JP5648012B2 - Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置及び方法 - Google Patents

Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車に用いて好適の、Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置及びプーリ推力調整方法に関するものである。
Vベルト式無段変速機(以下、単に、CVTとも言う)においては、プライマリプーリ(駆動プーリ,入力側可変プーリ)に入力されたトルクは、Vベルトを押圧するプライマリプーリのプーリ面とVベルトとの摩擦によりプライマリプーリからVベルトへと伝達され、さらに、VベルトとVベルトを押圧するセカンダリプーリ(従動プーリ,出力側可変プーリ)のプーリ面との摩擦によりVベルトからセカンダリプーリへと伝達され出力される。
Vベルト式CVTは、多数のエレメントを左右2本のスチールベルトで挟んで保持して構成した、所謂プッシュ式のVベルト式CVTが一般的である。このプッシュ式のものは、トルクがプライマリプーリからVベルトへと伝達される際に、プライマリプーリのプーリ面からVベルトのエレメントに伝達され、隣接するエレメント同士が押し合うことによりセカンダリプーリに接触するエレメントまで伝達される。
ところで、Vベルトを押圧する各プーリの推力は、Vベルトと各プーリとの間でトルクを伝達する際に、Vベルトとプーリとの間で滑りが生じない大きさを必要とする。そこで、一般的には、入力トルクに応じたVベルトが滑らない最低限の推力に安全率を掛けて設定し、これに変速比を得るために必要な差推力を加えてプーリの推力を算出している。しかし、この場合に用いる安全率を適正に与えることは困難であるため、これに替わる手法が開発されている。
例えば、図8に示すように、プッシュ式のVベルト式CVT1´では、Vベルト4´がプライマリプーリ(駆動プーリ,入力側可変プーリ)2からセカンダリプーリ(従動プーリ,出力側可変プーリ)3へ進む領域ではエレメント5´間には互いに押し合う圧縮力が発生し、この領域ではエレメント5´間に間隙が生じない。しかし、Vベルト4´がセカンダリプーリ3からプライマリプーリ2へ戻る領域では、エレメント5´間に圧縮力が発生しないためエレメント5´間に間隙が生じる。
Vベルト4´がプライマリプーリ2に挟持される領域も、エレメント5´が間隙なく配列されるアクティブアーク領域と、エレメント5´が間隙を持って配列されるアイドルアーク領域とに区別される。このアクティブアーク領域とアイドルアーク領域とは、プーリ推力の大きさに応じて分布が変化し、変速比が1よりも大きい場合、プーリ推力が大きいとアクティブアーク領域の割合が小さくなり、アイドルアーク領域の割合が大きくなる。逆に、プーリ推力が小さいとアクティブアーク領域の割合が大きくなりアイドルアーク領域の割合が小さくなる。
特許文献1,2には、このようなプッシュ式のVベルト式CVTの特性を利用したプーリ推力の調整手法が提案されている。この手法は、プライマリプーリ或いはセカンダリプーリにおけるアクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界を検出し、検出した境界の位置に基づいてプーリがVベルトを挟持するプーリに要求される推力(以下、プーリ推力とも言う)を調整するものである。
特許文献1の技術では、エレメント間の間隙の有無からアクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界を検出する。つまり、プーリの周方向に並べて設置した2個のセンサによってエレメント間の間隙を検出し、Vベルト移動方向下流側のセンサの検出結果が間隙なし、上流側のセンサの検出結果が間隙ありの場合に、この2つのセンサ間に境界があると判定する。
これに対して、特許文献2の技術では、プーリに挟持されているエレメントのヨーイング角度からアクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界を検出する。
つまり、プーリからVベルトにトルクが入力されている場合、アイドルアーク領域ではエレメントに荷重が作用せず、エレメント間に隙間があるため、エレメントのヨーイング角度が一定となる。一方、アクティブアーク領域ではエレメント間に荷重が作用し、エレメント間に隙間が無くなるため、エレメントのヨーイング角度が減少する。そこで、第一ギャップセンサ及び第二ギャップセンサによりプーリに挟持されているエレメントのヨーイング角度θを検出し、検出結果から境界を検出する。
