以下、図面を参照して、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の実施の形態における文書管理システムの構成の一例を示すシステム構成図である。図中、101は文書管理サーバであって、本願発明における情報処理装置として機能する。102はクライアント装置であって、文書管理システムにおいて電子文書データ等の作成や、承認を行うユーザにより使用される端末である。103は、文書管理サーバ101とクライアント装置102とを相互にデータ通信可能に接続するためのLAN(Local Area Network)等のネットワークである。
図2は、図1の文書管理サーバ101として適用可能な情報処理装置のハードウェアの構成の一例を示す模式図である。
CPU201は、システムバス204に接続される後述の各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ装置210等の表示装置への表示を制御する。ディスプレイ装置は、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等である。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明の文書管理サーバの各種処理を実行するために用いられるプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
次に、図3を参照して、本願の文書作成支援システムで作成される電子文書データの構造について説明する。図3は本願の文書作成支援システムで作成される電子文書データの構造を示す模式図である。
本願の文書作成支援システムでは、ユーザが選択したテンプレートに、素材データや複数の素材データ等の部品データにより構成されるパーツデータを、電子文書データを構成する部品データとして所望の位置に配置することにより電子文書データを作成することになる。
図中、300はテンプレートデータであり、ユーザによる入力部操作に従い、CPU201が指定することになる。このテンプレートデータ300には素材データ301やパーツデータ302を配置することが可能である。
301は、素材データであり、例えば画像データ等である。この素材データをテンプレートデータ300に配置することや、素材データ301を用いてパーツデータを作成することも可能である。302はパーツデータあり、素材データ301や文字列データ等を複数組み合わせて作成される。これらテンプレートデータ、素材データ、及びパーツデータは、文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶管理されている。
図4を参照して、文書管理サーバ101で外部メモリ211に記憶管理されている、電子文書データ作成に用いられる各種データの構成について説明する。文書管理サーバ101の外部メモリ211には、電子文書情報テーブル401、電子文書ページ内部品情報テーブル402、テンプレート情報テーブル403、パーツ情報テーブル404、パーツ内部品情報テーブル405、素材情報テーブル406が記憶管理されている。
電子文書情報テーブル401は、ユーザの操作に従って文書管理サーバ101が作成し、外部メモリ211で管理している電子文書データを管理するためのデータテーブルであり、文書番号401−1、テンプレート番号401−2、テンプレート更新番号401−3等で構成されている。
文書番号401−1には、電子文書データを一意に識別するための識別情報である。テンプレート番号401−2には、当該電子文書データの作成に使用したテンプレート番号(後述する403−1に対応)が記憶される。テンプレート更新番号401−3には、使用しているテンプレートデータのバージョンを特定するための更新番号(後述するテンプレート情報テーブル403中の更新情報403−2に対応)が記憶される。
電子文書ページ内部品情報テーブル402は、電子文書データで使用されている素材データやパーツデータ等の部品データを管理するためのデータテーブルであり、文書番号402−1、文書ページ番号402−2、更新番号402−3、部品連番402−4、部品区分402−5、部品番号402−6、部品更新番号402−7、警告フラグ402−8等で構成されている。
文書番号402−1には、文書を特定するための文書番号が記憶されており、前述の電子文書情報テーブル401中の文書番号401−1に対応する。文書ページ番号402−2は当該電子文書データのページ番号を示す情報が記憶される。更新番号402−3には、文書番号402−1および文書ページ番号402−2で一意に示される電子文書データ中の特定のページデータの更新回数を示す情報が記憶される。何れかの電子文書データ中の何れかページデータが更新されると、新たにこの電子文書ページ内部品テーブル402に、ページ内で使用している部品の数だけレコードが追加されることになる。
部品連番402−4には、ページ内で使用されている部品の連番が記憶される。部品区分402−5には、当該レコードで管理されるページ内部品の区分、すなわち素材データであるかそれともパーツデータであるかを示す情報が記憶される。部品番号402−6には、当該レコードで管理されている部品が素材データである場合には素材番号(後述の素材情報テーブル406中の素材番号406−1に対応)が、パーツデータである場合には、パーツ番号(後述のパーツ情報テーブル404中のパーツ番号404−1に対応)が記憶される。部品更新番号402−7には、使用している部品のバージョンを特定するための更新番号が記憶される。警告フラグ402−8には、当該部品データが使用不可状態であることや、部品データに更新が加えられたことを示す情報等が記憶される。
テンプレート情報テーブル403は、文書管理システムにおいて電子文書データ作成に用いられるテンプレートデータの情報を管理するためのデータテーブルであり、テンプレート番号403−1、更新番号403−2、公開フラグ403−3、継続使用付加フラグ403−4等で構成されている。
テンプレート番号403−1には、テンプレートデータを一意に識別するための識別情報が記憶される。更新番号403−2には、テンプレートデータのバージョンを特定するための更新番号情報が記憶される。当該レコードで管理されているテンプレートデータが公開されているか否かを示すフラグ情報(例えば1:公開 0:非公開)が記憶される。継続使用不可フラグ404−4には、当該レコードで管理されているテンプレートデータの継続使用可否を判定するフラグ(例えば1:使用可能 0:使用不可)が記憶される。
