JP5648170B2 - 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ - Google Patents

磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ Download PDF

Info

Publication number
JP5648170B2
JP5648170B2 JP2008255831A JP2008255831A JP5648170B2 JP 5648170 B2 JP5648170 B2 JP 5648170B2 JP 2008255831 A JP2008255831 A JP 2008255831A JP 2008255831 A JP2008255831 A JP 2008255831A JP 5648170 B2 JP5648170 B2 JP 5648170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic head
memory
cpu
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008255831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010086616A (ja
Inventor
中嶋 茂雄
中嶋  茂雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2008255831A priority Critical patent/JP5648170B2/ja
Publication of JP2010086616A publication Critical patent/JP2010086616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5648170B2 publication Critical patent/JP5648170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば紙やプラスチックなどのカード状媒体に記録されている磁気データの読み取り又は書き込みを行う磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダに関するものである。
従来から、クレジットカード,プリペイドカード又はキャッシュカード等のカード状媒体に形成された磁気ストライプには、例えば固有情報等の磁気データが記録されている。磁気データをカード状媒体に記録する際には、例えば、2種類の周波数の組み合わせからなるFM変調方式(F2F方式)が用いられる。FM変調方式で記録された磁気データを再生するにあたって、カード状媒体の磁気ストライプに対して相対的に磁気ヘッドを摺動させ、磁気データをアナログ信号として取得した後、A/Dコンバータによりデジタル信号に変換したものがCPU(デコード部)に取り込まれる。このように、磁気カードリーダの電気的な構成としては、磁気ヘッドと、磁気ヘッドの信号を処理するIC(A/Dコンバータ)と、CPUと、から構成されている。
近年、セキュリティ向上の意識が高まっていることに伴って、カード状媒体の不正な複製を防ぐ磁気カード読取システムが登場している(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された磁気カード読取システムでは、A/D変換チップ(A/Dコンバータ)やマイクロプロセッサ(CPU)が、磁気ヘッドのハウジングの内部に収容されている。これにより、磁気ヘッドから出力されるデータに対して暗号化することが可能となり、セキュリティ性を高めている。
特開2007−287003号公報
しかしながら、磁気ヘッドは使用していくたびに磨耗する消耗品であって、一定期間が経過したら交換が必要になる。その際、誤って、上述した磁気カード読取システムに所定の磁気ヘッドでないものが取り付けられた場合には、暗号化できずにセキュリティ性が低下する。また、上述した磁気カード読取システム以外のシステムにおいても、メンテナンスの際、磁気カードリーダに適切な種類や仕様の磁気ヘッドが取り付けられなかった場合には、最適な記録電流(磁気データ書き込み電流)を流すことができず、結果的に磁気ヘッドの寿命を短くしてしまう虞がある。このように、CPU側で予め把握している磁気ヘッドの情報(種類や仕様)と、実際の磁気ヘッドの情報(種類や仕様)とが食い違った場合には、各種問題が生じる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気ヘッドの種類や仕様などに関して情報の食い違いを防ぐことが可能な磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダを提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コアと、前記一対の磁気コアを保持するコアホルダと、前記コアホルダにより形成される空間に配置される、磁気ヘッドに固有の識別情報のみを記録したメモリと、前記一対の磁気コア、前記コアホルダ、前記メモリを収容するシールドケースと、を有し、前記シールドケース外に設けられるCPUと電気的に接続され、前記固有の識別情報と前記CPUが予め把握している情報との照合が、前記CPUに送信される磁気信号とは別に設けられた前記メモリと前記CPUとの信号系統によって行われる磁気ヘッドであって、前記磁気コアの先端を前記シールドケースの窓から露出させるとともに、前記磁気コア、前記コアホルダ、前記メモリを前記シールドケース内に樹脂で固めたことを特徴とする磁気ヘッド。
