JP5639629B2 - 建造物における床スラブの開口開閉装置 - Google Patents

建造物における床スラブの開口開閉装置 Download PDF

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Description

本発明は、建造物における床スラブの開口開閉装置、特に階下空間と階上空間とを仕切る床スラブに、その両空間の相互間での物品の移動を許容する矩形状の開口を設け、その開口周縁部の相対向する少なくとも一辺には、該開口を塞ぎ得る少なくとも1個の床蓋を、その床蓋が床面として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口周縁部の他の二辺又は三辺には、第2の安全柵として機能し得る枠体をそれぞれ設けてなる床スラブの開口開閉装置に関する。
上記床スラブの開口開閉装置は、例えば下記特許文献1に示されるように従来公知であり、その従来装置は、床蓋及び枠体を何れも起立位置に保持して開口を開いた状態にしておき、階下空間と階上空間との間で、クレーン、ウインチ等の昇降装置を用いて機器や資材等の物品を移動させるのに用いられる。
特開平9−256658号公報
ところが従来装置では、第2の安全柵として機能する矩形状の枠体の基端が開口周縁部に回動可能に軸支されており、開口の閉塞状態では枠体及び床蓋の何れもが伏倒位置に置かれて上下に互いに重なり合う配置となるため、床蓋に、枠体を収納する干渉防止用の凹部を特別に設ける必要があり、それだけ床蓋の構造が複雑化して製作コストが嵩む問題があった。
また従来装置では、床蓋の起伏回動を容易化するために、歯車機構とカウンタウエイトを利用した操作力軽減機構を床スラブの開口周縁部に設置して、該機構に床蓋を連動、連結しているが、床蓋の開放時に大型重量部品であるカウンタウエイトが階下空間に少なからず下がり、障害物となる等の問題もあった。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであり、従来の上記問題を簡単な構造で解決できるようにした建造物における床スラブの開口開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、建造物の階下空間と階上空間とを仕切る床スラブに、その両空間の相互間での物品の移動を許容する矩形状の開口を設け、その開口周縁部の相対向する二辺には、互いに協働して該開口を塞ぎ得る一対の床蓋を、その各床蓋が床面として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口周縁部の相対向する他の二辺には、第2の安全柵として機能し得る体をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置において、前記開口周縁部の相対向する他の二辺に、床面から一段下がった収納用凹部がそれぞれ形成されると共に、その各凹部に、該他の二辺に沿って直線状に延びる横桟と、この横桟及び該凹部の内面間を連結する複数の縦桟とを少なくとも有する前記枠体が収納され、その各縦桟は、これが前記凹部内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟を前記凹部内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟を床面から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、前記床蓋は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体の内方側に隣接配置され、前記床蓋と床スラブ間には、該床蓋を強制的に起伏駆動し得る起伏駆動装置が設けられ、その起伏駆動装置は、床蓋に一端が連結されるチェーンと、そのチェーンの中間部が巻き付けられるようにして前記開口の周縁部に回転自在に軸支されるスプロケットと、回転力を入力可能な入力部を有し且つ該入力部に加わる回転力を減速して前記スプロケットに伝達する減速機と、前記スプロケットを任意の回転位置に保持し得るブレーキ手段とを備えることを特徴としており、また、請求項2の発明は、建造物の階下空間と階上空間とを仕切る床スラブに、その両空間の相互間での物品の移動を許容する矩形状の開口を設け、その開口周縁部の一辺には、該開口を塞ぎ得る床蓋を、その床蓋が床面として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口周縁部の他の三辺には、第2の安全柵として機能し得る体をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、前記開口周縁部の前記三辺に、床面から一段下がった収納用凹部がそれぞれ形成されると共に、その各凹部に、該三辺に沿って直線状に延びる横桟と、この横桟及び該凹部の内面間を連結する複数の縦桟とを少なくとも有する前記枠体が収納され、その各縦桟は、これが前記凹部内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟を前記凹部内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟を床面から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、前記床蓋は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体の内方側に隣接配置され、前記床蓋と床スラブ間には、該床蓋を強制的に起伏駆動し得る起伏駆動装置が設けられ、その起伏駆動装置は、床蓋に一端が連結されるチェーンと、そのチェーンの中間部が巻き付けられるようにして前記開口の周縁部に回転自在に軸支されるスプロケットと、回転力を入力可能な入力部を有し且つ該入力部に加わる回転力を減速して前記スプロケットに伝達する減速機と、前記スプロケットを任意の回転位置に保持し得るブレーキ手段とを備えることを特徴とする。
