JPH04506872A - 楽音の相互関係を表示する方法および手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 楽音の相互関係を表現する方法および手段この発明は音楽の音の相互関係、特に 異なる調における音程、音階、和音などを構成する複数のグループの音の関係を 表現する方法および手段に関する。

有能な音楽家になるためには、すべての音楽で使われる音の間の関係を学んで覚 える必要がある。

これはこれら音の相互関係が音楽理論の基礎を成しているからである。このよう な音の相互関係の教育はこれまでは聴覚的に行われており、理解を深めるために 視覚的な情報を与えるということはほとんどなかった。生まれつき音楽的才能の ある生徒にとって、そのような学習方法は比較的やさしい。しかしそうでない生 徒にとっては、一つ一つの音の関係を覚えて、それらの間にはどのような相互関 係があるのかを理解することは非常に困難である。

またすべての音の関係を学ぶと同時に、特定の楽器を演奏する際にそれらをどの ように応用するかも学ぶ必要がある。たとえばピアノの！！！！あるいはギター の指板を押さえる指の位置を学んで、すべての調において相互に関連した音を出 せるようにしなければならない、そのような音の相互関係は通常楽器の種類によ って異なるだけでなく、同じ楽器であっても調によって異なる。したがって謂ご とに別々に演奏方法を習得しなくてはならない。

この発明の目的は、従来の教え方よりも音の相互関係を簡単に理解、学習でき、 さらに多くの楽器の演奏を容易に行うことを可能にする、音楽の音の相互関係を 表現する方法および手段を提供することである。

この発明はそのひとつの側面に基づき、それぞれが１個の音楽の音を表している 複数の記号を配列する工程を含み、異なる調において同じ音の関係を表す、複数 の前記記号の群が、音の記号の全体の配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状 をなしており、さらにこうして形成された各視覚的形状を音楽の音の関係と関連 づける工程を含む音楽の音の相互関係を表現する方法を提供する。

この発明はまた２番目の側面に基づき、記号の配列からなる音楽の音の関係を表 現する手段であって、各記号はひとつの音楽の音を表しており、前記記号は、異 なる調において同じ音の関係を表す、複数の前記記号の群が、音の記号の全体の 配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなすように配列されていることを特 徴とする手段を提供する。

好ましい実施例においては、上記配列は複数列の記号からなり、それぞれの記号 は半音間隔で並んでいる音楽の音を表している。各列の記号は隣接する列の記号 に対して格子模様をなすように配列してもよい、これら記号は、各列の半音間隔 で連続している各音が、隣接する列の長３度の音と短３度の音の間、すなわち前 記隣接する列の同じ半音から所定の方向に数えて、４番目および５番目の半音の あいだにくるように配！するのがよい。

前記列は水平の列とし、ひとつの列の各半音が、前記列より一段上の列の同じ半 音から、この半音も含めて右に向かって４つ目および５つ目の半音の間に位置し 、かつ前記列より一段下の列の同じ半音から、この半音も含めて左に向かって４ つ目および５つ目の半音のあいだに位１するように前記記号を配列してもよい。

このようにして、３種類の音の列、すなわち半音間隔で連続する水平な列と、短 ３度の間隔で連続する斜めの列と、長３度の間隔で連続する斜めの列ができる。

これらの列はすべて互いに約６０°の角度で交差している。音楽の理論で用いら れる他のすべての音程、音階、和音等は、各音の全体の配列の特定の箇所にある 特定の形状によって表される。

この発明はまた３番目の側面から、それぞれが１つの可聴音を発生させるための 複数のコンタクト部を備え、前記コンタクト部は異なる調において同じ音の関係 を表すのに用いることができる、複数の前記コンタクト部の群が、前記コンタク ト部の配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなすように前記コンタクト部 は配列されている楽器を提供する。

前記楽器はたとえば楽器の指仮に張った複数の弦に沿ってコンタクト部が形成さ れている弦楽器であってもよい。また前記楽器はキーボードのキーによってコン タクト部が形成されている鍵盤楽器であってもよい。

好ましい実施例においては、上記配列は複数列のコンタクト部からなり、それぞ れのコンタクト部は半音間隔で並んでいる音楽の音を出すことができ、各列のコ ンタクト部は隣接する列のコンタクト部に対して格子模様をなすように配列する 。

