JP5639420B2 - 摩擦圧接用機械構造用鋼および摩擦圧接部品 - Google Patents
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(1)C:0.05〜0.65質量%、Si:0.02〜0.5質量%、Mn:0.05〜0.9質量%、P:0.03質量%以下(0質量%を含まない)、S:0.002〜0.1質量%、Al:0.005〜0.1質量%、N:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、及びCr:0.08〜0.6質量%、Mo:0.01〜0.04質量%、Cu:0.02〜0.1質量%、Ni:0.04〜0.1質量%のいずれか3種以上、残部は鉄および不可避不純物からなると共に、
1質量%≧Si質量%+Mn質量%+Cr質量%+Mo質量%+Cu質量%+Ni質量%、の関係を満足し、組織がフェライトとパーライトからなることを特徴とする摩擦圧接用機械構造用鋼材。
(2)C:0.05〜0.65質量%、Si:0.02〜0.5質量%、Mn:0.05〜0.9質量%、P:0.03質量%以下(0質量%を含まない)、S:0.002〜0.1質量%、Al:0.005〜0.1質量%、N:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、Cr:0.05〜0.6質量%、Mo:0.01〜0.04質量%、Cu:0.01〜0.1質量%、Ni:0.01〜0.1質量%を含み、
更に他の元素として、Ti:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、Nb:0.009質量%以下(0質量%を含まない)、V:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、B:0.002質量%以下(0質量%を含まない)のいずれか1種、または2種以上を含み、
残部は鉄および不可避不純物からなると共に、
1質量%≧Si質量%+Mn質量%+Cr質量%+Mo質量%+Cu質量%+Ni質量%、の関係を満足し、組織がフェライトとパーライトからなることを特徴とする摩擦圧接用機械構造用鋼材。
(3)更に他の元素として、Ca:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、REM:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Li:0.005質量%以下(0質量%を含まない)、Mg:0.005質量%以下(0質量%を含まない)のいずれか1種、または2種以上を含むことを特徴とする前記(1)または(2)に記載の摩擦圧接用機械構造用鋼材。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の機械構造用鋼材と相手鋼材を摩擦圧接によって接合し、接合された複合鋼材を冷間鍛造してなることを特徴とする摩擦圧接部品。
また、本発明により、自動車などのエンジン部品用などの機械構造部品において、強度及び靭性などが要求される鋼材と冷間鍛造性などが要求される鋼材とを摩擦圧接により接合してなる複合鋼材を用いてその後冷間鍛造した場合においても接合部に割れなどの発生しない品質に優れた摩擦圧接部品を歩留よく安定して製造することができる。
先ず、本発明の摩擦圧接用機械構造用鋼材(以下、本発明鋼材と略称する場合がある)は、その化学成分組成を後述する範囲に規定すると共に、Si+Mn+Cr+Mo+Cu+Niの合計添加量を1質量%以下に制限したフェライトとパーライトの2相組織から成るフェライト−パーライト鋼であることを大きな特徴としている。
このことによって、摩擦接合(摩擦圧接)時の接合面が周りの鋼材によって急速に冷却されても、フェライトを析出させることができると共に接合界面積を増加させることができ、接合面とその近傍の硬さの急激な上昇を抑制することが可能となり、摩擦接合後の複合鋼材の冷間鍛造性を向上させることができる。従って、本鋼材の組織は、全面が実質的にフェライトとパーライトからなる組織である必要がある。具体的にはフェライトとパーライトは合計で90質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましい。これに対し、この組織がフェライト単相、パーライト単相、ベイナイト単相、マルテンサイト単相組織では、接合界面積を増加させることができないため、冷間鍛造性を向上させることができない。また、フェライト以外の組織の大部分がベイナイトあるいはマルテンサイトであったとしても、摩擦圧接に伴う軟化によって接合界面積が増加しにくいため、やはり冷間鍛造性を向上させることが困難となる。
