JP5651903B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、識別情報を変動表示させる変動表示ゲームが所定の始動条件の成立により実行され、該変動表示ゲームの実行結果に対応して遊技価値を付与するパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、始動口への遊技球の入賞を始動条件にして複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを実行し、変動表示ゲームの結果態様が予め定められた特別態様となった場合には、大入賞口を開閉動作させて特別遊技状態(所謂当り状態)を発生させ、大入賞口に多くの遊技球を入賞可能とするように構成されている。
また、パチンコ遊技機の中には、変動表示ゲームの結果態様を当該変動表示ゲームが終了する前に予告すること(所謂先読み予告)を行って遊技の興趣を向上させるものがある。さらに、先読み予告を実行可能なパチンコ遊技機に関しては、先読み予告時に提供される先読み情報を二次元コードで表示し、遊技者が所持する携帯電話などの情報端末に先読み情報(二次元コード)を取り込んで復号化すると、情報端末に変動表示ゲームの結果態様の予告内容が表示されるように構成する旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−237328号公報
ところで、上記特許文献に記載のパチンコ遊技機においては、変動表示ゲームの実行中に先読み情報(二次元コード)が前触れもなく表示されるため、遊技者は、変動表示ゲームの実行中にあわてて情報端末を取り出すことになる。この結果、変動表示ゲームの終了までに遊技者が先読み情報を取り込む準備を十分に行えず、遊技者が先読み情報を取得する前に変動表示ゲームが終了して結果態様が明らかになってしまう虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が情報端末の準備時間を十分に確保することができ、余裕を持って遊技を楽しむことができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、識別情報を変動表示させる変動表示ゲームが所定の始動条件の成立により実行され、該変動表示ゲームの実行結果に対応して遊技価値を付与する遊技機において、
前記始動条件が成立したが前記変動表示ゲームの実行を保留することを、始動記憶として保留上限数まで記憶する保留記憶手段と、
前記始動記憶に基づいて前記変動表示ゲームの結果態様を決定するゲーム結果決定手段と、
前記始動記憶を1つ記憶解除して消化する毎に、当該始動記憶に基づいて前記ゲーム結果決定手段により決定された結果態様となる前記変動表示ゲーム実行するゲーム実行手段と、
前記始動記憶に対応する前記変動表示ゲームの結果態様が予め設定された先読み対象態様であるか否かを、当該変動表示ゲームが前記ゲーム実行手段によって実行される前に判定する事前判定手段と、
前記事前判定手段により前記変動表示ゲームの結果態様が前記先読み対象態様であると判定された場合に遊技者が携帯所持する情報端末により受け取り可能であり、前記結果態様を予告する情報を出力する情報端末出力手段と、
前記情報端末出力手段による前記結果態様を予告する情報の出力の実行を報知する情報端末出力報知手段と、
を備え、
前記情報端末出力手段は、前記結果態様を予告する情報を、当該結果態様が予告される前記変動表示ゲームの実行中に出力し、
前記情報端末出力報知手段は、前記結果態様が予告される前記変動表示ゲームよりも前に実行される前記変動表示ゲームの実行中に、前記情報端末出力手段により前記結果態様を予告する情報が出力されることを報知することを特徴とする遊技機である。
本発明によれば遊技者情報端末の準備時間を十分に確保することができ、余裕を持って遊技を楽しむことができる。
パチンコ遊技機の正面図である。 変動表示装置における飾り特図変動表示ゲームの説明図であり、(a)は先読み記憶表示と通常記憶表示とが表示されている状態、(b)は(a)の状態から通常記憶表示を消化している状態、(c)は先読み情報を情報端末が読取可能とした状態、(d)はリーチ演出状態、(e)は終了状態である。 飾り特図変動表示ゲームにおけるリーチ演出の種類を示す説明図である。 遊技制御装置を中心に示した制御系統のブロック図である。 演出制御装置を中心に示した制御系統のブロック図である。 変動パターンテーブルの内容を示す説明図である。 特図停止図柄テーブルの内容を示す説明図である。 先読み情報の出力および報知のタイムチャートである。 遊技制御装置におけるメイン処理のフローチャートである。 遊技制御装置におけるタイマ割込処理のフローチャートである。 遊技制御装置における特図ゲーム処理のフローチャートである。 遊技制御装置における始動口スイッチ監視処理のフローチャートの前半部である。 遊技制御装置における始動口スイッチ監視処理のフローチャートの後半部である。 遊技制御装置における特図普段処理のフローチャートである。 遊技制御装置における特図変動中処理のフローチャートである。 遊技制御装置における特図表示中処理のフローチャートである。 遊技制御装置における大当り終了処理のフローチャートである。 演出制御装置におけるメイン処理のフローチャートである。 演出制御装置における通信割込処理のフローチャートである。 先読み記憶表示の例示図である。 先読み記憶表示と報知表示とを変動表示装置に表示する変形例の説明図である。 第2実施形態における先読み記憶表示の表示操作を示す説明図である。 第2実施形態における先読み情報の出力および報知のタイムチャートである。 第2実施形態の演出制御装置におけるメイン処理のフローチャートである。 第2実施形態の演出制御装置におけるタイマ割込処理のフローチャートである。 第3実施形態における先読み情報の変化および端末側先読み表示の変化を示す説明図である。 第3実施形態における先読み情報の変化および端末側先読み表示の変化のタイムチャートである。 第3実施形態の演出制御装置におけるメイン処理のフローチャートである。 第4実施形態における擬似連変動態様の演出表示を示す説明図である。 第4実施形態における擬似連変動態様の演出表示時間を示すタイムチャートである。 第4実施形態の演出制御装置におけるメイン処理のフローチャートである。 第4実施形態における擬似連変動態様の演出表示時間の変形例を示すタイムチャートである。 第5実施形態における先読み対象特別図柄および類似特別図柄の説明図である。 リーチ演出実行前に先読み情報の出力を停止可能とする処理のタイムチャートである。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、矩形状の機枠(外枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3には矩形状の遊技盤5を前方から収納可能とし、遊技盤5の表面には遊技領域6を区画形成している。また、前面枠3の前側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠8を開閉可能に設け、該透明部材保持枠8に透視可能な透明部材9を保持し、透明部材9を通して遊技領域6をパチンコ遊技機1の前方から透視できるように構成している。さらに、透明部材保持枠8の下部には上皿ユニット11を備え、透明部材保持枠8の下方には下皿ユニット12を備え、下皿ユニット12の一側方(図1中、右側方)には、発射装置(図示せず)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)14を備えている。そして、上皿ユニット11の上面には、遊技中に遊技者が操作可能な演出ボタン(操作手段)16と、パチンコ遊技機1と外部との間で無線通信(例えば、赤外線による光無線データ通信)を可能とする無線送受信部18とを備えている。さらに、上皿ユニット11と下皿ユニット12との間の位置、および透明部材保持枠8の上部の左右両側には、音を発生させて演出を実行するスピーカ19をそれぞれ備えている。