本発明によれば、磁気ヘッドに、一対の磁気コアと、それを保持するコアホルダと、磁気ヘッドの識別情報を記録したメモリと、これらを収容するシールドケースと、を設け、磁気コアの先端を、シールドケースの窓から露出させるとともに、磁気コア、コアホルダ、メモリを、シールドケース内に樹脂で固めることとしたので、磁気ヘッドに接続されたCPU等は、磁気ヘッドからその識別情報を読み出すことができる。したがって、磁気ヘッドの種類や仕様を識別情報としておけば、CPU側と磁気ヘッド側とで情報の食い違いを避けることができる。
その結果、読み出した識別情報を基にして、例えば磁気ヘッドに最適な記録電流を流すことができるようになり、ひいては磁気ヘッドの効率的な利用に貢献することができる。また、磁気ヘッドの製造番号を識別情報としておけば、磁気ヘッドの製造履歴を辿ることもできるし、磁気ヘッドの製造年月日を識別情報としておけば、寿命の類推が可能となる。
なお、上述した磁気カード読取システムを考えた場合、磁気ヘッドを交換するたびにA/D変換チップやマイクロプロセッサが必要になり、コスト面で問題がある。しかし、本発明に係る磁気ヘッドは、磁気ヘッドの識別情報を記録したメモリさえあればよいので、メンテナンス費用を抑えることができる。
ここで、「磁気ヘッドの識別情報」は、磁気ヘッドを識別するための情報であれば如何なる情報であってもよい。例えば、上述した種類、仕様、製造番号、製造年月日のほか、抗磁力情報、トラック数などであってもよい。
また、「メモリ」は、揮発性のメモリであっても不揮発性のメモリであってもよい。揮発性のメモリの場合、定期的な電流供給が必要になる。
(2) 前記磁気ヘッドには、前記磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コアが複数のデータトラックに対応して複数配置されているとともに、前記メモリには、前記データトラックに関する前記識別情報が記録されていることを特徴とする磁気ヘッド。
本発明によれば、上述した磁気ヘッドには、磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コアが複数のデータトラックに対応して複数配置されているとともに、上述したメモリには、データトラックに関する識別情報が記録されていることとしたので、例えば、その識別情報から有効なトラック数を把握することができる。したがって、必要なトラックについてデータ処理することによって、磁気データ読取の効率化を図ることができる。
(3) 前記メモリは、不揮発性のメモリであることを特徴とする磁気ヘッド。
本発明によれば、上述したメモリは不揮発性であることとしたので、識別情報を保持したまま磁気ヘッドを交換することができ、ひいてはメンテナンスの簡易化を図ることができる。
(4) メモリは、外部とアクセスが可能な通信手段を有することを特徴とする磁気ヘッド。
本発明によれば、メモリは、外部とアクセスが可能な通信手段を有することとしたので、外部としての磁気カードリーダ内のCPUでなくても、メモリ書込みツール、通信用モジュール等を用いて磁気ヘッドの識別情報をメモリに書き込むことができる。
(5) (1)から(4)のいずれか記載の磁気ヘッドを備えている磁気カードリーダ。
本発明によれば、上述した磁気ヘッドを備えている磁気カードリーダを提供することとしたので、上述同様、磁気ヘッドの種類や仕様などに関して情報の食い違いを防ぐことができる。
本発明に係る磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダは、磁気ヘッドから識別情報を読み出すことによって、磁気ヘッドに接続されるCPU側と磁気ヘッド側とで情報の食い違いを避けることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気カードリーダ1の概要を示す模式図である。
図1において、磁気カードリーダ1は、スワイプ方向と直交する面の断面形状がほぼコ字形状をなし、カード走行路を形成するフレーム2と、このフレーム2の一部(底部)として形成される走行基準面3と、カード4(カード状媒体の一例)上の磁気ストライプ41に記録されている磁気データの読み取り又は書き込みを行う磁気ヘッド10と、を有している。図中の両方向矢印で示すように、磁気カードリーダ1では、カード4を走行基準面3に沿って手動走行(スワイプ)させることで、磁気データの読み取りを行う。本明細書でいう「スワイプ」とは、カード状記録媒体を磁気カードリーダ1のガイド(カード走行路)に沿って手動でさっと走らせる動作をいう。なお、本実施形態では、読取機能及び書込機能をもった磁気ヘッド10を用いているが、読取専用の磁気ヘッドを用いても構わない。また、本実施形態では、スワイプ式の磁気カードリーダ1を考えているが、挿入式の磁気カードリーダであってもよいし、モータ式の磁気カードリーダであってもよいし、本発明は様々な方式の磁気カードリーダに適用することができる。
