JP5651665B2 - 色材総量制限プロファイルの作成方法、色材総量制限プロファイルの作成装置、画像信号処理装置、画像信号処理システム及びプログラム - Google Patents

色材総量制限プロファイルの作成方法、色材総量制限プロファイルの作成装置、画像信号処理装置、画像信号処理システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置によって記録媒体に付与される色材量を制限するための色材総量制限プロファイルに関する各種方法、装置、システム及びプログラムに関する。
一般に、インクジェットプリンタや電子写真作成装置等の画像形成装置を用いて、インクやトナー等の色材(記録剤)を記録媒体に付与することで、所望の画像を紙等の記録媒体に形成することが広く行われている。
この画像形成時に、色材が重畳的に記録媒体に付与されると、過剰に付与される色材を記録媒体が十分に吸収できない場合がある。この場合には、パッチの色再現性が損なわれたり、過剰色材による膜特性の低下が生じたり、過剰色材によって用紙が撓んで媒体搬送時に問題を生じさせたりすることがある。
色材の過剰付与を防ぐ観点から、特許文献1は、所定量のCMY信号をK信号に置き換える下色除去処理によってインク量を制限する技術を開示する。この特許文献1に開示の技術によれば、記録媒体に対するインクの過剰付与を防ぐことができ、プリント時に発生しうる上記の各種問題を回避することも可能である。
特開2005−101934号公報
一方、プリント産業の世界では、クライアントがデザインした画像の色を正確に再現するため、所謂カラーマネージメントシステム(Color Management System:CMS)を利用した処理が行われている。CMSによるカラーマネジメントでは、プリンタへの様々な入力信号に対する出力色をルックアップテーブル(LUT)として予め保持しておき、クライアントが狙った色を再現する入力信号をLUTを参照することで求めることが行われる。このLUTは、プリンタプロファイルとも呼ばれ、色管理に厳しい印刷会社では、プリンタプロファイルを独自に作成することも珍しくない。特に上記のような色材量の制限を行う場合、プリンタプロファイルの精度を高めるためには、入力信号に対する色材量制限後の出力色を適切に把握する必要がある。
ところで、いわゆるハーフトーニング手法(ドットのオン・オフを定義した2値化画像を作成する2値化手法や、大・中・小ドットのようにドットの大きさを複数表現可能な多値化手法を含む。以下、これらを総称して「多値化手法」とも呼ぶ。)の変更や色材種類の変更などによってプリンタシステム(プリンタシステム)のコンフィグ(Configuration)が変わると、入力信号と出力色の関係も変わるため、プリンタプロファイルを作り直す必要がある。また、プリンタシステムに複数の多値化手法が搭載されている場合には、プリンタプロファイルを多値化手法毎に作成する必要がある。
しかしながら、通常、プリンタプロファイルは様々な色のパッチを出力及び測色することで作成されるため、プリンタプロファイルの作成には工数がかかり非常に煩雑な作業が伴う。特に、印刷会社(ユーザ)が独自のプリンタプロファイルを作成する場合、既存のコンフィグとは別の新たなコンフィグがプリンタシステムに導入されると、その新たなコンフィグに対応する新たなプリンタプロファイルを印刷会社側で作成する必要があり、印刷会社にとって負担であった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、プリンタシステムのコンフィグが変更又は追加された場合であっても共通のプリンタプロファイルの使用を可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理とカラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルの作成方法であって、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、カラーマネージメントシステム処理に使用される色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを取得する工程と、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、色材総量制限処理後色データと画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器を取得する工程と、画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器を取得する工程と、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データから第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する第2のコンフィグ条件下における色データを第2の色予測器を介して探索取得する工程と、探索取得された第2のコンフィグ条件下における色データと、色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成する工程と、を含む色材総量制限プロファイルの作成方法に関する。
本態様は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)を含む色の色データに適用可能であり、この場合、本態様は、画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理とカラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルの作成方法であって、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、カラーマネージメントシステム処理に使用される色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前CMYKデータと色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後CMYKデータとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを取得する工程と、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、色材総量制限処理後CMYKデータと画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器を取得する工程と、画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データ、CMYKデータと、画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器を取得する工程と、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後CMYKデータから第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを第2の色予測器を介して探索取得する工程と、探索取得された第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータと、色材総量制限処理前CMYKデータとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成する工程と、を含む色材総量制限プロファイルの作成方法に関する。
本態様によれば、第1のコンフィグ条件下及び第2のコンフィグ条件下の両条件下において、共通のプリンタプロファイルを用いてカラーマネージメントシステム処理を行うことができるような、第2の色材総量制限プロファイルを作成することができる。この第2の色材総量制限プロファイルによってコンフィグの変化による出力色の変動を吸収することができる。
ここでいう共通プリンタプロファイルとは、カラーマネージメントシステム処理において使用されるプリンタプロファイルであって、画像形成装置が第1のコンフィグ及び第2のコンフィグのいずれを採用する場合でも共通に使用可能なプリンタプロファイルである。この共通プリンタプロファイルは、第1のコンフィグ条件下における画像形成装置の出力色特性を考慮して作られている。
また色材総量制限処理とは、画像形成装置から出力される色材の総量を制限するための処理であり、色材総量制限プロファイルに基づいて、入力信号値(色データ値)に制限をかけて、画像形成装置から色材が過剰付与されないようにする処理である。
また画像形成装置のコンフィグとは、画像形成装置の出力色に影響を及ぼし得るシステム構成全般を含みうる概念であり、例えばハーフトーン手法、出力色材等によってコンフィグが特定されうる。
また色予測器とは、第1の色空間上で表現される入力色データに対応する第2の色空間上での色データを予測・取得する手段全般を含みうる概念であり、ソフトウエア及び/又はハードウエア等によって構成される。したがって、デバイス依存型色空間上で表現される入力色データ(CMYKデータ、RGBデータ等)を、色予測器を使って、デバイス非依存型色空間上で表現される色データ(L***データ等)に等価変換することが可能である。
