JP5642408B2 - 車両制御装置および車両制御装置の接続方法 - Google Patents
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Description
ところで、上記したようなカーシェアリングにおいては、例えば、図1のブロック構成図に示すようなシステムを構築し、このシステムにより車両予約、運行管理あるいは車両管理が行われている。
以上の構成において、カーシェアリングシステム100を利用して車両110の予約や利用を行うには、まず、利用者が管理団体に会員登録を行う。これにより各利用者に対し、利用者固有の登録コードが作成されるとともに、当該登録コードを認証用コードとして記憶したICカードが配布される。
このように、こうしたカーシェアリングシステム100における車両110の管理を行うために、車両110においては、車両制御装置112が搭載されている。
このような問題点を解決するための手法として、CAN(Controller Area Network)システムに車両制御装置を接続する方法が知られている。
このため、CANシステムを搭載した車両に対して、CANシステムへの接続を容易に行うことができる車両制御装置および車両制御装置の接続方法の提案が強く望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
ここで、図2には、本発明による車両制御装置を接続したカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図が示されている。
この図1に示すカーシェアリングシステム200に接続された本発明による車両制御装置10は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものであり、GPS衛星28と通信するGPSモジュール10aと、サーバー108と携帯電話網を介して接続する通信モジュール10bと、カードリーダー114、キーボックス116、学習データ指定インターフェース10iならびに車両制御装置10の全体の動きを制御するメインコントローラー10cと、メインコントローラー10cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部10dと、車両110に設けられたエンジンスタータ110a、ドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリー電圧検出器110e、燃料残量検出器110f、車速検出器110gおよびキーボックス116を監視する監視部10eと、メインコントローラー10cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力させる音声モジュール10fとを有して構成されている。
GPSモジュール10aは、GPS衛星28からGPS信号を受信するために必要なアンテナ10aaを備えており、また、通信モジュール10bは、車両制御装置10が各種情報を携帯電話網を介して送受信するためのアンテナ10baを備えている。
以上の構成において、車両制御装置10を車両110に接続するには、まず、車両制御装置10を車両110の所定の位置に取り付け、取り付けた車両制御装置10をエンジンスタータ110a、燃料残量検出器110f、バッテリ電圧検出器110e、カードリーダー114およびキーボックス116にそれぞれ異なる配線により接続するとともに、CANバス110hとCANインターフェース10gとを配線により接続する。
ここで、図3のフローチャートには、メインコントローラー10cの「学習モード」における具体的な処理内容が示されており、車両制御装置10とCANバス110hが配線された後に作業者により「学習モード」が選択されると、まず、学習データ指定インターフェース10iにより、例えば、「ドアをロックする操作」あるいは「ドアのロックを解除する操作」などといった、メインコントローラー10cにおいて通信データを取得する必要のある車両操作を指定する(ステップS302)。
次に、「学習モード」の処理を具体的に説明すると、ドアをロックする操作を車両制御装置10のメインコントローラー10cに通信データ関連付けて記憶させるには、まず、車両制御装置10の車両110に接続する作業者が、学習データ指定インターフェース10iによってメインコントローラー10cに「ドアをロックする操作」を指定する(ステップS302の処理に相当する。)。
こうして、「学習モード」で車両制御装置10を機能させる上で必要な通信データを取得した後に、車両制御装置10により車両110の制御を開始する場合には、メインコントローラー10cを「通常モード」として動作させることにより、「学習モード」において記憶した通信データを利用して車両110に対して所定の制御を行うようにする。
このように、車両制御装置10に学習データ指定インターフェース10iを設け、車両制御装置10を機能させる上で必要な通信データとして、学習データ指定インターフェース10iで指定した車両操作を車両110で実行してCANバス110hに流れた通信データを取得し、取得した通信データと実際に行った車両操作とを関連付けてメインコントローラー10cに設けられた記憶領域(図示せず。)に記憶するようにしたため、容易に車両制御装置10を機能させることができるよう車両12に接続することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変化することができるものである。
ここで、図4に示すフローチャートには、実際に車両110において行われる車両操作の通信データを取得する処理が示されており、メインコントローラー10cにおいて通信データを取得する必要のある車両操作が他にあるか否かの判断を行う場合の具体的な処理内容が示されている。