パーツデータ情報テーブル404は、文書管理システムでの電子文書作成に使用可能なパーツデータの情報を管理するためのデータテーブルであり、パーツ番号404−1、更新番号404−2、公開フラグ404−3、継続使用不可フラグ404−4等で構成されている。
パーツ番号404−1には、パーツデータを一意に識別するため識別情報が記憶される。更新番号404−2には、パーツデータのバージョンを特定するための更新番号が記憶される。公開フラグ404−3には、当該レコードで管理されているパーツデータが公開されているか否かを示すフラグ情報(例えば1:公開 0:非公開)が記憶される。継続使用不可フラグ404−4には、当該レコードで管理されているパーツデータの継続使用可否を判定するフラグ(例えば1:使用可能 0:使用不可)が記憶される。
パーツ内部品情報テーブル405は、パーツ情報テーブル404で管理されているパーツデータで使用されている部品を管理するためのデータテーブルであり、パーツ番号405−1、更新番号405−2、部品連番405−3、部品区分405−4、部品番号405−5、更新番号405−6、警告フラグ405−7等で構成されている。
パーツ番号405−1には、パーツデータを特定するための識別情報(パーツ情報テーブル404中のパーツ番号404−1に対応)が記憶される。更新番号405−2には、当該レコードで管理されている部品がパーツ番号405−1で特定されているパーツデータのどのバージョンで使用されているかを特定するための更新情報が記憶される。
部品連番405−3には、当該パーツで使用されている部品の連番が記憶される。部品区分405−4には、当該レコードで管理されるパーツ内部品の区分、すなわち当該部品が素材データであるかそれともパーツデータであるかを示す情報が記憶される。部品番号405−5には、当該部品データが素材データである場合には、当該素材データを特定するための素材番号が、パーツデータである場合には、当該パーツデータを特定するためのパーツ番号が記憶される。部品更新番号405−6には、部品データのバージョンを特定するための更新情報が記憶される。警告フラグ405−7には、当該部品データが使用不可状態であることや、部品データに更新が加えられたことを示す情報等が記憶される。
素材情報テーブル406は、文書管理システムでの電子文書作成に使用可能な素材データの情報を管理するためのデータテーブルであり、素材番号406−1、更新番号406−2、公開フラグ406−3、継続使用不可フラグ406−4等で構成されている。
素材番号406−1には、素材データを一意に識別するため識別情報が記憶される。更新番号406−2には、素材データのバージョンを特定するための更新番号が記憶される。公開フラグ406−3には、当該レコードで管理されているパーツデータが公開されているか否かを示すフラグ情報(例えば1:公開 0:非公開)が記憶される。公開されている場合には、これから作成する新規の電子文書データやパーツデータでの利用が可能である。継続使用不可フラグ406−4には、当該レコードで管理されている素材データの継続使用可否を判定するフラグ(例えば1:使用可能 0:使用不可)が記憶される。継続使用不可フラグが0になっていると、その素材データは既存の電子文書データ及びパーツデータでも使用不可能な素材データとされる。
以上が、文書管理サーバ101の外部メモリ211で管理されている電子文書データ作成に用いられる各種データの構成の説明である。
次に、図5を参照して、本願発明の素材データ、パーツデータ、及びテンプレートデータの更新・公開/非公開・継続使用不可設定について説明する。図5に示すように本願発明では、素材データ、パーツデータ、テンプレートデータを作成後に、更新データを作成することが可能となっており、同一のデータの更新履歴を管理するために、更新番号を用意してあり、同じデータ番号(テンプレートデータの場合はテンプレート番号、パーツデータの場合にはパーツ番号、素材データの場合には素材番号)のデータの更新番号を異ならせることで、データのバージョン管理を行っている。そして、データの公開(当該データを新たな電子文書データ等(更新データを含む)の作成で使用することが可能)/非公開(当該データを新たな文書データ等(更新データを含む)の作成で使用することが可能)の設定を公開フラグで、データの既存電子文書データでの継続使用可能(既に作成されている電子文書データで、データを使用し続けることが可能)/不可能(既に作成されている電子文書データで、当該データを使用し続けることが出来ない)の設定を継続使用不可フラグで管理している。
図に示すように、複数のバージョンのデータを同時に公開することも可能であるし、更新データ作成後直ちに公開しなくても可能である。
図6を参照して、文書管理サーバ101によって行われる文書管理処理の一例について説明する。この処理を実行するために使用されるプログラムは文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されており、本処理を行う際には当該プログラムをRAM202にロードし、プログラムの制御に従って本処理を行うことになる。
まず、CPU201は、クライアント装置102からの接続要求を受け付けると、ログイン処理を行う(ステップS601)。ログイン処理に際し、クライアント装置102からユーザID、パスワードなど、ユーザ認証に必要なデータを受信し、それらデータの組が不図示のユーザ情報テーブルに登録されているか否かを判定することによりログイン処理が行われる。
ログイン処理が行われると、その後、クライアント装置102より、素材データの更新要求を受け付けたか(ステップS602)、パーツデータの更新要求を受け付けたか(ステップS604)、テンプレートデータの更新要求を受け付けたか(ステップS606)、電子文書データの更新要求を受け付けたか(ステップS608)、電子文書の承認処理要求を受け付けたか(ステップS610)を常時監視している。素材データの更新処理を受け付けた(ステップS602でYES)と判断した場合には、素材データ更新処理(ステップS603:詳細は図7)を、パーツデータの更新要求を受け付けた(ステップS604でYES)と判断した場合には、パーツデータ更新処理(ステップS605:詳細は図8)を、テンプレートデータの更新要求を受け付けた(ステップS606でYES)と判断した場合にはテンプレートデータ更新処理(ステップS607:詳細は図9)を行うことになる。
