JP5641696B2 - 磁気共鳴装置 - Google Patents

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本発明は、静磁場、傾斜磁場および高周波磁場の作用により被検体で磁気共鳴信号を生じさせる磁気共鳴装置に関する。
磁気共鳴装置では、静磁場、傾斜磁場および高周波磁場の作用により被検体で磁気共鳴信号を生じさせる。
高周波磁場は、高周波信号を送信コイルから放射することにより形成される。そして送信コイルとしては、ホールボディ(WB)コイルと局所コイルとが従来より使用されていた。ちなみにWBコイルは、被検体の広範囲を含み得るような比較的大きな領域に高周波磁場を形成する。局所コイルは、被検体の一部のみを含み得るような比較的小さな領域に高周波磁場を形成する。
WBコイルは、内部に被検体を載置可能な程度の比較的大きな円筒状をなしており、一般的にはガントリに固定的に備えられている。これに対して局所コイルは、必要に応じて被検体や寝台に装着される。
そこで従来は、局所コイルが装着されているか否かを判定し、局所コイルが装着されていればその局所コイルを使用し、そうでなければWBコイルを使用するようになっていた。このため、局所コイルを使用することが好ましい撮像にWBコイルを使用してしまったり、逆にWBコイルを使用することが好ましい撮像に局所コイルを使用してしまった場合には、再度の撮像に当たり局所コイルの取り付けや局所コイルの取り外しを行なわなければならなく、ユーザおよび被検体の負担が増えるとともに、検査効率の低下を来していた。
一方、局所コイルを送信用としての他に、受信用としても兼用することは従来より行われている。しかしながら送受信兼用の局所コイルは、送受信いずれかに要求される機能に適応した構成とすることができずシンプルな構造とせざるを得ないため、送信および受信ともに比較的低機能なものになってしまう。
特開2007−275164
以上のように従来は、ホールボディコイルと局所コイルとの使い分けのために、ユーザおよび被検体の負担が増えるとともに、検査効率の低下を来たす恐れがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、ホールボディコイルと局所コイルとの使い分けの利便性を高めることにある。
本発明の一態様による磁気共鳴装置は、静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、第1の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための第1の高周波磁場を発生する第1の送信コイルと、第2の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための前記第1の高周波磁場よりも小領域な第2の高周波磁場を発生する第2の送信コイルと、前記第1の高周波磁場の強度分布に被検体の前記傾斜磁場中での位置を表したプレスキャン画像を重畳表示することにより、前記第1の高周波磁場の強度分布と前記第1の高周波磁場および前記被検体の位置関係とをユーザに通知する通知手段と、前記ユーザの指示に基づいて前記第1および第2の送信コイルのいずれが有効であるかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記第1の送信コイルが有効であると判定されているならば前記第1の送信コイルに前記第1の高周波信号を供給し、前記判定手段により前記第2の送信コイルが有効であると判定されているならば前記第2の送信コイルに前記第2の高周波信号を供給する供給手段とを備えた。
態様による磁気共鳴装置によれば、ホールボディコイルと局所コイルとの使い分けの利便性を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る磁気共鳴装置100の構成を示す図である。磁気共鳴装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a,6b,6c、送信部7、切換回路8、受信部9および計算機システム10を具備する。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3種のコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3種のコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って傾斜する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場方向と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
被検体200は、寝台4の天板41に載置された状態で傾斜磁場コイル2の内部の空間(撮像空間)内に挿入される。寝台4は、寝台制御部5の制御の下に、天板41をその長手方向(図1中における左右方向)および上下方向に移動させる。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。
