JP5641551B1 - キーボード楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 音律の変化を視覚により認識可能なキーボード楽器を提供する。【解決手段】 キーボード楽器1は、それぞれ度数が割り当てられた複数のキー5と、ユーザが音律を選択するための音律選択部6と、音律選択部6により選択された音律に応じて複数のキー5のセント値を決定し、複数のキー5をそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に二次元的に配置させる制御部3と、複数のキー5のうち選択されたキー5のセント値に対応した音を出力する出力部4と、を備え、制御部3は、一の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、他の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、が同一となるように、複数のキー5を配置させることを特徴としている。【選択図】図2

Description

本発明は、キーボード楽器に関する。
従来より、タッチパネル上に複数のキーが配置され、タッチされたキーに対応した音程を有する音を出力するisomorphicキーボートという電子キーボード楽器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−535706号公報
ところで、19世紀後半以降、楽器の調律に用いる音律としては12平均律が支配的となっているが、音律を他の音律を変えてみることで、音楽の歴史的な流れの理解や演奏・視聴の楽しみを深めることにつながる。
実際、近年では、「古楽」の展開などによって、歴史的な音律を用いることの重要性が広く認められ、また、民族的な音律の再評価や、新しい音律による調律の試みも盛んに行われている。
また、12平均律とは、音程の純正性には目を瞑って使いやすさを重視したものであるため、これから音楽を始めようとする人が12平均律のみに頼ることは、基本となる音程感や、調子外れな音をうまく生かすセンスを身に付けるためには好ましくない。
しかしながら、音楽に慣れていないうちは、音律の変化を聴覚のみで感じることは難しい。
そこで、本発明は、音律の変化を視覚により認識可能なキーボード楽器を提供することを目的としている。
本発明は、それぞれ度数が割り当てられた複数のキーと、ユーザが音律を選択するための音律選択部と、前記音律選択部により選択された音律に応じて前記複数のキーのセント値を決定又は変更し、前記複数のキーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に二次元的に配置させる制御部と、前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音を出力する出力部と、を備えたキーボード楽器であって、前記制御部は、前記二次元上において、一の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、他の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、が同一となるように、前記複数のキーを、一の方向に関してはそれぞれ度数に応じて、前記一の方向と直交する他の方向に関してはそれぞれのセント値に応じて配置させることを特徴とするキーボード楽器を提供している。
このような構成によれば、ユーザが音律の変化を視覚により認識することが可能となり、音楽教育や音楽理論の探求等において大きな利便性を提供し得る。
また、前記制御部は、前記複数のキーとは独立して、任意のキーの倍音に相当する複数の倍音キーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に二次元的に配置させることが可能であり、前記出力部は、前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音と、前記複数の倍音キーのうち選択された倍音キーのセント値に対応した音と、を独立して出力可能であることが好ましい。
このような構成によれば、任意の倍音キーと、当該倍音キーに対応するキーとの間の差異を視覚により認識することが可能となる。また、倍音キーとキーとは独立して出力することが可能なので、独立して音を出力してみることで、両者の差異をより明確にすることが可能となる。
また、前記制御部は、各キーに関し、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差を用いて、配置を変更可能であることが好ましい。
このような構成によれば、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差が大きいほど、複数のキーはセント値に関係した方向に関して離れていくこととなるので、より効果的に音律の変化を視覚により認識することが可能となる。
また、前記制御部は、前記二次元上の任意の点が前記複数のキーの中心点の中で最も距離の近い中心点と同一のキーに含まれるように各キーの形状を決定することが好ましい。
