JP5648096B1 - 移動通信制御システム、移動通信制御方法、および移動通信制御プログラム - Google Patents

移動通信制御システム、移動通信制御方法、および移動通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能とする。【解決手段】主たる通信システムの通信エリア20における中継局12にアクセスして指令局13ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュール115と、携帯電話網エリア25の基地局14にアクセスして指令局13ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュール116とを備える無線端末11を制御する情報処理装置100が、主たる通信モジュール115が出力した、通信エリア20の圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが通信エリア20の圏外を示すものであった場合に、所定のタイマー114を始動し、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、通信エリア20の圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュール115から再度取得し、該当データが通信エリア20の圏外を再び示すものであった場合に、補助通信モジュール116を用いて無線通信を実行する。【選択図】図2B

Description

本発明は、移動通信制御システム、移動通信制御方法、および移動通信制御プログラムに関するものであり、具体的には、電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能とする技術に関する。
所定エリア毎に設置された中継局を用いて、各無線端末から送信された信号を中継し、当該信号を指令局やその他の無線端末に同報可能な移動通信システムとして、MCA(Multi Channel Access)システムが知られている。このMCAシステムは、半径約20km程度のエリアをカバーする各中継局と多数の無線端末とから構成されており、ユーザ毎の指令局(ユーザのオフィス等に設置)に所定数の無線端末が紐付けされ、管理されている。こうしたMCAシステムは、複数の通信チャンネルを多数の利用者が共用することで、低コストで、いつでも混信なく通信できる業務用移動通信システムとして有用である。また、携帯電話網と異なり一斉同報が可能であるため、日常の業務用途だけでなく、緊急・災害時でも安定した通信が可能となる。
このようなMCAシステムに関する技術としては、例えば、移動局からのデータ通信が頻発したときに、MCA無線基地局の制御用チャネルに負荷がかかることを防止することができる無線通信システム(特許文献1参照)や、対向する第1及び第2の無線局間の無線回線の伝送路として、複数種類の伝送路のうち一の種類の伝送路を選択して無線通信する無線通信システム(特許文献2参照)などが提案されている。
特開2009−246719号公報 特開2004−343456号公報
MCAシステムは、一般電話回線網や携帯電話網に比べて通信コストが低廉である一方、中継局のカバー範囲に通信エリアが限られてしまう難点がある。この点は、SR(Service Radio)通信やCR(Convenience Radio)通信のシステムでも同様である。よって、一定以上のエリアに跨って移動無線通信を行う場合には、通信できない場所やタイミングの発生が懸念される。他方、MCAシステムにおいて複数種類の伝送路を選択的に用いる従来手法が存在するが、中継局の設置場所、中継局同士の配置形態、各時点で無線端末が所在する地形や建物の状況、天候、時刻等により電波環境はこまかく変化しやすく、自動車等で無線端末が高速にて移動する状況を踏まえると、的確かつ効率的に伝送路の選択利用を行うことも困難であった。
そこで本発明の目的は、電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の移動通信制御システムは、主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御するシステムであって、主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得し、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる演算部を備えることを特徴とする。
また、上述の移動通信制御システムにおいて、前記主たる通信モジュールが、MCA通信エリアの中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行うMCA通信モジュールであるとしてもよい。
また、上述の移動通信制御システムにおいて、前記主たる通信モジュールが、SR通信に関する通信エリアの基地局にアクセスして基地局と無線通信を行う通信モジュールであるとしてもよい。
また、本発明の移動通信制御システムは、通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御するシステムであって、地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部と、所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合し、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる演算部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の移動通信制御方法は、主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御する情報処理装置が、主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得し、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる、ことを特徴とする。
また、本発明の移動通信制御方法は、通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御すべく、地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部を備えた情報処理装置が、所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合し、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる、ことを特徴とする。
また、本発明の移動通信制御プログラムは、主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御する情報処理装置に、主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得する処理と、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行する処理と、前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行する処理と、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる処理と、を実行させることを特徴とする。
また、本発明の移動通信制御プログラムは、通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御すべく、地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部を備えた情報処理装置に、所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合する処理と、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行する処理と、前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行する処理と、前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる処理と、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能となる。
