JP5644690B2 - 電流遮断器および蓄電システム - Google Patents

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Description

本発明は、電磁反発力を用いて2つの接点を離すことにより、電流を遮断することができる電流遮断器と、電流遮断器を備えた蓄電システムに関する。
バッテリを負荷と電気的に接続したり、バッテリおよび負荷を電気的に非接続にしたりするために、リレーが用いられている。ここで、リレーに大電流が流れるときには、リレーが溶着してしまうおそれがある。一方、ヒューズを設けておき、大電流が流れたときには、ヒューズを切ることによって、電流を遮断するものがある。
特開2009−170299号公報 特開昭61−227339号公報 特開2006−059759号公報
瞬間的に大電流が流れたときには、ヒューズが切れないおそれがある。また、瞬間的に大電流が流れることによって、リレーが溶着してしまうおそれがある。このため、現状では、リレーの遮断能力を高めることにより、上述した事象を回避しているが、リレーの遮断能力を高めると、リレーが高価となってしまう。
本願第1の発明である電流遮断器は、接触状態および非接触状態の間で相対的に移動する第1接点および第2接点を有する。第1接点および第2接点のそれぞれは、互いに向かい合う対向面に沿って配置された絶縁部と、絶縁部の外面に沿って形成された導電部と、を有する。第1接点および第2接点における導電部は、対向面の中心において、互いに接触している。第1接点および第2接点の少なくとも一方は、第1接点および第2接点における導電部が互いに接触する部分とは異なる領域において、第1接点および第2接点における導電部に挟まれ、第1接点および第2接点における対向面を所定状態に維持する絶縁層を有する。
本願第1の発明によれば、第1接点および第2接点の対向面に沿って電流が流れやすくなり、第1接点および第2接点の間において、電磁反発力を発生させやすくすることができる。例えば、瞬間的な大電流が第1接点および第2接点に流れたときに、電磁反発力によって、第1接点および第2接点を容易に非接触状態とすることができる。
第1接点および第2接点が互いに接触する部分、対向面の中心に設けることにより、対向面のうち、互いに接触する部分の周囲において、電磁反発力を発生させることができる。絶縁部は、第1接点および第2接点の外形に沿った形状に形成することができる。これにより、第1接点や第2接点の外面に沿って電流を流すことができ、電磁反発力を発生させやすくしたり、電磁反発力を増加させやすくしたりすることができる。
本願第2の発明である電流遮断器は、固定接点と、可動接点と、一対のアームとを有する。可動接点は、固定接点と接触する第1状態と、固定接点から離れた第2状態との間で移動する。一対のアームは、可動接点を保持する。固定接点および可動接点は、互いに向かい合い、通電によって電磁反発力を発生させる反発部をそれぞれ有している。一対のアームは、可動接点を挟んで、可動接点を第1状態で保持する。また、一対のアームは、電磁反発力による可動接点の移動に応じて、互いに近づく方向に変形し、可動接点を第2状態で保持する。
本願第2の発明によれば、可動接点を第1状態から第2状態に切り替えることができる。また、可動接点を第1状態および第2状態のそれぞれの状態で保持することができる。
一対のアームには、互いに近づく方向に突出する爪部を設けることができる。この爪部を用いて、可動接点を挟むことができる。電磁反発力を受けた可動接点は、一対の爪部の間から退避する方向に移動する。この可動接点の移動に伴い、一対のアームの変形によって、一対の爪部が互いに近づく方向に変位する。これにより、可動接点は、一対の爪部の間に進入できなくなり、可動接点を第2状態に保持することができる。
可動接点が第2状態にあるとき、伝達部材を用いることにより、一対のアームを互いに離れる方向に変位させる力を可動接点に伝達させることができる。これにより、可動接点を一対のアームの間に進入させて、一対のアームが可動接点を挟むことができる。言い換えれば、可動接点を第2状態から第1状態に戻すことができる。
本願第2の発明において、固定接点および可動接点としては、本願第1の発明における第1接点および第2接点を用いることができる。また、本願第1および第2の発明である電流遮断器は、蓄電システムで用いることができる。蓄電システムは、充放電を行う蓄電装置と、蓄電装置と接続される負荷とを有する。電流遮断器は、蓄電装置および負荷の間の電流経路に設けることができる。
蓄電システムでは、蓄電装置および負荷の接続および非接続を切り替えるリレーを設けることができる。また、蓄電装置には、ヒューズを設けることができる。
