JP5640134B1 - 電子レンジ用圧力鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジによる調理が可能であり、使い勝手が良く、しかも、安全かつ衛生的な電子レンジ用圧力鍋を提供する。【解決手段】蓋体(2)の周壁(8)を鍋本体(1)の開口壁(5)に被冠し、蓋体(2)を回動することにより蓋ラグ(15)を鍋ラグ(14)に締結したとき、相互に対向する蓋体(2)の環状座(9)と鍋本体(1)の開口壁(5)の間にパッキン(11)を挟着させるように構成し、蓋体(2)の蓋把手(10)に形成した収容室(23)から挿通孔(24)を介してプッシュ手段(22)をパッキンに向けて進出させる付勢手段(25)を設けた構成において、前記プッシュ手段(22)は、先端部にパッキン(11)の外周縁を保持する保持溝(32)を備え、前記付勢手段(25)により進出位置(P1)に進出された状態で、収容室(23)の内部から前記挿通孔(24)を気密シールするシール手段(29)を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、電子レンジによる調理が可能であり、使い勝手が良く、しかも、安全かつ衛生的な電子レンジ用圧力鍋に関する。
従来、圧力鍋が公知であり、電子レンジにより調理可能とした圧力鍋も公知である。
特許第5181262号公報 EP0063030A1公報 USP2948431公報
特許文献1ないし3に示されるように、圧力鍋は、上部を開口する鍋本体と、前記鍋本体の上部開口を開閉自在に施蓋する倒立皿状の蓋体とから構成され、施蓋状態で相互に対向する鍋本体の開口壁と蓋体の環状座の間にリング状のパッキンを配置し、前記蓋体を鍋本体に対して前記パッキンを挟着状態として締結する締結手段を設けている。
前記締結手段は、鍋本体の開口壁の一部から外側に突設した鍋ラグと、前記蓋体の周壁の一部から内側に突設した蓋ラグを備え、蓋体の周壁を鍋本体の開口壁に被冠した状態で回動することにより、前記蓋ラグを鍋ラグの下面に押圧係止するように構成されている。
前記蓋体の周壁の外側には蓋把手が突設され、該蓋把手の内部に収容室を形成すると共に、該収容室に臨む周壁に挿通孔を設け、前記挿通孔にパッキンに向けて進出した進出位置と収容室に向けて後退した後退位置の間で進退自在なプッシュ手段を挿通し、該プッシュ手段を前記進出位置に向けて付勢する付勢手段を前記収容室に内装している。
前記プッシュ手段は、パッキンをリングの中心に向けて押圧することにより変形させるためのオフセット装置を構成しており、蓋体を鍋本体に被冠した状態で、前記締結手段を締結していないときは、前記周壁の挿通孔を非シール状態として、圧力鍋の内部と外部(具体的には前記収容室)を相互に連通させ、これにより締結手段が締結されていない状態で圧力鍋が加熱されたときの爆発事故を防止している。
換言すると、締結手段を締結することにより、蓋体を鍋本体に対してパッキンを挟着状態として締結した締結完結時にのみ、前記プッシュ手段を後退させた状態で、パッキンにより挿通孔を気密シールするものであり、締結完結時以外のときは、常に、挿通孔を非シール状態として圧力鍋の内部と外部を連通させるように構成されている。
従って、締結完結状態で圧力鍋を加熱し、調理を終えた後、蓋体を開放するために前記締結手段を弛めると、直ちにパッキンがオフセットされることにより、前記挿通孔が非シール状態となり、圧力鍋の内部と外部を連通するので、蒸気が噴出することになる。前述のように、挿通孔は、圧力鍋の内部と前記把手の収容室を連通するので、蒸気は把手の収容室に向けて噴出する。この際、ユーザは蓋体を開放するために把手を把持しているので、ユーザの手が危険に曝されることになる。また、噴出した蒸気が収容室に溜まると、収容室の内部にカビ等が発生し、衛生的に好ましくない。
