JP5647309B1 - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの駆動源から、複数の回転軸を回転させ、動作に多様性をもたせ、応用分野の拡大を図る。【解決手段】基部に対して回転自在に軸支された主軸11と、主軸11の径方向において、主軸11を中心とした点対称となる位置に配置され、主軸11の回転角度に応じて磁極が交互に切り替わる一対の電機子10a,10bと、主軸11の回転角度に応じて電気的接点が切り替わり、電機子に供給される電流の向きを変化させ、磁極を切り換える整流子40とをするロータと、主軸11と平行となるように軸支された一対の副軸21,31のそれぞれに固定され、各副軸21,31を中心として、一方がN極に、他方がS極に磁化された一対の回転界磁20,30とを有し、電機子10A端部の回転円C1と、回転界磁20,30端部の回転円C2,C3は、同一平面内に位置するとともに、相互に重複している。【選択図】 図1

Description

本発明は、基部に対して回転自在に軸支されたロータを、永久磁石と、直流電源から供給される電力による電気磁石を用いて回転させる電動機に関する。
一般に、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機では、磁場(磁界)と電流の相互作用による力を利用して回転運動を出力している(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された技術は、永久磁石で形成された一対の固定子内側に、界磁巻線(コイル)が巻かれた回転子を配置させている。そして、コイルを通電することによって回転子に一時的に磁力を発生させて、回転子を回転させることで、回転子のトルクを、シャフトを介して外部に伝達し、電動機の出力とするものである。
特開平7−135752号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような電動機は、固定子及び回転子のうち、いずれかの1つの回転軸が回転され、他方が固定される構成となっており、動作が一義的になってしまい、動作に多様性をもたせることができず、応用分野が限定的になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、1つの駆動源から、複数の回転軸を回転させ、動作に多様性をもたせ、応用分野の拡大を図ることのできる電動機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基部に対して回転自在に軸支されたロータを、直流電源から供給される電力を用いて回転させる電動機であって、ロータは、基部に対して回転自在に軸支された主軸と、主軸に対して固定され、主軸の径方向において、主軸を中心とした点対称となる位置に配置され、主軸の回転角度に応じて磁極が交互に切り替わる一対の電機子と、主軸の回転角度に応じて電気的接点が切り替わり、電機子に供給される電流の向きを変化させ、磁極を切り換える整流子とを有し、基部は、主軸を中心とした点対称となる位置において、主軸と平行となるように、基部に対して回転自在に軸支された一対の副軸と、一対の副軸のそれぞれに固定され、各副軸の径方向において、各副軸を中心として、一方がN極に、他方がS極に磁化された一対の回転界磁とを有し、電機子端部の回転円と、回転界磁端部の回転円は、同一平面内に位置するとともに、相互に重複していることを特徴とする。
これらのような本発明によれば、ロータには整流子によって磁極が切り換え可能な一対の電機子を有し、基部には、一対の副軸に軸支されて回動可能であって、一方がN極に、他方がS極に磁化された回転界磁とを有しているので、一対の電機子に磁極を発生させることで、電機子と回転界磁との間に吸引力あるいは反発力が生じる。
そして、本発明では、電機子端部の回転円と、回転界磁端部の回転円は、同一平面内に位置し、相互に重複している構成となっているので、一対の電機子が回転すると、電機子と回転界磁との間の吸引力によって電機子と回転界磁とが接触し、電機子と回転界磁との間の反発力によって電機子と回転界磁とが離れるようになる。これにより、電機子及び回転界磁とを勢いを付けて回転、回動、又は遊動(以下、回転という)させることができる。このように1つの駆動源から、主軸及び1対の副軸という3つの回転軸を回転させることができる。
上記発明において、電機子は、平面内において、電機子端部の回転円から、回転界磁端部の回転円との重複部分の形状を切り取った形状をなし、一対の回転界磁は、電機子の形状と同一又は相似形をなしていることが好ましい。この場合には、電機子及び回転界磁とは、それぞれの回転円との重複部分の形状を切り取った形状となっているため、電機子及び回転界磁とが回転する際、引っかかることが防止され、よりスムーズに電機子及び回転界磁を回転させることができる。
