JP5648496B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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本発明は、原稿読取装置に係り、さらに詳しくは、原稿を光学的に読み取ってRGB成分からなる読取画像を生成する原稿読取装置の改良に関する。
通常、スキャナなどの読取装置により原稿から読み取られた読取画像は、記録紙に印刷し、或いは、ディスプレイに表示した場合に、より自然に視認されるようにガンマ補正が行われる。ガンマ補正は、受光素子の光電変換特性と出力(表示)特性との差異を補正するものであり、カラー画像の場合、RGB成分ごとのLUT(ルックアップテーブル)に基づいて行われる。
この様なLUTに基づく補正処理は、RGBの各色成分について、色成分ごとに濃度調整を行うことにより、グレーバランスを補正するものであることから、色相及び彩度の再現性を向上させることができないという問題があった。そこで、色相及び彩度の再現性を向上させるために、所定のキャリブレーション動作が実行される。キャリブレーション動作では、テストチャートの読取結果を目標値(例えば、測色計を用いて測定した測色値)に変換するための3×3の行列からなる行列係数を最小二乗法によって求めることが行われる。この場合、求めた行列係数に基づく変換前後で無彩軸がずれてしまうことにより、無彩色の画像が有彩色に変換されてしまうという問題があった。
なお、読取装置のキャリブレーションについては、例えば、特許文献1及び2に記載されている。特許文献1に記載された画像処理装置では、スキャナで読み取ったパッチ画像データから得られる明度特性と、測色器により測定した測色データとを比較して明度補正用のテーブルが作成される。また、特許文献2に記載された色校正方法では、複数の被検体ごとに階調値の異なる複数の色票パッチを配置した色校正用チャートがカラー画像入力装置により読み取られる。そして、測色計を用いて実測した測色値とカラー画像入力装置により読み取ったRGB値とから、最小二乗法により被検体ごとの色補正係数を算出して色校正が行われる。
特開2005−123938号公報 特開2006−337181号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、色再現性の低下を抑制しつつ、読取画像の色調をコントロールすることができる原稿読取装置を提供することを目的とする。特に、無彩色が有彩色に変換されることなく、読取画像の色調をコントロールすることができる原稿読取装置を提供することを目的とする。また、所定のテストチャートを読み取らせることにより、変換特性を自動調整して色再現性を向上させることができる原稿読取装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による原稿読取装置は、原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換することにより、上記読取画像データから第1画像データを生成する第1色空間変換部と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである変換行列を用いて、第1画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、第1の色空間を第2の色空間へ変換することにより、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、上記変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、上記行列係数決定部が、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記変換行列の行列係数を決定するように構成される。
この原稿読取装置では、原稿から読み取った読取画像データを所定の無彩軸色空間へ変換し、その無彩軸色空間内において所定の1次変換を行うことにより、読取画像の色補正が行われる。色補正の上記1次変換が、新たな色度成分を得るための2つの積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである変換行列を用いて行われるものであることから、無彩軸上の任意の色(点)は無彩軸上に変換される。このため、変換行列の行列係数を調整することにより、色再現性が低下することを抑制しつつ、読取画像の色調をコントロールすることができる。特に、無彩色が有彩色に変換されることなく、読取画像の色調を任意にコントロールすることができる。さらに、色が異なる複数のパッチを含む所定のテストチャートを読み取らせることにより、色補正の変換特性を規定する行列係数を自動調整させることができる。この様にして行列係数が定められる変換行列を用いて読取画像データを変換すれば、変換前後において無彩軸がずれない。つまり、変換前に無彩色であった画像データは変換後も確実に無彩色に維持される。また、変換行列の行列係数を変化させながら最適な行列係数を探索する際に、変換行列の一部の行列係数が固定値(ゼロ)であるので、その探索処理を迅速化することができる。さらに、行列係数の探索処理では、判定用色データと目標値とが均等色空間における色差によって比較され、その比較結果に基づいて変換行列の行列係数が決定されるので、読取画像の色補正によって人の知覚に近い色調の補正画像を得ることができる。
第2の本発明による原稿読取装置は、原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、RGBの各軸からなるRGB色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる均等色空間へ変換することにより、上記読取画像データから第1画像データを生成する第1色空間変換部と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである変換行列を用いて、第1画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、RGB色空間を均等色空間へ変換することにより、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、上記変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、上記パッチのそれぞれについて上記補正後データ及び上記目標値を比較することを上記変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、上記行列係数決定部が、均等色空間における上記補正後データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記変換行列の行列係数を決定するように構成される。