また色材とは、画像形成装置から出力される記録剤のことであり、インクであったり、トナーであったり、他の画像記録剤であったりする。
望ましくは、色データは、黒色を含む複数色のデータを含み、第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程において、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理よって得られる色材総量制限処理後色データを初期値とし、黒色の色データは初期値から変動させずに、黒色以外の色の色データを初期値から変動させることで、第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する。
本態様をCMYKの色データに適用した一例では、第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを探索取得する工程において、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理よって得られる色材総量制限処理後CMYKデータを初期値とし、Kデータは初期値から変動させずに、CMYデータのうち少なくとも1つのデータを初期値から変動させることで、第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを探索取得する。
この場合、第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを効率良く探索取得することが可能である。すなわち、第1のコンフィグ条件下における色材総量制限処理後CMYKデータと第2のコンフィグ条件下における色材総量制限処理後CMYKデータとの間に過大な相違がある可能性は比較的低い場合が多いので、初期値として第1の色材総量制限プロファイルに基づく色材総量制限処理後CMYKデータを採用することで、比較的短時間で第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを探索取得しうる。
また、Kデータを初期値から変動させないことで、探索を破綻させ難く、一致又は近似する色を与えるCMYKデータを比較的見つけやすく、計算時間を短時間化することができ、階調間のトーンジャンプや色転びが起きるリスクを小さくすることができる、等の有利な効果を期待しうる。
望ましくは、第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程において、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理よって得られる色材総量制限処理後色データを初期値とし、初期値として用いられる色材総量制限処理後色データのうちデータ値が0の色の色データについてはデータ値を0から変動させずに、第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する。
本態様をCMYKの色データに適用した一例では、初期値として用いられる色材総量制限処理後CMYKデータのうちデータ値が0のCMYデータについては、データ値を0から変動させずに第2のコンフィグ条件下におけるCMYKデータを探索取得する。
この場合、プリンタシステムの色特性がより自然になるという有利な効果を期待しうる。
望ましくは、第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程では、制約付非線形最適化手法が用いられる。
この場合、第2のコンフィグ条件下における色データ(CMYKデータ等)の最適値を効果的に取得しうる。
ここでいう制約付非線形最適化手法とは、与えられた制約のもとで目的関数を最小にするような解を求める非線形最適化手法であって、例えば公知の制約無し非線形最適化手法であるダウンヒル(滑降)シンプレックス法(Down−hill Simplex Method)と、最適化時に制約条件を課す公知の手法であるペナルティ関数法(Penalty Function Method)を組み合わせた手法を制約付非線形最適化手法として採用しうる。
本発明の他の態様は、画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理とカラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルの作成装置であって、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、カラーマネージメントシステム処理に使用される色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルと、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、色材総量制限処理後色データと画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器と、画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器と、に基づいて、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データから第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する第2のコンフィグ条件下における色データを第2の色予測器を介して探索取得する探索取得手段と、探索取得された第2のコンフィグ条件下における色データと、色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成するプロファイル作成手段と、を備える色材総量制限プロファイルの作成装置に関する。
本発明の他の態様は、画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理とカラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルを作成する手順をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、カラーマネージメントシステム処理に使用される色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを取得する手順と、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、色材総量制限処理後色データと画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器を取得する手順と、画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器を取得する手順と、第1の色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データから第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する第2のコンフィグ条件下における色データを第2の色予測器を介して探索取得する手順と、探索取得された第2のコンフィグ条件下における色データと、色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
本発明の他の態様は、画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理装置であって、上記の色材総量制限プロファイルの作成装置を備える画像信号処理装置に関する。
本発明の他の態様は、画像形成装置に供給される画像信号を入力信号から作成する画像信号処理システムであって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理を入力信号に対して施すことでカラーマネージメントシステム処理後色データを取得するカラーマネージメントシステム処理部と、色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理をカラーマネージメントシステム処理後色データに対して施すことで色材総量制限処理後色データを取得する色材総量制限処理部と、を備え、色材総量制限処理部は、画像形成装置が第1のコンフィグ条件下で画像形成を行う場合には、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、カラーマネージメントシステム処理後色データと色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを用いて色材総量制限処理を行い、画像形成装置が第2のコンフィグ条件下で画像形成を行う場合には、請求項1に記載の色材総量制限プロファイルの作成方法によって作成された第2の色材総量制限プロファイルを用いて色材総量制限処理を行う画像信号処理システムに関する。