さらに、電子文書データの更新要求を受け付けた(ステップS608でYES)と判断した場合には電子文書データ更新処理(ステップS609:詳細は図10)、電子文書データの承認処理要求を受け付けた(ステップS610でYES)と判断した場合には、電子文書データ承認処理(ステップS611:詳細は図17)を行うことになる。
そして、上記の処理をステップS612で本処理の終了指示を受け付けたと判断するまで繰り返すこととなる。以上が、文書管理サーバ101によって行われる文書管理処理の一例の説明である。
次に、図6のステップS603の素材データ更新処理の詳細を、図7を参照して説明する。この素材データの更新処理においては、新規の素材データの登録、既存の素材データの新規バージョンの登録、既存の素材データの公開フラグ406−3、継続使用不可フラグ406−4の変更処理を行うことになる。
まず、CPU201は、クライアント装置102からの素材データの更新処理要求を受け付けると、不図示の素材データ選択画面をクライアント装置102のディスプレイ装置に表示するための画面情報を送信する。そして、その画面を介して入力される素材番号を取得する(ステップS701)。ここで、素材番号がクライアント装置102から送られてこなかった場合には、新たな素材番号を持つ素材データの登録を行うことになる。
そして、その後、素材データの登録を行うか、すなわちその素材番号で特定されるパーツデータを更新し、新規バージョンの素材データの登録、若しくは、新たな素材番号を持つ素材データの登録を行うかをクライアント装置102から受信した指示情報に従って判定する(ステップS702)。
ステップS702の判定処理でYES(すなわち、素材データを登録する)と判定した場合には、処理をステップS703に進め、新たに登録するデータをクライアント装置102より取得する。この際に、クライアント装置102側では、ユーザによる入力部(キーボード209や不図示のポインティングデバイス)操作に従って、新たに素材データとして登録するデータ(画像データ等)の指定を受け付ける。そして、指定を受け付けたデータを文書管理サーバ101に送信することになる。
そしてステップS703で取得した素材データのステータス情報としてクライアント装置102においてユーザの操作に基づいて入力された情報を、クライアント装置102より取得する(ステップS704)。
そしてその後、既存バージョンの素材データのステータス情報を変更するかをクライアント装置102から受信した指示情報に基づいて判定し(ステップS705)、ステータスを変更する(ステップS705でYES)と判定した場合には、ステータスの変更を行うバージョンを特定するための更新番号と、クライアント装置102がユーザより受け付けたステータス情報(公開フラグ406−3、継続使用不可フラグ406−4等)をクライアント装置102より取得する(ステップS706)。
ここで、ステータス情報として公開フラグを「非公開」にするという情報を取得した場合には、図5を参照して説明したとおり、その既存バージョンの素材データは、その情報を受け付けた以降(若しくはこの情報が素材データ情報テーブル406に反映された以降)、電子文書データの作成やパーツデータの作成の際に、使用不可能な素材データとして扱われることになる。
また、ステータス情報として、既存の素材データを「継続使用不可」にするという情報を取得した場合には、当該バージョンの素材データは、今後作成する電子文書データやパーツデータだけでなく、既存の電子文書データや他のパーツデータでも使用不可能な素材データとして扱われることになる。すなわち、当該既存バージョンの素材データを使用している既存の電子文書データやパーツデータは更新を行わなければならないデータとされることになる。尚、公開フラグが「非公開」にされ、「継続使用不可」の指定は受け付けなかった素材データについては、既存の電子文書データや、パーツデータでは引き続き使用可能だが、それら電子文書データやパーツデータは更新推奨データ(更新を行ったほうが良いデータ)とされることになる。
そして、ステップS703、S704、S706でクライアント装置102より取得した情報に基づいて、素材データ情報テーブル406を更新する。この更新は、情報取得後直ちに行っても(リアルタイム処理)、ある一定の時間に達した場合(例えば午前0時)に、それまでに取得した情報の更新をまとめて行っても(バッチ処理)、どちらでもかまわない。
以上が、素材データの更新処理である。この処理を行うことにより、素材データの追加や更新、ステータスの変更等を好適に行うことが可能となる。
次に、図8を参照して、図6のステップS605のパーツデータの更新処理について説明する。このパーツデータの更新処理においては、新規のパーツデータの登録、既存のパーツデータの新規バージョンのデータの登録、既存のパーツデータの公開フラグ404−3、継続使用不可フラグ404−4の変更処理を行うことになる。
まず、CPU201は、クライアント装置102からのパーツデータの更新処理要求を受け付けると、不図示のパーツデータ選択画面をクライアント装置102のディスプレイ装置に表示するための画面情報を送信する。そして、その画面を介して入力されるパーツ番号404−2を取得する(ステップS801)。ここで、パーツ番号がクライアント装置102から送られてこなかった場合には、新たなパーツ番号を持つパーツデータの登録を行うことになる。
その後、パーツデータの登録を行うか、すなわちそのパーツ番号で特定されるパーツデータを更新し、新規バージョンのパーツデータの登録、若しくは、新たなパーツ番号を持つパーツデータの登録を行うかをクライアント装置102から受信した指示情報に従って判定する(ステップS802)。
ステップS802の判定処理でYES(すなわち、パーツデータを登録する)と判定した場合には、処理をステップS803に進め、新たに登録するパーツデータの情報をクライアント装置102より取得する(ステップS803)。このパーツデータの情報には、パーツデータに含まれる部品の情報(素材データの素材番号、更新番号や他のパーツデータのパーツ番号や更新番号)が含まれる。