第1実施形態の移動通信制御システムを含むネットワーク構成図である。 第1実施形態における移動通信制御システムと無線端末との接続形態例1を示す図である。 第1実施形態における移動通信制御システムの構成例1を示すブロック図である。 第1実施形態における移動通信制御システムと無線端末との接続形態例2を示す図である。 第1実施形態の移動通信制御方法の処理手順例1を示すフロー図である。 第1実施形態の移動通信制御方法の処理手順例2を示すフロー図である。 第1実施形態の移動通信制御方法における処理概念例1を示す図である。 第1実施形態の移動通信制御方法における処理概念例2を示す図である。 第2実施形態における移動通信制御システムと無線端末との接続形態例を示す図である。 第2実施形態における移動通信制御システムの構成例を示すブロック図である。 第2実施形態におけるエリア分布情報テーブルの一例を示す図である。 第2実施形態の移動通信制御方法の処理手順例1を示すフロー図である。 第2実施形態の移動通信制御方法における処理概念例1を示す図である。 第2実施形態の移動通信制御方法の処理手順例2を示すフロー図である。 第2実施形態の移動通信制御方法における処理概念例2を示す図である。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、第1実施形態の移動通信制御システム100を含むネットワーク構成図であり、図2Aは第1実施形態における移動通信制御システム100と無線端末11との接続形態例1、図2Bは第1実施形態における移動通信制御システムの構成例1を示すブロック図である。
図1に示す移動通信制御システム100は、電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能とする移動通信の制御システムである。
ここでまず、移動通信制御システム100の制御対象である無線端末11が本来利用するMCAシステムについて概説しておく。このMCAシステムは、図1にて例示するように、半径約20km程度のMCA通信エリア20毎に設置された中継局12と、自動車等の各移動局10に搭載された無線端末11と、MCA通信サービスのユーザ(例:官公庁や運送業者など)のオフィス等に設置され、自組織の無線端末11を通信可能に管理する指令局13とを少なくとも含んでいる。中継局12は、制御チャネルを用いて無線端末11由来の発呼の検出と空きチャネルの設定を行って、各無線端末11から送信された信号を中継し、当該信号を指令局13やその他の無線端末に配信する。
移動局10の間での個別通信を行う際、発信側の移動局10が、上述の中継局12に対し受信側の移動局10への接続要求を送る。この場合、中継局12は、発信側の移動局10に対して応答を返すと共に、受信側の移動局10に対し着信要求を送ることとなる。MCA通信エリア20内に所在する受信側の移動局10は、上述の中継局12からの着信要求に応答し着信応答を送る。一方、中継局12は、受信側の移動局10から着信応答を受信すると、空きチャネルを発信側の移動局10、受信側の移動局10の各々に関して指定して両移動局間の無線通信を確立する。
他方、移動局10がMCA通信エリア20に所在していない場合、従来技術においては無線通信は確立できないことになる。しかしながら、第1実施形態における無線端末11は、上述のMCAシステムを利用して無線通信を実行するMCA通信モジュール115(主たる通信モジュール)に加えて、携帯電話モジュール116(補助通信モジュール)も備えており(図2A、図2Bも参照)、移動通信制御システム100による制御によって、移動局10の所在場所の電波環境等に応じて無線伝送路を、主に使用するMCAシステムから、補助的な携帯電話網に切り替える処理を行って安定的な移動通信が可能となっている。
携帯電話モジュール116は、携帯電話網エリア25に所在する携帯電話網基地局14を介して、同様に携帯電話モジュール116を備えた指令局13ないし他の無線端末と個別通信を行うモジュールである。携帯電話会社は、一般的にはMCAシステムとは無関係に携帯電話網基地局14を整備するため、上述のMCAシステムにおける中継局12の配置間隔等とは関係なく、各地域の一定範囲毎に携帯電話網基地局14が存在している。この携帯電話網基地局14を介した、携帯電話モジュール116と指令局13等との通信処理自体については既存技術と同様のものとなる。なお、指令局13は、上述したMCA通信モジュール115、携帯電話モジュール116、移動通信制御システム100、スピーカーマイクである操作・表示部113、各移動局10の識別情報や所在位置等を保持・管理し、オペレータが操作して、所定の移動局10を特定し呼び出す際に使用するeハイブリッドステーション15(登録商標)が備わっている。このeハイブリッドステーション15は、従来のいわゆる個別呼出の機能を少なくとも備えている。
こうした第1実施形態における移動通信制御システム100のハードウェア構成について以下に説明する。移動通信制御システム100は、適宜な不揮発性記憶装置で構成される記憶部101、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ103、記憶部101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算部104、MCA通信モジュール115や携帯電話モジュール116と通信しデータ(例:エリアの圏内/圏外を示すデータや、通信モジュールに対する起動/停止の指示など)の授受を行うインターフェイス部105を備える。なお、無線端末11のユーザが操作し、発呼動作や通話音声入出力を行うスピーカーマイクたる無線端末11の操作・表示部113は、移動通信制御システム100と信号やデータの授受可能に接続されている。
演算部104がプログラム102を実行することにより実装される機能部、或いは、当該機能部と同じ機能が実装された電子回路としては、後述する切換制御部110、判断制御部111、およびタイマー114が少なくとも含まれる。タイマー114は、判断制御部111からの指示に応じて始動し、指示内容に応じた時間だけ計時する機能部となる。こうした、切換制御部110、判断制御部111、およびタイマー114を少なくとも備えた移動通信制御システム100は、MCAシステムにのみ対応した既存の無線端末11に接続して、無線端末11の制御を行うアダプタ装置として実現すると好適である。この場合、移動通信制御システム100が携帯電話モジュール116も含むものとする。
なお、図2A、図2Bの形態に示したように無線端末11がMCA通信モジュール115を備える場合の他、図3に示すように、無線端末11が、携帯電話モジュール116の他に、SR(Service Radio)通信モジュールなど他の無線通信用のモジュール120を備えるとしてもよい。SR通信モジュールは、サービス無線と呼ばれる各種業務用無線用の通信モジュールであり、MCA通信及びCR(Convenience Radio)通信以外の無線通信(例:電力、ガス、鉄道、タクシー等々)用の通信モジュールである。以降の説明において、MCA通信モジュール115と記載する場合であっても、上述のSR通信モジュールなど他の無線通信用のモジュール120の概念も含むものとし、従って、主たるMCA通信モジュール115と補助的な携帯電話モジュール116のセットに関して移動通信制御システム100が行う各種処理や奏する機能は、SR通信モジュール120と携帯電話モジュール116とのセットに関しても同様である。よって、特に限定しない限り(図8A以降に関する説明を除く)、MCA通信モジュール115を、SR通信モジュール或いはCR通信モジュールに読み替えて適用出来るものとする。
続いて、第1実施形態の移動通信制御システム100が備える機能について説明する。上述したように、以下に説明する機能は、例えば移動通信制御システム100が備えるプログラム102を実行することで実装される機能、或いは同機能を果たす電子回路により実現される機能と言える。
