JP5654844B2 - 熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材及び熱交換器 - Google Patents
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従来、アルミニウム合金からなる熱交換器において、水分と接触する環境下において水和反応が進行し、水酸化アルミニウムからなる白色の腐食生成物が生成されることがあり、この腐食生成物が乾燥された白色の生成物を熱交換器の設置環境に吹き出してしまう問題を回避するため、熱交換器をアルカリ珪酸塩水溶液に浸漬して表面処理する技術が知られている。(特許文献1参照)
また、熱交換器用フィンの間に水滴が残存して通風抵抗を増加し熱交換効率を低下させる現象を防止するために、フィン材表面を多孔性シリカ微粒子を含有する有機高分子樹脂溶液で表面処理する技術(特許文献2参照)、あるいは、アクリル系樹脂などからなる被膜形成有機高分子物質と水に不溶の5〜10μmの粒子径のSiO2及びまたはTiO2を含む水性組成物で塗装してから乾燥し、乾燥後の被膜でもって被覆する技術が知られている。(特許文献3参照)
このため、これらの汚れを除去するために、アルカリ性の洗浄剤を用いて室内機の熱交換器を洗浄することが一般に行われている。
ここで表面未処理のアルミニウム材の場合、アルカリ洗浄液で洗浄すると単純にアルミニウムが溶解し、表面は清浄な状態となる。しかし、親水性の被膜を有しているアルミニウム材の場合、アルカリ洗浄液で洗浄を行うと、洗浄液が親水性被膜中を浸透し、下地のアルミニウムを侵すが、溶解したアルミニウムを含むイオンは塗膜を透過することができず、結果として塗膜下にアルミニウム水酸化物層を生成するため、塗膜の下が腐食した状態を呈する。そして、このアルミニウム水酸化物層は多数の水酸基を有するため、空気中の臭気成分を吸着し易く、珪酸塩系の表面処理を用いた場合と同様に運転中に悪臭を発する問題がある。
従来、親水性被膜である塗膜としては、ポリビニルアルコールやセルロース系高分子などのように多数の水酸基を持つことによって親水性を有するもの、ポリアクリル酸系の樹脂のようにカルボキシル基やカルボキシル基アルカリ金属塩を多数有することによって親水性を有するものが主に使用されている。
水酸基を有する塗膜は焼き付けた際にあまり水酸基自体は反応せず、水酸基同士が水素結合によって塗膜を形成している場合が多い。この水素結合はかなり強固であるために耐水性は充分に有している。しかし、本発明者らの研究によれば、強アルカリ性の液に接触した場合は、水素結合は容易に切れ、臭気を吸着し易くなる。またカルボキシル基を多く含む塗膜はカルボキシル基同士がエステル結合によって架橋しているが、この結合も強アルカリ性の液体に接触すると加水分解し臭気を吸着し易くなるという欠点がある。
本発明の熱交換器は、上記熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材を複数枚備えてなることを特徴とする。
したがって、本発明によれば、親水性に優れ、且つ、アルカリ洗浄しても臭気の発生を抑えることができる熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材並びにそれを備えた熱交換器を提供できる。
図1は、本発明に係る耐アルカリ性アルミニウムフィン材の一例を示す斜視図、図2は同アルミニウムフィン材の部分断面図、図3は同アルミニウムフィン材の親水性被膜の構成を模式的に示す部分拡大断面図、図4は同アルミニウムフィン材を備えた熱交換器の一例を示す斜視図である。
この例の耐アルカリ性アルミニウムフィン材10は細長い短冊形状を有しており、銅製の伝熱管を通すラッパ状のフレア11が、長さ方向に単列、或いは複数列で等間隔に配されている。また、アルミニウムフィン材10の表面には、伝熱性能の向上を目的にスリット12などを必要箇所に設けることがある。
図1に示すフィン材10は、図2に示すように、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるフィン用の板材13の表面に、耐食性を有する下地被膜14と親水性被膜15が形成されてなるものである。
フィン用の板材13としては、燐酸クロメート処理などの表面処理を施したアルミニウムまたはアルミニウム合金板などが好適に用いられる。板材13の形状は、特に限定されず、フィン材が適用される熱交換器の形態に応じて適宜選択される。
耐食性を有する下地被膜14は、前述の如く、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる板材13自体がアルカリによって腐食すると、水酸化物が生じ臭気を吸着し易くなるため、板材13自体のアルカリによる腐食を防ぐために形成される。