更に、蓋体を鍋本体から分離したとき、パッキンは、プッシュ手段により内向きに変形したオフセット状態で蓋体の下面に保持されているので、このようなオフセット状態のまま長期保管すると、パッキンに変形癖が付いてしまい、当初のリング形態に復元し難くなる。
しかも、蓋体の下面に配置されたパッキンは、プッシュ手段の先細り状とされた先端に接する接触圧だけで保持されており、簡単に遊動又は脱落するので、蓋体を鍋本体に装着する際に、予めパッキンが蓋体の下面の所定位置に配置されているかどうか確認が必要であり、蓋体の装着作業を煩雑とする。
本発明は、上記のような種々の問題を解決するため、従来技術の固定観念とは反対に、常時、挿通孔をプッシュ手段に設けたシール手段で気密シールするように構成し、蓋体を鍋本体に対してパッキンを挟着した状態で締結した締結完結時にのみ、前記シール手段ではなくパッキン自体により挿通孔を気密シールする構成とすることにより、蓋体の開放時に挿通孔から蒸気が噴出することを防止した電子レンジ用圧力鍋の提供を課題とする。
この点に関して、従来技術では、締結手段が締結を完結していない状態で圧力鍋が加熱された場合に前記挿通孔が気密シールされているときは、爆発のおそれがあると観念されているが、圧力鍋である以上、当然に、圧力を外部に逃がすための安全弁が蓋体に設けられているので、爆発事故を招来することはない。しかも、締結が完結していないときは、パッキンも完全に挟着されていないので、パッキンと鍋本体又は蓋体の間から圧力を外部に逃がすことができる。従って、挿通孔を常時非シール状態とする従来技術の固定観念を根本から変更し、常時、挿通孔の気密シール状態を形成する本発明の知見の方が優れた結果をもたらすことができる。
更に、本発明は、前記シール手段を設けたプッシュ手段の先端部に保持溝を設け、該保持溝によりパッキンの外周縁を保持するように構成した電子レンジ用圧力鍋の提供を課題とする。これにより、蓋体の下面に配置されたパッキンは、挟着状態と復元状態の間では変形自在であるが、自由に遊動又は脱落することがなく、所定位置に保持され固定されるので、蓋体の装着作業を簡単容易とする。
そこで、本発明が手段として構成したところは、上部を開口する鍋本体と、前記鍋本体の上部開口を開閉自在に施蓋する倒立皿状の蓋体とから成る電子レンジ用圧力鍋であり、施蓋状態で相互に対向する鍋本体の開口壁と蓋体の環状座の間にリング状のパッキンを配置し、前記蓋体を鍋本体に対して前記パッキンを挟着状態として締結する締結手段を設けており、前記締結手段は、鍋本体の開口壁の一部から外側に突設した鍋ラグと、前記蓋体の周壁の一部から内側に突設した蓋ラグを備え、蓋体の周壁を鍋本体の開口壁に被冠した状態で回動することにより、前記蓋ラグを鍋ラグの下面に押圧係止するように構成され、前記蓋体の周壁の外側に蓋把手を突設し、該蓋把手の内部に収容室を形成すると共に、該収容室に臨む周壁に挿通孔を設け、前記挿通孔にパッキンに向けて進出した進出位置と収容室に向けて後退した後退位置の間で進退自在なプッシュ手段を挿通し、該プッシュ手段を前記進出位置に向けて付勢する付勢手段を前記収容室に内装しており、前記蓋体を回動することにより蓋ラグを鍋ラグの下面に押圧係止したときプッシュ手段を前記後退位置に後退させる構成において、前記プッシュ手段は、先端部にパッキンの外周縁を保持する保持溝を備え、前記進出位置において収容室の内部から前記挿通孔を気密シールするシール手段を備えて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記プッシュ手段は、エラストマーにより成形され、前記挿通孔に挿通される挿通部と、前記進出位置において、前記環状座に重なる舌片部と、前記蓋ラグに重なる受動部を一体に備え、前記舌片部と受動部の間に前記保持溝を形成しており、蓋体の周壁を鍋本体の開口壁に被冠すると共に前記環状座を開口壁に向けて押圧したとき、前記開口壁が前記周壁の内周で前記受動部及び蓋ラグの内側に進入し、前記プッシュ手段がシール手段により挿通孔を気密シールした状態で、パッキンを挟着可能とするように構成されている。