また請求項3の発明は、建造物の階下空間と階上空間とを仕切る床スラブに、その両空間の相互間での物品の移動を許容する矩形状の開口を設け、その開口周縁部の相対向する二辺には、互いに協働して該開口を塞ぎ得る一対の床蓋を、その各床蓋が床面として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口周縁部の相対向する他の二辺には、第2の安全柵として機能し得る枠体をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、前記床蓋、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体の外端が前記開口周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体と前記床スラブとの間に、該複数の蓋体を起立させるように駆動し得る起伏駆動装置が介装されるものにおいて、前記開口周縁部の相対向する他の二辺に、床面から一段下がった収納用凹部がそれぞれ形成されると共に、その各凹部に、該他の二辺に沿って直線状に延びる横桟と、この横桟及び該凹部の内面間を連結する複数の縦桟とを少なくとも有する前記枠体が収納され、その各縦桟は、これが前記凹部内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟を前記凹部内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟を床面から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、前記床蓋は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体の内方側に隣接配置され、前記収容用凹部の内面は、床スラブに固定される縁枠で覆われていて、その縁枠に前記枠体の横桟が縦桟を介して連結され、前記他端側の蓋体の自由端部に回転自在に支持したローラが、前記枠体の内方側で前記縁枠上を転動可能であることを特徴としている。
また請求項4の発明は、建造物の階下空間と階上空間とを仕切る床スラブに、その両空間の相互間での物品の移動を許容する矩形状の開口を設け、その開口周縁部の一辺には、該開口を塞ぎ得る床蓋を、その床蓋が床面として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口周縁部の他の三辺には、第2の安全柵として機能し得る枠体をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、前記床蓋が、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体の外端が前記開口周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体と前記床スラブとの間に、該複数の蓋体を起立させるように駆動し得る起伏駆動装置が介装されるものにおいて、前記開口周縁部の前記三辺に、床面から一段下がった収納用凹部がそれぞれ形成されると共に、その各凹部に、該三辺に沿って直線状に延びる横桟と、この横桟及び該凹部の内面間を連結する複数の縦桟とを少なくとも有する前記枠体が収納され、その各縦桟は、これが前記凹部内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟を前記凹部内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟を床面から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、前記床蓋は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体の内方側に隣接配置され、前記収容用凹部の内面は、床スラブに固定される縁枠で覆われていて、その縁枠に前記枠体の横桟が縦桟を介して連結され、前記他端側の蓋体の自由端部に回転自在に支持したローラが、前記枠体の内方側で前記縁枠上を転動可能であることを特徴とする。
また請求項5の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加えて、前記床蓋は、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体の外端が前記開口周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体の自由端部に前記チェーンの前記一端が連結されることを特徴とする。
また請求項6の発明は、請求項3,4又は5の発明の前記特徴に加えて、前記収容用凹部の内面は、床スラブに固定される縁枠で覆われていて、その縁枠に前記枠体の横桟が縦桟を介して連結され、前記他端側の蓋体の自由端部に回転自在に支持したローラが、前記枠体の内方側で前記縁枠上を転動可能であることを特徴とする。
尚、本発明において、「床スラブ」とは、後述する実施形態のように鉄筋コンクリートの打ち放しで構成されるものが含まれることは元より、鉄筋コンクリート製の床スラブ本体の上面に仕上げ材、補強材、保護材、その他の表層材を積層、一体化したものも含まれる。
発明によれば、床蓋は、これが伏倒位置にあるときに枠体の内方側に隣接配置されるので、床蓋と枠体とが、開口の閉塞状態でも上下に重なり合う配置とはならず、従って、床蓋には枠体を収容する干渉防止用凹部を特設する必要はなくなり、それだけ床蓋の構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