このような構成によれば、キーの位置のみならず、キーの形状によっても音律の変化を視覚により認識することが可能となる。
また、本発明の別の観点によれば、それぞれ度数が割り当てられた複数のキー、及び、ユーザが音律を選択するための音律選択部、を表示可能な画面と、前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音を出力可能な出力部と、を備えた装置において、前記画面上に前記複数のキーを配置させるためのキーボード楽器用プログラムであって、 前記音律選択部により選択された音律に応じて前記複数のキーのセント値を決定又は変更し、前記画面上において、前記複数のキーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に表示させるステップと、前記画面上において、一の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、他の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、が同一となるように、前記複数のキーを、一の方向に関してはそれぞれ度数に応じて、前記一の方向と直交する他の方向に関してはそれぞれのセント値に応じて表示させるステップと、を備えたことを特徴とするキーボード楽器用プログラムを提供している。
本発明のキーボート楽器によれば、音律の変化を視覚により認識することが可能となるので、より明確な音程感の育成に貢献することができる。
本発明の実施の形態によるキーボード楽器の構成図 本発明の実施の形態によるキーボード部の拡大図 本発明の実施の形態による倍音キーの説明図 本発明の実施の形態による音律変化強調及びキー形状についての説明図 本発明の実施の形態によるキーボード部の変形例 本発明の実施の形態による倍音キーの変形例
以下、本発明の実施の形態によるキーボード楽器1について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、キーボード楽器1の構成図である。図1に示すように、キーボード楽器1は、キーボード部2と、制御部3と、出力部4と、を備えている。
キーボード部2は、タッチパネルから構成されており、タッチパネル上には、それぞれ音程に対応した複数のキー5が表示可能である。いずれかのキー5がタッチされると、制御部3の制御により、タッチされたキー5に対応した音程を有する音が出力部4から出力される。
図2は、キーボード部2の拡大図である。本実施の形態では、図2における右方向をX方向、上方向をY方向と定義する。
キーボード部2上には、更に、音律選択部6、倍音表示部7、及び、音律変化強調部8が、表示可能である。
音律選択部6は、ユーザがキーボード楽器1で使用する音律を選択するためのものであり、「平均律」、「ピタゴラス音律」、「中全音律」、「ヴェルクマイスタ」等複数の音律の中から一の音律を選択可能な構成となっている。なお、音律とは、音階を構成する音名間の周波数比の関係を規定したものであり、音律が異なると同じ音名であっても微妙に異なった音程(音高差)となり得る。
ところで、音高差を特定する際に周波数比を用いると、例えば、「ラ」(周波数440Hz)の場合、1オクターブ上の「ラ」の周波数は880Hz(2倍)、2オクターブ上の「ラ」の周波数は1760Hz(4倍)、3オクターブ上の「ラ」は3520Hz(8倍)というように、各音高差は2の累乗により特定されることとなる。しかしながら、このような累乗による特定では、各音名間の高音差を視覚的に把握することが難しい。
そこで、本実施の形態では、セント値という単位を主に用いて音程の特定を行う。セント値とは、1オクターブを1200セントと規定した上で、単に加算するだけで音程を特定することができるものである。セント値を用いた場合、基準となる音(例えば、上記と同じように「ラ」)のセント値を0セントとすると、1オクターブ上の「ラ」が1200セント、2オクターブ上の「ラ」が2400セント、3オクターブの「ラ」が3600セントというように、各音程は加算により特定される。従って、セント値を用いることによって、各音名間の高音差を視覚的に把握することが容易となる。
倍音表示部7は、任意のキー5の倍音に相当する複数の倍音キー9を表示させるためのものであり、音律変化強調部8は、音律の変化を視覚的に強調させるためのものである。これらについては、後述する。
次に、図2を用いて、複数のキー5の配置について説明する。
制御部3は、音律に応じたセント値を記憶しており、音律選択部6で音律が選択されると、選択された音律に応じたセント値に基づいて各キー5のセント値を決定する。
例えば、「平均律」が選択された場合には、制御部3は、「ド」を基準とすると、「ド」、「レ」、「ミ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」、「シ」、「ド」のセント値を、それぞれ、0、200、400、500、700、900、1100、1200セントに決定する。
続いて、制御部3は、各キー5をそれぞれの度数及びセント値に対応した位置に配置する。詳細には、X方向に関しては、度数に対応し、Y方向に関しては、セント値に対応した位置に配置する。
図2は、「平均律」が選択された場合のキー5の配置の一例を示したものである。