第3の本発明による原稿読取装置は、原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換する第1変換行列と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである第2変換行列との積を用いて、上記読取画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、上記第1変換行列を用いて、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、上記第2変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記第2変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記第2変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、上記行列係数決定部が、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記第2変換行列の行列係数を決定するように構成される。
この様な構成によれば、色が異なる複数のパッチを含む所定のテストチャートを読み取らせることにより、色補正の変換特性を規定する行列係数を自動調整させることができる。この様にして行列係数が定められる第2変換行列を用いて読取画像データを変換すれば、変換前後において無彩軸がずれない。また、第2変換行列の行列係数を変化させながら最適な行列係数を探索する際に、第2変換行列の一部の行列係数が固定値(ゼロ)であるので、その探索処理を迅速化することができる。さらに、第1変換行列と行列係数が自動調整された第2変換行列との積を用いて読取画像データから補正画像データを生成するので、画像補正部を単一の行列演算回路によって構成することができる。
第4の本発明による原稿読取装置は、原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換する第1変換行列と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである第2変換行列と、第2の色空間を第1の色空間へ変換する第3変換行列との積を用いて、上記読取画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、上記第1変換行列を用いて、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、上記第2変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記第2変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記第2変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、上記行列係数決定部が、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記第2変換行列の行列係数を決定するように構成される。
この様な構成によれば、色が異なる複数のパッチを含む所定のテストチャートを読み取らせることにより、色補正の変換特性を規定する行列係数を自動調整させることができる。この様にして行列係数が定められる第2変換行列を用いて読取画像データを変換すれば、変換前後において無彩軸がずれない。また、第2変換行列の行列係数を変化させながら最適な行列係数を探索する際に、第2変換行列の一部の行列係数が固定値(ゼロ)であるので、その探索処理を迅速化することができる。さらに、第1変換行列と行列係数が自動調整された第2変換行列と第3変換行列との積を用いて読取画像データから補正画像データを生成するので、画像補正部を単一の行列演算回路によって構成することができる。
第5の本発明による原稿読取装置は、上記構成に加え、上記補正後データ生成部が、上記無彩軸を含む3つの座標軸の原点を基準とし、各座標軸に対して拡大縮小する拡縮変換行列、上記無彩軸を中心とする回転変換行列、及び、上記無彩軸を中心とするシアー変換行列を用いて、上記補正前データから上記補正後データを生成するように構成される。この様な構成によれば、拡縮変換における3つの自由度、回転変換の自由度及びシアー変換における2つの自由度を利用して色補正の変換特性を調整することができる。特に、拡縮変換、回転変換及びシアー変換のそれぞれに対し、行列係数に制限範囲を設定することができる。例えば、拡縮変換の場合、等倍を含む所定範囲内に行列係数の探索範囲を制限することができる。また、回転変換及びシアー変換の場合には、0°を含む所定範囲内に行列係数の探索範囲を制限することができる。これにより、変換行列の行列係数を変化させながら最適な行列係数を探索する探索処理を迅速化することができる。
第6の本発明による原稿読取装置は、上記構成に加え、第2の色空間を第1の色空間へ変換することにより、上記補正画像データから第2画像データを生成する第2色空間変換部を備えて構成される。この様な構成によれば、色補正後の画像データがRGB色空間へ変換されるので、印刷処理などに画像データをそのまま利用することができる。
第7の本発明による原稿読取装置は、上記構成に加え、無彩軸としてのY軸と当該Y軸に直交する色差軸としてのCb軸及びCr軸とを有するYCbCr空間へ均等色空間を変換することにより、上記補正画像データからYCbCr画像データを生成する第2色空間変換部を備えて構成される。
本発明による原稿読取装置によれば、色補正の変換特性を規定する行列係数を調整することにより、色再現性が低下することを抑制しつつ、読取画像の色調をコントロールすることができる。特に、無彩色が有彩色に変換されることなく、読取画像の色調を任意にコントロールすることができる。さらに、色が異なる複数のパッチを含むテストチャートを読み取らせることにより、色補正の変換特性を自動調整して色再現性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1による原稿読取装置の動作の一例を模式的に示した説明図であり、原稿読取装置の一例としてMFP10が示されている。 図1のMFP10の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。 図2のMFP10の動作の一例を示した図であり、図中の(a)には、スキャナ特性が示され、(b)には、LUT12の入出力特性が示されている。 図2のMFP10に読み取らせるテストチャート2の一例を示した平面図である。 図2のMFP10における補正係数校正部19の構成例を示したブロック図である。 図2のMFP10における色補正のキャリブレーション動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。 図7のMFP10における補正係数校正部37の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態3による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。 本発明の実施の形態4による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。
実施の形態1.