また、遊技盤5の表面に区画形成された遊技領域6の中央部には、開口部が開設された枠状のセンターケース21を備え、該センターケース21の後方には変動表示装置(表示装置)23を配設し、変動表示装置23の表示部23aをパチンコ遊技機1の前方から透明部材9およびセンターケース21の開口部を通して視認可能としている。さらに、遊技領域6のうちセンターケース21の一側方(図1中、左側方)には普図始動ゲート24を配置し、センターケース21の下方には、羽根状の普通電動役物26aが左右に備えられた始動口26を備えている。そして、該始動口26の下方には開閉可能な大入賞口(アタッカー)27を配置し、該大入賞口27の左右両側方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ(装飾LED)28を配置し、サイドランプ28の前面側には一般入賞口29を備え、大入賞口27の下方に位置する遊技領域6の下端には、入賞せずに流下してきた遊技球を回収するアウト口30を設けている。
さらに、センターケース21の上部には、遊技の進行に伴って変化する情報を発光により表示する表示ユニット32を備え、該表示ユニット32には、普通図柄表示器(普図表示器)33、特別図柄表示器(特図表示器)34等を実装している。普通図柄表示器33は、始動条件となる遊技球の普図始動ゲート24への入賞(通過)を契機として普図変動表示ゲームを行うLED等の表示器であり、普図変動表示ゲームの実行時に点灯あるいは消灯して普通図柄(普図)を表示するように構成されている。そして、普図変動表示ゲームの結果態様が「当り」を示す状態になった場合には始動口26の普通電動役物26aが開いて、遊技球が始動口26へ入賞し易い状態に変換する。また、変動表示装置23では、遊技球が普図始動ゲート24を通過したが普図変動表示ゲームの実行を保留することを普図始動記憶表示として普図保留上限数(例えば4つ)まで表示できるように構成されている(図示せず)。
特別図柄表示器34は、始動条件となる遊技球の始動口26への入賞を契機にして特図変動表示ゲーム(本発明における変動表示ゲームに相当)を行う7セグLED等の表示器であり、特図変動表示ゲームの実行時に数字、記号等の特別図柄(図7参照)を変動表示するように構成されている。そして、特図変動表示ゲームの結果態様が予め定められた特別表示態様(当り)を示す状態になった場合には、パチンコ遊技機1の遊技状態が通常状態から変化する。
具体的に説明すると、特図変動表示ゲームの結果態様が小当り態様になった場合には、パチンコ遊技機1の遊技状態が小当り状態に変化して、大入賞口27にて0.5秒間の開放を2回実施し、この開放の実施後に通常状態へ戻る。また、特図変動表示ゲームの結果態様が大当り態様になった場合には、パチンコ遊技機1の遊技状態が2R当り状態、15R当り状態のいずれかに変化する。2R当り状態に変化すると、大入賞口27で1秒間の開放を2回実施し、この開放の実施後に、次回の特図変動表示ゲームにおいて大当り態様となる確率が通常状態時と同じ確率に設定されるか(2R通常)、または通常状態時よりも高い確率に設定される(2R確変)。一方、15R当り状態に変化すると、大入賞口27で20秒間の開放、または遊技球が10個入賞するまでの開放を15回実施し、この開放の実施後に、次回の特図変動表示ゲームにおいて大当り態様となる確率が通常状態時と同じ確率に設定されるか(15R通常)、または通常状態時よりも高い確率に設定される(15R確変)。
そして、図2に示すように、特図変動表示ゲームの実行中における変動表示装置23では、表示部23aの左側、中央、右側に表示される3つの識別情報(図柄)Sを変動表示して飾り特図変動表示ゲーム(特図変動表示ゲームの演出表示)を実行し、さらに、遊技球が始動口26に入賞したが特図変動表示ゲームの実行を保留することを、特図始動記憶表示(始動記憶表示)mとして特図保留上限数(例えば4つ)まで表示できるように構成されている。
なお、普図始動記憶表示および特図始動記憶表示mは、識別情報Sよりも小さいサイズで表示される。また、変動表示装置23に表示される飾り特図変動表示ゲームにおいては、複数のリーチ演出が設定されている。具体的には、図3に示すように、中央の識別情報Sが上下方向にスクロールして変動表示されるロングリーチ、中央の識別情報Sが壊れるような態様で変動表示される図柄破壊リーチ、識別情報Sを表示部23aの右下隅部に特図始動記憶表示mと同じ大きさで表示するとともに、表示部23aの中央にはキャラクターが決闘をする画像を表示する決闘リーチ、3つの識別情報Sが同じ図柄に揃った状態で上下方向にスクロールする全回転リーチが設定されており、特図変動表示ゲームの結果態様(言い換えると、特別図柄表示器34の表示態様)に対応して何れかのリーチ演出を選択して実行するように構成されている。
次に、パチンコ遊技機1の遊技進行等の制御を行う遊技制御装置37、および該遊技制御装置37を中心とする制御系統について説明する。
遊技制御装置37は、図4に示すように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROM、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等から構成されている。そして、各種検出装置(始動口スイッチ38、入賞口スイッチ39、ゲートスイッチ40、カウントスイッチ41、保持枠開放スイッチ(ガラス枠開放スイッチ)42、内枠開放スイッチ43、球切れスイッチ44、クリアスイッチ45、振動スイッチ46、磁気スイッチ47からの信号を受信して、普図変動表示ゲームや特図変動表示ゲームの実行、遊技状態の変化、遊技者に対する報知等、種々の処理を行う。さらに、サブ制御装置となる各種制御装置(演出制御装置49、排出制御装置50)の他、始動口26の普通電動役物26aを開閉するための普電ソレノイド51、大入賞口27を開閉するための大入賞口ソレノイド52、特別図柄表示器34、普通図柄表示器33、外部端子板53等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。そして、遊技球が普図始動ゲート24を通過したが普図変動表示ゲームの実行を保留することを普図始動記憶として普図保留上限数(例えば4つ)まで記憶可能とし、遊技球が始動口26に入賞したが特図変動表示ゲームの実行を保留することを特図始動記憶(本発明における始動記憶に相当)として特図保留上限数(例えば4つ)まで記憶可能としている。
また、演出制御装置49は、図5に示すように、演出制御を司るCPU、演出制御のためのプログラム等を記憶しているPROM、および演出制御時にワークエリアとして利用されるRAM等から構成されている。そして、遊技制御装置37からの信号、遊技者が操作する演出ボタン16からの信号、無線送受信部18からの信号等を受信して、遊技中の演出動作に関する処理を行う。さらに、変動表示装置23、サイドランプ28などに装着された各種LED基板、装飾用可動部材54、スピーカ19などに指令信号を送信したり、演出制御に関する処理情報等を遊技制御装置37へ送信したりする。
そして、遊技制御装置37および演出制御装置49は、特図変動表示ゲームの結果態様の先読みを実行するように構成されている。詳しくは、保留中の特図変動表示ゲーム(先読み対象ゲーム)がどのような結果態様になる予定であるかを事前(詳しくは、先読み対象ゲームの実行の保留が解除される前)に判定し、この判定された結果態様を予告する先読み情報を二次元コードDCにコード化された形で変動表示装置23に表示(出力)するように構成されている(図2(c)参照)。なお、演出制御装置49には、先読み情報(二次元コード)を管理する管理サーバ56を双方向通信可能な状態で接続している(図5参照)。また、先読み処理については後で詳細に説明する。
また、遊技制御装置37の一部(例えばROM)には、特図変動表示ゲームで発生し得る結果態様(「外れ」、「15R確変当り」、「15R通常当り」、「2R確変当り」、「2R通常当り」、「小当り」)毎に設定された変動パターンテーブル、および特図停止図柄テーブルを予め設定して記憶している。各変動パターンテーブルにおいては、図6に示すように、特図変動表示ゲームの実行コード毎に、ゲーム実行前における先読み処理の要否(先読み情報の提供の有無)、およびゲーム実行中のリーチ演出を組み合わせて設定している。なお、「15R確変当り」に対応する変動パターンテーブルは、「15R通常当り」に対応する変動パターンテーブルと同じ設定であり、「2R確変当り」に対応する変動パターンテーブルは、「2R通常当り」に対応する変動パターンテーブルと同じ設定である。さらに、特図停止図柄テーブルにおいては、図7に示すように、特図変動表示ゲームの結果態様を示すゲーム結果標識として、特別図柄表示器34に表示される特別図柄(特図停止図柄)を記憶している。そして、「外れ」に対応する特図停止図柄を1つ設定し、「15R確変当り」、「15R通常当り」、「2R確変当り」、「2R通常当り」、「小当り」に対応する特図停止図柄をそれぞれ複数(本実施形態では3つずつ)設定している。なお、特図停止図柄テーブルに記憶された特別図柄(特図停止図柄)は、特図変動表示ゲームの終了時(特別図柄の変動表示終了時)に特別図柄表示器34に表示される。