磁気ヘッド10は、カード走行路に臨むように配置されている。そして、カード4上の磁気データに係る信号を再生する。具体的には、磁気ヘッド10は、カード4表面上の磁気ストライプ41に接触・摺動することによって、その磁気ストライプ41に記録された磁気データを読み取り、その磁気データに係る再生信号を生成する。磁気ヘッド10の具体的な構成については後述する。
図2は、本発明の実施の形態に係る磁気カードリーダ1の電気的構成を示すブロック図である。
図2において、本発明の実施の形態に係る磁気カードリーダ1は、主として、磁気ヘッド10と、CPU11と、AMP回路12と、復調回路13と、RAM14と、ROM15と、磁気ライト回路(図2では符号なし)と、を備えている。なお、RAM14及び/又はROM15は、CPU11内に組み込まれていてもよい(内蔵ROM等)。一般に、ROM15には、磁気カードリーダ1の基本機能を支える基本プログラムが格納されており、RAM14は、CPU11のワーキングエリアとして機能する。
CPU11は、磁気カードリーダ1の制御中枢を司るものであって、磁気カードリーダ1の統合的な制御を行う。磁気ヘッド10による再生信号は、AMP(増幅)回路12において増幅・波形整形され、復調回路13において復調された後(読み取り信号の2値化、すなわちA/D変換などを行った後)、CPU11に送られる。なお、A/D変換を行う復調回路13は、CPU11に内蔵されていても構わない。また、CPU11は、I/F回路(図示せず)を介して上位装置(PC200)と通信する。さらに、カード4に磁気データが複数トラックある場合、すなわち磁気ストライプ41に複数のトラックが形成されている場合には、CPU11は、そのトラック分のデータを読み取って処理を行う。
磁気ライト回路は、CPU11の一の出力端子に電気的に接続され、CPU11から出力されたライトデータに基づき、磁気ヘッド10の抗磁力にあった記録電流(最適な記録電流)を、磁気ヘッド10のライトコアに流す機能を有する。これにより、カード4に磁気データを記録することができる。
ここで、本実施形態に係る磁気ヘッド10は、リードコア及びライトコア(図4で図示するコア半体102)、に加えて、メモリ110を有している点に特徴がある。このメモリ110は、CPU11のメモリリードライト部20に電気的に接続されており、磁気ヘッド10の識別情報が読み書き(記録)される(図3参照)。
図3は、磁気ヘッド10のメモリ110に対して識別情報を書込む様子を説明するための説明図である。
図2及び図3に示すように、磁気ヘッド10のヘッドコア(図4で図示するコア半体102)は、A/D(復調回路13)を介してCPU11に接続されている。そして、磁気リード信号(再生信号)が磁気ヘッド10からA/Dへと送られる。
一方で、メモリ110は、磁気ヘッド10の外部とアクセスが可能な通信手段を有している。本実施形態では、メモリ110には外部端子Xが設けられており、有線による通信手段で、外部としてのCPU11のメモリリードライト部20に接続されている(メモリリードライト部20は、CPU11の外部に設けてもよい)。なお、図2では、CPU11とメモリリードライト部20を接続し、CPU11のメモリリードライト部20からメモリ110へメモリライトデータが送られることとしたが、図3に示すように、メモリリードライト部20とは別に、外部のメモリ書込みツール30を用いてもよい。この場合、メモリ書込みツール30は出荷時のみ磁気ヘッド10のメモリ110に接続され、メモリライトデータは、外部(上位装置でもよい)のPC等から送られることとなる。なお、図3におけるメモリリードライト部20は、リード機能のみを有するようにしてもよい。
メモリリードライト部20又はメモリ書込みツール30は、メモリライトデータをメモリ110に対して送信し、磁気ヘッド10の識別情報を記録する。そして、メモリ110に記録されている識別情報は、CPU11のメモリリードライト部20によってメモリリードデータとして読み出される。
このように、磁気ヘッド10に内蔵したメモリ110への書込み(記録)は、CPU11内のメモリリードライト部20に限定されるものではなく、たとえば、図3に示すように、専用の治具(メモリ書込みツール30)を磁気ヘッド10に接続することによって行ってもよい。なお、磁気ヘッド10には、有線通信によりメモリ110へのアクセスを可能にする外部端子Xが設けられている。
なお、図2に示すように、磁気カードリーダ1に磁気ヘッド10を組み込んだ後で、磁気カードリーダ1のCPU11によって、メモリリードライト部20を介して識別情報を書き込むこともできる。しかし、複数種類の磁気ヘッド10を接続する場合などは間違い(取り違え)が起きる可能性もあるので、ヘッドの組み立て工程で識別情報を書き込むことが望ましい。そのため、図3では、外部のメモリ書込みツール30を用いることとしている。