本実施の形態では、制御部3は、P方向には長二度ずつ、Q方向には短三度ずつ増加するようにキー5を配置する。従って、このような配置の下では、各キー5には、図2に示すように音名が割り当てられ、P方向には、ド−レ−ミ・・・と進行し、Q方向には、ド−ミb−ソb・・・と進行していくこととなる。
そして、制御部3は、P方向に並ぶ複数のキー5の中心位置がX方向に関して等間隔となり、また、Q方向に並ぶ複数のキー5の中心位置もX方向に関して等間隔となるように、各キー5を配置し、各キー5間のX方向における距離を度数に対応したものとする。
また、制御部は、Y方向に関しては、各キー5をそれぞれのセント値に対応した位置に配置する。
例えば、「平均律」が選択された場合、「ド」を基準とすると、「ド」、「レ」、「ミ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」、「シ」、「ド」のセント値は、それぞれ、0、200、400、500、700、900、1100、1200なので、制御部3は、各キー5の中心を、Y方向に関して、0、200、400、500、700、900、1100、1200の座標値を有する点に配置する。
このような構成により、各キー5はそれぞれの度数及びセント値に対応した位置に配置されるので、その結果として、一の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、他の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、は同一となる。
なお、「平均律」の場合、セント値は、P方向及びQ方向に1キー増加するごとにそれぞれ200及び300増加する関係、すなわち、度数とセント値は比例の関係となっているため、図2では、P方向及びQ方向に沿って全てのキー5が直線状に配置されている。
しかしながら、他の音律では、常に度数とセント値が比例の関係となっているとは限らない。従って、他の音律が選択された場合には、全てのキー5がP方向及びQ方向に沿って直線状に配置されるわけではなく、例えば、図4に示すように、折れ線のような形状で配置される場合もある。
但し、そのような場合であっても、一の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、他の任意の2つのキー5の度数の差及びセント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキー5の中心点間の距離及び方向と、は同一となるので、各キー5間の音程(セント値)の差というものを容易に把握することができる。
このように、本実施の形態によるキーボード楽器1では、音律選択部6で音律を変化させた場合に、各キー5の位置の変化を一目で把握することができることが可能である。従って、本実施の形態によるキーボード楽器1によれば、ユーザが音律の変化を視覚により認識することが可能となり、音楽教育や音楽理論の探求等において大きな利便性を提供し得る。
また、本実施の形態によるキーボード楽器1は、任意のキー5の倍音に相当する複数の倍音キー9を表示させるための倍音表示部7を備えている。
倍音とは、任意の音程の整数倍の周波数を有する音程のことを指し、純正音程の目印となるものである。具体的には、「ド」を基準(第1倍音)とすると、第1倍音の整数倍の周波数を有する「(1オクターブ上の)ド」、「(1オクターブ上の)ソ」、「(2オクターブ上の)ド」、「(2オクターブ上の)ミ」・・・が、それぞれ、第2倍音、第3倍音、第4倍音、第5倍音・・・となる。
ユーザにより倍音表示部7が操作されると、制御部3は、図3に示すように、複数のキー5とは独立して、任意のキー5の倍音に相当する複数の倍音キー9をそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に配置させる。そして、出力部4は、複数のキー5のうち選択されたキー5のセント値に対応した音と、複数の倍音キー9のうち選択された倍音キー9のセント値に対応した音と、を独立して出力することが可能である。
なお、倍音キー9は、同じ度数を有するキー5とセント値が異なる場合もある。従って、図3では、理解容易のために、全ての倍音キー9は、対応するキー5の略中心位置に表示されているが、対応するキー5の中心位置からセント値に関するY方向に離れることもあり得る。
このような構成によれば、任意の倍音キー9と、当該倍音キー9に対応するキー5との間の差異を視覚により認識することが可能となる。また、倍音キー9とキー5とは独立して出力することが可能なので、独立して音を出力してみることで、両者の差異、つまり、選択された音律に応じた音程(セント値)が、純正音程(セント値)に近いか離れているかを、より明確に感じられるようになる。例えば、図6に示す、第8−10倍音98−910から出力されるドレミと、第8−10倍音98−910に対応したキー5から出力されるドレミとを比較してみれば、その違いを明確に感じることができる。
なお、本実施の形態では、倍音キー9と、当該倍音キー9に対応するキー5のセント値とが同一の場合には、倍音キー9を太めに表示している。このような構成により、選択された音律に正確に対応している倍音キー9を容易に認識することが可能となっている。