特開2007−239937号公報 特開2010−196746号公報
上述のように、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界の位置に基づいてプーリがVベルトを挟持するプーリ推力を調整すれば、プーリ推力を過不足ない状態にすることができるが、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界の検出手法に課題が残っている。
つまり、特許文献1の技術ではエレメント間の間隙を検出し、特許文献2の技術ではエレメントのヨーイング角度を検出している。エレメント間の間隔やエレメントのヨーイング角は非常に小さいため、境界位置を検出するには、特許文献2に例示されているギャップセンサに限らず、センサには、エレメントに干渉しないように非接触でしかも精度良く検出できることが必要になる。
しかしながら、Vベルト式CVTでは、プーリとVベルトとの間の摺接部に潤滑油を供給することが必要であり、プーリとVベルトとの間にも潤滑油が供給される。この潤滑油は、通常、ATF(Automatic Transmission Fluid)を利用して、プーリの軸部からプーリのV溝表面を伝ってプーリとVベルトとの間に供給する。
したがって、Vベルトを構成するエレメントの付近にもATFが飛散することになり、この飛散するATFがセンサの検出の妨げになって、エレメント間の間隙やエレメントのヨーイング角度の検出を精度良く行なえない。このため、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界を検出することが困難であり、境界位置に基づいてプーリ推力を適切に調整することも難しい。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたもので、オイル類が飛散する状況下でもアクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界の位置を検出できるようにして、プーリの推力を適切に調整することができるようにした、Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置及びプーリ推力調整方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記両プーリに掛け渡されたVベルトとを備え、前記Vベルトは、直列に配置された多数のエレメントと前記エレメントを保持する保持ベルトとからなるVベルト式無段変速機における、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリのうちの対象プーリのプーリ推力を調整するVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置であって、前記対象プーリの外周部に配設され、前記対象プーリのV溝にに挟持される前記Vベルトの前記エレメントの相互間の隙間からのオイルの飛散状態を検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたオイル飛散状態から、前記エレメントの間隙が小さい状態に配列されるアクティブアーク領域と、前記エレメントの間隙が前記アクティブアーク領域の間隙よりも大きい状態に配列されるアイドルアーク領域との境界位置を推定する境界位置推定手段と、前記境界位置推定手段により推定された前記境界位置に基づいて、前記プーリ推力を調整する推力調整手段と、を備えることを特徴としている。
前記検出手段は、前記対象プーリの回転中心から前記対象プーリの径方向外側へ向かって、前記V溝の開口幅を延在させた空間で、且つ、前記Vベルトが到達しない空間に配設されていることが好ましい。
前記検出手段は、回転する前記Vベルトの回転方向に沿って複数設けられ、前記境界位置推定手段は、複数の前記検出手段によりそれぞれ検出されたオイル飛散状態から、前記境界位置を推定することが好ましい。
前記エレメントは、前記Vベルトの一部として設けられたときに前記Vベルトの外周側に位置するヘッド部と、内周側に位置するボディ部と、エレメント幅方向の中央部に配置され前記ヘッド部と前記ボディ部とを連結する連結部と、前記連結部の一側及び他側の前記ヘッド部と前記ボディ部との間にそれぞれ形成されたスロットとを備え、前記保持ベルトは、前記一側及び他側のそれぞれの前記スロットに装備され、前記検出手段は、前記エレメント幅方向の中央部の前記保持ベルトが存在しない前記エレメントの前記連結部の位置の外周に配置されていることが好ましい。