次に、上記した構成を有するパチンコ遊技機1の動作、特に、特図変動表示ゲームにおいて遊技制御装置37および演出制御装置49が行う制御について説明する。
発射装置(図示せず)から発射された遊技球が遊技領域6へ飛入して流下し、普図始動ゲート24へ入賞(通過)すると、遊技制御装置37は、普図始動記憶が普図保留上限数まで記憶されているか否か、言い換えると、遊技球が普図始動ゲート24へ入賞したが未処理(実行待機)となっている普図変動表示ゲームの実行保留回数が保留上限回数(例えば4つ)まで到達しているか否かを判定する。普図変動表示ゲームの実行保留回数が保留上限回数に到達していなければ、今回の普図始動ゲート24への入賞分の普図始動記憶を新たに記憶し、保留上限回数に到達していれば、今回の普図始動ゲート24への入賞分の普図始動記憶を記憶せず、普図変動表示ゲームの実行を新たに保留しない。このとき、演出制御装置49においては、表示部23aの一部に普図始動記憶表示を普図始動記憶の記憶数と同じ数だけ表示する制御を実行する。
さらに、遊技制御装置37は、保留されている普図始動記憶のうち保留期間が長い普図始動記憶から1つずつ記憶解除して消化するとともに、普図始動記憶を1つ消化する毎に普図変動表示ゲームを1回実行し、普通図柄表示器33に普図変動表示ゲームの結果を表示する。なお、直前に記憶した普図始動記憶のみ記憶している場合には、この記憶したばかりの普図始動記憶を記憶解除して普図変動表示ゲームを実行する。実行された普図変動表示ゲームの結果態様が「当り」を示す態様であった場合には、普通電動役物26aを開いて遊技球が始動口26へ入賞し易い状態に変換し、「外れ」を示す態様であった場合には普通電動役物26aを閉じた状態に維持する。そして、演出制御装置49においては、消化処理(記憶解除)された普図始動記憶に対応する普図始動記憶表示を変動表示装置23の表示部23aから消去する制御を行う。
また、遊技球が始動口26へ入賞すると、遊技制御装置37は、特図始動記憶が特図保留上限数まで記憶されているか否か、言い換えると、遊技球が始動口26へ入賞したが未処理(実行待機)となっている特図変動表示ゲームの実行保留回数が保留上限回数(例えば4つ)まで到達しているか否かを判定する。特図変動表示ゲームの実行保留回数が保留上限回数に到達していなければ、本発明における保留記憶手段として機能して今回の始動口26への入賞分の特図始動記憶を新たに記憶し、保留上限回数に到達していれば、今回の始動口26への入賞分の特図始動記憶を記憶せず、特図変動表示ゲームの実行を新たに保留しない。さらに、本発明におけるゲーム結果決定手段および事前判定手段として機能して、特図始動記憶に基づいて特図変動表示ゲームの結果態様を決定し、この決定された結果態様が予め設定された先読み対象態様であるか否かを判定する。詳しくは、特図始動記憶が特図保留上限数(4つ)まで記憶された場合に、直前に記憶された特図始動記憶(本実施形態では4つ目の特図始動記憶)に基づいて決定された結果態様が先読み対象態様(遊技者への先読み情報の提供が設定された態様)であるか否か(具体的には、変動パターンテーブルにおいて「先読みあり」と設定されているか否か)を、直前に記憶された特図始動記憶に基づく特図変動表示ゲームが実行される前に判定する。なお、説明の便宜上、先読み情報により結果態様が予告される特図変動表示ゲームを先読み対象ゲームと称し、先読み情報により結果態様が予告されない特図変動表示ゲームを先読み対象外ゲームと称する。
そして、演出制御装置49においては、表示部23aの左下隅部に特図始動記憶表示mを特図始動記憶の記憶数と同じ数だけ表示する制御を実行する。このとき、先読み対象ゲームの実行の保留を示す特図始動記憶表示mを先読み記憶表示m1とする一方、先読み対象外ゲームの実行の保留を示す特図始動記憶表示mを通常記憶表示m2とし、変動表示装置23が本発明における情報端末出力報知手段として機能し、先読み記憶表示m1を通常記憶表示m2とは異なる態様で表示して、先読み情報の出力(提供)が実行されることを先読み対象ゲームの実行開始前に遊技者へ報知する。具体的には、図2(a)に示すように、通常記憶表示m2を「○」で表示する一方、先読み記憶表示m1を先読み情報がコード化された二次元コードで表示する。そして、図8に示すように、先読み記憶表示m1に対応する特図始動記憶(先読み始動記憶)が消化されるまで先読み記憶表示m1の表示(先読み報知)を継続し、通常記憶表示m2に対応する特図始動記憶(通常始動記憶)が消化されるまで通常記憶表示m2の表示を継続する。
さらに、遊技制御装置37は、本発明におけるゲーム実行手段として機能して、保留されている特図始動記憶のうち保留期間が長い特図始動記憶から1つずつ記憶解除して消化するとともに、特図始動記憶を1つ消化する毎に特図変動表示ゲームを1回実行し、特別図柄表示器34に特図変動表示ゲームの結果(詳しくは、特図変動表示ゲームの結果態様を示す特別図柄(特図停止図柄))を表示する。なお、直前に記憶した特図始動記憶のみ記憶している場合には、この記憶したばかりの特図始動記憶を記憶解除して特図変動表示ゲームを実行する。そして、実行された特図変動表示ゲームの結果態様が「当り」を示す態様であった場合には大入賞口27を開閉動作させて遊技球を大入賞口27へ入賞可能とし、遊技球が大入賞口27に入賞すれば遊技者に遊技価値としての賞球(遊技球)を付与する。一方、結果態様が「外れ」を示す態様であった場合には大入賞口27を閉じた状態に維持する。また、演出制御装置49においては、消化処理(記憶解除)された特図始動記憶に対応する特図始動記憶表示mを変動表示装置23の表示部23aから消去する制御、および、消化処理(記憶解除)された特図始動記憶に対応する飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を表示部23aにて行う制御を実行する。
さらに、先読み対象ゲームが実行されると、演出制御装置49は、図2(c)および図6に示すように、先読み情報を二次元コードDCにコード化した形で出力する制御を行う。この制御指令を受けて変動表示装置23は、本発明における情報端末出力手段として機能し、先読み情報に基づいて予め生成しておいた二次元コードDCを遊技者が所持携帯する情報端末60(図26参照)へ向けて出力する。詳しくは、表示部23aに二次元コードDCを遊技者の情報端末60が読取可能な状態(具体的には、遊技者がパチンコ遊技機1の前方からカメラ機能を備えた携帯電話などの情報端末60で二次元コードDCを撮影した場合、情報端末60が撮影画像を二次元コードとして認識できる大きさ(例えば、識別情報Sと同じ上下幅の大きさ)や解像度)で表示し、予め設定された先読み出力時間Tが経過するまで、または遊技者が演出ボタン16を操作するまで二次元コードDCの表示を継続する(図8参照)。そして、遊技者が情報端末60で二次元コードDCを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には、先読み対象ゲームの結果態様の内容を示す端末側先読み表示(例えば、「当り」や「当り期待度○○%」等の文字情報や、キャラクター等の画像情報)が表示されて、遊技者が先読み情報を把握可能となる。