また、本実施の形態によるキーボード楽器1は、音律の変化を視覚的に強調させるための音律変化強調部8を備えており、ユーザにより音律変化強調部8が操作されると、制御部3は、各キー5に関し、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差を用いて、配置を変更する。
例えば、あるキー5に関し、所定の音律に応じたセント値が100であり、選択された音律に応じたセント値が101であった場合には、その差分1(=101−100)を、選択された音律に応じたセント値101に加算したセント値102に応じた位置に配置を変更する。
図4は、不均等な音律である「ヴェルクマイスタI(III))」が選択された場合に、キー5の配置を変更した一例であり、音律の変化をより明確に視覚的に認識することができる。
このような構成により、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差が大きいほど、複数のキー5はY方向に関して離れていくこととなるので、より効果的に音律の変化を視覚により認識することが可能となる。
また、本実施の形態によるキーボード楽器1では、制御部3は、タッチパネル上の任意の点が複数のキー5の中心点の中で最も距離の近い中心点と同一のキー5に含まれるように各キー5の形状を決定している。例えば、不均等な音律である「ヴェルクマイスタ」が選択され、音律変化強調部8が操作された場合には、制御部3は、キー5の形状を図4に示すようなものに決定する。
このような構成によれば、キー5の位置のみならず、キー5の形状によっても音律の変化を視覚により認識することが可能となる。
尚、本発明のキーボード楽器は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、上記実施の形態では、各キー5のY座標はセント値そのものになるように設定したが、セント値そのものになるように設定しなくても、各キー5のY座標同士が相対的にセント値に比例するように設定すればよい。
また、上記実施の形態では、複数のキー5は、タッチパネル上に表示したが、タッチパネルでないパソコン等の画面上に表示し、マウス等を用いて使用してもよい。更に、複数のキー5は、画面上に表示させる構成でなく、機械的構造によって実現してもよい。
また、上記実施の形態では、図2における上方向を音高差に対応したとしたが、例えば、図2における右方向を音高差に対応させれば、ピアノのキー配置に慣れているユーザにとっては、親しみやすいものとなり得る。
また、上記実施の形態では、音律変化強調部8は、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差を、選択された音律に応じたセント値に加算することにより、キー5の配置を変更したが、例えば、上記差を乗算したものを選択された音律に応じたセント値に加算することにより、キー5の配置を変更してもよいし、上記差を乗算したものを所定の音律に応じたセント値に加算することにより、キー5の配置を変更してもよい。
なお、このような場合であっても、各キー5の形状は、上記実施の形態で述べたように、タッチパネル上の任意の点が複数のキー5の中心点の中で最も距離の近い中心点と同一のキー5に含まれるように決定される。
また、上記実施の形態では、制御部3は、P方向には長二度ずつ、Q方向には短三度ずつ増加するようにキー5を配置したが、キー5間の度数の差は、これに限定されるものではない。
例えば、図5は、「中全音律」が選択された場合に、P方向に二度の2分の1(半音)ずつ、Q方向に完全四度ずつ増加するようにキー5を配置したものである。なお、図5では、表示の煩雑さを避けるために、P方向においては1つおきに音名を表示している。
「中全音律」の半音階進行では、例えば、「ド(C)」−「ミ(E)」間の半音間のセント値の差、及び、「ファ(F)」−「シ(B)」間の半音間のセント値の差は、理想的には均一である。従って、図5に示すように、P方向において、二度の2分の1(半音)ずつ増加する(半音階を構成する)ように配置されたキー5は、均等な間隔で直線状に配置されることとなり、各キー5間のセント値の差の均等性を視覚により認識することができる。このように、通常の全音階の度数の2分の1の度数を使うことにより、「中全音律」の理想的な半音階進行が演奏可能になる。
また、上記実施の形態で説明したように、倍音は、一般に、「ド」を第1倍音とすると、「(1オクターブ上の)ド」、「(1オクターブ上の)ソ」、「(2オクターブ上の)ド」、「(2オクターブ上の)ミ」・・・が、第2倍音、第3倍音、第4倍音、第5倍音・・・と定義されている。そして、上記実施の形態では、倍音キー9は、上記音名(度数)に応じた位置に配置されていた。
しかしながら、例えば、第7倍音などは、「シb(Bb)」と定義されているが、セント値としては「シb(Bb)」から大きくずれており、実際には、第6倍音と第8倍音の中間値の度数と考えた方が音の構成を理解するには都合が良い。
そこで、本発明であれば、その二次元性を生かして、図6に示すように、X軸方向に関して、第6倍音96と第8倍音98の中間に第7倍音97を配置することもできる。
