以下、本発明の光源装置および照明器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す電球の部分縦断面図、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図2中のB−B線断面図、図5は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[C]の拡大断面図、図6は、図1に示す電球が有する変更手段のブロック図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中(図7、図12、図13、図15、図17、図18、図20、図21、図22、図23、図24、図25、図27、図28、図29、図31、図32および図34についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示す照明器具10は、電球1と、電球1を操作するためのリモコン装置(操作部)7とを有している。電球1は、いわゆる「LED電球」であり、例えば家屋の天井に設置され、当該家屋内を照らす照明として用いられるものである。以下、各部の構成について説明する。
−電球1−
図2、図3に示すように、電球1は、光源装置である本体11と、口金12と、カバー13とで構成されている。
本体11は、筒状のハウジング(筐体)2と、ハウジング2内に収納された1枚の支持体3と、支持体3の両面にそれぞれ2つ設置された発光装置4と、各発光装置4からの光Lを反射するリフレクタ(光反射部)5と、ハウジング2内に収納された変更手段6とを備えている。
口金12は、ハウジング2の上端部(上端開口部23)に設置されている。この口金12は、JIS規格等で規定され、図示しない電球ソケットに装着されるものである。そして、この装着状態で、口金12は、商用電源からの電力供給を受けることができる。
カバー13は、ハウジング2の下端部(下端開口部22)を覆うように設置されている。また、カバー13は、例えば嵌合によりハウジング2に対し固定されている。
このカバー13は、透明の樹脂材料またはガラス材料等で構成されている。なお、カバー13には、各発光装置4からの光Lを拡散するために、凹凸が形成されていてもよい。また、カバー13には、各発光装置4からの光Lにより励起されて発光する蛍光体が設けられていてもよい。
ハウジング2は、その両端が開口した、すなわち、その下端(一端)が開口した下端開口部(開口部)22と、上端(他端)が開口した上端開口部23とを有する筒体で構成されている。また、ハウジング2は、その中心軸21方向の途中の部分にて内径および外径が急峻に変化しており、下側の大径部24と、上側の小径部25とに分けることができる。
ハウジング2の大きさは、その内側に、支持体3、発光装置4、リフレクタ5、変更手段6等がまとめて収納することができる程度とされる。
また、ハウジング2の大径部24には、その中心軸21と平行に支持体3を固定(支持)する固定部26が設けられている。この固定部26については後述する。
ハウジング2は、金属材料で構成され、具体的には、例えば、鉄、ニッケル、ステンレス鋼、銅、真鍮、アルミニウム、チタン、マグネシウム等の各種金属、またはこれらを含む合金を用いることができ、これらの中でも特にアルミニウムが好ましい。アルミニウムは、比較的熱伝導率が高い材料である。アルミニウムでハウジング2を構成した場合、当該ハウジング2は、放熱性に優れたものとなる。さらに、ハウジング2の外側表面にアルマイト処理等の化学的あるいは物理的処理を行うと熱輻射効率が高くなり、放熱性の観点から好ましい。
図2、図3に示すように、ハウジング2の大径部24には、平面視で長方形をなす板状の支持体3が収納されている。この支持体3は、固定部26を介して、ハウジング2の中心軸21と平行かつ中心軸21上に支持されている。
支持体3は、その両面にそれぞれ2つの発光装置4、すなわち計4つの発光装置4を搭載することができ、リード線20を介して変更手段6と電気的に接続されている。そして、変更手段6の制御により、各発光装置4が発光する。
図5に示すように、支持体3は、金属層31a、31bと、金属層31a、31b間に設けられた樹脂層32とを有する積層体で構成されている。
金属層31a、31bをそれぞれ構成する金属材料としては、特に限定されないが、例えば、ハウジング2の構成材料と同様の金属材料、特に、銅、アルミニウム、マグネシウム、またはこれらを含む合金を用いるのが好ましい。
また、樹脂層32を構成する樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂である、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル(不飽和ポリエステル)樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合したものを用いることができる。さらに、前記樹脂材料で樹脂層32を成形する際、当該樹脂材料中に、例えば、アルミナ等の金属酸化物、窒化ホウ素等の窒化物に代表される電気絶縁性かつ高熱伝導性フィラーを充填することもできる。
なお、樹脂層32の厚さは、5〜80μmであるのが好ましく、10〜80μmであるのがより好ましい。
このような構成の支持体3は、熱伝導性に優れたものとなる。これにより、各発光装置4が発光するのに伴って生じた熱は、当該発光装置4から遠ざかる方向に向かって、すなわち、固定部26まで確実に伝達される。そして、この熱は、固定部26を介して、さらにハウジング2へと伝達されることとなる。
また、図5に示すように、金属層31a、31b上には、それぞれ、絶縁層33を介して導体パターン34が形成されている。金属層31a上の絶縁層33および導体パターン34と、金属層31b上の絶縁層33および導体パターン34とは、同じ構成であるため、金属層31a上の絶縁層33および導体パターン34を代表的に説明する。
絶縁層33は、導体パターン34と金属層31aとを絶縁するものである。絶縁層33の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、樹脂層32を構成する樹脂材料と同様のものを用いることができる。
導体パターン34は、絶縁層33の上面全面に積層された金属箔をエッチングにより所定のパターンに形成したものであり、例えば半田により発光装置4と電気的に接続されている。導体パターン34は、導電性を有する金属材料で構成され、その材料としては、例えば、銅を好適に用いることができる。これにより、導体パターン34は、比較的抵抗値が小さいものとなる。なお、導体パターン34は、その少なくとも一部がソルダーレジスト層(図示せず)で覆われていてもよい。
前述したように、支持体3の両面には、それぞれ、2つの発光装置4が配置されている。そして、これら2つの発光装置4同士は、水平方向(図3中の左右方向)離間している。
4つの発光装置4は、赤色の光を出射する発光装置(第1の発光装置)4aと、緑色の光を出射する発光装置(第2の発光装置)4bと、青色の光を出射する発光装置(第3の発光装置)4cと、白色の光を出射する発光装置(第4の発光装置)4dとで構成されている。これにより、電球1から照射される光を、ほぼ全ての色(フルカラー)に変更することができ、電球1の利便性をより向上させることができる。
図5に示すように、発光装置4は、凹部411を有するパッケージ41と、パッケージ41の凹部411の底面上に設けられた発光ダイオード素子(発光素子、LEDチップ)42と、発光ダイオード素子42を覆うように凹部411内に封入された透光性樹脂部43と、パッケージ41の底部に設けられた1対の外部端子44とを有する。
パッケージ41は、樹脂材料やセラミックス材料等の絶縁性材料で構成された小片である。また、パッケージ41には、発光ダイオード素子42と1対の外部端子44とを電気的に接続する配線(図示せず)が設けられている。
発光ダイオード素子42は、パッケージ41にGaAlN、ZnS、ZnSe、SiCGaP、GaAlAs、AlN、InN、AlInGaP、InGaN、GaN、AlInGaN等の半導体を発光層として形成させたものである。
透光性樹脂部43は、透明性を有するエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料を主材料として構成され、発光ダイオード素子42を外力や埃、水分等から保護する機能を有する。