このとき、変動表示装置23が先読み対象ゲームの実行開始前に先読み記憶表示m1を表示して先読み情報の出力の実行を報知していたので、遊技者は、先読み情報の出力前に情報端末60の準備時間を十分に確保することができ、余裕を持って先読み情報を情報端末60に取り込むことができる。また、変動表示装置23において先読み記憶表示m1を通常記憶表示m2とは異なる態様で表示するので、遊技者が先読み情報の出力の報知を目視により容易に把握することができる。さらに、先読み記憶表示m1を先読み情報がコード化された二次元コードとしたので、先読み記憶表示m1に対応する特図変動表示ゲーム(先読み対象ゲーム)の先読み情報が出力されることを遊技者に判らせ易い。そして、変動表示装置23は、先読み情報を先読み対象ゲームの実行中に表示して出力し、先読み対象ゲームよりも前に実行される先読み対象外ゲームの実行中には、先読み記憶表示m1を表示して先読み情報の出力を報知するので、先の特図変動表示ゲーム(先読み対象外ゲーム)の実行時間を利用して、遊技者が後の特図変動表示ゲーム(先読み対象ゲーム)についての先読み情報の受け取りを準備することができ、遊技中の時間を有効に活用することができる。
次に、上記の先読み情報の出力動作および報知動作を実現する制御を、図9〜図19に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、パチンコ遊技機1に電源が投入された場合に遊技制御装置37において実行されるメイン処理では、図9に示すように、電源投入時の初期化処理(S1)、停電復旧処理(S2)、割込みタイマの起動処理(S3)、タイマ割込みを禁止する処理(S4)、特図変動表示ゲームの結果態様の決定に用いる乱数値(大当り判定用乱数値や大当り図柄乱数値など)の初期値を更新する初期値乱数更新処理(S5)を行う。その後、ステップS4で禁止されたタイマ割込みを許可する処理(S6)を行い、停電が発生したか否かを判定し(S7)、停電が発生してなければステップS4の割込み禁止処理に戻り、ステップS7までの処理を繰り返し行う。一方、停電が発生していれば、停電発生時処理(S8)において、ステップS6にて許可された割込みの一旦禁止、全出力ポートのオフ設定、停電復旧検査領域への停電復旧検査領域チェックデータのセーブ、電源遮断時におけるRAMのチェックサムの算出およびセーブ、RAMへのアクセス禁止を実行し、パチンコ遊技機1の電源が遮断されるまで待機する。
また、遊技制御装置37は、メイン処理においてタイマ割込みを許可している場合には、所定時間周期毎にタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明すると、まず、所定のレジスタに保持されている値をRAMに移してレジスタ退避の処理を行い(S11)、各種センサ(始動口スイッチ38、ゲートスイッチ40等)からの入力を取り込んだり、および各種処理でセットされた出力データに基づいてソレノイド(大入賞口ソレノイド52、普電ソレノイド51)等のアクチュエータを駆動制御したりする入出力処理を行う(S12)。
次に、各種処理で送信バッファにセットされたコマンドを演出制御装置49等に出力するコマンド送信処理(S13)、特図変動表示ゲームや普図変動表示ゲームの当り外れを判定したり、特図変動表示ゲームの大当り図柄を判定したりするための乱数値を更新する乱数更新処理1(S14)、乱数値の初期値を更新して乱数値の時間的な規則性を崩す初期値乱数更新処理(S15)、変動表示装置23における飾り特図変動表示ゲームの変動パターン(実行態様)を決定する乱数値を更新する乱数更新処理2(S16)を行う。その後、始動口スイッチ38、入賞口スイッチ39等の遊技球検出用センサから正常な信号の入力があるか否かの監視を行う入賞口スイッチ監視処理(S17)、前面枠3や透明部材保持枠8が開放されていないか等のエラーの監視を行うエラー監視処理(S18)を行う。さらに、特図変動表示ゲームに関する処理を行う特図ゲーム処理(S19)、普図変動表示ゲームに関する処理を行う普図ゲーム処理(S20)を行う。
各変動表示ゲームの処理を実行したならば、表示ユニット32における各変動表示ゲームの表示内容や遊技に関する各種情報の表示内容を編集するセグメントLED編集処理(S21)、外部の各種装置に出力する信号を出力バッファにセットする外部情報編集処理(S22)を行う。そして、割込み要求をクリアして割込みの終了を宣言し(S23)、ステップS11で退避したレジスタのデータを復帰し(S24)、割込みを許可(S25)してからタイマ割込処理を終了する。
タイマ割込処理にて行われる特図ゲーム処理(S19)においては、始動口スイッチ38からの入力信号の監視、特図変動表示ゲームに関する処理全体の制御、特別図柄の表示の設定を行う。図11に示すフローチャートに基づいて具体的に説明すると、まず、始動口スイッチ38の遊技球の検出(言い換えると、始動口26への入賞)を監視する始動口スイッチ監視処理(S31)と、大入賞口27内に設けられたカウントスイッチ41の遊技球の検出(言い換えると、大入賞口27への入賞)を監視するカウントスイッチ監視処理(S32)とを実行する。なお、始動口スイッチ監視処理については、後で詳細に説明する。
次に、特図ゲーム処理タイマが0か否かを判定し(S33)、0ではない場合には特図ゲーム処理タイマを−1更新し(S34)、当該ゲーム処理タイマがタイムアップしたか否かをチェックする(S35)。ステップS33において特図ゲーム処理タイマが0であると判定された場合、または、ステップS35において特図ゲーム処理タイマがタイムアップしたと判定されると、特図ゲーム処理番号(ゲーム処理番号)を取得するとともに、取得された特図ゲーム処理番号に応じてゲーム分岐処理を行う(S36)。
具体的には、特図ゲーム処理番号が「0」の場合には、特図変動表示ゲームの変動開始を監視し、特図変動表示ゲームの変動開始の設定や演出の設定や、特図変動中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図普段処理(S37)を行い、特図ゲーム処理番号が「1」の場合には、特別図柄の停止表示時間の設定や、特図表示中処理を行うために必要な情報の設定等を行う特図変動中処理(S38)を行う。また、特図ゲーム処理番号が「2」の場合には、特図変動表示ゲームの結果が大当りであれば、大当りの種類に応じたファンファーレコマンドの設定や、各大当り状態における大入賞口27の開放パターンに応じたファンファーレ時間の設定や、ファンファーレ・インターバル処理を行うために必要な情報の設定を行い、特図変動表示ゲームの結果が外れであれば、特図普段処理を行うために必要な情報の設定を行う特図表示中処理(S39)を行う。
さらに、特図ゲーム処理番号が「3」の場合には、大入賞口27の開放時間の設定や開放回数の更新、大入賞口開放中処理を行うために必要な情報の設定等を行うファンファーレ・インターバル処理(S40)を行い、特図ゲーム処理番号が「4」の場合には、インターバルコマンドまたは大当り終了画面のコマンドを設定する処理や、大入賞口残存球処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口開放中処理(S41)を行う。そして、特図ゲーム処理番号が「5」の場合には、大当り状態の終了時において大入賞口27内にある残存球が排出されるための時間を設定する処理や、大当り終了処理を行うために必要な情報の設定等を行う大入賞口残存球処理(S42)を行い、特図ゲーム処理番号が「6」の場合には、特図普段処理(S37)を行うために必要な情報の設定等を行う大当り終了処理(S43)を行い、特図ゲーム処理番号が「7」の場合には、特図変動表示ゲームの結果が小当りであれば、小当り状態における大入賞口27の開放時間等の各設定を行う小当り処理(S44)を行う。このようにしてゲーム分岐処理を実行した後、または、ステップS35において特図ゲーム処理タイマがタイムアップしていないと判定された後に、特図ゲーム処理を終了する。
次に、特図ゲーム処理中に実行される始動口スイッチ監視処理(S31)、特図普段処理(S37)、特図変動中処理(S38)、特図表示中処理(S39)、大当り終了処理(S43)をフローチャートに基づいてそれぞれ説明する。
始動口スイッチ監視処理においては、図12および図13に示すように、まず、遊技球の始動口26への入賞があったか否かをチェックし(S51)、入賞があった場合には、特図始動記憶が特図保留上限数まで記憶されているか否かを判定する(S52)。ステップS51において始動口26への入賞がないと判定された場合、またはステップS52において特図始動記憶が特図保留上限数まで記憶されていると判定された場合には、始動口スイッチ監視処理を終了する。また、ステップS52において特図始動記憶の記憶数が特図保留上限数に到達していないと判定された場合には、特図始動記憶の記憶カウンタ(保留数)の+1更新(S53)、大当り乱数の取得(S54)、大当り図柄乱数の取得(S55)、変動パターン乱数の取得(S56)を行い、取得された大当り乱数を判定する(S57,S58)。