望ましくは、画像信号処理システムは、色材総量制限処理後色データに対して多値化処理を施す多値化処理部を更に備える。
この場合、カラーマネージメントシステム処理及び色材総量制限処理が施されたCMYKデータを多値化処理することができ、画像形成装置はこの多値化処理後CMYKデータに基づいて画像形成を行うことができる。
ここでいう多値化処理とは、例えばハーフトーニング手法(ディザ法、誤差拡散法を含みうる)に基づく処理が挙げられ、画像形成装置によって記録媒体上に形成される単位ドットの大きさを複数表現可能な処理だけでなく、ドットのオン・オフに基づくいわゆる2値化画像を作成する処理もここでいう多値化処理に含まれうる。
望ましくは、画像信号処理システムは、画像形成装置に供給する画像信号が第1のコンフィグ条件下及び第2のコンフィグ条件下のうちのいずれに基づくものかを判定するコンフィグ判定部を更に備え、色材総量制限処理部は、コンフィグ判定部の判定結果に基づく色材総量制限プロファイルを用いて色材総量制限処理を行う。
この場合、画像形成装置におけるコンフィグに応じた適切な色材総量制限処理を行うことができる。
望ましくは、画像信号処理システムは、色材総量制限処理後色データに対して多値化処理を施す多値化処理部を更に備え、多値化処理部は、コンフィグ判定部の判定結果に基づく多値化処理を色材総量制限処理後色データに対して施す。
この場合、画像形成装置におけるコンフィグに応じた適切な多値化処理を行うことができる。
本発明によれば、画像形成装置の第1のコンフィグ条件下及び第2のコンフィグ条件下の両条件下において、共通のプリンタプロファイルを用いてカラーマネージメントシステム処理を行うことができるような、第2のコンフィグ条件下用の色材総量制限プロファイル(第2の色材総量制限プロファイル)を作成することができる。
これにより、画像形成装置のユーザ側においてプリンタプロファイルを作成する場合に、画像形成装置のコンフィグを変更、追加或いは複数併存するケースにおいても、共通のプリンタプロファイルを用いることができ、各コンフィグ用のプリンタプロファイルを別個に作成する必要がなくなるため、ユーザの負担を軽減することができる。
画像信号入力装置及びプリンタシステムにおける入出力信号の概略を示すブロック図である。 プリンタシステムの画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 画像処理部における信号処理の流れを示すフロー図であり、特にプリンタシステムが単一コンフィグ(コンフィグA)を採用する場合の処理フローを示す。 図3の処理フローに基づくデータの流れを示すブロック図である。 プリンタプロファイルを用いたCMS処理の概念を示すブロック図である。 色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理の概念を示すブロック図である。 「プリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイル」と「色材総量制限処理前CMYKデータ、色材総量制限処理後CMYKデータ及びL***データ」との関係の一例を示す図である。 コンフィグB用の色材総量制限プロファイルの作成処理に関する、色予測器及び色材総量制限プロファイルの関係を示す概念図である。 色材総量制限プロファイルを作成する色材総量制限プロファイル作成デバイスの機能構成を示すブロック図である。 コンフィグB用の色材総量制限プロファイルBの作成処理プロセスを示すフロー図である。 コンフィグA用及びコンフィグB用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルの関係を示す図であり、(a)はコンフィグA用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルを示し、(b)はコンフィグB用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルを示す。 コンフィグA及びコンフィグBを選択的に採用して印刷画像信号を作成する画像処理プロセスを示すフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、前提となる画像信号処理システムの概要をシステムコンフィグが単一である場合について説明し(図1〜図7参照)、その後、複数のシステムコンフィグがプリンタシステム(画像印刷部)に適用される場合について説明する(図8〜図12参照)。
以下の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4種の色材を使用するプリンタシステムを対象とする。なお、プリンタシステムの種類や色材(種類、数)は特に限定されず、プリンタシステムの種類によらずに以下の実施形態を適用できる。したがって、プリンタシステムとして、例えば、オフセット印刷機、電子写真、インクジェットプリンタなどを用いることができ、色材として、プリンタシステムに応じてインク、トナー等を使用することができる。
図1は、画像印刷時の入出力信号の概略を示すブロック図である。
プリンタシステム12において画像印刷を行う場合、コンピュータ等によって構成される画像信号入力装置10がプリンタシステム12に接続され、CMYKデータやRGBデータを含む入稿データ信号が画像信号入力装置10からプリンタシステム12に送られる。
画像信号入力装置10は、印刷画像の元になる画像データ(図画データ及び文字・線画データ)を作成及び調整し、この画像データのCMYKデータやRGBデータを含む信号を入稿データ信号として、画像処理部14に送る。
プリンタシステム12の画像処理部14は、入力された入稿データ信号に対して後述の一連の画像処理を施し、印刷画像信号を作成して後段の画像印刷部16に送信する。画像印刷部16は、画像処理部14において画像処理された印刷画像信号に基づき、CMYKインクを吐出して用紙等の記録媒体に画像を形成する。
なお、図1に示す例では、画像処理部14及び画像印刷部16が一体的に設けられることでプリンタシステム12が構成されるが、画像信号入力装置10、画像処理部14及び画像印刷部16の実現態様は特に限定されない。したがって、画像信号入力装置10、画像処理部14及び画像印刷部16は、一体的に設けられてもよいし、別体として設けられてもよく、例えば画像処理部14を画像信号入力装置10及び/又は画像印刷部16と一体的に設けてもよいし、別体として設けてもよい。
図2は、画像処理部14の機能構成を示すブロック図である。画像処理部14は、画像印刷部16に供給される印刷画像信号を作成する画像信号処理部であり、CMS(カラーマネージメントシステム)処理部20、色材総量制限処理部22、多値化処理部24、コンフィグ判定部26及び記憶部28を有する。
CMS処理部20は、画像を扱うデバイス間で表示色の統一を図るため、プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理(CMS処理)を行い、デバイスに依存しない色再現域を介して画像データ変換を行う。例えば、入稿データ信号が「画像信号入力装置10に依存する色空間を基準に色表現されるデータ(例えば、CMYKデータ、RGBデータ等)」に基づく場合、対応の「デバイス非依存色空間(CIE Lab(以下「L***」とも表記する)等)での色表現されるデータ」を介し、「プリンタシステム12に依存する色空間を基準とした色表現データ(CMYKデータ)」に変換する処理がCMS処理部20で行われる。このCMS処理によって、色表現特性の異なる画像信号入力装置10とプリンタシステム12とが接続されても、各デバイスにおいて統一的な色表示が可能となる。
色材総量制限処理部22は、記録媒体上に付与される色材の総量を制限するように、CMS処理部20からのCMYKデータ(CMS処理後CMYKデータ、色材総量制限処理前CMYKデータ)に対して色材総量制限プロファイル(4次元変換プロファイル)を用いた色材総量制限処理を行う。
一般に、4種類の色材(CMYK)が過剰に用いられる場合、重畳的に付与される色材を記録媒体が吸収できず、正確なパッチの色再現ができなかったり、過剰色材による膜特性の低下が起こったり、過剰インクによって用紙が撓んで媒体搬送に問題を生じさせたりすることがある。したがって、色材総量制限しないCMS処理後CMYKデータに基づいて画像印刷を行うと、過剰な色材量が画像印刷部16から記録媒体上に付与され、上記問題を引き起こす虞がある。そこで、色材総量制限処理部22は、そのような色材の過剰付与を回避するよう、CMS処理後CMYKデータに対して色材総量制限処理を行う。この色材総量制限処理方法の1つに、色材総量制限プロファイルを用いる方法がある。この方法では、入力信号値のCMYKデータの組み合わせに対して合計値が過剰にならないようにCMYKデータ値を制限した出力信号値をテーブル(プロファイル)として定義しておき、このプロファイルを参照することで任意のCMYK値の組み合わせに対する色材総量制限後のCMYK値が求められる。