以上述べたように、本発明によれば、一対の電機子に磁力を発生させることで、電機子と回転界磁との間に吸引力又は反発力が生じさせて、電機子及び回転界磁をスムーズにに回転させることができるため、1つの駆動源から、複数の回転軸を回転させ、動作に多様性をもたせ、応用分野の拡大を図る。
実施形態に係る電動機の概略構成を示す斜視図である。 実施形態に係る電動機の概略構成を示す正面図である。 実施形態に係る電機子及び一対の回転界磁の位置関係を示す平面図である。 実施形態に係る整流子を示す展開図である。 (a)〜(e)は、実施形態に係る整流子片とブラシの接触状態を示す説明図である。 (a)〜(h)は、実施形態に係る電機子及び一対の回転界磁の回転動作を示す説明図である。 (a)〜(f)は、実施形態に係る電機子及び一対の回転界磁の回転動作を示す説明図である。 (a)〜(c)は、電機子及び一対の回転界磁の形状及び位置関係を示す説明図である。 (a)は、実施形態に係るロータの全体構成を示す正面図であり、同図(b)は、その上面図であり、同図(c)は、ケース内部を示す斜視図である。 (a)は、変形例に係るロータの全体構成を示す正面図であり、同図(b)は、その上面図であり、同図(c)は、ケース内部を示す斜視図である。 (a)は、整流子とブラシとの位置関係を側面より示す模式図であり、同図(b)は、整流子とブラシとの接触位置に応じた磁極の変化を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る電動機100の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る電動機100の概略構成を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る電動機100の概略構成を示す正面図である。また、図3は、本実施形態に係る電機子及び一対の回転界磁の位置関係を示す平面図である。また、図9(a)は、実施形態に係るロータの全体構成を示す正面図であり、同図(b)は、その上面図であり、同図(c)は、ケース内部を示す斜視図である。
本実施形態において、電動機100は、図1に示すように、直流電源から供給される電力を用いてロータ10を回転させる電動機であって、図示しない内部空中の基部内に、ロータ10と、回転界磁20,30が収納されている。
基部は、両端が開口された筒状をなした金属部材により形成され、その両端には、開口を塞ぐ板部を有している。板部には、それぞれ板部を板厚方向に貫く穴部が3つ形成され、その穴部に主軸11及び副軸21,31が挿通されることで、主軸11及び副軸21,31を回転自在に軸支している。
主軸11及び副軸21,31は、円柱形状をなした金属製の支持部材である。本実施形態において、副軸21,31は、主軸11を中心とした点対称となる位置において、主軸11と平行となるように配置されている。なお、主軸11及び副軸21,31の一端は、基部から外部に突出されるようになっており、その回転力を出力可能となっている。
本実施形態におけるロータ10は、この主軸11に固定され、主軸11を中心とした点対称となる位置に配置された一対の電機子10a,10bと、電機子10a,10bに電流を供給する整流子40とを有している。なお、本実施形態において一対の電機子10a,10bは、一体形成されており、以下、一対の電機子10a、10b全てを含む場合には、単に電機子10Aという。
電機子10Aは、図9(a)〜(c)に示すように、内部中空のケース13と、電磁石14と、枠体15とから形成されている。本実施形態において、ケース13は、例えば、プラスチック等の非導電性部材で形成されて、図1及び図2に示すように、側面が開口されている。
このケース13内部には、外周にコイル12が巻かれた電磁石14が設けられているとともに、主軸11に軸支された非導電性部材の枠体15とを備えている。枠体15は、内部が貫通した貫通孔を有し、貫通孔に電磁石14を挿通することで電磁石14を保持している。このような構成により、電磁石14は、枠体15が回転することで、主軸11を軸として回動可能となっている。また、この枠体15には、整流子40が接するように設けられているとともに、電磁石14に巻かれたコイル12の両端は、枠体15上に配置され、整流子40と接続されている。これにより、整流子40に電力が供給されると、枠体15上のコイル12に電流が供給されて、一対の電機子10a,10bには、一時的に磁極が発生するようになっている。
なお、各図に示したコイル12は、実際の巻回しの状態を示すものではなく、便宜上概念的にコイル12の配置について示すものであり、その巻回しについては限定されるものではない。
一方、回転界磁20,30は、図1に示すように、一対の副軸21,31のそれぞれに固定されており、副軸21,31に対して回動可能となっている。回転界磁20,30は、永久磁石で形成されており、各副軸21,31の径方向において、各副軸21,31を中心として、一方がN極に、他方がS極に磁化されている。
そして、本実施形態において、電機子10A端部(より詳しくは、ケース13の外周)の回転円C1と、回転界磁20,30における端部の回転円C2,C3は、同一平面内に位置するとともに、相互に重複している。そして、電機子10Aは、図3に示すように、平面内において、電機子10A端部の回転円C1から、回転界磁20,30端部の回転円C2,C3との重複部分A1,A2の形状を切り取った形状をなしており、回転界磁20,30は、電機子10Aの形状と同一又は相似形をなしている。なお、本実施形態では、電機子10A及び回転界磁20,30は、それぞれの重複部分を切り取った形状の端部分に丸みを持たせるように形成させており、平面視で略瓢箪(双葉)形状となっている。
より具体的に、電機子10A及び回転界磁20,30の形状は、平面視で、同径の2つの円を接するように配置させ、そして、図8(a)に示すように、同径の3つの円が互いに接するように配置させた際に形成される、3つの円に囲まれた部分である三角形状Aを、図8(b)に示すように、2つの円の中心CP11,CP12を通過する中心線CLに対し線対称に配置させて窪み部分を形成させたような略瓢箪形状としている。
そして、このような形状をした電機子10A及び回転界磁20,30の位置関係は、図8(c)に示すように、一方を縦向きにし、他方を横向きにした場合、縦向きの窪み部分に横向きの円が接触し、縦向きにした側の2つの円の中心点CP21,CP22と、横向きにした側における均傍した円の中心点CP23とを結んだ形状が、3つの内角が60度からなる正三角形となるように各部材を配置させる。
このように、各部を瓢箪形状とするとともに、各部の位置を配置することで電機子10A及び回転界磁20,30は、それぞれが引っかかることなく、いずれかの面が常に接触しながら回動可能となっている。
また、電機子10Aには、コイル12に電力を供給する整流子40を有している。整流子40は、銅などの合金等によって略円筒状に形成されており、図1に示すように、電機子10Aに対して主軸11の軸方向の一方側に隣接するとともに、主軸11に固定されており、主軸11が回転することで電機子10Aと一体に回転可能となっている。
この整流子40の構造について詳述する。図4は、円筒状の整流子40を展開した図である。なお、この図4の両端は繋がっているものとする。また、この図4における整流子片42側(図中上方)には、電機子10Aが配置されているものする。
図4に示すように、整流子40は、コイル12と電気的に接続される2つの整流子片41,42が形成されている。本実施形態において、整流子片41には、2つの凸部411,412と、2つの凹部413,414が形成されている。また、整流子片42においても、2つの凸部421,422と2つの凹部423,424とが形成されている。そして、整流子片41,42の凸部と凹部とは、交互に嵌め合うように配置されている。
本実施形態においては、整流子片42の凸部421にコイル12が接触されている。一方、整流子片41の凸部411には、凸部411から電機子10A側に突出する突出部415が形成されており、この突出部415部分がコイル12と接触している。
整流子片41,42との間は、隙間43が形成されており、一対の整流子片41,42は、電気的に分離されている。なお、本実施形態において、整流子片41,42との間には、隙間43を形成させたが、整流子片41,42との間が電気的に分離していればよく、例えば、2つの整流子片41,42を絶縁性樹脂等で連結させてもよい。
そして、本実施形態においては、それぞれの凸部411,412,421,422が重なる部分d1に一対のブラシ50a,50bが配置されており、整流子40は、この一対のブラシ50a,50bと接続することで、コイル12に電力を供給している。
一対のブラシ50a,50bは、カーボンや金属を混合した金属カーボン、あるいは、潤滑性をもつ金属等により形成されている。この一対のブラシ50a,50bは、基部に固定されており、一端は整流子40と接触可能となっており、他端は電線に接続され、電線を介して電力を供給する直流電源装置と電気的に接続されている。
次いで、この整流子40の各凸部と一対のブラシ50a、50bとの位置関係及び整流子40と一対のブラシ50a、50bとの接触位置に応じた磁極の変化について説明する。図11(a)は、整流子40とブラシ50a,50bとの位置関係を側面より示す模式図であり、同図(b)は、整流子40とブラシとの接触位置に応じた磁極の変化を示す説明図である。
本実施形態において、一対のブラシ50a,50bは、図11(a)に示すように、整流子40の下方側の斜め部分と接触するように略Y字状に形成されている。一方、整流子40は、図11(a)に示すように、側面視で、略円状をなしており、整流子片41,42の各凸部411,412,421,422が交互に配置されている。また、各凸部間には、隙間43が形成されていることで、ブラシ50a,50bには、二以上の凸部が同時に接触されないようになっている。
このような構成により、整流子片41のいずれかの凸部411,412と整流子片42のいずれかの凸部421,422とが、それぞれ異なるブラシ50a、50bと接触することとなり、その結果、一対のブラシ50a、50bは電気的に接続されるようになっている。
そして、本実施形態では、図11(b)に示すように、ロータ10が斜め45度に傾いた場合に、整流子40のいずれかの凸部が、ブラシ50a、50bと接触し始めるように配置されている。なお、図11(b)においては、凸部411がブラシ50aと接触し、凸部422がブラシ50bと接触している。
このように凸部411,412,421,422をロータ10が45度傾いた際にブラシ50a,50bと接触し始めるように配置することで、ロータ10が90度ずつ回転して45度傾く毎に、電気的接点を切り替え、電機子10Aに供給される電流の向きを変化させ、電機子10a、10bの磁極を切り換えている。なお、図11(b)に示す磁極は、本実施形態における電機子10aの磁極を示したものであり、本実施形態では、電機子10aが上下方向に向いている際はN極となり、電機子10aが左右方向に向いている際はS極となるように、図中破線部分で磁極が切り換えられている。
なお、本実施形態では、ロータ10が斜め45度に傾いた場合に磁極が切り換える構成としたが、本発明は、これに限定するものではなく、回転界磁20,30とロータ10とが歯車のように回転できればよく、回転界磁20,30の構成に応じて、磁極の切り換え角度は異なる位置となってもよい。
この電機子10a、10bに対する磁極の切り換え、及び電動機の全体動作についてさらに詳述する。図5(a)〜(e)は、本実施形態に係る整流子片とブラシの接触状態を示す説明図である。また、図6及び図7は、本実施形態に係る電機子及び一対の回転界磁の回転動作を示す説明図である。なお、図5〜7においては、左側のブラシ50aから電流が流れているものとする。
先ず、図6(a)に示すように、回転界磁30のS極と回転界磁20のN極とが向かいあった状態となっており、ロータ10には、コイル12に電流を流しておらず、磁極が発生していないものとする。そして、この状態では、図5(a)に示すように、整流子片41の凸部411が左側のブラシ50aと接触し、整流子片42の凸部422が右側のブラシ50bと接触しているものとする。
この状態で電流を流すと、左側のブラシ50aに接触した凸部411に電流が流れ、その後、凸部411と接続した突出部415を介してコイル12に電流が流れる。そして、コイル12に供給された電流は、凸部421及び凸部422を通じて、右側のブラシ50bへと流れる。この際、電磁気学の法則により、電機子10aはN極となり、電機子10bはS極となる。
このように磁極が発生すると、図6(b)に示すように、一方の電機子10aは、回転界磁30のS極に引き寄せられ、他方の電機子10bは、回転界磁20のN極に引き寄せられてロータ10は、主軸11を中心として回転する。すると、図6(c)に示すように、ロータ10と接触する回転界磁30及び回転界磁20も、それぞれ副軸21,31を軸として回転する。
ロータ10が図6(c)の向きとなると、図5(b)に示すように、左側のブラシ50aに凸部421が接触し、右側のブラシ50bに凸部411が接触することとなる。この状態となると、左側のブラシ50aに接触した凸部421からコイル12に電流が流れる。コイル12は、突出部415を介して凸部411に接続されているので、コイル12に供給された電流は、突出部415及び凸部411を通じて右側のブラシ50bへと流れることとなる。このように電流が流れると、電磁気学の法則により、電機子10aはS極となり、電機子10bはN極となる。
このように磁極が切り換えられると、図6(d)に示すように、回転界磁30のN極は、一方の電機子10aのS極に引き寄せられ、回転界磁20のS極は、他方の電機子10bのN極に引き寄せられるようになり、一対の回転界磁20,30は、それぞれ副軸21,31を軸として回転する。すると、ロータ10についても、図6(d)及び(e)に示すように、主軸11を中心として回転する。
その後、ロータ10が図6(f)の向きとなると、図5(c)に示すように、左側のブラシ50aに凸部412が接触し、右側のブラシ50bに凸部421が接触することとなる。
この状態となると、左側のブラシ50aに接触した凸部412から、凸部411及び突出部415を通じてコイル12に電流が流れる。さらに、コイル12に供給された電流は凸部421を通じて右側のブラシ50bへと流れることとなる。このように電流が流れると、電磁気学の法則により、電機子10aはN極となり、電機子10bはS極となる
そうすると、図6(g)に示すように、電機子10aのS極に引き寄せられてた回転界磁30のN極と電機子10aとは同極となり、電機子10bのN極に引き寄せられてた回転界磁20のS極と電機子10aとは同極となり、それぞれが反発しあい、ロータ10は、主軸11を軸として反時計回りに回転する。そして、図6(h)の位置となると、電機子10aは回転界磁20のS極に引き寄せられ、電機子10bは、回転界磁30のN極に引き寄せられるように回転する。
そして、図7(a)までロータ10が回転すると、図5(d)に示すように、左側のブラシ50aに凸部422が接触し、右側のブラシ50bに凸部412が接触することとなる。この状態となると、ブラシ50aからの電流は、凸部422及び凸部421を介してコイル12に電流が流れる。また、コイル12に供給された電流は、突出部415を介して凸部411に流れ、さらに凸部412を介して、右側のブラシ50bへと流れることとなる。このように電流が流れると、電磁気学の法則により、電機子10aはS極となり、電機子10bはN極となる。
そうすると、図7(b)に示すように、回転界磁30のS極は、電機子10bのN極に引き寄せられ、回転界磁20のN極は、電機子10aのS極に引き寄せられるようになり、一対の回転界磁20,30は、それぞれ副軸21,31を軸として回転する。すると、ロータ10についても、図7(b)及び(c)に示すように、主軸11を中心として回転する。
そして、ロータ10が、図7(d)の向きとなると、図5(e)に示すように、左側のブラシ50aに凸部411が接触し、右側のブラシ50bに凸部422が接触することとなる。この状態となると、左側のブラシ50aからの電流は、凸部411及び突出部415を介してコイル12に流れる。また、コイル12に供給された電流は、凸部421及び凸部422を介して右側のブラシ50bへと流れる。このように電流が流れると、電磁気学の法則により、電機子10aはN極となり、電機子10bはS極となる。
そうすると、図7(e)に示すように、電機子10aに引き寄せられた回転界磁20のN極と電機子10aとは同極となり、電機子10bに引き寄せられた回転界磁30のS極と電機子10bとは同極となるため、それぞれ反発しあい、ロータ10は、図7(e)に示すように反時計回りに回転する。そして、図7(f)の位置となると、電機子10aは回転界磁30のS極に引き寄せられ、電機子10bは、回転界磁20のN極に引き寄せられるように主軸11と軸として回転する。そして、図7(f)まで、ロータ10が回転されると、図6(a)の状態に戻るため、以下、同様にして回転し続ける。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、ロータ10には磁極が切り換え可能な一対の電機子10a,10bを有し、基部には、一対の副軸21,31に軸支されて一方にS極、他方にN極が磁化され回動可能な一対の回転界磁20,30とを有しているので、整流子40によって一対の電機子10a,10bに磁極を発生させることで、ロータ10と回転界磁20,30との間に吸引力あるいは反発力が生じる。
そして、本実施形態では、ロータ10は、電機子端部の回転円C1から、回転界磁端部の回転円C2,C3との重複部分の形状を切り取った形状をなし、一対の回転界磁20,30についても、電機子の形状と同一又は相似形をなしているので、ロータ10が回転すると、一対の電機子10a,10bと回転界磁20,30との間の吸引力によって一対の電機子10a,10bと回転界磁20,30とが接触したり、反発力によって一対の電機子10a,10bと回転界磁20,30とが離れるようになる。これにより、一対の電機子10a,10bと回転界磁20,30との回転に勢いを付けることができ、1つの駆動源から、主軸及び1対の副軸という3つの回転軸を回転、回動、又は遊動させることができる。
(変形例)
上述した実施形態では、ブラシ50を用いたブラシ付き電動機を例に説明したが、本発明は、所定の間隔でコイル12に流れる電流の向きを変更すればよく、例えば、導線51にインバーター装置や、CPU等を搭載した電子制御回路を接続し、電子制御回路の制御によって、コイル12に流れる電流の向きを変更するブラシレス電動機としてもよい。また、例えば、上述した実施形態では、コイル12を例として、いわゆる直流電流が入力されて駆動する電動機に応用した場合を説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、交流電流を入力してコイル12に流れる電流の向きを変更するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、吸引力及び反発力によってロータ10と回転界磁20,30を回転させる電動機を例に説明したが、本発明は、これに限定するものではなく、整流子40を用いて、電機子10a、10bの磁極を切り換え、ロータ10を一定のリズム若しくは不規則なリズムで回動、遊動させるとともに、そのロータ10の動作に応じて、回転界磁20,30を回動、遊動させる装置又はオブジェとすることもできる。
また、上述した実施形態によれば、ケース13内部には、電磁石14を保持する枠体15を設けたが、本発明はこれに限定するものではなく、電磁石14が主軸を軸として回動可能であればよく、図10(a)〜(c)に示すように、枠体を省略し、電磁石14に主軸11aが直接貫通した構成としてもよい。この場合、電磁石14の一方には整流子40が配置されるとともに、電磁石14に巻かれたコイル12の両端は、直接整流子40と接触して、一対の電機子10a,10bに対して一時的に磁極が発生するようになっている。この場合には、部品点数を減らし、製造コストを低減させることができる。
さらに、ロータ10と回転界磁20,30との回転は、歯車のようにいずれかの面が常に接触しながら回転させたが、例えば、ロータ10と回転界磁20,30とが接触又は乖離するように回転させてもよい。この場合、主軸の電機子と、一対の副軸の回転界磁とが接触する際の回転角や回転速度に応じて、主軸及び副軸の次の挙動が変化するため、主軸及び副軸の回転動作に変化をもたせることができ、例えば、動作に「ゆらぎ」などの不規則性を加えることができる。この結果、本実施形態によれば、動作に多様性をもたせることができ、応用範囲を拡大することが出来る。このような場合であっても、1つの回転体に追従して2つ回転体が回転等される様子や、その回転力が電力に変換される様子を、視覚を通じて認識可能とすれば、不規則性・不確実性に富んだユニークな動作を表現することができ、意匠的にも応用範囲を拡大することができる。
10(10a,10b)…電機子
11,11a…主軸
12…コイル
20,30…回転界磁
21,31…副軸
40…整流子
41,42…整流子片
43…隙間
50(50a,50b)…ブラシ
51…導線
100…電動機
411,412,421,422…凸部
413,414,423,424…凹部
415…突出部

Claims (2)

  1. 基部に対して回転自在に軸支されたロータを、電源から供給される電力を用いて回転させる電動機であって、
    前記ロータは、
    前記基部に対して回転自在に軸支された主軸と、
    前記主軸に対して固定され、前記主軸の径方向において、前記主軸を中心とした点対称となる位置に配置され、前記主軸の回転角度に応じて磁極が交互に切り替わる一対の電機子と、
    前記主軸の回転角度に応じて電気的接点が切り替わり、前記電機子に供給される電流の向きを変化させ、前記磁極を切り換える整流子と、
    を有し、
    前記基部は、
    前記主軸を中心とした点対称となる位置において、前記主軸と平行となるように、前記基部に対して回転自在に軸支された一対の副軸と、
    前記一対の副軸のそれぞれに固定され、前記各副軸の径方向において、前記各副軸を中心として、一方がN極に、他方がS極に磁化された一対の回転界磁と
    を有し、
    前記電機子端部の回転円と、前記回転界磁端部の回転円は、同一平面内に位置するとともに、相互に重複している
    ことを特徴とする電動機。
  2. 前記電機子は、前記平面内において、前記電機子端部の回転円から、前記回転界磁端部の回転円との重複部分の形状を切り取った形状をなし、
    前記一対の回転界磁は、前記電機子の形状と同一又は相似形をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機。
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