第1実施形態の移動通信制御システム100は、主たる通信モジュールたるMCA通信モジュール115が出力したMCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータを得て、当該データがMCA通信エリア20の圏外を示すものであった場合に、所定のタイマー114を始動し、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータを上述のMCA通信モジュール115から再度取得し、該当データがMCA通信エリア20の圏外を再び示すものであった場合に、無線通信に用いる通信モジュールを主たるMCA通信モジュール115から、補助的な通信モジュールである携帯電話モジュール116に切り換えるよう、切換制御部110に指示する判断制御部111を備える。
なお、切換制御部110は、MCA通信モジュール115および携帯電話モジュール116との間にあって、操作・表示部113と各通信モジュールとの間を選択的に結ぶインターフェイス119を具備あるいは管理している。従って、切換制御部110は、操作・表示部113で入力された通話時の音声データ等を、適宜な変換処理等を行いつつ、インターフェイス119を介していずれかの通信モジュールに提供する機能を備えている。インターフェイス119は、操作・表示部113との接続用のコネクタから分岐し、MCA通信モジュール115、携帯電話モジュール116にそれぞれ接続された、コンピュータチップ上の内部配線等の物理的なデータ経路を想定できる。
なお、上述したMCA通信モジュール115が出力した、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータは、MCA通信モジュール115が判定したMCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果、または、MCA通信エリア20における無線電波強度を示す電界強度値を想定できる。
また、上述の移動通信制御システム100における判断制御部111は、タイマー114における所定時間の満了時点でMCA通信モジュール115から再度取得した、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータが、MCA通信エリア20の圏内を示すものであった場合、MCA通信モジュール115から携帯電話モジュール116への切換を行わずに、MCA通信モジュール115のまま無線通信を実行する機能を備える。
また、上述の移動通信制御システム100における判断制御部111は、タイマー114における所定時間の満了時点でMCA通信モジュール115から再度取得した、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータが、MCA通信エリア20の圏外を示すもので、MCA通信モジュール115から携帯電話モジュール116に切り換えて無線通信を実行した後、MCA通信エリア20についてMCA通信モジュール115から得た圏内/圏外を示すデータがMCA通信エリア20の圏内を示すものとなった場合、所定のタイマー114を始動し、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータをMCA通信モジュール115からから再度取得し、該当データがMCA通信エリア20の圏内を再び示すものであった場合に、使用する通信モジュールを、携帯電話モジュール116からMCA通信モジュール115に復帰させて無線通信を実行する機能を備えている。
また、上述の移動通信制御システム100の判断制御部111は、タイマー114での所定時間の満了時点でMCA通信モジュール115から再度取得した、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータが、MCA通信エリア20の圏内を再び示すものであった場合に、携帯電話モジュール116を用いた携帯電話網での無線通信の通話終了を検知した時点で、以降使用する通信モジュールを携帯電話モジュール116からMCA通信モジュール115に復帰させる機能を備えている。
また、上述の移動通信制御システム100の判断制御部111は、タイマー114での所定時間の満了時点でMCA通信モジュール115から再度取得した、MCA通信エリア20の圏内/圏外を示すデータが、MCA通信エリア20の圏内を再び示すものであった場合に、その旨を携帯電話モジュール116を用いて指令局13に通知し、当該通知を受けた指令局13から、携帯電話モジュール116での無線通信終了指示を受信して、携帯電話モジュール116を用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを携帯電話モジュール116からMCA通信モジュール115に復帰させる機能を備えている。
なお、上述の携帯電話モジュール116は、例えばCDMAやTDMAなど第3世代移動通信のプロトコルに対応したものであり、携帯電話網エリア25の携帯電話網基地局14を介した、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間でやりとりするデータ(音声データやその他のデータ等)をパケット化し、携帯電話網を介したデータ通信を行うモジュールである。この携帯電話モジュール116は、例えば、該当プロトコル用の送信データを符号化処理し、当該データからフレーム構成を行い、デジタル変調や符号拡散等を経てキャリアに載せる変調回路や、変調回路の出力電力を調整して送信信号を生成し送信する制御回路、受信信号に対するダウンコンバートや検波等を行って受信データを出力する復調回路、などを備えるものであり、既存のものを採用すればよい。
−−−処理手順例1−−−
以下、第1実施形態における移動通信制御方法の実際手順について図に基づき説明する。図4は第1実施形態の移動通信制御方法の処理手順例1を示すフロー図であり、図6は第1実施形態の移動通信制御方法における処理概念例1を示す図である。ここでは、図6の概念例1に示すように、例えば、移動局10がMCA通信エリア20に所在しつつ無線端末11による無線通信を開始し、そのまま無線通信を行っていたが、その後、MCA通信エリア20外であって携帯電話網エリア25に含まれる場所に移動するといった状況変遷を想定する。
この場合、移動局10の無線端末11は待ち受け状態にあるとする。例えば所定時間の到来毎に、移動通信制御システム100の判断制御部111は、MCA通信モジュール115からMCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果(電界強度値であってもよい)を取得する(s100)。
また、判断制御部111は、上述のステップs100で得た判定結果が、MCA通信エリア20の圏内であるか、すなわち、移動局10における現状の通信環境でMCA通信モジュール115にて無線通信可能か特定し、この特定結果を、時刻情報と共に記憶部101ないしメモリ103に格納する(s101)。上述したように、ここで想定した状況としては、移動局10が当初所在するのはMCA通信エリア20であるから、判断制御部111は、MCA通信エリア20の圏内と特定することになる(s101:y)。
なお、MCA通信モジュール115は、中継局12の発する電波の電界強度を測定して、移動局10がMCA通信エリア20の圏内か圏外かを一定時間毎に判定している。
他方、上述のステップs101において、MCA通信エリア20の圏外であったと特定した場合(s101:n)、判断制御部111は処理を後述するステップs113に進める。
続いて、ステップs101においてMCA通信エリア20の圏内と判定した場合、上述の判断制御部111は、記憶部101ないしメモリ103に格納されている、直近の特定結果を参照し、通信環境が直近の状態から変化しなかったか、すなわち直近に行ったステップs101の処理時から「圏内」のままであるか否か判定する(s102)。
直近のステップs101の処理時には通信環境が「圏外」であった場合(s102:n)、 判断制御部111は、通信環境が短時間で変動した状況であると認識して、タイマー114を始動する(s103)。また、判断制御部111は、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、MCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果を上述のMCA通信モジュール115から再度取得する(s104)。