RFコイルユニット6aは、送信用である。RFコイルユニット6aは、1つまたは複数のコイルを円筒状のケースに収容して構成される。RFコイルユニット6aは、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。RFコイルユニット6aは、送信部7から高周波信号(RF信号)の供給を受けて、高周波磁場(RF磁場)を発生する。RFコイルユニット6aは、被検体200の多くの部分を含むような広い領域にRF磁場を発生できる。すなわちRFコイルユニット6aは、いわゆるホールボディ(WB)コイルを備えたものである。
RFコイルユニット6bは、受信用である。RFコイルユニット6bは、天板41上に載置されたり、天板41に内蔵されたり、あるいは被検体200に装着される。そして撮影時には、被検体200とともに撮像空間内に挿入される。RFコイルユニット6bとしては、様々なタイプのものが任意に装着可能である。RFコイルユニット6bは、被検体200で生じる磁気共鳴信号を検出する。
RFコイルユニット6cは、送受信用である。RFコイルユニット6cは、天板41上に載置されたり、天板41に内蔵されたり、あるいは被検体200に装着される。そして撮影時には、被検体200とともに撮像空間内に挿入される。RFコイルユニット6cとしては、様々なタイプのものが任意に装着可能である。RFコイルユニット6cは、送信部7からRF信号の供給を受けて、RF磁場を発生する。またRFコイルユニット6cは、被検体200で生じる磁気共鳴信号を検出する。RFコイルユニット6cとしては、複数のコイルエレメントを配列して形成されたアレイコイルが利用可能である。RFコイルユニット6cは、RFコイルユニット6aに比べて小さく、被検体200の局所のみを含むようなRF磁場を発生する。すなわちRFコイルユニット6cは、局所コイルを備えるものである。
送信部7は、ラーモア周波数に対応するRFパルスをRFコイルユニット6aまたはRFコイルユニット6cに選択的に供給する。なお送信部7は、RFコイルユニット6aに供給するRFパルスとRFコイルユニット6cに供給するRFパルスとでは、形成するRF磁場の大きさの違いなどに適応して振幅および位相を異ならせる。
切換回路8は、RFコイルユニット6cを、RF磁場を発生するべき送信期間には送信部7に接続し、磁気共鳴信号を検出するべき受信期間には受信部9に接続する。なお、送信期間および受信期間は、計算機システム10から指示される。
受信部9は、RFコイルユニット6b,6cで検出される磁気共鳴信号に対し、増幅、位相検波、さらにはアナログディジタル変換などの処理を施し、磁気共鳴データを得る。
計算機システム10は、インタフェース部1a、データ収集部1b、再構成部1c、記憶部1d、表示部1e、入力部1fおよび主制御部1gを有している。
インタフェース部1aには、傾斜磁場電源3、寝台制御部5、送信部7、切換回路8および受信部9等が接続される。インタフェース部1aは、これらの接続された各部と計算機システム10との間で授受される信号の入出力を行う。
データ収集部1bは、受信部9から出力される磁気共鳴データを収集する。データ収集部1bは、収集した磁気共鳴データを、記憶部1dに格納する。
再構成部1cは、記憶部1dに記憶された磁気共鳴データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検体200内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。
記憶部1dは、磁気共鳴データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、被検者毎に記憶する。
表示部1eは、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を主制御部1gの制御の下に表示する。表示部1eとしては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部1fは、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部1fとしては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
主制御部1gは、図示していないCPUやメモリ等を有しており、磁気共鳴装置100を総括的に制御する。主制御部1gは、送信コイルとしてRFコイルユニット6a,6cのいずれが有効であるかを判定する機能を持つ。また主制御部1gは、RFコイルユニット6a,6cのうちの送信コイルとして有効であるほうにRFパルスを供給するように送信部7を制御する機能を持つ。さらに主制御部1gは、RFコイルユニット6aを使用して形成されるRF磁場の強度分布と、当該RF磁場および被検体200の位置関係とをユーザに通知する機能を持つ。
この磁気共鳴装置100においては、RFコイルユニット6cを使用する状態および使用しない状態のいずれの状態でも撮像することが可能である。ユーザは、RFコイルユニット6aを使用してのRF磁場発生が適切であると考えるならば、RFコイルユニット6cを装着しない状態にて撮像を開始することができる。この場合には、もちろんRFコイルユニット6cが備えるコイルを送信コイルとして用いた撮像が行われる。しかしながら、RFコイルユニット6a,6cのいずれに備えられるコイルを送信コイルとして使用するべきかユーザが分からない場合には、ユーザはRFコイルユニット6cを装着しておく。
次に以上のように構成された磁気共鳴装置100の動作について説明する。
図2は磁気共鳴装置100により被検体200を撮像する際における主制御部1gの処理手順を示したフローチャートである。