多値化処理部24は、色材総量制限処理後CMYKデータに対して多値化処理を施し、いわゆるハーフトーニング手法に基づいて、色材総量制限処理部22からのCMYKデータ(色材総量制限処理後CMYKデータ)を画像印刷部16のプリンタシステムに応じたデータ形式に変更する。なお、ここでいう多値化処理は、広義に解釈され、単位ドットの大きさを大・中・小ドットのように複数表現する処理だけでなく、ドットのオン・オフに基づくいわゆる2値化画像を作成する処理もここでいう多値化処理に含まれうる。
コンフィグ判定部26は、画像印刷部16におけるプリンタシステムの構成(コンフィグ)を判定する。このプリンタシステムのコンフィグは、入力信号と出力色との関係に影響を及ぼし得る要素によって定められ、例えば多値化処理部24におけるハーフトーニング手法、使用する色材の種類、等が変わるとコンフィグも変わる。なお、コンフィグ判定部26において判定される画像印刷部16のコンフィグとCMS処理部20におけるCMS処理及び色材総量制限処理部22における色材総量制限処理との関連の詳細については後述する。
記憶部28は、画像処理部14における画像処理に必要なデータ類(プログラム、データ等)を記憶し、記憶部28に記憶されるデータ類は、画像処理部14の各部によって適宜アクセス(読み出し・書き換え)可能となっている。例えばCMS処理部20のCMS処理において使用するターゲットプロファイルやプリンタプロファイル、色材総量制限処理部22において使用する色材総量制限プロファイル、等を記憶部28は記憶保持する。
図3は、画像処理部14における信号処理の流れを示すフロー図であり、特にプリンタシステムが単一コンフィグ(コンフィグA)を採用する場合の処理フローを示す。
画像信号入力装置10からプリンタシステム12に送られてくる入稿データ信号(図3のD10)は、画像処理部14のCMS処理部20においてプリンタプロファイル(D11)に基づくCMS処理が施され(S10)、CMS処理部20からCMS処理後CMYKデータ(D12)が出力される。
このCMS処理後CMYKデータは、色材総量制限処理部22においてコンフィグA用の色材総量制限プロファイルA(D13)に基づく色材総量制限処理が施され(S11)、色材総量制限処理部22から色材総量制限処理後CMYKデータ(D14)が出力される。
この色材総量制限処理後CMYKデータは、多値化処理部24においてコンフィグA用の多値化処理Aが施され(S12)、多値化処理部24から多値化処理後CMYKデータ(D15)が出力される。
このようにして多値化されたCMYKデータは、印刷画像信号として、画像処理部14から画像印刷部16に送られ、画像印刷部16における画像印刷に供される。
図3に示す上述の画像処理プロセスによれば、デバイス間の色表現特性の相違による不具合をCMS処理により解消することができ、また色材の過剰付与を色材総量制限処理によって防ぐことができるため、高画質画像の形成が可能である。
なお、図3に示す例ではプリンタシステムが単一コンフィグ(コンフィグA)を採用するケースを対象にしているため、コンフィグの判定(コンフィグ判定部26)は行われないが、プリンタシステムが複数のコンフィグを採用するケースではコンフィグの判定が行われる。画像印刷部16が複数のコンフィグを採用するケースについては、後述する(図12参照)。
図4は、図3に示される処理フローに基づくデータ種類を示すブロック図である。上述のように、まずデバイス依存型色空間上で表現された入稿データ(CMYKデータ、RGBデータ等)D10は、プリンタプロファイル(及びターゲットプロファイル)に基づくCMS処理を経て、CMS処理後CMYKデータD12に変換される。
入稿データD10がデバイス依存型色空間上で表現されたデータ(CMYKデータ、RGBデータ等)のみの色データを有する場合には、ターゲットプロファイルに基づいてデバイス非依存型色空間における対応色データ(L***データ等)が取得され、その後にCMS処理が行われる。一方、入稿データD10がデバイス依存型色空間上で表現されたデータ(CMYKデータ、RGBデータ等)だけではなく対応のデバイス非依存型色空間上の色データ(L***データ等)を有する場合(図3のD10参照)、ターゲットプロファイルを使用することなく、直接的にプリンタプロファイルを用いたCMS処理を行うことが可能である。
CMS処理後CMYKデータD12は、図4に示されるように、色材総量制限プロファイルに基づく色材総量制限処理を経て、色材総量が制限された色材総量制限処理後CMYKデータD14に変換される。そして、この色材総量制限処理後CMYKデータD14に対して多値化処理が施されることで多値化処理後CMYKデータD15が作成される。この多値化処理後CMYKデータD15は、印刷画像信号として後段の画像印刷部16に送られる。
次に、CMS処理及び色材総量制限処理の詳細について説明する。
図5は、プリンタプロファイルを用いたCMS処理の概念を示すブロック図であり、入稿データがCMYKデータである場合について示す。
プリンタシステム12に入力される入稿データ(CMS処理前CMYKデータ)は、CMS処理においてターゲットプロファイル及びプリンタプロファイルが適用され、CMS処理後CMYKデータが作成される。
本例のターゲットプロファイルは、画像信号入力装置10のデバイス依存型色データであるCMYKデータとデバイス非依存型色データであるL***とが対応づけられたデータ集合であり、画像信号入力装置10の色再現特性に基づく「CMYKデータ−L***」関係を規定する。一方、プリンタプロファイルは、プリンタシステム12のデバイス依存型色データであるCMYKデータとデバイス非依存型色データであるL***とが対応づけられたデータ集合であり、プリンタシステム12(画像印刷部16)の色再現特性に基づく「CMYKデータ−L***」関係を規定する。
本例のCMS処理では、まず入稿データのCMYKデータ(CMS処理前CMYKデータ)に対応するL***データがターゲットプロファイルを参照して取得される。そして、デバイス非依存型色データであるL***に基づいて、「ターゲットプロファイルで規定されるCMYKデータ」に対応する「プリンタプロファイルで規定されるCMYKデータ」が特定される。このようにして、入稿データ(CMYKデータ)がCMS処理後CMYKデータに変換される。
図6は、色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理の概念を示すブロック図である。
色材総量制限処理では、CMS処理によって得られるCMYKデータ(色材総量制限処理前CMYKデータ)に対して、色材総量制限プロファイルが適用されて色材総量制限処理後CMYKデータが得られる。
色材総量制限プロファイルは、色材総量制限されていないCMYKデータと色材総量制限処理されたCMYKデータとが対応づけられたデータ集合である。色材総量制限処理では、色材総量制限処理前CMYKデータに対応する色材総量制限処理後CMYKデータが色材総量制限プロファイルを参照して取得される。
図7は、「プリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイル」と「色材総量制限処理前CMYKデータ、色材総量制限処理後CMYKデータ及びL***データ」との関係の一例を示す図である。図7では、色材総量制限処理前後のCMYKの各色データが0〜100%の範囲で表されており、またL***データがL***色空間座標の値によって表されている。
色材総量制限プロファイルは、図7に示すように色材総量制限処理前後のCMYKデータ同士を対応づけるテーブル(プロファイル)として定義される。具体的な色材総量制限処理は、例えば、CMYKデータの合計値(%)が所定数値内に収まるようにしたり、特定色(1色又は複数色)の色データが所定値を超えないようにして、色材総量制限処理後のCMYKデータを規定することができる。また、CMYKデータのうち特定色を固定値として他の色データを変動させることで、色材総量制限処理後のCMYKデータを規定することもできる。
例えば図7に示される例では、色材総量制限処理前CMYKデータは合計値が最大400%で表され、色材総量制限処理前後におけるKデータは共通の固定値とし、他のCMYデータを変動させて、CMYKデータの合計値(%)が250(%)を超えないように、色材総量制限処理後CMYKデータが定められている。色材総量制限処理後のCMYKデータは、色材総量制限処理前のCMYKデータによって再現される色とできるだけ近い色が再現されるように定められる。
色材総量制限処理後のCMYKデータは、測色器を用いた実験、シミュレーション等によって事前に取得可能であり、システムコンフィグ、色材(種類、数)、記録媒体の種類等、各種の要素を加味して適宜定めることが可能である。
なお、所望のCMYKデータの組み合わせが色材総量制限プロファイルに直接的に定義されていない場合、近傍の値を使って補間処理を行うことで、その任意のCMYKデータに対する色材総量制限処理後CMYKデータを求めることも可能である。
また、図7に示す例では、色材総量制限プロファイルの入力CMYKデータ(色材総量制限処理前CMYKデータ)の刻み幅が10%に設定されているが、刻み幅は10%という値に限定されるわけではない。刻み幅を大きな値に設定することで、色材総量制限プロファイルのファイルサイズを小さくできる利点があり、刻み幅を小さな値にすることで補間精度を高めることができるという利点がある。