すなわち、まず、摩擦圧接によって圧接部およびその近傍には強い塑性変形が付与されるが、フェライトは軟質組織であるため、特に大きな塑性変形を受ける。本発明鋼材は、フェライトを固溶強化させる上記各元素、つまりSi、Mn、Cr、Mo、Cu及びNiの添加量の合計を1質量%以下にを限定しているため、フェライトは特に軟質であり、相手側の鋼材が摩擦圧接に伴い、食い込んでくる。一方、パーライトは、比較的硬質であるため、あまり塑性変形を受けず、相手側の鋼材も食い込んでこない。この結果、摩擦圧接時の接合界面積が増大することになる。
また、摩擦圧接後は、周りの鋼材によって急速に冷却されたとしても、上記各元素は焼入れ性を向上させる元素でもあり、これらの添加量の合計を1質量%以下に限定しているため、容易にフェライトが析出する。特に相手側の鋼材が食い込んできた部分のフェライト析出が顕著であり、このフェライトが接合界面の強度増加を抑制すると共に、変形能の増加に寄与することができるのである。
なお、この摩擦圧接後の接合面(界面)に接しているフェライトの分率(割合)は冷間鍛造性を良好に維持するためには少なくとも5%以上であることが好ましい。
一方、Si、Mn、Cr、Mo、Cu及びNiはそれぞれ摩擦圧接部の靭性向上や割れ抑制に有効に作用するが、上記の如くこれらの元素はフェライトを固溶強化させると共に、焼入れ性を向上させる元素でもあることから、各元素の合計添加量が多くなると、フェライトの固溶強化作用、焼入れ性向上作用が顕著になり、摩擦圧接部の冷間鍛造性を劣化させてしまう。しかし、合計添加量が1質量%以下の少量であれば、固溶強化、焼入れ性向上作用は十分小さくなるため、冷間鍛造性、変形能を阻害することはなく、それぞれの元素の有効性を発揮させることができるので、本発明では1質量%以下に規定する。これら元素の合計添加量は好ましくは0.9質量%以下、さらに好ましくは0.8質量%以下に制限することが有効である。
Cは、機械構造用部品としての必要強度を確保するための基本元素である。C含有量が少なすぎると、本発明が対象とする機械構造用部品に要求される強度を確保できない。しかし、Cを過剰に含有させると、延性を劣化させ、また鋼材が脆化し、冷間鍛造性が劣化する。このため、C含有量は0.05〜0.65質量%の範囲とし、下限値は好ましくは0.10質量%、より好ましくは0.15質量%とする。また、上限値は好ましくは0.60質量%、より好ましくは0.55質量%とする。
Siは溶製中の鋼の脱酸作用に寄与する。Si含有量が少なすぎると、脱酸が不十分となり、溶製時にガス欠陥が発生しやすくなり、割れが発生しやすくなる。しかし、Siを過剰に含有させると、フェライトを固溶強化させるため、変形能の低下を生じさせる。この傾向はSi含有量が0.5質量%を超えると顕著に見られはじめる。このため、Si含有量は0.02〜0.5質量%の範囲とし、下限値は好ましくは0.05質量%、より好ましくは0.08質量%とする。また、上限値は好ましくは0.45質量%、より好ましくは0.40質量%とする。
Mnは、溶製中の鋼の脱酸、脱硫元素として有効であり、また、鋼材への熱間加工時の加工性の劣化を抑制する効果を有する。更に、Sと結合することで鋼材の変形能を向上させることにも有効である。Mn含有量が少なすぎるとこれらの効果が得られず、変形能が劣化し、割れが生じやすくなる。一方で、Mnを過剰に含有させると、固溶強化による変形抵抗の増加と変形能の低下をもたらす。また、Pの粒界への偏析を助長し、粒界強度の低下、疲労強度の低下を生じさせる。このため、Mn含有量は0.05〜0.9質量%の範囲とし、下限値は好ましくは0.10質量%、より好ましくは0.15質量%とする。また、上限値は好ましくは0.80質量%、より好ましくは0.70質量%とする。
Pは不可避的に混入し、不純物として含有する元素であり、フェライト粒界に偏析し、変形能を劣化させる。また、Pはフェライトを固溶強化させ、変形抵抗を増大させる。従って、変形能の観点からPは極力低減することが望ましいが、極端な低減は製鋼コストの増加を招く。従って、P含有量は0.03質量%以下の低いほど良いが、0質量%とすることは製造上困難であるので、0.03質量%以下(但し0質量%を含まない)と規定する。上限値は好ましくは0.025質量%、より好ましくは0.02質量%とする。