そしてステップS803で取得したパーツデータのステータス情報として入力された情報をクライアント装置102より取得する(ステップS804)。そしてその後、既存のバージョンのパーツデータのステータス情報を変更するかをクライアント装置102から受信した指示情報に基づいて判定し(ステップS805)、ステータスを変更する(ステップS805でYES)と判定した場合には、ステータス情報を更新するバージョンを特定するための更新番号404−2と、更新後のステータス情報として、クライアント装置102がユーザより受け付けたステータス情報(公開フラグ404−3、継続使用不可フラグ404−4等)をクライアント装置102より取得する(ステップS806)。
ここで、ステータス情報として公開フラグ404−3を「非公開」にするという情報を取得した場合には、指定されたバージョンのパーツデータは、この情報がパーツデータ情報テーブル404に登録された以降、電子文書データの作成や他のパーツデータの作成の際に選択不可能(つまりは使用不可能)なパーツデータとして扱われることになる。
また、ステータス情報として、既存のパーツデータを「継続使用不可」にするという情報を取得した場合には、当該バージョンのパーツデータは、今後作成する電子文書データや他のパーツデータだけでなく、既存の電子文書データや他のパーツデータでの使用も不可能なパーツとして扱われることになる。すなわち、当該バージョンのパーツデータを使用している電子文書データや他のパーツデータは更新を行わなければならないデータとされることになる。尚、公開フラグが「非公開」にされ、「継続使用不可」の指定は受け付けなかったパーツデータについては、既存の電子文書データや、他のパーツデータでの継続使用は可能だが、それら電子文書データや他のパーツデータは更新推奨データ(更新を行ったほうが良いデータ)とされる。
そして、ステップS804、S806でクライアント装置102より取得した情報に基づいて、パーツデータ情報テーブル403を、ステップS803で取得した情報に基づいて、パーツデータ内部品情報テーブル405を更新することとなる。この更新は、情報取得後直ちに行っても(リアルタイム処理)、ある一定の時間に達した場合(例えば午前0時)に、それまでに取得した情報の更新をまとめて行っても(バッチ処理)、どちらでもかまわない。
以上が、パーツデータの更新処理である。この処理を行うことにより、パーツデータの追加や更新、ステータスの変更等を好適に行うことが可能となる。
次に、図9を参照して、図6のステップS607のテンプレートデータの更新処理について説明する。このテンプレートデータの更新処理においては、新規のテンプレートデータの登録、既存のテンプレートデータの新規バージョンのデータの登録、既存のテンプレートデータの公開フラグ403−3、継続使用不可フラグ403−4の変更処理を行うことになる。
まず、CPU201は、クライアント装置102からのテンプレートデータの更新処理要求を受け付けると、不図示のテンプレートデータ選択画面をクライアント装置102のディスプレイ装置に表示するための画面情報を送信する。そして、その画面を介して入力されるテンプレート番号を取得する(ステップS901)。ここで、テンプレート番号がクライアント装置102から送られてこなかった場合には、新たなテンプレート番号を持つテンプレートデータの登録を行うことになる。
そして、その後、テンプレートデータの登録を行うか、すなわちそのテンプレート番号で特定されるテンプレートデータを更新し、新規バージョンのテンプレートデータの登録、若しくは、新たなテンプレート番号を持つテンプレートデータの登録を行うかをクライアント装置102から受信した指示情報に従って判定する(ステップS902)。
ステップS902の判定処理でYES(すなわち、テンプレートデータを登録する)と判定した場合には、処理をステップS903に進め、新たに登録するデータをクライアント装置102より取得する。
そしてステップS903で取得したテンプレートデータのステータス情報としてクライアント装置102においてユーザの操作に基づいて入力された情報を、クライアント装置102より取得する(ステップS904)。そしてその後、既存バージョンのテンプレートデータのステータス情報を変更するかをクライアント装置102から受信した指示情報に基づいて判定し(ステップS905)、ステータスを変更する(ステップS905でYES)と判定した場合には、ステータス変更を行うテンプレートデータのバージョンを特定するための更新番号403−2と、その更新情報として、クライアント装置102がユーザより受け付けたステータス情報(公開フラグ403−3、継続使用不可フラグ403−4等)をクライアント装置102より取得する(ステップS906)。
パーツデータや素材データと同様、ステータス情報として公開フラグを「非公開」にするという情報を取得した場合には、その既存バージョンのテンプレートデータは、その情報を受け付けた以降(若しくはこの情報がテンプレートデータ情報テーブル403に反映された以降)、電子文書データの作成の際に、使用不可能なテンプレートデータとして扱われることになる。
また、ステータス情報として、既存のテンプレートデータを「継続使用不可」にするという情報を取得した場合には、当該バージョンのテンプレートデータは、今後作成する電子文書データだけでなく、既存の電子文書データでも使用不可能なテンプレートデータとして扱われることになる。すなわち、当該既存バージョンのテンプレートデータを使用している既存の電子文書データは更新を行わなければならないデータとされることになる。尚、公開フラグが「非公開」にされ、「継続使用不可」の指定は受け付けなかったテンプレートデータについては、既存の電子文書データや、パーツデータでの使用は可能だが、それら電子文書データやパーツデータは更新推奨データ(更新を行ったほうが良いデータ)とされる。
そして、ステップS903、S904、S906でクライアント装置102より取得した情報に基づいて、テンプレートデータ情報テーブル403を更新する(ステップS907)。この更新は、情報取得後直ちに行っても(リアルタイム処理)、ある一定の時間に達した場合(例えば午前0時)に、それまでに取得した情報の更新を一度に行っても(バッチ処理)、どちらでもかまわない。
以上が、テンプレートデータの更新処理である。この処理を行うことにより、テンプレートデータの追加や更新、ステータスの変更等を好適に行うことが可能となる。