大当り乱数の判定の結果、判定内容が「大当り」であった場合には、大当り図柄乱数の判定(S59)、大当り種類の決定(S60)を行い、さらには、特図変動表示ゲーム終了時の特別図柄(特図停止図柄)を、特図停止図柄テーブルのうちステップS60において決定された大当り種類に対応するグループ中から決定する(S61)。また、判定内容が「小当り」であった場合には、小当り図柄乱数を取得・判定して特図変動表示ゲーム終了時の特別図柄(特図停止図柄)を特図停止図柄テーブルのうち小当りに対応するグループ中から決定し(S62)、判定内容が「外れ」であった場合には、外れに対応する特別図柄(特図停止図柄)を特図変動表示ゲーム終了時に表示する旨を決定する(S63)。ステップS61〜S63において特別図柄が決定したならば、ステップS56で取得した変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを変動パターンテーブルから選択して決定し(S64)、この決定された変動パターンが先読み処理の実行を要するか否か(先読みリーチありか否か)を判定し(S65)、先読み処理の実行を要する場合には、特図始動記憶の記憶数(保留数)が特図保留上限数(本実施形態では4つ)であるか否かを判定する(S66)。そして、特図始動記憶の記憶数が特図保留上限数に到達していれば、先読み開始フラグをオンに設定し(S67)、到達していない場合、あるいはステップS65において先読み処理の実行が不要であると判定された場合には、先読み開始フラグをオフに設定する(S68)。
ステップS67,S68において先読み開始フラグの状態が設定されたならば、ステップS54で取得した大当り乱数の記憶(S69)、ステップS55で取得した大当り図柄乱数の記憶(S70)、ステップS56で取得した変動パターン乱数の記憶(S71)を行い、さらには、特別図柄(特図停止図柄)の決定情報、特図始動記憶の記憶数の情報、先読み開始フラグの状態の情報を保留・記憶する保留情報コマンド設定(S72)を行ってから、始動口スイッチ監視処理を終了する。
特図普段処理(S37)においては、図14に示すように、まず、特図始動記憶があるか否かをチェックし(S81)、特図始動記憶があった場合には特図始動記憶の記憶カウンタ(保留数)の−1更新を実行し(S82)、大当り乱数の判定に基づく分岐処理を行う(S83)。大当り乱数の判定の結果、判定内容が「大当り」であった場合には、大当り図柄乱数の判定(S84)、大当り種類の決定(S85)を行い、さらには、特図変動表示ゲーム終了時の特別図柄(特図停止図柄)を、特図停止図柄テーブルのうちステップS85において決定された大当り種類に対応するグループ中から決定する(S86)。また、判定内容が「小当り」であった場合には、小当り図柄乱数を取得・判定して特図変動表示ゲーム終了時の特別図柄(特図停止図柄)を特図停止図柄テーブルのうち小当りに対応するグループ中から決定し(S87)、判定内容が「外れ」であった場合には、外れに対応する特別図柄(特図停止図柄)を特図変動表示ゲーム終了時に表示する旨を決定する(S88)。
ステップS86〜S88において特別図柄が決定したならば、始動口スイッチ監視処理で記憶された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを変動パターンテーブルから選択して決定し(S89)、さらには変動時間(特図変動表示ゲームの実行時間)の決定(S90)、変動開始コマンド(変動時間、変動パターン、特図停止図柄等)の設定(S91)を行う。そして、特図ゲーム処理番号に「1」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理が特図変動中処理(S37)を実行するように設定し(S92)、ステップS90において決定した変動時間を特図ゲーム処理タイマに設定し(S93)、特別図柄の変動表示を開始(S94)してから特図普段処理を終了する。
また、ステップS81において、特図始動記憶がないと判定された場合には、客待ちデモフラグが設定されているか否かを判定し(S95)、設定されていれば特図普段処理を終了し、設定されていなければ、客待ちデモフラグの設定(S96)、客待ちデモコマンドの設定(S97)を行い、その後に特図普段処理を終了する。
特図変動中処理(S38)においては、図15に示すように、特図ゲーム処理番号に「2」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理が特図表示中処理(S39)を実行するように設定し(S101)、特図普段処理のステップS90において決定した変動時間を特図ゲーム処理タイマに設定し(S102)、特別図柄の変動表示を停止(S103)してから特図変動中処理を終了する。
特図表示中処理(S39)においては、図16に示すように、まず、大当り乱数の判定に基づく分岐処理を行い(S111)、判定内容が「大当り」であった場合には、確変フラグをオフに設定し(S112)、特図ゲーム処理番号に「3」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理がファンファーレ・インターバル処理(S40)を実行するように設定する(S113)。さらに、ファンファーレの実行時間値を特図ゲーム処理タイマに設定し(S114)、大当りファンファーレコマンドを設定し(S115)、特図表示中処理を終了する。また、判定内容が「小当り」であった場合には、特図ゲーム処理番号に「7」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理が小当り処理(S44)を実行するように設定し(S116)、小当りの実行時間値を特図ゲーム処理タイマに設定し(S117)、小当りファンファーレコマンドを設定し(S118)、特図表示中処理を終了する。そして、判定内容が「外れ」であった場合には、特図ゲーム処理番号に「0」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理が特図普段処理(S37)を実行するように設定し(S119)、特図ゲーム処理タイマに0を設定(S120)してから特図表示中処理を終了する。
大当り終了処理(S43)においては、図17に示すように、まず、確変になる(次回の特図変動表示ゲームにおいて大当り態様となる確率が通常状態時よりも高い確率になる)設定がなされているか否かを判定し(S121)、確変設定ありの場合には確変フラグをセットし(S122)、ステップS122において確変フラグをセットした後、またはステップS121において確変設定なしの場合には、特図ゲーム処理番号に「0」を入力して、特図普段処理終了後に特図ゲーム処理が特図普段処理(S37)を実行するように設定し(S123)、特図ゲーム処理タイマに0を設定(S124)してから大当り処理を終了する。
次に、演出制御装置49で行われるメイン処理を、図18に示すフローチャートに基づいて説明する。
演出制御装置49のメイン処理においては、まず、電源投入時の初期化処理を実行し(S131)、変動開始フラグがオン状態になるまで変動開始フラグの判定を繰り返し(S132)、変動開始フラグのオン状態が検出されると、表示部23aにおいて飾り特図変動表示ゲームの終了時に表示する最終停止図柄の決定(S133)、飾り特図変動表示ゲームの変動パターンおよび変動時間の決定(S134,S135)、特図始動記憶表示m(保留数表示)の変更(S136)を実行する。さらに、先読み記憶表示m1の継続表示を判別するための先読み継続カウンタが正の値であるか否かを判定し(S137)、正の値であれば、先読み継続カウンタを−1更新(S138)した後、更新後の先読み継続カウンタが0であるか否かを判定する(S139)。そして、ステップS137において先読み継続カウンタが正の値でない場合、または、ステップS139において更新後の先読み継続カウンタが0でない場合には、表示部23aにおける飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を開始する(S140)。
