JP5641512B2 - 電子写真機器用現像ロール - Google Patents
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<シリコーンゴム層組成物の調製>
導電性液状シリコーンゴム(信越化学工業(株)製、「X34−264A/B」)をスタティックミキサにて混合し、シリコーンゴム層組成物を調製した。
熱可塑性ウレタンポリマー(日本ポリウレタン社製、「N5196」)50質量部と、エーテル系ポリオール(三洋化成社製、「PPG2000」)30質量部と、イソシアネート(大日本インキ化学工業製、「バーノックDN955」)20質量部と、電子導電剤(電気化学工業製、「デンカブラック」)30質量部と、イオン導電剤(4級アンモニウム塩)1質量部とをボールミルにより混練した後、MEK400質量部を加えて混合、攪拌することにより、コート層組成物を調製した。
HDIヌレート(日本ポリウレタン社製、「コロネートHX」)100質量部を酢酸エチル3200質量部に加えて混合、攪拌することにより、含浸液を調製した。
導電性シャフト(φ6mm、長さ270mm)を同軸にセットした円筒状金型内にシリコーンゴム層組成物を注入し、150℃で30分間加熱した後、冷却、脱型した。これにより、導電性シャフトの外周に厚さ3mmのシリコーンゴム層を有するロール体を作製した。この金型の内側には凹凸形状が形成されており、型転写によりロール体の表面に粗さを付与した。
実施例1のコート層組成物の調製において、熱可塑性ウレタンポリマーとポリオールとイソシアネートの配合量を表1に記載する配合量とした点以外は実施例1と同様にして実施例2〜3に係る現像ロールを作製した。
実施例1のコート層組成物の調製において、熱可塑性ウレタンポリマーとポリオールとイソシアネートの配合量を表1に記載する配合量とし、実施例1の含浸液の調製において、HDIヌレートに変えて表1に記載する成分とした点以外は実施例1と同様にして実施例4〜6に係る現像ロールを作製した。なお、TDIヌレートには、日本ポリウレタン製「コロネート2030」を、c−MDI(クルードMDI)には、BASF INOAC ポリウレタン(株)製「ルプラネートM5S」を用いた。
実施例1のコート層組成物の調製において、エーテル系ポリオールに変えてエステル系ポリオール(ダイセル化学工業社製、「PCL220N」)を用いた点以外は実施例1と同様にして実施例7に係る現像ロールを作製した。
エーテル系ポリオール(三洋化成製、「PP−2000」)100質量部に、ケッチェンブラックEC(ケッチェンブラックインターナショナル製)3質量部を添加し、粒度が20μm以下となる程度まで分散させ、100℃に温調してA液を得た。一方、ブロックコポリマー(日本油脂製、「モディパーF600」)20質量部と、ジフェニルメタンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、「ミリオネートMT」)4質量部と、HDIヌレート(日本ポリウレタン社製、「コロネートC−HX」)12質量部とを混合し、120℃で15分間反応させてB液を得た。
<表層組成物の調製>
メラミン樹脂(大日本インキ化学工業製、「スーパーベッカミンL−145」)65質量部と、イソシアネート(大日本インキ化学工業製、「バーノックDN955」)35質量部と、電子導電剤(電気化学工業製、「デンカブラックHS−100」)10質量部とをMEK400質量部に加えて混合、攪拌することにより、表層組成物を調製した。
実施例1のコート層組成物の調製において熱可塑性ウレタンポリマーを配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例3に係る現像ロールを作製した。
実施例1のコート層組成物の調製においてポリオールとイソシアネートを配合しなかった点以外は実施例1と同様にして比較例4に係る現像ロールを作製した。
実施例および比較例に係る各現像ロールについて、環境変化によるロール外径およびトナー帯電量(Q/M)への影響の評価と、画像評価と、耐ヘタリ性の評価を行なった。画像評価は、初期におけるLL残像、LL濃度ムラ、HHカブリ、耐久時におけるカブリについて行なった。なお、LL残像はLL環境(15℃×10%RH)での残像評価であり、LL濃度ムラはLL環境での濃度ムラ評価であり、HHカブリはHH環境(32.5℃×85%RH)でのカブリ評価である。
各現像ロールをLL環境(15℃×10%RH)で3日間養生し、レーザー測長器でロール外径を測定した。また、各現像ロールをHH環境(32.5℃×85%RH)で3日間養生し、レーザー測長器でロール外径を測定した。HH環境で測定した外径とLL環境で測定した外径との差がLL環境で測定した外径に対して0.5%以下であった場合を「○」とし、0.5%を超える場合を「×」とした。ロール外径は、ロール長手方向に均等間隔で5点測定したときの平均値である。