また開口周縁部の、床蓋が起伏可能に設置される辺以外の辺に、床面から一段下がった収納用凹部がそれぞれ形成されると共に、その各凹部に、開口周縁部に沿って直線状に延びる横桟と、この横桟及び凹部の内面間を連結する複数の縦桟とを有する前記枠体が収納され、その各縦桟は、これが凹部内で折り畳まれた折畳み状態と、凹部上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されるので、伏倒位置の床蓋の周囲で枠体をコンパクトに折り畳んで収納可能となり、装置の小型化に寄与することができる。
また特に請求項1,2の各発明によれば、減速機付きのチェーン機構を用いたことにより、カウンタウエイト等の操作軽減用の大型重量部品を特別に使用せずとも床蓋を軽快に起伏駆動可能となって、起伏駆動装置の階下への張出しを無理なく回避可能となり、装置の更なる小型化に寄与することができる。
また特に請求項3〜5の各発明によれば、蓋を屈折可能(折れ戸)としたことで、取り扱いが簡便になるばかりか、床蓋の起伏駆動力の軽減が図られ、起伏駆動装置の小型化やコスト節減に寄与することができる。
また特に請求項3,4の各発明によれば、ーラの転動によって、チェーンで牽引される他端側の蓋体の自由端部の動きをスムーズに且つ安定させることができ、しかも枠体の取付枠となる前記縁枠をローラ(即ち他端側の蓋体の自由端部)に対する移動案内レールに兼用でき、それだけ構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
本発明に係る床スラブの開口開閉装置の第1実施形態を示す全体斜視図 前記装置の平面図(図1の2矢視図) 図2の3−3線拡大断面図 図2の4−4線拡大断面図 図2の5矢視部拡大平面図 図5の6−6線拡大断面図 図5の7−7線拡大断面図 図7の8−8線断面図 図2の9−9線断面図 枠体の要部拡大斜視図(図3の10矢視から見た斜視図) 本発明の第2実施形態を示す要部斜視図 本発明の第3実施形態を示す全体斜視図(図1対応図) 本発明の第4実施形態を示す全体斜視図(図1対応図)
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
先ず、図1〜図10を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。尚、この実施形態は、請求項1の発明に対応する。
二階建て以上の倉庫等の建造物において、その階下空間C1と階上空間C2とが鉄筋コンクリート製の床スラブSLで仕切られており、この床スラブSLには、階下空間C1と階上空間C2間での物品(例えば資材、機器等)の移動を許容する矩形状の開口Hが、床スラブSLを上下に貫通するよう形成される。尚、その物品の移動は、例えば上階に設けたクレーン、ウインチ等の昇降装置により物品を階下空間C1と階上空間C2間で昇降させることにより行われる。
前記開口Hの周縁部の相対向する二辺には、互いに協働して該開口Hを塞ぎ得る一対の床蓋T,Tの基端(後述する蓋体Toの基端)がヒンジh1を介して枢支される。そして、この床蓋T,Tは、これが床面fとして機能する伏倒位置と、第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏動作できるようになっている。
また、前記開口Hの周縁部の相対向する他の二辺には、床面fから一段下がり且つ内方側が開口Hに臨む納用凹部Haが該二辺の全長に亘ってそれぞれ形成されており、それら凹部Haには、第2の安全柵として機能し得る折り畳み式の体S1,S2がそれぞれ設けられる。
その収容用凹部Haの内面は、水平枠部Fhと鉛直枠部Fvとを有して床スラブSLに固定される横断面L字状の縁枠Fで覆われる。そして、その凹部Ha内には、前記枠体S1,S2が折り畳んだ状態で収納できるようになっており、その枠体S1,S2の内方側に、前記伏倒位置にあるときの床蓋T,Tが隣接配置される。即ち、床蓋T,Tは、これが伏倒位置にあるときに、該床蓋T,Tの側縁部が凹部Ha内に在って枠体S1,S2と近接、対向している。
各々の枠体S1,S2は、前記他の二辺に沿って直線状に延びる横桟Syと、この横桟Syの直下でこれと平行するよう直線状に延びる収納ボックスSbと、この収納ボックスSb及び横桟Sy間を連結する複数の縦桟Stとで構成されており、その収納ボックスSbは、凹部Haの内面に前記縁枠Fを介して載置、固定される。而して、複数の縦桟Stは、その各々の一端が横桟Syに枢支連結される一方、その他端が、収納ボックスSb及び縁枠Fを介して凹部Haの内面に枢支連結される。
その各縦桟Stは、これが凹部Ha(即ち収納ボックスSb)内で折り畳まれた折畳み状態と、その凹部Haの上方に直線状に延びる鉛直の展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、その折畳み状態では横桟Syを前記凹部Ha内に収まる下降位置に、また前記展開状態では横桟Syを床面fから所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能である。
各縦桟Stの構造を具体的に説明すると、これは、各々直線状に形成されて互いに縦列配置される複数(図示例では2本)の縦桟要素1,2の隣接端部相互をヒンジh2を介して屈折可能に枢支連結して構成される。そして、下側の縦桟要素1の下端が前記収納ボックスSbにヒンジh3を介して回動可能に枢支され、また上側の縦桟要素2の上端が横桟Syにヒンジh4を介して回動可能に枢支される。そして、各縦桟Stは、縦桟要素1,2相互を屈折させるようにして凹部Ha内で折り畳まれた折畳み状態と、縦桟要素1,2相互を凹部Haの上方に直線状に延ばした展開状態とをとり得るよう構成される。
