JP5655753B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
また、キャップ部材200の内部には保湿液が貯留されているが、記録ヘッドからインクが落下し保湿液を汚してしまうので、定期的に保湿液を交換する必要がある。このため、各キャップ部材200にはそれぞれ独立して保湿液を供給/排出するための流路(図示省略)が設けられている。
本発明の課題は、リップ形状のキャップ部材を用いなくても、増加した記録ヘッドの保湿性能を維持し製造コストを抑制することである。
インクを吐出する複数の記録ヘッドと、
記録媒体の搬送方向に直交する走査方向に沿って延在するガイドレールと、
前記複数の記録ヘッドを前記走査方向に沿って配列した状態で搭載し、前記ガイドレールによって前記走査方向に往復移動するキャリッジと、
前記記録媒体を支持するプラテンから前記走査方向に離れた位置に前記プラテンと分離して配置され、前記複数の記録ヘッドを保湿する保湿ユニットとを備え、
前記保湿ユニットは、
前記複数の記録ヘッドの吐出面に密着自在な板状の接触部と、
前記接触部を支持し、内部に保湿液を貯留した保湿液貯留部と、
前記接触部が前記複数の記録ヘッドの吐出面に対して接離するように、前記保湿液貯留部を昇降させる昇降部と、
前記保湿液貯留部の内部に連通し、当該保湿液貯留部に対して前記保湿液の供給及び排出の少なくとも一方を行うための流路とを備え、
前記接触部には、前記保湿液貯留部内に連通する開口部が前記複数の記録ヘッドのそれぞれに対応して複数形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記プラテンは搬送ベルトであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触部は、前記保湿液貯留部に固定されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触部は、前記保湿ユニットに対向する位置に移動して停止した前記キャリッジに搭載された前記複数の記録ヘッドの吐出面に対向する位置に配置されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記接触部は、金属を含む材料で形成されていることを特徴としている。
なお、以下の説明では、水平方向であって記録媒体の搬送方向に沿った方向をY軸方向、水平方向であってキャリッジ4の搬送方向に沿った方向をX軸方向又は走査方向というものとする。
駆動ローラ21及び従動ローラは、回転自在に軸支されており、駆動ローラ21は、走査方向Xに延在するように配置されている。駆動モータ22は、駆動ローラ21を回転駆動するための駆動源であり、駆動ローラ21の一端側に取り付けられている。
搬送ベルト23は、無端状に形成され、駆動ローラ21と従動ローラとの間に架け渡されている。搬送ベルト23は、駆動ローラ21が回転すると駆動ローラ21と従動ローラとの間を周回してその上面に載置された記録媒体をY軸方向に沿った搬送方向Fに向かって搬送し、駆動ローラ21の回転が停止すると、両ローラ間での周回を停止し、記録媒体の搬送を停止する。つまり、搬送ベルト23が本発明に係るプラテンである。
駆動モータ22は、制御装置の制御に従って、記録ヘッド3がX軸方向に沿った片道1回分の走査が終了すると、駆動ローラ21を所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向に所定距離だけ搬送させて停止させ、記録ヘッド3が走査方向Xの反対方向への走査を開始して終了すると、駆動ローラ21を再度所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向Fに所定距離だけ搬送させて停止させることを繰り返し、記録媒体をいわゆる間欠搬送する。
なお、記録媒体としては、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
第一の土台部102は、その内部に保湿ユニット7を格納保持しつつ本体部101の一端部を下方から支持している。また、第二の土台部103は、その内部にメンテナンス部6を格納保持しつつ本体部101の他端部を下方から支持している。保湿ユニット7及びメンテナンス部6は、互いに搬送ベルト23を走査方向に挟むように、当該搬送ベルト23から離れて配置されている。
本体部101は、後述する走査装置5の一対のガイドレール51,51をX軸方向に向けた状態で内側に格納保持しており、キャリッジ4は本体部101の内部でX軸方向に沿って搬送される。
また、第一の土台部102と第二の土台部103は、前述した搬送装置2を挟んでX軸方向の両側に配置され、本体部101は搬送装置2の上方に架設されている。これにより、搬送装置2による記録媒体の搬送方向に直交する方向でキャリッジ4を搬送しつつ当該キャリッジ4に搭載された各記録ヘッド3からインクを吐出して画像形成を行うことを可能としている。