よい、これらコンタクト部は、各列の半音間隔で連続している各音が、隣接する 列の長３度の音と短３度の音の間、すなわち前記隣接する列で繰り返される同じ 音から所定の方向に数えて、４番目および５番目の音のあいだにくるように配置 する。

前記列は半音間隔で音が連続する水平の列とし、ひとつの列の各半音が、前記列 より一段上の列の同じ半音から、この半音も含めて右に向かって４つ目および５ つ目の半音の間に位置し、かつ前記列より一段下の列の同じ半音から、この半音 も含めて左に向かって４つ目および５つ目の半音のあいだに位１するように前記 コンタクト部を配列してもよい。

本発明は様々な形態で利用できる。たとえば音楽の音の関係を表す印刷された表 や、コンピュータのソフトウェアや、音の配列内の特定の形状を表すスライド尺 のような機械装置とすることができる。したがって本発明によると、学習の補助 手段として、従来の方法では理解するのが難しい音楽の情報を容易に身につける ことが可能になる。

和声を特徴付けている理論構成の枠組みが変わることが常に混乱の要因となって いたが、この発明ではその規則性によって上記枠組みを明確化した。

さらに楽器に応用する場合、楽器の演奏者がすべての可能な音の組み合わせを容 易に把握でき、すべての調において同じように演奏できるように、キーボードや 指板上に音楽の音を配列することが可能になる。これら楽器に記された音を目で 確認できるので、学習の過程を明確にでき、またすべての調において演奏の仕方 は同じなので、１２の調をすべて別々に習得しなくてはならない従来の楽器に比 べ、演奏の融通性が高まる。

次にこの発明の具体的な例を図面に基づき説明する。

図１−６はそれぞれが１個の音楽の音を表し、この発明の一実施例に則して配列 されている記号の配列を示す。

図７．８は図１−６の音の配列を楽器のキーボードに応用した２つの実施例を示 す。

ｒ！！Ｊ８ａは図８に示すキーボードを組み込んだ鍵盤楽器を示す。

図９−１２は図１−６の音の配列をギターの指仮に応用した３つの実施例を示す 。

図１３は図１０に示す指板を備えたギター全体を概略的に示す。

［１４−１８は図１−６の音の配列をベースの指仮に応用した４つの実施例を示 す。

図１８ａ−１８ｃはこの発明のもう一つの実施例であるスライド尺の一部を示す 。

図１９は図１８ａ−１８ｃに示す装置の別の実施例を概略的に示す。

図２０−２３はこの発明のキーボードのさらに別の４つの実施例を概略的に示す 。

図１−６に公知の音楽記号の平面的な配列を示す、各記号は公知の音楽の音を示 す、この配列は複数の水平な列、たとえば符号ｌで示すような列からなり、各列 はＡからＧ＃／、’ｌまでの１２の記号の繰り返しからなっており、それぞれの 記号は１個の音を示し、それらがまとまって一連の半音階すなわち１２の異なる 音を構成している。各音はそれより一段上の列にあって、この音からそれぞれ長 三度、短三度離れている音の間に位置する。たとえば上から２列目の音Ａは最上 列の音ＣとＤ＃／Ｄｂの間にある。言い換えると、各音はそれより一段上の列の 同じ音から右向きに数えて４番目と５番目の音の間にあり、それより一段下の列 の同じ音から左向きに数えて４番目と５番目の音の間にある。いずれの場合も上 記同じ音を１番目として数える。たとえば上から２列目にある音Ａは、最上列の 音Ａから右向きに数えて４番目および５番目にある音ＣとＤ＃／Ｄｂの間にある 。

同様に２列目の音Ａは、３番目の列の音Ａから左向きに数えて４番目および５番 目にある音Ｆ＃／ＧトとＦの間にある。

図１において、４つの水平方向の列２−５はそれぞれＡ＃／Ｂト、Ｆ　＄／Ｇト 、Ｄ　＃／Ｅト、Ｂで始まる４音階にわたる半音を示している。同様に斜め右上 にのびる列６−９は、それぞれＣ，Ｃ＃／Ｄｂ、Ｄ、Ｄ＃／Ｅしで始まる長３度 ずつ離れた形状を示し、斜め左上にのびる列１０−１３は、それぞれＧ、Ｇ＃／ ＡＩ＞、Ｄ、Ａ＃／Ｂ　ｂで始まる短３度ずつ離れた形状を示す。また図１にお いて、垂直の列１４−１９はそれぞれＤ−Ａ。