その折り畳み状態の縦桟Stと横桟Syとは、凹部Ha内、特に前記収納ボックスSb内に収容される。この収納ボックスSbは、図4等に示されるように横断面が上向きに開口したコ字状のチャンネル枠より構成されていて、その底壁が縁枠Fの水平枠部Fh上に載置、固定される。そして、横桟Syは、これが前記下降位置にあるときに収納ボックスSbの開放上面を閉じる蓋を兼ね、また床面の一部にもなる。
また収納ボックスSbと下側の縦桟要素1との間には、該縦桟要素1の起立状態をロックし得る第1ロック手段L1が設けられ、この第1ロック手段L1は、図示例では収納ボックスSbに固定のロック片3と、縦桟要素1を貫通してロック片3に螺合されるボルト4とで構成される。一方、相隣なる縦桟要素1,2の相互間には、それら縦桟要素1,2の起立状態をロックし得る第2ロック手段L2が設けられ、この第2ロック手段L2は、図示例では一方の縦桟要素2に固定のロック片5と、縦桟要素2を貫通してロック片5に螺合されるボルト6とで構成される。
従って、その両ロック手段L1,L2により両縦桟要素1,2を起立状態にロックすれば、縦桟Stを前記展開状態に保持して横桟Syを床面fから所定高さの前記上昇位置に保持することができる。
また各々の床蓋Tは、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数(図示例では一対)の蓋体Ti,Toの隣接端部相互をヒンジh5を介して上方に屈折可能に枢支連結して構成される。その複数の蓋体Ti,Toのうち一端側(外寄り)の蓋体Toの外端は、前記ヒンジh1を介して回動可能に枢支連結される。また、その他端側(中央寄り)の蓋体Tiの自由端部にはローラRが回転自在に支持されており、そのローラRは、前記枠体S1,S2の内方側で縁枠F(即ち水平枠Fh)上を縁枠Fに沿って転動可能である。
而して各々の床蓋Tは、それの両蓋体Ti,Toを開口Hを塞ぐように伏倒させた状態では床面fと面一となって床面の一部を構成し、またその両蓋体Ti,Toを上方に屈折させるように(即ち前記ヒンジh5がせり上がるように)起立回動させた状態では開口Hが大きく開かれる。
各蓋体Ti,Toは、図示例では長方形状の平板に補強リブとなる複数の角パイプを結合一体化したものが用いられるが、この構造に代えて、複数の棒材を枠組みしたものや、補強無しの単なる平板で各蓋体Ti,Toを構成してもよい。
更に各々の床蓋T(図示例では蓋体Ti)と床スラブSLとの間には、該床蓋Tを強制的に起伏駆動し得る起伏駆動装置Dが設けられる。
その起伏駆動装置Dは、図示例では床蓋T(中央寄りの蓋体Tiの自由端部の両側部)に一端が各々連結される一対のチェーンCHと、それらチェーンCHの中間部がそれぞれ巻き付けられるようにして開口Hの周縁部に回転自在に軸支される一対のスプロケットSPと、回転力を入力可能な入力部としての操作入力部Giを有し且つ該操作入力部Giに加わる回転操作力を減速してスプロケットSPに伝達する単一の減速機Gと、スプロケットSPを任意の回転位置に保持し得るブレーキ手段とを備える。
前記操作入力部Giは、これに抜差可能に係合させた工具10で作業員が上方から随時に回転操作することができ、この回転に連動してスプロケットSPを回転駆動すれば、チェーンCHを介して床蓋Tの中央寄りの蓋体Tiを外方側(即ち開口Hの中央より遠ざかる側)に牽引駆動できる。これにより、その牽引駆動された蓋体Tiと、その外側に隣接して連動する蓋体Toとを、その両者の屈折部(ヒンジh3)が上方にせり上がるように起立回動させることができる。
尚、図7において、20は、チェーンCHがスプロケットSPから外れるのを抑える円弧状の外れ止め用チェーンガイドであり、また21は、チェーンCHの自由端側を収容する受け皿であり、また22は、縁枠Fの端部を支持する支持具であって、何れも床スラブSLに着脱可能に固定される。
前記減速機Gは、開口Hの周縁部のコーナ近傍に設けられた縦溝状凹所Hbに収容、固定されたハウジング7と、そのハウジング7内に配設されたウォームギヤ機構8とで構成される。そのウォームギヤ機構8は、前記操作入力部Giが同軸上で連結(図示例では一体に形成)されハウジング7に回転自在に支持されたウォーム8aと、これに噛合すべく同じくハウジング7に回転自在に支持されたウォームホイール8bとで構成され、このウォームホイール8bと一体の軸部がジョイントJを介してスプロケット軸11に連動、連結される。
そのスプロケット軸11は、床スラブSLに複数の軸受bを介して回転自在に支持されており、このスプロケット軸11の両端部に一対のスプロケットSPがそれぞれ固定される。その各スプロケットSP及びスプロケット軸11は、外寄りの蓋体Toの基端直下で開口Hの周縁部に近接配置されており、開口Hを通過する荷物の移動の邪魔とならないような配置となっている。尚、前記凹所Hbの開放上面は、常時開放としてもよいが、必要に応じて開閉蓋(図示せず)を設置して、この蓋で開閉可能に覆うようにしてもよい。
而してウォーム8aの停止状態では、ウォーム8aとウォームホイール8bとの噛合部に働く摩擦力(即ちセルフロック機能)で、ウォームホイール8b側からウォーム8aを回転させることができず、ウォームホイール8bの回転位置、延いてはスプロケットSPを回転位置に固定、保持できる。即ち、図示例では、ウォームギヤ機構8がスプロケットSPに対する前記ブレーキ手段として機能する。