実施例1である電池システムの構成を示す図である。 実施例1である電流遮断器の内部構造を示す概略図である。 図2のA−A断面図である。 実施例1の電流遮断器において、電流が流れる状態を示す図である。 実施例1の変形例である第1接点の内部構造を示す概略図である。 実施例2において、電流が流れているときの電流遮断器の内部構造を示す概略図である。 実施例2において、電流を遮断しているときの電流遮断器の内部構造を示す概略図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電流遮断器について説明する。まず、本実施例である電流遮断器を備えた電池システムについて、図1を用いて説明する。図1は、電池システムの構成を示す概略図である。
本実施例の電池システムは、車両に搭載されている。この車両には、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両の走行に用いられるエネルギを出力する動力源として、電池パックの他に、内燃機関や燃料電池を備えている。電気自動車は、動力源として、電池パックだけを備えている。
電池パック(蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池11と、ヒューズ12を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。
単電池11の数は、電池パック10の要求出力などを考慮して、適宜設定することができる。本実施例では、複数の単電池11が直列に接続されているが、並列に接続された複数の単電池11が電池パック10に含まれていてもよい。また、複数の単電池11が直列に接続された組電池を複数用意しておき、複数の組電池を並列に接続することもできる。
リレー31,32は、コントローラ51からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。リレー31,32がオフであるとき、電池パック10の充放電が禁止される。リレー31,32がオンであるとき、電池パック10の充放電が許容される。
電池パック10の正極端子およびリレー31の間には、電流遮断器20が設けられている。電流遮断器20は、電池パック10に流れる電流を遮断するために用いられる。電流遮断器20を設ける位置は、適宜選択することができる。例えば、電池パック10の負極端子およびリレー32の間に、電流遮断器20を設けることができる。
電池パック10に大電流が流れるときには、ヒューズ12が切れるようになっている。ここでいう大電流の具体的な電流値は、電池パック10の特性などに基づいて設定することができる。また、ヒューズ12が切れるときの電流値よりも小さい電流が電池パック10に流れているときには、リレー31,32をオンからオフに切り替えることにより、電池パック10に流れる電流を遮断することができる。
リレー31,32に大電流が流れると、リレー31,32が溶着してしまうおそれがある。ここで、瞬間的に大電流が流れるときには、ヒューズ12が切れないおそれがある。本実施例の電池システムでは、例えば、車両の制動時に、瞬間的に大電流(充電電流)が流れるおそれがある。電池パック10に瞬間的な大電流が流れた後に、電池パック10に流れる電流値が低下するときには、ヒューズ12が切れずに、リレー31,32が溶着してしまうおそれがある。
このような場合には、電池パック10に電流が流れたままとなってしまい、電池パック10に流れる電流を遮断することができなくなってしまう。電池パック10に電流が流れ続ければ、電池パック10の温度が上昇しやすくなってしまう。
そこで、本実施例では、電池パック10に電流が流れたままとなる状況が発生するのを抑制するために、電流遮断器20を設けている。電流遮断器20の具体的な構造については、後述する。
本実施例の電池システムは、昇圧回路40を有する。昇圧回路40は、電池パック10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ52に出力する。また、昇圧回路40は、インバータ52の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を電池パック10に出力することができる。
昇圧回路40は、リアクトル41と、ダイオード42,43と、スイッチング素子としてのトランジスタ(npn型トランジスタ)44,45とを有する。リアクトル41は、一端がリレー31に接続され、他端がトランジスタ44,45の接続点に接続されている。
トランジスタ44,45は、直列に接続されており、各トランジスタ44,45のベースには、コントローラ51からの制御信号が入力される。トランジスタ44,45は、コントローラ51からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。トランジスタ44,45のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオード42,43がそれぞれ接続されている。具体的には、ダイオード42,43のアノードが、トランジスタ44,45のエミッタと接続され、ダイオード42,43のカソードが、トランジスタ44,45のコレクタと接続されている。