Ｂ−Ｆ＃／Ｇｂ、Ｄ＃／Ｅ１７−Ａ＃／Ｂｌ＞等のように互いに半音５つ分ずつ 離れた配列を示し、斜めの列２０−２８はそれぞれＧ−Ｃ，Ｄ＃／Ｅｌ＞−Ｇ＃ ／Ａｈ−Ｃ＃／Ｄｌ＞等のように互いに半音４つ分ずつ離れた配列を示す。

同様に図２はそれぞれ音度差が異なる音の配列を示す０図３は特定の調における 和音を表現する形状の例を示す０図４の上半分は特定の調における自然的短音階 、和声的短音階、増音階をそれぞれ表現する形状の例を示す。

これらの形状はそれぞれの左下から右上に向かって、水平の１対の音をひとまと めにして読んでゆく。すなわち調がＥの和声的短音階の場合は、Ｅ、Ｆ＃／Ｇト 、Ｇ、Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ＃／Ｅし、Ｅの順に読む０図４の下半分は、長音階とこの 音階から得られる７つの旋法と８つの和音を構成する形状の例を示す。

図５において、任意の位置での平行四辺形の交差する線上の音はそれぞれ長３度 、短３度ずつの間隔で並んでおり、このようにして形成される平連続した１２個 の半音をすべて含んでいる。

図６の配列はユニゾンとオクターブとをつなぐ例を示す、この配列では、任意の 音、この例ではＡ、をつないで格子模様を形成し、この格子によって図６を等し い区画に分割し、各区画は同一の音を含みそれぞれの音は各区画の同じ位置にあ る。

図１−６すべてにおいて、特定の調における音の関係を示す幾何学的配列を示し たが、これらは例として挙げただけのものである。このような形状を同じ配列の 別の特定の場所で繰り返して別の調における特定の音の関係を表現するようにす ることもできる。理論的には各列の音の数および列の数には制限はない、しかし 実際にはこれら音の全体の配列の形や大きさはそれぞれの場合によって表現する 。

図１−６にに示す配列は、たとえばあらゆる調における各音の関係を学ぶための 補助として、色々な形で用いることができる。たとえばこのような配列を： １、チャートとして印刷したり、 ２、ポケットサイズのコンピューターに入力して、この配列をコンピューターの スクリーンに静止画像として、あるいはスクロールできるように表示して、印を 付けたボタンを押すと、この配列の特定の形状が現れるようにしたり、 ３、家庭用コンピュータ用のディスクやカセットにして音楽理論の学習プログラ ムとして用いたり、４、コンピュータのキーボードのキーを押すと、本発明で定 める順で音が出てくるようにしたり、５、マジックスレートに印刷して、この配 列の形状を引っ張り出して上に重ねることによって各音の関係を示して、そのあ とでこれを消去するようにしたり、 ６、重ねることができるスライド尺に記入して、配列の各形状をカーソルなどの 透明な材料上に書き込んで背景の配列上を移動させて、音程、音階、和音などを 示すようにしたり、また配列を移動可能な透明な材料に記入して、その各形状を 背景として記入したり、 ７、ビデオテープに録画して音楽教育あるいはデモンストレーシ町ン用とするこ とができる。

図７−１８はこの配列を電子キーボード（図７．８．８ａ）や、ギターの指板（ 図９−１３）や、ベースギターの指板（図１４−１８）に用いる場合を示す。

図７の全体を３０で示すキーボードは、キー形（たとえば３１で示すような）の 複数の水平の列のコンタクト部を備えており、各キーを押すことによって異なる 可聴音が出るようになっている。

これらの音は図１の配列の記号と同じように、半音間隔で連続して配列されてい る。キーは格子状に配列できるように６角形状とし、２組の斜めにのびる列を形 成しており、１組目の列は類３度の間隔、２組目の列は長３度の間隔で配列され てし）る、これによって、従来のキーボードでは不可能だった、すべての調にお ける音程、和音、音階等をすべて図１−６に示したのと同じように特定の視覚形 状として表すことが可能になる。さらに各和音、音階などに対するキーボードの キーの配列はどの調の場合も同じなので、このようなキーボード上の音の配列に よって、１２のすべての調において、調によって各キーに対する指の位置を変え ずにすべての音階、和音など、さらには旋律さえも演奏することが可能になる。

