JP5643883B2 - 貯蔵倉庫 - Google Patents

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Description

この発明は貯蔵倉庫に関し、特に、爆発危険性を有する火薬類等を貯蔵するための貯蔵倉庫に関するものである。
従来の火薬類等を貯蔵するための貯蔵倉庫は、コンクリート製の構造体で構成されているのが一般的である。
又、特許文献1に示すように、一対の不透水性のシートの間に複数の密封式のチューブ群を配列して連続構造体を形成し、この連続構造体に発泡ウレタン等を充填して所定の形状に立ち上がらせて貯蔵倉庫を構築する方法が提案されている。これによって、施工が容易となり、トンネル内で大きな容積の倉庫を確保できるとされている。
特公平6−23518号公報
上記のような従来のコンクリート製の構造体の貯蔵倉庫では、火薬類が爆発したとき、構造体の破片が飛散したり、爆風圧が拡散する虞がある。
又、特許文献1の貯蔵倉庫では、コンクリート片の飛散等は無いものの構造が複雑であり、施工性、汎用性が高いとは言えない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で爆発時における爆発片の飛散や爆風圧の拡散が阻止される貯蔵倉庫を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、火薬類を貯蔵するための貯蔵倉庫であって、地中に設置され、火薬類を貯蔵するための倉庫本体と、倉庫本体の外面であって、少なくとも倉庫本体の最下部より上の面を覆うシート体と、シート体を地中で固定する固定手段と、倉庫本体の上方で、且つ、地中であってシート体から離れた位置に設置されたシート状の排水材とを備えたものである。
このように構成すると、倉庫本体が爆発した時、爆発片や爆風はシート体に包囲されると共に、爆発時のシート体の浮き上がりが地表下の土によって阻止される。又、雨等によって地中に染み込んだ水が排水材を介して移動する。
請求項2記載の発明は、火薬類を貯蔵するための貯蔵倉庫であって、地中に設置され、火薬類を貯蔵するための倉庫本体と、倉庫本体の外面であって、少なくとも倉庫本体の最下部より上の面を覆う土層と、土層の外面を覆うシート体と、シート体を地中で固定する固定手段と、倉庫本体の上方で、且つ、地中であってシート体から離れた位置に設置されたシート状の排水材とを備えたものである。
このように構成すると、倉庫本体が爆発した時、爆発片や爆風は土層を介してシート体に包囲されると共に、爆発時のシート体の浮き上がりが地表下の土によって阻止される。又、雨等によって地中に染み込んだ水が排水材を介して移動する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、倉庫本体が爆発した時、爆発片や爆風はシート体に包囲されるため、爆発片の飛散や爆風圧の拡散が阻止される。又、爆発時のシート体の浮き上がりが地表下の土によって阻止されるため、シート体の機能が確実に発揮され、信頼性が向上する。又、雨等によって地中に染み込んだ水が排水材を介して移動するため、倉庫本体上方の地盤の強度が保持され、地面の崩壊が防止される。
請求項2記載の発明は、倉庫本体が爆発した時、爆発片や爆風は土層を介してシート体に包囲されるため、爆発片の飛散や爆風圧の拡散が阻止されると共に、シート体への衝撃が緩和される。その結果、シート体の強度を低く設定することが可能となる。又、爆発時のシート体の浮き上がりが地表下の土によって阻止されるため、シート体の機能が確実に発揮され、信頼性が向上する。又、雨等によって地中に染み込んだ水が排水材を介して移動するため、倉庫本体上方の地盤の強度が保持され、地面の崩壊が防止される。
この発明の第1の実施の形態による貯蔵倉庫の外観形状を示す平面図である。 図1で示したII−IIラインの断面図である。 この発明の第2の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。 図3に示すA部の拡大図である。 この発明の第3の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。 この発明の第4の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第3の実施の形態による図5に対応した図である。 図6に示すB部の拡大図である。 この発明の第5の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第4の実施の形態による図6に対応した図である。 この発明の第6の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。 図9に示すC部の拡大図である。 この発明の第7の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第4の実施の形態による図6に対応した図である。 図11に示すD部の拡大図である。 この発明の第8の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第7の実施の形態による図11に対応した図である。 この発明の第9の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。 この発明の第10の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第9の実施の形態による図14に対応した図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態による貯蔵倉庫の外観形状を示す平面図であり、図2は図1で示したII−IIラインの断面図である。