ここで取得した判定結果がMCA通信エリア20の「圏内」を再び示すものであった場合(s105:y)、判断制御部111は、現状の通信環境にてMCA通信モジュール115による無線通信可能か判定する(s106)。この判定は、判断制御部111が、例えばMCA通信モジュール115(中継局12や指令局13であってもよい)に対し、災害時の一斉通報など全チャネルを占有する緊急放送を受信中であるか、問い合わせを行い、そうした緊急放送の受信中であるとの応答を得た場合には、電波環境としては「圏内」ではあるものの、MCA通信可能ではないと判定する。
なお、上述のステップs104において、取得した判定結果がMCA通信エリア20の圏外を示すものであった場合(s105:n)、判断制御部111は処理をステップs100に戻す。また、ステップs106において、MCA通信モジュール115による無線通信が可能でないと判定した場合(s106:n)、判断制御部111は処理をステップs100に戻す。
他方、現状の通信環境にてMCA通信モジュール115による無線通信が可能であると判定した場合(s106:y)、判断制御部111は、ステップs106において無線通信可能と特定できたMCA通信モジュール115とスピーカーマイク113との間のインターフェイス119Aがアクティブになっているか否かチェックする(s107)。インターフェイス119Aがアクティブになっている場合(s107:y)、判断制御部111は処理をステップs110に進める。一方、インターフェイス119Aがアクティブになっていなかった場合(s107:n)、判断制御部111は、インターフェイス119Aをアクティブにするよう、切換制御部110に指示を行う(s108)。
切換制御部110は、上述の指示を受けてMCA通信モジュール115とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにすることで、スピーカーマイク113をMCA通信モジュール115に接続する(s109)。その後、MCA通信モジュール115は、中継局12を介した指令局13ないし他の無線端末との所定の接続確立処理(既存の手法でよい)を実行し、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs109の実行後、判断制御部111は、スピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信の有無を一定時間モニタリングする。この時、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信が無かった場合(s110:n)、判断制御部111は、処理を上述のステップs100に戻す。なお、移動局10の無線端末11におけるスピーカーマイク113(操作・表示部)が押下された際には、当該スピーカーマイク113から移動通信制御システム100に向けて、スピーカーマイク113での押下事象が通知されるものとする。同様に、移動局10の無線端末11は、着信があった際には、その旨を移動通信制御システム100に向けて通知するものとする
他方、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信があった場合(s110:y)、判断制御部111は、通話の開始を認識する(s111)。また、判断制御部111は、上述の通話の開始後、スピーカーマイク113での押下が解かれて一定時間以上経過する事象、または、無線端末11の電源がオフされる事象、といった終話に対応する事象の発生について、無線端末11をモニタリングする(s112)。
終話に対応する事象の発生があった場合(s112:y)、判断制御部111は、処理をステップs100に戻し、待ち受け状態にある無線端末11のMCA通信モジュール115から、所定時間の到来毎に、MCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果を取得する処理から再びフローを実行する。
一方、上述のステップs101において、MCA通信エリア20の圏外であったと特定した場合(s101:n)、判断制御部111は、記憶部101ないしメモリ103に格納されている、直近の特定結果を参照し、通信環境が直近の状態から変化しなかったか、すなわち直近に行ったステップs101の処理時から「圏外」のままであるか否か判定する(s113)。
直近のステップs101の処理時には通信環境が「圏内」であった場合(s113:n)、 判断制御部111は、通信環境が短時間で変動した状況であると認識して、タイマー114を始動する(s114)。また、判断制御部111は、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、MCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果を上述のMCA通信モジュール115から再度取得する(s115)。
ここで取得した判定結果がMCA通信エリア20の「圏外」を再び示すものであった場合(s116:y)、判断制御部111は、現状の通信環境にて携帯電話モジュール116による無線通信可能か判定する(s117)。この判定は、判断制御部111が、例えば携帯電話モジュール116に対し、所定の電界強度以上で携帯電話網基地局14からの信号を受信中であるか問い合わせ、所定の電界強度以上で信号受信中であるとの応答を得た場合には、携帯電話網での通信可能であると判定する。
なお、上述のステップs115において取得した判定結果がMCA通信エリア20の圏内を示すものであった場合(s116:n)、判断制御部111は処理をステップs100に戻す。また、ステップs117において携帯電話モジュール116による無線通信が可能でないと判定した場合(s117:n)、判断制御部111は処理をステップs100に戻す。
他方、現状の通信環境にて携帯電話モジュール116による無線通信が可能であると判定した場合(s117:y)、判断制御部111は、ステップs117において無線通信可能と特定できた携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113との間のインターフェイス119Bがアクティブになっているか否かチェックする(s118)。インターフェイス119Bがアクティブになっている場合(s118:y)、判断制御部111は処理をステップs121に進める。一方、インターフェイス119Bがアクティブになっていなかった場合(s118:n)、判断制御部111は、インターフェイス119Bをアクティブにするよう、切換制御部110に指示を行う(s119)。
切換制御部110は、上述の指示を受けて携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Bをアクティブにすることで、スピーカーマイク113を携帯電話モジュール116に接続する(s120)。その後、携帯電話モジュール116は、携帯電話網基地局14を介した指令局13ないし他の無線端末との所定の接続確立処理(既存の手法でよい)を実行し、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs120の実行後、判断制御部111は、スピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信の有無を一定時間モニタリングする(s121)。この時、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信が無かった場合(s121:n)、判断制御部111は、処理を上述のステップs100に戻す。なお、移動局10の無線端末11におけるスピーカーマイク113(操作・表示部)が押下された際には、当該スピーカーマイク113から移動通信制御システム100に向けて、スピーカーマイク113での押下事象が通知されるものとする。同様に、移動局10の無線端末11は、着信があった際には、その旨を移動通信制御システム100に向けて通知するものとする