したがって移調がずっと容易にできるようになる。さらに演奏者はこの楽器のど の位置からでも同じように演奏を始められる。この発明においてはキーを１６列 に配列することによって７オクターブをカバーするキーボードとすることができ るので、従来のキーボードよりも全体のサイズを小さくできる。キーの数を変え てサイズを大きくしたり小さくすることもできる。またキーの形やキーの配列は 変えずに６角形以外の形、たとえば円形にすることもできる。音の再生は従来の キーボードあるいはシンセサイザーと同じ方法で行うことができる。各音の位置 を示すために図７に示すようにそれぞれのキーに印を付ける代わりに、通常のピ アノの鍵盤のように白と黒で各音を表す方が好ましい、具体的な例を図８に示す 、この例ではキーボードのキーはオクターブとユニゾンを示すように黒と白に色 分けされている。また通常のピアノの鍵盤のようにシャープとフラットは黒くし て、残りのキーを白（してもよい０図８ａは図８に示すキーボードと同様のキー ボード５１と、キーボード５１の周囲に設けた複数の制御スイッチまたはボタン ５２、ＬＥＤ５３、複数の制御キーバッド５４、裏面から光を当てたＬＣＤ５５ からなる電子キーボードの例を示す、この例の楽器はたとえば５オクターブをカ バーでき、肩ひもで肩から吊ったり、台の上に置けるものであってもよい。適当 な標準的なインターフェース（図示省略）を用いて、この楽器を他のサウンドモ ジュールに接続してもよい。またキーマトリックス接続装置を内蔵させて、キー ボードの各キーが独自の和音を有するようにしてもよい。

図９−１２は図１−６に示す音の配列をギターの指仮に用いた例を示す０図９は 各音の位置を示し、図１０−１２は３つの異なる指板の実施例を示す。

図１０−１２に示す指板はそれぞれ７本の弦を備え、この弦によってコンタクト 位置が定められており、またこれらの弦は通常の６弦のギターの指板よりも狭い 間隔で配列されている。本発明では弦と弦の音程が短いので弦の数を７本にする ことによって、通常のギターと同じ音域（約４オクターブ）を得るようにしてい る６本発明による音の配列にしたがって音を配列するために（すなわち各音が３ 本の音の列の交点に位置するように配列するために）、各弦の半音間隔で並んで いるコンタクト部は、隣接する弦のコンタクト部の中間に位置する。図１０の指 板３２は、弦に対して所定の角度で斜めにのびるフレットを備えており、これに より弦に沿ったコンタクト部を本発明の配列にしたがって並べることができる。

この配列の別の２つの実施例を図１１と１２に示す０図１１では指板３４は、弦 に沿うコンタクト部を配列にしたがって並べるための成形部３５を有する０図１ ２の例では、指板３６は弦に沿ってコンタクト部を形成するためのスタンド３７ を備えており、このスタンドは指仮に形成された孔に嵌まっておりそこから突出 している金属の棒であり、その上に弦が正確に係合し、また側方に引っ張られる か押されて別のスタッドと係合するようになっている。ナツト３８はコンタクト 部が格子状に配列されるような形をしている。ナツトは分割されており、１．３ ．５．７番目の弦が各１オクターブ、さらに２．４．６番目の弦は半フレンド分 短いがやはり各１オクターブの音域をカバーするように構成されている。

図１３は本体４０と指板３２を備えたネック部からなるエレキギターの概略を示 す、指板は斜めにのびるフレット３３を備えた図ＩＯに示す指板と同じ構造であ り、フレットと交差して７本の弦が張っである。ネック部の端部には、弦の張力 を調整するための糸巻き４Ｉを有するヘッドストックが設けられている。これら の部材は、従来の「ヘッドレス」ギターあるいはベースのように、楽器本体の端 部に取り付けてもよい。各実施例の指板のネックの幅および音域は、従来のギタ ーとほぼ同じにして、従来のギターの演奏者がこの発明の楽器を演奏しても違和 感を覚えないようにするのがよい。各弦間の音は格子状に配列されているので、 ストリングの幅は狭くても充分に指を動かす余裕がある。また演奏者は１本の指 で長３和音を押さえることができる。またこの位置から少し後方に指を動かせば 、短３和音を押さえることができる。指仮に交差するように２本の指を押さえつ けることによって、７つの音からなる和音を押さえることができ、また斜めの列 のいずれかを押さえると、滅相音、増和音を出せる。（調律の仕方を変えた）３ 番目の弦がある時は、通常のギターの場合各和音および単音によって指の位置を 変えなくてはならないが、本発明では指の位置は全く変える必要がない。