これらの図を参照して、貯蔵倉庫11の中心となる、火薬類等が貯蔵されている倉庫本体14は、地面16の上に設置されている。倉庫本体14は、その材質は限定しないが、以下に述べるようなその外面に設置する構造体等を保持できるような強度を有する構造であれば良い。
倉庫本体14の外面であって地面16より上の面がシート体13で覆われており、その外面が土層20によって覆われている。シート体13は総ゴム製の遮水シートが用いられており、その地面側の端部となる平坦部19a、19bの各々は、固定手段の一例となるアンカーボルト等の複数の固定部材17a、17bによって長手方向(図1において上下方向)に連続的に地面16に固定されている。平坦部19a、19bの幅や強度は、爆風圧の大きさによって設定すれば良い。
又、倉庫本体14の上方側であって、土層20内に、不織布よりなるシート状の第1排水材31が水平に設置されている。土層20内に第1排水材31を設置することで、雨等によって土層20内に染み込んだ水が第1排水材を介して移動する。従って、土層20内の水分量が低減するため、土層20の強度が保持される。即ち、土層20の崩壊が防止される。
更に、第1排水材31の外面の水平面に加わる土層20の一部に対する静止摩擦力は、シート体13の外面の水平面に加わる土層20の一部に対する静止摩擦力より大きくなるように設定されている。このように設定されることによって、第1排水材31上の土層20の一部は、シート体13上の土層20の一部より崩れ難くなる。従って、第1排水材31を土層20内に設置することによって不用意に土層20が崩れる虞が無い。
尚、倉庫本体14の長手方向の両端部は、図2の断面図と同様にシート体13及び土層20で覆うように構成しても良いが、扉構造を組み込んだ他の構造体によって塞ぐようにしても良い。いずれにしても、図2における倉庫本体14の側面方向及び上面方向はシート体13及び土層20でその全面が覆われることになる。
次に、この貯蔵倉庫11における安全性について説明する。
倉庫本体14に収納されている火薬類がなんらかの原因で爆発すると、周囲にその破片が飛散したり爆風が拡散する。しかし、倉庫本体14の地面16より上の周囲はシート体13で覆われているため、破片や爆風はシート体13に包囲される。シート体13は倉庫本体14の外面を覆うと共に、その平坦部19a、19bが地面16に固定されているため、シート体13は爆風等によって捲りあがることが無い。その結果、シート体13が破損しない状態では、倉庫本体14を包囲したシート体13に伝達された爆風等は外部に拡散されることが無いため、周囲の安全性が向上する。尚、地面16の方向に拡散した爆風は地面16に吸収され、地面16より上の周囲に影響を与えることは無い。
又、シート体13の外面が土層20によって覆われているため、倉庫本体14の爆発によって伝達された爆風等によるシート体13の浮き上がりが、土層20によって確実に防止されることになる。従って、シート体13の機能が確実に発揮され、貯蔵倉庫11の信頼性が向上する。尚、土層20の土の種類や施工厚さは、倉庫本体14内に貯蔵される火薬類の爆発力によるシート体13への影響に応じて決定すれば良い。
尚、シート体13は遮水性を有しているため、シート体13の内方側に雨水等が浸透することは無い。従って、倉庫本体14内の火薬類の湿潤を防ぐ効果が期待できる。又、爆発時における小片物の飛散が阻止されるのでより安全性が向上する。
図3はこの発明の第2の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図であり、図4は図3に示すA部の拡大図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第1の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、第1排水材31の形状が大きく異なっている。即ち、第1排水材31は、端部35a、35b側(図3における左右側)が下方に傾斜すると共に、端部35a、35bが土層20の下方の外方端部付近に位置するように形成されている。又、第1排水材31の内面に接するように、シート状の総ゴム製の遮水材33が設置されている。尚、遮水材33の材質は、例えば樹脂製や金属製等、遮水性を有するものであれば良い。
第1排水材31の端部35a、35b側が下方に傾斜しているため、雨等によって浸透した土層20内の水が第1排水材31の傾斜に沿って移動する。従って、土層20内の水が移動し易くなり、土層20内の排水性が向上する。