トランジスタ44,45としては、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることもできる。また、npn型トランジスタに代えて、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等の電力スイッチング素子を用いることもできる。
昇圧回路40の昇圧動作を行うとき、コントローラ51は、トランジスタ45をオンにするとともに、トランジスタ44をオフ状態にする。これにより、電池パック10からリアクトル41に電流が流れ、リアクトル41には、電流量に応じた磁場エネルギが蓄積される。次に、コントローラ51は、トランジスタ45をオンからオフに切り替えることにより、リアクトル41からダイオード42を介して、インバータ52に電流を流す。これにより、リアクトル41で蓄積されたエネルギが放出され、昇圧動作が行われる。
降圧動作を行うとき、コントローラ51は、トランジスタ44をオンにするとともに、トランジスタ45をオフにする。これにより、インバータ52からの電力が電池パック10に供給され、電池パック10の充電が行われる。本実施例では、昇圧回路40を設けているが、昇圧回路40を省略することもできる。
インバータ52は、電池パック10からの直流電力を交流電力に変換して、モータ・ジェネレータ53に出力する。モータ・ジェネレータ53としては、三相交流モータを用いることができる。モータ・ジェネレータ53は、インバータ52からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ53によって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ53は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータ53によって生成された交流電力は、インバータ52によって直流電力に変換された後に、電池パック10に出力される。電池パック10は、回生電力を蓄えることができる。
次に、電流遮断器20の構造について、図2および図3を用いて説明する。図2は、電流遮断器20の内部構造を示す断面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。図2および図3において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。
電流遮断器20は、第1接点21および第2接点22を有する。第1接点21および第2接点22が接触しているとき、電流遮断器20には電流が流れる。第1接点21および第2接点22が離れているとき、電流遮断器20には電流が流れない。
第1接点21は、絶縁部211および導電部212を有する。導電部212は、絶縁部211を覆っている。絶縁部211は、絶縁性を有する材料(例えば、樹脂)で形成されており、導電部212は、導電性を有する材料(例えば、金属)で形成されている。絶縁部211は、第1接点21の外形に沿った形状に形成されている。
絶縁部211の一部は、第1接点21の対向面213に沿って配置されている。対向面213は、Z方向において、第2接点22と互いに向かい合う面であり、X−Y平面内に形成されている。第2接点22にも、対向面213とZ方向で向かい合う対向面223が形成されている。対向面213は、導電部212によって形成されている。対向面213は、図3に示すように、円形に形成されている。本実施例では、対向面213が円形に形成されているが、他の形状に形成することもできる。第1接点21および第2接点22は、互いに向かう合う面を有していればよい。
対向面213は、第2接点22に向かって突出する突起部214を有する。突起部214は、導電部212の一部であり、図3に示すように、対向面213の中心に形成されている。対向面213には、2つの絶縁層215が固定されている。2つの絶縁層215は、突起部214に対して同心円状に配置されている。絶縁層215は、絶縁性を有する材料(例えば、樹脂)で形成することができる。導電部212および絶縁層215は、例えば、NMT(ナノ・モールディング・テクノロジー)を用いることにより、互いに固定することができる。
本実施例では、2つの絶縁層215を設けているが、絶縁層215の数は、適宜設定することができる。また、絶縁層215の形状や、絶縁層215を配置する位置についても、適宜設定することができる。絶縁層215は、第1接点21および第2接点22の間に配置されるものであればよい。