1対の外部端子44は、導電性材料を主材料として構成されており、その一方の外部端子44は、アノード電極(陽極)であり、他方の外部端子44は、カソード電極(陰極)である。各外部端子44は、それぞれ、Al、Ti、Fe、Cu、Ni、Ag、Au、Pt等の金属材料を主材料として構成される。また、各外部端子44は、それぞれ、半田(図示せず)により、支持体3に設けられた導体パターン34に接続されている。また、1対の外部端子44の他に、放熱用の端子(図示せず)が設けられていてもよい。
このような発光装置4においては、1対の外部端子44を介して発光ダイオード素子42に電圧を印加すると、発光ダイオード素子42でエレクトロルミネッセンス効果に基づく発光が起こる。この発光により、光Lは、透光性樹脂部43を透過して、外部に放出される。このとき、その光Lの一部は、パッケージ41の凹部411の内壁面に反射した後に、透光性樹脂部43を透過して、外部に放出される。
なお、発光装置4aでは、例えば、赤色に発光する発光ダイオード素子42を用いることによって、赤色の光を出射することができる。また、発光装置4bでは、例えば、緑色に発行する発光ダイオード素子42を用いることによって、緑色の光を出射することができる。また、発光装置4cでは、例えば、青色に発行する発光ダイオード素子42を用いることによって、青色の光を出射することができる。また、発光装置4dでは、例えば、青色に発行する発光ダイオード素子42を用い、さらに、透光性樹脂部43に発光ダイオード素子42からの光により励起されて黄色に発光する蛍光体材料を含ませ、発光ダイオード素子42からの青色の光と、黄色に発光した透光性樹脂部43の色との混合により白色の光を出射することができる。
図2に示すように、ハウジング2の大径部24の内周部241には、リフレクタ5が固定されている。このリフレクタ5は、各発光装置4からの光Lを反射するものである。なお、リフレクタ5のハウジング2に対する固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、嵌合による方法、ネジ止めによる方法等が挙げられる。
リフレクタ5は、湾曲凹面で構成された、すなわち、形状がすり鉢状(ドーム状)の鏡面51を有している。この鏡面51の内側に、各発光装置4a〜4dが、それぞれ光Lの光軸が支持体3の法線と平行となるように、すなわち光軸が中心軸21に対して傾斜するように配置される。さらに、各発光装置4a〜4dは、大径部24の中央部(中心軸21付近)に設置され、大径部24の中央部から縁部(リフレクタ5)に向けて光を出射する。また、4つの発光装置4のうちの支持体3の同じ面側に位置する2つの発光装置4a、4bと、発光装置4c、4dは、それぞれ、互いに光Lの出射方向(光軸)が同じである。また、発光装置4a、4bと発光装置4c、4dとは、互いに光Lの出射方向が、中心軸21まわりに約180度傾いている。
このような位置関係により、各発光装置4からの光Lは、それぞれ、鏡面51で過不足なく反射し、その反射光(光L)は、確実に下方へ向かうこととなる。このように光Lの出射方向の指向性が向上するため、各発光装置4からの光Lは、互いに混ざり合った状態で、カバー13を介して外方へ確実かつ均一に照射される。
また、各発光装置4は、支持体3に対しハウジング2の上端開口部23側に偏在して、できる限り鏡面51の奥側に配置された状態となっている。
また、前述したように鏡面51が湾曲凹面で構成されていることにより、光Lで加熱された、鏡面51の内側の(鏡面51で囲まれた)空間52の空気に熱対流が容易に生じることとなる。これにより、当該空気が空間52内を移動しながらリフレクタ5やカバー13に接することができ、その際にリフレクタ5やカバー13を介して熱が放熱される。このように電球1は、空間52に熱がこもるのが確実に防止され、よって、放熱性に優れたものとなる。
リフレクタ5の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ハウジング2の構成材料と同様の金属材料、その他に樹脂材料も用いることができる。そして、鏡面51の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、リフレクタ5の鏡面51を形成すべき部分にめっきを施し、さらに鏡面加工(鏡面研磨)を施す方法等が挙げられる。この方法の場合、リフレクタ5の鏡面51となる部分に例えばミラー部材を別途設けるよりも、リフレクタ5の軽量化が図れる。
さて、図2、図3に示すように、ハウジング2の大径部24の内周部241には、支持体3を支持する固定部26が設けられている。
図3に示すように、固定部26は支持体3の左右の各縁部35をそれぞれ挟持する一対の挟持片261、262を有している。これにより、支持体3は、ハウジング2の内周部241に対し固定部26を介して両持支持される。なお、各挟持片261、262は、それぞれ、ハウジング2の内周部241から一体的に突出形成されたものであってもよいし、ハウジング2と別体で構成され、当該別体をハウジング2に接合したものであってもよい。また、リフレクタ5には、各挟持片261、262との干渉を防止するために、当該挟持片261、262が挿入される(突出する)スリット53が形成されている(図2参照)。
また、挟持片261および262に挟持された支持体3は、ボルト263によって挟持片261および262にネジ止めされている。これにより、支持体3に対する挟持状態が維持され、よって、支持体3が固定部26から不本意に離脱するのが確実に防止される。なお、固定方法としては、ネジ止めによる方法の他、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法も用いることができる。
このように固定部26では、挟持片261が支持体3の一方の面に当接し、挟持片262が支持体3の他方の面に当接した状態となる。これにより、ハウジング2は、支持体3との接触面積をできる限り大きく確保することができる。そして、各発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、その熱は、支持体3および固定部26を順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、ハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。このように電球1は、放熱性に優れたものとなっている。
図2に示すように、ハウジング2には、大径部24の上端部から小径部25にまたがって、変更手段6が収納されている。変更手段6は、電球1から照射される光を色(色味)を変更する手段である。このような変更手段6を有することにより、光の色を変えられる利便性に優れた電球1を得ることができる。
図6に示すように、変更手段6は、フィルタ61を通じて口金12(商用電源)に接続されることにより直流電力を出力し、この直流電力を各発光装置4a〜4dに供給する力率改善部62と、リモコン装置7からのリモコン信号Qを受信する受光素子を備えたリモコン受信部63と、リモコン受信部63で受信したリモコン信号Q(操作入力)に基づいて力率改善部62の駆動を制御する調光制御部64とで構成されている。
調光制御部64は、力率改善部62から各発光装置4a〜4dに供給される直流電力の大きさを独立して制御することができ、これにより、各発光装置4a〜4dを独立して調光、すなわち各発光装置4a〜4dからの出力光の明るさを独立して調節する。このような調光制御部64を有することにより、比較的簡単に各発光装置4a〜4dを調光することができる。特に、本実施形態では、調光制御部64が各発光装置4a〜4dを独立して調光することができるため、電球1から照射される光の色の自由度(選択性)がより向上する。
−リモコン装置7−
リモコン装置7は、電球1から照射される光の色を変更するための装置である。このようなリモコン装置7を有することにより、使用者が電球1からの光の色を変更し易くなり、照明器具10の利便性が向上する。なお、電球1からの光の色を変更することができれば、リモコン装置7に変えて、例えば、室内の壁などに取り付けられた操作パネルとしてもよい。
