JP5653772B2 - アラミド心線及び動力伝動用ベルト - Google Patents
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Description
また、アラミド心線の表面に被覆されたRFLの被膜の厚みを5〜20μmの範囲に設定することによって、アラミド心線とゴムとの接着力を高めることができるものである。
1670dtexのアラミド繊維(帝人(株)製「テクノーラ」)を3.7回/10cmの撚り数で下撚りして作製されたアラミド繊維単糸を使用した。そしてこのアラミド繊維単糸を第1のRFL液に浸漬して、乾燥する処理をした。ここで、第1のRFL液として、表1に示す組成のものから、表2の「第1の処理液」の欄に記載するものを選択して用いた。また浸漬は、アラミド繊維単糸を第1のRFL液に3秒間通過させることによって行ない、乾燥は100℃、1.5分間の条件で行なった。
1670dtexのアラミド繊維(帝人(株)製「テクノーラ」)を3.7回/10cmの撚り数で下撚りして作製されたアラミド繊維単糸を使用し、このアラミド繊維単糸を第1のRFL液に浸漬して、乾燥する処理をした。ここで、RFL液として、表2に記載するように、表1に示す組成の「RFL−4」を用いた。また浸漬は、アラミド繊維コードをRFL液に3秒間通過させることによって行ない、乾燥は100℃、1.5分間の条件で行なった。
1670dtexのアラミド繊維(帝人(株)製「テクノーラ」)を3.7回/10cmの撚り数で下撚りし、これを2本束ねて13.1回/10cmの撚り数で下撚りと同じ方向に上撚りして作製されたアラミド繊維コードを使用した。そしてこの未処理のアラミド繊維コードを、第1のRFL液の代わりに表2の「第1の処理液」の欄に示すように、表1に示す組成のイソシアネート系のプレディップ液(PD−1〜2)に浸漬して、乾燥する処理をした。浸漬は、アラミド繊維コードをイソシアネート系のプレディップ液に3秒間通過させることによって行ない、乾燥は170℃、1.5分間の条件で行なった。次に、この処理をしたアラミド繊維コードを第2のRFL液に浸漬して、乾燥する処理をした。ここで、第2のRFL液として、表2に記載するように、表1に示す組成の「RFL−4」を用いた。また浸漬は、アラミド繊維コードをRFL液に3秒間通過させることによって行ない、乾燥は230℃、1.5分間の条件で行なった。次に、この処理をしたアラミド繊維コードを表3に示すゴム糊に浸漬して、乾燥する処理をした。浸漬は、アラミド繊維コードをゴム糊に3秒間通過させることによって行ない、乾燥は170℃、1.5分間の条件で行なった。
アラミド心線のホツレ性を評価するため、次の方法でVリブドベルトを作製した。まず、表面が平滑な円筒状の成形モールドの外周に、1プライのゴム付綿帆布を巻き付け、その外側に表5のゴム組成の未加硫の接着ゴム用シートを巻き付けた。次にこの接着ゴム層用シートの上からアラミド心線をスピニングして巻き付け、さらにこの上に表5のゴム組成の未加硫接着ゴム層用シート及び未加硫の圧縮ゴム層用シートをこの順に巻き付けた。この後、圧縮ゴム層用シートの外側に加硫用ジャケットを配置した状態で、成形モールドを加硫缶に入れて加硫した。そして加硫して得られた筒状の加硫ゴムスリーブを成形モールドから取り出し、加硫ゴムスリーブの圧縮ゴム層をグラインダーによりV溝状に研削することによって複数のリブを形成した後、加硫ゴムスリーブを輪切りするようにカッターで周方向に切断することによって、Vリブドベルト(図1参照)に仕上げた。
表5に示す組成の未加硫のEPDM配合ゴムシート(厚み4mm)の一方の面に、長さ150mmのアラミド心線を25mm幅となるように複数本平行に揃えて並べ(図2(a)にアラミド心線1を平行に揃えて並べた状態を示す)、EPDM配合ゴムシートの他方の面に帆布を重ねて、プレス板で0.2MPa(2kgf/cm2)の圧力をかけてプレスし、さらに160℃で30分間加熱して加硫することによって、剥離試験用の短冊試験片(幅25mm、長さ150mm、厚み4mm)を作製した。この試験片を用いて、JIS K6256に準拠して、引張速度50mm/minで剥離試験を行ない、アラミド心線とゴムとの接着力(加硫接着力)を室温雰囲気下で測定した。そして接着力が350N以上であれば「◎」、300N以上350N未満であれば「○」、200N以上300N未満であれば「△」、200N未満であれば「×」と評価し、評価が「○」以上であれば接着性は良好と判定した。
屈曲疲労試験用の試験片を次のようにして作製した。まず表5に示す組成の未加硫のEPDM配合ゴムシート(厚み0.5mm)を円筒状の金型に巻き付け、この上にアラミド心線をスパイラル状に巻き付けた後、さらにこの上に同じ未加硫のEPDM配合ゴムシート(厚み0.5mm)を巻き付け、これにジャケットを被せて加熱することよって加硫し、加硫ゴムスリーブを作製した。そしてアラミド心線が2本埋設され、且つカットした側面にアラミド心線が露出しないように加硫ゴムスリーブを周方向にカッターでカットし、幅3mm、長さ50cm、厚み1.5mmの試験片を作製した。
強力保持率(%)=(屈曲後の強力/屈曲前の強力)×100
の式から強力保持率を算出した。そして強力保持率が60%以上であれば「◎」、40%以上60%未満であれば「○」、20%以上40%未満であれば「△」、20%未満であれば「×」と評価し、評価が「○」以上であれば耐屈曲疲労性は良好と判定した。
上記の(ホツレ試験)で作製したVリブドベルトを幅方向に切断し、切断端面に表れるアラミド心線の切断面を走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製走査型電子顕微鏡「JSM−5900LV」)を用いて観察し、内周のアラミド繊維と外周のゴムとの間隔をRFL被膜として測定した。
2 圧縮ゴム層
6 接着ゴム層
8 伸長ゴム層
9 リブ
Claims (2)
- 無撚りリボン状のアラミド繊維フィラメントあるいは下撚りのかかったアラミド繊維単糸を、固形分濃度が10〜30質量%の第1のレゾルシン−ホルマリン−ラテックス液に浸漬して乾燥させる工程と、この第1のレゾルシン−ホルマリン−ラテックス液で処理をしたアラミド繊維フィラメントあるいはアラミド繊維単糸を複数本束ねて上撚りをかける工程と、この上撚りをかけて形成されるアラミド繊維コードを、固形分濃度が1〜10質量%の第2のレゾルシン−ホルマリン−ラテックス液に浸漬して乾燥させる工程と、この第2のレゾルシン−ホルマリン−ラテックス液で処理をしたアラミド繊維コードをゴム糊に浸漬して乾燥させる工程と、を経て作製され、表面に被覆されたレゾルシン−ホルマリン−ラテックスの被膜の厚みが5〜20μmの範囲であることを特徴とするアラミド心線。
- ベルト長手方向に沿って心線を接着ゴム層に埋設し、この接着ゴム層の伝動面側に圧縮ゴム層を積層すると共に接着ゴム層の背面側に伸長ゴム層を積層した動力伝動用ベルトであって、心線が上記請求項1に記載のアラミド心線であることを特徴とする動力伝動用ベルト。
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JP2011011769A JP5653772B2 (ja) | 2011-01-24 | 2011-01-24 | アラミド心線及び動力伝動用ベルト |
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