前記プッシュ手段の受動部は、蓋体を鍋本体の開口縁に沿って回動したとき、該受動部が鍋本体の鍋ラグに押圧されることにより、プッシュ手段を付勢手段に抗して後退方向に移動するように構成されている。
前記プッシュ手段は、エラストマーにより成形され、前記挿通孔に挿通される挿通部と、前記収容室から挿通孔を被うフランジと、該フランジから突出して前記挿通孔を気密シールするシールリブを一体に備えることが好ましい。
本発明によれば、パッキン11は、原形とされたリング状形態を損なわない状態でプッシュ手段22の保持溝32に保持され、所定位置に固定されているので、蓋体2の環状座9に着座させたまま長期間保管することに何ら差し支えはなく、しかも、蓋体2により鍋本体1を施蓋する際にも、パッキン11が常に環状座9と開口壁4の間に位置決め保持されるので、取扱いが簡単容易であり、使い勝手が良い。
しかも、プッシュ手段22は、進出位置P1に進出された状態で、挿通孔24を気密シールするシール手段29を設けており、加熱調理の後、蓋体2を鍋本体1から開蓋する際、締結手段13を解除すると同時に挿通孔24を気密シールするので、従来のように高圧蒸気が挿通孔から噴出することはなく、ユーザの安全を担保できると共に、収容室23の内部でカビ等が発生することもなく、衛生的に使用できる利点がある。
本発明の1実施形態に関して鍋本体に蓋体を装着した施蓋状態を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 鍋本体と蓋体とパッキンを分離した状態で示す斜視図である。 蓋体の把手の収容室と、プッシュ手段と、付勢手段と、パッキンを分解した状態で示す斜視図である。 (A)は蓋体を鍋本体の開口壁に臨ませた状態におけるプッシュ手段とパッキンの関係を示す縦断面図、(B)はプッシュ手段を分離した状態を示す拡大断面図、(C)はプッシュ手段の構成を示す拡大斜視図である。 (A)は蓋体を鍋本体の開口壁に向けて押圧した状態における開口壁とプッシュ手段及びパッキンの関係を示す縦断面図、(B)はB−B線断面図である。 (A)は鍋本体を蓋体により施蓋し締結完結した状態における鍋ラグとプッシュ手段及びパッキンの関係を示す縦断面図、(B)はC−C線断面図である。 従来技術のプッシュ手段により構成されたオフセット装置を示す横断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1ないし図4に示すように、電子レンジ用圧力鍋は、上部を開口する鍋本体1と、該鍋本体1の上部開口を開閉自在に施蓋する倒立皿状の蓋体2とから成り、鍋本体1及び蓋体2は、それぞれマクロ波透過性を有する合成樹脂により成形されており、食材を収容した状態で電子レンジによる調理を可能にしている。
鍋本体1は、底壁3から立設したほぼ円筒状の周壁4の上端近傍部に開口壁5を形成しており、前記開口壁5の下側に位置して周壁4の直径方向に突出する一対の鍋把手6、6を設けている。
蓋体2は、前記開口壁4を上方から被う皿壁7と、前記開口壁4に外嵌可能な環状の周壁8を備え、周壁8の内周に沿って開口壁4に環状座9を形成しており、前記周壁8の直径方向に突出する一対の蓋把手10、10を設けている。