図6に示すように、リモコン装置7は、リモコン信号Q(操作入力)を送信するための赤外線LED71と、所定の操作入力を行うための操作部72とを有している。操作部72では、少なくとも、4つの発光装置4a〜4bのうちから発光させる発光装置4を選択する入力と、発光させる発光装置4から出射される光の強さを決定する入力とを行うことができる。このような入力を行うことができれば、電球1からの光の色を簡単に変更することができる。
操作部72は、第1の操作ツマミ721と、第2の操作ツマミ722〜725とで構成されている。
第1の操作ツマミ721は、電球1からの光の色を一定(白色)にしたまま、電球1の明るさのみを変更するためのツマミである。このような第1の操作ツマミ721により、力率改善部62から各発光装置4a〜4dに供給される直流電力の大きさを、互いに等しく保ちつつ、最低(0%)から最高(100%)の間で多段階的または無段階的に変更することができる。
使用者が第1の操作ツマミ721を操作すると、その操作信号がリモコン信号Qとして赤外線LED71から送信され、これをリモコン受信部63が受信し、受信したリモコン信号Qに基づいて調光制御部64が力率改善部62の駆動を制御し、第1の操作ツマミ721で決定された大きさの直流電力を4つの発光装置4a〜4dにそれぞれ等しく供給する。これにより、4つの発光装置4a〜4dが互いに等しく調光され、電球1からの光の色を一定に維持しつつ、電球1の明るさを変更することができる。なお、この場合、赤色の光Lと、緑色の光Lと、青色の光Lと、白色の光Lとの混色である白色の光が照射される。
一方、第2の操作ツマミ722〜725は、電球1からの光の色を変更するためのツマミである。4つの第2の操作ツマミ722〜725は、それぞれ、1つの発光装置4a〜4dに対応して設けられている。
第2の操作ツマミ722は、発光装置4aを調光するツマミであり、力率改善部62から発光装置4aに供給される直流電力の大きさを、最低(0%)の大きさと最高(100%)の大きさとの間で多段階的または無段階的に調節することができる。同様に、第2の操作ツマミ723は、発光装置4bを調光するツマミであり、力率改善部62から発光装置4bに供給される直流電力の大きさを、最低(0%)の大きさと最高(100%)の大きさとの間で多段階的または無段階的に調節することができ、第2の操作ツマミ724は、発光装置4cを調光するツマミであり、力率改善部62から発光装置4cに供給される直流電力の大きさを、最低(0%)の大きさと最高(100%)の大きさとの間で多段階的または無段階的に調節することができ、第2の操作ツマミ725は、発光装置4dを調光するツマミであり、力率改善部62から発光装置4dに供給される直流電力の大きさを、最低(0%)の大きさと最高(100%)の大きさとの間で多段階的または無段階的に調節することができる。
このような第2の操作ツマミ722〜725によれば、各発光装置4を独立して調光することができるため、電球1からの光の色を簡単に変更することができる。
使用者が第2の操作ツマミ722〜725を操作すると、その操作信号がリモコン信号Qとして赤外線LED71から送信され、これをリモコン受信部63が受信し、受信したリモコン信号Qに基づいて調光制御部64が力率改善部62の駆動を制御し、発光装置4a〜4dにそれぞれ決められた大きさの直流電力を供給する。これにより、4つの発光装置4a〜4dがそれぞれ独立して調光され、これら4つの発光装置4a〜4dからの光Lが混ざり合って所望の色の光が電球1から照射される。
例えば、電球1からの光を青色にしたい場合には、発光装置4a、4bへ供給される直流電力の大きさをそれぞれほぼ0%とし、発光装置4c、4dへ供給される直流電力の大きさをそれぞれ100%とすればよい。これにより、発光装置4cからの青色の光Lと、発光装置4dからの白色の光とが混ざり合って、電球1から青色の光が照射される。このように、発光装置4dから白色の光を出射することにより、電球1からの光をより明るくすることができる。
なお、発光装置4c、4dへ供給する直流電力の強さは、100%に限定されず、電球1の明るさを抑えたい場合には、いずれも50%程度としてもよい。また、青色を濃くしたい場合には、発光装置4dに供給する直流電力に対して発光装置4cに供給する直流電力を相対的に大きくすればよいし、反対に、青色を薄くしたい場合には、発光装置4dに供給する直流電力に対して発光装置4cに供給する直流電力を相対的に小さくすればよい。
また、例えば、電球1からの光を赤色にしたい場合には、発光装置4b、4cへ供給される直流電力の大きさをそれぞれほぼ0%とし、発光装置4a、4dへ供給される直流電力の大きさをそれぞれ100%とすればよい。これにより、発光装置4aからの赤色の光Lと、発光装置4dからの白色の光とが混ざり合って、電球1から赤色の光が照射される。電球1の明るさの調整や、赤色の濃さの調整方法は、前述した青色の場合と同様である。
また、例えば、電球1からの光を緑色にしたい場合には、発光装置4a、4cへ供給される直流電力の大きさをそれぞれほぼ0%とし、発光装置4b、4dへ供給される直流電力の大きさをそれぞれ100%とすればよい。これにより、発光装置4bからの緑色の光Lと、発光装置4dからの白色の光とが混ざり合って、電球1から緑色の光が照射される。電球1の明るさの調整や、赤色の濃さの調整方法は、前述した青色の場合と同様である。
また、例えば、電球1からの光の色を青色と赤色の混色としたい場合には、発光装置4bへ供給される直流電力の大きさをほぼ0%とし、発光装置4a、4c、4dへ供給される直流電力の大きさをそれぞれ100%とすればよい。これにより、発光装置4aからの赤色の光Lと、発光装置4cからの青色の光Lと、発光装置4dからの白色の光とが混ざり合って、電球1から赤色と青色の混色の光が照射される。
なお発光装置4dへ供給する直流電力の強さは、100%に限定されず、電球1の明るさを抑えたい場合には、100%未満にしてもよい。また、光の色を青色側にシフトしたい場合には、発光装置4aに供給する直流電力に対して発光装置4cに供給する直流電力を相対的に大きくすればよいし、反対に、赤色側にシフトしたい場合には、発光装置4aに供給する直流電力に対して発光装置4cに供給する直流電力を相対的に小さくすればよい。
赤色と緑色の混色としたい場合や、青色と緑色の混色としたい場合についても、上記と同様に行うことができる。
このように、各発光装置4a〜4dを独立して調光することにより、電球1から照射される光の色を目的や好みに合わせて適宜変更することができる。また、各発光装置4a〜4dを独立して調光することにより、電球1の明るさを変化させることもできる。
以上、第1実施形態について説明した。
また、操作部72は、前述のような操作を行うことができればツマミに限定されず、ボタン、タッチパネル、これらの組み合わせで構成されていてもよい。また、本実施形態では、ツマミを用いて使用者が電球1から照射される光の色を調節しているが、これに限定されず、例えば、使用者がリモコン装置に所望の色情報を入力することで、調光制御部64が自動で電球1から照射される光の色を調節するように構成されていてもよい。
<第2実施形態>
図7は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第2実施形態を示す部分縦断面図、図8は、図7中のD−D線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の設置数および各支持体に対する支持部の支持形態が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7、図8に示す電球1Aでは、2枚の支持体3がハウジング2の中心軸21回りに等角度間隔に、すなわち、中心軸21を介して配置されている。各支持体3には、それぞれ、両面に1つの発光装置4が設置されている。すなわち、電球1Aには、4つの発光装置4が設けられており、この4つの発光装置4は、発光装置4a、4b、4c、4dで構成されている。
また、各支持体3は、それぞれ、そのハウジング2の内周部241側の縁部35が挟持片261および262で挟持され、結果、片持支持された状態となっている。これにより、支持体3同士は、ハウジング2の中心軸21側の縁部35が互いに離間しており、これらに間に間隙36が形成されている。