又、第1排水材31の端部35a、35bが土層20の下方の外方端部付近に位置しているため、土層20内の水は第1排水材31を介して土層20の下方の外方端部付近まで誘導される。従って、土層20内の水を速やかに土層20の外部に排出することが可能となる。
更に、第1排水材31の内面に接するように遮水材33が設置されているため、土層20内において遮水材33より内方側への水の浸入が阻止される。従って、遮水材より内方側の土層20の部分が保有する水分量は常に一定となるので、この部分の強度が安定する。
図5はこの発明の第3の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第1の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、シート体13及び第1排水材31の形状が大きく異なっている。即ち、シート体13の平坦部19a、19bは、その端部が土層20の下方の外方端部付近に位置するように形成されている。そして、第1排水材31は、シート体13の外面に接するように設置されている。従って、第1排水材31の端部35a、35bが土層20の下方の外方端部付近に位置することになるため、第2の実施の形態と同様に、土層20内の水を速やかに土層20の外部に排出することが可能となる。
又、排水材31はシート体13の外面に接するように設置されているため、第1排水材31の設置位置が安定する。従って、貯蔵倉庫11の施工時における第1排水材31の設置作業が効率的となる。
図6はこの発明の第4の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第3の実施の形態による図5に対応した図である。
図を参照して、貯蔵倉庫11の中心となる、火薬類等が貯蔵されている倉庫本体14は、地面16の上に設置されている。そして、倉庫本体14の外面であって地面16より上の面が第1土層21で覆われており、その外面がシート体13によって覆われている。そして、シート体13の外面に接するようにシート状の排水材31が設置されている。更に、シート体13の外面は第2土層27で覆われている。
尚、後述する排水材31の構造以外については、貯蔵倉庫を構成する各構造体、即ち、倉庫本体14、シート体13及び各土層の材質や強度は、第3の実施の形態と同様である。従って、この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、第3の実施の形態の貯蔵倉庫と同様の効果を発揮する。
又、この実施の形態による貯蔵倉庫11においては、倉庫本体14の地面16より上の周囲は第1土層21で覆われているため、上述した爆発時においては、破片や爆風は第1土層21で吸収されながらシート体13に伝達する。従って、シート体13への衝撃が緩和される。その結果、シート体13の強度を低く設定することが可能となる。
ここで、この実施の形態による排水材31の構造について説明する。
図7は図6に示すB部の拡大図である。
図を参照して、排水材31は、シート体13の外面上に配置されたシート状のポリプロピレンよりなる第1不織布41と、ポリエチレンよりなるメッシュ状体45と、メッシュ状体45の外面上に配置されたシート状のポリプロピレンよりなる第2不織布とから構成されている。
このような構造の排水材については、例えば特開平10−328635に記載されている。メッシュ状体45には、複数の突起及び帯状の通水溝が形成されているため、第1不織布41と第2不織布42との間に連続した空隙を有している。従って、空隙及び通水溝を介して土層内に浸透した水を速やかに排出できる。
図8はこの発明の第5の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第4の実施の形態による図6に対応した図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第4の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、第1排水材31の上方側であって、第2土層27内の両外方端部側に各々が設置された不織布よりなるシート状の第2排水材51a、51bを更に備えている。従って、雨等によって浸透した第2土層27内に含まれる水が、第1排水材31に加えて第2排水材51a、51bを介しても移動する。即ち、第1排水材31及び第2排水材51a、51bによって排水するので、第2土層27内の排水性が更に向上する。
図9はこの発明の第6の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図であり、図10は図9に示すC部の拡大図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第1の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、まず、排水材を備えていない点が大きく異なる。更に、シート体13の形状が大きく異なっており、この形状の詳細及び効果について以下に説明する。