図１４−１６に示すように、この配列を同じやり方でギターの代わりにベースの 指仮に用いてもよい。これらの実施例では、指板には弦は５本しか張ってなく、 また図１５に示すようにフレットのないベース用指板３９を用いてもよい。

この発明の別の実施例の装置は、相対的にスライド可能な２つの重なりあった部 材からなり、これら部材の一方は、それぞれが音の一つ一つを表す記号からなる 、この発明の２番目の方法に基づく配列を有し、他方の部材によって、両部材を 相対的にスライドさせると、異なる調におけるそれぞれの音の関係が配列上に表 されるようになっている。

図１８ａ−１８ｃに、２つの向かい合う面４３．４４からなる、カーソルとして 機能を有する外側スリーブ４２と、このスリーブ内をスライド可能な内側部材４ ５とからなるスライド尺装置を示す。

このスライド尺によってすべてのキーにおける音程、様々な和音、長音階の旋法 を含む音階等の内容をみることができる。外側スリーブは、４６で示すような音 程と和音を表す接続バンドと、４７で示すような音階と旋法を表すブロック部を 備えている。内側部材４５はスリーブ４２に挿入する前に、４８で示す線に沿っ て折り返す、内側部材４５の折り返した面のそれぞれには図１−６に示すような 音の配列が書き込まれている。さらにこの部材にはよく使う和音進行すなわち「 ５度の循環」を表す接続バンドと、増和音および減和音を表す形状が記されてい る。これらの印は内側部材を外側スリーブから取り出したときしか見えない。

外側スリーブ４２の両面には４８で示すような孔または透明な窓が形成されてお り、この孔または窓を通じて、図１８ａ、１８ｂに示すように、内側部材４５に 書き込まれている配列を見ることができる。したがって内側部材４５をスリーブ ４２内でスライドさせることによって、孔または窓から見える音名が変化する。

スライド尺は円板状に形成してもよい。この場合音名の配列は図１９に概略的に 示すように、半音間隔の各列を円形に並べる。

同様の配列を記したスライド尺は角柱、円柱、円錐形などの立体的な構造であっ てもよい。

この発明の具体的な実施例を説明したが、発明の範囲から逸脱することなしに、 様々な変更が可能である。たとえば音の配列は水平な列ではなく垂直な列で構成 してもよい、半音間隔の列は真っ直ぐではなく曲がっていてもよいし、同心円状 に並べてもよいし、半円状であってもよい６図２０は６角形のキー４９を同心円 状に並べた円形のキーボードを示す。ひとつの円内の音名とそれに隣接する円内 の音名との関係は、半音間隔の直線の列で構成するキーボードの場合と同しであ る。曲率は任意である。すなわちゼロでもよいし、はんの少しでもよいし、かな り大きくてもよい。図２１に６角形のキー５０を円の半径方向に直線状に並べた 円形キーボードの例を示す。この楽器の場合右手と左手では指の使い方が逆にな る。そしてこの状態で手を交差させると、音楽自体が和声的に逆になる。たとえ ば低い音から高い音への移行は、低い音から高い音への移行に変わる。これは多 くの他の楽器、たとえばチャツプマンスティック、リュート、マンドリン、バン グｑ−、アコーディオン、バイオリン、ビオラ、あらゆる形、大きさの音声発生 モジュールのシンセサーザーやコントローラーに応用できる。これらのキーの形 および大きさにも制限はない。また床に置くタイプのものであってもギターのよ うに演奏者の肩から吊り下げるタイプのものであってもよい。配列はどのような 形態のものであってもよ（、これを既存の楽器に組み込んだり、従来の楽器と組 み合わせて用いてもよい。またキットあるいは付属品として従来の楽器に取り付 けて、本発明の楽器とし図２３はすべての「ＡＪのキーに陰影をつけてるととも に、５６で示すような半音間隔の列を、たとえば図８に示すような水平線に対し て６０゜反時計まわりに回転させた７オクターブをカバーするキーボードの例を 示す。この場合、５７．５８はオクターブを、５９は短３度を、６０は４度を、 ６１は５度を、６２は長３度を表している。

