扉体を強制的に全閉付近で揺動させ、異物を押し流させることもできる。
さらに、前記駆動手段は簡単な構造で扉体の自由揺動を妨げないような構成にできるので、製造コストやメンテナンスコストの軽減に繋がる。
また、回転軸と支持金具によってナイフエッジ軸受け構造を構成している場合は、支持金具自体にナイフエッジ軸受け構造が設けられているため、回転軸を軸支する場合にはすべり軸受けやころがり軸受け等の軸受けが不要なので、製造コストやメンテナンスコストをさらに軽減することができる。
本発明に係るフラップゲートの第1の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 第1の実施形態のフラップゲートの回転軸のナイフエッジ部分を示す。(a)は要部斜視図、(b)は図1のA−A断面図、(c)は軸受け部の形状の一例を示す。 本発明に係るフラップゲートの第2の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 本発明に係るフラップゲートの第3の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 本発明に係る第3の実施形態のフラップゲートにおいて、トルクアームの動作を示す。(a)は自由揺動の状態、(b)は扉体を開く方向にトルクを伝達するために軸受け部の内壁とナイフエッジが接触した状態、(c)は扉体を開く方向にトルクを伝達し扉体を強制開放する状態を示す。 本発明に係るフラップゲートの第4の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 第4の実施形態のフラップゲートの回転軸のナイフエッジ部分を示す。(a)は一部がナイフエッジを有する回転軸、(b)は全体がナイフエッジを有する回転軸を示す。 本発明に係るフラップゲートの第5の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 本発明に係るフラップゲートの第6の実施形態の全体図を示す。(a)は側面図、(b)は正面図を示す。 本発明に係る第6の実施形態のフラップゲートにおいて、図7のB−B断面図を用いてトルクアームの動作を示す。(a)は自由揺動の状態、(b)は扉体を開く方向にトルクを伝達する状態、(c)は扉体を閉める方向にトルクを伝達する状態を示す。
本発明に係る第1の実施形態のフラップゲートを図1を参照して説明する。図1のフラップゲートは防潮堤や排水樋門などの水路の開口端(導出口)50に設けられ、内外水圧差によって扉体20を自由揺動させて、水路の開口端50の開閉がなされており、扉体20を強制開閉する手段は設けられていない。図1のフラップゲートは比較的小さな水路や工場排水の樋門として利用されることが多い。
なお、第1の実施形態はシングルヒンジ構造のフラップゲートであるが、ダブルヒンジ構造のフラップゲートの軸受け部分(ヒンジ部分)にも適用可能である。
フラップゲート10の構成は、水路の開口端50を開閉するための扉体20と、扉体20を揺動させるための水平に配された回転軸30と、回転軸30を支えるための支持金具33と、扉体20を支持する揺動アーム21とを備えている。
回転軸30には両端に略V字溝形状の軸受け部32が設けられている。また、揺動アーム21には略V字形状のナイフエッジ31が設けられており、ナイフエッジ31を軸受け部32に載置することにより、揺動アーム21に支持された扉体20が揺動するフラップゲート10が構成される。
揺動アーム21に設けられているナイフエッジ31は図2(a)の斜視図のように、回転軸30に設けられている軸受け部32の凹円柱形の溝の底部分を所定位置として載置され、自由揺動する。
図2(b)は扉体20が静止状態のときの図1(b)のA−A断面図であり、ナイフエッジ31の頂角をθ、軸受け部32の開き角をα、扉体20が自由揺動する幅(自由揺動角)をβ、γとすると、β=γとなるように軸受け部32の形状が設計されている。
また、図2(c)のように、軸受け部32の形状を予めβ<γとなるように設計すると、β=γの場合に比べ扉体20をより大きく開放することができる。βの角度は開口端50を閉鎖することのできる角度が確保されていればよい。