ここで、図10を参照して、シート体13の外面には複数の突起部23が形成されている。即ち、シート体13の外面の凹凸の度合いが、その内面より大きくなるように形成されている。従って、シート体13の外面の摩擦係数が、その内面の摩擦係数より大きい。シート体13はこのように形成されているため、土層20とシート体13との摩擦抵抗が大きくなって滑り難くなる。従って、土層20の崩壊が防止される。
図11はこの発明の第7の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第4の実施の形態による図6に対応した図であり、図12は図11に示すD部の拡大図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第4の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、まず、排水材をシート体13とは別に備えていない点が大きく異なる。更に、シート体13の構造が大きく異なっており、この構造の詳細及び効果について以下に説明する。
ここで、図12を参照して、シート体13は、ベースシート60と、ベースシート60の外面に接するように配置された不織布よりなる排水性能を有する排水シート61とから構成されている。
排水シート61の外面の摩擦係数は、ベースシート60の内面の摩擦係数より大きくなるように設定されている。そのため、第2土層27とシート体13との摩擦抵抗が大きくなって滑り難くなる。従って、土層20の崩壊が防止される。
又、シート体13はその外面側に排水シート61を備えているため、雨等によって浸透した第2土層27中の水がシート体13の排水シート61に沿って移動する。従って、土層20内の水分量が低減するため、土層20の強度が保持され、土層20の崩壊の防止効果が更に向上する。
図13はこの発明の第8の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第7の実施の形態による図11に対応した図である。
これらの図を参照して、基本的な構成は第7の実施の形態の貯蔵倉庫と同一であるので、ここではその相違点について主に説明する。
この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、第2土層27内の両外方端部において上下方向に一定間隔で各々が水平に設置された、例えばジオグリッド又はエキスパンドメタルよりなるシート状の土層用補強材37a〜37d及び補強材38a〜38dを更に備えている。補強材37a〜37d及び補強材38a〜38dによって、特に崩壊し易い第2土層27の法面部分の強度が高くなるため、シート体13による排水効果と共に第2土層27の崩壊の高い防止効果が得られる。
図14はこの発明の第9の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。
図を参照して、貯蔵倉庫11は、貯蔵倉庫11の中心となる、火薬類等が貯蔵されている倉庫本体14は、地面16の地中内に設置されている。
倉庫本体14の外面であって、倉庫本体14の最下部より上の面がシート体13で覆われており、その外面が地表下の土によって覆われている。シート体13は、その下方の端部となる平坦部19a、19bの各々は、固定手段の一例となるアンカーボルト等の複数の固定部材17a、17bによって長手方向に連続的に地中に固定されている。
又、倉庫本体14の上方側であって、地中内に、不織布よりなるシート状の排水材31が水平に設置されている。地中内に排水材31を設置することで、雨等によって地中に染み込んだ水が排水材を介して移動する。従って、倉庫本体上方の地盤の部分の水分量が低減するため、この部分の強度が保持される。即ち、地面16の崩壊が防止される。
又、シート体13の外面が地表下の土によって覆われているため、倉庫本体14の爆発によって伝達された爆風等によるシート体13の浮き上がりが、地表下の土によって確実に防止されることになる。従って、シート体13の機能が確実に発揮され、貯蔵倉庫11の信頼性が向上する。
尚、この実施の形態による貯蔵倉庫11の各構造体の材質、寸法及び強度の条件は、地中という点を除いて第1の実施の形態と同様である。従って、第1の実施の形態と少なくとも同等の効果を有する貯蔵倉庫11となる。
図15はこの発明の第10の実施の形態による貯蔵倉庫の概略断面図であって、第9の実施の形態による図14に対応した図である。
図を参照して、貯蔵倉庫11の中心となる、火薬類等が貯蔵されている倉庫本体14は、地面16の地中内に設置されている。そして、倉庫本体14の外面であって、倉庫本体14の最下部より上の面が土層20で覆われており、その外面がシート体13によって覆われている。又、倉庫本体14の上方側であって、地中内に、シート状の排水材31が設置されている。
この実施の形態による貯蔵倉庫11では、倉庫本体14の最下部より上の周囲は土層20で覆われているため、上述した爆発時においては、破片や爆風は土層20で吸収されながらシート体13に伝達する。従って、シート体13への衝撃が緩和される。その結果、シート体13の強度を低く設定することが可能となる。