<MFP>
図1は、本発明の実施の形態1による原稿読取装置の動作の一例を模式的に示した説明図であり、原稿読取装置の一例としてMFP10が示されている。MFP(Multifunction Peripheral:複合機)10は、スキャナ機能、プリンタ機能、FAX(ファクシミリ)機能、複写機能を有し、これらの機能を選択的に実行させることができる画像処理装置である。
このMFP10は、原稿1を光学的に読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色成分からなるピクセルデータを処理して所定の出力データを生成する。原稿1は、記録紙などの媒体に、文字、記号、図形などを表す有彩色画像が形成されている。この様な原稿1から読み取られ、多数のピクセルデータからなる読取画像は、異なる色空間へ変換され、色調をコントロールするための色補正が行われ、出力データが生成される。
出力データは、例えば、印刷部へ出力され、記録紙に印刷される。或いは、FAX送受信部へ出力され、FAX送信される。或いは、表示部へ出力され、画面表示される。或いは、データ格納部へ出力され、画像ファイルとして記憶部内に書き込まれる。
図2は、図1のMFP10の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。このMFP10は、光学読取部11、LUT12、ガンマ補正部13、色空間変換部14,17、パラメータ記憶部15、画像補正部16、目標値記憶部18及び補正係数校正部19により構成される。
このMFP10では、原稿1から読み取った読取画像に対し、所定の変換行列を用いて色補正を実行する通常の読取処理と、変換行列の行列係数を変化させることにより色補正の補正係数を校正する校正処理とが別個の処理として別々に行われる。通常の読取処理では、光学読取部11により原稿1から読み取られた読取画像が色空間変換部14、画像補正部16及び色空間変換部17により順次に処理され、出力データが生成される。
一方、補正係数の校正処理では、色空間変換部14、画像補正部16及び色空間変換部17を使用せず、光学読取部11により校正用のテストチャートから読み取られたパッチデータが補正係数校正部19により処理され、通常の読取処理で用いる変換行列の行列係数が決定される。例えば、通常の読取処理がハードウェア処理によって実現されるのに対し、補正係数の校正処理は、ソフトウェア処理によって実現される。
<通常の読取処理>
光学読取部11は、原稿1を光学的に読み取って読取画像データを生成し、ガンマ補正部13へ出力する。読取画像データは、RGBの各色成分からなるピクセルデータであり、ここでは、RGBデータdと呼ぶ。つまり、RGBデータdは、RGBの色成分ごとの濃度データからなる。
ガンマ補正部13は、RGBの各色成分を調整するための濃度調整手段であり、RGBデータdを所定のLUT12に基づいて変換することにより、RGBデータdを生成する。LUT12は、濃度データの入力値に対応付けて出力値を保持する1次元のテーブルであり、RGBの色成分ごとに予め作成される。
色空間変換部14は、色補正のために、RGB色空間を無彩軸を有する所定の色空間S1へ変換することにより、RGBデータdから第1画像データを生成する。RGB色空間は、R軸、G軸及びB軸からなる色空間である。一方、色空間S1は、1つの無彩軸と、この無彩軸に直交する2つの色度軸からなる色空間である。
RGBデータdを第1画像データに対応づける色変換T1は、RGB色空間から色空間S1への色変換であれば、特に限定するものではないが、行列演算のみでRGB色空間から色空間S1へ画像データを変換することができ、かつ、RGB色空間への逆変換が存在する色変換であることが望ましい。ここでは、その様な色変換T1として、例えば、YCbCr色空間への色変換が用いられる。
YCbCr色空間は、無彩軸としてY軸を有し、無彩軸と直交する座標軸としてCb軸及びCr軸を有する色空間である。Y軸は、輝度軸であり、Cb軸及びCr軸は、互いに直交する色差軸である。無彩軸、すなわち、Y軸は、色差成分、すなわち、Cb及びCr軸成分がいずれもゼロである任意の色(点)からなる座標軸である。
行列演算のみでRGB色空間から変換することができる色空間としては、YCbCr色空間の他に、YIQ色空間、YUV色空間などの輝度−色差系の色空間があり、これらの色空間を色空間S1としても良い。
一般に、色空間Sでは、色が座標により指定される。そこで、RGB色空間からYCbCr色空間への色変換T1は、変換前の画像データをRGBデータd=(R1,G1,B1)とし、変換後の画像データをYCbCrデータd=(Y1,Cb1,Cr1)として、次式(1)及び(2)により表される。
Figure 0005648496
上式(1)では、変換前の画像データのR軸成分をR1、G軸成分をG1、B軸成分をB1とし、変換後の画像データのY軸成分をY1、Cb軸成分をCb1、Cr軸成分をCr1としている。また、上式(2)の変換行列M1は、3行3列からなる。
画像補正部16は、色空間S1における所定の1次変換TAにより、YCbCrデータdから、色補正処理後の補正画像データとしてYCbCrデータdを生成する。1次変換TAとは、各色成分をそれぞれ色成分の線形結合に対応づける変換のことであり、3つの色成分と3つの補正係数との積和演算式を用いて新たな色成分がそれぞれ生成される。
ここでは、1次変換TAが、色空間S1において無彩軸を動かさない1次変換、すなわち、無彩軸上の任意の色(点)を無彩軸上に変換する1次変換である。この様な1次変換TAは、変換後の画像データをYCbCrデータd=(Y2,Cb2,Cr2)とし、上述した補正係数を行列係数とする変換行列MAを用いて、次式(3)及び(4)により表すことができる。
Figure 0005648496
上式(4)の変換行列MAは、9つの行列係数からなる3行3列の行列であり、1列目の3つの行列係数のうち、2つの色度成分、すなわち、2行1列目及び3行1列目の成分がいずれもゼロである。つまり、3つの色成分から新たな色成分を得るための3つの積和演算式のうち、新たな色度成分を得るための2つの積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロとなる。従って、上式(3)の1次変換TAは、変換行列MAの7つの行列係数M11,M12,M13,M22,M23,M32,M33を変更可能な補正係数として含む。