一方、プリンタプロファイルは、色材総量制限処理前CMYKデータと画像印刷部16からの出力色のL***データとを対応づけたLUT等のプロファイルである。したがって、本例のようにCMS処理後に色材総量制限処理が行われる場合、プリンタプロファイルでは、色材総量制限処理後のCMYKデータに基づくL***データが色材総量制限処理前CMYKデータに対応づけられることとなる。これにより、CMS処理後に色材総量制限処理が行われる場合であっても、CMS処理を適正に行って所望の色を画像印刷部16によって再現することが可能となる。
プリンタプロファイルのL***データを色材総量制限処理後CMYKデータから取得する際には、色予測器が用いられる。
色予測器は、プリンタシステム(プリンタシステム12)への入力CMYK信号に対する出力色(L***などのデバイス非依存値)を予測するソフトウェアであり、例えば以下の方法で作成することができる。まず、CMYKデータを10%刻みで変化させて定義した複数のパッチ群からなるカラーチャートデータを作成し、カラーチャートをプリンタシステムから出力する。次に、出力されたカラーチャートのL***値を測色器により測色する。
これにより、順写像に関しては、10%刻みのCMYKデータに対するL***データを算出することが可能となる。また、その他のCMYKデータに関しても、補間演算などを用いることで予測することが可能である。このとき、単純な補間演算を用いずに、ノイゲバウワ(Neugebauer)モデルやユールニエルセン(Yule−Nielsen)修正ノイゲバウワモデルなどの物理モデルを用いることも可能である。適切な物理モデルを用いることで、単純な補間演算を行う場合に比べ、より少ないパッチ群の測定値から精度の高い色予測を行うことができる。
上記の例では、色予測のための学習データに相当するパッチ群を10%刻みのCMYKデータで定義していたが、刻み幅は10%に限定されるものではない。刻み幅を大きな値に設定することで、プリンタプロファイルのファイルサイズを小さくできる利点があり、刻み幅を小さな値にすることで補間精度を高めることができるという利点がある。したがって、色予測精度を向上させたければ5%刻みなどにすることもできるし、測定工数を減らしたければ、例えば、肌色、グレーなどの重要色を優先的に選び(つまり刻み幅を細かくし)、その他の色の刻み幅を荒くするなど工夫してもよい。
上述のように、CMYKデータの合計(%)が大きくなり過ぎると、重畳的に付与される色材を記録媒体が吸収できず、正確なパッチの色再現ができなかったり、過剰色材による膜特性の低下が起こったり、過剰色材によって用紙が撓んで媒体搬送に問題を生じさせたりすることがある。これらに対処するために、CMYKデータの合計(%)が大きい場合にはパッチを作成せず、印刷されないようにすることが好ましい。この場合、そのCMYKデータに対するL***データが求まらなくなってしまうが、この領域はそもそも印刷に不向きであるためL***データを得る必要がない場合が多い。システムの都合上これらのデータが必要な場合は、補外演算で求めるか、適当な値を代入しておき、別途エラー値であることがわかるようにしておけばよい。
プリンタプロファイルを用いたCMS処理及び色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理を含む上述の画像処理システムによれば、ユーザが独自のプリンタプロファイルを作成する場合であっても、色材総量制限処理をユーザ側から見てブラックボックス化することが可能である。
上述のプリンタシステム(プリンタシステム12)が予めコンフィグA(第1のコンフィグ)で運用されており、コンフィグA用の色予測器A(第1の色予測器)及び色材総量制限プロファイルA(第1の色材総量制限プロファイル)が存在するとき、色材総量制限プロファイルAに対応したプリンタプロファイルを作成することで、カラーマネジメントを適切に行うことが可能となる。
後日、なんらかの理由(例えば画質を向上させるためなど)で、新しいコンフィグB(第2のコンフィグ)がプリンタシステムに導入されたとする。新しいコンフィグとは、例えば、多値化処理の変更、多値化処理の追加、色材種の変更などによるプリントメカニズムの変更による場合が含まれる。この新しいコンフィグBが導入されると、プリンタシステムの入力信号に対する出力色がコンフィグAの場合と比べて変わる。したがって、コンフィグBを採用するプリンタシステムにおいて仮に色材総量制限プロファイルAが用いられたとしても、プリンタプロファイルの作り直しをしなければ、正確なカラーマネジメントを行うことができない。しかしながら、プリンタプロファイルの作り直しにはカラーパッチの出力及び測定などの工数がかかってしまい、ユーザの負担になる。
そこで、新しいコンフィグBの導入によって生じたコンフィグAとの差異を吸収するような新しい色材総量制限テーブルB(第2の色材総量制限プロファイル)を作成することで、CMS処理時に使用するプリンタプロファイルを再利用(共通化)できるようにする。
以下、新しいコンフィグBに対する色材総量制限プロファイルの作成について説明する。
図8は、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルの作成処理に関する、色予測器及び色材総量制限プロファイルの関係を示す概念図である。
本例では、コンフィグA用の色予測器A(第1の色予測器)、コンフィグA用の色材総量制限プロファイルA及びコンフィグB用の色予測器B(第2の色予測器)が入力データとして使用され、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルBが作成される。このようにして作成されるコンフィグB用色材総量制限プロファイルBは、コンフィグAの場合にも使用されるプリンタプロファイルにも対応する。したがって、コンフィグA用の色材総量制限プロファイルA及びコンフィグB用の色材総量制限プロファイルBの両者共に既存のプリンタプロファイルに対応させることができ、共通のプリンタプロファイルを使って画像処理を行うことができる。
図9は、色材総量制限プロファイルを作成する色材総量制限プロファイル作成デバイス50の機能構成を示すブロック図である。
コンフィグB用の色材総量制限プロファイルを作成する色材総量制限プロファイル作成デバイス50は、探索取得部52、プロファイル作成部54及びプロファイル作成記憶部56を有する。
探索取得部52は、詳細については後述するが(図10参照)、プロファイル作成記憶部56に記憶されるコンフィグA用色材総量制限プロファイル58、コンフィグA用色予測器60及びコンフィグB用色予測器62を用いて、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルの色材総量制限処理後CMYKデータを探索取得する。
プロファイル作成部54は、探索取得部52において探索取得されたコンフィグB用の色材総量制限処理後CMYKデータと、CMS処理後CMYKデータ(色材総量制限処理前CMYKデータ)とを対応づけて、第2コンフィグ用の色材総量制限プロファイルを作成する。
図10は、色材総量制限プロファイル作成デバイス50におけるコンフィグB用の色材総量制限プロファイルBの作成処理プロセスを示すフロー図である。
<処理1>
まず、0次色の設定が行われる。すなわち、プロファイル作成部54は、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルBの入力CMYKデータ(色材総量制限処理前CMYKデータ)が(0,0,0,0)(=(Cデータ,Mデータ,Yデータ,Kデータ))の場合の出力CMYKデータ(色材総量制限処理後CMYKデータ)に(0,0,0,0)を設定する(図10のS20)。
そして、探索取得部52及びプロファイル作成部54は、上記処理1で色材総量制限処理後CMYKデータを設定した入力CMYKデータ(0,0,0,0)以外の全ての入力CMYKデータの各々に対し、以下の処理2〜4を繰り返し実行するループ処理を行う(S30A、S31、S32、S33、S30B)。
<処理2>
このループ処理において、まず目標となるL***データの予測取得が行われる。すなわち、色材総量制限プロファイル作成デバイス50の探索取得部52は、コンフィグA条件下における、CMS処理によって得られるCMS処理後CMYKデータと色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後CMYKデータとの対応関係を規定するコンフィグA用色材総量制限プロファイル(色材総量制限プロファイルA)58をプロファイル作成記憶部56から取得する。また、探索取得部52は、コンフィグA条件下における、色材総量制限処理後CMYKデータと画像印刷部16から出力される出力色との対応関係を規定するコンフィグA用色予測器(色予測器A)60をプロファイル作成記憶部56から取得する。
そして、探索取得部52は、現在処理対象となっている入力CMYKデータ(色材総量制限処理前CMYKデータ)に対応するコンフィグA用色材総量制限プロファイル58の出力CMYKデータ(色材総量制限処理後CMYKデータ)を参照し、この出力CMYKデータをコンフィグA用色予測器60に入力することでL***データを予測する。このようにして色予測器Aを介して得られるL***値を「予測値A」と呼ぶ(S31)。