この場合、前記ヘッド部の前記エレメント幅方向の中央部には、一面に突起部が形成され他面に前記突起部が進入しうる溝部が形成され、前記突起部は、前記エレメント幅方向の中心部を除いて前記中心部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、前記検出手段は、前記エレメント幅方向の前記中心部の前記突起部が存在しない位置の外周に配置されていることが好ましい。
また、本発明のVベルト式変速機のプーリ推力調整方法は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記両プーリに掛け渡されたVベルトとを備え、前記Vベルトは、直列に配置された多数のエレメントと前記エレメントを保持する保持ベルトとからなるVベルト式無段変速機における、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリのうちの対象プーリのプーリ推力を調整するVベルト式無段変速機のプーリ推力調整方法であって、前記対象プーリの外周部に配設され、前記対象プーリに挟持される前記Vベルトの前記エレメントの相互間の隙間からのオイルの飛散状態を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出されたオイル飛散状態から、前記エレメントの間隙が小さい状態に配列されるアクティブアーク領域と、前記エレメントの間隙が前記アクティブアーク領域よりも大きい状態に配列されるアイドルアーク領域との境界位置を推定する境界位置推定ステップと、前記境界位置推定ステップにより推定された前記境界位置に基づいて、前記プーリ推力を調整する推力調整ステップと、を備えることを特徴としている。
本発明のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置及びプーリ推力調整方法によれば、エレメントが間隙なく配列されるアクティブアーク領域では、エレメントが間隙を持って配列されるアイドルアーク領域に比べ、エレメントの相互間の隙間からプーリ径方向外側へ飛散するオイルの量が多いため、このオイルのプーリ径方向外側への飛散状態を検出することにより、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界位置を推定する。このように、オイルの飛散を利用して推定するので、オイル類が飛散する状況下でも境界の位置を推定することができる。この推定した境界の位置に基づいて、プーリ推力を適正に調整することができる。
検出手段を、対象プーリの回転中心から対象プーリの径方向外側へ向かって、V溝の開口幅を延在させた空間で、且つ、Vベルトが到達しない空間に配設すれば、Vベルトと干渉することなくオイルのプーリ径方向外側への飛散状態を確実に検出することができる。
また、検出手段を、Vベルトの回転方向に並んで複数設け、複数の検出手段によりそれぞれ検出されたオイル飛散状態から境界位置を推定すれば、境界位置が大きく変化しても精度良く推定することができる。
また、検出手段を、エレメント幅方向の中央部であって保持ベルトが存在しないエレメントの連結部の位置の外周に配置すれば、オイルの外方への飛散状態を保持ベルトに妨げられることなく確実に検出することができる。
エレメントのヘッド部のエレメント幅方向の中央部の一面に形成する突起部をエレメント幅方向の中心部を除いて中心部を挟んだ両側にそれぞれ設け、検出手段を、エレメント幅方向の中心部であって突起部が存在しない位置の外周に配置すれば、オイルの外方への飛散状態を突起部に妨げられることなく確実に検出することができる。
本発明の一実施形態にかかるプーリ推力調整装置を示す構成図であり、Vベルト式無段変速機の要部の模式的側面図に制御装置を付記した図である。 本発明の一実施形態にかかるVベルトのエレメントを示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるVベルトを示す部分的な側面図である。 本発明の一実施形態にかかるVベルトのエレメントの配列状態を示す端面図である。 本発明の一実施形態にかかるオイル飛散検出センサ(検出手段)の検出結果の判定手法を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるアーク位置の推定に用いるマップの一例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるプーリ推力調整方法を説明するフローチャートである。 本発明の背景技術にかかるプーリ推力調整手法を説明するVベルト式無段変速機の要部の模式的側面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図7は本実施形態にかかるVベルト式無段変速機及びそのプーリ推力調整装置を説明するもので、これらの図を参照して説明する。なお、本無段変速機は自動車のエンジン(原動機)に接続されるものとする。