具体的に説明すれば、Y軸成分Y2は、行列係数M11,M12及びM13を補正係数とするY軸成分Y1、Cb軸成分Cb1及びCr軸成分Cr1の線形結合により求められる。これに対し、Cb軸成分Cb2は、行列係数M22及びM23を補正係数とするCb軸成分Cb1及びCr軸成分Cr1の線形結合により求められる。また、Cr軸成分Cr2は、行列係数M32及びM33を補正係数とするCb軸成分Cb1及びCr軸成分Cr1の線形結合により求められる。つまり、1次変換TAによる変換後の画像データの2つの色差成分は、いずれも変換前の色差成分のみからなり、無彩軸成分を含まない。
1次変換TAは、この様な7つの補正係数により、その変換特性が規定される。つまり、7つの補正係数を調整することにより、無彩色が有彩色に変換されることなく、読取画像の色調を任意にコントロールすることができる。1次変換TAでは、Y軸が不動直線の1つであり、Y軸上の任意の色(点)は、Y軸上に変換される。
この画像補正部16では、拡縮変換行列MA1、回転変換行列MA2及びシアー変換行列MA3からなる変換行列MAを用いて、YCbCrデータdからYCbCrデータdが算出される。
拡縮変換行列MA1は、無彩軸を含む3つの座標軸、すなわち、Y軸、Cb軸及びCr軸のそれぞれについて、座標軸の原点を基準とし、座標軸に対して拡大又は縮小変換を表す。この拡縮変換行列MA1は、Y軸方向の倍率をZy、Cb軸方向の倍率をZb、Cr軸方向の倍率をZrとして、次式(5)により表される。
Figure 0005648496
回転変換行列MA2は、無彩軸、すなわち、Y軸を中心とする回転変換を表し、回転角をθとして、次式(6)により表される。
Figure 0005648496
シアー変換行列MA3は、無彩軸、すなわち、Y軸を中心とするシアー(shear)変換を表し、Cb軸に関するシアー角をφb、Cr軸に関するシアー角をφrとして、次式(7)により表される。
Figure 0005648496
変換行列MAは、上式(4)〜(6)の変換行列を用いて、MA=MA1×MA2×MA3により表される。パラメータ記憶部15には、6つのパラメータZy,Zb,Zr,θ,φb及びφrが調整可能なパラメータとして保持される。これらのパラメータZy,Zb,Zr,θ,φb及びφrを指定することにより、1次変換TAの行列係数を指定することができる。
色補正後のYCbCrデータdは、出力データとして出力され、或いは、色空間変換部17によりRGBデータdに変換されて出力される。
色空間変換部17は、色空間S1をRGB色空間へ変換することにより、YCbCrデータdからRGBデータdを生成する。RGBデータdは、RGB成分ごとの濃度データからなる第2画像データである。
RGB色空間への色変換T2は、変換後の画像データをRGBデータd=(R2,G2,B2)とし、3行3列からなる変換行列M2を用いて、次式(8)及び(9)により表される。
Figure 0005648496
YCbCrデータdは、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)フォーマットの画像ファイルに変換され、記憶部内に格納される。一方、RGBデータdは、印刷部へ出力され、或いは、PNG(Portable Network Graphics)フォーマットの画像ファイルに変換される。ここでは、色空間変換部14、画像補正部16及び色空間変換部17が、それぞれ所定の演算処理回路からなる。
<補正係数の校正処理>
補正係数校正部19は、出力データの色再現性を向上させるために、通常の読取処理において用いられる変換行列MAの行列係数を所定の校正処理によって決定する。変換行列MAの行列係数は、色補正の変換特性を規定するパラメータであることから、キャリブレーション(校正)は、行列係数を所定範囲で変化させることにより行われる。この校正処理では、所定のテストチャートが用いられ、光学読取部11によりテストチャートから読み取られたパッチデータと、目標値記憶部18内に予め保持される目標値とが比較される。
テストチャートは、色が異なる複数のパッチからなる色見本であり、例えば、記録紙などの媒体に、輝度、色相及び彩度が異なる複数の色パッチが印刷されている。パッチデータは、パッチ領域のピクセルデータの代表値であり、例えば、パッチ領域内のピクセルについてのRGB値の平均値からなる。目標値記憶部18には、テストチャートの複数の色パッチにそれぞれ対応づけて目標値が保持される。補正係数校正部19では、光学読取部11によりテストチャートから読み取られ、ガンマ補正部13によりガンマ補正されたRGBデータdからパッチ領域のピクセルデータを抽出し、パッチデータを求めて行列係数の校正処理が行われる。
<ガンマ補正>
図3は、図2のMFP10の動作の一例を示した図であり、図中の(a)には、スキャナ特性が示され、(b)には、LUT12の入出力特性が示されている。光学読取部11の入出力特性は、受光素子の光電変換特性が不均一であることから、非線形である。この例では、入力の上限値(8ビットの濃度データの場合、255)と下限値(0)を除いて、常に、出力値が入力値よりも小さくなっている。
LUT12は、この様な光学読取部11の入出力特性を矯正するためのものであり、実際の入射光量と出力値とが、入射光量の大きさに関わらず線形となるように、予め定められている。例えば、矯正前のスキャナ特性として、入力値x1が出力値x2に変換される場合、LUT12として、入力値x2が出力値x1に対応づけられる。この様に構成すれば、LUT12に基づくガンマ補正により、実際の入射光量と出力値とを一致させることができる。
<テストチャート>
図4は、図2のMFP10に読み取らせるテストチャート2の一例を示した平面図である。このテストチャート2は、輝度及び色相を段階的に異ならせた多数の色パッチ3からなる色見本である。この例では、色パッチ3が、色相の異なる7つの行A1〜A7と、輝度の異なる21個の列とからなるマトリクス状に配列されている。