なお、CMS処理で用いられる共通プリンタプロファイルがコンフィグA用色予測器60を用いて作成されている場合、この予測値AはプリンタプロファイルのL***データと一致するので、色予測器Aによる予測を行わずにプリンタプロファイルに規定されるCMYKデータとL***データとの関係から予測値Aを得てもよい。
<処理3>
そして、探索取得部52は、コンフィグB条件下で、上記処理2によって求めた目標L***データ(予測値A)に一致又は近似するCMYKデータの探索を行う(S32)。このとき、探索取得部52は、コンフィグB条件下における、画像印刷部16に入力される画像信号のCMYKデータと、画像印刷部16から出力される出力色との対応関係を規定するコンフィグB用色予測器(色予測器B)62をプロファイル作成記憶部56から取得する。そして、探索取得部52は、コンフィグA用色材総量制限プロファイル58を用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後CMYKデータからコンフィグA用色予測器60を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応するコンフィグB条件下におけるCMYKデータを、コンフィグB用色予測器62を介して探索取得する。
本例の目的は、コンフィグBを用いた場合にもコンフィグAと共通のプリンタプロファイルを使用できるようにすることである。そのため、コンフィグB用の色予測器Bを用いて予測されるL***データが処理2で予測した予測値Aに近似(理想的には一致)するようなCMYKデータを、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルの出力CMYK値(色材総量制限処理後CMYKデータ)に設定しておけば、この目的を達成できる。
そこで本例では、上記のようなCMYKデータを探索する手段として、以下の方法を用いる。まず、仮定として、コンフィグAからコンフィグBに変更(もしくはコンフィグBの追加)した場合、画像印刷部16の入力CMYKデータと出力色との関係は大きくは変化しないとする。この仮定の下、コンフィグAのCMYKデータをある程度調整すればコンフィグBでコンフィグAと同じ出力色を再現できると考えられる。
そこで、コンフィグA用色材総量制限プロファイル58を用いた色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後CMYKデータを初期値とし、Kデータは初期値から変動させずに、CMYデータのうち少なくとも1つのデータを初期値から変動させることで、コンフィグB条件下におけるCMYKデータを探索取得する。すなわち、コンフィグA用の色材総量制限プロファイルAの出力CMYKデータ(色材総量制限処理後CMYKデータ)を初期値とし、CMYデータを少しずつ変化させながら、コンフィグB用色予測器62による予測結果が上記の予測値Aに近似(理想的には一致)するようなCMYKデータを探索すればよい。
CMYデータは定義域が0〜100%という制約があるので、このCMYKデータの探索は制約付非線形最適化の問題として扱うこともできる。すなわち、制約付非線形最適化手法を用いて、コンフィグB条件下におけるCMYKデータを探索取得することができる。この制約付非線形最適化の手法としては、例えばペナルティ関数法(Penalty Function Method)とダウンヒルシンプレックス法(Down−Hill Simplex Method)を組み合わせたものを使用することができ、この組み合わせ手法を用いてコンフィグB用の色材総量制限処理後CMYKデータを探索することが可能である。
本例では、Kデータは初期値に固定し、CMYデータのみを変化させて上記最適化手法を行うようにした。この利点として、[1]グレイ色は、K色を用いずにCMY色の混色によるプロセスブラックで表現可能であるため、上記探索を破綻させない、[2]CMY色を用いれば任意の色相方向に色を調整できるため良い近似を与える解を見つけやすい、[3]CMYKの4色を用いる場合に比べてCMY3色で済むため、最適化されるまでの計算時間が早くなる、[4]ループ処理の中で様々なCMYK値を決める際にKが固定されているため、階調間のトーンジャンプや色転びが起きるリスクを小さくすることができる、などが挙げられる。
上記例では、CMYデータをすべて調整可能にしているが、初期値のCMYデータに応じて調整可能な色材(色データ)に制限を設けてもよい。一例として、初期値として用いられるCMYKデータのうちデータ値が0の色材のCMYデータ(色データ)については、データ値を0から調整できないようにして変動させずに、コンフィグB条件下におけるCMYKデータを探索取得してもよい。例えば、CMYデータの初期値(%)が(C,M,Y)=(0,50,45)であった場合、調整するのはMデータ及びYデータだけにして、Cデータは0に固定するという方法を採用してもよい。この方法を採用する場合、1次色及び2次色が保存され、プリンタシステムの色特性がより自然になるという利点がある。
なお、この処理3において、コンフィグB用色予測器62による予測結果を上記予測値Aに近似させる場合の近似の程度は、特に限定されないが、少なくとも視覚によって差異を確認することができない程度に近似させることが好ましく、L***色空間上における距離(色差)が「1」以下程度であることが好ましい。視覚によって差異を確認することができない程度に色を近似させることで、実用上における、プリンタシステム12における色再現性に関する不都合は最小限に抑えられるものと考えられる。
<処理4>
プロファイル作成部54は、上記処理3の最適化処理により導き出されたCMYKデータをコンフィグB用の色材総量制限プロファイルの色材総量制限処理後CMYKデータに設定する(S33)。すなわち、コンフィグA用の色材総量制限プロファイルAにおいて「目標としたL***データを再現する色材総量制限処理後CMYKデータと対応づけられている色材総量制限処理前CMYKデータ」と、「上記処理3によって得られたコンフィグB用のCMYKデータ(色材総量制限処理後CMYKデータ)」とが対応づけられ、これら両者を対応づけるプロファイルをコンフィグB用の色材総量制限プロファイルとする。
上記処理2(S31)、処理3(S32)及び処理4(S33)を、全てのCMYKデータ((C,M,Y,K)=(0,0,0,0)〜(100,100,100,100)、ただし本例では各色データの刻み幅は10(%)、(0,0,0,0)については処理1)に対して繰り返すことで、全てのCMYKデータに関するコンフィグB用の色材総量制限プロファイルBを取得することができる(S30A〜S30B)。このようにして、探索取得されたコンフィグB条件下におけるCMYKデータと、CMS処理後CMYKデータとが対応づけられ、色材総量制限プロファイルBが作成される。
図11は、コンフィグA用及びコンフィグB用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルの関係を示す図であり、(a)はコンフィグA用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルを示し、(b)はコンフィグB用のプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルを示す。
図11(a)及び(b)に示されるように、コンフィグA用及びコンフィグB用のプリンタプロファイルは共通する。したがって、CMS処理では、入力データ(入稿データ信号)に対して、コンフィグAの場合もコンフィグBの場合も同じ値のCMS処理後CMYKデータが出力される。一方、色材総量制限プロファイルに関しては、共通の色材総量制限処理前CMYKデータに対し、コンフィグA用とコンフィグB用との間で異なる色材総量制限処理後CMYKデータが対応づけられる。したがって、色材総量制限処理では、入力データ(CMS処理後CMYKデータ)に対して、異なる値の色材総量制限処理後CMYKデータがコンフィグAの場合とコンフィグBの場合とで出力される。
これは、コンフィグAの場合とコンフィグBの場合との相違による影響を、プリンタプロファイル(CMS処理)によって吸収するのではなく、色材総量制限プロファイル(色材総量制限処理)によって吸収するものである。これにより、プリンタシステム(画像印刷部16)のコンフィグがコンフィグAであってもコンフィグBであっても、共通のプリンタプロファイルを用いてCMS処理を行うことが可能となる。
次に、カラーマッチング処理を含む画像処理がプリンタプロファイル及び色材総量制限プロファイルを用いてどのように行われるかについて説明する。
ここでは例として、プリンタシステム(画像印刷部16)が予めコンフィグAを採用し、このコンフィグAに対応する多値化処理Aがプリンタシステムで当初より運用されており、後から新しい多値化処理BがコンフィグBとしてプリンタシステムに追加された場合を考える。
図12は、コンフィグA及びコンフィグBを選択的に採用して画像形成が可能な画像印刷部16に対する印刷画像信号(多値化処理後CMYKデータ)を作成する画像処理プロセスを示すフロー図である。