図1に示すように、Vベルト式無段変速機(Vベルト式CVT)1は、プライマリ軸(入力軸)2Aと、プライマリ軸2Aと平行に配置されたセカンダリ軸(出力軸)3A、プライマリ軸2Aに支持されたプライマリプーリ(駆動プーリ,入力側可変プーリ)2と、セカンダリ軸3Aに支持されたセカンダリプーリ(従動プーリ,出力側可変プーリ)3と、これらのプーリ2,3に巻き掛けられたVベルト(動力伝達用無端ベルト)4と、を備えている。
プライマリ軸2Aは、図示しないトルクコンバータ等を介して図示しないエンジンに連結され、セカンダリ軸3Aは、図示しない減速機や差動歯車装置等を介して図示しない駆動輪に連結されている。
プライマリプーリ2は、プライマリ軸2Aに固定された固定プーリと、この固定プーリに対向し、プライマリ軸2Aに対して回転方向に係止され且つ軸方向へ移動可能に設けられた可動プーリとを備えている。固定プーリと可動プーリの対向面は径方向外側(外周縁部側)に向かうに従って両者の間隔が徐々に広がる円錐状に形成され、断面がV字状のV溝を形成している。可動プーリは油圧アクチュエータ(油圧機構)30によって軸方向位置を制御される。
同様に、セカンダリプーリ3は、セカンダリ軸3Aに固定された固定プーリと、この固定プーリに対向し、セカンダリ軸3Aに対して回転方向に係止され且つ軸方向へ移動可能に設けられた可動プーリとを備えている。また、固定プーリと可動プーリの対向面は径方向外側(外周縁部側)に向かうに従って両者の間隔が徐々に広がる円錐状に形成され、断面がV字状のV溝を形成している。可動プーリは油圧アクチュエータ(油圧機構)30によってプライマリプーリ2の可動プーリに追従して軸方向位置を制御される。
また、Vベルト4は、直列に配置された多数のエレメント5と、これらのエレメント5を保持する金属リング(保持ベルト)6とから構成され、Vベルト式CVT1はプッシュ式のものになっている。各エレメント5の両側端の外面(左右端面)が径方向外側(外周縁部側)に向かうに従って両者の間隔が徐々に広がり断面がV字状に形成され、各プーリ2,3のV溝面に摺接する。
エレメント5は、図2に示すように、Vベルト4の外周側に位置するヘッド部51と、Vベルト4の内周側に位置するボディ部52と、エレメント5の幅方向の中央部に配置されヘッド部51とボディ部52とを連結する括れ状の連結部53と、括れ状の連結部53の一側及び他側のヘッド部51とボディ部52との間にそれぞれ形成されたスロット54a,54bとを備えている。ボディ部52の両端に、断面がV字状の外面が形成される。なお、エレメント5は金属板を所定形状に打ち抜きこれを熱処理して形成される。
金属リング6は、薄い金属リングが多層に重合されて形成され、各プーリ2,3の半径に応じて屈曲する。この金属リング6は、エレメント5のスロット54a,54b内にそれぞれ挿嵌されており、2本の金属リング6a,6bが互いに離隔して装備される。
また、エレメント5には、図2〜図4に示すように、そのヘッド部51の一方の面に位置合わせ用の突起部55が形成され、ヘッド部51の他方の面に位置合わせ用の溝部56が形成される。金属リング6により連結された各エレメント5の突起部55が隣接するエレメント5の溝部56に嵌入することにより、隣接するエレメント5同士が適正な位置関係に保持されるようになっている。
そして、各プーリ2,3とVベルト4との間の摺接部に潤滑油を供給することが必要であり、ATF(Automatic Transmission Fluid)が潤滑油として、各プーリ2,3の軸部から各プーリ2,3のV溝表面を伝ってプーリ2,3とVベルト4との間に供給されるようになっている。
本実施形態にかかるプーリ推力調整装置は、このようなプッシュ式のVベルト式CVT1に適用され、プライマリプーリ2及びセカンダリプーリ3のうちの調整対象となる対象プーリ(ここでは、プライマリプーリ2を対象プーリとする)の外周部に配設され、この対象プーリ(プライマリプーリ)2に挟持されるVベルト4のエレメント5の相互間の隙間からのオイル(上記の潤滑用のATF)の飛散状態を検出する複数のオイル飛散検出センサ(検出手段)10(各センサを区別する場合は符号10a〜10iで示す)を備えている。
