JP5644548B2 - 電動車両の制御装置 - Google Patents
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Description
この従来装置は、電動モータの制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、回転数制御の最終モータ出力トルクからトルク制御開始時の目標モータトルクに差が発生した場合、所定の変化率をつけてモータトルクを変化させる制御を行うようにしている。
前記電動モータは、走行用駆動源に設けられる。
前記モータ制御切り替え手段は、前記電動モータの制御を、制御目標を目標モータ回転数とする回転数制御と、制御目標を目標モータトルクとするトルク制御と、の間で切り替える。
前記遅れ処理手段は、前記電動モータの制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、回転数制御の最終モータ出力トルクとトルク制御開始時の目標モータトルクのモータトルク差分に対し、アクセル踏み込みによる加速側では、加速要求に適合する加速用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行ない、アクセル足離しによるコースト減速中のときには、前記加速用変化量制限値よりも小さい値に設定したコースト用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行なう。そして、少なくとも前記コースト用変化量制限値よりも大きい値に設定したバックアップ用変化量制限値を有し、前記コースト用変化量制限値が選択されているとき、所定時間を経過すると前記バックアップ用変化量制限値に切り替えてモータトルク変化の遅れ処理を行なう。
したがって、大きなモータトルク差分になることがある加速側では、アクセル踏み込み操作にあらわれるドライバーの加速要求に応え、モータトルク差分が急勾配のトルク変化により繋がれることで、回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスが向上する。
一方、電動モータの制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、アクセル足離しによるコースト減速中のときには、モータトルク差分に対し、加速用変化量制限値よりも小さいコースト用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理が行われる。
したがって、コースト減速中のときには、捩れ振動によるショック感度が高いアクセル足離し状況であることに応え、モータトルク差分が緩勾配のトルク変化によりゆっくり繋がれることで、モータ制御の切り替えに伴う捩れショックの発生が防止される。
この結果、電動モータを回転数制御からトルク制御に切り替える際、加速側で切り替えレスポンスの向上を達成しながら、コースト減速中の切り替えに伴う捩れショックの発生を防止することができる。
そして、コースト用変化量制限値が選択されているとき、所定時間を経過するとコースト用変化量制限値よりも大きい値に設定したバックアップ用変化量制限値に切り替えてモータトルク変化の遅れ処理が行われる。このため、コースト減速中の遅れ処理において、捩れショックの防止を確保しつつ、回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスを改善することができる。
図1は、実施例1の制御装置が適用されたハイブリッド車両(電動車両の一例)のパワートレインを示すパワートレイン構成図である。以下、図1に基づき、パワートレイン構成を説明する。
ここで、変速に際しては、そのときの変速に関与する2つのクラッチのうち、一方のクラッチを開放し、他方のクラッチを締結するクラッチ掛け替えにより行われる。このクラッチ掛け替え時の開放側クラッチを「変速時開放クラッチ」といい、締結側クラッチを「変速時締結クラッチ」という。
ここで、変速制御は、変速開始フェーズ→トルクフェーズ→イナーシャフェーズ→変速終了フェーズを経過して行われるが、イナーシャフェーズが開始されると自動変速機3の入力回転数と出力回転数に差が生じる。よって、このスリップ判定は、言い換えると、イナーシャフェーズ領域に入ったイナーシャフェーズ開始判定ということができる。
ここで、変速処理終了は、例えば、変速時開放クラッチが完全開放で、変速時締結クラッチの油圧が所定値以上となった時をいう。