図２４は７オクターブのキーボードの別の例を示す、この場合、すべての「Ａ」 のキーに陰影をつけるのは同じであるが、６３で示すような半音間隔の列を９０ °反時計まわりに回転させて、さらに上下を反転させることによって、下から上 に属音間隔で音程が高くなるようにしている。この場合、６４はオクターブ、６ ５は短３度、６６は４度、６７は５度、６８は長３度の音度差を表している。

さらに配列を構成する記号は異なる音を視覚的に表せるものであればどのような ものでもよい。

たとえば異なる色、文字、数字、その他のデザインでもよい。

補正書の写しく翻訳文）提出書（特許法第１８４条の８）平成　３年　８月１３ 日圏

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. １．それぞれが１個の音楽の音を表している複数の記号を配列する工程を含み、 異なる調において同じ音の関係を表す、複数の前記記号の群が、音の記号の全体 の配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなしており、前記音の配列は前記 記号の複数の列からなっており、 こうして形成された各視覚的形状を音楽の音の関係と関連づける工程を含むこと を特徴とする音楽の音の相互関係を表現する方法。
2. ２．前記配列が前記記号のほぼ平行な複数の列からなり、各列は半音階の音を表 す連続的に並んでいる記号からなり、前記音の高さはすべての列において同じ方 向に高くなるようにしたことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ３．各列のそれぞれの記号が前記各列に隣接する列の２つの記号の間に位置し、 前記２つの記号は前記記号によって表される音に対して、長３度および短３度の 音度差の音を表すように前記記号を配列することを特徴とする請求項２に記載の 方法。
4. ４．各列の各音を表す記号が前記各列の一方側に隣接する第１の列の２つの記号 の間に位置し、前記２つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりもこ の音を含んで半音階で４度および５度高い音を表しており、前記各記号は前記各 列の他方側に隣接している第２の列の別の２つの記号のあいだに位置し、前記別 の２つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりもこの音を含んで半音 階で４度および５度低い音を表していることを特徴とする請求項３に記載の方法 。
5. ５．それぞれが１個の音楽の音を表している複数の記号の配列を有する手段から なり、異なる調において同じ音の関係を表す、複数の前記記号の群が、音の記号 の全体の配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなすように前記各記号は配 列されていることを特徴とする音楽の音の相互間係を表現する装置。
6. ６．前記配列が前記記号のほぼ平行な複数の列からなり、各列は半音階の音を表 す連続的に並んでいる記号からなり、前記音の高さはすべての列において同じ方 向に高くなるようにしたことを特徴とする請求項５に記載の装置。
7. ７．各列のそれぞれの記号が前記各列に隣接する列の２つの記号の間に位置し、 前記２つの記号は前記記号によって表される音に対して、長３度および短３度の 音度差の音を表すように前記記号を配列することを特徴とする請求項６に記載の 装置。
8. ８．各列の各音を表す記号が前記各列の一方側に隣接する第１の列の２つの記号 の間に位置し、前記２つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりもこ の音を含んで半音階で４度および５度高い音を表しており、前記各記号は前記各 列の他方側に隣接している第２の列の別の２つの記号の間に位置し、前記別の２ つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりもこの音を含んで半音階で ４度および５度低い音を表していることを特徴とする請求項７に記載の装置。
9. ９．それぞれが１個の音楽の音を表している複数の記号の配列を有する手段を備 え、異なる調において同じ音の関係を表す、複数の前記記号の群が、音の記号の 全体の配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなしており、さらにこうして 形成された各視覚的形状を音楽の音の関係と関連づける手段を備えていることを 特徴とする音楽の音の相互関係を表現する学習補助装置。