Sも不可避的に混入し、不純物として含有する元素であり、Feと結合すると、FeSとして粒界上に膜状に析出するため、変形能を劣化させる。従って、Sは全量をMnと結合させ、MnSとして無害に析出させる必要がある。ただし、このMnSの析出量が増えると、やはり変形能が劣化する。一方で、Sは被削性向上効果があり、S含有量を極端に低減すると被削性を劣化させる。従って、S含有量は変形能と被削性のバランスを考慮して0.002〜0.1質量%の範囲とし、下限値は好ましくは0.005質量%、より好ましくは0.01質量%とし、上限値は好ましくは0.09質量%、より好ましくは0.08質量%とする。
Crは、摩擦圧接部品の強度を確保し、接合部の靭性を高めるのに有効な元素である。ただし、Cr含有量が過剰になると、旧オーステナイト粒界に炭化物として偏析するため、変形能の低下の原因となる。従って、Cr含有量は0.6質量%以下の添加に限って有効に作用する。好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.4質量%以下とする。
Alは溶製中の鋼の脱酸元素として有効である。Al含有量が少なすぎると、溶製中の脱酸が不十分となり、ガス欠陥が生じやすくなるので、割れが生じやすくなる。一方、Al含有量が過剰になっても、酸化アルミ系の酸化物などの非金属介在物が生成し、被削性を劣化させる。従って、Al含有量は0.005〜0.1質量%の範囲とし、下限値は好ましくは0.008質量%、より好ましくは0.01質量%とし、上限値は好ましくは0.08質量%、より好ましくは0.06質量%とする。
Nは、不可避的に混入し、不純物として含有する元素であり、固溶状態として鋼中に存在すると、動的ひずみ時効を発生させることで変形能を劣化させる。また、Nはフェライトを固溶強化させ、変形抵抗を増大させる。従って、変形能の観点からNは極力低減することが望ましいが、極端な低減は製鋼コストの増加を招く。従って、N含有量は0.01質量%以下の低いほど良いが、0質量%とすることは製造上困難であるので、0.01質量%以下(但し0質量%を含まない)と規定する。上限値は好ましくは0.008質量%、より好ましくは0.005質量%とする。
Moは、鋼材の靭性を向上させるのに有効な元素であるが、冷却時のフェライト析出を抑制するため、摩擦圧接後の冷間鍛造性を劣化させるため、0.04質量%以下に限定する必要がある。好ましくは0.03質量%以下、より好ましくは0.02質量%以下に限定することが有効である。
Cu、Niはいずれも鋼材をひずみ時効させ、母材や接合部分の強度を向上させ、冷間鍛造性を劣化させるため、それぞれ0.1質量%以下に限定する必要がある。このましくは各々0.08質量%以下、より好ましくは各々0.05質量%以下に限定することが有効である。
これらTi、Nb、V、Bは、いずれも、フェライトを固溶強化させる元素であり、また、窒素あるいは炭素と結合し、析出物を形成することでフェライトを析出強化させる元素でもある。固溶強化、あるいは析出強化されたフェライトは、摩擦圧接時の接合界面積の増加を阻害するため、含有量を制限する必要がある。
また、Nbについては0.009質量%以下(0質量%を含まない)とし、好ましくは0.007質量%以下(0質量%を含まない)、より好ましくは0.004質量%以下(0質量%を含まない)とする。
また、Vについては、0.01質量%以下とし、好ましくは0.008質量%以下(0質量%を含まない)、より好ましくは0.005質量%以下(0質量%を含まない)とする。
また、Bについては、0.002質量%以下とし、好ましくは0.0008質量%以下(0質量%を含まない)、より好ましくは0.0005質量%以下(0質量%を含まない)とする。
Ca、REM、Li、Mgは、共通して、MnS等の硫化化合物系介在物を球状化させ、鋼材の変形能を高めると共に、被削性向上に寄与する元素である。そこで、必要に応じて、Ca:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、REM:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Li:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Mg:0.02質量%以下(0質量%を含まない)の1種又は2種以上を添加する。
次に、本発明鋼材組織の製造方法については、前述の本発明の2相鋼組織を形成するためには、フェライト−パーライト組織を得るための一般的な製造方法でよく、代表的には以下の条件で製造することができる。圧延温度を1000℃以上、500℃までの冷却速度を1℃/s以下とすることが推奨される。