また、ステップS139において更新後の先読み継続カウンタが0であった場合には、表示部23aに表示されていた先読み記憶表示m1を消去して先読みの事前報知を終了し(S141)、表示部23aにおける先読み情報(詳しくは、二次元コードDCで表現された先読み情報)の表示および飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を開始する(S142,S143)。さらに、先読み情報の表示を開始してから先読み出力時間T(図8参照)が経過したか否かを判定し(S144)、先読み出力時間Tが経過していなければ、演出ボタン16が操作されたか否かを判定し(S145)、演出ボタン16が操作されていなければステップS144に戻って時間経過を再び判定する。そして、ステップS144において先読み出力時間Tが経過したと判定された場合、または、ステップS145において演出ボタン16の操作を検出した場合には、先読み情報(二次元コードDC)の表示を停止する(S146)。ステップS146において先読み情報の表示を停止した後、または、ステップS140において飾り特図変動表示ゲームの実行を開始した後には、飾り特図変動表示ゲームを停止するか否かを停止タイミングが到来するまで繰り返して実行し(S147)、停止のタイミングが到来したならば、飾り特図変動表示ゲームの実行を停止し(S148)、ステップS132に戻って変動開始フラグの繰り返し判定を再度行う。
また、演出制御装置49は、遊技制御装置37からコマンドを受信した場合に、メイン処理に割り込んで通信割込処理を行う。通信割込処理においては、図19に示すように、まず、遊技制御装置37から受信した各種コマンド等を確認する指令解析処理を実行する(S151)。そして、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判定し(S152)、変動開始コマンドであれば変動開始フラグをオン状態に設定(S153)してから通信割込処理を終了する。一方、受信したコマンドが変動開始コマンドでなければ、保留情報コマンドであるか否かを判定する(S154)。保留情報コマンドである場合には、保留数表示(特図始動記憶表示mの表示数)の変更を実行し(S155)、さらには先読み開始フラグがオン状態であるか否かを判定し(S156)、先読み開始フラグがオフ状態であれば、直ちに通信割込処理を終了し、オン状態であれば、先読み表示開始を実行して表示部23aに先読み記憶表示m1を表示し(S157)、先読み継続カウンタを「4」に設定(S158)してから通信割込処理を終了する。また、ステップS154において受信したコマンドが保留情報コマンドでもなければ、受信したコマンドに対応する処理を受信コマンドに対応する処理を実行し(S159)、通信割込処理を終了する。
なお、先読み情報の出力を報知する機能を備えた先読み記憶表示m1は、二次元コードの態様で表現されることに限定されない。要は、通常記憶表示m2とは態様を異ならせて、遊技者に先読み処理が行われる旨を報知できれば、どのような態様の先読み記憶表示m1であってもよい。例えば、図20に示すように、「○」で表現された通常記憶表示m2に対して、携帯電話やカメラのイラストで先読み記憶表示m1を表現してもよい。
また、図21に示すように、先読み記憶表示m1の表示に加えて、先読み記憶表示m1とは別個の報知表示(具体的には、遊技者に情報端末60の準備を促す内容の報知メッセージ)を表示部23aの上部に表示してもよい。先読み記憶表示m1および報知表示を併せて表示することにより、先読み処理(先読み情報の出力)を実行する旨の報知を行えば、先読み処理が行われる旨を遊技者に迅速に把握させることができ、遊技者の情報端末60の準備が遅れる不都合を抑制することができる。また、変動表示装置23に先読み記憶表示m1と複数の通常記憶表示m2とを表示し、且つ通常始動記憶が先読み始動記憶よりも先に消化される場合、通常始動記憶が消化されて先読み対象外ゲームが実行される毎に報知表示の表示態様(メッセージ内容)を変化させれば、遊技が進行するにしたがって次第に遊技者の関心を惹き易くなり、先読み処理が行われる旨を一層迅速に把握させることができる。なお、報知表示の表示態様は、遊技者に情報端末60の準備を促すことができれば、文字であることに限定されずどのような態様であってもよい。
ところで、上記実施形態では、先読み対象ゲームの実行が開始すると先読み情報を遊技者の情報端末60で読取可能となったが、本発明はこれに限定されない。例えば、図22および図23に示す第2実施形態では、基本的には第1実施形態と同じであるが、先読み記憶表示m1が変動表示装置23に表示された状態で演出ボタン16が操作されると、変動表示装置23が先読み情報を読取可能な状態で表示出力するように設定されている点で異なる。具体的に説明すると、第2実施形態においては、変動表示装置23に先読み記憶表示m1と、実行中の先読み対象外ゲームに対応する飾り特図変動表示ゲーム(識別情報Sの変動表示)とを表示している状態で演出ボタン16が操作されると、識別情報Sが特図始動記憶表示mと同じ上下幅の大きさまで縮小した状態で表示部23aの右下隅部に表示され、表示部23aのうち飾り特図変動表示ゲームを表示していた中央部分には、先読み情報(二次元コードDC)が縮小表示前の識別情報Sと同じ上下幅の大きさで表示される。さらに、先読み情報が表示された状態で演出ボタン16が再度操作されたり、あるいは先読み情報が表示された状態で先読み対象ゲームの実行が開始してから予め設定された先読み出力時間Tが経過したりすると、先読み情報の表示が消去され、識別情報Sが元の大きさに戻って表示部23aの中央部分に再表示される。このように、演出ボタン16の操作を契機にして先読み情報を表示すれば、遊技者が先読み情報の出力タイミングを操作することができ、遊技者の都合に合わせて先読み情報を受け取ることができる。
なお、第2実施形態における演出制御装置49のメイン処理においては、基本的には第1実施形態における演出制御装置49のメイン処理と同じであるが、ステップS141を実行してからステップS146を実行するまでの処理が異なる。具体的には、図24に示すように、ステップS141において先読み記憶表示m1を終了した後、飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を開始する(S161)。さらに、先読み情報を表示しているか否かを判定し(S162)、表示していなければステップS147を実行し、表示していれば、先読み情報の表示を開始してから先読み出力時間T(図8参照)が経過したか否かを判定し(S163)、先読み出力時間Tが経過していなければステップS162に戻って先読み情報の表示の有無を再び判定する。そして、ステップS163において先読み出力時間Tが経過したと判定された場合には、ステップS146を実行する。
また、演出制御装置49は、演出ボタン16の操作を判定するタイマ割込み処理を行う。タイマ割込み処理においては、図25に示すように、まず、演出ボタン16が操作されたか否かを判定し(S171)、演出ボタン16が操作されていない場合にはタイマ割込処理を終了し、演出ボタン16が操作された場合には、表示部23aに先読み記憶表示m1を表示しているか否かを判定する(S172)。そして、先読み記憶表示m1を表示している場合には、表示部23aにおける先読み情報(二次元コードDC)の表示を開始して、タイマ割込処理を終了する。一方、ステップS172において先読み記憶表示m1を表示していないと判定した場合には、表示部23aに先読み情報(二次元コードDC)を表示しているか否かを判定し(S173)、表示していなければ直ちにタイマ割込処理を終了し、表示していれば、表示部23aにおける先読み情報(二次元コードDC)の表示を停止(S175)してからタイマ割込処理を終了する。
ところで、上記各実施形態では、先読み記憶表示m1とは別個の先読み情報を表示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図26に示す第3実施形態では、基本的には第1実施形態と同じであるが、先読み対象ゲームの実行時には先読み情報を表示せず、先読み記憶表示m1を先読み情報としても機能する状態で表示する点で異なる。具体的には、二次元コードで表現される先読み記憶表示m1を、情報端末60が読取可能な状態(情報端末60で撮影した撮影画像を二次元コードと認識できる状態)で表示する。したがって、遊技者が情報端末60に搭載された撮影装置で先読み記憶表示m1を撮影すれば、先読み記憶表示m1が表示された直後であったとしても、先読み情報を情報端末60へ迅速に入力することが、遊技者が先読み対象ゲームの前に余裕を持って先読み情報の内容を把握することができる。