さらに、フラップゲート10のサイズや設置場所の条件によって自由揺動角β、γをあらかじめ設定し、ナイフエッジ31の頂角θや軸受け部32の開き角αの形状を設計すると扉体20の揺動角度を個々に設定することができる。
略V字状のナイフエッジ31のエッジ部分は完全に鋭利なエッジでも良いが、先端が丸みを有していると扉体との荷重等のバランスが取りやすく、自由揺動がスムーズになる。また、鋭利なエッジの場合は常時1箇所のエッジで荷重を受けているが、丸みを有していると揺動角度に応じて接触位置が変化するので耐久性も向上する。
また、回転軸30の軸受け部32と揺動アーム21のナイフエッジ31の載置部分にゴミ等を噛み込んで揺動を阻害しないように、軸受け部32の上部に図示しないカバーを設けても良い。さらに、カバーの構造を、揺動アーム21が軸受け部32から外れて揺動アーム21に支持された扉体20が落下することを防止できるような構造にすることもできる。
回転軸30と支持金具33は完全に固定されても良いが、ころがり軸受け等の軸受けで支持しても良い。揺動角度が小さい場合はナイフエッジ構造により低摩擦で揺動することができるので水流の細かな変化に対応しやすく、揺動角以上の大流量の場合は、回転軸30ごと扉体20が回転して、より大きく水路を開放することができる。
次に、第2の実施形態のフラップゲートを図3を参照にして説明する。フラップゲート10の構成は図1の第1の実施形態のフラップゲートと同様だが、回転軸30と揺動アーム21に構成されているナイフエッジの形状が、第1の実施形態のフラップゲートの場合と逆になっている。つまり、回転軸30には逆V字形のナイフエッジ31が形成され、支持金具33には凹円柱形の軸受け部32が下向きに形成されている。
図3のフラップゲート10は、揺動アーム21の軸受け部32が回転軸30のナイフエッジ31に覆い被さるように載置されて揺動アーム21に取り付けられた扉体20を自由揺動する。
ナイフエッジ31と軸受け部32との支持部分は軸受け部32により覆い被されているので、第1の実施形態の軸受け部32の上部にカバーを設けた場合と同様の効果を得られるので、ゴミ等を噛み込んで揺動を阻害する可能性が低くなる。
次に、第3の実施形態のフラップゲートを図4を参照にして説明する。フラップゲート10の構成は、図1の第1の実施形態のフラップゲートの構成に、扉体20を強制開閉するための駆動手段として、駆動装置42と、その駆動力を伝達するためのトルクアーム40が追加された構成となっている。また、支持金具33にはころがり軸受けやすべり軸受け等の軸受け35が設けられて回転軸30を軸支している。図4のフラップゲートは、フラップゲートや水路の点検・補修時に扉体を大きく上方に開放する必要のある場合や、扉体が大きく重量のある場合に利用されることが多い。なお、第3の実施形態のフラップゲートの駆動手段は図3の第2の実施形態のフラップゲートにも適用可能である。
トルクアーム40は一端が回転軸のほぼ中央付近に設けられており、もう一端は油圧シリンダ式の駆動装置42に連結されている。トルクアーム40は駆動装置42のピストンロッドの往復運動を回転軸30の回転運動に変換するために用いられる。
駆動装置42は本実施例では油圧シリンダ式を用いているが、空圧シリンダ式でも良いし、その他モーター等を用いてトルクアーム40を回転軸30を中心に回動して扉体20を強制開閉することも可能である。
また、駆動装置の構造によってはトルクアーム40を介さず直接回転軸30を回動して扉体20を開閉してもよい。
さらに、トルクアームを設ける位置やトルクアームの数、駆動装置42の数は、フラップゲートのサイズや用途によって適時変更することができる。
図4のフラップゲートにおいて駆動装置42を用いて強制開放する際の動作を図5に示す。図5(a)は扉体10が静止状態の図であり、扉体20はナイフエッジ構造により低摩擦で揺動することが可能である。図5(b)は扉体20を強制開放するために、駆動装置42を用いてトルクアーム40を介して回転軸30を時計回りに回動させ、軸受け部32の内壁がナイフエッジ31に当接した際の図である。図5(a)から図5(b)の状態までは回転軸30の回転運動はまだ扉体20に伝達されていないので、扉体20は静止したままである。