次に、図10を参照して、図6のステップS609の電子文書データ更新処理について説明する。本処理は、電子文書データの作成担当者に、自身が担当となっている電子文書データに使用されている部品データ(パーツデータや素材データ)が継続使用不可にされた場合や、部品データの新たなバージョンが登録されたことを好適に通知することを目的として行われる。この処理は、文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されているプログラムの制御にしたがって、文書管理サーバ101のCPU201によって行われることになる。
CPU201は、電子文書データの更新要求を受け付けたと判断すると(図6のステップSステップS608でYES)、ログイン処理(図6のステップS601)で特定されたユーザが担当者となっている電子文書データを電子文書データ情報テーブル401から取得する(ステップS1001)。その後、ステップS601で取得した全ての電子文書データについて、テンプレート・部品更新状況確認処理を行う(ステップS1002)。このテンプレート・部品更新状況確認処理の詳細については、図11を参照して説明する。
図11は、図10のステップS1002のテンプレート・部品更新状況確認処理の詳細ついて説明する。この処理では、確認対象となる電子文書データで使用されているテンプレートデータや、パーツデータ、素材データが継続使用不可になっているか、新しいバージョンのデータが登録されている(更新された)かを確認する。
まず、CPU201は、ステップS1101において、テンプレートデータの更新状況確認処理を行う(ステップS1101)。この処理の詳細は図12を参照して説明する。
図12は、図11のステップS1101のテンプレートデータ更新状況確認処理の詳細を示すフローチャートである。この処理では、電子文書データで使用されているテンプレートデータが継続使用不可となっているか、当該テンプレートデータの新しいバージョンのデータが登録されている(更新された)かを確認する。
まず、ステップS1201では、当該電子文書データのテンプレート番号401−2をキーにしてテンプレートデータ情報テーブル403を検索し、電子文書データで使用されているテンプレートデータと同じテンプレート番号のレコードを取得する。そして、それらレコードのうち、電子文書データで使用されているバージョンのテンプレートデータ(テンプレート更新データ401−3と更新番号が一致するレコード)の継続使用不可フラグ403−4を確認することにより、使用しているテンプレートデータが継続使用不可データであるかを判定する(ステップS1202)。ステップS1202でCPU201が継続使用不可データである(YES)と判定した場合には、処理をステップS1203に移行させ、テンプレートデータが継続使用不可データであることをRAM202に記憶する。
その後、ステップS1201で取得したレコードのうち、テンプレート更新番号401−3よりも数値の大きい更新番号403−2をもつレコードが存在するかを確認することにより、当該テンプレートデータが更新されているか(更新情報ありか)を判定する(ステップS1204)。ステップS1204でCPU201が更新情報がある(YES)と判定した場合には、処理をステップS1205に移行させ、テンプレートデータが更新ありテンプレートデータであることをRAM202に記憶する。
上記の処理を行うことで、電子文書データに使用されているテンプレートデータが継続使用不可であるか、更新されているテンプレートデータであるかを好適に確認することが可能となる。
図11の説明に戻る。ステップS1101の処理が終了後、電子文書データの全てのページに対して、ページ内部品状況確認処理(ステップS1102)、及び、ページ内部品更新確認処理(ステップS1103)を行うことになる。ページ内部品状況確認処理の詳細は図13を、ページ内部品更新確認処理の詳細は図15を参照して説明することとする。
図13は、図11のステップS1102のページ内部品状況確認処理の詳細を示すフローチャートである。この処理は、電子文書データで使用されている各部品データが、継続使用不可となっていないかを判定するために行われる処理であり、文書管理サーバ101のCPU201により行われる。この処理を実行するために使用されるプログラムは文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されており、本処理を行う際には当該プログラムをRAM202にロードし、プログラムの制御に従って本処理を行うことになる。
まず、CPU201は、電子文書データ内部品情報テーブル402から、当該電子文書データの指定されたページで使用されている全ての部品データを取得する(ステップS13101)。そして、ステップS1301で取得した全ての部品データに対してステップS1302〜ステップS1309の処理を行うことになる。
ステップS1302において、CPU201は、処理対象の部品データがパーツデータであるかそれとも素材データであるかを、電子文書データ内部品情報テーブル402の部品区分402−5に従って判定する(ステップS1302)。パーツデータであると判定した場合には(ステップS1302でパーツ)、処理をステップS1303に移行させ、パーツデータ情報テーブル404中の当該パーツデータ(パーツ番号、更新番号が一致するパーツ)の継続使用不可フラグ404−4を取得する。ステップS1303での取得値に従って、当該パーツデータが継続使用可能であるかを判定する(ステップS1304)。
ステップS1304で継続使用可能であると判定された場合には、当該パーツデータで使用されている他のパーツデータや素材データが継続使用不可になっていないかを確認するためパーツ内部品状況確認処理を行う(ステップS1305)。この処理の詳細については、図14を参照して説明する。
そして、その後、ステップS1305の処理において更新される可能性がある、当該パーツデータの継続使用不可フラグ404−4を取得する。
ステップS1302の判定処理で、CPU201が素材データであると判定した場合には、ステップS1307に処理を移行し、パーツデータ情報テーブル406中の当該素材データ(素材番号、更新番号が一致するパーツ)の継続使用不可フラグ406−4を取得する。