他方、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信があった場合(s121:y)、判断制御部111は、通話の開始を認識する(s122)。また、判断制御部111は、上述の通話の開始後、スピーカーマイク113での押下が解かれて一定時間以上経過する事象、または、無線端末11の電源がオフされる事象、といった終話に対応する事象の発生について、無線端末11をモニタリングする(s123)。
終話に対応する事象の発生があった場合(s123:y)、判断制御部111は、処理をステップs100に戻し、待ち受け状態にある無線端末11のMCA通信モジュール115から、所定時間の到来毎に、MCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果を取得する処理から再びフローを実行する。
−−−処理手順例2−−−
次に、無線端末11における無線通信中に通信環境が変化した場合の処理について図に基づき説明する。図5は第1実施形態の移動通信制御方法の処理手順例2を示すフロー図であり、図7は第1実施形態の移動通信制御方法における処理概念例2を示す図である。
無線通信に用いる通信モジュールを、上述のステップs117〜s120のように、主として用いるMCA通信モジュール115から、補助的な携帯電話モジュール116に切り換えた以降の状態において、上述のスピーカーマイク113が再び押下された場合(s200:y)、移動通信制御システム100の判断制御部111は、上述のステップs100を実行し、これにより、MCA通信モジュール115から得られたMCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果が、「圏内」を示すものであった場合(s201:y)、タイマー114を始動する(s202)。
なお、ステップs200の処理は、スピーカーマイク113の押下に関わらず、MCA通信モジュール115からMCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果が送られてきた場合に実行するとしても良い。
判断制御部111は、タイマー114における所定時間の満了時点で、MCA通信エリア20の圏内/圏外の判定結果を上述のMCA通信モジュール115から再度取得する(s203)。この判定結果がMCA通信エリア20の「圏内」を再び示すものであった場合(s204:y)、判断制御部111は、スピーカーマイク113の押下が解かれて通話終了となった時点、或いは無音時間が継続した時点を、例えば、携帯電話モジュール116の稼働状況を監視して検知し(s205)、該当時点で、使用する通信モジュールを携帯電話モジュール116から、主たる通信モジュールたるMCA通信モジュール115に復帰させるべく、切換制御部110に指示する(s206)。
一方、切換制御部110は、上述の指示を受けてMCA通信モジュール115とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにして、スピーカーマイク113をMCA通信モジュール115に接続する(s207)。その後、MCA通信モジュール115は、中継局12を介した指令局13ないし他の無線端末との所定の接続確立処理を実行し、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs204において、判定結果がMCA通信エリア20の「圏内」を再び示すものであった場合、判断制御部111は、上述のステップs205に代えて、MCA通信エリア20の「圏内」となった旨を、携帯電話モジュール116を用いて指令局13に通知する処理を実行するとしてもよい。この場合、判断制御部111は、当該通知を受けた指令局13から、携帯電話モジュール116での無線通信終了指示を受信し、携帯電話モジュール116を用いた無線通信の終了指示と、使用する通信モジュールの、携帯電話モジュール116からMCA通信モジュール115への復帰指示を切換制御部110に通知する。
この場合、切換制御部110は、上述の各指示を受け、携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Bを非アクティブとし、更に、MCA通信モジュール115とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにして、スピーカーマイク113をMCA通信モジュール115に接続する。その後、MCA通信モジュール115は、中継局12を介した指令局13ないし他の無線端末との所定の接続確立処理を実行し、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
−−−第2実施形態−−−
次に、移動通信制御システム200がGPS情報を利用して処理を行う場合の形態について図に基づき説明する。図8Aは、第2実施形態における移動通信制御システムと無線端末との接続形態例を示す図、図8Bは第2実施形態における移動通信制御システムの構成例を示すブロック図である。この第2実施形態における移動通信制御システム200は、MCA通信モジュール115を主たる通信モジュールとし、携帯電話モジュール116を補助通信モジュールとしたセットではなく、主たる通信モジュールとしてのSR/CR通信モジュール220(SR:Service Radio、CR:Convenience Radio)と、補助通信モジュールとしての携帯電話モジュール116を備える無線端末11に適用されるものとなる。ここで示す場合のSR/CR通信モジュール220は、ユーザが、スピーカーマイクたる操作・表示部113を操作して通信を行う時のみSR/CR通信の通信エリアの基地局35(図11参照。以下同様)ないし他の無線端末にアクセスして基地局35ないし他の無線端末と無線通信を行う、いわば非常送タイプの通信モジュールとなる。
こうした移動通信制御システム200は、上述した第1実施形態と同様のハードウェア構成の他に、GPSモジュール117、これに付帯するGPSアンテナ118、エリア分布情報テーブル125を格納した位置情報部112を更に備えている。なお、位置情報部112は、記憶部101内に設けられているものとする。
なお、位置情報部112が格納しているエリア分布情報テーブル125は、地図上におけるSR通信またはCR通信の通信エリア30の分布情報を格納したものとなる。図9に例示するように、エリア分布情報テーブル125は、各SR通信またはCR通信の通信エリア30の分布範囲を示す座標値(例:該当範囲の境界を示す緯度経度値の範囲など)が設定されたテーブルとなる。
続いて、第2実施形態の移動通信制御システム200が備える機能について説明する。以下に説明する機能は、上述したGPSモジュール117や位置情報部112を用いつつ、例えば移動通信制御システム200が備えるプログラム102を実行することで実装される機能、或いは同機能を果たす電子回路により実現される機能と言える。
移動通信制御システム200は、所定のGPSモジュール117から得た当該無線端末11の位置情報を位置情報部112のエリア分布情報テーブル125に照合し、当該無線端末11がSR通信またはCR通信の通信エリアの圏外を示すものであった場合に、タイマー114を始動し、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、当該無線端末11の位置情報をエリア分布情報テーブル125に再び照合し、当該照合結果がSR通信またはCR通信の通信エリアの圏外を再び示すものであった場合に、携帯電話モジュール116を用いて無線通信を実行する機能を備えている。
−−−処理手順例1−−−
続いて、こうした構成の移動通信制御システム200における移動通信制御方法の実際手順について図に基づき説明する。図10は第2実施形態の移動通信制御方法の処理手順例1を示すフロー図である。
ここでは、図11の概念例に示すように、例えば、移動局10がSR通信またはCR通信の通信エリア30に所在しつつ無線端末11による無線通信を開始し、そのまま無線通信を行っていたが、その後、SR通信またはCR通信の通信エリア30外であって携帯電話網エリア25に含まれる場所に移動するといった状況変遷を想定する。