鍋本体1の上部開口を蓋体2により施蓋した状態で、前記開口壁4と環状座9の間を気密シールするリング状のパッキン11が提供されている。パッキン11は、柔軟性と弾力性が良好なシリコン等のエラストマーにより成形されており、上側シート部11aと下側シート部11bを相互に外周縁12にて結合した断面V形に形成され、前記上側シート部11aを蓋体2の環状座9に着座するように構成されている。
前記パッキン11は、鍋本体1の上部開口を蓋体2により施蓋するとき、相互に対向する鍋本体1の開口壁4と蓋体2の環状座9の間に配置された状態で、締結手段13により蓋体2を鍋本体1に締結すると、環状座9と開口壁4により上下から挟着されるように構成されている。
前記締結手段13は、鍋本体1の開口壁5の一部から外側に突設した鍋ラグ14と、前記蓋体2の周壁8の一部から内側に突設した蓋ラグ15により構成されており、蓋体2の周壁8を鍋本体1の開口壁5に被冠した状態で回動することにより、前記蓋ラグ15を鍋ラグ14の下面に押圧係止するように構成されている。
前記締結手段13を構成する鍋ラグ14と蓋ラグ15は、それぞれ、開口壁5と周壁8の周方向に間隔をあけて複数個所(図例では6個所)に設けられているが、少なくとも一対の鍋ラグ14、14が鍋把手6、6に臨む個所に設けられ、これに対応して、少なくとも一対の蓋ラグ15、15が蓋把手10、10に臨む個所に設けられており、鍋ラグ14と蓋ラグ15の相互にテーパ面となるカム面が形成されている。
鍋本体1の上部開口を蓋体2により施蓋する際、蓋把手10を鍋把手6に対面させず周方向に位置ずれさせた状態で周壁8を開口壁4に外嵌する。この際、蓋ラグ15と鍋ラグ14が相互に対面せずに位置ずれしている。そこで、パッキン11を圧縮するように蓋体2を鍋本体1に向けて押圧すると共に、蓋把手10が鍋把手6に重なる位置まで蓋体2を回動すると、蓋ラグ15が鍋ラグ14の下面に進入し、前記カム面が蓋体2を鍋本体1に強く引き寄せることにより締結する。これにより、パッキン11が挟着され、環状座9と開口壁4の間を全周にわたり気密シールする。
尚、開蓋に際しては、蓋体2を逆方向に回動することにより蓋ラグ15を鍋ラグ14から外し、蓋体2を持ち上げれば良い。
所望のレシピに基づいて用意された食材は、前述のようにして蓋体2により施蓋され締結手段13を締結した鍋本体1に収容した状態で、電子レンジにより調理される。この際、圧力鍋の内部に発生する圧力を調整すると共に、過大な圧力を外部に排出するための弁手段が設けられている。図2に示すように、蓋体2の中央には第1弁手段16が設けられており、内部圧力が上昇したとき、錘付きの弁体17が持ち上げられ、外気に連通する。また、蓋体2の中央から偏位した個所には第2弁手段18が設けられており、内部圧力の上昇に反応して弁球19が浮動することにより、外気に連通し、内部圧力を調整する。更に、蓋体2の中央から偏位した個所には、圧力表示手段20が設けられており、内部圧力が上昇したとき、ピストン21を蓋体2の上方に突出させることにより、外部から突出状況を視認可能としている。
蓋体2は、パッキン11を環状座9に着座させた状態で保持するためのプッシュ手段22を設けている。
図4及び図5に示すように、蓋把手10の内部に収容室23を形成し、該収容室23に臨む周壁8に挿通孔24が形成されており、前記挿通孔24に環状座9及びパッキン11に向けて進出した進出位置P1(図5及び図6参照)と収容室23に向けて後退した後退位置P2(図7参照)の間で進退自在なプッシュ手段22を挿通し、該プッシュ手段22を前記進出位置P1に向けて付勢する付勢手段25を前記収容室23に内装している。尚、収容室23は、プッシュ手段22及び付勢手段25を収容した状態で、カバープレート26により施蓋される。