第2接点22は、第1接点21と同様の構造を有する。すなわち、第2接点22は、絶縁部221と、絶縁部221を覆う導電部222とを有する。絶縁部221は、第2接点22の外形に沿った形状に形成されている。第2接点22の対向面223には、第1接点21に向かって突出する突起部224が形成されている。突起部224は、導電部222の一部であり、第1接点21の突起部214と接触する。突起部214,224が互いに接触することにより、第1接点21および第2接点22の間で電流が流れる。
第2接点22の対向面223には、2つの絶縁層225が設けられている。2つの絶縁層225は、突起部224に対して同心円状に配置されており、第1接点21の絶縁層215とZ方向で向かい合っている。突起部214,224が互いに接触するとき、絶縁層215は、対応する絶縁層225と接触する。絶縁層215,225を用いることにより、突起部214,224を除く対向面213,223を互いに離れた状態に保持することができる。
本実施例では、対向面213,223のそれぞれに、絶縁層215,225を設けているが、対向面213,223の一方だけに、絶縁層215,225に相当する絶縁層を設けることもできる
第1接点21(突起部214)および第2接点22(突起部224)が接触しているときには、図4の点線の矢印で示すように、電流が流れる。図4では、第2接点22から第1接点21に電流が流れるようになっている。導電部212,222は、絶縁部211,221の外面に沿って形成されているため、第1接点21および第2接点22に流れる電流は、絶縁部211,221の外面に沿って移動する。
第2接点22の対向面223では、対向面223に沿って電流が流れ、具体的には、電流は、対向面223の外縁から突起部224に向かって流れる。また、第1接点21の対向面213では、対向面213に沿って電流が流れ、具体的には、電流は、突起部214から対向面213の外縁に向かって流れる。このように、対向面213,223では、電流の流れる方向が逆方向となる。
対向面213,223に電流が流れると、電流の向きに応じた磁力が発生する。本実施例では、対向面213,223において、逆方向の電流が流れているため、対向面213,223で発生する磁力の向きは、逆方向となる。すなわち、対向面213,223の間には、電磁反発力を発生させることができる。対向面213,223に発生する磁力は、電流値に比例するため、電流値が大きくなるほど、磁力が大きくなる。
本実施例で説明した絶縁部211,221を省略しても、第1接点21および第2接点22の間に、電磁反発力を発生させることはできる。ここで、本実施例のように、対向面213,223に沿って絶縁部211,221を配置することにより、対向面213,223に沿って電流を流すことができる。
対向面213,223に沿った電流の流れを作ることにより、電磁反発力を増加させることができる。絶縁部211,221を省略すると、対向面213,223に沿って流れる電流成分が減少してしまう。これにより、電磁反発力も低下してしまう。
本実施例によれば、瞬間的な大電流が電流遮断器20に流れたときに、第1接点21および第2接点22の間で電磁反発力を発生させて、第1接点21および第2接点22を離すことができる。これにより、瞬間的な大電流によって、ヒューズ12が切れなくても、電流遮断器20によって、電流を遮断することができる。
電磁反発力を増加させる上では、対向面213,223の面積を増加させることが好ましい。言い換えれば、図4に示すように、対向面213,223の長さL1を長くすることが好ましい。また、対向面213,223の間の距離L2は、短くすることが好ましい。電磁反発力を発生させるときの電流値に応じて、長さL1,L2を適宜設定することができる。
また、本実施例では、突起部214,224だけが接触しており、突起部214,224を除く対向面213,223は、絶縁層215,225によって、互いに離れた状態に保持される。これにより、突起部214,224を除く対向面213,223が、大電流によって溶着してしまうのを防止することができる。
本実施例では、第1接点21および第2接点22の少なくとも一方を、可動接点として用いることができる。電磁反発力によって、第1接点21および第2接点22が離れた後において、電池パック10に充放電電流を流すときには、第1接点21および第2接点22を再び接触させればよい。この場合には、第1接点21および第2接点22を接触させるための機械構造を設けておけばよい。
本実施例では、図2に示すように、対向面213,223に沿って、1つの絶縁部211,221を配置しているが、これに限るものではない。第1接点21および第2接点22は、対向面213,223に沿って電流が流れやすい構造であればよい。例えば、図5に示す構造を有する第1接点21を用いることができる。
図5に示す構造では、複数の絶縁部211が対向面213に沿って配置されている。ここで、複数の絶縁部211は、同心円状に配置されている。図5に示す構造では、点線の矢印で示すように、電流が流れることになる。このような構造であっても、対向面213に沿って電流を流すことができ、電磁反発力を増加させることができる。