MFP10では、補正係数の校正時に、この様なテストチャート2を読み取らせることにより、色補正のパラメータが適切な値に自動調整される。校正用の目標値は、テストチャート2の色パッチ3ごとに保持される。
図5は、図2のMFP10における補正係数校正部19の構成例を示したブロック図である。この補正係数校正部19は、パッチ抽出部21、パッチデータ記憶部22、色空間変換部23,25,26、色補正部24、色差算出部27及び行列係数決定部28からなり、所定の最適化アルゴリズムを利用して、最適なパラメータを決定する。
パッチ抽出部21は、RGBデータdからパッチ領域のピクセルデータを抽出し、その代表値をパッチデータとしてパッチデータ記憶部22内に書き込む。パッチ領域は、テストチャート2の色パッチ3に対応するピクセル領域である。ここでは、この様な複数のパッチ領域のそれぞれについて、パッチ領域内で位置が異なる複数のピクセルに関するRGB値の平均値がパッチデータとして求められる。
パッチデータ記憶部22には、テストチャート2の複数の色パッチ3にそれぞれ対応づけてパッチデータが保持される。つまり、色パッチ3ごとに1つのパッチデータが取得され、パッチデータ記憶部22内に格納される。補正係数の校正処理は、パッチデータ記憶部22からパッチデータを読み出し、通常の読取処理時と同様に色空間を変換することにより行われる。この様な補正係数の校正処理では、色パッチ3に対応するパッチ領域の代表値について色空間変換を行えば良いので、通常の読取処理に比べて処理負荷が小さい。つまり、補正係数の校正処理では、読取画像の全ピクセルについて色空間変換を行う必要がない。
また、パッチ領域内のピクセルに関する平均値を代表値として用いることにより、光学読取部11のスキャン処理における読取位置の違いによるRGB値のばらつきの影響を抑制し、或いは、色パッチ3の印刷ムラの影響を抑制し、補正係数の校正精度を向上させることができる。
色空間変換部23、色補正部24及び色空間変換部25は、それぞれ図2の色空間変換部14、画像補正部16及び色空間変換部17と同様の構成からなる。すなわち、色空間変換部23は、パッチデータ記憶部22からパッチデータ(RGBデータ)を読み出し、変換行列M1を用いて、パッチデータからYCbCrデータを補正前データとして生成する。色補正部24は、変換行列MAを用いて、補正前データから補正後データを生成する。色空間変換部25は、変換行列M2を用いて、補正後データからRGBデータを生成する。ただし、色補正部24は、拡縮変換行列MA1、回転変換行列MA2及びシアー変換行列MA3を用いて、補正前データから補正後データを生成する。
色空間変換部26は、色補正されたパッチデータ(RGBデータ)と目標値とを均等色空間において比較するために、RGB色空間を所定の均等色空間S2へ変換することにより、色空間変換部25のRGBデータから、判定用色データとしてLabデータを生成する。均等色空間S2とは、色空間内における任意の2点について、2点間の距離が、人の知覚と合致するように設計された色空間のことである。ここでは、その様な均等色空間S2として、Lab色空間が用いられる。
Lab色空間は、無彩軸としてL軸を有し、無彩軸と直交する座標軸としてa軸及びb軸を有する色空間である。L軸は、明度軸であり、a軸及びb軸は、互いに直交する色度軸である。
RGB色空間からLab色空間への色変換T3は、例えば、以下の3つの演算式により表される。まず、RGBデータ=(R2,G2,B2)は、sRGB又はリニアRGBと呼ばれる色空間に変換される。その変換式は、変換後のパッチデータをRGBデータ(R3,G3,B3)として、次式(10)により表される。
Figure 0005648496
次に、RGBデータ(R3,G3,B3)は、XYZ色空間に変換される。その変換式は、変換後のパッチデータをXYZデータ(X1,Y1,Z1)として、次式(11)により表される。
Figure 0005648496
そして、XYZデータ(X1,Y1,Z1)は、Lab色空間に変換される。その変換式は、変換後のパッチデータをLabデータ=(L1,a1,b1)として、次式(12)により表される。
Figure 0005648496
色差算出部27は、色空間変換部26により生成されたLabデータに対し、Lab色空間におけるLabデータと目標値との間の色差を算出する。均等色空間における2点間の色差は、距離ΔE={(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2により表される。色差算出部27では、テストチャート2の複数の色パッチ3のそれぞれについて、Labデータと対応する目標値との間の距離ΔEが上式に基づいて算出される。
行列係数決定部28は、補正後データと目標値とを比較し、その比較結果に基づいて、変換行列MA1〜MA3の6つのパラメータZy,Zb,Zr,θ,φb及びφrを求め、変換行列MA1〜MA3からなる変換行列MAの行列係数を決定する。最適なパラメータを決定するための具体的な手順としては、例えば、準ニュートン法を利用することができる。準ニュートン法では、色パッチ3のそれぞれについて補正後データと目標値とを比較することが上記パラメータを変化させながら繰返される。
具体的に説明すれば、行列係数決定部28は、上記パラメータを色補正部24に対して仮セットする。そして、仮セットしたパラメータに基づいて色補正されたパッチデータに基づいて距離ΔEが算出される。行列係数決定部28では、距離ΔE(色差)が最小となるパラメータが求められるまで、仮セットするパラメータの値を変更しながら色差算出部27から色差を取得することを繰り返す。例えば、複数の色パッチ3について距離ΔEの平均値を求め、この距離ΔEの平均値を最小とするパラメータが最適値として求められる。
<補正係数のキャリブレーション>
図6のステップS101〜S108は、図2のMFP10における補正係数のキャリブレーション動作の一例を示したフローチャートである。まず、光学読取部11は、テストチャート2を読み取り、RGBデータdを生成する(ステップS101)。