つまり、変速制御処理を示す図9のステップS4にて回転数制御フラグ=1に書き換えられるとYESと判断され、後述するステップS25にて回転数制御フラグ=0に書き換えられるとNOと判断される。
ここで、回転数制御の目標値である目標MG回転数は、アップ変速の場合、現ギヤ段での変速機入力回転数から徐々に次ギヤ段での変速機入力回転数まで低下するように算出される。一方、ダウン変速の場合、現ギヤ段での変速機入力回転数から徐々に次ギヤ段での変速機入力回転数まで上昇するように算出される。
ここで、回転数制御終了条件成立とは、変速後の次ギヤ段でのギヤ比により決まる変速機入力回転数と変速機出力回転数の差が、ロックアップしていると判定できる回転差になったときをいう。言い換えると、変速機入力回転数が、変速後の次ギヤ段による変速機入力回転数に収束し、イナーシャフェーズ領域から抜け出したイナーシャフェーズ終了を判定していることになる。
この遅れ処理とは、回転数制御からトルク制御へ切り替える際、トルク制御での目標モータトルクと回転数制御終了時のモータトルクとの間には差分が残っているため、このトルク差分を緩やかな変化勾配にて繋ぐ処理である。
ここで、バックアップ用変化量制限値は、少なくともコースト用変化量制限値よりも大きな値で、加速用変化量制限値とコースト用変化量制限値の中間的な値に設定される。つまり、コースト用変化量制限値<バックアップ用変化量制限値<加速用変化量制限値という大小関係を持たせてそれぞれの値が設定される。
ここで、「下限値」は、クリープトルクが正トルクとなる車速で設定する。
まず、「比較例の課題」の説明を行う。続いて、実施例1のハイブリッド車両の制御装置における作用を、「変速制御時におけるモータ制御切り替え作用」、「モータ制御切り替え時のトルク変化遅れ処理作用」、「遅れ処理中にバックアップ用変化量制限値への切り替え作用」、「コースト用変化量制限値から加速用変化量制限値への切り替え作用」に分けて説明する。
モータ制御を切り替える際にトルク変化量を制限する変化量制限値を、アクセル踏み込み時のダウン変速後に生じる大きなモータトルク差分に対し、高応答速度による復帰レスポンスを確保する一つの大きな値により与えるものを比較例1とする。
この比較例1の場合、加速側に適合する変化量制限値ではあるが、コースト側には変化量制限値が大き過ぎてしまい、モータトルク差分を繋ぐトルク変化勾配が急になる。このため、コースト減速中のローギヤ段へのダウン変速後の回転数制御からトルク制御に切り替わる際、プロペラシャフト等のパワートレイン系の捩れショックが発生しやすい。
この比較例2の場合、コースト側に適合する変化量制限値ではあるが、加速側には変化量制限値が小さ過ぎてしまい、モータトルク差分を繋ぐトルク変化勾配が緩やかになる。このため、アクセル踏み込み時のダウン変速後に生じる大きなモータトルク差分に対し、高応答速度による復帰レスポンスを確保することができず、ドライバーの加速要求に応えることができない。
この比較例3の場合、回転数制御からトルク制御に切り替える際、変化量制限値が一つの中間値により与えられ、モータトルク差分を繋ぐトルク変化勾配が比較例1よりも緩やかで比較例2よりも急になる。このため、加速側においては、大きなモータトルク差分に対して、比較例2よりも応答速度を速くすることができるものの、大きなモータトルク差分の発生に対しドライバーが要求する復帰レスポンスを確保するまでには至らない。一方、コースト側においては、比較例1よりもトルク変化勾配を緩やかになるものの、ショック感度が高いコースト状態で捩れショックを防止するまでには至らない。
上記のように、本技術は、モータ制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、モータトルク差分を、如何に繋ぐかに係るものである。以下、前提となる変速制御時におけるモータ制御切り替え作用を説明する。
上記比較例1,2,3の課題を解決するには、加速側で復帰レスポンスを確保しながら、コースト減速中における捩れショックの防止を達成する工夫が必要である。以下、これを反映するモータ制御切り替え時のトルク変化遅れ処理作用を説明する。
回転数制御からトルク制御へ切り替えられた際、アクセル踏み込みによる加速側であるときは、図11のフローチャートにおいて、ステップS291→ステップS295→ステップS296→リターンへと進む流れが繰り返される。このとき、ステップS295では、加速用変化量制限値が選択され、ステップS296では、加速用タイマー時間が選択される。