また、本実施形態では、メモリ110は不揮発性としているが、例えば不正な利用があった場合の認知手段として、磁気ヘッド10内のメモリ110の記録内容を消去してもよい。また、消去せずに、何らかの情報を書き込むこととしてもよい。これにより、セキュリティ性を高めることができる。なお、不揮発性のメモリ110ではなく、揮発性のものを用いてもよい。
また、図2では、RAM14及びROM15を用いているが、これらのいずれか又は両方を、磁気ヘッド10内のメモリ110で代用してもよい。
次に、磁気ヘッド10の具体的な構成について、図4を用いて詳述する。図4は、磁気ヘッド10の具体的構成を説明するための説明図である。
図4(A)及び図4(B)に示すように、磁気ヘッド10は、コアホルダ101と、コアホルダ101で各々保持された1組のコア半体102と、有し、コア半体102を突き合わせてシールドケース103に収容している。そして、シールドケース103内のコアホルダ101及びコア半体102の周りに、樹脂104を充填して、コア半体102の先端をシールドケース103の窓105から露出させた状態で固めるようにしている。したがって、シールドケース103の窓105には、図4(A)に示すように、コア半体102の周りを囲むように樹脂104が露出している。なお、図中の符号108は磁気遮蔽板、符号109はコイルボビンを示している。
シールドケース103は、コア半体102などを外部ノイズから保護するためのもので、磁気ストライプ41と摺接する部分に窓105を設けてコア半体102等を露出させるようにしている。
コア半体102は、上述したように突き合わせた状態になっており、1つの磁気ギャップと磁路を構成するように設けられている。コアホルダ101は、低コストで容易に製作し得る非磁性材の鋳造品、例えばアルミダイキャストや亜鉛ダイキャスト等によって構成することが好ましいが、これらに限定されるものではない。コアホルダ101は、先端側においてコア半体102と、シールドケース103の窓105の縁との間に介在された樹脂104を保持する。
ここで、本実施形態に係る磁気ヘッド10には、図2及び図3を用いて説明したメモリ110が設けられている(図4(B)参照)。このメモリ110には、磁気ヘッド10の識別情報が記録される。具体的には、磁気ヘッド10を識別するための種類、仕様、品番、製造番号、製造年月日、抗磁力情報、経過年数情報、トラック数などである。したがって、本実施形態に係る磁気ヘッド10は、磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コア(コア半体102)と、一対の磁気コア(コア半体102)を保持するコアホルダ101と、磁気ヘッド10の識別情報を記録したメモリ110と、一対の磁気コア(コア半体102),コアホルダ101,メモリ110を収容するシールドケース103と、を有することになり、磁気コア(コア半体102)の先端をシールドケース103の窓105から露出させるとともに、磁気コア(コア半体102)、コアホルダ101、メモリ110をシールドケース103内に樹脂で固めている構成となっている。
より具体的には、図4(B)に示すように、一対の磁気コア102とコイルボビン109とにより形成される空間にメモリ110が配置されている。また、図示していないが、メモリ110には、有線通信によりメモリ110へのアクセスを可能にする外部端子Xが設けられ、外部端子Xを介してCPU11(図3参照)と通信している。さらに、図示していないが、メモリ110の周囲には磁気シールド部材が設けられ、一対の磁気コア102、コイルボビン109に巻回されたコイル等に電流が流れることで発生する磁束の影響を防止するようにしている。
また、本実施形態では、磁気ヘッド10には、磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コア(コア半体102)が、複数のデータトラックに対応して複数配置されているとともに、メモリ110には、データトラックに関する識別情報が記録されているような構成としている。具体的には、図4(A)に示すように、4つのデータトラックに対応して、縦方向に4個のコア半体102が並べて配置されている。これに応じて、メモリ110に、データトラックに関する識別情報が記録されている。
[実施形態の主な効果]
以上説明したように、本実施形態に係る磁気ヘッド10によれば、磁気ヘッド10に接続されたCPU11は、磁気ヘッド10のメモリ110からその識別情報を読み出すことができる。したがって、磁気ヘッド10の種類や仕様を識別情報としておけば、CPU11側と磁気ヘッド10側とで情報の食い違いを避けることができる。
例えば、メモリ110に、抗磁力(記録ヘッド)、トラック数など、磁気ヘッド10の種別を識別可能な情報を記録しておけば、ヘッド抗磁力情報(磁気データの消え難さ等)によって、最適な記録電流を切り替えることができる。また、トラック数の情報により、有効なトラック数が分かるので、必要なトラックのみデータ処理することができ、ひいては磁気データ読取の効率化を図ることができる。
また、識別情報として製造番号を記録した場合、メモリ110を読み出すことで簡易に製造履歴を辿ることができる。また、識別情報として製造年月日(或いは使用年月日)を記録した場合、磁気ヘッド10は使用していくうちに時間経過とともに劣化していくため、製造年月日より寿命の類推が可能になる。