このように通信データを取得する必要のある車両操作が他にあるか否かの判断をメインコントローラー10cにおいて行うようにすれば、作業者は、最初に通信データを取得する必要のある車両操作の全てを指定した後は、外部端末の表示画面上に表示される車両操作を実行するだけでよいため、車両制御装置10の車両110への接続作業がより簡単になる。
10a GPSモジュール
10b 通信モジュール
10c メインコントローラー
10d 操作部
10e 監視部
10f 音声モジュール
10g CAN I/F
28 GPS衛星
102、104 パーソナルコンピューター
106 携帯電話
108 サーバー
114 カードリーダー
116 キーボックス
110 車両
110a エンジンスタータ
110b ドアロックアンロックシステム
110c ドアスイッチ
110d イグニッション
110e バッテリー電圧検出器
110f 燃料残量検出器
110g 車速検出器
110h CANバス
Claims (7)
- CANシステムを搭載した車両に対し、CANバスと接続して所定の車載システムの制御を行う車両制御装置において、
通信データを取得する必要のある車両操作について、前記車両において作業者により実行される車両操作を指定する指定手段と、
前記CANバスと接続する接続手段と、
車両に備えられた装置ならびに機能に対する監視および前記監視に基づく制御を行う制御手段と
を有し、
前記制御手段は、少なくとも、前記車両に備えられた装置ならびに前記車両制御装置の全体の動きを制御するメインコントローラーを備えていて、
前記メインコントローラーは、学習モードと通常モードとを選択可能であり、
前記学習モードが選択された場合には、実際に車両において行われる車両操作の通信データを取得するために、前記指定手段により作業者に実行される車両操作が指定されて、前記指定手段により指定した車両操作が前記車両において実際に行われた際に前記CANバスに流れた通信データを取得するとともに、作業者に実行された前記車両操作と前記CANバスに流れた通信データとを関連付けて記憶し、前記通信データを利用して前記車両の所定の車載システムの制御を行うものであり、
前記通常モードが選択された場合には、前記学習モードにおいて記憶した通信データを利用して通常の車両の制御を行う
ことを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置において、
前記指定手段は、ディップスイッチである
ことを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置において、
前記指定手段は、表示画面を備えた外部端末である
ことを特徴とする車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置が機能するように車両へ接続するための車両制御装置の接続方法であって、
前記指定手段により、前記車両制御装置において通信データを取得する必要のある車両操作を指定し、
該指定した車両操作に基づいて実行された車両操作によって前記CANバスに流れた通信データを取得し、
該取得した通信データと前記指定手段により指定した車両操作とを関連付けて前記制御手段に記憶する
ことを特徴とする車両制御装置の接続方法。 - 請求項2に記載の車両制御装置が機能するように車両へ接続するための車両制御装置の接続方法であって、
前記ディップスイッチにより、前記車両制御装置において通信データを取得する必要のある車両操作を指定し、
該指定した車両操作に基づいて実行された車両操作によって前記CANバスに流れた通信データを取得し、
該取得した通信データと前記指定手段により指定した車両操作とを関連付けて前記制御手段に記憶する
ことを特徴とする車両制御装置の接続方法。 - 請求項3に記載の車両制御装置が機能するように車両へ接続するための車両制御装置の接続方法であって、
前記外部端末により、前記車両制御装置において通信データを取得する必要のある車両操作を指定し、
該指定した車両操作に基づいて実行された車両操作によって前記CANバスに流れた通信データを取得し、
該取得した通信データと前記指定手段により指定した車両操作とを関連付けて前記制御手段に記憶する
ことを特徴とする車両制御装置の接続方法。 - CANシステムを搭載した車両に対し、CANバスと接続して所定の車載システムの制御を行う車両制御装置において、
前記車両において実行される操作を指定する指定手段と、
前記CANバスと接続する接続手段と、
前記指定手段により指定した前記車両において実行される操作が入力されて、前記車両において実際に前記操作が行われることによって、前記CANバスに流れた通信データを取得するとともに、前記操作と前記通信データとを関連付けて記憶し、前記通信データを利用して前記車両の所定の車載システムの制御を行う制御手段と
を備え、
前記指定手段が表示画面を備えた外部端末である車両制御装置が、機能するように車両へ接続するための車両制御装置の接続方法であって、
前記外部端末により、前記車両制御装置において通信データを取得する必要のある車両操作の全てを指定し、
該指定された全ての車両操作から関連付けられる通信データが不明の車両操作を1つ選択し、
該選択した車両操作を前記外部端末の表示画面上に表示し、
前記外部端末の表示画面上に表示された車両操作に基づいて実行した車両操作によってCANバスに流れた通信データを取得し、
該取得した通信データと前記外部端末により指定された全ての車両操作の中から選択した車両操作とを関連付けて前記制御手段に記憶し、
前記外部端末により指定された全ての車両操作の中から関連付ける通信データが不明の車両操作が他にあるか否かの判断を行う
ことを特徴とする車両制御装置に接続方法。
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