図5(b)の状態からさらに回転軸30を回動させると、図5(c)のように回転軸30の動きに連動して揺動アーム21が回動する結果、扉体20が上方へ開放される。
図4の第3の実施形態のフラップゲート10は、既存の噛み合いヒンジ機構のように複雑な構造を必要としないので製造コストやメンテナンスコストを低くできる。また、扉体の自由揺動時では回転軸30とトルクアーム40と駆動手段42は切り離された状態と同様の効果をなすので揺動の負荷とはならず、扉体が容易に揺動し得る利点もある。
本発明に係る第4の実施形態のフラップゲートを図6を参照して説明する。図6のフラップゲート10は防潮堤や排水樋門などの水路の開口端(導出口)50に設けられ、内外水圧差によって扉体20を自由揺動させて、水路の開口端50の開閉がなされており、扉体20を強制開閉する手段は設けられていない。図6のフラップゲートは比較的小さな水路や工場排水の樋門として利用されることが多い。
なお、第4の実施形態はシングルヒンジ構造のフラップゲートであるが、ダブルヒンジ構造のフラップゲートの軸受け部分(ヒンジ部分)にも適用可能である。
フラップゲート10の構成は、水路の開口端50を開閉するための扉体20と、扉体20を揺動させるための水平に配された回転軸30と、回転軸30の両端部に突出して設けられた略V字状のナイフエッジ31と、凹円柱形の溝状の軸受け部32を備えた支持金具33と、扉体20を支持する揺動アーム21とを備えている。ナイフエッジ31が軸受け部32に載置されることによりナイフエッジ軸受け構造を構成している。
図6のフラップゲートは図1のフラップゲートと異なり、支持金具33にナイフエッジ構造を有しているので、回転軸を別途軸支するためのころがり軸受け等の軸受けが不要である。そのため、製造コストやメンテナンスコストの軽減を図れる。
回転軸30の形状は、図7(a)のように、両端部などの一部にナイフエッジ31を設けても良いし、図7(b)のように軸全体がナイフエッジ形状になっていても良く、強度や製造コスト、組立て容易性等によって適宜選択すれば良い。
略V字状のナイフエッジ31のエッジ部分は完全に鋭利なエッジでも良いが、図7のように、先端が丸みを有していると扉体との荷重等のバランスが取りやすく、自由揺動がスムーズになる。また、鋭利なエッジの場合は常時1箇所のエッジで荷重を受けているが、丸みを有していると揺動角度に応じて接触位置が変化するので耐久性も向上する。
また、フラップゲート10は排水樋門であるため、当然のことながら開口端50を密閉しなければならない。そのため軸受け部32の形状は、ナイフエッジ31が載置される所定位置を大きくずれることなく一意に決められて揺動できる形状が望ましい。よって、軸受け部32の形状は図1のような凹円柱形や、その他V字形、2平面交さ形にすると良い。
ナイフエッジ31は図7(a)のように、支持金具33に設けられている軸受け部32の凹円柱形の溝の底部分を所定位置として載置され、自由揺動する。
図7(a)は扉体20が静止状態のときの図であり、ナイフエッジ31の頂角をθ、軸受け部32の開き角をα、扉体20が自由揺動する幅(自由揺動角)をβ、γとすると、β=γとなっている。
フラップゲート10のサイズや設置場所の条件によって自由揺動角β=γをあらかじめ設定し、ナイフエッジ31の頂角θや軸受け部32の開き角αの形状を設計すると扉体20の開閉角度を個々に設定することができる。
また、軸受け部32の形状を予めβ<γとなるように設計すると、β=γの場合に比べ扉体20をより大きく開放することができる。βの角度は開口端50を閉鎖することのできる角度が確保されていればよい。
ナイフエッジ31と軸受け部32で構成されるナイフエッジ軸受け構造は、通常用いられている転がり軸受け等による回転軸の軸支の場合と比べると、構成部材に高精度の加工が不要であるし部材点数も少なくて済むので低コストで製作することができる利点がある。
また、支持金具33の軸受け部32とナイフエッジ31の支持部分にゴミ等を噛み込んで揺動を阻害しないように、軸受け部32の上部に図示しないカバーを設けても良い。さらに、カバーの構造を、回転軸30が軸受け部32から外れて扉体20が落下することを防止できるような構造にすることもできる。