また、本実施形態では不揮発性のメモリ110を用いているので、識別情報を保持したまま磁気ヘッド10を交換することができ、ひいてはメンテナンスの簡易化を図ることができる。
また、図3及び図4に示すように、磁気ヘッド10には、有線による通信手段によりメモリ110へのアクセスを可能にする外部端子Xが設けられているので、メモリ書込みツール30等を用いて磁気ヘッド10の識別情報をメモリ110に書き込むことができる。
[変形例]
上述した実施形態では、図3に示すように、磁気ヘッド10と、CPU11,AMP回路12,及びメモリ書込みツール30とは、ケーブル(有線)によって電気的に接続されているが、本発明は、有線による通信手段に限定されるものではなく、無線による通信手段によって接続されている場合にも適用可能である。
図5は、メモリ110に対して無線でアクセスする様子を説明するための説明図である。なお、通信手段は、電波でも赤外線でも何でもよい(ただし、磁気データに影響のない周波数帯であることが好ましい)。また、通信用モジュール301,302,及び303は、通信制御用ICやアンテナ(電波の場合)などを含む通信回路を意味する。
図5に示すように、磁気ヘッド10に通信用モジュール301、メモリ書込みツール30に通信用モジュール302、磁気カードリーダ1の制御回路(点線枠参照)に通信用モジュール303が設けられている。
磁気ヘッド10では、メモリ110と通信用モジュール301は樹脂などで封止されている。メモリ書込みツール30は、図3の場合と同様に、出荷時のみ磁気ヘッド10のメモリ110とアクセスを行い、磁気ヘッド10の識別情報を書き込む。磁気カードリーダ1は、通信用モジュール303を介して通常のリード処理又はライト処理を行う。
このように、磁気ヘッド10と、磁気カードリーダ1の制御回路(点線枠参照)とが無線通信を行ってもよい。
本発明に係る磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダは、磁気ヘッドの種類や仕様などに関して情報の食い違いを防ぐことが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係る磁気カードリーダの概要を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る磁気カードリーダの電気的構成を示すブロック図である。 磁気ヘッドのメモリに対して識別情報を書込む様子を説明するための説明図である。 磁気ヘッドの具体的構成を説明するための説明図である。 メモリに対して無線でアクセスする様子を説明するための説明図である。
符号の説明
1 磁気カードリーダ
10 磁気ヘッド
11 CPU
12 AMP回路
13 復調回路
14 RAM
15 ROM
20 メモリリードライト部
30 メモリ書込みツール
110 メモリ
200 PC

Claims (5)

  1. 磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コアと、
    前記一対の磁気コアを保持するコアホルダと、
    前記コアホルダにより形成される空間に配置される、磁気ヘッドに固有の識別情報のみを記録したメモリと、
    前記一対の磁気コア、前記コアホルダ、前記メモリを収容するシールドケースと、を有し、
    前記シールドケース外に設けられるCPUと電気的に接続され、前記固有の識別情報と前記CPUが予め把握している情報との照合が、前記CPUに送信される磁気信号とは別に設けられた前記メモリと前記CPUとの信号系統によって行われる磁気ヘッドであって、
    前記磁気コアの先端を前記シールドケースの窓から露出させるとともに、前記磁気コア、前記コアホルダ、前記メモリを前記シールドケース内に樹脂で固めたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記磁気ヘッドには、前記磁気ギャップを挟んで対向配置された一対の磁気コアが複数のデータトラックに対応して複数配置されているとともに、
    前記メモリには、前記データトラックに関する前記識別情報が記録されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 前記メモリは、不揮発性のメモリであることを特徴とする請求項1又は2記載の磁気ヘッド。
  4. 前記メモリは、外部とアクセスが可能な通信手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の磁気ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の磁気ヘッドを備えている磁気カードリーダ。
JP2008255831A 2008-09-30 2008-09-30 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ Expired - Fee Related JP5648170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008255831A JP5648170B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008255831A JP5648170B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010086616A JP2010086616A (ja) 2010-04-15
