JP5643581B2 - 水素化金属を含む水を用いた植物の栽培方法 - Google Patents
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Description
図7Aは、実験開始時のカーネーションの状態を示す写真であり、図7Bは、実験開始後21日目にカーネーションが開花した状態を示す写真である。実験では、水道水に異なる数のセラミックボールを入れ、200mlの栽培水を用意した。図7Aの「1」は水道水のみの栽培、「2」はセラミックボールを1個入れたもの、「3」はセラミックボールを5個入れたもの、「4」はセラミックボールを10個入れたものである。切り花として、カーネーションを用い、カーネーションの切り口が栽培水に浸されるように容器内に収容した。実験開始時には、図7Aに示すようにカーネーションには、小さな蕾がついている。そして、実験開始後、水道水のみで栽培をしたカーネーションは枯れ始めた。他方、セラミックボールを入れた水道水で栽培したカーネーションでは、実験開始後21日目に、図7Bに示すように、蕾が大きく成長し、開花したことが観察された。特に、セラミックボールの数が多いものほど、蕾が生長した。
図10は、切り花の開花がコントロールされた状態を示す写真である。実験では、セラミックボールの数が異なる栽培水を用い、切り花には芍薬を用いた。図10の「1」は水道水のみの栽培、「2」はセラミックボールを2個入れたもの、「3」はセラミックボールを10個入れたもの、「4」はセラミックボールを5個入れたもの、「5」はセラミックボールを15個入れたものである。「3」、「4」、「5」の切り花には、一定量を超えるセラミックボールを含む栽培水が与えられ、「2」の切り花には、一定量のセラミックボールが与えられる。「2」の切り花は、蕾のままであり開花しないが、他の切り花は、すべて開花することが観察された。つまり、栽培水の中のマイナス水素イオンの量をコントロールすることで、開花をコントロールすることが可能になる。
図11は、切り花の枯死がコントロールされた状態を示す写真であり、実験開始時、実験開始2日目(「6」の状態の拡大)、実験開始7日目を示している。実験では、200mlの水道水に異なる数のセラミックボールを入れた栽培水を用意し比較検討をした。「1」は0.1gのセラミックボールを入れたもの、「2」は0.15gのセラミックボールを入れたもの、「3」は0.2gのセラミックボールを入れたもの、「4」は0.25gのセラミックボールを入れたもの、「5」は0.3gのセラミックボールを入れたもの、「6」は0.35gのセラミックボールを入れたものである。「6」の切り花は、実験開始後2日目に花の根本から枯れ始まり、7日目に枯死したことが観察された。他の条件の栽培水を与えた切り花は、開花した状態を維持している。
図12ないし図14は、切り花の延命効果を説明する写真である。実験では、異なる数のセラミックボールを入れた栽培水を用意した。「1」は水道水のみ、「2」は0.2gのセラミックボールを入れたもの、「3」は0.4gのセラミックボールを入れたもの、「4」は0.6gのセラミックボールを入れたもの、「5」は0.8gのセラミックボールを入れたものである。切り花は、60分間、栽培水に浸された後、図12Bに示すように、水道水のみの容器に移された。図13は、実験開始から9ヶ月目の切り花の写真である。カルスと根が発生し(葉はそのまま)、実験開始のときとほぼ同じ状態を維持しているものがある一方、切り口も葉も実験開始時と同じ状態を維持しているものもあることがわかる。このように、9ヶ月を過ぎても、切り花が延命されていることが確認された。図14は、9ヶ月を経過したときの栽培水の写真であるが、栽培水は濁らないし、腐らないことが観察された。
図15の左側は、セラミックボールを入れた栽培水で処理した実験開始時のピンポンギクの切り花の様子を示す写真、図15の右側は、実験開始後55日目のピンポンギクの切り花の様子を示す写真である。同図に示すように、実験開始時には側芽は発生していないが、実験開始5日後から側芽が出始め、図15Bに示すように、55日後には30個の花芽がついた。図16は、花芽を拡大したものである。
図17Aは、実験開始時の染色されたスイートピーの切り花の様子を示す写真、図17Bは、実験開始から24時間後のスイートピーの様子を示す写真である。実験開始時、水道水のみの栽培水と、水道水に10個のセラミックボールを入れた栽培水を用いて比較した。栽培水に、スイートピーが吸い上げた染料が生じていることが観察された。つまり、水が循環していることがわかる。
図18は、バラの再生実験を示す写真である。バラの葉を栽培水に浸すと、葉からもカルスが発生することが観察された。また、実験開始時の状態は、半年以上維持されることが確認された。
図19は、実験開始時のバラの開花の様子であり、再生前の花と全く違う色と形の花が咲き、さらに新しい花芽がつき開花すると、前回とも全く違う形の花が咲くことが確認された。つまり、品種改良されたバラを栽培水につけて再生すると、咲くたびに違う色や形の花が咲くことが確認された。
図20は、栽培水にレタスを入れて実験を開始した様子を示しており、実験から5日後にレタスの苗は、根が発達し成長が促進されたことが観察された。図には、比較例として水道水のみのレタスの根の発育と、水道水にセラミックボールを入れた栽培水によるレタスの根の発育が示されている。
Claims (15)
- アルカリ金属、アルカリ土金属、第13族および第14族の金属の少なくとも1つを含む物質を用いて水素化金属を生成し、
マイナス水素イオンの量を決定するために前記水素化金属の量を選択し、
選択された量の水素化金属を水に浸すことによりプロチウム化された水素を含む栽培水を生成し、
前記栽培水により植物を栽培する、植物の栽培方法。 - 前記栽培水は、H++H−のイオンを含む、請求項1に記載の栽培方法。
- 前記栽培水は、H++H−⇔H0 2(電離水素水)の条件付けされた水である、請求項1または2に記載の栽培方法。
- 前記水素化金属は、セラミックボールであり、前記セラミックボールの数を選択することによりマイナス水素イオンの量を決定する、請求項1ないし3いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記水素化金属は、MgH 2 である、請求項1に記載の栽培方法。
- 前記水素化金属は、CaH 2 である、請求項1に記載の栽培方法。
- 前記植物は、水耕栽培される、請求項1ないし6いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、土を用いて栽培される、請求項1ないし6いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、切り花として切り口が栽培水に浸されるように水耕栽培される、請求項7に記載の栽培方法。
- 前記植物は、結実する植物である、請求項1ないし9いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、開花する植物である、請求項1ないし10いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、カーネーションである、請求項1ないし11いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、バラである、請求項1ないし11いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、レタスである、請求項1ないし8いずれか1つに記載の栽培方法。
- 前記植物は、ランである、請求項1ないし11いずれか1つに記載の栽培方法。
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