そして、ステップS1306若しくは、ステップS1307の処理が終了後、当該部品が継続使用可能であるかを判定する(ステップS1308)。この処理ではステップS1306で取得したパーツデータの継続使用不可フラグ404−4、または、S1307で取得した素材データの継続使用不可フラグ406−4が継続使用不可となっているかを判定することになる。
ステップS1303若しくは、ステップS1308で部品データが継続使用不可であると判定した場合には、処理をステップS1309に移行し、当該部品データを継続使用不可データとしてRAM202に記憶する。
以上の処理により、電子文書データのページ内で使用されている部品データに継続使用不可の部品データが含まれている場合に、継続使用不可データを的確に取得することが可能となる。
次に、図14を参照して、図13のステップS1305のパーツ内部品状況確認処理の詳細について説明する。この処理は、パーツデータで使用されている各部品(素材データ、パーツデータ)が、継続使用不可となっていないかを判定するために行われる処理であり、文書管理サーバ101のCPU201により行われる。この処理を実行するために使用されるプログラムは文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されており、本処理を行う際には当該プログラムをRAM202にロードし、プログラムの制御に従って本処理を行うことになる。
まず、CPU201は、パーツデータ内部品情報テーブル405から、確認対象であるパーツデータで使用されている全ての部品データを取得する(ステップS1401)。そして、ステップS1401で取得した全ての部品データに対してステップS1402〜ステップS1410の処理を行うことになる。
ステップS1402において、CPU201は、処理対象の部品データがパーツデータであるかそれとも素材データであるかを、パーツデータ内部品情報テーブル405の部品区分405−4に従って判定することになる。パーツデータであると判定した場合には(ステップS1402でパーツ)、処理をステップS1403に移行させ、パーツデータ情報テーブル404中の当該パーツデータ(パーツ番号、更新番号が一致するパーツ)の継続使用不可フラグ404−4を取得する。そしてその後、ステップS1403での取得値に従って、当該パーツデータが継続使用可能であるかを判定する(ステップS1404)。
ステップS1404で継続使用可能であると判定した(ステップS1404でYES)場合には、当該パーツデータで使用されている他のパーツデータや素材データが継続使用不可になっていないかを確認するため、部品データであるパーツデータを確認対象パーツデータとしたパーツ内部品状況確認処理を行う(ステップS1405)。
そして、その後、ステップS1405の処理において更新される可能性がある、確認処理対象となっているパーツデータの継続使用不可フラグ404−4を取得する。
ステップS1402の判定処理で、CPU201が素材データであると判定した場合には、ステップS1407に処理を移行し、パーツデータ情報テーブル406中の当該素材データ(素材番号、更新番号が一致するパーツ)の継続使用不可フラグ406−4を取得する。
そして、ステップS1406若しくは、ステップS1407の処理が終了後、当該部品データが継続使用可能であるかを判定する(ステップS1408)。この処理ではステップS1406で取得したパーツデータの継続使用不可フラグ、または、S1407で取得した素材データの継続使用不可フラグが継続使用不可となっているかを判定することになる。
ステップS1404若しくはステップS1408の処理で、継続使用不可と判定した場合には、処理をステップS1409に移行し、パーツデータ情報テーブル404中の確認対象となっているパーツデータの継続使用不可フラグ404−4を継続使用不可に設定する(ステップS1409)。その後、当該部品データを継続使用不可データとしてRAM202に記憶する(ステップSX210)。
以上の処理により、パーツデータ内で使用されている部品データに継続使用不可の部品データが含まれている場合に、継続使用不可データとなっているパーツデータを確実に取得し、継続使用不可データを部品データとして使用しているパーツデータを継続使用不可データに設定することが可能となる。
次に、図15を参照して、図11のステップS1103のページ内部品更新確認処理の詳細について説明する。この処理は、電子文書データで使用されている各部品データに更新が加えられているかを判定するために行われる処理であり、文書管理サーバ101のCPU201により行われる。この処理を実行するために使用されるプログラムは文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されており、本処理を行う際には当該プログラムをRAM202にロードし、プログラムの制御に従って本処理を行うことになる。
まず、CPU201は、電子文書データ内部品情報テーブル402から、当該電子文書データの指定されたページで使用されている全ての部品データを取得する(ステップS1501)。そして、ステップS1501で取得した全ての部品データに対してステップS1502〜ステップS1510の処理を行うことになる。
ステップS1502において、CPU201は、処理対象の部品データがパーツデータであるかそれとも素材データであるかを、電子文書データ内部品情報テーブル402の部品区分402−5に従って判定することになる。パーツデータであると判定した場合には(ステップS1502でパーツ)、処理をステップS1503に移行させ、パーツデータ情報テーブル404中の当該パーツデータと同じパーツ番号をもつレコードを取得する。そして、ステップS1503で取得したレコードに確認対象となっているパーツデータの更新番号よりも新しい(数値の大きい)更新番号を持つレコードがあるかを判定することにより、当該パーツデータの更新データがあるかを判定する(ステップS1504)。
ステップS1504の判定処理で、更新データがあると判定された場合には(ステップS1504でYES)、ステップS1507に、更新データがないと判定した場合には(ステップS1504でNO)、ステップS1508に処理を移行する。