これにより、スプロケットSPを任意の回転位置に保持することができ、また床蓋Tを起立位置まで起立回動させたときに、その起立位置に床蓋Tを固定、保持することができる。尚、前記ウォームギヤ機構8を、セルフロック機能を備えた他の減速歯車機構に置換してもよく、尚また、減速機Gが例えば平歯車列より構成されるような場合は、スプロケットSPを任意の回転位置に保持するために、バンドブレーキ等の公知のブレーキ手段をスプロケットSP又はスプロケット軸11と床スラブSLとの間に設けるようにしてもよい。
また図3に示すように、起立状態にある床蓋T(図示例では中央寄りの蓋体Ti)の上端部と、同じく起立展開状態にある枠体S1,S2(図示例では横桟Sy)の上端部との間は、その間を係脱可能に係止させる係止棒30で連結される。これにより、第1安全柵として機能する床蓋Tと、第2安全柵として機能する枠体S1,S2とを相互に補強し、全体として安全柵機能を強化することができる。
更に起立状態にある床蓋T(図示例では外寄りの蓋体To)の上端部からは補助枠31を延出させて、床蓋Tの有効高さを嵩上げできるようになっている。この補助枠31は、外方側の蓋体Toの中空部に大部分が収納された格納位置と、その蓋体Toの上端部から上方に延出する張出位置との間をスライドできるように該蓋体Toに設けられ、通常は格納位置に保持される。そして、その補助枠31は、これの基部を抜差可能に貫通して蓋体Toの端面に係合し得る係止ピン32と、補助枠31の基端膨大部31aとよりなるロック手段により前記張出位置にロック可能である。
次に前記第1実施形態の作用を説明する。床スラブSLの開口Hは平時は、伏倒位置にある一対の床蓋Tで全部、閉じられており、このとき一対の枠体S1,S2は各々折り畳み状態であって、開口H周縁部の、床面fから一段下がった収納用凹部Ha内にコンパクトに格納されている。そして、この状態では床蓋Tの上面及び枠体S1,S2の横桟Syの上面は、床面fの一部をなし、その上を歩行者等が通ることができる。尚、図1〜10では、本実施形態の構造を判り易く説明するために、便宜上、各一対ある床蓋T及び枠体S1,S2の各一方だけを起立位置にそれぞれ保持した状態に描いてある。
また前記開口Hを開く場合には、起伏駆動装置Dを用いて床蓋Tを起立位置まで回動させると共に、折り畳み状態の枠体S1,S2を床面fから立ち上がる展開状態まで展開させ、この状態では、床蓋T及び枠体S1,S2は、開口Hの周縁部から立ち上がって開口Hの四方を取り囲む第1及び第2安全柵として機能する。そして、この開口Hの開放状態においては、階下空間C1と階上空間C2との間で、上階に設置したクレーン、ウインチ等の昇降装置(図示せず)を用いて機器や資材等の物品を搬入、搬出させることができる。
また本実施形態において、床蓋Tは、これが伏倒位置にあるときに枠体S1,S2の内方側に隣接配置されるため、床蓋Tと枠体S1,S2とが、開口Hの閉塞状態(即ち床蓋Tの伏倒状態)であっても上下に重なり合う配置とはならない。従って、床蓋Tには枠体S1,S2を収納する干渉防止用凹部を特別に設ける必要はなくなり、それだけ床蓋Tの構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
また本実施形態において、枠体S1,S2は、開口Hの周縁部に沿って延びる収納用凹部Ha内で折り畳まれた折畳み状態と、凹部Ha上方に直線状に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されており、特にその枠体S1,S2の縦桟Stが折り畳まれた状態では横桟Syを凹部Ha内に収まる下降位置に、また縦桟Stの展開状態では横桟Syを床面fから所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であるため、伏倒位置の床蓋Tの両側で枠体S1,S2をコンパクトに折り畳んで収納でき、装置の小型化が図られる。また、床蓋Tが伏倒位置に在っても、これと干渉することなく枠体S1,S2を随時に展開したり折り畳んだりすることができる。
更に本実施形態では、床蓋Tの起伏駆動装置Dが、床蓋Tに一端が連結されるチェーンCHと、そのチェーンCHの中間部が巻き付けられるようにして開口H周縁部に軸支されるスプロケットSPと、操作入力部Giに加わる回転力を減速してスプロケットSPに伝達するブレーキ手段付きの減速機Gとを備えるので、従来装置のようにカウンタウエイト等の操作軽減用の大型重量部品を特別に使用せずとも床蓋Tを軽快に起伏駆動可能となり、これにより、起伏駆動装置Dの階下への張出しを極力回避できるようになり、装置の更なる小型化に寄与することができる。
その上、本実施形態で床蓋Tは、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体Ti,Toの隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して(即ち折れ戸構造に)構成され、その中央寄りの蓋体Tiの自由端部にチェーンCHの一端が連結されるため、床蓋Tを起伏駆動する際の傾動モーメントを効果的に小さくできて、起伏駆動力の更なる軽減が図られ、これにより起伏駆動装置Dの小型化やコスト節減が図られる。
更に本実施形態において、収容用凹部Hの内面は、床スラブSLに固定される縁枠Fで覆われていて、その縁枠F上の収納ボックスSbに枠体S1,S2の横桟Syが縦桟Stを介して連結される。そして、中央寄りの蓋体Tiの自由端部に回転自在に支持したローラRが、枠体S1,S2の内方側で縁枠F上を転動可能であるため、そのローラRの転動によって、チェーンCHで牽引される中央寄りの蓋体Tiの自由端部の動きをスムーズにし且つ安定させることができ、しかも枠体S1,S2の取付枠となる縁枠FをローラR(即ち中央寄りの蓋体Tiの自由端部)に対する移動案内レールに兼用できることから、それだけ構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