前記プッシュ手段22は、柔軟性と弾力性が良好なシリコン等のエラストマーにより成形され、前記挿通孔24に挿通される挿通部27と、前記進出位置P1において、前記収容室23から挿通孔24を被うフランジ28と、該フランジ28の表面に突出して前記挿通孔27の全周を気密シールするシール手段としてのシールリブ29と、更に、挿通部27から延長され、前記環状座9に重なるように位置する薄板状の舌片部30と、前記蓋ラグ15に重なるように位置する受動部31を一体に成形しており、前記舌片部30と受動部31の間に保持溝32を形成している。
図示実施形態の場合、前記フランジ28の背面に座板部33が突設され、該座板部33に連結ピン部34が立設されている。これに対して、前記付勢手段25は、柔軟性と弾力性が良好なシリコン等のエラストマーによりループ形状に成形され、収容室23に収容したとき周壁8に臨む連結部35を備え、該連結部35に連結孔36を設けている。
プッシュ手段22と付勢手段25の組付けに際して、図4及び図5に示すように、プッシュ手段22は、舌片部30が環状座9に臨むようにして挿通部27を挿通孔24に挿通し、フランジ28及び座板部33を収容室23に収容される。付勢手段25は、前記座板部33に重なるようにして前記連結孔36に前記連結ピン部34を嵌入させた状態で収容室23に収容される。この状態で、ループ形状とされた付勢手段25が収容室23の内部に嵌挿され、前記連結部35によりプッシュ手段22を前記進出位置P1に進出するように付勢している。
そこで、パッキン11を環状座9に着座させると、図5(A)に示すように、パッキン11の外周縁12がプッシュ手段22の保持溝32に保持される。これにより、パッキン11は、原形とされたリング形態を損なわない状態で(オフセット状に変形されない状態で)一対の蓋把手10、10に対応して設けられた一対のプッシュ手段22、22の保持溝32により直径方向の2個所で外周縁12を保持される。このため、蓋体2に衝撃が加えられたときでも、パッキン11が所定位置から位置ずれ移動又は脱落するようなことはない。
図5に示すように、蓋体2の周壁8を鍋本体1の開口壁4に外嵌したとき、前記プッシュ手段22の保持溝32に保持されたパッキン11は、環状座9と開口壁4の間に配置されるように位置決め固定されている。このとき、プッシュ手段22は、付勢手段25に付勢されることにより進出位置P1に位置しており、収容室23の内部からフランジ28のシールリブ29を挿通孔24の周囲に密着させ、気密シールしている。
この際、前記進出位置P1に位置するプッシュ手段22の受動部31は、蓋体2の周壁8の蓋ラグ15に重なり、該蓋ラグ15を超えて周壁8の内周方向に突出しないように構成されている。従って、この状態から蓋体2を開口壁4に向けて押圧すると、図6に示すように、プッシュ手段22を進出位置P1に停止させた状態で、パッキン11が環状座9と開口壁4の間で圧縮され挟着される。
そこで、図6(B)に矢印で示すように、鍋本体1の開口壁4に沿って蓋体2を回動することにより、蓋把手10が鍋把手6に重なる位置まで回動すると、鍋ラグ14がプッシュ手段22の受動部31を押圧することにより、図7に示すように、プッシュ手段22を付勢手段25に抗して後退位置P2まで後退するように押動する。これにより、プッシュ手段22は、フランジ28のシールリブ29を挿通孔24から離反させられるので、該シールリブ29による気密シール機能は失われるが、環状座9と開口壁4の間にはパッキン11が挟着されているので、鍋本体1の内部と収容室23が連通されることはない。尚、後退位置P2に後退移動した状態で、プッシュ手段22の舌片部30は、先端部を環状座9にオーバラップさせており、該環状座9と圧縮されたパッキン11の間に挟着されている。
電子レンジによる加熱調理により、圧力鍋は、内部が高圧となり、蒸気を充満する。加熱調理後、電子レンジから取り出した鍋本体1を開蓋する場合は、前記と逆の方法により蓋体2を鍋本体1から取り外せば良い。
