JP5646917B2 - ヒューズ取付部品 - Google Patents
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Description
ヒューズの両端子を樹脂成形部品に設けられたナットに固定ねじで取り付けて成るヒューズ取付部品は周知である(例えば、特許文献1参照)。図4は特許文献1記載の発明が行っている従来のヒューズ取付部品を説明する図で、(1)は平面図、(2)は縦断面図である。
図4において、樹脂成形部品であるヒューズ取付部品100にナットNが固定されている。このナットNにヒューズ20の両端子20Tがそれぞれ固定ねじBで固定することでヒューズ20がヒューズ取付部品100に固定されている。
特許文献1記載のヒューズ取付部品では、ヒューズとヒューズ取付部品のそれぞれの材料の熱膨張率の違いにより、膨張・収縮を繰り返すことによる歪みによりヒューズの内部エレメントに疲労破断が発生することが考えられた。
そうならないためには、ヒューズとヒューズ取付部品のそれぞれの熱膨張率が近いもの同士を材料選択しなければならないので、設計の自由度が下がってしまった。それでも熱膨張率が完全に同じものを選択することは困難で、やはり材料の熱膨張率の違いに起因する歪みによりヒューズの内部エレメントに疲労破断が発生することが考えられた。
第2発明は、第1発明において、前記ナットが下方に突出部のあるナットであり、前記ナット固定部位には前記ナットの突出部の上方移動を規制する上方移動規制部が形成されていることを特徴としている。
第3発明は、第1または第2発明において、ヒューズ固定用の両ナットのうち一方のナットを固定するナット固定部位側のみに前記空間が形成されたことを特徴としている。
また、第2発明によれば、ナットが上方向に移動するのを上方移動規制部が規制するのでヒューズ取付部品にナットが確実に固定されるようになる。
また、第3発明によれば、空間がある側のナット固定部位が変形するため、効果は第1発明と同じであり、したがってヒューズの内部エレメントに負荷がかからないようになり、疲労破断が発生し難いヒューズ取付部品が、簡単にかつコスト安で製造できるようになる。
図1および図2は本発明に係るヒューズ取付部品を説明する図である。図1はヒューズ取付部品の縦断面図で、(1)はヒューズを取り付ける前、(2)はヒューズを取り付けた状態を示している。図2は図1のヒューズ取付部品のナット部分を示す図で、(1)は平面図、(2)はナットの縦断面図で、(A)は(1)のA−A矢視断面、(B)は(1)のB−B矢視断面である。図1および図2において、10T1、10T2がナットNをそれぞれ固定する本発明に係る支持部である。支持部10T1、10T2はそれぞれ2本の係止アームT1、T2から成り、2本の係止アームT1、T2は、図2(1)に見られるように、それぞれヒューズ取付部品10の平面視で長方形をした空間Gの中で長方形の両端近傍にあたる部位に立設されている。そして支持部10T1または支持部10T2を構成するこれらの2本の係止アームT1、T2の頂部に亘って図3(1)に示すナットNが図1(2)のように固定支持されている。
本発明で使用する図3(1)のナットNおよび(2)のナットN’は本体は普通のナットと同じで、真ん中にネジ孔があけられた略立方体をしており、底部は平ら(直線)である。図3(1)のナットNおよび(2)のナットN’が普通のナットと異なるのは、各四隅の下部に突出部NFが形成されている点である。
そして、図3(1)のナットNは突出部NFが斜め下方に向けて突出しているのに対して、図3(2)のナットN’は突出部NFが底部と同じ面となる水平方向に突出している点で両者は異なっている。
係止アームT1、T2の上部に形成されたナット固定部位10N1は、ナットNの下方移動を規制するため、ナットNの底部の直線部に対応する箇所が縦断面で中央へ張り出して形成された下方向移動規制部10K(図2(2)(A))と、ナットNの角の突出部NFの上方移動を規制するため、突出部NFに対応する箇所が縦断面で上方が狭まって形成された上方向移動規制部10F(図2(2)(B))と、を備えている。
そこで、ナットNの底部の直線部をナット固定部位10N1の下方向移動規制部10Kに係止することによって下方向への移動が規制されることになる(図2(2)(A)参照)。また、ナットNの角の突出部NFをナット固定部位10N1の上方向移動規制部10Fの下に置くことによって上方向への移動が規制されることになる(図2(2)(B)参照)。