次に図11を参照して第2の実施形態を説明する。この実施形態では、枠体S1,S2(横桟Sy)が起立位置にあるときの高さと、床蓋Tの補助柵31による嵩上げ高さとを揃えるべく、枠体S1,S2を大型に(即ち展開状態での高さが高くなるように)構成している。この場合、起立状態にある床蓋T(図示例では中央寄りの蓋体Ti)の上端部と、同じく起立展開状態にある枠体S1,S2(図示例では横桟Sy)の上端部との間は、その間を係脱可能に係止させる、上下方向に長い係止棒30′で連結されており、これにより、第1安全柵として機能する床蓋Tと、第2安全柵として機能する枠体S1,S2の安全柵機能を強化することができる。その他の構成は、第1実施形態と基本的に同様であるので、説明を省略する。
次に図12を参照して第3実施形態を説明する。この実施形態は、請求項2の発明に対応するものであって、開口Hの周縁部の一辺に、該開口Hを単独で塞ぎ得る単一の床蓋Tの基端(蓋体Toの基端)がヒンジh1を介して枢支される。そして、この床蓋Tは、前記実施形態の床蓋Tと同様、床面fとして機能する伏倒位置と、第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏動作できるようになっているが、床蓋Tが開口Hを単独で塞ぎ得るように、床蓋Tを分割構成する蓋体Ti,Toが前記実施形態のものより大型に形成される。
また開口Hの周縁部の他の三辺には、床面fから一段下がった収納用凹部Haが該三辺に沿ってそれぞれ形成され、それらの凹部Haには、前記実施形態の枠体S1,S2と同様の折り畳み構造を有する体S1〜S3がそれぞれ収納される。
その他の構成は、第1実施形態と基本的に同様であるので、各構成要素に第1実施形態と同様の参照符号を付すにとどめ、説明を省略する。
次に図13を参照して第4実施形態を説明する。この実施形態も請求項2の発明に対応するものであり、第3実施形態の変形例と言えるものである。即ち、この実施形態でも、開口Hの周縁部の一辺に、該開口Hを単独で塞ぎ得る単一の床蓋Tの基端(蓋体Toの基端)がヒンジh1を介して枢支され、この床蓋Tが、床面fとして機能する伏倒位置と、第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏動作可能となっているが、この床蓋Tは、各々長方形状に形成されて互いに隣接する4個の蓋体Ti,Ti′,To′,Toの隣接端部相互をヒンジh5,h5′,h5″を介して上方に屈折可能に枢支連結して構成される。その4個の蓋体Ti,Ti′,To′,Toのうち一端側(外寄り)の蓋体Toの外端は、前記ヒンジh1を介して回動可能に枢支連結される。また、その他端側(中央寄り)の蓋体Tiの自由端部にはローラRが回転自在に支持されており、そのローラRは、前記枠体S1〜S3の内方側で縁枠F(即ち水平枠Fh)上を縁枠Fに沿って転動可能である。
尚、図示はしないが、中間の2個の蓋体Ti′,To′のうちの少なくとも一方の下端部にも、前記ローラRと同様の、縁枠Fに沿って転動可能なローラを回転自在に取付けるようにしてもよく、この場合には、床蓋Tが多数の蓋体Ti,Ti′,To′,Toで構成されても、その屈折動作の円滑化を図ることができる。
その他の構成は、第1実施形態と基本的に同様であるので、各構成要素に第1実施形態と同様の参照符号を付すにとどめ、説明を省略する。
而して本第4実施形態によれば、床蓋Tが開口Hを単独で塞ぎ得るよう大型に構成されても、その床蓋Tを4個の蓋体Ti,Ti′,To′,Toより分割構成した折れ戸構造としたことで、床蓋Tが起伏状態にあるときの全高が低く抑えられ(即ち第3実施形態の床蓋Tよりも全高が半減となり)、取り扱いが簡便になる等の利点がある。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施形態では、床蓋Tに対する起伏駆動装置Dを手動で駆動するようにしたものを示したが、本発明では、減速機G(ウォームギヤ機構)の入力側に電動モータ等のアクチュエータを連動、連結して起伏駆動装置Dをアクチュエータの駆動力で強制駆動するようにしてもよい。
また前記実施形態では、床蓋Tを屈折可能な複数の蓋体Ti,To(Ti,Ti′,To′,To)で折れ戸式に構成したものを示したが、本発明では、床蓋Tを屈折不能な一枚板より構成してもよい。
また前記実施形態では、床蓋Tを通気性のない平板状に構成したものを示したが、本発明では、歩行の障害とならない小さな通気孔やスリットを床蓋Tに設けたり或いは床蓋Tを骨格状に枠組みしたりすることで床蓋Tに通気性を持たせるように構成してもよい。
また、前記実施形態では、枠体S1,S2の各縦桟St(縦桟要素1)の下端が収納ボックスSb及び縁枠Fを介して凹部Haの内面に枢支連結されたものを示したが、本発明では、収納ボックスSbを省略して縦桟St(縦桟要素1)の下端を縁枠Fに直接、枢支連結してもよい。
また、前記実施形態では、凹部Haの内面に縁枠Fを被着したものを示したが、本発明(請求項1,2)では、縁枠Fを省略して、凹部Haの内面に収納ボックスSbを直接固定したり或いはローラRを転動させたりしてもよい。或いはまた、縁枠Fのみならず、収納ボックスSbも省略して、縦桟St(縦桟要素1)の下端を凹部Haの内面に直接、枢支連結してもよい。
CH・・・・・チェーン
C1・・・・・階下空間
C2・・・・・階上空間
D・・・・・・床蓋の起伏駆動装置
H・・・・・・開口
F・・・・・・縁枠
f・・・・・・床面
Gi・・・・・減速機の入力部としての操作入力部
G・・・・・・減速機
Ha・・・・・収納用凹部
R・・・・・・ローラ
S1〜S3・・枠体
SL・・・・・床スラブ
SP・・・・・スプロケット
St・・・・・縦桟
Sy・・・・・横桟
T・・・・・・床蓋
Ti,Ti′,To′,To・・蓋体