また、同様な考え方から、第17倍音917を第16倍音916と第18倍音918の中間値、第19倍音919を第18倍音918と第20倍音920の中間値と考えると、図6に示すように、半音階を構成する「ド(C)」−「ミ(E)」の5つのキー5に対応して、第16倍音916−第20倍音920がそれぞれ配置されることとなる。これにより、音律に応じた半音階と、倍音列をモデルとした純正な半音階とを、視覚と聴覚の両方によって比較することが可能となる。
また、上記実施の形態では、音律は、音律選択部6で挙げられたものの中から選択する形式となっていたが、手動で各キー5のセント値を入力することにより、自由な音律を設定可能にしてもよい。
例えば、既存の音律におけるオクターブのセント値は、いずれも1200セントで固定であるが、1200セントから外れたオクターブ(Pseudo Octave)を用いた音律の実験も行われている。そこで、上記説明したように、手動で登録を行えば、このような音律に応じてキー5を配置することも可能である。なお、その場合にも、オクターブの大小が、キー配置・形状に反映されることとなるので、音律の変化を視覚により感じられることとなる。
このように、本発明には、音の構成を理解するための多くの使い方が考えられる。
また、本発明は、制御部3に相当するプログラムにも応用可能である。
1 キーボード楽器
2 キーボード部
3 制御部
4 出力部
5 キー
6 音律選択部
7 倍音表示部
8 音律変化強調部
9 倍音キー

Claims (5)

  1. それぞれ度数が割り当てられた複数のキーと、
    ユーザが音律を選択するための音律選択部と、
    前記音律選択部により選択された音律に応じて前記複数のキーのセント値を決定又は変更し、前記複数のキーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に二次元的に配置させる制御部と、
    前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音を出力する出力部と、
    を備えたキーボード楽器であって、
    前記制御部は、前記二次元上において、一の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、他の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、が同一となるように、前記複数のキーを、一の方向に関してはそれぞれ度数に応じて、前記一の方向と直交する他の方向に関してはそれぞれのセント値に応じて配置させることを特徴とするキーボード楽器。
  2. 前記制御部は、前記複数のキーとは独立して、任意のキーの倍音に相当する複数の倍音キーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に二次元的に配置させることが可能であり、前記出力部は、前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音と、前記複数の倍音キーのうち選択された倍音キーのセント値に対応した音と、を独立して出力可能であることを特徴とする請求項1に記載のキーボード楽器。
  3. 前記制御部は、各キーに関し、所定の音律に応じたセント値と選択された音律に応じたセント値との差を用いて、配置を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のキーボード楽器。
  4. 前記制御部は、前記二次元上の任意の点が前記複数のキーの中心点の中で最も距離の近い中心点と同一のキーに含まれるように各キーの形状を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のキーボード楽器。
  5. それぞれ度数が割り当てられた複数のキー、及び、ユーザが音律を選択するための音律選択部、を表示可能な画面と、前記複数のキーのうち選択されたキーのセント値に対応した音を出力可能な出力部と、を備えた装置において、前記画面上に前記複数のキーを配置させるためのキーボード楽器用プログラムであって、
    前記音律選択部により選択された音律に応じて前記複数のキーのセント値を決定又は変更し、前記画面上において、前記複数のキーをそれぞれの度数及びセント値に応じた位置に表示させるステップと、
    前記画面上において、一の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、他の任意の2つのキーの前記度数の差及び前記セント値の差と、が同一な場合、前記一の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、前記他の任意の2つのキーの中心点間の距離及び方向と、が同一となるように、前記複数のキーを、一の方向に関してはそれぞれ度数に応じて、前記一の方向と直交する他の方向に関してはそれぞれのセント値に応じて表示させるステップと、
    を備えたことを特徴とするキーボード楽器用プログラム。
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