ガンマ補正部13は、LUT12に基づいて、RGBデータdを変換し、RGBデータdを生成する(ステップS102)。次に、補正係数校正部19は、RGBデータdからパッチ領域のピクセルデータを抽出し、その代表値をパッチデータとして求める(ステップS103)。補正係数校正部19は、パッチデータをYCbCrデータに変換し、変換行列MAのパラメータを仮セットして色補正する(ステップS104〜S106)。
補正係数校正部19は、色補正後のYCbCrデータをLabデータに変換し、目標値との間の距離ΔE(色差)を算出する(ステップS107)。ステップS104からステップS107までの処理手順は、所定の最適化アルゴリズムを利用することにより、距離ΔEが最も小さくなるパラメータが求められるまで、パラメータを変更しながら繰り返される。そして、距離ΔEの最小値が更新されなくなったときのパラメータが、最適なパラメータとしてパラメータ記憶部15内のパラメータが更新される(ステップS108)。
本実施の形態によれば、色補正の1次変換TAが、無彩軸上の任意の色(点)を無彩軸上に変換するものであることから、変換行列MAの行列係数を調整することにより、色再現性が低下することを抑制しつつ、読取画像の色調をコントロールすることができる。特に、無彩色が有彩色に変換されることなく、読取画像の色調を任意にコントロールすることができる。具体的には、拡縮変換行列MA1における3つのパラメータZy,Zb,Zr、回転変換行列MA2の1つのパラメータθ、及び、シアー変換行列における2つのパラメータφb,φrを任意に指定することにより、色補正の変換特性を調整することができる。従って、色再現性を低下させることなく、読取画像の色調を所望の色調に変更することができる。さらに、色が異なる複数の色パッチ3からなるテストチャート2を読み取らせることにより、色補正の変換特性を規定するパラメータを自動調整させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、行列演算のみでRGB色空間から変換することができるYCbCr色空間において画像データの色補正を行う場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、Lab色空間などの均等色空間において色補正を行う場合について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。このMFP10は、光学読取部11、LUT12、ガンマ補正部13、色空間変換部31,34,35、パラメータ記憶部32、画像補正部33、目標値記憶部36及び補正係数校正部37により構成される。
色空間変換部31は、図5の色空間変換部26と同様の構成からなり、RGB色空間をLab色空間S2へ変換することにより、ガンマ補正後のRGB画像データからLab画像データを生成する。画像補正部33は、Lab色空間S2内において、Lab画像データの色補正を行う。画像補正部33による色補正処理は、変換行列MAを用いた行列演算により、読取画像の色相及び彩度を向上させる画像処理であり、キャリブレーション動作により変換行列MAの行列係数が決定される。パラメータ記憶部32には、変換行列MAのパラメータが保持される。
色空間変換部34は、色補正後のLab画像データをRGB画像データに変換し、出力データとして出力し、或いは、色空間変換部35へ出力する。色空間変換部35は、図2の色空間変換部14と同様の構成であり、色空間変換部34のRGB画像データをYCbCr画像データに変換し、出力データとして出力する。この出力データは、例えば、JPEG圧縮部へ出力され、データ圧縮される。
補正係数校正部37は、出力データの色再現性を向上させるために、通常の読取処理において用いられる変換行列MAの行列係数を校正処理によって決定する。キャリブレーションは、行列係数を所定範囲で変化させることにより行われ、光学読取部11によりテストチャート2から読み取られたパッチデータと、目標値記憶部36内に予め保持される目標値とが比較される。補正係数校正部37では、色空間変換部31による色変換後のLabデータをパッチデータとして用いてパラメータの調整が行われる。
図8は、図7のMFP10における補正係数校正部37の構成例を示したブロック図である。この補正係数校正部37は、パッチ抽出部41、パッチデータ記憶部42、色補正部43、色差算出部44及び行列係数決定部45からなる。
パッチ抽出部41は、色空間変換部31のLab画像データからパッチ領域のピクセルデータを抽出し、その代表値をパッチデータとしてパッチデータ記憶部42内に書き込む。補正係数の校正処理は、パッチデータ記憶部42からパッチデータを読み出して行われる。
色補正部43は、パッチデータ記憶部42からパッチデータを補正前データとして読み出し、変換行列MAを用いて、補正前データから補正後データを生成する。色差算出部44は、色補正部43により生成された補正後データと目標値との間の距離ΔEを算出する。
行列係数決定部45は、補正後データと目標値とを比較し、その比較結果に基づいて、変換行列MA1〜MA3の6つのパラメータZy,Zb,Zr,θ,φb及びφrを求め、変換行列MA1〜MA3からなる変換行列MAの行列係数を決定する。具体的な手順は、図5の行列係数決定部28によるものと同様である。この様な構成によっても、無彩軸がずれてしまうことなく、色相及び彩度の再現性を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、色空間変換14、画像補正部16及び色空間変換部17がそれぞれ所定の演算処理回路からなる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、色空間変換14、画像補正部16及び色空間変換部17を単一の行列演算回路により構成する場合について説明する。
図9は、本発明の実施の形態3による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。このMFP10は、光学読取部11、LUT12、ガンマ補正部13、画像補正部51、色空間変換部52、パラメータ記憶部15、目標値記憶部18及び補正係数校正部19により構成される。