本実施例では、車両に搭載される電池システムにおいて、電流遮断器20を用いているが、これに限るものではない。電流値に応じて電流を遮断させる必要があるシステムにおいては、本実施例の電流遮断器20を用いることができる。
本発明の実施例2である電流遮断器について、図6および図7を用いて説明する。図6は、電流が流れているときの電流遮断器の内部構造を示す概略図である。図7は、電流を遮断しているときの電流遮断器の内部構造を示す概略図である。本実施例の電流遮断器は、例えば、図1で説明した電池システムで用いることができる。
電流遮断器60は、アッパーケース61およびロアーケース62を有する。アッパーケース61は、開口部61aを有しており、開口部61aには、操作部材(伝達部材に相当する)63が配置されている。操作部材63は、両端部において、フランジ部63a,63bを有する。アッパーケース61の外面と、操作部材63のフランジ部63aの間には、バネ64が配置されている。バネ64は、操作部材63を図6の矢印D1の方向に付勢している。図6に示す状態において、操作部材63のフランジ部63bは、アッパーケース61の内壁面と接触している。
アッパーケース61およびロアーケース62で囲まれた収容スペースには、第1固定接点65と、第2固定接点66と、可動接点67とが配置されている。第1固定接点65の先端には、反発部65aが設けられており、第2固定接点66の先端には、反発部66aが設けられている。
可動接点67の両端には、反発部67a,67bが設けられている。反発部67aは、第1固定接点65の反発部65aと向かい合っている。反発部67a,65aは、互いに向かい合う対向面を有しており、図6に示す状態において、反発部67a,65aの対向面は、互いに接触している。反発部67bは、第2固定接点66の反発部66aと向かい合っている。反発部67b,65aは、互いに向かい合う対向面を有しており、図6に示す状態において、反発部67b,65aの対向面は、互いに接触している。
可動接点67は、アーム67cを有する。図6に示す状態において、アーム67cは、一対の保持アーム62aによって支持される。一対の保持アーム62aは、ロアーケース62に形成されており、各保持アーム62aは、他方の保持アーム62aに向かって突出する爪部62bを有する。保持アーム62aは、絶縁性を有する材料(例えば、樹脂)で形成することができる。
図6に示すように、一対の保持アーム62aの爪部62bは、可動接点67のアーム67cを挟んでいる。これにより、可動接点67は、図6に示す位置に保持される。保持アーム62aが自然状態にあるとき、言い換えれば、一対の爪部62bの間にアーム67cがないとき、一対の保持アーム62aは、互いに近づく方向に変位する。このため、一対の保持アーム62aは、可動接点67のアーム67cを挟んで、可動接点67を図6に示す位置に保持することができる。
本実施例において、電流遮断器60に大電流が流れると、反発部65aおよび反発部67aの間や、反発部66aおよび反発部67bの間に、電磁反発力が発生する。反発部65a,67aや反発部66a,67bは、実施例1で説明した第1接点21および第2接点22と同様の構造を有することができる。これにより、反発部65aおよび反発部67aの間や、反発部66aおよび反発部67bの間に発生する電磁反発力を増大させることができる。
電磁反発力によって、反発部67a,67bは、反発部65a,66aから離れる方向に移動する。可動接点67の移動によって、可動接点67のアーム67cは、一対の保持アーム62aから外れる。アーム67cが保持アーム62aから外れると、一対の保持アーム62aは、互いに近づく方向に変位し、一対の爪部62bが互いに接触する。本実施例では、一対の爪部62bが互いに接触しているが、一対の爪部62bは、離れていてもよい。
反発部67a,67bが反発部65a,66aから離れた後は、反発部67a,67bは、反発部65a,66aに近づく方向に移動する。ここで、可動接点67のアーム67cは、互いに接触している一対の爪部62bと接触する。このとき、アーム67cは、一対の爪部62bによって挟まれていない。
図7に示すように、一対の爪部62bがアーム67cを挟んでいないとき、反発部67a,67bは、反発部65a,66aから離れている。これにより、電流遮断器60は、電流を遮断したままの状態に保持される。
電流遮断器60に電流を流すときには、バネ64の付勢力に抗して、操作部材63を図7の矢印D2の方向に押し込む。操作部材63を押し込むことにより、可動接点67を押し込むことができ、アーム67cの先端部を、一対の爪部62bの間に進入させることができる。本実施例において、爪部62bの上面(アーム67cの先端部と接触する面)は、アーム67cの側を向く傾斜面として構成されているため、一対の爪部62bの間にアーム67cを進入させやすくすることができる。操作部材63は、ユーザの手動操作によって矢印D2の方向に移動させることもできるし、アクチュエータを用いて矢印D2の方向に移動させることもできる。