この場合、移動局10の無線端末11は待ち受け状態にあるとする。例えば所定時間の到来毎に、移動通信制御システム200の判断制御部111は、GPSアンテナ118を備えるGPSモジュール117から得た当該無線端末11の位置情報を、上述のエリア分布情報テーブル125に照合する(s300)。具体的には、GPSモジュール117から得た、無線端末11の位置情報たる緯度経度情報を、エリア分布情報テーブル125における、各SR通信またはCR通信の通信エリア30の分布情報(緯度経度情報の範囲を示すデータ)に照合し、無線端末11の所在地に対応した緯度経度値が、いずれかのSR通信またはCR通信の通信エリア30の分布情報が示す範囲に含まれているか判定する。従ってこの判定結果は、無線端末11の現所在地が、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内か圏外を示すものとなる。
また、判断制御部111は、上述のステップs300で得た判定結果が、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内であるか、すなわち、移動局10における現状の通信環境でSR/CR通信モジュール220にて無線通信可能か特定し、この特定結果を、時刻情報と共に記憶部101ないしメモリ103に格納する(s301)。上述したように、ここで想定した状況としては、移動局10が当初所在するのはSR通信またはCR通信の通信エリア30であるから、判断制御部111は、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内と特定することになる(s301:y)。
なお、GPSモジュール117は、GPSアンテナ118での受信電波に基づいて移動局10の位置を測定して、その位置情報を一定時間毎に移動通信制御システム200に送信している。
他方、上述のステップs301において、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏外であったと特定した場合(s301:n)、判断制御部111は処理を後述するステップs313に進める。
続いて、ステップs301においてSR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内と判定した場合、上述の判断制御部111は、記憶部101ないしメモリ103に格納されている、直近の特定結果を参照し、通信環境が直近の状態から変化しなかったか、すなわち直近に行ったステップs301の処理時から「圏内」のままであるか否か判定する(s302)。
直近のステップs301の処理時には通信環境が「圏外」であった場合(s302:n)、判断制御部111は、通信環境が短時間で変動した状況であると認識して、タイマー114を始動する(s303)。また、判断制御部111は、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内/圏外の判定結果を、上述のステップs300、s301を再度実行して取得する(s304)。
ここで取得した判定結果がSR通信またはCR通信の通信エリア30の「圏内」を再び示すものであった場合(s305:y)、判断制御部111は、現状の通信環境にてSR/CR通信モジュール220による無線通信可能か判定する(s306)。この判定は、判断制御部111が、例えばSR/CR通信モジュール220に対し、災害時の一斉通報など全チャネルを占有する緊急放送を受信中であるか、問い合わせを行い、そうした緊急放送の受信中であるとの応答を得た場合には、電波環境としては「圏内」ではあるものの、SR通信ないしCR通信が可能ではないと判定する。
なお、上述のステップs305において、取得した判定結果がSR通信またはCR通信の通信エリア30の圏外を示すものであった場合(s305:n)、判断制御部111は処理をステップs300に戻す。また、ステップs306において、SR/CR通信モジュール220による無線通信が可能でないと判定した場合(s306:n)、判断制御部111は処理をステップs300に戻す。
他方、現状の通信環境にてSR/CR通信モジュール220による無線通信が可能であると判定した場合(s306:y)、判断制御部111は、ステップs306において無線通信可能と特定できたSR/CR通信モジュール220とスピーカーマイク113との間のインターフェイス119Aがアクティブになっているか否かチェックする(s307)。インターフェイス119Aがアクティブになっている場合(s307:y)、判断制御部111は処理をステップs310に進める。一方、インターフェイス119Aがアクティブになっていなかった場合(s307:n)、判断制御部111は、インターフェイス119Aをアクティブにするよう、切換制御部110に指示を行う(s308)。
切換制御部110は、上述の指示を受けてSR/CR通信モジュール220とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにすることで、スピーカーマイク113をSR/CR通信モジュール220に接続する(s309)。その後、SR/CR通信モジュール220は、所定の基地局35を介した基地局35ないし他の無線端末との所定の接続確立処理(既存の手法でよい)を実行し、無線端末11と基地局35ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs309の実行後、判断制御部111は、スピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信の有無を一定時間モニタリングする(s310)。この時、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信が無かった場合(s310:n)、判断制御部111は、処理を上述のステップs300に戻す。なお、移動局10の無線端末11におけるスピーカーマイク113(操作・表示部)が押下された際には、当該スピーカーマイク113から移動通信制御システム200に向けて、スピーカーマイク113での押下事象が通知されるものとする。同様に、移動局10の無線端末11は、着信があった際には、その旨を移動通信制御システム200に向けて通知するものとする
他方、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信があった場合(s310:y)、判断制御部111は、通話の開始を認識する(s311)。また、判断制御部111は、上述の通話の開始後、スピーカーマイク113での押下が解かれて一定時間以上経過する事象、または、無線端末11の電源がオフされる事象、といった終話に対応する事象の発生について、無線端末11をモニタリングする(s312)。
終話に対応する事象の発生があった場合(s312:y)、判断制御部111は、処理をステップs300に戻し、GPSモジュール117から、所定時間の到来毎に、無線端末11の位置情報を取得する処理から再びフローを実行する。
一方、上述のステップs301において、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏外であったと特定した場合(s301:n)、判断制御部111は、記憶部101ないしメモリ103に格納されている、直近の特定結果を参照し、通信環境が直近の状態から変化しなかったか、すなわち直近に行ったステップs301の処理時から「圏外」のままであるか否か判定する(s313)。
直近のステップs301の処理時には通信環境が「圏内」であった場合(s313:n)、判断制御部111は、通信環境が短時間で変動した状況であると認識して、タイマー114を始動する(s314)。また、判断制御部111は、当該タイマー114における所定時間の満了時点で、GPSモジュール117から無線端末11の位置情報を再度取得し、これを上述のエリア分布情報テーブル125に照合して、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内であるか再度判定する(s315)。
ここでの判定結果がSR通信またはCR通信の通信エリア30の「圏外」を再び示すものであった場合(s316:y)、判断制御部111は、現状の通信環境にて携帯電話モジュール116による無線通信可能か判定する(s317)。この判定は、判断制御部111が、例えば携帯電話モジュール116に対し、所定の電界強度以上で携帯電話網基地局14からの信号を受信中であるか問い合わせ、所定の電界強度以上で信号受信中であるとの応答を得た場合には、携帯電話網での通信可能であると判定する。