このオイル飛散検出センサ10には、例えばオイルの飛散を圧力として受ける圧力センサを適用することができるが、飛散されたオイルを受けると反応するセンサであれば適用しうる。圧力センサを適用すれば、オイルの飛散の有無だけでなく、オイルの飛散時の速度や量に相関した出力値を得られるので、オイルの飛散状態をその飛散量の状況までより詳細に得ることができる。ここでは、複数のオイル飛散検出センサ10a〜10iが、プライマリプーリ2の外周部において周方向に、具体的には、プライマリプーリ2の回転中心からプライマリプーリ2の径方向外側へ向かって、プライマリプーリ2のV溝の開口幅を延在させた空間で、且つ、変速比が最小変速比(最ハイ)となってもVベルト4が到達しない空間に、例えば等間隔に並べて配設されている。
また、本プーリ推力調整装置は、制御手段として電子制御装置〔ECU,Engine (electric) Control Unit〕20が装備されている。このECU20は、マイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスである。このECU20には、オイル飛散検出センサ10により検出されたオイル飛散状態から、エレメント5が間隙なく配列されるアクティブアーク領域と、エレメント5が間隙を持って配列されるアイドルアーク領域との境界位置を推定する境界位置推定部(境界位置推定手段)21と、境界位置推定部21により推定された境界位置に基づいて、プーリ推力を調整する推力調整部(推力調整手段)22と、を機能要素として備えている。
境界位置推定部21は、複数のオイル飛散検出センサ10a〜10iのオイル飛散検出情報に基づいて、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域との境界位置(アーク境界位置)を推定する。
つまり、アイドルアーク領域では、隣接するエレメント5間に隙間が生じるので、プライマリプーリ2の軸部からそのV溝表面を伝ってプライマリプーリ2とVベルト4との間に供給されたオイル(ATF)が、この隙間から遠心力によって周外方向に飛散する。一方、アクティブアーク領域では、隣接するエレメント5間に隙間はほぼ生じない(アイドルアーク領域の隙間に比べ非常に小さい)ので、プライマリプーリ2の軸部からそのV溝表面を伝ってプライマリプーリ2とVベルト4との間に供給されたオイル(ATF)は互いに接触するエレメント5によって阻止され、アイドルアーク領域に比べ、遠心力によって周外方向に飛散するオイルの量が少ない。
なお、オイル飛散検出センサ10は、図4に示すように、エレメント5の幅方向の中央部の金属リング6a,6bが存在しない位置、つまり、エレメント5の連結部53の位置の外周に配置されている。オイル飛散検出センサ10をエレメント5の幅方向の中央部に配置するのは、オイル飛散検出センサ10をエレメント5の幅方向中央から側方にずらすと、アイドルアーク領域で隣接するエレメント5間に隙間が生じても、金属ベルト6a,6bによりオイルの飛散が阻止され、アイドルアーク領域であってもアクティブアーク領域であると誤認するおそれがあり、これを回避するためである。また、オイル飛散検出センサ10は、Vベルト4が最も大径で回動しても干渉しない範囲で、Vベルト4に接近して配置されている。
また、このエレメント5の突起部55は、図2,図4に示すように、エレメント5の幅方向の中心部を除いて、中心部を挟んだ両側にそれぞれ分割して突設され、両側突起部55a,55bの間のエレメント5の幅方向中心部には、窪み部55cが形成される。図3に示すように、プライマリプーリ2においてエレメント5間が互いに押し合う状態であっても、図4に示すように、金属リング6の外側の突起部55及び溝部56の径方向位置では、隣接するエレメント5との間に隙間が生じるが、エレメント5の幅方向の中心部でも、突起部55a,55bがなく窪み部55cが形成されるため、隣接するエレメント5との間に空間が生じるようになっている。隣接するエレメント5間に生じた隙間から外周方向に飛散するオイルは、この空間を通じて支障なくオイル飛散検出センサ10に到達する。