アーム67cを一対の爪部62bの間に進入させれば、一対の爪部62bによってアーム67cを保持することができる。また、可動接点67の押し込みによって、反発部67a,67bを、反発部65a,66aに接触させることができる。一対の爪部62bがアーム67cを保持しているため、反発部67a,67bは、反発部65a,66aに接触したままとなる。これにより、電流遮断器60を、図7に示す状態から、図6に示す状態に切り替えることができる。
10:電池パック(蓄電装置) 11:単電池
12:ヒューズ 20,60:電流遮断器
21:第1接点 22:第2接点
211,221:導電部 212,222:絶縁部
213,223:対向面 214,224:突起部
215,225:絶縁層 31,32:リレー
40:昇圧回路 51:コントローラ
52:インバータ 53:モータ・ジェネレータ
62a:保持アーム 62b:爪部
63:操作部材(伝達部材) 65:第1固定接点
66:第2固定接点 67:可動接点
65a,66a,67a,67b:反発部 67c:アーム

Claims (12)

  1. 接触状態および非接触状態の間で相対的に移動する第1接点および第2接点を有し、
    前記第1接点および前記第2接点のそれぞれは、
    互いに向かい合う対向面に沿って配置された絶縁部と、
    前記絶縁部の外面に沿って形成された導電部と、を有しており、
    前記第1接点および前記第2接点における前記導電部は、前記対向面の中心において、互いに接触しており、
    前記第1接点および前記第2接点の少なくとも一方は、前記第1接点および前記第2接点における前記導電部が互いに接触する部分とは異なる領域において、前記第1接点および前記第2接点における前記導電部に挟まれ、前記第1接点および前記第2接点における前記対向面を所定状態に維持する絶縁層を有する、
    ことを特徴とする電流遮断器。
  2. 前記絶縁部は、前記第1接点および前記第2接点の外形に沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流遮断器。
  3. 固定接点と、
    前記固定接点と接触する第1状態と、前記固定接点から離れた第2状態との間で移動する可動接点と、
    前記可動接点を保持する一対のアームと、を有し、
    前記固定接点および前記可動接点は、互いに向かい合い、通電によって電磁反発力を発生させる反発部をそれぞれ有しており、
    前記一対のアームは、前記可動接点を挟んで、前記可動接点を前記第1状態で保持するとともに、前記電磁反発力による前記可動接点の移動に応じて、互いに近づく方向に変形し、前記可動接点を前記第2状態で保持することを特徴とする電流遮断器。
  4. 前記一対のアームは、互いに近づく方向に突出し、前記可動接点を挟む爪部をそれぞれ有することを特徴とする請求項に記載の電流遮断器。
  5. 前記一対のアームを互いに離れる方向に変位させる力を、前記第2状態にある前記可動接点に伝達させる伝達部材を有することを特徴とする請求項又はに記載の電流遮断器。
  6. 前記固定接点および前記可動接点のそれぞれは、
    互いに向かい合う対向面に沿って配置された絶縁部と、
    前記絶縁部の外面に沿って形成された導電部と、を有しており、
    前記固定接点および前記可動接点の前記対向面において、前記導電部の一部が互いに接触していることを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の電流遮断器。
  7. 前記固定接点および前記可動接点の少なくとも一方は、
    前記対向面のうち、前記導電部が互いに接触する部分とは異なる領域において、絶縁層を有することを特徴とする請求項に記載の電流遮断器。
  8. 前記固定接点および前記可動接点の前記導電部は、前記対向面の中心において、互いに接触していることを特徴とする請求項又はに記載の電流遮断器。
  9. 前記絶縁部は、前記固定接点および前記可動接点の外形に沿った形状に形成されていることを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の電流遮断器。
  10. 充放電を行う蓄電装置と、
    前記蓄電装置と接続される負荷と、
    前記蓄電装置および前記負荷の間の電流経路に設けられた、請求項1からのいずれか1つに記載の電流遮断器と、
    を有することを特徴とする蓄電システム。
  11. 前記蓄電装置および前記負荷の接続および非接続を切り替えるリレーを有することを特徴とする請求項10に記載の蓄電システム。
  12. 前記蓄電装置は、ヒューズを有することを特徴とする請求項10又は11に記載の蓄電システム。
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