さらに、第3実施形態では、変動表示装置23に先読み記憶表示m1と通常記憶表示m2とを表示し、且つ通常始動記憶が先読み始動記憶よりも先に消化される場合に、通常始動記憶が消化されて当該通常始動記憶に基づく特図変動表示ゲーム(先読み対象外ゲーム)が実行されると、先読み始動記憶(先読み記憶表示m1)に対応する先読み情報の内容が変化する。例えば、図26に示すように、先読み記憶表示m1が表示される前に通常記憶表示m2(本実施形態では3つの通常記憶表示m2)が表示されていると、通常記憶表示m2に対応する先読み対象外ゲームが実行される毎(言い換えると、通常始動記憶が消化される毎)に、先読み記憶表示m1として表示されている二次元コードが変化し、変化した二次元コードを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には、先読み対象ゲームの結果態様の内容を示す先読み情報が二次元コードの変化に対応して異なる形で表示される。
具体的には、図26および図27に示すように、先読み記憶表示m1の前に通常記憶表示m2を3つ表示している状態で特図変動表示ゲーム(先読み対象外ゲーム)を実行している最中には、先読み記憶表示m1として二次元コードAが表示され、この二次元コードAを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には「リーチ」の文字で表現される端末側先読み表示aが表示される。また、先の先読み対象外ゲームが終了し、1つ目に保留していた先読み対象外ゲームが実行されると、先読み記憶表示m1が二次元コードAから二次元コードBに変化し、この二次元コードBを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には「発展」の文字で表現される端末側先読み表示bが表示される。さらに、1つ目の保留の先読み対象外ゲームが終了し、2つ目に保留していた先読み対象外ゲームが実行されると、先読み記憶表示m1が二次元コードBから二次元コードCに変化し、この二次元コードCを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には「決闘リーチ」の文字とキャラクターの画像とで表現される端末側先読み表示cが表示される。そして、2つ目の保留の先読み対象外ゲームが終了し、3つ目に保留していた先読み対象外ゲームが実行されると、先読み記憶表示m1が二次元コードCから二次元コードDに変化し、この二次元コードDを撮影して復号化すると、情報端末60の画面には「大当り!!」の文字と複数の記号とで表現される端末側先読み表示dが表示される。このようにして、先読み対象外ゲームが実行される度に先読み情報の内容が変化すれば、先読み情報を再度受け取ろうとする意欲を遊技者に持たせることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
なお、情報端末60の画面には、各端末側先読み表示の他に「次のページ」の文字で表現されたリンク表示が表示される。そして、遊技者がこのリンク表示を操作(選択して実行)すると、情報端末60がインターネットを介してアプリケーションサーバに接続し、アプリケーションサーバから次の端末側先読み表示(詳しくは、次の先読み対象外ゲームの実行中に表示される二次元コードを復号化して得られる端末側先読み表示)が表示される。また、端末側先読み表示dにおいては、先読み対象ゲームの結果態様を直接表示することに限らず、結果態様を暗示する内容(例えば、「大当り期待度○○%」)の表示であってもよい。
そして、第3実施形態における演出制御装置49のメイン処理においては、基本的には第1実施形態における演出制御装置49のメイン処理と同じであるが、ステップS138を実行してからステップS147を実行するまでの処理が異なる。具体的には、図28に示すように、ステップS138において先読み継続カウンタを−1更新した後、表示中の先読み記憶表示m1(先読み情報としても機能する先読み記憶表示m1)を先読み継続カウンタに対応した態様、言い換えると実行中の先読み対象外ゲームに対応した態様の表示に変更する(S181)。さらに、更新後の先読み継続カウンタが0であるか否かを判定し(S182)、0であった場合には、表示部23aに表示されていた先読み記憶表示m1を消去して先読みの事前報知を終了する(S183)。そして、ステップS137において先読み継続カウンタが正の値でない場合、または、ステップS182において更新後の先読み継続カウンタが0でない場合、または、ステップS183において先読みの事前報知を終了した後には、飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を開始し(S184)、ステップS147(飾り特図変動表示ゲームの停止タイミングの判定)を実行する。
ところで、上記第1実施形態および第2実施形態では、先読み情報と共に表示される先読み対象ゲームにおいて、識別情報Sの変動表示を一時停止せずに実行したが、本発明ではこれに限定されない。例えば、図29および図30に示す第4実施形態では、基本的には第1実施形態と同じであるが、先読み対象ゲームにおける識別情報Sの表示態様が異なる。具体的には、先読み対象ゲームに対応する飾り特図変動表示ゲームの実行中に、識別情報Sの変動表示の一時停止(仮停止)と変動再開とを複数回(本実施形態では2回)繰り返して単位変動表示を複数回(本実施形態では3回)実行して、複数回の特図変動表示ゲームが実行されたかのように見せる態様(擬似連変動態様)で1回の先読み対象ゲームの演出表示を行っている。さらに、擬似連変動態様における最初の変動表示の開始から最後の変動表示の停止までの時間を先に実行した先読み対象外ゲームの実行時間と同じ長さに設定している(図30参照)。
そして、擬似連変動態様の演出表示中、識別情報Sの最終の一時停止(先読み対象ゲームの終了時の停止よりも1つ前の一時停止)が実行された後には、変動再開後における識別情報Sの変動表示においては、先読み情報の表示を一旦消去する一方、識別情報Sを表示部23aに元の大きさ(先読み対象外ゲームにおいて表示される通常表示サイズ)で表示し、この識別情報Sの変動表示がリーチ状態になると、識別情報Sの変動表示を再び特図始動記憶表示mと同じ上下幅の大きさまで縮小した状態で表示部23aの右下隅部に表示するとともに、表示部23aの中央部分には先読み情報を拡大状態(縮小表示前の識別情報Sと同じ上下幅の大きさ)で表示し、その後にリーチ演出を実行する。このような擬似連変動態様の飾り特図変動表示ゲームを先読み対象ゲームの演出表示として実行すれば、先読み対象ゲーム(先読み情報が提供された特図変動表示ゲーム)の演出を、先読み対象外ゲーム(先読み情報が提供されない特図変動表示ゲーム)の演出よりも複雑な態様に設定することができ、遊技者に先読み対象ゲームに併せて実行される演出表示を十分に見せて楽しませることができる。
そして、第4実施形態における演出制御装置49のメイン処理においては、基本的には第1実施形態における演出制御装置49のメイン処理と同じであるが、ステップS142を実行してからステップS146を実行するまでの処理が異なる。具体的には、図31に示すように、ステップS142を実行して先読み情報(詳しくは、先読み情報をコード化して生成された二次元コードDC)を表示部23aに表示した後、擬似連変動態様の飾り特図変動表示ゲームの実行(3つの識別情報Sの変動表示)を開始する(S191)。そして、擬似連変動態様の飾り特図変動表示ゲームにおいて最終の変動再開を実行したか否かを繰り返し判定し(S192)、最終の変動再開が実行されたと判定したならば、ステップS146(先読み情報(二次元コードDC)の表示の停止)を実行する。