下地被膜14は、処理液をフィン用の板材13の表面に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を焼き付けることによって得られる被膜である。下地被膜14を形成する被膜の種類としては、エポキシ系、アクリル系、ポリエステル系など何れのものも使用できるが、ジイソシアネートと平均分子量1000以上のポリオールを必須成分として反応させたウレタン重合物を水に溶解もしくは分散させた処理液を塗布焼付けして形成されたものが最も好適に用いることができる。エポキシ系、アクリル系またはポリエステル系の処理液を塗布焼付けして形成された下地被膜14は、板材13の腐食を抑えることができるが、下地被膜14自体がアルカリ洗浄液に侵されることから、薄膜で塗工し、臭気吸着するサイトを出来る限り抑える必要がある。これに対し、ジイソシアネートと平均分子量1000以上のポリオールを必須成分として反応させたウレタン重合物を水に溶解もしくは分散させた処理液を塗布焼付けして形成された下地被膜14は、耐アルカリ性に優れておりアルカリ洗浄した塗膜でも臭気の吸着はきわめて少ないため特に好ましい。
さらに、ポリオールの平均分子量は1000〜5000の範囲であることがより好ましい。ポリオールの平均分子量が5000を超えるようになると、塗膜の硬度が下がりすぎるため、板材13に塗布した後にコイル状に巻き付けると、塗膜どうしがブロッキングし易くなり(密着し易くなり)、コイルを巻き戻す時に剥がれなくなるというトラブルを発生し易くなる場合がある。
より具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどのポリエーテルジオール、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの多価カルボン酸とエチレングリコール、1,2プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのポリオール成分及び、メチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジメチロール酪酸などのカルボキシル基含有ポリオールとの反応によって得られるポリエステルポリオールなどを用いることができる。この場合、カルボキシル基含有モノマーの比率が高すぎると、アルカリ洗浄時の臭気に悪影響を与えるため、カルボキシル基含有モノマー/低分子ポリオール成分が1/2(重合比)以下である方が好ましい。
また、これらのポリオールは2種類以上のものを混合して用いても構わない。
ここでフィン用の板材13にあっては、無処理のもの、リン酸クロメート被膜を形成したもの、または、プライマーとなる樹脂被膜を予め塗装したものなど、いずれの形態であっても差し支えない。また、焼付け温度についても特に制限はないが、250℃を超える温度で焼き付けるとエーテル系のポリオールを用いた場合などに熱分解が発生し、塗膜強度が著しく低下する場合もあるので、250℃以下の温度、例えば、180℃〜230℃の範囲が好ましい。
以上説明の如く得られた下地被膜14は接触角50〜80゜程度であるので、エアーコンディショナーの室内機用のフィン材として使用するには親水性が不足している。そのため本実施形態では、下地被膜14の上に親水性被膜15を塗布し、親水性を向上させている。
親水性被膜15は、下地被膜14が形成された板材13の下地被膜14の表面に、微粒子と高分子化合物とを含む塗料を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を焼付けることによって得られる被膜である。
親水性を有する被膜を得るためには親水性の官能基が必要となるが、前述したように水酸基やカルボキシル基を多数含む樹脂を用いた被膜では、アルカリ液処理後に、臭気を吸着しやすくなるという問題があった。そこで、本発明者らは、出来る限り水酸基やカルボキシル基という親水性基を含まずに、親水性を有する被膜を得るための検討を行った。その結果、(a1)N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミドと、(a2)ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマーと、を必須成分として、これら(a1)成分および(a2)成分を共重合して得られる微粒子(A)と、ポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物(B)と、を含む塗料を塗布焼付けして得られる親水性被膜15が、従来の親水性被膜に比べて水酸基やカルボキシル基を少量に押さえつつ、高い親水性が得られることを見出した。
図3に示す如く、本実施形態の親水性被膜15は、微粒子(A)と高分子化合物(B)とを含む塗料を塗布焼付けして形成され、高分子化合物(B)により形成された高分子膜15B中に、微粒子15Aが分散されて構成される。
微粒子(A)は、(a1)N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミドと、(a2)ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマーと、を必須成分として、これら(a1)成分および(a2)成分を共重合することにより得られる。
