JP2000230530A - 締め忘れ防止用のワッシャーおよび締め付け方法 - Google Patents

締め忘れ防止用のワッシャーおよび締め付け方法

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JP2000230530A
JP2000230530A JP11032984A JP3298499A JP2000230530A JP 2000230530 A JP2000230530 A JP 2000230530A JP 11032984 A JP11032984 A JP 11032984A JP 3298499 A JP3298499 A JP 3298499A JP 2000230530 A JP2000230530 A JP 2000230530A
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washer
bolt
paint
nut
coating
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JP11032984A
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Masato Imai
正人 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物等でのボルト、ナットの締め忘れを目
視で容易に見つけられ、締め忘れを防止することにあ
る。 【解決手段】 ボルト2またはナットの所定の締付力
のときにワッシャーから剥離するように塗料3をワッシ
ャー3に塗着している。特に、締付けるボルト2または
ナットの色と反対色の塗料3をワッシャー1に塗着する
のが、遠くから目視で判別できて好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建築分野における
ボルト、ナットの締め忘れ防止用のワッシャーおよび締
め付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の建屋や屋根等の所要部にボルト
やナットで締め付ける際、ボルト、ナットを仮止めした
後に本締めを行っている。
【0003】しかし、多数のボルト、ナットを締め付け
ていくと、締付済みのものと未締付済みのものとの区別
が目視で判別しにくい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、断面がハ字状
等のワッシャーを使用してボルト、ナットによる締め付
けでワッシャーの拡がりが大きくなるようにすることが
知られているが、遠方からの目視ではやはり締付済みと
未締付済みのものとが識別しにくく、締め忘れが生じる
ものであった。
【0005】そのため、遠方からでも、ボルト、ナット
の締め忘れが生じないように目視でも確実に判別できる
手段が要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、ワッ
シャーを介してボルトまたはナットで締め付ける締付用
のワッシャーであって、ボルトまたはナットの所定の締
付力のときにワッシャーから剥離するように塗料を上記
ワッシャーに塗着したことを特徴とする締め忘れ防止用
のワッシャーおよび締め付け方法を提供するにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の締め忘れ防止用のワッシ
ャーおよび締め付け方法は、ボルトまたはナットの所定
の締付力のときにワッシャーから剥離するように塗料を
ワッシャーに塗着したことを特徴としている。
【0008】締付用のワッシャー1は、図1のようにボ
ルト2で締め付ける際に弛みが生じないように断面がハ
字状等としたスプリング材で形成し、その表面にボルト
による所定の締付力のときに剥離するように塗料3を塗
着するものである。
【0009】上記塗料3としては、油性塗料、樹脂塗
料、繊維素塗料、合成樹脂塗料などを使用することがで
き、フラットベース(つや消し剤)を1〜25%混入
し、特に全つや消しにするようにしたものを使用するの
が好ましく、締付具のボルト2の色と反対色の塗料3と
するのが遠くから目視で容易に判別できて好ましい。
【0010】そして、上記した塗料に通常よりも可塑剤
の量を10〜80%、好ましくは20〜50%少なくし
て塗膜が脆くなるようにし、ボルト2による本締め時の
所定の締付力のときにこのワッシャー1の表面から塗膜
が容易に剥離できるように配慮している。20%よりも
少ないとワッシャーの表面から塗膜が容易に剥離しな
く、80%よりも多いと本締めまでに塗膜が剥離して好
ましくない。
【0011】上記フラットベースの混入量や可塑剤の添
加量は、ワッシャー1の変形度合いに応じて配合を調節
できるものである。
【0012】特に、ワッシャーの表面にメッキ処理する
のが、ワッシャーに塗着した上記塗料を剥離しやすくで
きて好ましい。