次に、第5の実施形態のフラップゲートを図8を参照にして説明する。フラップゲート10の構成は図6の第4の実施形態のフラップゲートと同様だが、回転軸30と支持金具33のナイフエッジを構成する部材の形状が、第4の実施形態のフラップゲートの場合と逆になっている。つまり、回転軸30には凹円柱形の軸受け部32が下向きに形成され、支持金具33には逆V字形のナイフエッジ31が形成されている。
図8のフラップゲート10は、回転軸30の軸受け部32がナイフエッジ31に覆い被さるように載置されて回転軸30に取り付けられた扉体20を自由揺動する。
ナイフエッジ31と軸受け部32との支持部分は軸受け部32により覆い被されているので、第4の実施形態の軸受け部32の上部にカバーを設けた場合と同様の効果を得られるので、ゴミ等を噛み込んで揺動を阻害する可能性が低くなる。
次に、第6の実施形態のフラップゲートを図9及び図10を参照して説明する。図9はフラップゲート10の全体図、図10は図9(b)の第6の実施形態のフラップゲートのB−B断面の一部拡大図で、回転軸とトルクアームの動作の説明図も兼ねている。
図9のフラップゲート10の構成は、水路の開口端50を開閉するための扉体20と、扉体20を揺動させるための回転軸30と、回転軸30の両端部に突出したナイフエッジ31と、ナイフエッジ31に当接して回転軸30を軸支する軸受け部32を備えた支持金具33と、扉体20を支持する揺動アーム21とからなり、さらに、扉体20を強制開閉するための駆動手段として、回転軸30の略中央部に扉体20を強制開閉するためのトルクアーム40が取付けられていて、トルクアーム40は一端に駆動装置42が連結され他端にトルク伝達部41が設けられている。なお、第6の実施形態のフラップゲートの駆動手段は図8の第5の実施形態のフラップゲートにも適用可能である。
軸受け部32は図6の第4の実施形態のフラップゲートと同様に上部が開放されていても良いが、図9及び図10のように上部がカバーされていても良い。
なお、本実施例では駆動装置42に油圧シリンダ式を用いているが、空圧シリンダ式でも良いし、その他モーター等を用いてトルクアーム40をトルク伝達部41を中心に回動して扉体20を強制開閉することも可能である。
トルク伝達部41が設けられている部分に対応する回転軸30にはナイフエッジ34が設けられていて、そのトルク伝達部41の断面形状は、図9のように回転軸30に設けられたナイフエッジ34に遊嵌状にはめ込まれる構造となっている。
ナイフエッジ34は断面形状は略V字形になっていて、回転軸30の回動に従って回転・自由揺動する。トルク伝達部41の孔形状はナイフエッジ34の自由揺動を妨げないように、ナイフエッジ34の頂角θよりも大きい角度αを有した略扇形形状の孔形状となっている。
第6の実施形態のフラップゲート10は、第4の実施形態のフラップゲートと同様に自由揺動することができる。
図10(a)は扉体20が静止状態のときの図であり、ナイフエッジ34の頂角θとトルク伝達部41の開き角αと扉体20の自由揺動角β及びγとの関係は、θ+β+γ=αとなっている。また本実施例では、静止状態で、β=γとなるように軸受け部32を設計している。
なお、フラップゲート製造時には、フラップゲート10のサイズや設置場所の条件によって自由揺動角βやγを設定し、ナイフエッジ34の頂角θやトルク伝達部41の開き角αの角度及び形状を設計すると良い。
扉体20が自由揺動する角度β(=γ)の間では、トルク伝達部41が回転軸30に遊嵌状に設けられているので、トルクアーム40と駆動装置42は切り離された状態と同様の効果をなすため揺動の負荷とはならず、扉体20が容易に揺動することができる。
図10(b)はトルクアーム40を駆動手段42により扉体20を開く方向に強制的に回動させた図である。トルクアーム40が時計方向に回動すると、自由揺動角γまではトルクアーム40のみが回動し、その後、ナイフエッジ34の左側の面とトルク伝達部41の内壁が当接する。その後トルクアーム40の回動に連動してナイフエッジ34、つまり回転軸30が回動し、回転軸30に取り付けられている揺動アーム21を介して扉体20が強制的に開かれる仕組みとなっている。