ステップS1502において、CPU201が素材データであると判定した場合には、当該素材データと同じ素材番号を持つレコードを素材データ情報テーブル406より取得する(ステップS1505)。そして、ステップS1505で取得したレコードに確認対象となっている素材データの更新番号よりも新しい(数値の大きい)更新番号を持つレコードがあるかを判定することにより、当該素材データの更新データがあるかを判定する(ステップS1506)。更新データがあると判定した場合には(ステップS1506でYES)、処理をステップS1507に進める。
ステップS1507では、CPU201は、更新データがあると判定された部品データを更新ありデータとしてRAM202に記憶する。
ステップS1504でNOと判定した場合には、CPU201はパーツ内部品更新状況確認処理を行う(ステップS1508)。この処理を行う理由としては、パーツデータで使用されている部品データに更新が加えられていないかを確認することにより、電子文書データの作成者や、電子文書データの承認者などに、パーツデータに使用されている部品データに更新が加えられているにもかかわらず、更新が行われていないパーツデータの情報を的確に提供するためである。この処理の詳細については、図16を参照して後述する。
ステップS1508の確認処理の結果、パーツ内部品データに更新データがあると判定した場合には(ステップS1509でYES)、確認対象となっている部品データ(この場合はパーツデータ)を未更新パーツデータとしてRAM202に記憶する(ステップS1510)。
以上が、ページ内データ更新確認処理の説明である。この処理を行うことで、電子文書データのページ内に更新された部品データが存在するかを好適に確認することが可能となる。
図16を参照して、図15のステップS1508のパーツ内部品更新状況確認処理の詳細について説明する。この処理は、パーツデータで使用されている各部品データに更新が加えられているかを判定するために行われる処理であり、文書管理サーバ101のCPU201により行われる。この処理を実行するために使用されるプログラムは文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されており、本処理を行う際には当該プログラムをRAM202にロードし、プログラムの制御に従って本処理を行うことになる。
まず、CPU201は、パーツデータ内部品情報テーブル405から、当該パーツデータで使用されている全ての部品データを取得する(ステップS1601)。そして、ステップS1601で取得した全ての部品データに対してステップS1602〜ステップS1610の処理を行うことになる。
ステップS1602において、CPU201は、処理対象の部品データがパーツデータであるかそれとも素材データであるかを、パーツデータ内部品情報テーブル405の部品区分405−4に従って判定することになる。パーツデータであると判定した場合には(ステップS1602でパーツ)、処理をステップS1603に移行させ、パーツデータ情報テーブル404に登録されている当該パーツデータと同じパーツ番号をもつレコードを取得する。そして、ステップS1603で取得したレコードに処理対象となっているパーツデータの更新番号よりも新しい(数値の大きい)更新番号を持つレコードがあるかを判定することにより、当該パーツデータの更新データがあるかを判定する(ステップS1604)。
ステップS1604の判定処理で、更新データがあると判定された場合には(ステップS1604でYES)、ステップS1607に、更新データがないと判定した場合には(ステップS1604でNO)、ステップS1608に処理を移行する。
ステップS1602において、CPU201が素材データであると判定した場合には、当該素材データと同じ素材番号を持つレコードを素材データ情報テーブル406より取得する(ステップS1605)。そして、ステップS1605で取得したレコードに確認対象となっている素材データの更新番号よりも新しい(数値の大きい)更新番号を持つレコードがあるかを判定することにより、当該素材データの更新データがあるかを判定する(ステップS1606)。更新データがあると判定した場合には(ステップS1606でYES)、処理をステップS1607に進める。
ステップS1607では、CPU201は、更新データがあると判定された部品データを更新ありデータとしてRAM202に記憶する。
ステップS1604でNOと判定した場合には、CPU201は確認対象のパーツデータで部品データとして使用されているパーツデータに対するパーツ内部品更新状況確認処理を行う(ステップS1608)。
ステップS1608の確認処理の結果、確認対象のパーツデータのパーツ内部品データに更新データがあると判定した場合には(ステップS1609でYES)、当該パーツ内部品データ(この場合はパーツデータ)を未更新パーツデータとしてRAM202に記憶する(ステップS1610)。
以上が、パーツデータ内データ更新確認処理の説明である。この処理を行うことで、パーツデータ内に更新された部品データが存在するかを好適に確認することが可能となる。
図10の説明に戻る。そしてその後、クライアント装置102のディスプレイ装置に当該ユーザが担当者である電子文書データの一覧を表示するための画面情報をクライアント装置102に送信する(ステップS1003)。その一覧画面は例えば図18に示すような画面である。
図18は、クライアント装置102のディスプレイ装置に表示される電子文書データの一覧画面の一例である。図18に示すように、一覧に表示されている電子文書データに継続使用不可データや更新ありデータが含まれている場合に、その情報をユーザに提供すべく、その情報が画面表示されるように構成されている(図中の1801)。このような画面をディスプレイ装置に表示するための画面情報を生成することにより、ユーザに的確に継続使用不可データや更新ありデータを含む電子文書データの存在を報知することが可能となる。
図10の説明に戻る。その後、クライアント装置102を操作するユーザによる入力部操作に従い入力された、電子文書データの文書番号401−1をクライアント装置102より取得する(ステップS605)と、その文書番号401−1により特定される電子文書データの詳細表示画面を表示するための画面情報を生成し、クライアント装置102に対して送信する(ステップS606)。