【0013】なお、ワッシャーとしては、上記したよう
に断面がハ字状等のスプリングワッシャーがボルトの弛
み防止がはかれて好ましいが、平ワッシャーや、歯付き
座金、その他の締め忘れ表示が可能なものについても同
様に適用可能である。
【0014】また、上記では、ボルトの締付具について
説明したが、ナットの締付具についても同様に適用で
き、またセルフドリリングねじ、その他の締付具に対し
ても同様に適用でき、また建物に限らず、造船、機械、
電気機器などについても適用できるものである。
【0015】
【実施例】図1、図2は、本発明の一実施例を示すもの
である。ワッシャー1は、クロメートメッキした表面に
アミノアルキッド樹脂系の塗料3を塗着したものであ
る。
【0016】上記塗料3は、アミノアルキッド樹脂にボ
ルト2の黒と反対色の黄色の顔料を加え、通常よりも2
0%減の微少の可塑剤と25%つや消しのフラットベー
スを所定量(全つや消し状態)配合して調整した。そし
て、この塗料3を図1のワッシャー1の表面に30〜5
0ミクロン程度の厚さで塗着し、建築物の所要部にこの
ワッシャー1を介してボルト2で仮止締めした後、所定
値に設定したインパクトレンチでボルト2を締め付け
た。
【0017】その結果、仮締めの時ではワッシャー1に
塗着した塗料3は剥離しなかったが、図2のように本締
め時にワッシャー1が所定量歪んだときにワッシャー1
から塗料3がめくれるようにして剥離し、離れたところ
からでも目視で締付状態を容易に確認できて所期の目的
を達することができた。
【0018】なお、上記では、アミノアルキッド樹脂塗
料について説明したが、フェノール樹脂塗料、尿素樹脂
塗料、フタル酸樹脂塗料、塩化ビニール樹脂塗料等の合
成樹脂塗料や、油性塗料、ラッカーの繊維素塗料につい
ても同様に適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、本締め
時にワッシャーから塗料がめくれるようにして剥離し、
離れたところからでも目視で締付状態を容易に確認でき
て、締め忘れたボルト、ナットを確認できて、締め忘れ
がないように施工することができる。
【0020】特に、締付けるボルトまたはナットの色と
反対色の塗料をワッシャーに塗着することによって、遠
くからでもボルト、ナットの締め忘れを容易に見つける
ことができ、締め忘れを確実に防止することができる。
【0021】また、可塑剤の添加量を少なくした塗料を
ワッシャーに塗着することによって、塗膜が脆くなって
ボルト、ナットの締め付けによるワッシャーの変形で塗
料が剥がれやすくなり、所定の締付力時に奇麗にワッシ
ャーから剥離することができる。
【0022】さらに、このワッシャーの表面にメッキす
ることによって、塗料を剥離しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部省略した側断面図と平
面図、
【図2】同上のボルトの締め付け時の一部省略した説明
用側断面図と平面図。
【符号の説明】
1…ワッシャー 2…ボルト
3…塗料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワッシャーを介してボルトまたはナット
    で締め付ける締付用のワッシャーであって、ボルトまた
    はナットの所定の締付力のときにワッシャーから剥離す
    るように塗料を上記ワッシャーに塗着したことを特徴と
    する締め忘れ防止用のワッシャー。
  2. 【請求項2】 締付けるボルトまたはナットの色と反対
    色の塗料をワッシャーに塗着した請求項1に記載の締め
    忘れ防止用のワッシャー。
  3. 【請求項3】 可塑剤の添加量を少なくした塗料をワッ
    シャーに塗着した請求項1または2に記載の締め忘れ防
    止用のワッシャー。
  4. 【請求項4】 アミノアルキド樹脂系塗料にフラットベ
    ースを通常よりやや多めに混入した塗料をワッシャーに
    塗着した請求項1ないし3のいずれかに記載の締め忘れ
    防止用のワッシャー。
  5. 【請求項5】 ワッシャーの断面がハ字状等のスプリン
    グワッシャーで、このワッシャーの表面にメッキしたも
    のである請求項1ないし4のいずれかに記載の締め忘れ
    防止用のワッシャー。
  6. 【請求項6】 ワッシャーを介してボルトまたはナット
    で仮締めした後、ボルトまたはナットを本締めする際の
    所定の締付力のときにワッシャーに塗着した塗料が剥離
    して、ボルトまたはナットが完全に締付け済みであるこ
    とを離れたところから目視でも確認できて締め付けるこ
    とを特徴とする締め忘れ防止用のワッシャーの締め付け
    方法。
JP11032984A 1999-02-10 1999-02-10 締め忘れ防止用のワッシャーおよび締め付け方法 Pending JP2000230530A (ja)

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