例えば、図8中の4つの発光装置4のうちの1つの発光装置4(図8中の符号「4’」が付された発光装置)が寿命で切れた場合、空間52の支持体3を介して図中右側の部分521と、左側の部分522とで温度差が生じる。そして、温度が高い部分522から、温度が低い部分521へ向かって空気が流れることとなり、前述した鏡面51が湾曲凹面であることにより空気に熱対流が生じることと相まって、空間52に熱がこもるのがより確実に防止される。これにより、電球1Aは放熱性により優れたものとなる。なお、電球1Aでは、間隙36は「通気路」として機能するものであると言うことができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第3実施形態を示す部分横断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の設置数が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図9に示す電球1Bでは、4枚の支持体3がハウジング2の中心軸21回りに等角度間隔に配置されている。これにより、例えば前記第2実施形態の電球1Aよりも発光装置4の個数が増加し、その分、照度も増加することができる。このように、本実施形態の構造(支持体3の配置)は、照度を増加させたい場合に有効なものとなる。
本実施形態では、8つの発光装置4が配置されている。8つの発光装置4は、例えば、発光装置4a、4b、4c、4dをそれぞれ2つ有している。そして、図8では、4枚の支持体3によって4つの領域S1〜S4が区画されており、同じ領域内に配置された2つの発光装置4が同じ色の光を出射する発光装置4となっている。具体的には、領域S1には、2つの発光装置4bが配置されており、領域S2には、2つの発光装置4aが配置されており、領域S3には、2つの発光装置4cが配置されており、領域S4には、2つの発光装置4dが配置されている。このような配置とすることにより、各領域S1、S2ごとに単色の光が生成されるため、より効果的に、電球1から照射される光の色を変更することができる。なお、8つの発光装置4の配置は、これに限定されず、例えば、各領域S1〜S4に、異なる色の光Lを出射する発光装置4を配置してもよい。
また、本実施形態では、8つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、8つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第4実施形態>
図10は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第4実施形態を示す側面図、図11は、図10中のE−E線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10、図11に示す電球1Cでは、支持体3Cには、その厚さ方向に貫通する多数の貫通孔37が各発光装置4を囲むように形成されている。これらの貫通孔37は、隣接する貫通孔37同士の間隔(ピッチ)が同じとなるように行列状に配置されている。また、これらの貫通孔37は、平面視で円形であり、その直径が互いに同じである。
例えば、図11中の4つの発光装置4のうちの1つの発光装置4(図11中の符号「4’」が付された発光装置)が寿命で切れた場合、空間52の支持体3Cを介して図中上側の部分523と、下側の部分524とで温度差が生じる。そして、温度が高い部分523から、温度が低い部分524へ向かって空気が流れることとなり、前記第2実施形態と同様に、前述した鏡面51が湾曲凹面であることにより空気に熱対流が生じることと相まって、空間52に熱がこもるのがより確実に防止される。これにより、電球1Cは、放熱性により優れたものとなる。なお、電球1Cでは、各貫通孔37は、それぞれ「通気路」として機能するものであると言うことができる。
また、例えば発光装置4’が切れた場合、部分523側で照らされる光Lと、部分524側で照らされる光Lとで照度の差が生じそうになるが、光Lは、各貫通孔37を介して部分523と部分524との間を行き来することができるため、その結果、前記照度の差が生じるのを防止することができる。これにより、たとえ1つの発光装置4が切れたとしても、電球1Cからは全体として均一の光Lが照射され、よって、家屋内の光Lが当たる部分に明るい部分と暗い部分とが生じるのが防止される。
なお、貫通孔37の形成には、例えば、打ち抜き加工を用いることができる。
また、各貫通孔37は、それぞれ、その大きさが同じであるものに限定されず、例えば、互いに異なっていてもよい。
また、貫通孔37の配設密度は、発光装置4から遠ざかる方向に向かって減少していてもよい。
<第5実施形態>
図12は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第5実施形態を示す部分縦断面図、図13は、図12に示す電球が有する支持体の斜視図、図14は、図12中のF−F線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の設置数および形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図12、図13に示すように、本実施形態では、側面視で「L」字状をなす支持体3Dが2枚設けられている。そして、各支持体3Dには、それぞれ、3つの発光装置4が配置されている。
各支持体3Dは、それぞれ、ハウジング2の中心軸21と平行な第1の基板31Dと、第1の基板31Dの上端に連続して形成され、中心軸21に垂直な第2の基板32Dとで構成されている。第1の基板31Dは、その平面視での形状が長方形または正方形をなしており、第2の基板32Dは、その平面視での形状が半円形をなしている。このような形状の2枚の支持体3Dは、第1の基板31Dの裏面同士が間隙39を介して互いに対向配置されている。間隙39を中心軸21が通っている。
そして、各支持体3Dの、第1の基板31Dの表面には、2つの発光装置4が水平方向に間隔をおいて搭載され、第2の基板32Dの下面には、1つの発光装置4が搭載されている。第1の基板31Dに設けられた2つの発光装置4は、それぞれ、発する光Lの光軸が第1の基板31Dの法線と平行となるように、すなわち中心軸21に対して直交するように配置されている。一方の第2の基板32Dに設けられた発光装置4は、発する光Lの光軸が第2の基板32Dの法線と平行となるように、すなわち中心軸21と平行となるように配置されている。すなわち、第1の基板31Dに設けられた2つの発光装置4と、第2の基板32Dに設けられた発光装置4の光軸は、互いに直交している。
以上のような配置により、一方の支持体3D上にある各発光装置4からの光Lと、他方の支持体3Dにある各発光装置4からの光Lとが対称的に下方に向かって照射され、よって、例えば家屋内を均一に照らすことができる。
各支持体3Dは、例えば、1枚の板状をなす部材を「L」字状に折り曲げて形成したものであってもよいし、2枚の板状をなす部材同士を「L」字状に接合したものであってもよい。これにより、各支持体3Dを容易に製造することができる。そして、製造された支持体3Dは、前者の場合、第1の基板31Dおよび第2の基板32Dが一体的に形成されたものとなり、後者の場合、第1の基板31Dおよび第2の基板32Dが接合されたものとなる。
なお、支持体3Dの間に形成された間隙39の間隙距離dは、0.5〜7.0mmであるのが好ましく、2.0〜5.0mmであるのがより好ましい。これにより、例えば、各発光装置4が発光するのに伴って生じた熱が、間隙39内の空気を介して、一方の支持体3Dから他方の支持体3Dへ伝達するのが防止または抑制される。
図14に示すように、ハウジング2の大径部24の内周部241には、一対の支持体3Dを固定する固定部26Dが設けられている。この固定部26Dは、一対の支持体3Dを間隙を介して互いに対向させたままの状態で固定することができる。
固定部26Dは、間隙に挿入される一対の小片261Dを有している。これらの小片261Dは、ハウジング2の中心軸21を介して配置され、2枚の第1の基板31Dの縁部で挟持されている。そして、この挟持状態のまま、2枚の第1の基板31Dは、ボルト263およびナット264によって小片261Dにネジ止め固定されている。