10. １０．前記配列が前記記号のほぼ平行な複数の列からなり、各列は半音階の音を 表す連続的に並んでいる記号からなり、前記音の高さはすべての列において同じ 方向に高くなるようにしたことを特徴とする請求項９に記載の学習補助装置。
11. １１．各列のそれぞれの記号が前記各列に隣接する列の２つの記号の間に位置し 、前記２つの記号は前記記号によって表される音に対して、長３度および短３度 の音度差の音を表すように前記記号を配列することを特徴とする請求項１０に記 載の学習補助装置。
12. １２．各列の各音を表す記号が前記各列の一方側に隣接する第１の列の２つの記 号の間に位置し、前記２つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりも この音を含んで半音階で４度および５度高い音を表しており、前記各記号は前記 各列の他方側に隣接している第２の列の別の２つの記号の間に位置し、前記別の ２つの記号は前記各列の各記号によって表される音よりもこの音を含んで半音階 で４度および５度低い音を表していることを特徴とする請求項１１に記載の学習 補助装置。
13. １３．相対的にスライド可能な２つの互いに重なりあった部材からなり、前記部 材の一方は前記記号の配列を備えた前記手段であり、前記部材の他方は前記配列 の前記形状を見分けるための前記手段であることを特徴とする請求項５−１２の いずれかに記載の学習補助装置。
14. １４．前記他方の部材は外側スリーブであって、前記一方の部材は前記スリーブ 内をスライド可能であり、前記外側スリーブに孔を設け、この孔から前記配列の 記号が見えるようにしたことを特徴とする請求項１３に記載の学習補助装置。
15. １５．相対的に回転移動可能な２つの重なり合った円板型の部材からなり、前記 部材の一方は前記記号の配列を備えた前記手段であり、前記記号は同心円の列状 に配列されており、前記部材の他方は前記配列の前記形状を見分けるための前記 手段であることを特徴とする請求項９−１２のいずれかに記載の学習補助装置。
16. １６．それぞれが１つの可聴音を発生するのに用いられる複数のコンタクト部を 備えた楽器において、前記コンタクト部は異なる調において同じ音の関係を表す のに用いることができる、複数の前記コンタクト部の群が、前記コンタクト部の 配列内のそれぞれの位置で同一の視覚形状をなすように配列されていることを特 徴とする楽器。
17. １７．前記配列が前記記号のほぼ平行な複数の列からなり、各列は半音階の音を 表す連続的に並んでいる記号からなり、前記音の高さはすべての列において同じ 方向に高くなるようにしたことを特徴とする請求項１６に記載の楽器
18. １８．各列のそれぞれのコンタクト部が前記各列に隣接する列の２つのコンタク ト部の間に位置し、前記２つのコンタクト部は前記コンタクト部によって表され る音に対して、長３度および短３度の音度差の可聴音を発生するようになってい ることを特徴とする請求項１６に記載の楽器。
19. １９．各列の各音を発生するためのコンタクト部が前記各列の一方側に隣接する 第１の列の２つのコンタクト部の間に位置し、前記２つのコンタクト部は前記各 列の各コンタクト部から出される音よりもこの音を含んで半音階で４度および５ 度高い音を出すようになっており、前記各コンタクト部は前記各列の他方側に隣 接している第２の列の別の２つのコンタクト部の間に位置し、前記別の２つのコ ンタクト部は前記各列の各音よりもこの音を含んで半音階で４度および５度低い 音を出すようになっていることを特徴とする請求項１８に記載の楽器
20. ２０．前記楽器が、楽器の指板に張った複数の弦に沿ってコンタクト部が形成さ れている弦楽器であることを特徴とする請求項１６−１９のいずれかに記載の楽 器。
21. ２１．前記コンタクト部が、指板に設けたフレット部材によって形成されている ことを特徴とする請求項２０に記載の楽器。
22. ２２．前記フレット部材が弦に対して所定の角度で傾斜している複数のフレット であることを特徴とする請求項２１に記載の楽器。
23. ２３．前記フレット部材が弦に沿ってコンタクト部を形成する成形物であること を特徴とする請求項２１に記載の楽器。
24. ２４．前記フレット部材が弦に沿ってコンタクト部を形成する複数のスタッドで あることを特徴とする請求項２１に記載の楽器。
25. ２５．コンタクトキーによってコンタクト部が形成されている鍵盤楽器であるこ とを特徴とする請求項１６−１９のいずれかに記載の楽器。
26. ２６．各キーが６角形で、ほぼ平行な複数の列をなし、さらに互いに格子状に並 んでいることを特徴とする請求項２５に記載の楽器。
27. ２７．前記列が同心円をなしていることを特徴とする請求項２６に記載の楽器。