なお、上述のステップs316において、取得した判定結果がSR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内を示すものであった場合(s316:n)、判断制御部111は処理をステップs300に戻す。また、ステップs317において、携帯電話モジュール116による無線通信が可能でないと判定した場合(s317:n)、判断制御部111は処理をステップs300に戻す。
他方、現状の通信環境にて携帯電話モジュール116による無線通信が可能であると判定した場合(s317:y)、判断制御部111は、ステップs317において無線通信可能と特定できた携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113との間のインターフェイス119Bがアクティブになっているか否かチェックする(s318)。インターフェイス119Bがアクティブになっている場合(s318:y)、判断制御部111は処理をステップs321に進める。一方、インターフェイス119Bがアクティブになっていなかった場合(s318:n)、判断制御部111は、インターフェイス119Bをアクティブにするよう、切換制御部110に指示を行う(s319)。
切換制御部110は、上述の指示を受けて携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Bをアクティブにすることで、スピーカーマイク113を携帯電話モジュール116に接続する(s320)。その後、携帯電話モジュール116は、携帯電話網基地局14を介した指令局13ないし他の無線端末との所定の接続確立処理(既存の手法でよい)を実行し、無線端末11と指令局13ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs318の実行後、判断制御部111は、スピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信の有無を一定時間モニタリングする(s321)。この時、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信が無かった場合(s321:n)、判断制御部111は、処理を上述のステップs300に戻す。なお、移動局10の無線端末11におけるスピーカーマイク113(操作・表示部)が押下された際には、当該スピーカーマイク113から移動通信制御システム200に向けて、スピーカーマイク113での押下事象が通知されるものとする。同様に、移動局10の無線端末11は、着信があった際には、その旨を移動通信制御システム200に向けて通知するものとする
他方、一定時間以内にスピーカーマイク113(操作・表示部)の押下や、指令局13からの着信があった場合(s321:y)、判断制御部111は、通話の開始を認識する(s322)。また、判断制御部111は、上述の通話の開始後、スピーカーマイク113での押下が解かれて一定時間以上経過する事象、または、無線端末11の電源がオフされる事象、といった終話に対応する事象の発生について、無線端末11をモニタリングする(s323)。
終話に対応する事象の発生があった場合(s323:y)、判断制御部111は、処理をステップs300に戻し、所定時間の到来毎に、GPSモジュール117から当該無線端末11の位置情報を得て、エリア分布情報テーブル125に照合し、SR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内であるか判定する処理から再びフローを実行する。
−−−処理手順例2−−−
次に、無線端末11における無線通信中に通信環境が変化した場合の処理について、図に基づき説明する。図12は第2実施形態の移動通信制御方法の処理手順例2を示すフロー図であり、図13は第2実施形態の移動通信制御方法における処理概念例2を示す図である。
無線通信に用いる通信モジュールを、上述のステップs317〜s320のように、主として用いるSR/CR通信モジュール220から、補助的な携帯電話モジュール116に切り換えた以降の状態において、上述のスピーカーマイク113が再び押下された場合(s400:y)、移動通信制御システム200の判断制御部111は、上述のステップs300を実行し、これにより、GPSモジュール117から得られた無線端末11の位置情報をエリア分布情報テーブル125に照合し、当該無線端末11がSR通信またはCR通信の通信エリア30の圏内を示すものであった場合(s401:y)、タイマー114を始動する(s402)。
なお、ステップs400の処理は、スピーカーマイク113の押下に関わらず、GPSモジュール114から無線端末11の位置情報が送られてきた場合に実行するとしても良い。
判断制御部111は、タイマー114における所定時間の満了時点で、無線端末11の位置情報を上述のGPSモジュール117から再度取得し、エリア分布情報テーブル125に再び照合する(s403)。この照合で得た照合結果が、SR通信またはCR通信の通信エリア30の「圏内」を再び示すものであった場合(s404:y)、判断制御部111は、スピーカーマイク113の押下が解かれて通話終了となった時点、或いは無音時間が継続した時点を、例えば、携帯電話モジュール116の稼働状況を監視して検知し(s405)、該当時点で、使用する通信モジュールを携帯電話モジュール116から、主たる通信モジュールたるSR/CR通信モジュール220に復帰させるべく、切換制御部110に指示する(s406)。
一方、切換制御部110は、上述の指示を受けてSR/CR通信モジュール220とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにして、スピーカーマイク113をSR/CR通信モジュール220に接続する(s407)。その後、SR/CR通信モジュール220は、基地局35を介した基地局35ないし他の無線端末との所定の接続確立処理を実行し、無線端末11と基地局35ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
上述のステップs404において、判定結果がSR通信またはCR通信の通信エリア30の「圏内」を再び示すものであった場合、判断制御部111は、上述のステップs405に代えて、SR通信またはCR通信の通信エリア30の「圏内」となった旨を、携帯電話モジュール116を用いて指令局13に通知する処理を実行するとしてもよい。この場合、判断制御部111は、当該通知を受けた指令局13から、携帯電話モジュール116での無線通信終了指示を受信し、携帯電話モジュール116を用いた無線通信の終了指示と、使用する通信モジュールの、携帯電話モジュール116からSR/CR通信モジュール220への復帰指示を切換制御部110に通知する。
この場合、切換制御部110は、上述の各指示を受け、携帯電話モジュール116とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Bを非アクティブとし、更に、SR/CR通信モジュール220とスピーカーマイク113の間のインターフェイス119Aをアクティブにして、スピーカーマイク113をSR/CR通信モジュール220に接続する。その後、SR/CR通信モジュール220は、基地局35を介した基地局35ないし他の無線端末との所定の接続確立処理を実行し、無線端末11と基地局35ないし他の無線端末との間の無線通信による通話を実行することとなる。