このような構成の固定部26Dでは、各小片261Dが一方の第1の基板31Dの裏面にも、他方の第1の基板31Dの裏面にも当接した状態となる。これにより、ハウジング2は、各第1の基板31Dとの接触面積をできる限り大きく確保することができる。そして、各発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、主に第1の基板31Dに配置された発光装置4の熱は、第1の基板31Dおよび固定部26Dを順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、ハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。このように電球1は、放熱性に優れたものとなっている。
また、ハウジング2の大径部24の途中には、中心軸21と直交する板状の当接部242が大径部24と一体的に形成されている。当接部242は、各支持体3Dの第2の基板32Dの上面に当接する部分である。この当接部242が形成されていることにより、ハウジング2と各支持体3Dとの接触面積が増加し、すなわち、接触面積をできる限りより大きく確保することができる。そして、発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、主に第2の基板32Dに配置された発光装置4の熱は、第2の基板32Dおよび当接部242を順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、このハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。
本実施形態では、各支持体3Dにそれぞれ3つずつ、計6つの発光装置4を有している。これら6つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cとを有している。そして、各支持体3Dには、発光装置4a、4b、4cが1つずつ配置されている。これにより、一方の支持体3Dに設けられた3つの発光装置4によって各色の光を合成でき、同様に、他方の支持体3Dに設けられた3つの発光装置4によって各色の光を合成できるため、より効果的に、電球1Dから照射される光の色を変更することができる。なお、本実施形態では、白色の光Lを出射する発光装置4dが省略されているが、発光装置4a、4b、4cからの光Lを合成することにより、白色の光を得ることができる。
また、一方の支持体3Dに設けられた3つの発光装置4a、4b、4cと、他方の支持体3Dに設けられた3つの発光装置4a、4b、4cとは、中心軸を介して対称的に配置されている。これにより、電球1からの光の色をより均一にすること、すなわち、色ムラを無くすことができる。
また、本実施形態では、6つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、6つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第6実施形態>
図15は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第6実施形態を示す部分縦断面図、図16は、図15中のG−G線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状が異なること以外は前記第5実施形態と同様である。
図15に示す電球1Eでは、支持体3Eは、側面視で「T」字状をなすものであり、ハウジング2の中心軸21と平行な1枚の第1の基板31Eと、第1の基板31Eの上端に接合され、中心軸21に垂直な1枚の第2の基板32Eとで構成されている。第1の基板31Eは、その平面視での形状が長方形または正方形をなす。第2の基板32Eは、その平面視での形状が円形をなす。
そして、図15に示すように、第1の基板31Eには、その一方の面に2つの発光装置4が水平方向に間隔をおいて搭載され、他方の面にも2つの発光装置4が水平方向に間隔をおいて搭載されている。また、図15に示すように、第2の基板32Eには、その下面に第1の基板31Eを介して両側に1つずつ発光装置4が搭載され、上面にも第1の基板31Eを介して両側に1つずつ発光装置4が搭載されている。
また、第1の基板31Eおよび第2の基板32Eには、それぞれ、その厚さ方向に貫通する多数の貫通孔37Eが各発光装置4を囲むように形成されている。これらの貫通孔37Eは、隣接する貫通孔37E同士の間隔(ピッチ)が同じとなるように行列状に配置されている。また、これらの貫通孔37Eは、平面視で円形であり、その直径が互いに同じである。
このような電球1Eは、例えば前記第1実施形態の電球1よりも発光装置4の個数が増加し、その分、照度も増加することができる。このように電球1Eは、照度を増加させたい場合に有効な構造となっている。
図16に示すように、固定部26Eは、第1の基板31Eの両側の縁部をそれぞれ挟持する一対の挟持片262E、263Eを有している。また、挟持片262E、263Eに挟持された第1の基板31Eは、ボルト263によって挟持片262Eおよび263Eにネジ止めされている。
固定部26Eでは、挟持片262Eが第1の基板31Eの一方の面に当接し、挟持片263Eが第1の基板31Eの他方の面に当接した状態となる。これにより、ハウジング2は、第1の基板31Eとの接触面積をできる限り大きく確保することができる。そして、各発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、その熱は、第1の基板31Eおよび固定部26Eを順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、ハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。このように電球1Eは、放熱性に優れたものとなっている。
本実施形態では、第1の基板31Eおよび第2の基板32Eにそれぞれ4つずつ、計8つの発光装置4を有している。これら8つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cと、2つの発光装置4dとを有している。そして、図15中、第1の基板31Eの一方側(左側)に、発光装置4a、4b、4c、4dが1つずつ配置され、同様に、他方側(右側)にも発光装置4a、4b、4c、4dが1つずつ配置されている。これにより、前記一方側および前記他方側にて、それぞれ、各色の光を合成できるため、より効果的に、電球1Eから照射される光の色を変更することができる。
なお、本実施形態では、第2の基板32Eの上面に発光装置4dを設けている。発光装置4a、4b、4cからの光Lを合成することにより白色の光が得られる点から、白色の光Lを出射する発光装置4は、明るさを増大するための、予備的な発光装置であるとも言える。そのため、8つの発光装置4の配置のうち、比較的光が届きにくい場所にある発光装置4を発光装置4dとすることにより、電球1からの光の色を変更する機能を高く維持することができる。
また、本実施形態では、8つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、8つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第7実施形態>
図17は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第7実施形態における支持体と支持体に設置された発光装置とを示す斜視図、図18は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第7実施形態における支持体と支持体に設置された発光装置とを示す側面図、図19は、図17中のH−H線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、主に支持体の形状が異なること以外は、前記第5実施形態と同様である。
図17〜図19に示す電球1Fでは、支持体3Fは、ハウジング2の中心軸21回りに等角度間隔に、すなわち、中心軸21を中心として放射状に配置された複数枚(図示の構成では3枚)の第1の基板31Fと、各第1の基板31Fに一括して接合された1枚の第2の基板32Fとで構成されている。各第1の基板31Fは、それぞれ、その平面視での形状が長方形または正方形をなす。第2の基板32Fは、その平面視での形状が円形をなす。
そして、各第1の基板31Fの同じ側、すなわち、中心軸21を中心とした反時計回り方向を臨む表面311Fにそれぞれ1つの発光装置4が搭載されている。第2の基板32Fの下面には、3つの発光装置が搭載されており、各発光装置4は、それぞれ、隣接する2枚の第1の基板31Fの間に配置されている。