このように、底部の直線部の他に四隅の突出部NFを備えたナットNと、下方向移動規制部10Kと上方向移動規制部10Fとを備えたナット固定部位10N1と、を用いることで、ナットNがヒューズ取付部品10に上下方向に固定されることができる。
このようにしてヒューズが取り付けられた支持部10T1または支持部10T2の2本の係止アームT1、T2はそれぞれヒューズ取付部品10との間に空間Gが形成されているので、2本の係止アームT1、T2で構成される支持部10T1、10T2は互いに結ぶ方向(すなわち、ヒューズの膨張・収縮方向)にそれぞれ変位することができ、したがってまた、支持部10T1、10T2の上部のナット固定部位10N1、10N2で支持されているナットNも膨張・収縮方向に動くことができる。
よって、2個のナットNに固定されたヒューズ20の両端子20T1、20T2(図1(2))は熱膨張差によるヒューズ取付部品10との相対変位がおきてもヒューズ取付部品10に動きを拘束されることなく(ストレスなく)膨張・収縮できるようになる。
膨張時には、ヒューズ20がヒューズ取付部品10に対して相対的に膨張すると、ヒューズ20の両端子20T1、20T2が支持部10T1、10T2上のナットN−N間を広げるように作用するが、本発明によればナット固定部位10N1、10N2が膨張・収縮方向に動くことができるためナットN−N間がヒューズ20の膨張に追従して広がり、したがってヒューズ20の両端子20T1、20T2は支持部10T1、10T2上のナットNから大きなストレスを受けることなく膨張することができる。
収縮時には、ヒューズ20がヒューズ取付部品10に対して相対的に収縮すると、ヒューズ20の両端子20T1、20T2が支持部10T1、10T2上のナットN−N間を狭めるように作用するが、本発明によればナット固定部位10N1、10N2が膨張・収縮方向に動くことができるためナットN−N間がヒューズ20の収縮に追従して狭まり、したがってヒューズ20の両端子20T1、20T2は支持部10T1、10T2上のナットNから大きなストレスを受けることなく収縮することができる。
以上のように、ヒューズ取付部品10の長時間の使用により、ヒューズ20が相対的に膨張・収縮を繰り返しても、本発明によりヒューズ20の両端子20T1、20T2は支持部10T1、10T2のナットNから大きなストレスを受けずに膨張・収縮できるようになるので、ヒューズ20の内部エレメントに負荷がかからず、歪が発生しない。したがって、ヒューズ20の内部エレメントが疲労破断することがなくなる。
本発明では、ナット固定部位10N1、10N2のそれぞれに空間Gを形成したが、ナット固定部位10N1、10N2の一方だけに空間Gを形成するようにしても、ナット固定部位10N1、10N2の間隔は変わることができるので、ヒューズ端子間にそれほど大きな変位が起きることが想定されないような場合には、ナット固定部位10N1、10N2の一方だけに空間Gを形成するようにして、製造を簡略化し、コストダウンしてもよい。
10N1、10N2 ナット固定部位
10F 上方向移動規制部
10K 下方向移動規制部
10T1、10T2 支持部
20 ヒューズ
20T1、20T2 ヒューズ端子
T1、T2 係止アーム
G 空間
N、N’ 本発明で使用するナット
NF 突出部
Claims (3)
- ヒューズ固定用のナットを支持する支持部を一体に成形して成るヒューズ取付部品であって、
前記支持部は、底面が前記ヒューズ取付部品の底面と連続しており、かつ、上面の高さが前記ヒューズ取付部品の上面近傍の高さまで起立しており、
前記支持部のナット固定部位と前記ヒューズ取付部品との間に空間が形成されたことを特徴とするヒューズ取付部品。 - 前記ナットが下方に突出部のあるナットであり、前記ナット固定部位には前記ナットの突出部の上方移動を規制する上方移動規制部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒューズ取付部品。
- ヒューズ固定用の両ナットのうち一方のナットを固定するナット固定部位側のみに前記空間が形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のヒューズ取付部品。
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