これらのモノマー((a1)成分および(a2)成分)の重量比については特に限定されないが、微粒子(A)を形成する全モノマー成分100重量部に対して、N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミド(a1)が30〜90重量部、ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマー(a2)が10〜70重量部程度の比で用いることができる。N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミド(a1)が30重量部未満であると、微粒子(A)中の架橋程度が小さくなり過ぎ、アルカリ洗浄時に構造が破壊されて臭気を吸着し易くなってしまうと共に、下地被膜14への密着性も低下するおそれがある。また、ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマー(a2)が10重量部未満であると、形成される親水性被膜15の親水性が低くなると共に、該被膜の滑性が低下してプレス加工時の金型への焼きつき等が発生し易くなるおそれがある。
また、必要に応じてポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマーを2種以上併用しても構わない。但し、アクリル酸やメタクリル酸などカルボキシル基を含むモノマーを多量に配合すると、アルカリ洗浄時の臭気に悪影響を与える場合もある。
上記共重合を行う温度は、70℃以上、溶剤の沸点以下が望ましい。70℃以下の温度では微粒子(A)内の架橋反応が充分に進まず、この微粒子(A)を用いて形成される被膜が臭気を吸着し易いものになってしまうおそれがある。
このようにして得られた微粒子(A)の分散液は、後の塗装工程に適した粘度に調整するため、適当量の水を添加することができる。ここで、水の添加量は特に限定されず、適宜調整可能である。
製造される微粒子(A)の粒子径は特に制限されるものではないが、分散液の安定性と最終的に得られる親水性の観点から、数平均粒子径で0.02〜0.5μm程度が望ましい。
上記のようにして得られた親水性の微粒子(A)は、微粒子(A)表面に反応に寄与する官能基が少ないために、単独で塗布焼付けを行ったとしても強度のある塗膜を得られず、プレス加工時などに剥離をする等、実用に供することができない。そこで、親水性の微粒子(A)の分散液に、ポリオキシアルキレン鎖を含む高分子化合物(B)を、微粒子(A)100重量部に対して、ポリオキシアルキレン鎖を含む高分子化合物(B)が10〜100重量部となるように添加することによって得られる塗料を用いて、親水性被膜15を形成することにより、実用的な強度を持つ親水性被膜15を得ることが出来る。
ポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物(B)は、親水性被膜15形成時の焼付け中に融点を超え液体となり、この液体が親水性の微粒子(A)同士を互いに引き寄せ、所謂セラミック等の焼結の方法の一つである液相焼結的な作用を果たすために強度ある親水性被膜15が得られると考えられる。
さらに、ポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物と微粒子より親水性被膜15が形成されることにより、親水性被膜15の下地被膜14への密着性が良好である。
したがって、本発明の熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材10は、板材13上に耐食性の下地被膜14と親水性被膜15を備えたるため、親水性に優れ、且つ、アルカリ洗浄後にも臭気を吸着しづらく、臭気の発生を抑えることができる。
これは、通常のフィン材を備えた熱交換器であるならば、2層構造の塗膜が形成されていたとしても、下側の下地被膜を通過してアルカリ洗浄液がアルミニウムに到達してアルミニウムの表面を一部溶解し、イオンを含むアルミニウムの溶解物(水酸化物)が下地被膜の内側に残存し、下地被膜を劣化させる結果、下地被膜の劣化部分に臭気を吸着する性質を付与する結果、エアーコンディショナーを設置している室内の臭気成分を吸着し、エアーコンディショナーが臭気を発生させてしまう問題があった。しかし、本実施形態の構造ではこの現象を防止して臭気の発生を防止できる。即ち、前記構造の下地被膜14であるならば、アルカリ洗浄液がアルミニウムに到達してアルミニウムの表面を一部溶解し、イオンを含むアルミニウムの溶解物(水酸化物)が下地被膜の内側に残存しても、下地被膜14のウレタン結合部分がイオンを含むアルミニウムの溶解物(水酸化物)に侵されるおそれが少なく、ウレタン結合部分が周囲の臭気を吸着するようにならないために、臭気発生の少ないフィン材10を提供できるという効果がある。
図4に示す熱交換器20は、図2に示すフィン10と、複数の伝熱管30とを備えたものである。アルミニウムフィン材10は、一定の等間隔で平行に並べられており、アルミニウムフィン材10の相互間に空気が流動するようになっている。伝熱管30は、アルミニウムフィン材10のフレア11を貫通しており、その内部を冷媒が流動するようになっている。
図4に示す熱交換器20は、図1及び図2に示すアルミニウムフィン材10を備えているので、アルミニウムフィン材10の表面(親水性被膜15の表面)に付着した水が容易に濡れ広がって流れ落ち、水滴が発生し難い。このため、フィン材10の隣合う壁面同士の間に、水のブリッジが形成されるのが抑えられ、空気の通風抵抗を小さく抑えることができる。そのため、長期にわたって使用した場合でも熱交換能力が低下しにくいものとなる。