図19は、クライアント装置102のディスプレイ装置に表示される電子文書データの詳細表示画面の一例である。図19に示すように、詳細表示されている電子文書データのページに継続使用不可データや更新ありデータが含まれる場合には、その情報をユーザに提供すべく、その情報が画面表示されるように構成されている(図中の1901、1902)。図19の例では、テストページ1の素材Aとテストページ2のパーツBが更新ありパーツ、テストページ3のパーツCが継続使用不可パーツであることを示している。継続使用不可パーツを含むページと、更新ありパーツのみで継続使用不可パーツを含まないページとを認識可能にするよう、図19に示すように、枠線を二重線の枠線と通常の枠線とする等、それらページの表示形態を異ならせて表示させる。これは一例であり、例えば枠線の色を異ならせたり、表示領域を異ならせたりすることで、継続使用不可パーツを含むページと、更新ありパーツのみで継続使用不可パーツを含まないページとをユーザに報知するようにしても勿論良い。
そして、電子文書データの詳細表示画面1900中の「このページを編集する」を指定すると、図20に示す電子文書データ編集画面がクライアント装置102のディスプレイ装置に表示される。この表示に必要となる画面情報は文書管理サーバ101で生成される。
図20は電子文書データ編集画面の一例を示す図である。この画面を介して、ユーザは電子文書データを作成するための各種の指示を文書管理サーバ101に対して入力することが可能となる。編集対象となるページに、継続使用不可データや更新ありデータが含まれる場合には、2001に示すように入れ替え候補部品が表示される。これにより、ユーザは入れ替え候補となる部品を的確に把握することが可能となり、もって、更新作業を容易に行うことが可能となる。
図10の説明に戻る。その後、文書管理サーバ101のCPU201は、クライアント装置102から電子文書データの登録要求を受け付けると(ステップS1006でYES)、クライアント装置102から図20を介して入力された電子文書データの情報(テンプレート、パーツ、素材等)を取得し(ステップS1007)、取得した電子文書データを電子文書データ情報テーブル401及び402に登録する(ステップS1008)。その際には、当該電子文書データが、承認が必要なデータであるものとして登録ために電子文書データのステータス401−3を「承認待ち」として登録することになる。
そして、その後、他のデータの更新を行うかを判定し、他の電子文書データの更新を行うと判定した場合には、ステップS1004からステップS1008の処理を繰り返すことになる。
以上が図10に示す電子文書データ更新処理の説明である。
次に、図17を参照して、図6のステップS611の電子文書データ承認処理の詳細について説明する。本処理は、電子文書データの承認担当者に、自身が承認担当となっている電子文書データに使用されている部品データ(パーツデータや素材データ)が継続使用不可にされた場合や、部品データの新たなバージョンが登録されたことを好適に通知し、且つ継続使用付加の部品データを含む当該電子文書データに対する承認処理を行わせないようにすること目的として行われる。この処理は、文書管理サーバ101の外部メモリ211に記憶されているプログラムの制御にしたがって、文書管理サーバ101のCPU201によって行われることになる。
CPU201は、電子文書データの承認処理要求を受け付けたと判断すると(図6のステップSステップS608でYES)、CPU201は、ログイン処理(図6のステップS601)で特定されたユーザが担当者となっている電子文書データを電子文書データ情報テーブル401から取得する(ステップS1701)。その後、ステップS601で取得した全ての電子文書データについて、テンプレート・部品更新状況確認処理を行う(ステップS1702)。このテンプレート・部品更新状況確認処理の詳細については、図11で説明したとおりである。
その後、要承認文書データの一覧情報を含む画面をディスプレイ装置に表示するための画面情報を生成し、クライアント装置102に対して送信する(ステップS1703)。
図21は、クライアント装置102のディスプレイ装置に表示される要承認データ一覧表示画面の一例を示す模式図である。図21に示すように、一覧に表示されている電子文書データに継続使用不可データや更新ありデータが含まれている場合に、その情報を承認担当者に提供すべく、その情報が画面表示されるように構成されている(図中の2101)。このような画面をディスプレイ装置に表示するための画面情報を生成することにより、承認担当者に的確に継続使用不可データや更新ありデータを含む電子文書データの存在を報知することが可能となる。
図17の説明に戻る。その後、クライアント装置102を操作する承認担当者による入力部操作に従い入力された、電子文書データの文書番号401−1をクライアント装置102より取得する(ステップS1704)と、その文書番号401−1により特定される電子文書データ承認入力画面を表示するための画面情報を生成し、クライアント装置102に対して送信する(ステップS1706)。
図22は電子文書データ承認入力画面の一例を示す模式図である。図22示すように、電子文書データ承認入力が面には、承認対象となる電子文書データの詳細情報の表示欄や、承認の入力を行うためのコントロール(図中の「承認」)、や承認の入力を行うためのコントロール(図中の「否認」)が設けられている。継続使用不可データ(テンプレート、パーツ、素材)が承認対象となる電子文書データが、使用されている場合には警告メッセージを表示する(2201)。また、本承認が当該電子文書データの公開の承認を行うためのものである場合には、承認対象となる電子文書データが承認入力を行うためのコントロールに継続使用不可データ(テンプレート、パーツ、素材)がには承認の入力を行うためのコントロールがグレーアウト(無効化)され、承認の入力を行えないようにされている(2202)。これにより、継続使用不可のデータが含まれている電子文書データの公開の承認を好適に防ぐことが可能となる。
図17の説明に戻る。その後、CPU201は図22を介して入力される承認/否認の指示の入力をクライアント装置102から受け付け(ステップS1701)、受け付けた指示に従って、電子文書データ情報テーブルを更新する(ステップS1707)。より具体的には、承認/否認の対象となった電子文書データのステータスを変更することになる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図6から図17に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。