そして、図10のステップS29からステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS34→ステップS35→リターンへと進む流れが繰り返される。つまり、遅れ処理の開始に合わせて開始されたタイマー時間が、選択された加速用タイマー時間を超えるまでは、サブルーチンにより選択された加速用変化量制限値により、モータトルク差分に対しモータトルク変化の遅れ処理が行われる。
したがって、大きなモータトルク差分になることがある加速側では、アクセル踏み込み操作にあらわれるドライバーの加速要求に応え、モータトルク差分が急勾配のトルク変化により繋がれることで、回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスが向上する。
図12において、時刻t1はアクセル踏み込み開始時を示す。時刻t2はアクセル踏み込み終了時と3速から2速へのダウン変速要求時を示す。時刻t3はトルク制御から回転数制御への切り替え時を示す。時刻t4は回転数制御からトルク制御への切り替え時を示す。時刻t5は加速用タイマー時間Taの終了時を示す。時刻t6は加速側遅れ処理時間Tbの終了時を示す。時刻t7は比較例2での遅れ処理時間Tcの終了時を示す。
一方、回転数制御からトルク制御へ切り替えられた際、アクセル足離しによるコースト減速中であるときは、図11のフローチャートにおいて、ステップS291→ステップS292→ステップS293→ステップS294→リターンへと進む流れが繰り返される。このとき、ステップS293では、コースト用変化量制限値が選択され、ステップS294では、コースト用タイマー時間が選択される。
そして、図10のステップS29からステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS34→ステップS35→リターンへと進む流れが繰り返される。つまり、遅れ処理の開始に合わせて開始されたタイマー時間が、選択されたコースト用タイマー時間を超えるまでは、サブルーチンにより選択された加速用変化量制限値よりも小さいコースト用変化量制限値により、モータトルク差分に対しモータトルク変化の遅れ処理が行われる。
したがって、コースト減速中のときには、捩れ振動によるショック感度が高いアクセル足離し状況であることに応え、モータトルク差分が緩勾配のトルク変化によりゆっくり繋がれることで、モータ制御の切り替えに伴う捩れショックの発生が防止される。
図13において、時刻t1はアクセル足離し開始時を示す。時刻t2はアクセル足離し終了時を示す。時刻t3は3速から2速へのダウン変速要求時を示す。時刻t4はトルク制御から回転数制御への切り替え時を示す。時刻t5は回転数制御からトルク制御への切り替え時を示す。時刻t6は比較例3での遅れ処理の終了時を示す。時刻t7はコースト用タイマー時間Tdの終了時を示す。時刻t8はコースト減速中遅れ処理時間Teの終了時を示す。時刻t9はバックアップ処理を行わない時のコースト減速中遅れ処理時間Tfの終了時を示す。
この構成により、コースト減速中は、捩れ振動によるショックの感度が高く、回転数制御からトルク制御に切り替わる際のトルク差分をかなりゆっくりと繋ぐ必要があるが、この要求に応える。一方、加速側は、大きい変化量制限値で遅れ処理を行なうので、レスポンス等の課題も解決される。
したがって、モータジェネレータ2を回転数制御からトルク制御に切り替える際、加速側で切り替えレスポンスの向上を達成しながら、コースト減速中の切り替えに伴う捩れショックの発生が防止される。
上記のように、遅れ処理を行うに際し、大きくかけ離れた値による加速用変化量制限値とコースト用変化量制限値を用意した。このため、処理終了までそれぞれの変化量制限値だけを選択した場合に生じる新たな課題への対策が必要である。以下、これを反映する遅れ処理中にバックアップ用変化量制限値への切り替え作用を、「加速側であるとき」と「コースト減速中であるとき」に分けて説明する。
加速側での遅れ処理中にタイマー時間が加速用タイマー時間Taを超えると、図10のフローチャートにおいて、ステップS29からステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS33→ステップS35→リターンへと進む流れが繰り返される。つまり、加速側での遅れ処理開始からの経過時間が加速用タイマー時間Taを超えると、加速用変化量制限値の選択からバックアップ用変化量制限値の選択へと切り替えられ、残ったモータトルク差に対しモータトルク変化の遅れ処理が行われる。