そして、例えば、図1に矢印で示すように、アイドルアーク領域のエレメント5間からはオイルが周外方向に飛散し、アクティブアーク領域ではこのような飛散はない状況となる。この結果、アイドルアーク領域から飛散したオイルについて、回転方向上流側のオイル飛散検出センサ10a〜10eまでが予め設定した基準値を超えた量を検出し、回転方向下流側のオイル飛散検出センサ10f〜10gでは基準値以下の量しか検出しないことになる。境界位置推定部21は、まず、この基準値を超えた量のオイルの飛散を検出した境界のセンサ(検出境界)を判定する。この場合、オイル飛散検出センサ10e、若しくはセンサ10eとセンサ10fとの間を検出境界と判定する。図5にこの判定を例示する。図5において横軸の1〜7は各オイル飛散検出センサ10a〜10gに対応し、丸付きの数字は飛散を検出したセンサを示す。
ところで、プライマリプーリ2のアークからのオイルの飛散方向は、エレメント5からオイルが離れた位置に対して周外方向で回転方向前方に向かい、いずれかのオイル飛散検出センサ10a〜10iに到達する。このとき、飛散したオイルが到達するオイル飛散検出センサ10a〜10iは、エレメント5からオイルが離れた位置に相関し、エレメント5からオイルが離れる位置は、プライマリプーリ2の回転数(回転速度、ここでは、プライマリ軸回転数Np)に相関する。また、プライマリプーリ2の有効半径によっても、エレメント5からオイルが離れる位置は、異なってくる。さらに、オイルの粘度ηが高ければオイルがエレメント5から離れるタイミングが遅くなるので、オイルの粘度ηによってもオイルの飛散状況が変化する。
そこで、境界位置推定部21では、予め、オイル粘度ηとプライマリプーリ2の有効半径(プーリ半径)Rとプライマリプーリ2の回転数(プーリ回転数)Npとに応じた検出境界とアーク境界位置との関係をマップとして設けておき、検出境界を判定すると、このときのオイル粘度ηとプーリ半径Rとプーリ回転数Npとを取得して、マップを用いて、検出境界からアーク境界位置を推定するようになっている。
例えば、図6は、オイル粘度ηとプーリ半径Rとプーリ回転数Npとに応じた検出境界とアーク境界位置との関係を規定したマップの一例である。この例では、図示するように、各検出境界について、オイル粘度η,プーリ半径R,及びプーリ回転数Npに応じたアーク境界位置θを対応させており、θは基準のアーク境界位置(例えば、プライマリ軸2Aとセカンダリ軸3Aとを結ぶ平面上の位置)を示し、+は回転方向上流側を、−は回転方向下流側を示す。
図6に示すように、プーリ回転数Npが大きくなるほど、アーク境界位置は回転方向下流側に変移する。また、プーリ半径R(Vベルト4がプライマリプーリ2に巻きついている半径)が大きいほど、アーク境界位置は回転方向下流側に変移する。更に、図示していないが、オイル粘度ηが高いほど、アーク境界位置は回転方向上流側に変移する。
なお、オイル粘度ηは例えばオイルの種類と図示しない油温センサにより検出したオイルの温度とから求めることができ、プーリ半径Rは例えばプライマリプーリ2の可動プーリの軸方向位置或いは変速比から求めることができ、プーリ回転数Npは例えばプライマリ軸2Aに付設されたプライマリ軸回転数センサにより求めることができる。
推力調整部22は、変速比やプーリ回転数Npに基づいて、目標とするアーク境界位置θを設定し、境界位置推定部21が推定したアーク境界位置θがこの目標アーク境界位置θに近づくように、プライマリプーリ2の油圧アクチュエータ30のライン圧を制御する。
つまり、推力調整部22は、推定アーク境界位置θが目標アーク境界位置θよりも下流側であれば、アクティブアーク領域が目標の大きさよりも小さく、プーリ推力が高過ぎる(即ち、ライン圧が高過ぎる)と想定され、このときには、ライン圧を所定量(単位量)だけ減少させてライン圧を低下させてプーリ推力を低下させることにより、推定アーク境界位置θを上流側に移動させ、アクティブアーク領域を拡張させる。
また、推力調整部22は、推定アーク境界位置θが目標アーク境界位置θよりも上流側であれば、アクティブアーク領域が目標の大きさよりも大きく、プーリ推力が低過ぎる(ライン圧が低過ぎる)と想定され、このときには、ライン圧を所定量(単位量)だけ増加させてライン圧を上昇させてプーリ推力を上昇させることにより、推定アーク境界位置θを下流側に移動させ、アクティブアーク領域を縮小させる。
本発明の一実施形態にかかるVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置は、上述のように構成されているので、Vベルト式無段変速機1の作動中に、例えば、図7に示すように、プーリ推力を調整することができる。