画像補正部51は、単一の行列演算回路からなり、ガンマ補正後のRGB画像データに対し、色空間をYCbCr色空間に変換する処理と、変換行列MAを用いて色補正する処理と、色補正後のYCbCr画像データに対して色空間をRGB色空間に変換する処理とを合成した処理を実行する。この合成処理を表す行列係数は、変換行列M1、MA及びM2の積から容易に求められる。この様な行列係数を用いることにより、YCbCr画像データを介さずに、ガンマ補正後のRGB画像データから色補正後のRGB画像データを得ることができる。
色空間変換部52は、図7の色空間変換部35と同様の構成であり、画像補正部51のRGB画像データをYCbCr画像データに変換し、出力データとして出力する。本実施の形態によれば、変換行列M1と、行列係数が自動調整された変換行列MAとM2との積を用いて読取画像データから補正画像データを生成するので、画像補正部51を単一の行列演算回路によって構成することができ、補正処理を迅速化することができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、実施の形態1の色空間変換14、画像補正部16及び色空間変換部17が単一の行列演算回路からなる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、色空間変換14及び画像補正部16を単一の行列演算回路により構成する場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態4による原稿読取装置の一構成例を示したブロック図であり、MFP10内の機能構成の一例が示されている。このMFP10は、光学読取部11、LUT12、ガンマ補正部13、画像補正部61、パラメータ記憶部15、目標値記憶部18及び補正係数校正部19により構成される。
画像補正部61は、単一の行列演算回路からなり、ガンマ補正後のRGB画像データに対し、色空間をYCbCr色空間に変換する処理と、変換行列MAを用いて色補正する処理とを合成した処理を実行し、色補正後のYCbCr画像データを出力データとして出力する。合成処理を表す行列係数は、変換行列M1及びMAの積から容易に求められる。この様な行列係数を用いることにより、ガンマ補正後のRGB画像データから色補正後のYCbCr画像データを直接に得ることができる。
なお、実施の形態1〜4では、無彩軸を有する色空間として、YCbCr色空間を用いる場合の例について説明したが、無彩軸色空間として利用可能な色空間はこれに限られるものではない。例えば、RGBデータをYIQ色空間へ色変換し、YIQ色空間において色補正するような構成であっても良い。或いは、RGBデータをYUV色空間へ色変換し、YUV色空間において色補正するような構成であっても良い。YIQ色空間及びYUV色空間は、YCbCr色空間と同様の輝度−色差系の色空間、より詳しくは、1つの無彩軸と2つの色差軸とを有する色空間である。YIQ色空間などの他の無彩軸色空間であっても、色補正の変換式は、(3)式と同様に表され、その変換行列MAは、(4)式により表される。
また、実施の形態1〜4では、パッチデータ及び目標値間の色差として均等色空間Lab上における距離ΔEを用いる場合の例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、知覚される色の差を示すものであれば、他のものであっても良い。例えば、CIE2000色差式又はCIE1994色差式を用いるものであっても良い。これらの色差式は、国際照明委員会(CIE)によって規定されたものである。
1 原稿
2 テストチャート
3 色パッチ
10 MFP
11 光学読取部
12 LUT
13 ガンマ補正部
14,17 色空間変換部
15 パラメータ記憶部
16 画像補正部
18 目標値記憶部
19 補正係数校正部
21 パッチ抽出部
22 パッチデータ記憶部
23,25,26 色空間変換部
24 色補正部
27 色差算出部
28 行列係数決定部
31,34,35 色空間変換部
32 パラメータ記憶部
33 画像補正部
36 目標値記憶部
37 補正係数校正部
41 パッチ抽出部
42 パッチデータ記憶部
43 色補正部
44 色差算出部
45 行列係数決定部
51 画像補正部
52 色空間変換部
61 画像補正部

Claims (7)

  1. 原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、
    RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換することにより、上記読取画像データから第1画像データを生成する第1色空間変換部と、
    3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである変換行列を用いて、第1画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、
    上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、
    第1の色空間を第2の色空間へ変換することにより、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、
    上記変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、
    第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、
    上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、
    上記行列係数決定部は、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記変換行列の行列係数を決定することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、