JP5648170B2 true JP5648170B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=42250411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008255831A Expired - Fee Related JP5648170B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5648170B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4402000B2 (ja) * 2005-03-31 2010-01-20 株式会社エルイーテック 磁気記録媒体の真贋判定方法及び磁気記録媒体読み出し/書込装置
JP4919690B2 (ja) * 2006-04-19 2012-04-18 シーイエス エレクトロニカ インダストリア エ コメルスィオ リミタダ 磁気カード読み取りシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010086616A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9552501B2 (en) Card reader and control method of card reader
JP2005165839A (ja) リーダライタ、icタグ、物品管理装置、及び光ディスク装置
GB2379322B (en) Improved lapping sensor for recording heads
EP0227781B1 (en) Magnetically encoded cards
JP4933015B2 (ja) 磁化反転を精緻に配置することにより磁気符号化密度を増大させる方法および装置
MY127058A (en) Magnetic recording transducer with electronic shield
JP5648170B2 (ja) 磁気ヘッド及びそれを備えた磁気カードリーダ
MY122759A (en) Magnetic read/write head having electromagnetic field cancellation element
US7023661B2 (en) Magnetic tape cartridge, magnetic tape drive for recording, and magnetic tape drive for reproducing
JP2004171243A (ja) 可搬性記録媒体のセキュリティーシステム
US7551381B2 (en) Device and method for reading data from and writing data in storage medium
JP5655202B2 (ja) 磁気ヘッド装置
JP2000187807A (ja) マルチ磁気ヘッド
US7106550B2 (en) Data storage method and apparatus employing a tape cartridge having a cartridge memory
JP4548712B2 (ja) Icタグ付きステッカー
JP3942015B2 (ja) 磁気ヘッド
JP3243482B2 (ja) 情報記録媒体及び情報読取装置
JP3023744B2 (ja) 磁気ヘッド
JP3090775U (ja) 識別目的のためにステップ状層に配置されたセンサを有する光ディスク
JP2002007983A (ja) 磁気信号発生装置
JPH1083657A (ja) 磁気テープ及び磁気テープの情報記録再生装置
TW200735096A (en) Optical disc recording and reproducing apparatus
JPH08153174A (ja) 磁気カード不正防止方法及び磁気記録再生装置及び磁気媒体を使用するシステム装置
JPH02212194A (ja) カード表示方法
JPH05143795A (ja) プリペイドカードのセキユリテイシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140129

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20140303

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20140502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5648170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees