JP6868926B1 - 発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率のよい発電機を提供する。【解決手段】発電機(1)は、収納空間を有するホルダー(2)と、ホルダーに回転自在に支持され、少なくともその一方端がホルダーの外に露出している回転軸(3)と、ホルダーの収納空間内に配置され、回転軸に固定された回転磁石(4)と、回転磁石に近接して設けられ、ホルダーに保持される非磁性体の筒状部材(7)と、筒状部材の外周に配置されたコイル(8)と、筒状部材内に配置され、回転磁石からの磁力を受けて自転運動する球状磁石(6)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、発電機に関する。
発電機を用いた技術として、例えば、特開2018−191417号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1は、自転車のペダル部に固定された外部マグネットと、自転車のボディ部に固定され、内部に球状磁石が収容された電流発生装置とを備える振動ダイナモ発電装置を開示している。特許文献1の振動ダイナモ装置は、外部マグネットの回転軌道上に電流発生装置が配置されているため、ペダル部を回転するだけで電流発生装置内部の球状磁石が振動し、発電することができる。
特開2018−191417号公報
特許文献1に開示された振動ダイナモ装置は、ペダル部の回転軸を中心とする外部マグネットの公転運動により、電流発生装置内部の球状磁石が振動することで発電する。このため、ペダル部の回転に要する労力に対して得られる電力が比較的少なく、発電効率の向上が望まれている。
本発明は、発電効率のよい発電機を提供することを目的とする。
本実施の一態様に係る発電機は、収納空間を有するホルダーと、ホルダーに回転自在に支持され、少なくともその一方端がホルダーの外に露出している回転軸と、ホルダーの収納空間内に配置され、回転軸に固定された回転磁石と、回転磁石に近接して設けられ、ホルダーに保持される非磁性体の筒状部材と、筒状部材の外周に配置されたコイルと、筒状部材内に配置され、回転磁石からの磁力を受けて自転運動する球状磁石とを備える。
好ましくは、球状磁石の回転軸線は、回転軸に対して平行である。
好ましくは、球状磁石の回転軸線は、コイルの円周軌道面に交差している。
好ましくは、回転磁石は、円筒形状の磁石である。
好ましくは、筒状部材の一方端面は、回転磁石に近接しており、筒状部材の中心軸線は、回転軸に直交している。
好ましくは、球状磁石を筒状部材の中心部に位置させるための非磁性材料からなるスペーサが、筒状部材内に配置されている。
好ましくは、筒状部材に巻かれたコイルの外周面は、回転軸に近接しており、筒状部材の中心軸線は、回転軸に交差しない位置で回転軸に対して垂直な方向に延びている。
好ましくは、筒状部材と、コイルと、球状磁石とを含む電流発生部が、回転軸を中心とした回転対称位置に設けられた第1電流発生部と、第2電流発生部とを含み、球状磁石は、第1電流発生部の筒状部材内に配置された第1球状磁石と、第2電流発生部の筒状部材内に配置された第2球状磁石とを含む。
好ましくは、円筒形状の回転磁石は、周方向に2極に着磁されており、球状磁石は、球状磁石の回転軸線を含む平面を境に2極に着磁している。
好ましくは、回転軸は、ホルダーから露出している一方端部分にピニオンが取り付けられている。
本発明の発電機によれば、回転軸を中心に回転する回転磁石と、回転磁石からの磁力を受けて自転運動をする球状磁石とを利用することで、発電効率を向上することができる。
本発明の実施の形態1における発電機の斜視図である。 本発明の実施の形態1における発電機の断面図であり、(a)は正面縦断面図であり、(b)は図2(a)におけるIIb−IIb線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態2における発電機の斜視図である。 本発明の実施の形態2における発電機の断面図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は図4(a)におけるIVb−IVb線に沿った断面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<実施の形態1>
図1,2を参照して、本発明の一実施形態の発電機1について説明する。なお、図2(a)において、矢印A1で示す方向を左右方向といい、矢印A2で示す方向を上下方向といい、図2(b)において矢印A3で示す方向を前後方向という。
発電機1は、収納空間21を有するホルダー2と、ホルダー2に回転自在に支持され、少なくともその一方端がホルダー2の外に露出している回転軸3と、ホルダー2の収納空間21内に配置され、回転軸3に固定された回転磁石4と、回転磁石4に近接して設けられ、ホルダー2に保持される非磁性体の筒状部材7と、筒状部材7の外周に配置されたコイル8と、筒状部材7内に配置され、回転磁石4からの磁力を受けて自転運動する球状磁石6とを備える。
ホルダー2は、回転磁石4を収容する収納空間21と、回転軸3を上下方向に挿通する貫通孔22とを有している。本実施の形態では、収納空間21の左右に筒状部材7が収容されるための溝部23をさらに有している。
ホルダー2は、非磁性体で形成されている。非磁性体とは、強磁性体ではない物質で、常磁性体、反磁性体および反強磁性体を含む。非磁性体として、例えば、アルミニウムなどの金属、プラスチックなどの合成樹脂などが挙げられる。本実施の形態では、ホルダー2は、合成樹脂で形成されることが好ましい。
回転軸3は、このホルダー2の貫通孔22に回転自在に支持されている。回転軸3は、その延在方向に沿った回転軸線Oを中心に回転可能に設けられている。回転軸3は、ホルダー2の貫通孔22および収納空間21内全体を貫通して延びている。回転軸3は、ホルダー2から露出している一方端部分にピニオン31が取り付けられている。
ホルダー2の内部に挿通される回転軸3のうち、収納空間21に位置する部分には、回転磁石4が固定される。回転磁石4は、たとえば接着、圧嵌などの手法で回転軸3に固定されており、回転軸線Oを中心にして回転軸3と共に回転する。本実施の形態では、回転磁石4は、円筒形状の磁石である。
回転磁石4として使用する磁石は、永久磁石である。本実施の形態の回転磁石4は、周方向に2極に着磁されているが、回転磁石4の極数は2極以上であれば特に限定されない。なお、「周方向」とは、回転磁石4の外周に沿うように延びる円周方向である。本実施の形態の回転磁石4は、平面断面視リング形状の円筒磁石であるが、その形状または個数については限定されない。たとえば、2つ以上の永久磁石を回転軸3に固定して、周方向の極性が交互に変わる構成としてもよい。回転磁石4は、少なくともその外周面が着磁されていればよいため、片面着磁であってもよく、両面着磁であってもよい。回転磁石4の材料は特に限定されないが、高い磁力を示す観点から、Nd‐Fe‐B焼結磁石(ネオジム磁石)を用いることが好ましい。
この回転磁石4の上下方向両端面と対向するように、ワッシャー32が配置されている。ワッシャー32は、リング状の板材であり、中央部分には回転軸3が挿通される。すなわちワッシャー32は、回転軸線Oを中心にして回転可能に配置されている。ワッシャー32は、たとえばステンレスなどの非磁性体で形成された平ワッシャーである。これにより、回転軸3の回転に伴うホルダー2および回転磁石4の摩耗を防止または抑制することができる。
筒状部材7と、コイル8と、球状磁石6とを含む構成は、電磁誘導により電流を発生させる。そのため、これらの構成はまとめて「電流発生部5」と捉えることができる。電流発生部5は、回転軸3を中心とした回転対称位置に設けられた第1電流発生部51と、第2電流発生部52とを含む。第1電流発生部51は、第1筒状部材71と、第1筒状部材71の外周に配置された第1コイル81と、第1電流発生部51の筒状部材71内に配置された第1球状磁石61とを含む。第2電流発生部52は、第2筒状部材72と、第2筒状部材72の外周に配置された第2コイル82と、第2電流発生部52の筒状部材72内に配置された第2球状磁石62とを含む。すなわち、第1および第2電流発生部51,52は、同様の構成を備えている。以下の説明において、第1電流発生部51と、第2電流発生部52とを区別する必要がない場合には、これらを「電流発生部5」と表現する。同様に、第1球状磁石61および第2球状磁石62は「球状磁石6」と表現し、第1筒状部材71および第2筒状部材72は「筒状部材7」と表現し、第1コイル81および第2コイル82は「コイル8」と表現する。
筒状部材7は、内部が中空の棒状であり、両端部はホルダー2に嵌合するように固定されている。本実施の形態の筒状部材7は、図2(b)に示すように前後方向(矢印A3の方向)に延在している。本実施の形態の筒状部材7は、球状磁石6の自転運動容易の観点から円筒部材により形成されており、その外形状及び内形状は断面視において円柱形状である。なお、筒状部材7は、その内部で球状磁石6が自転運動することのできる形状であればよく、特に外形状については限定されない。
筒状部材7は、非磁性体で形成されている。本実施の形態では、形成容易の観点および球状磁石6の回転時に生じる摩擦抵抗の低減の観点から、プラスチックなどの合成樹脂で形成されている。
この筒状部材7の外周には、コイル8が巻回されている。そのため、筒状部材7は、コイル8のボビンの役割も担う。本実施の形態のコイル8は、筒状部材7の外周の一部に設けられているが、筒状部材7の全周に設けられていてもよい。コイル8は、例えばソレノイドコイルである。
第1、第2筒状部材71,72の内部には、第1、第2球状磁石61、62が設けられている。第1、第2球状磁石61,62は、回転磁石4からの磁力を受けて、回転軸線P,Pを中心に自転運動をする。第1、第2球状磁石61,62は、この回転軸線P、Pを含む平面を境に2極に着磁している。すなわち、第1、第2球状磁石61,62は、N極とS極とが半球ずつ分極着磁された永久磁石である。
本実施の形態の第1、第2球状磁石61,62は、それぞれ1個の球状マグネットで構成されている。これにより、第1、第2球状磁石61,62は、支持面に点接触するため、摩擦抵抗が小さくなり、回転軸3の周囲を回転する回転磁石4からの磁力のみで自転運動することができる。
図2(b)に示すように、第1、第2筒状部材71,72は、前後方向に延びており、第1、第2筒状部材71,72および第1、第2コイル81,82の前後方向中央位置は、回転磁石4と略同じ位置である。第1、第2筒状部材71,72内部に配置された第1、第2球状磁石61,62は、回転磁石4からの吸引力に引き寄せられ、第1、第2コイル81,82の前後方向中央位置の内部に配置されるように維持される。これにより、発電機1は、効率的に誘導電流を発生させることができる。また、第1、第2球状磁石61,62の外径は、第1、第2筒状部材71,72の内径(中空形状の直径)よりもやや小さい。第1、第2球状磁石61,62は、回転軸線P、Pを中心に自転運動することで、第1、第2コイル81,82に電流を発生させる。つまり、第1、第2球状磁石61,62から発生する磁力線が第1、第2コイル81,82と交差(直交)することで、第1、第2コイル81,82に交流電流が発生する。
電流発生部5のコイル8の一端は、整流部(図示せず)に接続されており、整流部(図示せず)によって整流された電流が外部部材(図示せず)に伝達される。これにより、電流発生部5で発生した電流によって外部部材を起動させることができる。なお、コイル8に発生した交流電流を、整流することなく外部部材に伝達してもよい。
(動作について)
続いて、図2(a),(b)を参照して、本実施の形態の発電機1の動作について説明する。
まず、ラックや歯車などの駆動部材(図示せず)の運動がピニオン31に伝わることで、回転軸3が回転する。駆動部材は、たとえばドアの回転軸などの部材である。回転軸3の回転に伴って、回転軸3に固定された回転磁石4が回転軸線Oを中心に回転する。電流発生部5のうち筒状部材7およびコイル8はホルダー2に固定されているので、回転軸3の回転に伴って回転しない。このため、電流発生部5のうち球状磁石6のみがその場で受ける回転磁石4の磁力により、回転軸線P、Pを中心に自転運動をする。コイル8には、回転磁石4の磁力および球状磁石6からの磁力が作用するため、電磁誘導が生じ、起電力(誘導電流)が発生する。この起電力は、コイル8に接続された配線(図示せず)を介して整流回路(図示せず)に伝達される。
本実施の形態の発電機1は、回転軸3および回転磁石4が反時計回りに回転すると、回転磁石4からの磁力を受けた第1球状磁石61および第2球状磁石62が、各々の回転軸線P、Pを中心に時計回りに自転運動する。ここで、特許文献1の振動ダイナモ装置は、球状磁石が筒状部材内部をスライド移動することで発電する。そのため、筒状部材の両端部には、球状磁石を跳ね返すための部材が必要となる。これに対し本願発明は、回転磁石4と、第1球状磁石61と、第2球状磁石62の相対的な位置関係が、運動時(発電時)であっても変わらず、球状部材を跳ね返すための部材も不要である。そのため、発電機1の大きさを小型化することができる。
また、本実施の形態の発電機1は、回転磁石4と球状磁石6とが常に近接した位置にあるため、漏れ磁束を低減することができる。つまり、発電機1は、回転磁石4および球状磁石6の両方から発生する磁力を有効利用できるからこそ、少ない動きであっても十分な発電量を確保することができる。換言すれば、本実施の形態の発電機1は、動きに対する発電効率がよいという特徴を備える発電機である。
(回転磁石と電流発生部との位置関係について)
図2(b)に示すように、本実施の形態の電流発生部5は、筒状部材7に巻かれたコイル8の外周面83が回転軸3に近接しており、筒状部材7の中心軸線R、Rが回転軸3に交差しない位置で回転軸3に対して垂直な方向に延びるように、位置決めされている。
図2(a)に示すように、本実施の形態の球状磁石6の回転軸線P,Pは、回転軸3に対して平行である。これにより、発電機1自体をコンパクトな構造にすることができる。
また、球状磁石6の回転軸線P,Pは、コイル8の円周軌道面83に交差している。これにより、球状磁石6の自転運動時の回転方向とコイル8の巻回方向とが同じ向きとならないため、効率的に電磁誘導を発生することができる。
(効果)
以上説明したように、本実施の形態によれば、回転軸3と、回転磁石4と、球状磁石6とを「回転体」と見做した場合、ホルダー2と、筒状部材7と、コイル8とは「固定体」と見做すことができる。つまり、筒状部材7自体を回転、揺動、あるいは振動させなくても、回転する回転磁石4の磁力によって球状磁石6を軽やかに自転運動させることができる。
その結果、本実施の形態によれば、低トルクでありながら、効率的に電流を発生させることができる。つまり、電流発生部5の発電効率を向上させることができる。また、特許文献1のように筒状部材内部で球状磁石が振動する必要がなく、また球状磁石が振動するための部材も必要ないため、発電機1を簡易かつ小型な構造にすることができる。
本実施の形態の発電機1は、たとえば回転体が180°回転するだけで無線リモコンの動作に十分な電力を発電することができるように設計した場合、ピニオン31と無線リモコンの入力部とを接続し、回転磁石4の外周を2極着磁とすれば、回転体が180°回転する間に、回転磁石4と球状磁石6とは互いに吸引→反発→吸引されることになる。つまり、無線リモコンの入力部を1回押下するだけで、磁石同士の吸引・反発動作のために程よいクリック感を得ることができる。「クリック感」とは、スイッチを押下した際に感じる音または手応えである。すなわち、本実施の形態の発電機1は、たとえば無線リモコンなどの小型機材の発電機として好適に用いることができる。
<実施の形態2>
図3,4を参照して、本発明の実施の形態2の発電機1Aについて説明する。図3は、本実施の形態における発電機1Aの斜視図であり、図4は、本実施の形態における発電機1Aの断面図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は図4(a)におけるIVb−IVb線に沿った断面図である。実施の形態2の発電機1Aは、基本的には実施の形態1の発電機1と同様の構成を備えているが、図3に示すように、主に回転軸3に対する電流発生部5Aの相対的な位置関係について異なる。
図3,4に示すように、本実施の形態における発電機1Aは、回転軸3を中心とした回転対称位置に設けられた第1電流発生部51Aと、第2電流発生部52Aとを含む。第1、第2電流発生部51A,52Aは、第1、第2筒状部材71A,72Aの一方端面が回転磁石4に近接しており、第1、第2筒状部材71A,72Aの中心軸線S,Sが回転軸3と直交している。これにより、発電機1Aを小型化することができる。
筒状部材7Aは、一方端面が回転磁石4に近接するようホルダー2Aに固定されており、他方端面が開放されている。本実施の形態の球状磁石6Aは、回転磁石4の磁力により回転軸線O方向に吸引されるように支持されており、回転磁石4の回転によってその場で自転運動するため、必ずしも他方端面を覆う必要はない。しかしながら、球状磁石6Aの脱落防止の観点から、他方端面に図示しないキャップ部材を設けてもよい。
筒状部材7Aを上記のように固定すると、その内部に配置された球状磁石6Aは回転磁石4の磁力のため、筒状部材7Aの一方端面に引き寄せられてしまう。これを防止するために、本実施の形態では、球状磁石6Aを筒状部材7Aの中心部に位置させるための非磁性材料からなるスペーサ9が、筒状部材7A内に配置されている。スペーサ9は、球状磁石6Aがコイル8Aの中心部に位置するように支持できるものであればよく、その形状については特に限定されない。これにより、コイル8Aは、その左右方向中心位置において、球状磁石6Aからの磁力による電磁誘導を発生させることができ、コイル8Aの左右方向端部位置で電磁誘導を発生させるよりも起電力を大きくすることができる。すなわち、スペーサ9を備える発電機1Aは、効率的に発電することができる。なお、スペーサ9は、球状磁石6Aとの接触抵抗を小さくする観点から、硬質で滑らかな材料で形成されることが好ましく、たとえば樹脂で形成される。
(動作について)
本実施の形態の発電機1Aは、回転軸3および回転磁石4が反時計回りに回転すると、回転磁石4からの磁力を受けて、第1球状磁石61Aが回転軸線Qを中心に時計回りに自転運動し、第2球状磁石62Aが回転軸線Qを中心に時計回りに自転運動する。すなわち、本実施の形態における発電機1Aは、回転磁石4、第1球状磁石61A、および第2球状磁石62Aの各々がその場で自転運動するだけで、第1および第2電流発生部51A、52Aに誘導電流が発生することにより発電する。また、発電機1Aは、特許文献1の振動ダイナモ装置のように、筒状部材内部に配置された球状磁石が振動する必要がなく、振動のための部材も必要としない。つまり、発電機1Aの回転磁石4と、第1球状磁石61Aと、第2球状磁石62Aは、運動時(発電時)であっても各々の相対的な位置関係が変わらない。そのため、発電機1Aの大きさを小型化することができる。
(回転磁石と電流発生部との位置関係について)
本実施の形態の第1、第2球状磁石61A、62Aの回転軸線Q,Qは、回転軸3の回転軸線Oと平行である。これにより、発電機1A自体をコンパクトな構造とすることができる。また、第1、第2球状磁石61A、62Aの回転軸線Q,Qは、第1、第2コイル81A、82Aの円周軌道面83Aに交差している。これにより、球状磁石6Aの自転運動時の回転方向とコイル8の巻回方向とが同じ向きとならないため、効率的に電磁誘導を発生することができる。
なお、本実施の形態1,2の第1電流発生部51,51Aおよび第2電流発生部52,52Aは、回転軸3を中心とした回転対称位置に2個設ける構成であるとしたが、外部部材を作動させるのに十分な発電量を確保できるのであれば、電流発生部5,5Aは1個設けるのみでもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1,1A 発電機、2,2A ホルダー、3 回転軸、4 回転磁石、5,5A 電流発生部、6,6A 球状磁石、7,7A 筒状部材、8,8A コイル、9 スペーサ、51,51A 第1電流発生部、52,52A 第2電流発生部、61,61A 第1球状磁石、62,62A 第2球状磁石、71,71A 第1筒状部材、72,72A 第2筒状部材、81,81A 第1コイル、82,82A 第2コイル。

Claims (10)

  1. 収納空間を有するホルダーと、
    前記ホルダーに回転自在に支持され、少なくともその一方端が前記ホルダーの外に露出している回転軸と、
    前記ホルダーの収納空間内に配置され、前記回転軸に固定された回転磁石と、
    前記回転磁石に近接して設けられ、前記ホルダーに保持される非磁性体の筒状部材と、
    前記筒状部材の外周に配置されたコイルと、
    前記筒状部材内に配置され、前記回転磁石からの磁力を受けて自転運動する球状磁石とを備える、発電機。
  2. 前記球状磁石の回転軸線は、前記回転軸に対して平行である、請求項1に記載の発電機。
  3. 前記球状磁石の回転軸線は、前記コイルの円周軌道面に交差している、請求項1に記載の発電機。
  4. 前記回転磁石は、円筒形状の磁石である、請求項1〜3のいずれかに記載の発電機。
  5. 前記筒状部材の一方端面は、前記回転磁石に近接しており、
    前記筒状部材の中心軸線は、前記回転軸に直交している、請求項1〜4のいずれかに記載の発電機。
  6. 前記球状磁石を前記筒状部材の中心部に位置させるための非磁性材料からなるスペーサが、前記筒状部材内に配置されている、請求項5に記載の発電機。
  7. 前記筒状部材に巻かれたコイルの外周面は、前記回転軸に近接しており、前記筒状部材の中心軸線は、前記回転軸に交差しない位置で前記回転軸に対して垂直な方向に延びている、請求項1〜4のいずれかに記載の発電機。
  8. 前記筒状部材と、前記コイルと、前記球状磁石とを含む電流発生部が、
    前記回転軸を中心とした回転対称位置に設けられた第1電流発生部と、第2電流発生部とを含み、
    前記球状磁石は、前記第1電流発生部の筒状部材内に配置された第1球状磁石と、前記第2電流発生部の筒状部材内に配置された第2球状磁石とを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の発電機。
  9. 前記円筒形状の回転磁石は、周方向に2極に着磁されており、
    前記球状磁石は、前記球状磁石の回転軸線を含む平面を境に2極に着磁している、請求項4に記載の発電機。
  10. 前記回転軸は、前記ホルダーから露出している一方端部分にピニオンが取り付けられている、請求項1〜9のいずれかに記載の発電機。
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