また、各実施形態にて示したタイマー114は、判断制御部111によって、その満了時間が制御されるものとすれば好適である。この場合、判断制御部111が、移動局10の移動速度を検知している車両(無線端末11を搭載している自動車等)の制御コンピュータやセンサ類(元々、車両に備わり、車速を検知しているチップ等)と適宜なネットワークで結ばれたシステム構成とする。判断制御部111は、移動局10の移動速度の値を上述の制御コンピュータ等から取得し、記憶部101に予め保持している所定閾値と比較するなどして、移動速度が閾値以上であればタイマー114の満了時間をデフォルト値より一定幅で短縮し、逆に、移動速度が閾値より小さければタイマー114の満了時間をデフォルト値より一定幅で拡大する、といった処理を実行する。或いは、一定時間あたりの加速度の変化すなわち加速度の大きさに応じて、該当加速度が閾値以上であればタイマー114の満了時間をデフォルト値より一定幅で短縮し、逆に、加速度が閾値より小さければタイマー114の満了時間をデフォルト値より一定幅で拡大する、といった処理を実行するとしてもよい。なお、判断制御部111は、上述のタイマー114の満了時間の制御処理を、移動速度の変化が検知された時点または一定時間毎に実行する。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした各実施形態によれば、電波環境や無線端末の移動状況に応じた的確で効率的な無線伝送路の選択を行い、良好な通信品質を広範なエリアで確立可能となる。
10 移動局(自動車)
11 無線端末
12 中継局
13 指令局
14 携帯電話網基地局
15 eハイブリッドステーション
20 MCA通信エリア
25 携帯電話網エリア
30 SR通信エリアまたはCR通信エリア
35 基地局
100、200 移動通信制御システム
101 記憶部
102 プログラム
103 メモリ
104 演算部
105 インターフェイス部
110 切換制御部
111 判断制御部
112 位置情報部
113 操作・表示部
114 タイマー
115 MCA通信モジュール(主たる通信モジュール)
116 携帯電話モジュール(補助通信モジュール)
117 GPSモジュール
118 GPSアンテナ
119 インターフェイス
120 SR通信モジュール
125 エリア分布情報テーブル
220 SR/CR通信モジュール(SR通信モジュール、CR通信モジュール)

Claims (8)

  1. 主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御するシステムであって、
    主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得し、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる演算部を備えることを特徴とする移動通信制御システム。
  2. 前記主たる通信モジュールが、MCA通信エリアの中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行うMCA通信モジュールであることを特徴とする請求項1記載の移動通信制御システム。
  3. 前記主たる通信モジュールが、SR通信に関する通信エリアの基地局にアクセスして基地局と無線通信を行う通信モジュールであることを特徴とする請求項に記載の移動通信制御システム。
  4. 通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御するシステムであって、
    地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部と、
    所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合し、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる演算部と、
    を備えることを特徴とする移動通信制御システム。
  5. 主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御する情報処理装置が、
    主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得し、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる、
    ことを特徴とする移動通信制御方法。
  6. 通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御すべく、地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部を備えた情報処理装置が、
    所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合し、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行し、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行し、
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる、
    ことを特徴とする移動通信制御方法。
  7. 主たる通信システムの通信エリアにおける中継局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御する情報処理装置に、
    主たる通信モジュールが出力した、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを得て、当該データが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを主たる通信モジュールから再度取得する処理と、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行する処理と、
    前記再度取得したデータが前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行する処理と
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記通信エリアについて前記主たる通信モジュールから得た圏内/圏外を示すデータが前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、前記通信エリアの圏内/圏外を示すデータを前記主たる通信モジュールから再度取得し、該当データが前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる処理と、
    を実行させることを特徴とする移動通信制御プログラム。
  8. 通信時のみ主たる通信システムのSR通信ないしCR通信の通信エリアにおける基地局ないし他の無線端末にアクセスして基地局ないし他の無線端末と無線通信を行う主たる通信モジュールと、携帯電話網エリアの基地局にアクセスして指令局ないし他の無線端末と無線通信を行う補助通信モジュールとを備える無線端末を制御すべく、地図上における前記通信エリアの分布情報を格納した記憶部を備えた情報処理装置に、
    所定のGPSモジュールから得た当該無線端末の位置情報を前記記憶部の分布情報に照合し、当該無線端末が前記通信エリアの圏外を示すものであった場合に、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で、当該無線端末の位置情報を前記分布情報に再び照合する処理と、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールへの切換を行わずに、前記主たる通信モジュールのまま無線通信を実行する処理と、
    前記再度の照合による照合結果が、前記通信エリアの圏外を示すものであった場合、前記主たる通信モジュールから前記補助通信モジュールに切り換えて無線通信を実行する処理と、
    前記切り換えによる補助通信モジュールでの無線通信の実行後、前記照合を再び行って、当該照合結果が前記通信エリアの圏内を示すものとなった場合、所定のタイマーを始動し、当該タイマーにおける所定時間の満了時点で得た、再度の前記照合による照合結果が、前記通信エリアの圏内を再び示すものであった場合に、その旨を補助通信モジュールを用いて指令局に通知し、当該通知を受けた指令局から、補助通信モジュールでの無線通信終了指示を受信して、前記補助通信モジュールを用いた携帯電話網での無線通信を終了させ、以降使用する通信モジュールを前記補助通信モジュールから前記主たる通信モジュールに復帰させる処理と、
    を実行させることを特徴とする移動通信制御プログラム。
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