8・・・・・・ブレーキ手段としてのウォームギヤ機構

Claims (6)

  1. 建造物の階下空間(C1)と階上空間(C2)とを仕切る床スラブ(SL)に、その両空間(C1,C2)間での物品の移動を許容する矩形状の開口(H)を設け、その開口(H)周縁部の相対向する二辺には、互いに協働して該開口(H)を塞ぎ得る一対の床蓋(T,T)を、その各床蓋(T)が床面(f)として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口(H)周縁部の相対向する他の二辺には、第2の安全柵として機能し得る体(S1,S2)をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置において、
    前記開口(H)周縁部の相対向する他の二辺に、床面(f)から一段下がった収納用凹部(Ha)がそれぞれ形成されると共に、その各凹部(Ha)に、該他の二辺に沿って直線状に延びる横桟(Sy)と、この横桟(Sy)及び該凹部(Ha)の内面間を連結する複数の縦桟(St)とを少なくとも有する前記枠体(S1,S2)が収納され、
    その各縦桟(St)は、これが前記凹部(Ha)内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部(Ha)の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟(Sy)を前記凹部(Ha)内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟(Sy)を床面(f)から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、
    前記床蓋(T,T)は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体(S1,S2)の内方側に隣接配置され
    前記床蓋(T)と床スラブ(SL)間には、該床蓋(T)を強制的に起伏駆動し得る起伏駆動装置(D)が設けられ、
    その起伏駆動装置(D)は、床蓋(T)に一端が連結されるチェーン(CH)と、そのチェーン(CH)の中間部が巻き付けられるようにして前記開口(H)の周縁部に回転自在に軸支されるスプロケット(SP)と、回転力を入力可能な入力部(Gi)を有し且つ該入力部(Gi)に加わる回転力を減速して前記スプロケット(SP)に伝達する減速機(G)と、前記スプロケット(SP)を任意の回転位置に保持し得るブレーキ手段(8)とを備えることを特徴とする、建造物における床スラブの開口開閉装置。
  2. 建造物の階下空間(C1)と階上空間(C2)とを仕切る床スラブ(SL)に、その両空間(C1,C2)間での物品の移動を許容する矩形状の開口(H)を設け、その開口(H)周縁部の一辺には、該開口(H)を塞ぎ得る床蓋(T)を、その床蓋(T)が床面(f)として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口(H)周縁部の他の三辺には、第2の安全柵として機能し得る体(S1〜S3)をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、
    前記開口(H)周縁部の前記三辺に、床面(f)から一段下がった収納用凹部(Ha)がそれぞれ形成されると共に、その各凹部(Ha)に、該三辺に沿って直線状に延びる横桟(Sy)と、この横桟(Sy)及び該凹部(Ha)の内面間を連結する複数の縦桟(St)とを少なくとも有する前記枠体(S1〜S3)が収納され、
    その各縦桟(St)は、これが前記凹部(Ha)内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部(Ha)の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟(Sy)を前記凹部(Ha)内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟(Sy)を床面(f)から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、
    前記床蓋(T)は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体(S1〜S3)の内方側に隣接配置され
    前記床蓋(T)と床スラブ(SL)間には、該床蓋(T)を強制的に起伏駆動し得る起伏駆動装置(D)が設けられ、
    その起伏駆動装置(D)は、床蓋(T)に一端が連結されるチェーン(CH)と、そのチェーン(CH)の中間部が巻き付けられるようにして前記開口(H)の周縁部に回転自在に軸支されるスプロケット(SP)と、回転力を入力可能な入力部(Gi)を有し且つ該入力部(Gi)に加わる回転力を減速して前記スプロケット(SP)に伝達する減速機(G)と、前記スプロケット(SP)を任意の回転位置に保持し得るブレーキ手段(8)とを備えることを特徴とする、建造物における床スラブの開口開閉装置。
  3. 建造物の階下空間(C1)と階上空間(C2)とを仕切る床スラブ(SL)に、その両空間(C1,C2)間での物品の移動を許容する矩形状の開口(H)を設け、その開口(H)周縁部の相対向する二辺には、互いに協働して該開口(H)を塞ぎ得る一対の床蓋(T,T)を、その各床蓋(T)が床面(f)として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口(H)周縁部の相対向する他の二辺には、第2の安全柵として機能し得る枠体(S1,S2)をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、