つまり、図7に示すように、オイル粘度η,プーリ半径R,及びプーリ回転数Npを取得し(ステップS10)、次に、各オイル飛散検出センサ10a〜10iの検出値を取得する(ステップS20)。そして、アイドルアーク領域から飛散したオイルについて基準値を超えた量を検出したオイル飛散検出センサ10の最も回転方向下流側のものを検出境界と判定する(ステップS30)。
そして、オイル粘度ηとプーリ半径Rとプーリ回転数Npと検出境界とから、例えば図6に示すようなマップを用いてアーク境界位置θを推定する(ステップS40)。これと共に、変速比やプーリ回転数Npに基づいて、目標とするアーク境界位置θを設定し(ステップS50)、推定したアーク境界位置θがこの目標アーク境界位置θに近づくように、プライマリプーリ2の油圧アクチュエータ30のライン圧を制御する(ステップS60)。
このようにして、本装置及び方法によれば、オイルの飛散を利用して、アクティブアーク領域とアイドルアーク領域とのアーク境界位置を推定するので、オイル類が飛散する状況下で境界の位置を正確に推定することができる。この推定した境界の位置に基づいて、プーリ推力を適正に調整することができる。
また、オイル飛散検出センサ10を、Vベルト4の移動方向に並んで複数設け、複数のセンサ10a〜10iによりそれぞれ検出されたオイル飛散状態から境界位置を推定するので、アーク境界位置が大きく変化しても精度良く推定することができる。
また、オイル飛散検出センサ10を、エレメント5の幅方向の中央部であって金属リング6が存在しないエレメント5の連結部53の位置の外周に配置しているので、オイルの外方への飛散状態を金属リング6に妨げられることなく確実に検出することができる。さらに、オイル飛散検出センサ10を、プライマリプーリ2の回転中心からプライマリプーリ2の径方向外側へ向かって、プライマリプーリ2のV溝の開口幅を延在させた空間で且つ変速比が最小変速比(最ハイ)となってもVベルト4が到達しない空間に配置しているので、Vベルト4と干渉することなくオイルのプーリ径方向外側への飛散状態を確実に検出することができる。
さらに、エレメント5のヘッド部51のエレメント5の幅方向の中央部の一面に形成する突起部55a,55bをエレメント5の幅方向の中心部を除いてこの中心部を挟んだ両側にそれぞれ設け、オイル飛散検出センサ10を、エレメント5の幅方向の中心部の突起部55a,55bが存在しない窪み部55cの位置の外周に配置しているので、オイルの外方への飛散状態を突起部55a,55bに妨げられることなく確実に検出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を適宜変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、オイル飛散検出センサ10を複数設けたが、オイル飛散検出センサを適当な位置に1つだけ設け、オイル飛散検出センサ10がオイル飛散を検出したか否かに応じて、つまり、アーク境界位置が所定位置よりも回転方向上流側か下流側かに応じて単純にプーリ推力を調整することもできる。
1つだけのオイル飛散検出センサであっても、オイル飛散検出センサを圧力センサのように飛散量或いは飛散の強さまで検出できるものとすれば、飛散量或いは飛散の強さをも加味して、アーク境界位置を推定することもできる。
また、上記実施形態では、Vベルト式無段変速機を自動車のエンジンに接続されるものとしたが、本発明は、自動車用に限らず、さまざまなものに装備されるVベルト式無段変速機に適用しうるものである。
1 Vベルト式無段変速機(Vベルト式CVT)
2 プライマリプーリ(駆動プーリ,入力側可変プーリ)
2A プライマリ軸(入力軸)
3 セカンダリプーリ(従動プーリ,出力側可変プーリ)
3A セカンダリ軸(出力軸)
4 Vベルト(動力伝達用無端ベルト)
5 エレメント
51 ヘッド部
52 ボディ部
53 連結部
54a,54b スロット
55 突起部
55a,55b 突起部本体
55c 窪み部
56 溝部
6,6a,6b 金属リング(保持ベルト)
10,10a〜10i オイル飛散検出センサ(検出手段)
20 制御手段として電子制御装置〔ECU,Engine (electric) Control Unit〕
21 境界位置推定部(境界位置推定手段)
22 推力調整部(推力調整手段)
30 油圧アクチュエータ(油圧機構)

Claims (6)