なお、図32に示すように、擬似連変動態様において単位変動表示が実行される時間(単位変動表示時間)t1を先読み対象外ゲームの実行時間t2と同じ長さに設定すれば、先読み情報が提供される特図変動表示ゲームの実行時間を長引かせることができ、遊技者に特図変動表示ゲームの実行の様子を十分に見せることができる。また、第4実施形態およびその変形例においては、先読み情報(二次元コードDC)が表示されている状態で遊技者が演出ボタン16を操作すると、先読み情報が消去される(先読み情報の出力が停止する)ように設定してもよい。さらに、最後の単位変動表示が実行されている時のみ先読み情報を表示するように設定し、最後の単位変動表示よりも前の単位変動表示の実行時には、表示部23aに情報端末60の準備を遊技者に促す報知メッセージを表示してもよい。
ところで、上記各実施形態においては、遊技者が先読み情報(二次元コードDC)を遊技者所有の情報端末60へ読み込んで復号化すると、情報端末60の画面には先読み対象ゲームの結果態様の内容を示す端末側先読み表示が文字情報やキャラクター画像として表示されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、図33に示す第5実施形態においては、先読み対象ゲームの結果態様を示すゲーム結果標識としての特別図柄(先読み対象特別図柄)を含む内容、具体的には、先読み対象特別図柄と、この先読み対象特別図柄に類似する複数のゲーム結果標識(類似特別図柄)とが記載された情報(例えば、先読み対象特別図柄と類似特別図柄とが文字情報と共に並んで描画された画像データ)を先読み情報として二次元コード化している。
ここで、類似特別図柄は、先読み対象特別図柄で示される当りの種類とは別個の当りを示すものであり、先読み対象特別図柄を左右方向や上下方向に反転したり、先読み対象特別図柄を180度回転したり、先読み対象特別図柄に対して「.」を付加または削除したり、先読み対象特別図柄を構成する線分を一部移動したりして表現される。例えば、図33に示す類似グループAにおいては、「2R確変当り」を示す特別図柄(2R確変図柄)を「ト」で表現し、この2R確変図柄を左右方向に反転して「2R通常当り」を示す特別図柄(2R通常図柄)を表現し、2R確変図柄に「.」を付加して「小当り」を示す特別図柄(小当り図柄)を表現している。また、類似グループBにおいては、2R確変図柄を7セグLEDにおける右上の縦線、左下の縦線、中央の横線、下の横線で表現し、2R確変図柄のうち左下の縦線を移動して上の横線にして2R通常図柄を表現し、2R確変図柄のうち下の横線を移動して上の横線にして(または、2R確変図柄を180度回転して)小当り図柄を表現している。さらに、類似グループCにおいては、2R確変図柄を7セグLED(特別図柄表示器34)における左上の縦線、右下の縦線、上の横線、下の横線で表現し、2R確変図柄に「.」を付加して2R通常図柄を表現し、2R確変図柄を左右方向(または上下方向)に反転して小当り図柄を表現している。
そして、遊技者が第5実施形態における先読み情報を情報端末60へ読み込んで復号化すると、情報端末60の画面には、先読み対象ゲームの結果態様の内容を示す先読み対象特別図柄と、該先読み対象特別図柄に類似する複数の類似特別図柄が表示される(図33参照)。したがって、遊技者は、先読み情報として情報提供された特別図柄(ゲーム結果標識)から先読み対象ゲームの結果態様を推測して楽しむことができ、遊技の興趣を高めることができる。
なお、先読み対象特別図柄を含む内容に設定された先読み情報には、先読み対象特別図柄に類似する類似特別図柄だけではなく、先読み対象特別図柄に類似しない非類似特別図柄(先読み対象特別図柄に類似する類似グループから外れた特別図柄)を含んでもよく、例えば、予め設定された全ての特別図柄を記載してもよい。また、先読み情報に先読み対象特別図柄のみを記載し、類似特別図柄や非類似特別図柄の情報を遊技者に提供しないように設定してもよい。
ところで、各実施形態では、先読み対象ゲームにおけるリーチ演出が実行されるまで先読み情報を出力(表示)するように設定されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図34に示すタイムチャートのように、先読み対象ゲームの実行開始から当該先読み対象ゲームにおけるリーチ演出の実行開始までの期間をボタン操作有効期間に設定し、該ボタン操作有効期間中に遊技者が演出ボタン16を操作すると、リーチ演出の実行が開始される前であっても先読み情報の出力を停止するように設定してもよい。なお、ボタン操作有効期間中に演出ボタン16が操作されなかった場合には、ボタン操作有効期間の経過を契機にして先読み情報の出力を自動停止する。
ところで、上記各実施形態では、特図始動記憶の記憶数(保留数)が特図保留上限数に到達していることを条件として先読み処理を実行しているが、本発明はこれに限定されず、特図始動記憶の記憶数(保留数)が特図保留上限数に到達しているか否かに拘らず、保留された特図始動記憶に対して先読み処理を実行してもよい。
また、画像である先読み情報を変動表示装置23の表示部23aに表示して遊技者の情報端末60へ向けて出力したが、本発明はこれに限定されない。要は、情報端末60へ向けて出力できれば、先読み情報はどのような形態で構成されていてもよい。例えば、先読み情報を通信データで構成して無線送受信部18から情報端末60へ向けて出力してもよい。さらに、変動表示装置23を本発明の先読み報知手段として機能させ、変動表示装置23に先読み記憶表示m1を表示することで先読み情報の出力の実行を報知したが、本発明はこれに限定されない。要は、先読み情報の出力の実行を先読み対象ゲームの実行開始前に報知できれば、どのような先読み報知手段を採用してもよい。例えば、スピーカ19を先読み報知手段として採用し、先読み情報の出力の実行を報知する報知音をスピーカ19から出力してもよいし、あるいは、装飾用可動部材54を先読み報知手段として採用し、先読み情報の出力の実行を報知する報知演出動作を装飾用可動部材54に実行させてもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、識別情報を変動表示させる変動表示ゲームが所定の始動条件の成立により実行され、該変動表示ゲームの実行結果に対応して遊技価値を付与する遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 パチンコ遊技機
5 遊技盤
6 遊技領域
16 演出ボタン
18 無線送受信部
21 センターケース
23 変動表示装置
23a 表示部
24 普図始動ゲート
26 始動口
26a 普通電動役物
27 大入賞口
32 表示ユニット
33 普通図柄表示器
34 特別図柄表示器
37 遊技制御装置
49 演出制御装置
60 情報端末

Claims (1)

  1. 識別情報を変動表示させる変動表示ゲームが所定の始動条件の成立により実行され、該変動表示ゲームの実行結果に対応して遊技価値を付与する遊技機において、
    前記始動条件が成立したが前記変動表示ゲームの実行を保留することを、始動記憶として保留上限数まで記憶する保留記憶手段と、
    前記始動記憶に基づいて前記変動表示ゲームの結果態様を決定するゲーム結果決定手段と、
    前記始動記憶を1つ記憶解除して消化する毎に、当該始動記憶に基づいて前記ゲーム結果決定手段により決定された結果態様となる前記変動表示ゲーム実行するゲーム実行手段と、
    前記始動記憶に対応する前記変動表示ゲームの結果態様が予め設定された先読み対象態様であるか否かを、当該変動表示ゲームが前記ゲーム実行手段によって実行される前に判定する事前判定手段と、
    前記事前判定手段により前記変動表示ゲームの結果態様が前記先読み対象態様であると判定された場合に遊技者が携帯所持する情報端末により受け取り可能であり、前記結果態様を予告する情報を出力する情報端末出力手段と、
    前記情報端末出力手段による前記結果態様を予告する情報の出力の実行を報知する情報端末出力報知手段と、
    を備え、
    前記情報端末出力手段は、前記結果態様を予告する情報を、当該結果態様が予告される前記変動表示ゲームの実行中に出力し、
    前記情報端末出力報知手段は、前記結果態様が予告される前記変動表示ゲームよりも前に実行される前記変動表示ゲームの実行中に、前記情報端末出力手段により前記結果態様を予告する情報が出力されることを報知することを特徴とする遊技機。
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