コースト減速中での遅れ処理中にタイマー時間がコースト用タイマー時間を超えると、図10のフローチャートにおいて、ステップS29からステップS30→ステップS31→ステップS32→ステップS33→ステップS35→リターンへと進む流れが繰り返される。つまり、変化量制限値が、コースト用変化量制限値の選択からバックアップ用変化量制限値の選択へと切り替えられ、残ったモータトルク差に対しモータトルク変化の遅れ処理が行われる。
この構成により、ショックに対して敏感なコースト減速中は、長い時間傾きをゆっくりにし、所定時間を過ぎたら傾きを急にしてトルク制御での目標モータトルクに向かう。
したがって、コースト減速中の遅れ処理において、捩れショックの防止を確保しつつ、回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスが改善される。
この構成により、遅れ処理の途中において、加速側とコースト減速中とで異ならせた経過時間により、バックアップ用変化量制限値へ切り替え選択される。
したがって、1つのバックアップ用変化量制限値を用いながらも、加速側での飛び出し感の防止と、コースト減速中における切り替えレスポンスの改善と、が両立される。
上記コースト減速中の遅れ処理は所定時間を要するため、処理途中において、アクセル踏み込みが行われたり、車速の急低下があったりした場合には、これらの状況変化に対応する工夫が必要である。以下、これを反映するコースト用変化量制限値から加速用変化量制限値への切り替え作用を説明する。
したがって、コースト減速中の遅れ処理の途中にてアクセル踏み込みが行われると、コースト用変化量制限値から加速用変化量制限値へと変速量制限値が切り替えられる。
すなわち、車両の急減速により変速処理が遅れ、コーストダウン変速がクリープ領域に突入した場合、コースト用変化量制限値によりトルク勾配が緩い状態を続けると、クリープトルクが出ないため、車両停止時のショックが悪化する。
これに対し、車速が下限値未満になり、クリープ領域まで低下したら、加速用変化量制限値に切り替えることで、クリープトルクを出すことが可能になる。
この構成により、コースト用変化量制限値が選択されている遅れ処理途中でドライバーによる再踏み込み操作が行われると、加速用変化量制限値に切り替えられる。
したがって、コースト用変化量制限値による遅れ処理途中でアクセル再踏み込み操作が行われたとき、ドライバーの加速要求に応えて回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスが確保される。
この構成により、コーストダウン変速の変速処理が遅れ、車両の急減速により車速がクリープ領域まで低下したとき、コースト用変化量制限値から加速用変化量制限値に切り替えることで、クリープトルクを出すことが可能になる。
したがって、コースト用変化量制限値による遅れ処理途中で車両の急減速により車速がクリープ領域まで低下したとき、車両停止時のショックが低減される。
実施例1のハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記電動モータ(モータジェネレータ2)の制御を、制御目標を目標モータ回転数とする回転数制御と、制御目標を目標モータトルクとするトルク制御と、の間で切り替えるモータ制御切り替え手段(図9)と、
前記電動モータ(モータジェネレータ2)の制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、回転数制御の最終モータ出力トルクとトルク制御開始時の目標モータトルクのモータトルク差分に対し、アクセル踏み込みによる加速側では、加速要求に適合する加速用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行ない、アクセル足離しによるコースト減速中のときには、前記加速用変化量制限値よりも小さい値に設定したコースト用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行なう遅れ処理手段(図10,図11)と、
を備える。
このため、電動モータ(モータジェネレータ2)を回転数制御からトルク制御に切り替える際、加速側で切り替えレスポンスの向上を達成しながら、コースト減速中の切り替えに伴う捩れショックの発生を防止することができるができる。
このため、(1)の効果に加え、コースト減速中の遅れ処理において、捩れショックの防止を確保しつつ、回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスを改善することができる。