各現像ロールをLL環境(15℃×10%RH)で3日間養生し、ファラデーゲージにて所定量のトナー帯電量を測定した。また、各現像ロールをHH環境(32.5℃×85%RH)で3日間養生し、ファラデーゲージにて所定量のトナー帯電量を測定した。
各現像ロールを市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、LBP−2510)のカートリッジに組み込み、ベタ、ハーフトーンの画像出しをLL環境(15℃×10%RH)で行なった。出力画像に残像、ムラがなかった場合を「◎」とし、出力画像に残像、ムラが軽微に生じた場合を「○」とし、出力画像に残像、ムラが生じた場合を「×」とした。
各現像ロールを市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、LBP−2510)のカートリッジに組み込み、白紙チャートモードで現像し、感光ドラム上にトナーが移動したタイミングで現像を停止した。次に、上記感光ドラム上に飛翔したトナーをテープで転写し、白紙に貼り付けてマクベス濃度を測定した。そして、マクベス濃度から白紙濃度を引いた値を地汚れ特性値とし、その値が0.02以下のものを「○」、0.02を超えるものを「×」とした。また、HH環境で1000枚画像出力前後、HH環境で上記カブリ測定を行ない、耐久後におけるカブリとした。なお、印加バイアスは現像ロール−300Vとした。
各現像ロールを市販のカラーレーザープリンター(キヤノン(株)製、LBP−2510)のカートリッジに組み込んだ状態で、気温32.5℃、湿度80%の環境下で2週間放置し、その後ハーフトーン画像をNN環境(23℃×53%RH)で画像出しを行なった。画像上に圧接部に起因する不良がない場合を「○」とし、圧接痕に起因するスジ状の不良が発生した場合を「×」とした。
金属棒上に各現像ロールを線接触させ、ロールの導電性シャフトの両端に各々500gの荷重をかけた状態で金属棒を回転駆動し、30rpmで各現像ロールをつれ回り回転させ、100VDC印加した状態での導電性シャフトと金属棒間の電気抵抗を測定し、各現像ロールの体積抵抗(Ω)とした。
ロール表面の両端からそれぞれ軸方向内側5mmの位置および軸方向中央の3つの位置において、それぞれの位置の外周の任意の3点での算術平均粗さ(Ra)を、表面粗さ計(東京精密社製、サーフコム1400D)を用いて測定した。そして、その合計9点(3点×3つの位置)での算術平均粗さ(Ra)の平均値を算出し、その結果を下記の表1に併せて表記した。
温度15℃、湿度10%RHの環境下において、ロール回転数70rpmで各現像ロールを回転させながら、その現像ロール表面に、コロナ放電線(コロトロン)を用いて100μAのコロナ電流を印加し、ロール表面を帯電した。そして、上記コロナ放電線から1/4周期分後方の位置に配した表面電位計により、上記現像ロール表面の残留電荷を測定した。なお、測定はロールを回転させたままで行なった。
各現像ロールの表面硬度を、MD−1硬度計(高分子計器(株)製、「マイクロゴム硬度計MD−1型」)により測定(N=3)した。
12 導電性シャフト
14 シリコーンゴム層
16 コート層
Claims (6)
- 軸体と、
前記軸体の外周に形成されたシリコーンゴム層と、
前記シリコーンゴム層の外周に形成され、熱可塑性ウレタンポリマーと熱硬化性ウレタンポリマーとを含有するコート層とを有し、
前記コート層中の熱可塑性ウレタンポリマーに対する熱硬化性ウレタンポリマーの質量比は、20/80〜80/20の範囲内にあり、
前記コート層の表面に、アミノ基含有物質およびイソシアネート基含有物質から選択される1種または2種以上が含浸されてなることを特徴とする電子写真機器用現像ロール。 - 前記コート層中の熱可塑性ウレタンポリマーに対する熱硬化性ウレタンポリマーの質量比は、40/60〜60/40の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記コート層の熱硬化性ウレタンポリマーは、ポリオール成分がエーテル系ポリオールよりなる熱硬化性ウレタンポリマーであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記コート層の厚さは、1〜50μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記コート層の表面に含浸されるイソシアネート基含有物質は、ポリメリックMDIを含有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子写真機器用現像ロール。
- 前記コート層のNCOインデックスは、1以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子写真機器用現像ロール。
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