開蓋に際して、蓋ラグ15を鍋ラグ14の下面に押圧係止した締結状態(図7から、蓋体2を前記と逆方向に回動すると、図6に示すように、蓋ラグ15と鍋ラグ14の締結及び係止が解かれる。これと同時に、プッシュ手段22は、受動部31が鍋ラグ14から解放され、直ちに付勢手段25により進出位置P1に進出移動し、シールリブ29により挿通孔24を気密シールする。従って、蓋ラグ15と鍋ラグ14の締結及び係止を解除した瞬間は、図6に示すように、挿通孔24は、圧縮状態によるパッキン11により間接的にシールされている他、進出移動するプッシュ手段22のシールリブ29により直接的にシールされる。このため、締結手段13の締結解除と同時に蒸気が挿通孔24を介して噴出することはない。
プッシュ手段22は、開蓋に先立ち、後退位置P2に後退した状態で舌片部30の先端部を環状座9とパッキン11の間にオーバラップさせているので、開蓋時に、進出位置P1に進出移動するとき、該舌片部30がガイド手段として、保持溝32をパッキン11の外周縁12に案内し、再び外周縁12を好適に保持する。
その後は、パッキン11の弾性復元に伴い蓋体2が浮き上がり、内部の蒸気をパッキン11の全周から均一に外部に向けて排出するので、おだやかな排気により、内部を大気圧まで下げる。
鍋本体1を開放するために蓋体2を持ち上げる際、パッキン11は、プッシュ手段22の保持溝32に保持されているので、蓋体2から垂れ下がるようなことはなく、リング状の原形を保持した状態で所定位置に固定されている。
[従来技術]
上記の本発明に対して、図8に示す従来技術のプッシュ手段により構成されたオフセット装置は、収容室23Xの内部から挿通孔24Xを挿通させられたプッシュ手段22Xは、付勢手段25Xにより進出方向に付勢され、パッキン11Xを押圧することによりオフセット状に変形させている。この状態において、挿通孔24Xは、蓋体2Xの内部と収容室23Xを連通させている。従って、蓋体2Xの下面に保持されたパッキン11Xをオフセット状態のまま長期保管すると、パッキン11Xに変形癖が付いてしまい、当初のリング形態に復元し難くなる。
従来技術の場合、蓋体2Xを鍋本体1Xに施蓋し、蓋ラグ15Xを鍋ラグ14Xに完全に締結したとき、プッシュ手段22Xが後退し、挟着されたパッキン11Xにより前記挿通孔24Xをシールする。しかしながら、それ以外の場合、つまり、不完全な締結状態とされているときは、パッキン11Xをオフセットすることにより、挿通孔24Xをシールせず、鍋本体1Xの内部と収容室23Xを連通させることにより、鍋本体1Xの内部を挿通孔24Xから収容室23Xを経て外気に導く連通経路を形成することが必要であると考えられている。
このため、加熱調理後、蓋体2Xを開蓋する際、締結手段14X、15Xの締結を解除した瞬間に、プッシュ手段22Xがパッキン11Xをオフセットするので、高圧蒸気が挿通孔24Xから噴出する。従って、蓋把手10Xを把手したユーザの手が危険に曝され、しかも、蒸気が収容室23Xに溜まり、カビ等の発生原因を生成する。
更に、蓋体2Xの下面に配置されたパッキン11Xは、プッシュ手段22Xの先細り状とされた先端に接する接触圧だけで保持されており、簡単に遊動又は脱落するおそれがある。しかも、オフセット状態に変形されているので、蓋体2Xを鍋本体に装着する際に、予めパッキン11Xが所望状態で所望位置に配置されているかどうか不安があり、蓋体2Xの装着作業が煩雑である。
1 鍋本体
2 蓋体
3 底壁
4 周壁
5 開口壁
6 鍋把手
7 皿壁
8 周壁
9 環状座
10 蓋把手
11 パッキン
11a 上側シート部
11b 下側シート部
12 外周縁
13 締結手段
14 鍋ラグ
15 蓋ラグ
16 第1弁手段
17 弁体
18 第2弁手段
19 弁球
20 圧力表示手段