このため、上記(2)の効果に加え、1つのバックアップ用変化量制限値を用いながらも、加速側での飛び出し感の防止と、コースト減速中における切り替えレスポンスの改善と、の両立を図ることができる。
このため、上記(1)〜(3)の効果に加え、コースト用変化量制限値による遅れ処理途中でアクセル再踏み込み操作が行われたとき、ドライバーの加速要求に応えて回転数制御からトルク制御への切り替えレスポンスを確保することができる。
このため、上記(1)〜(4)の効果に加え、コースト用変化量制限値による遅れ処理途中で車両の急減速により車速がクリープ領域まで低下したとき、車両停止時のショックを低減することができる。
2 モータジェネレータ(電動モータ)
3 自動変速機
4 第1クラッチ
5 第2クラッチ
6 ディファレンシャルギア
7 タイヤ(駆動輪)
8 インバータ
9 バッテリ
10 エンジン回転センサ
11 MG回転センサ
12 AT入力回転センサ
13 AT出力回転センサ
14,15 ソレノイドバルブ
16 SOCセンサ
17 アクセル開度センサ
20 統合コントローラ
21 エンジンコントローラ
22 モータコントローラ
23 ブレーキ油圧センサ
Claims (4)
- 走行用駆動源に設けられる電動モータと、
前記電動モータの制御を、制御目標を目標モータ回転数とする回転数制御と、制御目標を目標モータトルクとするトルク制御と、の間で切り替えるモータ制御切り替え手段と、
前記電動モータの制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、回転数制御の最終モータ出力トルクとトルク制御開始時の目標モータトルクのモータトルク差分に対し、アクセル踏み込みによる加速側では、加速要求に適合する加速用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行ない、アクセル足離しによるコースト減速中のときには、前記加速用変化量制限値よりも小さい値に設定したコースト用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行なう遅れ処理手段と、を備え、
前記遅れ処理手段は、少なくとも前記コースト用変化量制限値よりも大きい値に設定したバックアップ用変化量制限値を有し、前記コースト用変化量制限値が選択されているとき、所定時間を経過すると前記バックアップ用変化量制限値に切り替えてモータトルク変化の遅れ処理を行なう
ことを特徴とする電動車両の制御装置。 - 請求項1に記載された電動車両の制御装置において、
前記遅れ処理手段は、前記バックアップ用変化量制限値を、前記加速用変化量制限値と前記コースト用変化量制限値の中間的な値に設定し、前記加速用変化量制限値が選択されているとき、第1設定時間を経過すると前記バックアップ用変化量制限値に切り替えてモータトルク変化の遅れ処理を行ない、前記コースト用変化量制限値が選択されているとき、第1設定時間より長い第2設定時間を経過すると前記バックアップ用変化量制限値に切り替えてモータトルク変化の遅れ処理を行なう
ことを特徴とする電動車両の制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された電動車両の制御装置において、
前記遅れ処理手段は、前記コースト用変化量制限値が選択されているとき、アクセル踏み込み操作が行われると、前記加速用変化量制限値の選択に切り替える
ことを特徴とする電動車両の制御装置。 - 走行用駆動源に設けられる電動モータと、
前記電動モータの制御を、制御目標を目標モータ回転数とする回転数制御と、制御目標を目標モータトルクとするトルク制御と、の間で切り替えるモータ制御切り替え手段と、
前記電動モータの制御を回転数制御からトルク制御に切り替える際、回転数制御の最終モータ出力トルクとトルク制御開始時の目標モータトルクのモータトルク差分に対し、アクセル踏み込みによる加速側では、加速要求に適合する加速用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行ない、アクセル足離しによるコースト減速中のときには、前記加速用変化量制限値よりも小さい値に設定したコースト用変化量制限値によりモータトルク変化の遅れ処理を行なう遅れ処理手段と、を備え、
前記遅れ処理手段は、前記コースト用変化量制限値が選択されているとき、車速が所定車速未満になると、前記加速用変化量制限値の選択に切り替える
ことを特徴とする電動車両の制御装置。
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