  1. プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記両プーリに掛け渡されたVベルトとを備え、前記Vベルトは、直列に配置された多数のエレメントと前記エレメントを保持する保持ベルトとからなるVベルト式無段変速機における、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリのうちの対象プーリのプーリ推力を調整するVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置であって、
    前記対象プーリの外周部に配設され、前記対象プーリのV溝に挟持される前記Vベルトの前記エレメントの相互間の隙間からのオイルの飛散状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたオイル飛散状態から、前記エレメントの間隙が小さい状態に配列されるアクティブアーク領域と、前記エレメントの間隙が前記アクティブアーク領域の間隙よりも大きい状態に配列されるアイドルアーク領域との境界位置を推定する境界位置推定手段と、
    前記境界位置推定手段により推定された前記境界位置に基づいて、前記プーリ推力を調整する推力調整手段と、を備える
    ことを特徴とする、Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置。
  2. 前記検出手段は、前記対象プーリの回転中心から前記対象プーリの径方向外側へ向かって、前記V溝の開口幅を延在させた空間で、且つ、前記Vベルトが到達しない空間に配設されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置。
  3. 前記検出手段は、回転する前記Vベルトの回転方向に沿って複数設けられ、
    前記境界位置推定手段は、複数の前記検出手段によりそれぞれ検出されたオイル飛散状態から、前記境界位置を推定する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置。
  4. 前記エレメントは、前記Vベルトの一部として設けられたときに前記Vベルトの外周側に位置するヘッド部と、内周側に位置するボディ部と、エレメント幅方向の中央部に配置され前記ヘッド部と前記ボディ部とを連結する連結部と、前記連結部の一側及び他側の前記ヘッド部と前記ボディ部との間にそれぞれ形成されたスロットとを備え、
    前記保持ベルトは、前記一側及び他側のそれぞれの前記スロットに装備され、
    前記検出手段は、前記エレメント幅方向の中央部の前記保持ベルトが存在しない前記エレメントの前記連結部の位置の外周に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置。
  5. 前記ヘッド部の前記エレメント幅方向の中央部には、一面に突起部が形成され他面に前記突起部が進入しうる溝部が形成され、
    前記突起部は、前記エレメント幅方向の中心部を除いて前記中心部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、
    前記検出手段は、前記エレメント幅方向の前記中心部の前記突起部が存在しない位置の外周に配置されている
    ことを特徴とする、請求項4記載のVベルト式無段変速機のプーリ推力調整装置。
  6. プライマリプーリと、セカンダリプーリと、前記両プーリに掛け渡されたVベルトとを備え、前記Vベルトは、直列に配置された多数のエレメントと前記エレメントを保持する保持ベルトとからなるVベルト式無段変速機における、前記プライマリプーリ及び前記セカンダリプーリのうちの対象プーリのプーリ推力を調整するVベルト式無段変速機のプーリ推力調整方法であって、
    前記対象プーリの外周部に配設され、前記対象プーリに挟持される前記Vベルトの前記エレメントの相互間の隙間からのオイルの飛散状態を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより検出されたオイル飛散状態から、前記エレメントの間隙が小さい状態に配列されるアクティブアーク領域と、前記エレメントの間隙が前記アクティブアーク領域よりも大きい状態に配列されるアイドルアーク領域との境界位置を推定する境界位置推定ステップと、
    前記境界位置推定ステップにより推定された前記境界位置に基づいて、前記プーリ推力を調整する推力調整ステップと、を備える
    ことを特徴とする、Vベルト式無段変速機のプーリ推力調整方法。
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