21 ピストン
22 プッシュ手段
23 収容室
24 挿通孔
25 付勢手段
26 カバープレート
27 挿通部
28 フランジ
29 シールリブ(シール手段)
30 舌片部
31 受動部
32 保持溝
33 座板部
34 連結ピン部
35 連結部
36 連結孔

Claims (4)

  1. 上部を開口する鍋本体と、前記鍋本体の上部開口を開閉自在に施蓋する倒立皿状の蓋体とから成る電子レンジ用圧力鍋であり、
    施蓋状態で相互に対向する鍋本体の開口壁(5)と蓋体の環状座(9)の間にリング状のパッキン(11)を配置し、前記蓋体を鍋本体に対して前記パッキンを挟着状態として締結する締結手段(13)を設けており、
    前記締結手段(13)は、鍋本体の開口壁(5)の一部から外側に突設した鍋ラグ(14)と、前記蓋体の周壁(8)の一部から内側に突設した蓋ラグ(15)を備え、蓋体の周壁(8)を鍋本体の開口壁(5)に被冠した状態で回動することにより、前記蓋ラグを鍋ラグの下面に押圧係止するように構成され、
    前記蓋体の周壁(8)の外側に蓋把手(10)を突設し、該蓋把手の内部に収容室(23)を形成すると共に、該収容室に臨む周壁(8)に挿通孔(24)を設け、前記挿通孔にパッキンに向けて進出した進出位置(P1)と収容室に向けて後退した後退位置(P2)の間で進退自在なプッシュ手段(22)を挿通し、該プッシュ手段を前記進出位置(P1)に向けて付勢する付勢手段(25)を前記収容室に内装しており、
    前記蓋体を回動することにより蓋ラグ(15)を鍋ラグ(14)の下面に押圧係止したときプッシュ手段(22)を前記後退位置(P2)に後退させる構成において、
    前記プッシュ手段(22)は、先端部にパッキンの外周縁を保持する保持溝(32)を備え、前記進出位置(P1)において収容室の内部から前記挿通孔(24)を気密シールするシール手段(29)を備えて成ることを特徴とする電子レンジ用圧力鍋。
  2. 前記プッシュ手段(22)は、エラストマーにより成形され、前記挿通孔(24)に挿通される挿通部(27)と、前記進出位置(P1)において、前記環状座(9)に重なる舌片部(30)と、前記蓋ラグ(15)に重なる受動部(31)を一体に備え、前記舌片部と受動部の間に前記保持溝(32)を形成しており、
    蓋体の周壁(8)を鍋本体の開口壁(5)に被冠すると共に前記環状座(9)を開口壁(5)に向けて押圧したとき、前記開口壁(5)が前記周壁の内周で前記受動部(31)及び蓋ラグ(15)の内側に進入し、前記プッシュ手段(22)がシール手段(29)により挿通孔(24)を気密シールした状態で、パッキン(11)を挟着可能とするように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用圧力鍋。
  3. 前記プッシュ手段(22)の受動部(31)は、蓋体を鍋本体の開口縁に沿って回動したとき、該受動部(31)が鍋本体の鍋ラグ(14)に押圧されることにより、プッシュ手段(22)を付勢手段(25)に抗して後退方向に移動するように構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の電子レンジ用圧力鍋。
  4. 前記プッシュ手段(22)は、エラストマーにより成形され、前記挿通孔(24)に挿通される挿通部(27)と、前記収容室から挿通孔を被うフランジ(28)と、該フランジから突出して前記挿通孔を気密シールするシールリブ(29)を一体に備えて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子レンジ用圧力鍋。
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