    前記床蓋(T)、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体(Ti,To)の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体(To)の外端が前記開口(H)周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体(Ti)と前記床スラブ(SL)との間に、該複数の蓋体(Ti,To)を起立させるように駆動し得る起伏駆動装置(D)が介装されるものにおいて、
    前記開口(H)周縁部の相対向する他の二辺に、床面(f)から一段下がった収納用凹部(Ha)がそれぞれ形成されると共に、その各凹部(Ha)に、該他の二辺に沿って直線状に延びる横桟(Sy)と、この横桟(Sy)及び該凹部(Ha)の内面間を連結する複数の縦桟(St)とを少なくとも有する前記枠体(S1,S2)が収納され、
    その各縦桟(St)は、これが前記凹部(Ha)内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部(Ha)の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟(Sy)を前記凹部(Ha)内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟(Sy)を床面(f)から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、
    前記床蓋(T,T)は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体(S1,S2)の内方側に隣接配置され、
    前記収容用凹部(Ha)の内面は、床スラブ(SL)に固定される縁枠(F)で覆われていて、その縁枠(F)に前記枠体(S1,S2)の横桟(Sy)が縦桟(St)を介して連結され、
    前記他端側の蓋体(Ti)の自由端部に回転自在に支持したローラ(R)が、前記枠体(S1,S2)の内方側で前記縁枠(F)上を転動可能であることを特徴とする建造物における床スラブの開口開閉装置。
  4. 建造物の階下空間(C1)と階上空間(C2)とを仕切る床スラブ(SL)に、その両空間(C1,C2)間での物品の移動を許容する矩形状の開口(H)を設け、その開口(H)周縁部の一辺には、該開口(H)を塞ぎ得る床蓋(T)を、その床蓋(T)が床面(f)として機能する伏倒位置と第1の安全柵として機能する起立位置との間を起伏し得るように設け、更にその開口(H)周縁部の他の三辺には、第2の安全柵として機能し得る枠体(S1〜S3)をそれぞれ設けた、建造物における床スラブの開口開閉装置であって、
    前記床蓋(T)が、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体(Ti,To)の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体(To)の外端が前記開口(H)周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体(Ti)と前記床スラブ(SL)との間に、該複数の蓋体(Ti,To)を起立させるように駆動し得る起伏駆動装置(D)が介装されるものにおいて、
    前記開口(H)周縁部の前記三辺に、床面(f)から一段下がった収納用凹部(Ha)がそれぞれ形成されると共に、その各凹部(Ha)に、該三辺に沿って直線状に延びる横桟(Sy)と、この横桟(Sy)及び該凹部(Ha)の内面間を連結する複数の縦桟(St)とを少なくとも有する前記枠体(S1〜S3)が収納され、
    その各縦桟(St)は、これが前記凹部(Ha)内で折り畳まれた折畳み状態と、前記凹部(Ha)の上方に延びる展開状態とをとり得るよう折り畳み式に構成されていて、該折畳み状態では横桟(Sy)を前記凹部(Ha)内に収まる下降位置に、また該展開状態では横桟(Sy)を床面(f)から所定高さまで張出す上昇位置にそれぞれ保持可能であり、
    前記床蓋(T)は、これが前記伏倒位置にあるときに前記枠体(S1〜S3)の内方側に隣接配置され、
    前記収容用凹部(Ha)の内面は、床スラブ(SL)に固定される縁枠(F)で覆われていて、その縁枠(F)に前記枠体(S1〜S3)の横桟(Sy)が縦桟(St)を介して連結され、
    前記他端側の蓋体(Ti)の自由端部に回転自在に支持したローラ(R)が、前記枠体(S1〜S3)の内方側で前記縁枠(F)上を転動可能であることを特徴とする建造物における床スラブの開口開閉装置。
  5. 前記床蓋(T)は、各々長方形状に形成されて互いに隣接する複数の蓋体(Ti,To)の隣接端部相互を屈折可能に枢支連結して構成されると共に、その一端側の蓋体(To)の外端が前記開口(H)周縁部に枢支連結され、また他端側の蓋体(Ti)の自由端部に前記チェーン(CH)の前記一端が連結されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建造物における床スラブの開口開閉装置。
  6. 前記収容用凹部(Ha)の内面は、床スラブ(SL)に固定される縁枠(F)で覆われていて、その縁枠(F)に前記枠体(S1,S2;S1〜S3)の横桟(Sy)が縦桟(St)を介して連結され、前記他端側の蓋体(Ti)の自由端部に回転自在に支持したローラ(R)が、前記枠体(S)の内方側で前記縁枠(F)上を転動可能であることを特徴とする、請求項5に記載の建造物における床スラブの開口開閉装置。
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