このような構成の電球1Fも、前述した実施形態の電球と同様に、放熱性に優れ、光Lを均一に照射することができる。また、水平方向を照射する発光装置4の数が多くなることにより、水平方向の照度をより増加させることができると言う利点もある。
なお、第1の基板31Fの設置数は、本実施形態では3枚であったが、これに限定されず、例えば、4枚以上であってもよい。第1の基板31Fを4枚以上にすることで水平方向の照度をさらに増加することができる。また、第2の基板32Fの上面にも発光装置4が設置されていてもよい。
本実施形態では、計6つの発光装置4を有している。これら6つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cとを有している。そして、1組の発光装置4a、4b、4cが3枚の第1の基板31Fに設けられており、他の1組の発光装置4a、4b、4cが第2の基板32Fに設けられている。また、第2の基板32Fに設けられた各発光装置4a、4b、4cは、それぞれ、第1の基板31Fに設けられた発光装置4a、4b、4cに対応するように(同じ領域に位置するように)設けられている。
また、本実施形態では、6つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、6つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第8実施形態>
図20は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第8実施形態を示す部分縦断面図、図21は、図20に示す電球での発光素子が配置された支持体を示す斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第8実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図20に示す電球1Hでは、大径部24の内周部241は、鏡面となっており、各発光装置4からの光Lを反射するリフレクタ(光反射部)としても機能している。このような内周部241により、光Lを下方に向かって確実に導くことができる。なお、鏡面の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、大径部24の内周部241にめっきを施し、さらに鏡面加工(鏡面研磨)を施す方法等が挙げられる。この方法の場合、ハウジング2の鏡面となる部分に例えばミラー部材を別途設けるよりも、ハウジング2の軽量化が図れる。
また、図20、図21に示すように、支持体3Hは、その中心軸31Hに沿って内径および外径が一定の筒状をなし、ハウジング2の大径部24に当該の大径部24と同心的に配置、固定されたものである。このような支持体3Hには、6つの発光装置4が支持されている。
また、図20、図21に示すように、支持体3Hには、横断面形状が正六角状をなす本体部32Hと、本体部32Hの上端に外側(ハウジング2の内周部241)に向かって突出した6枚の突出片33Hが形成されている。一方、ハウジング2の内周部241には、その周方向に沿って等間隔に(各突出片33Hに対応する位置に)、一対の挟持片243Hが6組配置されている。そして、各組の挟持片243Hがそれぞれ支持体3Hの突出片33Hを挟持している。また、一対の挟持片243Hに挟持された突出片33Hは、ボルト27Hによって各挟持片243Hにネジ止めされている。これにより、突出片33Hに対する挟持状態が維持され、よって、支持体3Hがハウジング2から不本意に離脱するのが確実に防止される。
支持体3Hの本体部32Hは、前述したようにその横断面形状が正六角状をなすものであり、外周部321Hがハウジング2の大径部24の内周部241から離間している。そして、本体部32Hの外周部321Hを構成する6枚の面322Hにそれぞれ1つの発光装置4が設置されている。これにより、各発光装置4は、それぞれ、本体部32Hの外周部321Hにその周方向に沿って等間隔に配置され、発する光Lの光軸方向が支持体3Hの中心軸31H方向と直交した状態となる。そして、各発光装置4からの光Lは、外側に向かって出射することができる。
また、各面322Hは、それぞれ、鏡面となっており、ハウジング2の内周部241で反射した各発光装置4からの光Lをさらに反射するリフレクタとして機能する。鏡面の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、支持体3Hの本体部32Hの外周部321Hにめっきを施し、さらに鏡面加工を施す方法等が挙げられる。この方法の場合、支持体3Hの鏡面となる部分に例えばミラー部材を別途設けるよりも、支持体3Hの軽量化が図れる。
このような支持体3Hは、例えば、1枚の板状をなす部材を折り曲げて筒状に形成したものであってもよいし、6枚の板状をなす部材同士を筒状に連結したものであってもよい。これにより、支持体3Hを容易に製造することができる。
本実施形態では、計6つの発光装置4を有している。これら6つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cとを有している。そして、6つの発光装置4は、同じ色の光Lを出射する発光装置4同士が中心軸31Hを介して対向するように配置さている。なお、6つの発光装置4の配置は、これに限定されず、例えば、同じ色の光Lを出射する発光装置4同士が、支持体3Hの周方向に隣り合うように配置してもよい。
また、本実施形態では、6つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、6つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第9実施形態>
図22は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第9実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第9実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の配置状態が異なること以外は前記第8実施形態と同様である。
図22に示す電球1Iでは、支持体3Hの6枚の突出片33Hの下面にそれぞれ1つの発光装置4が設置されている。このような電球1Iでは、本体部32Hに設けられた発光装置4からの光Lがカバー13を介して外方に向かって照射されるのと、突出片33Hに設けられた発光装置4からの光Lもカバー13を介して外方に向かって照射されるのとが相まって、照度が増加することとなる。このように、本実施形態の構造は、照度を増加させたい場合に有効なものとなる。
本実施形態では、本体部32Hに設けられた6つの発光装置4と、突出片33Hに設けられた6つの発光装置4の計12つの発光装置4を有している。本体部32Hに設けられた6つの発光装置4と、突出片33Hに設けられた6つの発光装置4は、それぞれ、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cとを有している。
そして、本体部32Hに設けられた6つの発光装置4は、同じ色の光Lを出射する発光装置4同士が中心軸31Hを介して対向するように配置さている。また、突出片33Hに設けられた6つの発光装置4は、その突出片33Hと接続する面322Hに設けられた発光装置4と同じ色の光Lが出射されるように設けられている。
また、本実施形態では、12つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、12つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する2つの発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第10実施形態>
図23は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第10実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第10実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状および発光装置の配置状態が異なること以外は前記第8実施形態と同様である。