また、ガイドレール51,51とキャリッジ4の腕部41,41の間にはリニアモータ(図示省略)が装備されている。即ち、各ガイドレール51,51にはリニアモータの固定子が装備され、キャリッジ4の各腕部41,41には可動子が装備されており、固定子側のコイルの電流制御によりキャリッジ4はX軸方向に沿った搬送動作が付与される。キャリッジ4は画像形成時においては、搬送ベルト23に載置された記録媒体上を走査する。また、メンテナンス時になるとキャリッジ4は搬送ベルト23から離れてメンテナンス部6に対向する位置まで移動し、メンテナンス終了までその位置で停止する。また、待機時になるとキャリッジ4は保湿ユニット7に対向する位置まで移動し、画像形成開始までその位置で待機する。
一方、図8に示すように、エアシリンダー733が収縮して脚部731が起立すると、基台734が上昇するため、それに追従して保湿液貯留部72も上昇し、接触部71が記録ヘッド3の吐出面31に接触する。ここで、接触部71が吐出面31に接触するときには弾性部材735が収縮して衝撃力を緩和するため、吐出面31が破損することを防止している。また、接触部71と吐出面31とが接触中の場合には弾性部材735の弾性復帰力が接触部71に作用するため、接触部71と吐出面31とを確実に密着させることになる。
待機時になると制御装置は、リニアモータを制御してキャリッジ4を保湿ユニット7に対向する位置まで移動させる。その後、制御装置はエアシリンダー733を収縮させて脚部731を起立させる。これにともなって基台734及び保湿液貯留部72が上昇し、接触部71が記録ヘッド3の吐出面31に接触する。これにより、記録ヘッド3のノズル32が開口部711を介して保湿液貯留部72の内部空間と連通するため、保湿液74の湿気によって保湿されることになる。
一方、画像形成時になると制御装置は、エアシリンダー733を伸張させて、脚部731を傾倒させる。これにともなって、基台734及び保湿液貯留部72が下降し、接触部71が記録ヘッド3の吐出面31から離脱する。そして、制御装置はリニアモータ及び記録ヘッド3を制御して画像形成を実行する。
そして、保湿液貯留部72に対して保湿液74を供給/排出するための管状部材75(流路)が、保湿液貯留部72の内部に連通しているので、管状部材75が一つであっても全ての記録ヘッド3に対する保湿液74を供給/排出することができる。
これらのことから、従来のようにリップ形状のキャップ部材を用いなくても、増加した記録ヘッド3の保湿性能を維持することができ、製造コストを抑制することができる。
例えば、上記実施形態では、板状の接触部71の全体が弾性体で形成されている場合を例示して説明したが、剛性の高い金属などで形成し、その表面を弾性体で被覆したものを接触部としてもよい。この場合においても記録ヘッド3の吐出面31に対して弾性体が密着するため、高い保湿性を維持することができる。また、剛性の高い接触部であると、それ自体で平坦性を維持することができるので、上述した支持板722や支持軸723を省略することも可能である。
また、吐出面31との密着性を確保するのであれば、接触部71における記録ヘッド3の吐出面31に接触する表面部分のみを弾性体から形成していればよい。
2 搬送装置
3 記録ヘッド
4 キャリッジ
5 走査装置
6 メンテナンス部
7 保湿ユニット
23 搬送ベルト(プラテン)
31 吐出面
32 ノズル
51 ガイドレール
71 接触部
72 保湿液貯留部
73 昇降部
74 保湿液
75 管状部材(流路)
100 フレーム
711 開口部
721 本体部
722 支持板
723 支持軸
724 貫通孔
731 脚部
732 リンク部材
733 エアシリンダー
734 基台
735 弾性部材
Claims (5)
- インクを吐出する複数の記録ヘッドと、
記録媒体の搬送方向に直交する走査方向に沿って延在するガイドレールと、
前記複数の記録ヘッドを前記走査方向に沿って配列した状態で搭載し、前記ガイドレールによって前記走査方向に往復移動するキャリッジと、
前記記録媒体を支持するプラテンから前記走査方向に離れた位置に前記プラテンと分離して配置され、前記複数の記録ヘッドを保湿する保湿ユニットとを備え、
前記保湿ユニットは、
前記複数の記録ヘッドの吐出面に密着自在な板状の接触部と、
前記接触部を支持し、内部に保湿液を貯留した保湿液貯留部と、
前記接触部が前記複数の記録ヘッドの吐出面に対して接離するように、前記保湿液貯留部を昇降させる昇降部と、
前記保湿液貯留部の内部に連通し、当該保湿液貯留部に対して前記保湿液の供給及び排出の少なくとも一方を行うための流路とを備え、
前記接触部には、前記保湿液貯留部内に連通する開口部が前記複数の記録ヘッドのそれぞれに対応して複数形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記プラテンは搬送ベルトであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触部は、前記保湿液貯留部に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触部は、前記保湿ユニットに対向する位置に移動して停止した前記キャリッジに搭載された前記複数の記録ヘッドの吐出面に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記接触部は、金属を含む材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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