まず、コンフィグAに関する処理を説明する。
印刷を行うための入稿データ(図12のD10)があり、入稿データは何らかのターゲットプロファイルに準じて作成されているとする。入稿データは、CMYKデータであったりRGBデータであったりするが、ターゲットプロファイルに準じて作成されているということは、デバイス非依存色空間(L***など)における対応色が分かっているということである。このため、入稿データは、例えばL***データ画像であると考えることができる。
一方で、プリンタプロファイル(D11)を用いればプリンタシステムにおける入力CMYKデータと出力L***データとの関係が分かるため、L***データを保存した状態で、入稿データのCMYK(RGB)データからプリンタシステムのCMYKデータに変換することができる(CMS処理S10)。ここでCMS処理変換されたプリンタシステムのCMYKデータ(D12)は、色材総量制限前のCMYKデータに相当する。
次に、色材総量制限プロファイルA(D13A)を用いた色材総量制限処理(S11)が行われ、CMS処理後の色材総量制限前CMYKデータから色材総量制限後CMYKデータ(D14)に変換される。そして、色材総量制限後CMYKデータは多値化処理A(S12A)によって多値化画像データ(多値化処理後CMYKデータ:D15)が生成され、この多値化処理後CMYKデータが印刷画像信号として画像印刷部16に送られ、画像印刷部16においてプリントが行われる。
次に、コンフィグBに関する処理を説明する。
色材総量制限プロファイルBは、コンフィグAの場合と共通のプリンタプロファイルをコンフィグBの場合に用いたときの画像印刷部16からの出力色が、コンフィグAの場合とコンフィグBの場合との間で近似(理想的には一致)するように作られている。したがって、コンフィグB用の多値化処理Bを行う場合には、色材総量制限プロファイルBを用いることで、共通のプリンタプロファイルを用いてCMS処理を行なってもコンフィグAにおける場合と同様の色再現性を期待できる。
すなわち、CMS処理(S10)によって、コンフィグB用の入稿データ(D10)のCMYK(RGB)データからプリンタシステムのCMYKデータ(色材総量制限前CMYKデータ:D12)に変換される点は、上述のコンフィグAにおける場合と同様であり、CMS処理ではコンフィグAにおける場合と共通のプリンタプロファイル(D11)が用いられる。そして、色材総量制限処理(S11)では、上述のようにして作成された色材総量制限プロファイルB(D13B)が用いられ、色材総量制限前CMYKデータから色材総量制限後CMYKデータ(D14)に変換される。そして、色材総量制限後CMYKデータはコンフィグB用の多値化処理B(S12B)によって多値化画像データ(多値化処理後CMYKデータ:D15)が生成され、この多値化処理後CMYKデータが印刷画像信号として画像印刷部16に送られ、画像印刷部16においてプリントが行われる。
なお、「色材総量制限処理においてコンフィグA用の色材総量制限プロファイルA及びコンフィグB用の色材総量制限プロファイルBのうちいずれを使用するか」及び「多値化処理においてコンフィグA用の多値化処理A及びコンフィグB用の多値化処理Bのうちいずれを行うか」については、画像処理部14のコンフィグ判定部26の判定結果に基づく(図2参照)。すなわち、コンフィグ判定部26において、画像印刷部16に供給する印刷画像信号がコンフィグA条件及びコンフィグB条件のうちのいずれに基づくものかが判定される。そして、色材総量制限処理部22はコンフィグ判定部26の判定結果に基づく色材総量制限プロファイルを用いて色材総量制限処理を行い、多値化処理部24はコンフィグ判定部26の判定結果に基づく多値化処理を色材総量制限処理後CMYKデータに対して施す。したがって、コンフィグ判定部26において画像印刷部16のコンフィグがコンフィグAであり印刷画像信号がコンフィグA条件に基づくものであると判定される場合には、コンフィグA用の色材総量制限プロファイルAが使用され、またコンフィグA用の多値化処理Aが行われる。同様に、コンフィグ判定部26において画像印刷部16のコンフィグがコンフィグBであると判定される場合には、コンフィグB用の色材総量制限プロファイルBが使用され、またコンフィグB用の多値化処理Bが行われる。
コンフィグ判定部26は、任意の手法でプリンタシステムのコンフィグを判定することができ、例えばプリンタシステムで採用されているコンフィグを予め情報として記憶保持していてもよいし、入稿データ信号にいずれのコンフィグを対象としているかについての情報が含まれていてもよい。したがって、例えばコンフィグ判定部26が画像印刷部16と一体的に設けられており、画像印刷部16のコンフィグが単一の場合、そのコンフィグを記憶部に保持しておいて、記憶部の記憶データを参照することでコンフィグ判定部26はコンフィグを判定することができる。また、画像印刷部16において複数のコンフィグが採用されている場合であっていずれのコンフィグによって画像形成するかを画像信号入力装置10において決める場合には、入稿データ信号に所望のコンフィグの情報を含ませておき、コンフィグ判定部26は入稿データ信号のこのコンフィグ情報を参照することでコンフィグを判定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理プロセスによれば、プリンタシステムの複数のコンフィグに対し、共通のプリンタプロファイルを用いてCMS処理を実施することができる一方で、色材総量制限処理によって記録媒体に付与する色材総量を適切にコントロールすることができる。
これにより、(1)プリントシステム(プリンタシステム12)の供給時には想定されていなかった新たなコンフィグ(コンフィグB)にプリンタシステムのコンフィグを変更するケース、(2)既存のコンフィグ(コンフィグA)に加えて新たなコンフィグ(コンフィグB)が追加されるケース、或いは(3)当初から複数のコンフィグが定義されているケースであっても、ユーザが用意するプリンタプロファイルを共通化してコンフィグ毎にプリンタプロファイルを作成する必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる。
特に、上述の画像処理プロセスにおいて用いられるプリンタプロファイル、色材総量制限プロファイル及び多値化処理プロファイルのうち、ユーザが独自に作成可能なものはプリンタプロファイルのみとして運用し、メーカ側の都合で多値化処理を変更/追加した場合、メーカ側で対応する色材総量制限プロファイルを多値化処理プロファイルと併せてユーザに提供することで、プリントプロファイルを再作成するユーザの手間を省くことができる。
なお、上述のプリンタシステム12や色材総量制限プロファイル作成デバイス50を構成する各部は、任意のハードウェア、ソフトウェア(プログラム)、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。
例えば、色材総量制限プロファイル作成デバイス50の探索取得部52及びプロファイル作成部54をソフトウエアによって実現することも可能であり、プロファイル作成記憶部56からコンフィグA用色材総量制限プロファイル58、コンフィグA用色予測器60及びコンフィグB用色予測器62を取得する手順、コンフィグB条件下における色材総量制限処理後CMYKデータを探索取得する手順、及びコンフィグB用の色材総量制限プロファイルを作成する手順をコンピュータに実行させるためのプログラムによって探索取得部52及びプロファイル作成部54を構成することも可能であり、そのようなプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
また、色材総量制限プロファイル作成デバイス50は、プリンタシステム12と別体として設けられてもよいし、プリンタシステム12が色材総量制限プロファイル作成デバイス50を備えていてもよい。また色材総量制限プロファイル作成デバイス50は、プリンタシステム12の画像処理部14の一部として設けられてもよいし、画像処理部14に付随する形で設けられてもよい。
10…画像信号入力装置、12…プリンタシステム、14…画像処理部、16…画像印刷部、20…CMS処理部、22…色材総量制限処理部、24…多値化処理部、26…コンフィグ判定部、28…記憶部、50…色材総量制限プロファイル作成デバイス、52…探索取得部、54…プロファイル作成部、56…プロファイル作成記憶部、58…コンフィグA用色材総量制限プロファイル、60…コンフィグA用色予測器、62…コンフィグB用色予測器

Claims (11)

  1. 画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理と当該カラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルの作成方法であって、
    前記画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、前記カラーマネージメントシステム処理後における前記色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと前記色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを取得する工程と、