図23に示す電球1Jでは、支持体3Jの本体部32Jの外周部321Jは、その外径が下方(ハウジング2の下端開口部22側)に向かって漸減したテーパ状をなしている。これにより、外周部321Jを構成する6枚の各面322Jがそれぞれ支持体3Jの中心軸31Jに対し所定のテーパ角度で傾斜する。
このような形状の外周部321Jには、その周方向に隣接する2つの発光装置4同士が支持体3Jの中心軸31J方向にズレて配置されている。すなわち、隣接する2つの発光装置4同士では、一方の発光装置4が高い位置に配置され、他方の発光装置4が低い位置に配置されている。
このような構成の電球1Jでは、ハウジング2の内周部241と支持体3Jの外周部321Jとの間で反射して、カバー13から出射する光L(図23中の光L1)と、反射せずにカバー13から出射する光L(図23中の光L2)とがある。図23に示すように、光L2は、光L1よりも電球1Jから遠位の位置まで届く。これにより、電球1Jは、より広い範囲を均一に照明することができるものとなる。
<第11実施形態>
図24は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第11実施形態を示す部分縦断面図、図25は、図24に示す電球での発光素子が配置された支持体を示す斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の配置状態が異なること以外は前記第8実施形態と同様である。
図24、図25に示す電球1Kでは、支持体3Hの本体部32Hの内周部323Hにもその周方向に沿って3つの発光装置4が配置されている。図示の構成では、支持体3Hの横断面形状の正六角形の各辺を構成する部分、すなわち、内周部323Hを構成する6枚の面324Hのうち3枚の面324H上にそれぞれ1つの発光装置4が設置されている。すなわち、6枚の面324Hに対し1枚置きに発光装置4が設置されている。
従って、電球1Kでは、各発光装置4が設置された面324Hと対向する面324Hでは、発光装置4が省略された状態となる。
また、各面324Hは、それぞれ、外周部321Hを構成する各面322Hと同様に鏡面となっており、各発光装置4(内周部323Hに設けられた発光装置4)からの光Lを反射するリフレクタとして機能する。鏡面の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、支持体3Hの内周部323Hにめっきを施し、さらに鏡面加工を施す方法等が挙げられる。
以上のような構成により、内周部323Hに設けられた各発光装置4からの光Lは、当該発光装置4の対面である面324Hで確実に反射して、下方へ向かうこととなる。そして、下方へ向かった光Lは、カバー13を介して外方へ確実かつ均一に照射されることとなる。電球1Kでは、内周部323Hに設けられた各発光装置4からの光Lと、外周部321Hに設けられた各発光装置4からの光Lとが相まって、照度が増加することとなる。このように、本実施形態の構造は、照度を増加させたい場合に有効なものとなる。
本実施形態では、内周部323Hに設けられた3つの発光装置4と、外周部321Hに設けられた6つの発光装置4の計9つの発光装置4を有している。外周部321Hに設けられた6つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cとを有しており、同じ色の光Lを出射する発光装置4同士が中心軸31Hを介して対向するように配置さている。一方、内周部323Hに設けられた3つの発光装置4は、全て発光装置4dである。これにより、内周部323Hで白色の光を得、外周部321Hで所望の色の光を得ることができるため、より効果的に、電球1Kから照射される光の色を変更することができる。
また、本実施形態では、9つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、9つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第12実施形態>
図26は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第12実施形態における支持体を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第12実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状が異なること以外は前記第8実施形態と同様である。
図26に示す電球1Lでは、支持体3Lの本体部32Lにその厚さ方向に貫通する多数の貫通孔34Lが形成されている。これらの貫通孔34Lは、隣接する貫通孔34L同士の間隔(ピッチ)が同じとなるように行列状に配置されている。また、これらの貫通孔34Lは、平面視で円形であり、その直径が互いに同じである。
例えば発光装置4(4’)が寿命で切れたが切れた場合、支持体3Lの内側で照らされる光Lと、支持体3Lの外側で照らされる光Lとで照度の差が著しく生じそうになるが、光Lは、各貫通孔34Lを介して支持体3Lの内側と外側との間を行き来することができるため、切れた発光装置4(4’)分の光Lが補完され、その結果、前記照度の差が生じるのを防止することができる。
<第13実施形態>
図27は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第13実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第13実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ハウジングの構成が異なること以外は、前記第8実施形態と同様である。
図27に示す電球1Mでは、ハウジング2の大径部24の途中に、中心軸21と直交する板状の当接部26Mが設置されている。当接部26Mは、各突出片33Hの上面に当接する部分である。この当接部26Mが形成されていることにより、ハウジング2と支持体3Hとの接触面積が増加し、すなわち、接触面積をできる限りより大きく確保することができる。そして、各突出片33Hに配置された発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、その熱は、主に突出片33H、当接部26Mを順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、このハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。
<第14実施形態>
図28は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第14実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第14実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の設置数が増加したこと以外は、前記第13実施形態と同様である。
図28に示す電球1Nでは、当接部26Mの下面の中央部に基板8Nを介して発光装置4dが設置されている。基板8Nは、支持体3を構成する前述した積層体と同様のものであり、リード線を介して変更手段6と電気的に接続されている。このような構成の電球1Nにより、当該電球1N直下の光量が増加する。
<第15実施形態>
図29は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第15実施形態を示す部分縦断面図、図30は、図29中のI−I線断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第15実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の形状および発光装置の配置が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図29、図30に示す電球1Pでは、支持体3Pは、筒状をなし、ハウジング2の大径部24の内周部241に同心的に配置、固定されている。支持体3Pのハウジング2に対する固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法、嵌合による方法、ネジ止めによる方法等が挙げられる。