尚、この実施の形態による貯蔵倉庫11を構成する各構造体、即ち、倉庫本体14及びシート体13の材質や強度は、上述したシート体13の強度の設定を除いて第9の実施の形態と同様である。従って、この実施の形態による貯蔵倉庫11にあっては、第9の実施の形態の貯蔵倉庫と少なくとも同等の効果を発揮する。
尚、上記の第1の実施の形態では、第1排水材は水平に設置されているが、第1排水材は土層内に設置されていれば、どのような設置態様であっても良い。
又、上記の第5の実施の形態では、第2土層の両外方端部付近に第2排水材が設置されているが、第1排水材の上方側であって、第2土層内に設置されていれば、例えば第2土層の中央部に設置されていても良い。
更に、上記の第8の実施の形態では、第2土層の法面部分に補強材が設けられているが、補強材は他の第1〜第7の実施の形態の各土層の法面部分にも同様に適用することができる。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、第1排水材の両端部が土層の下方の外方端部付近に設置されているが、第1排水材の端部の少なくとも一部が土層の下方の外方端部付近に設置されていれば、他の設置態様であっても良い。
更に、上記の第4及び第5の実施の形態では、第1排水材の両端部が第2土層の下方の外方端部付近に設置されているが、第1排水材の端部の少なくとも一部が第2土層の下方の外方端部付近に設置されていれば、他の設置態様であっても良い。
更に、上記の第6及び第7の実施の形態では、シート体が特定の構造を有しているが、各々が有するシート体の構造は、互いのシート体に同様に適用できる。又、シート体の外面の摩擦係数がその内面の摩擦係数より大きいものであれば、他の構造であっても良い。
更に、上記の第9及び第10の実施の形態では、第1排水材は水平に設置されているが、第1排水材は倉庫本体の上方の地中に設置されていれば、どのような設置態様であっても良い。
更に、上記の第9及び第10の実施の形態では、シート体は倉庫本体の外面の最下部より上の面のみを覆うように形成されているが、倉庫本体の下面の一部をシート体の端部で覆うように形成しても良い。
更に、上記の第2〜第5の実施の形態では、第1排水材の両端部側が下方に傾斜しているが、第1排水材の端部側の少なくとも一部が下方に傾斜していれば、他の設置態様であっても良い。
更に、上記の第1〜第5の形態では、第1排水材の外面に加わる特定の静止摩擦力は、シート体の外面に加わる特定の静止摩擦力より大きくなるように形成されているが、各々の静止摩擦力の大きさが逆転するように形成されていても良い。
更に、上記の第1〜第6の実施の形態では、シート体は1枚で使用しているが、状況に応じて複数枚を重ねて使用しても良い。
更に、上記の第1〜第8の実施の形態では、シート体は倉庫本体の外面の地面より上の面のみを覆うように形成されているが、倉庫本体の下面の一部をシート体の端部で覆うように形成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、シート体は総ゴム製の遮水シートを用いているが、ゴム材料に繊維、金網等からなる補強材を内部に埋設又は表面に被覆したシート材や合成樹脂性のシート材等を用いても良い。又、爆発片の飛散のみを防止するものであれば、爆発片を通過させない程度の網目を有する織布や爆発片を通過させない程度の貫通孔を有するゴム製シート、樹脂製シート及び金属製シートなどをシート体として用いることも可能である。
更に、上記の各実施の形態では、基本的に倉庫本体の全面をシート体で覆っているが、一部を開放することにより爆風等の拡散方向を制御するように使用しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、シート体の設置形態については触れていないが、設置時にできるだけ角部等が現れないように設置すれば、シート体の破断を防止する意味で好ましい。
11…貯蔵倉庫
13…シート体
14…倉庫本体
16…地面
17…固定部材
20…土層
21…第1土層
27…第2土層
31、51…排水材
33…遮水材
35…端部
60…ベースシート
61…排水シート
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

  1. 火薬類を貯蔵するための貯蔵倉庫であって、
    地中に設置され、火薬類を貯蔵するための倉庫本体と、
    前記倉庫本体の外面であって、少なくとも前記倉庫本体の最下部より上の面を覆うシート体と、
    前記シート体を前記地中で固定する固定手段と、
    前記倉庫本体の上方で、且つ、前記地中であって前記シート体から離れた位置に設置されたシート状の排水材とを備えた、貯蔵倉庫。
  2. 火薬類を貯蔵するための貯蔵倉庫であって、
    地中に設置され、火薬類を貯蔵するための倉庫本体と、
    前記倉庫本体の外面であって、少なくとも前記倉庫本体の最下部より上の面を覆う土層と、
    前記土層の外面を覆うシート体と、
    前記シート体を前記地中で固定する固定手段と、
    前記倉庫本体の上方で、且つ、前記地中であって前記シート体から離れた位置に設置されたシート状の排水材とを備えた、貯蔵倉庫。
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