    前記画像形成装置の前記第1のコンフィグ条件下における、前記色材総量制限処理後色データと前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器を取得する工程と、
    前記画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、前記画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器を取得する工程と、
    前記第1の色材総量制限プロファイルを用いた前記色材総量制限処理によって得られる前記色材総量制限処理後色データから前記第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する前記第2のコンフィグ条件下における色データを前記第2の色予測器を介して探索取得する工程と、
    探索取得された前記第2のコンフィグ条件下における色データと、前記色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成する工程と、を含む色材総量制限プロファイルの作成方法。
  2. 前記色データは、黒色を含む複数色のデータを含み、
    前記第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程において、前記第1の色材総量制限プロファイルを用いた前記色材総量制限処理よって得られる前記色材総量制限処理後色データを初期値とし、黒色の色データは当該初期値から変動させずに、黒色以外の色の色データを当該初期値から変動させることで、前記第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する請求項1に記載の色材総量制限プロファイルの作成方法。
  3. 前記第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程において、前記第1の色材総量制限プロファイルを用いた前記色材総量制限処理よって得られる前記色材総量制限処理後色データを初期値とし、前記初期値として用いられる前記色材総量制限処理後色データのうちデータ値が0の色の色データについてはデータ値を0から変動させずに、前記第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する請求項1又は2に記載の色材総量制限プロファイルの作成方法。
  4. 前記第2のコンフィグ条件下における色データを探索取得する工程では、制約付非線形最適化手法が用いられる請求項1から3のいずれか1項に記載の色材総量制限プロファイルの作成方法。
  5. 画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理と当該カラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルの作成装置であって、
    前記画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、前記カラーマネージメントシステム処理後における前記色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと前記色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルと、前記画像形成装置の前記第1のコンフィグ条件下における、前記色材総量制限処理後色データと前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器と、前記画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、前記画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器と、に基づいて、前記第1の色材総量制限プロファイルを用いた前記色材総量制限処理によって得られる前記色材総量制限処理後色データから前記第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する前記第2のコンフィグ条件下における色データを前記第2の色予測器を介して探索取得する探索取得手段と、
    探索取得された前記第2のコンフィグ条件下における色データと、前記色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成するプロファイル作成手段と、を備える色材総量制限プロファイルの作成装置。
  6. 画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理であって、共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理と当該カラーマネージメントシステム処理後における色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理とを含む画像信号処理において用いられる色材総量制限プロファイルを作成する手順をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像形成装置の第1のコンフィグ条件下における、前記カラーマネージメントシステム処理後における前記色材総量制限処理を実施する前の色材総量制限処理前色データと前記色材総量制限処理によって得られる色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを取得する手順と、
    前記画像形成装置の前記第1のコンフィグ条件下における、前記色材総量制限処理後色データと前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第1の色予測器を取得する手順と、
    前記画像形成装置の第2のコンフィグ条件下における、前記画像形成装置に入力される画像信号に基づく色データと、前記画像形成装置から出力される出力色との対応関係を規定する第2の色予測器を取得する手順と、
    前記第1の色材総量制限プロファイルを用いた前記色材総量制限処理によって得られる前記色材総量制限処理後色データから前記第1の色予測器を介して得られる出力色と一致又は近似する出力色に対応する前記第2のコンフィグ条件下における色データを前記第2の色予測器を介して探索取得する手順と、
    探索取得された前記第2のコンフィグ条件下における色データと、前記色材総量制限処理前色データとを対応づけて第2の色材総量制限プロファイルを作成する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 画像形成装置に供給される画像信号を作成する画像信号処理装置であって、請求項5に記載の色材総量制限プロファイルの作成装置を備える画像信号処理装置。
  8. 画像形成装置に供給される画像信号を入力信号から作成する画像信号処理システムであって、
    共通プリンタプロファイルを用いたカラーマネージメントシステム処理を前記入力信号に対して施すことでカラーマネージメントシステム処理後色データを取得するカラーマネージメントシステム処理部と、
    色材総量制限プロファイルを用いた色材総量制限処理を前記カラーマネージメントシステム処理後色データに対して施すことで色材総量制限処理後色データを取得する色材総量制限処理部と、を備え、
    前記色材総量制限処理部は、
    前記画像形成装置が第1のコンフィグ条件下で画像形成を行う場合には、前記画像形成装置の前記第1のコンフィグ条件下における、前記カラーマネージメントシステム処理後色データと前記色材総量制限処理後色データとの対応関係を規定する第1の色材総量制限プロファイルを用いて前記色材総量制限処理を行い、
    前記画像形成装置が第2のコンフィグ条件下で画像形成を行う場合には、請求項1に記載の色材総量制限プロファイルの作成方法によって作成された第2の色材総量制限プロファイルを用いて前記色材総量制限処理を行う画像信号処理システム。
  9. 前記色材総量制限処理後色データに対して多値化処理を施す多値化処理部を更に備える請求項8に記載の画像信号処理システム。
  10. 前記画像形成装置に供給する前記画像信号が前記第1のコンフィグ条件下及び前記第2のコンフィグ条件下のうちのいずれに基づくものかを判定するコンフィグ判定部を更に備え、
    前記色材総量制限処理部は、前記コンフィグ判定部の判定結果に基づく色材総量制限プロファイルを用いて前記色材総量制限処理を行う請求項8又は9に記載の画像信号処理システム。
  11. 前記色材総量制限処理後色データに対して多値化処理を施す多値化処理部を更に備え、
    前記多値化処理部は、前記コンフィグ判定部の判定結果に基づく多値化処理を前記色材総量制限処理後色データに対して施す請求項10に記載の画像信号処理システム。
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