図30に示すように、支持体3Pは、大径部24の内周部241の周方向に沿った筒状をなし、その横断面形状が正八角形のものである。そして、正八角形の各辺を構成する部分、すなわち、支持体3Pの内周部31Pを構成する8枚の面311Pにそれぞれ1つの発光装置4が設置されている。これにより、各発光装置4は、それぞれ、支持体3Pの内周部31Pにその周方向に沿って等間隔に配置された状態となり、支持体3Pの中心軸32Pに向かって、すなわち大径部24の縁部から中心軸32Pに向けて光Lを出射することができる。
また、支持体3Pの内周部31Pは、その内径が上方に向かって漸減するテーパ状をなしている。これにより、各面311Pがそれぞれ所定のテーパ角度で傾斜する。各面311Pは、それぞれ、鏡面となっており、各発光装置4からの光Lを反射するリフレクタとして機能する。鏡面の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、支持体3Pの内周部にめっきを施し、さらに鏡面加工を施す方法等が挙げられる。この方法の場合、支持体3Pの鏡面となる部分に例えばミラー部材を別途設けるよりも、支持体3Pの軽量化が図れる。
また、各発光装置4は、支持体3Pに対しハウジング2の上端開口部23側に偏在して、できる限り支持体3Pの奥側に配置された状態となっている。
前述したように、支持体3Pは、その横断面形状が正八角形の筒体で構成されている。一方、支持体3Pを収納するハウジング2も、大径部24の内周部241の横断面形状が正八角形の筒体で構成されている。これにより、支持体3Pの外周部とハウジング2の大径部24の内周部241とが当接した状態となり、互いの接触面積をできる限り大きく確保することができる。そして、各発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、その熱は、支持体3Pを介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、ハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。このように電球1Pは、放熱性に優れたものとなっている。
本実施形態では、8つの発光装置4が設けられている。この8つの発光装置4は、2つの発光装置4aと、2つの発光装置4bと、2つの発光装置4cと、2つの発光装置4dとを有しており、同じ色の光Lを出射する発光装置4同士が中心軸32Pを介して対向するように配置さている。なお、8つの発光装置4の配置は、これに限定されず、例えば、同じ色の光を出射する発光装置4同士が隣り合うように配置してもよい。また、8つの発光装置4の種類については、これに限定されず、例えば、発光装置4a、4b、4cがそれぞれ1つずつであり、残りの5つが発光装置4dであってもよい。
また、本実施形態では、8つの発光装置4が配置されているため、それに合わせて、8つの第2の操作ツマミを設けてもよい。すなわち、1つの発光装置4に対して1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。また、例えば、同じ色の光Lを出射する発光装置4ごとに1つの第2の操作ツマミを設けてもよい。
<第16実施形態>
図31は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第16実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第16実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、支持体の構成および発光装置の設置数が異なること以外は、第15実施形態と同様である。
図31に示す電球1Qでは、支持体3Qは、その基端に突出片33Qを有している。突出片33Qは、支持体3Qの中心軸32Qに向かって突出したリング状をなす部分である。
この突出片33Qの下面には、1つまたは複数の発光装置4が設置されている。そして、電球1Qでは、発光装置4からの光Lがカバー13を介して外方に向かって照射されるのと、発光装置4からの光Lもカバー13を介して外方に向かって照射されるのとが相まって、照度が増加することとなる。このように、本実施形態の構造は、照度を増加させたい場合に有効なものとなる。
突出片33Qの下面に設けられた複数の発光装置4は、発光装置4a、4b、4c、4dから任意に選択することができる。
また、ハウジング2の大径部24の途中には、中心軸21と直交する板状の当接部26Qが大径部24と一体的に形成されている。当接部26Qは、突出片33Qの上面に当接する部分である。この当接部26Qが形成されていることにより、ハウジング2と支持体3Qとの接触面積が増加し、すなわち、接触面積をできる限りより大きく確保することができる。そして、前記増設された各発光装置4がそれぞれ発光に伴い発熱した際、その熱は、主に突出片33Q、当接部26Qを順に介してハウジング2に十分かつ確実に伝達される。さらに、このハウジング2で受けた熱は、当該ハウジング2から外部に放熱される。このように、電球1Qは、発光装置が増加しても、放熱性に優れたものとなっている。
<第17実施形態>
図32は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第17実施形態を示す部分縦断面図、図33は、図32中のJ−J線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第17実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の配置状態が異なること以外は、前記第15実施形態と同様である。
図32、図33に示す電球1Rでは、支持体3Rは、その横断面形状が正六角形のものとなっている。そして、この支持体3Rの内周部31Rを構成する6枚の面311Rのうち、3枚の面311R上にそれぞれ1つの発光装置4が設置されている。すなわち、支持体3Rの6枚の面311Rに対し1枚置きに発光装置4が計3つ設置されている。
従って、電球1Rでは、各発光装置4が設置された面311Rと対向する(中心軸32Rを介して反対側の)面311Rでは、発光装置4が省略された状態となる。これにより、各発光装置4からの光Lは、当該発光装置4の対面である面311Rで確実に反射することができ、よって、より確実に下方へ向かうことができる。そして、各光Lは、カバー13を介して外方へより確実かつ均一に照射されることとなる。
3つの発光装置4は、発光装置4a、4b、4cを1つずつ有している。
<第18実施形態>
図34は、本発明の照明器具を電球に適用した場合の第18実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光源装置および照明器具の第18実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、発光装置の配置状態が異なること以外は、前記第17実施形態と同様である。
図34に示す電球1Sでは、支持体3Rの内周部31Rの周方向に隣接する2つの発光装置4同士は、支持体3Rの中心軸32R方向にズレて配置されている。すなわち、隣接する2つの発光装置4同士では、一方の発光装置4が高い位置に配置され、他方の発光装置4が低い位置に配置されている。
このような構成の電球1Sでは、支持体3Rに反射して、カバー13から出射する光L1と、支持体3Rに反射せずにカバー13から出射する光L2とがある。図34に示すように、光L2は、光L1よりも電球1Sから遠位の位置まで届く。これにより、電球1Sは、より広い範囲を均一に照明することができるものとなる。
以上、本発明の光源装置および照明器具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光源装置および照明器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明の光源装置および照明器具は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明の照明器具は、前述したように電球に適用することができ、その場合、例えば、ダウンライトなどの天井照明、スポットライトなどの間接照明、プロジェクタなどの発光光源に適用することができる。