ステップSa1において主制御部1gは、被検体200を対象としてプレスキャンを行うように各部を制御する。このプレスキャンは、RFコイルユニット6aを用いて形成されるRF磁場の強度分布を表す情報と、被検体200の傾斜磁場中での位置と被検体200の形態とが表れるプレスキャン画像を再構成するのに必要な情報とを得るためのスキャンである。ただし、プレスキャン画像は、例えば被検体200の大まかな形態(例えば輪郭など)が表れる程度の解像度で良く、プレスキャンにおいてもそのような解像度を達成できる情報を得られれば良い。なお、RF磁場の強度分布を示す情報を得るためのプレスキャンと、プレスキャン画像を再構成するための情報を得るためのプレスキャンとを、それぞれに最適なシーケンスを用いて個別に行っても良い。
ステップSa2において主制御部1gは、上記のプレスキャンにより得られた情報に基づいてRF磁場の強度分布を表すB1マップを作成するとともに、プレスキャンにより得られた情報に基づいてプレスキャン画像を再構成する。
なお、B1マップは、RFコイルユニット6aの特性に基づき、被検体200の影響を考慮せずに求めたデフォルトデータを用意しておき、このデフォルトデータに基づいてここで使用するB1マップを作成しても良いし、当該B1マップを予め用意しておいても良い。このようなB1マップによっても、撮像時におけるRF磁場の大まかな分布は表れる。ただし、RF磁場の強度分布は被検体200の影響を受けて変動するため、プレスキャンにより得られたデータに基づいてB1マップを作成することが望ましい。
ステップSa3において主制御部1gは、上記のB1マップに上記のプレスキャン画像を重畳表示するように表示部1eを制御する。これにより表示される画像を目視することによりユーザは、被検体200の各部がRFコイルユニット6aを用いて形成されるRF磁場が均一な領域内に存在しているか否かを確認できる。そしてユーザは、撮像しようとしている部位B1マップにおける磁場均一領域内に位置しているならば、RFコイルユニット6aに備えられたRFコイルが送信コイルに適すると判定することができ、そうでない場合にはRFコイルユニット6cに備えられたRFコイルが送信コイルに適すると判定することができる。より具体的には、一般的にRFコイルユニット6aにより形成されるRF磁場は、撮像空間の中央領域においては高い均一性を達成できるが、撮像領域の外側に近づくに従って均一性が低下する。被検体200の肩を対象として脂肪抑制画像を得ようとする場合は、被検体200が小さければその肩を撮像空間の中央領域に位置させることができるが、被検体200が大きい場合にはその肩は撮像空間の外側の領域に位置させざるを得ない。ステップSa3で表示される画像からは、被検体200の肩がRF磁場の均一性の高い領域内に位置しているか否かを確認することができるから、ユーザは適切な送信コイルを容易に選択できる。一方、骨盤の脂肪抑制画像を得ようとする場合は、撮像対象となる骨盤は被検体200の体格に依存せずに撮像空間の中央領域に位置させることが可能である。
そこでステップSa4において主制御部1gは、RFコイルユニット6a,6cに備えられたRFコイルのいずれかをユーザの指定に応じて送信コイルとして選択する。
ステップSa5において主制御部1gは、必要に応じてユーザの指定を受けながら、送信コイル以外の撮像条件を設定する。
ステップSa6において主制御部1gは、ステップSa4で選択した送信コイルを使用して、ステップSa5で設定した撮像条件で撮像する場合のSAR(specific absorption rate)を求め、これがあらかじめ定められた許容値よりも大きいか否かを確認する。
もし、SARが許容値よりも大きいならば、主制御部1gはステップSa6からステップSa7へ進む。ステップSa7において主制御部1gは、送信コイルがWBコイルであるか否か、すなわちRFコイルユニット6aに備えられたコイルが送信コイルとして選択されているか否かを確認する。
送信コイルがWBコイルであるならば、SARを低減するために送信コイルを変更することを提案する内容の画像を表示するように表示部1eを制御する。こののちに主制御部1gは、ステップSa9へ進む。なお、送信コイルがWBコイルではないならば、主制御部1gはステップSa8における表示を行わずに、ステップSa9へ進む。ただし、ステップSa8においては、送信コイルの変更以外にもSARを低減する方法を合わせて提案しても良い。また、ステップSa8における表示を行わない場合にも、送信コイルの変更以外にもSARを低減する方法を提案する内容の画像の表示は行っても良い。
ステップSa9において主制御部1gは、ユーザの指定を受けながら、送信コイルの選択を含む撮像条件の設定を行う。ステップSa8における表示によって送信コイルの変更がSAR低減の一法であることを認識したユーザは、ここで送信コイルをRFコイルユニット6cが備えるコイルに変更することが可能である。
こののちに主制御部1gは、ステップSa6以降の処理を繰り返す。そして主制御部1gは、SARが許容値以下であることを確認したならば、ステップSa6からステップSa10へ進む。
ステップSa10において主制御部1gは、この時点で設定されている撮像条件での撮像を行うように各部を制御する。このときに主制御部1gは、RFコイルユニット6a,6cのうちで、ステップSa4またはステップSa9で最も新しく送信コイルとして選択されたコイルを備えるほうにRFパルスを供給するように送信部7を制御する。
以上のように磁気共鳴装置100によれば、RF磁場の強度分布およびRF磁場と被検体200の撮像対象部位との位置関係を考慮して、あるいはSARを考慮して、RFコイルユニット6aに備えられたWBコイルとRFコイルユニット6cに備えられた局所コイルとを容易に切り替えて利用することができる。このため、RFコイルユニット6cの着脱を伴った再撮像を行う必要が無く、ユーザおよび被検体200の負担が軽減されるとともに、検査の効率を向上できる。
(第2の実施形態)
図3は第2の実施形態に係る磁気共鳴装置300の構成を示す図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
磁気共鳴装置300は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a,6b,6d、送信部7、受信部9、計算機システム10、ケーブル11およびコネクタ12を具備する。
RFコイルユニット6dは、送受信用である。RFコイルユニット6dは、天板41上に載置されたり、天板41に内蔵されたり、あるいは被検体200に装着される。そして撮影時には、被検体200とともに撮像空間内に挿入される。RFコイルユニット6dは、送信部7からRF信号の供給を受けて、RF磁場を発生する。またRFコイルユニット6dは、被検体200で生じる磁気共鳴信号を検出する。
ケーブル11は、RF信号を送信部7からRFコイルユニット6dに供給するための信号線や磁気共鳴信号をRFコイルユニット6dから受信部9に伝送するための信号線を収容している。
コネクタ12はケーブル11の端部に取り付けられており、RFコイルユニット6dが装着される。
図4および図5は図3中のRFコイルユニット6dの構造を示す斜視図である。図6はRFコイルユニット6dの電気的な構成を模式的に示す図である。
図4および図5に示すように、RFコイルユニット6dは送信コイルユニット61および受信コイルユニット62を含む。
送信コイルユニット61は、送信コイルとして使用するためのRFコイル61aを、例えば図4および図5に示すような形状のハードカバー61bにより覆って形成される。ハードカバー61bは、硬質の樹脂などを使用して予め定められた形状に形成される。ハードカバー61bの形状は任意であって良い。なお、RFコイル61aは、単一のコイルエレメントのみを含んでいても良いし、複数のコイルエレメントを含んでいても良い。
さらに送信コイルユニット61は、ハードカバー61bに取り付けられた2つのコネクタ61c,61dを有する。コネクタ61cには、RFコイル61aおよびコネクタ61dがそれぞれ接続される。コネクタ61dには、RFコイル61aは接続されない。
受信コイルユニット62は、受信コイルとして使用するためのRFコイル62aを、例えば図4および図5に示すような形状のソフトカバー62bにより覆って形成される。ソフトカバー62bは、可塑性のウレタンなどを使用して予め定められた形状に形成される。ソフトカバー62bの形状は任意であって良い。なお、RFコイル62aは、単一のコイルエレメントのみを含んでいても良いし、複数のコイルエレメントを含んでいても良い。
さらに受信コイルユニット62は、ソフトカバー62bに取り付けられた1つのコネクタ62cを有する。コネクタ62cには、RFコイル62aが接続される。
コネクタ61cとコネクタ62cとは、いずれもコネクタ12に結合可能な形状である。コネクタ12とコネクタ61dとは、いずれもコネクタ62cを結合可能な形状である。
かくして磁気共鳴装置300においては、RFコイルユニット6dは次のような2つの状態を選択的にとることができる。
(第1の状態)
RFコイルユニット6dを用いてRF磁場の発生と磁気共鳴信号の検出との双方を行う可能性がある場合には、図5に示すようにコネクタ61dにコネクタ62cを結合させるとともに、図4に示すようにコネクタ12にコネクタ61cを結合させる。
この第1の状態においては図6に示すように、RFコイル61aはコネクタ61c,12を介してケーブル11に電気的に接続される。またRFコイル62aは、コネクタ62c,61d,61c,12を介してケーブル11に電気的に接続される。従って、RFコイル61aを用いてのRF磁場の発生と、RFコイル62aを用いての磁気共鳴信号の検出との双方を行うことができる。
ところでRFコイル61aはハードカバー61bにより覆われているから、RFコイル61aの形状は変化しない。また、RFコイル62aを覆っているのはソフトカバー62bであるものの、第1の状態においてはソフトカバー62bはハードカバー61bによってその変形が制限され、RFコイル62aの形状も大きくは変化しない。これにより、RFコイル61aとRFコイル62aとの幾何学的配置に依存したパラメータを固定することができるので、RFコイル61aを送信コイルとして使用して発生されるRF磁場の均一性、ならびにデカップリングに関する計算は容易となる。
さらに、RFコイル61aはRF磁場の発生のみに適する構造とし、RFコイル62aは磁気共鳴信号の検出のみに適する構造とすることが可能であるから、単一のRFコイルを送受信に兼用する場合に比べて送受信ともに性能の向上を図ることが可能である。
(第2の状態)
RFコイルユニット6dを用いて磁気共鳴信号の検出のみを行う場合には、図7に示すようにコネクタ12にコネクタ62cを結合させる。
この第2の状態においては図8に示すように、RFコイル62aはコネクタ62c,12を介してケーブル11に電気的に接続される。従って、RFコイル62aを用いての磁気共鳴信号の検出を行うことができる。
第2の状態においては、ソフトカバー62bの変形がハードカバー61bによって制限されることはなく、受信コイルユニット62を被検体200に密着させることができる。さらには、RFコイル61aとRFコイル62aとのカップリングも無くなる。この結果、高い信号対ノイズ比で磁気共鳴信号の検出を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態に係る磁気共鳴装置100の構成を示す図。 磁気共鳴装置100により被検体200を撮像する際における主制御部1gの処理手順を示したフローチャート。 第2の実施形態に係る磁気共鳴装置300の構成を示す図。 図3中のRFコイルユニット6dの構造を示す斜視図。 図3中のRFコイルユニット6dの構造を示す斜視図。 図3中のRFコイルユニット6dの電気的な構成を模式的に示す図。 RFコイルユニット6dを用いて磁気共鳴信号の検出のみを行う場合の使用状況を示す斜視図。 図7に示す使用状況での電気的な接続状態を模式的に示す図。
1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、5…寝台制御部、6a,6b,6c,6d…RFコイルユニット、7…送信部、8…切換回路、9…受信部、10…計算機システム、11…ケーブル、12…コネクタ、61…送信コイルユニット、62…受信コイルユニット、61a,62a…RFコイル、61c,61d,62c…コネクタ、61b…ハードカバー、62b…ソフトカバー、100,300…磁気共鳴装置、200…被検体。

Claims (5)

  1. 静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、
    第1の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための第1の高周波磁場を発生する第1の送信コイルと、
    第2の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための前記第1の高周波磁場よりも小領域な第2の高周波磁場を発生する第2の送信コイルと、
    前記第1の高周波磁場の強度分布に被検体の前記傾斜磁場中での位置を表したプレスキャン画像を重畳表示することにより、前記第1の高周波磁場の強度分布と前記第1の高周波磁場および前記被検体の位置関係とをユーザに通知する通知手段と、
    前記ユーザの指示に基づいて前記第1および第2の送信コイルのいずれが有効であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記第1の送信コイルが有効であると判定されているならば前記第1の送信コイルに前記第1の高周波信号を供給し、前記判定手段により前記第2の送信コイルが有効であると判定されているならば前記第2の送信コイルに前記第2の高周波信号を供給する供給手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴装置。
  2. 前記通知手段は、前記被検体を対象としたプレスキャンにより得られたデータに基づいて前記高周波磁場の強度分布を表すマップを作成することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記第1の送信コイルを使用して撮像する場合のSAR(specific absorption rate)を求める手段と、
    前記SARが許容値よりも大きく、前記判定手段により前記第1の送信コイルが有効であると判定されているならば、送信コイルを変更することを提案するための制御を行う手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場に重畳するための傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、
    第1の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための第1の高周波磁場を発生する第1の送信コイルと、
    第2の高周波信号を受けて、前記静磁場に重畳するための前記第1の高周波磁場よりも小領域な第2の高周波磁場を発生する第2の送信コイルと、
    ーザの指示に基づいて前記第1および第2の送信コイルのいずれが有効であるかを判定する判定手段と、
    前記第1の送信コイルを使用して撮像する場合のSAR(specific absorption rate)を求める手段と、
    前記SARが許容値よりも大きく、前記判定手段により前記第1の送信コイルが有効であると判定されているならば、送信コイルを変更することを提案するための制御を行う手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴装置。
  5. 前記第1の高周波磁場の強度分布に被検体の前記傾斜磁場中での位置を表したプレスキャン画像を重畳表示することにより、前記第1の高周波磁場の強度分布と前記第1の高周波磁場および前記被検体の位置関係とを前記ユーザに通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴装置。
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