また、アルカリ洗浄剤によりフィン10を洗浄した後であっても、上述の説明の如く親水性被膜15が臭気を吸着することがないので、臭気発生の生じない熱交換器20を提供できる。
N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミド((a1)成分)と、ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマー((a2)成分)と、反応溶媒を表1記載の割合で混合し、この混合液を同表記載の反応条件で反応させて、表1記載の平均粒径を有する微粒子A−1〜A−4が反応溶媒に分散された微粒子分散液を得た。なお、微粒子A−1〜A−4の反応において、ラジカル重合剤として過酸化ベンゾイルを0.5重量部外割添加した。
微粒子(A)とポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物(B)を表2記載の割合で混合することにより、親水性被膜形成用塗料a〜jを得た。なお、微粒子(A)と高分子化合物(B)の混合は、上記で合成した微粒子(A)の分散液を水で希釈した水溶液(濃度20重量%)と、高分子化合物(B)の水溶液(濃度10重量%)を混合することにより行った。
(試料No.S−1〜S−4)
表3記載のポリオールモノマーを予め重合しておいたポリオール化合物と同表記載のジイソシアネートをN−メチルピロリドンの中で窒素気流下、125℃で2時間反応させてポリウレタン系の重合物を得た。ポリオール化合物とジイソシアネートの比は、モル比でポリオール化合物/ジイソシアネート=1:1となるように調整した。
得られたウレタン重合物を、水に溶解することにより、下地被膜形成用の処理液を調製した。次に、得られた処理液をリン酸クロメート処理したJIS規定A1050のアルミニウムからなる板材にバーコーターを用いて表3記載の厚さになるように塗工し、200℃で5分間焼付けを行うことにより、試料No.S−1〜S−4の下地被膜付き板材を得た。
(試料No.S−5〜S−7)
表3記載のエポキシ系、ポリエステル系、アクリル系のいずれかの処理液を、リン酸クロメート処理したJIS規定A1050のアルミニウムからなる板材にバーコーターを用いて表3記載の厚さになるように塗工し、それぞれの塗膜についての最適焼付け温度にて焼付けを行うことにより、試料No.S−5〜S−7の下地被膜付き板材を得た。
(実施例1〜11、比較例1〜4)
上記で作製した下地被膜付き板材の下地被膜上に、表2に示す親水性被膜形成用塗料を表4記載の膜厚となるようにバーコーターで塗工し、表4記載の温度で1分間焼付けを行うことにより実施例1〜11および比較例1〜4のフィン材を作製した。
上記で作製した実施例1〜11および比較例1〜4のフィン材について、アルカリ洗浄後臭気、親水性、および密着性の評価を行った。結果を表5に示す。なお、評価手法は以下の通りである。
(1)アルカリ洗浄後臭気
SHOWA製強力アルミフィンクリーナー:EA115−36を20%に希釈した液に塗装サンプルを10分間浸漬した後、水道水で10分間洗浄し、50℃で乾燥を行った。これを5サイクル繰り返した後、臭気について10名のテスターによる官能試験を実施した。評価点は以下の3段階とした。
○印:ほとんど臭気がない
△印:やや臭気がある
×印:著しい臭気がある
水洗24時間の前処理を行った後、接触角の測定を行った。接触角が30゜以下であれば、実用レベルである。
(3)密着性
JIS K5400 8.5.2 碁盤目テープ法に従い実施した。評価は以下の3段階とした。
○印:評価点数10点
△印:評価点数4〜8点
×印:評価点数0〜2点
表5に示す結果から特に、微粒子100重量部に対してポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物を10〜100重量部含む塗料を用いて親水性被膜を形成したフィン材は、下地被膜への密着性に優れていることが明らかである。
Claims (2)
- アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる板材の上に塗布焼付けにより形成された耐食性を有する下地被膜と、この下地被膜の上に、N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミドと、ポリオキシアルキレン鎖及び重合性二重結合を有するモノマーを必須成分としてそれらを共重合して得られる微粒子100重量部に対して、ポリオキシエチレン鎖を含む高分子化合物10〜100重量部を含む塗料を塗布焼付けしたことによって得られる親水性被膜を具備してなり、
前記下地被膜が、ジイソシアネートと平均分子量1000以上のポリオールを必須成分として反応させたウレタン重合物を水に溶解もしくは分散させた処理液を、前記板材の上に塗布焼付けすることにより形成されてなることを特徴とする熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材。 - 請求項1に記載の熱交換器用耐アルカリ性アルミニウムフィン材を複数枚備えてなる熱交換器。
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