JP5649234B2 - 地山変状検出構造、地山変状検出システム及び地山変状検出用ワッシャー - Google Patents
地山変状検出構造、地山変状検出システム及び地山変状検出用ワッシャー Download PDFInfo
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Description
この構成によれば、ワッシャーの変形による塗膜の剥離を離間した場所から視覚的、形象的に認識することにより、容易且つ迅速に地山変状を検出することができる。また、塗膜の色をワッシャーの本体と相違する色とすることにより、明確に地山変状を認識することが可能となる。また、ワッシャーとナットの間に介在物を有しないことから、ワッシャーとナットの間に荷重検知装置を設置するような特別な作業の手間を不要にすることができ、更に、ロックボルト等のアンカー材の地山からの突出長を特別に長くすることを不要にすることができ、経済性の向上や、防水シート施工等のアンカー材の突出部分に関わる施工の障害防止を図ることができる。また、ワッシャーに塗膜を設けて簡単に構成できるので、地山変状検出に要するコストを大幅に低減することができる。また、塗膜をワッシャーと接触しない領域に設けることにより、ナット締め付け時やナットの増し締め時に塗膜が剥離して地山変状検出の塗膜剥離と誤認されることを防止できる。
この構成によれば、ワッシャーの挿通孔の周縁がアンカー材の突出部分に略近接することにより、ワッシャーの変形を地山の変状により対応させ、地山変状を塗膜の剥離により的確に反映させることができる。
この構成によれば、ワッシャーの所定量以上の変形で確実に剥離し、且つ安定性に優れる塗膜とすることができる。
この構成によれば、トンネルの内壁面や地山の斜面等の地山の所要領域の全体に亘り、容易、明確且つ迅速に地山変状を検出することができる。更に、各地山変状検出構造に要するコストが安価であることから、地山所要領域の全体に亘る地山変状検出システムを構成した場合に、地山変状検出に要するコストを飛躍的に低減することができる。
この構成によれば、ワッシャーの変形による塗膜の剥離を離間した場所から視覚的、形象的に認識することにより、容易且つ迅速に地山変状を検出することができる。また、塗膜の色をワッシャーの本体と相違する色とすることにより、明確に地山変状を認識することが可能となる。また、ワッシャーとナットの間に介在物を有しないこととなるから、地山変状検出において、ワッシャーとナットの間に荷重検知装置を設置するような特別な作業の手間を不要にすることができ、更に、ロックボルト等のアンカー材の地山からの突出長を特別に長くすることを不要にすることができ、経済性の向上や、防水シート施工等のアンカー材の突出部分に関わる施工の障害防止を図ることができる。また、ワッシャーに塗膜を設けて簡単に構成できるので、地山変状検出に要するコストを大幅に低減することができる。また、塗膜をワッシャーと接触しない領域に設けることにより、ナット締め付け時やナット増し締め時に塗膜が剥離して地山変状検出の塗膜剥離と誤認されることを防止できる。
本発明における実施形態の地山変状検出構造は、例えば図1に示すようなトンネル空間Sのトンネル内壁面1から突出するように設置され、所定間隔を開けて地山3に複数設けられており、本例では、アンカー材として地山3と吹付コンクリート4に所定間隔で打設されている後述のロックボルト11毎に地山変状検出構造が整列して設けられている。尚、図1中、2は掘削中のトンネルの一番前に位置する切羽、5は後工程で吹付コンクリート4を覆うように設けられ、後述のロックボルト11の突出部分、ワッシャー12、ナット13を埋設する覆工コンクリートである。
本明細書開示の発明は、各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものであり、下記変形例も包含する。
Claims (5)
- 地山に設置され、少なくとも地山からの突出部分の端部近傍に雄ねじ部が設けられるアンカー材と、
前記アンカー材の突出部分に外挿されるワッシャーと、
前記アンカー材の雄ねじ部に螺合され、前記ワッシャーと接触して前記ワッシャーを地山側に押圧するナットとを備え、
前記ワッシャーの前記ナット側表面に、前記ワッシャーの本体と相違する色を有し、前記ワッシャーの所定量以上の変形で剥離する塗膜が設けられ、
前記塗膜が前記ワッシャーの前記ナット側表面における前記ナットと接触しない領域に設けられる
ことを特徴とする地山変状検出構造。 - 前記ワッシャーの挿通孔の周縁が前記アンカー材の突出部分に略近接するように前記ワッシャーが外挿されることを特徴とする請求項1記載の地山変状検出構造。
- 前記塗膜がエポキシ樹脂系塗料を塗装して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の地山変状検出構造。
- 請求項1〜3の何れかに記載の地山変状検出構造が、所定間隔を開けて地山に複数設けられることを特徴とする地山変状検出システム。
- 地山に設置され、少なくとも地山からの突出部分の端部近傍に雄ねじ部が設けられるアンカー材と、前記アンカー材の突出部分に外挿されるワッシャーと、前記アンカー材の雄ねじ部に螺合され、前記ワッシャーと接触して前記ワッシャーを地山側に押圧するナットを備える構造における、前記ワッシャーとして用いられる地山変状検出用ワッシャーであって、
前記ナット側表面に、前記ワッシャーの本体と相違する色を有し、前記ワッシャーの所定量以上の変形で剥離する塗膜が設けられ、
前記塗膜が前記ナット側表面における前記ナットと接触しない領域に設けられる
ことを特徴とする地山変状検出用ワッシャー。
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