逆に、図10(c)はトルクアーム40を駆動手段42により扉体20が閉じる方向に強制的に回動させた図である。トルクアーム40が反時計方向に回動すると、自由揺動角βまではトルクアーム40のみが回動し、その後、ナイフエッジ34の右側の面とトルク伝達部41の内面が当接する。その後トルクアーム40の回動に連動してナイフエッジ34、つまり回転軸30が回動し、回転軸30に取り付けられている揺動アーム21を介して扉体20が閉じられる。
第6の実施形態のフラップゲートは、本実施例ではトルクアーム40が回転軸30の中央付近に設けられて扉体20を強制開閉する構成となっているが、トルクアーム40を設ける位置やトルクアーム40の数、また、駆動装置42の数はフラップゲート10のサイズや用途によって適時変更することができる。
また、第6の実施形態のフラップゲートは、既存の噛み合いヒンジ機構のように複雑な構造を必要としないので製造コストやメンテナンスコストを低くできる。さらに、扉体の自由揺動時ではトルクアーム40と駆動手段42は切り離された状態と同様の効果をなすので揺動の負荷とはならず、扉体が容易に揺動し得る利点もある。
本発明のフラップゲートは、河川の排水樋門に使用できるだけでなく、工場等での配管の導出口に使用することもできる。
10 フラップゲート
20 扉体
21 揺動アーム
30 回転軸
31 ナイフエッジ
32 軸受け部
33 支持金具
34 ナイフエッジ
35 軸受け
40 トルクアーム
41 トルク伝達部
42 駆動装置
50 開口端

Claims (2)

  1. 水路の開口端に内外水圧差により揺動する扉体と、
    前記開口端の外側上部に設けられた回転軸と、
    前記回転軸を支える支持金具と、
    前記回転軸に設けられ、前記扉体を支持する揺動アームと
    を備えたフラップゲートにおいて、
    前記回転軸にはナイフエッジ部が設けられるとともに、
    前記支持金具には前記ナイフエッジ部を軸支する軸受け部が設けられており、
    前記軸受け部が前記ナイフエッジ部を軸支することにより、前記回転軸が前記支持金具に支えられ
    前記回転軸に設けられた第2のナイフエッジ部と、
    前記第2のナイフエッジ部に遊嵌状に設けられたトルクアームと、
    前記トルクアームを前記回転軸の軸中心に回動させるための駆動手段と
    が備えられ、
    前記トルクアームの遊嵌された部分の孔形状は、前記第2のナイフエッジのなす角度より大きい角度を有した孔形状であり、
    前記トルクアームの回動により、該トルクアームの内面が前記第2のナイフエッジ形状を形成する2面のうちいずれかの面に当接し、該トルクアームおよび該回転軸が該回転軸の軸を中心に回動されることにより前記扉体が連動して強制開閉されること
    を特徴としたフラップゲート。
  2. 水路の開口端に内外水圧差により揺動する扉体と、
    前記開口端の外側上部に設けられた回転軸と、
    前記回転軸を支える支持金具と、
    前記回転軸に設けられ、前記扉体を支持する揺動アームと
    を備えたフラップゲートにおいて、
    前記支持金具にはナイフエッジ部が設けられるとともに、
    前記回転軸には前記ナイフエッジ部によって軸支される軸受け部が設けられており、
    前記ナイフエッジ部が前記軸受け部を軸支することにより、前記回転軸が前記支持金具に支えられ
    前記回転軸に設けられた第2のナイフエッジ部と、
    前記第2のナイフエッジ部に遊嵌状に設けられたトルクアームと、
    前記トルクアームを前記回転軸の軸中心に回動させるための駆動手段と
    が備えられ、
    前記トルクアームの遊嵌された部分の孔形状は、前記第2のナイフエッジのなす角度より大きい角度を有した孔形状であり、
    前記トルクアームの回動により、該トルクアームの内面が前記第2のナイフエッジ形状を形成する2面のうちいずれかの面に当接し、該トルクアームおよび該回転軸が該回転軸の軸を中心に回動されることにより前記扉体が連動して強制開閉されること
    を特徴としたフラップゲート。
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