    RGBの各軸からなるRGB色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる均等色空間へ変換することにより、上記読取画像データから第1画像データを生成する第1色空間変換部と、
    3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである変換行列を用いて、第1画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、
    上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、
    RGB色空間を均等色空間へ変換することにより、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、
    上記変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、
    上記パッチのそれぞれについて上記補正後データ及び上記目標値を比較することを上記変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、
    上記行列係数決定部は、均等色空間における上記補正後データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記変換行列の行列係数を決定することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、
    RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換する第1変換行列と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである第2変換行列との積を用いて、上記読取画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、
    上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、
    上記第1変換行列を用いて、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、
    上記第2変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、
    第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、
    上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記第2変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記第2変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、
    上記行列係数決定部は、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記第2変換行列の行列係数を決定することを特徴とする原稿読取装置。
  4. 原稿を光学的に読み取り、RGB成分からなる読取画像データを生成する光学読取部と、
    RGBの各軸からなる第1の色空間を1つの無彩軸及び当該無彩軸に直交する2つの色度軸からなる第2の色空間へ変換する第1変換行列と、3つの色成分と3つの行列係数との積和演算式を用いて新たな色成分をそれぞれ得るための変換行列であって、新たな色度成分を得るための2つの上記積和演算式において、無彩成分に掛け合わされる行列係数が共にゼロである第2変換行列と、第2の色空間を第1の色空間へ変換する第3変換行列との積を用いて、上記読取画像データから補正画像データを生成する画像補正部と、
    色が異なる複数のパッチにそれぞれ対応づけて目標値を保持する目標値記憶部と、
    上記光学読取部が上記パッチを含むテストチャートから読み取ったパッチデータを保持するパッチデータ記憶部と、
    上記第1変換行列を用いて、上記パッチデータから補正前データを生成する補正前データ生成部と、
    上記第2変換行列を用いて、上記補正前データから補正後データを生成する補正後データ生成部と、
    第2の色空間を均等色空間へ変換することにより、上記補正後データから判定用色データを生成する判定用色データ生成部と、
    上記パッチのそれぞれについて上記判定用色データ及び上記目標値を比較することを上記第2変換行列の行列係数を変化させながら繰返し、上記比較結果に基づいて上記第2変換行列の行列係数を決定する行列係数決定部とを備え、
    上記行列係数決定部は、均等色空間における上記判定用色データ及び上記目標値間の色差に基づいて、上記第2変換行列の行列係数を決定することを特徴とする原稿読取装置。
  5. 上記補正後データ生成部は、上記無彩軸を含む3つの座標軸の原点を基準とし、各座標軸に対して拡大縮小する拡縮変換行列、上記無彩軸を中心とする回転変換行列、及び、上記無彩軸を中心とするシアー変換行列を用いて、上記補正前データから上記補正後データを生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の原稿読取装置。
  6. 第2の色空間を第1の色空間へ変換することにより、上記補正画像データから第2画像データを生成する第2色空間変換部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  7. 無彩軸としてのY軸と当該Y軸に直交する色差軸としてのCb軸及びCr軸とを有するYCbCr空間へ均等色空間を変換することにより、上記補正画像データからYCbCr画像データを生成する第2色空間変換部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
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