次いで、本発明が対象とする摩擦圧接による複合鋼材は、市販の摩擦圧接機により摩擦圧接が可能であれば、目的とする前記機械構造部品に応じて、本発明の鋼材に対して、種々の鋼種の相手鋼材が選択できる。また、本発明の鋼材形状や複合材形状も、目的とする前記機械構造部品に応じて種々の形状が選択できる。例えば、本発明の鋼材同士を摩擦圧接しても良く、また、相手材をB鋼やSCr420Hなどの機械構造用合金鋼、V添加鋼などとして、切削性や強度などの種々の特性を基準に選択して組み合わせても良い。また、形状も、摩擦圧接する鋼材同士の形状が異なっていても、同じあるいは類似であっても勿論良く、棒材同士の組み合わせ、頭部(円形材、角形材、傘状材、リング状材など)と軸となる棒材との組み合わせなど、自由に複合材形状が選択できる。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、当然ながらこの実施例によって本発明が限定的に解釈されるものではない。
(A)試験鋼材の製造条件:
溶解・鋳造:供試鋼150kgを真空誘導炉で溶解し、上面:φ245mm×下面:φ210mm×長さ:480mmのインゴットに鋳造した。
ビレット鍛造:このインゴットを1200℃に加熱して、ビレット(155mm角)に熱間鍛造し、冷却した
切断、溶接:この鍛造ビレットの端部を切断し、ダミービレット(155mm角×9〜10m長さ)を溶接した。
熱間圧延:このダミービレット溶接後のビレットを1000℃に加熱後、Φ80mmの丸棒に圧延し、0.5℃/sで冷却した。
なお、ダミービレットで溶接しているのは実機のラインで試験鋼材を圧延するためである。
前記熱処理後の各丸棒を長手方向の中心で切断し、切断面(長手方向に対して90°方向の径方向断面)を樹脂に埋め込み、エメリー紙、ダイヤモンドバフで試料表面を鏡面研磨後、表面をナイタールでエッチングした。これを光学顕微鏡を用い、D/4位置を倍率400倍で観察し、5箇所写真撮影した。この撮影写真を、Image Pro Plusを用い、画像を2値化し、フェライト粒(相)を白色、パーライト粒(相)を黒色とした。そして、これら画像の各粒(相)のそれぞれの最大直径から、各視野におけるフェライトとパーライトの平均面積を求めた。そして、この両者の平均面積の視野全体に対する割合をフェライト−パーライト分率とした。
前記熱処理後の各丸棒の長手方向に沿って、D/4位置からφ20mm×100mmLの棒材(試験片)を切出した。自動摩擦圧接機として日東制機(株)製の製品名FF-4511-Cを用い、ブレーキ法によって摩擦圧接した。即ち、前記切出した棒材同士、および前記切出した棒材の相手材を同一鋼材、一般的な合金鋼(SCr420H)として、各々長手方向に端部同士を突き合わせた丸棒複合鋼材(鋼部品)として、各々摩擦圧接した。摩擦圧接は、各例とも共通して下記の条件に従って行った。
摩擦圧力:80MPa、摩擦時間:7sec、
アップセット圧力(接合部への丸棒両端部からの加圧力):160MPa、
アップセット時間(接合部への加圧時間):7sec、
回転数:1600rpm、
全寄りしろ:5〜12mm(当初の丸棒長さからの縮み量)
摩擦圧接部のフェライト相の同定、大きさの評価は以下のように行なった。
(1)摩擦圧接後サンプルを圧接面の水平方向中心で切断
(2)樹脂に埋め込み、エメリー紙、ダイヤモンドバフ、電解研磨で試料表面を鏡面研磨
(3)電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用い、加速電圧20kV、観察倍率2000倍で観察・画像撮影
(4)結晶方位解析装置(EBSP)を用い、画像解析
(5)BCCをフェライトとし、その面積率を算出
Φ20mm×約200mmLの前記摩擦接合品(丸棒複合鋼材)の中央位置から、圧縮方向と接合面が平行となり、接合面が試験片の中央として、Φ10×15mmLの圧縮試験片を切り出した。
なお、比較例のNo.2K及び2LはCが下限未満及び上限超え、No.2M及び2NはSi が下限未満及び上限超え、No.2O及び2PはMnが下限未満及び上限超え、No.2QはPが上限超え、No.2RはSが上限超え、No.2SはCrが上限超え、No.2TはMoが上限超え、No.2UはCuが上限超え、No.2VはNiが上限超え、No.2W及び2XはAlが下限未満及び上限超え、No.2YはNが上限超え、さらにNo.2ZはSi質量%+Mn質量%+Cr質量%+Mo質量%+Cu質量%+Ni質量%の値が上限超えで、それぞれ本発明の規定、制限範囲を外れたものである。
また、図1及び2は、本発明鋼材の代表的な例(実施例に示したNo1Bの本発明例)における摩擦圧接前の顕微鏡写真と、この鋼材と異なる合金鋼材(SCr420H)を摩擦圧接した後の複合鋼材の接合部の顕微鏡写真であり、写真における白っぽい部分がフェライト(粒)で黒っぽい部分がパーライト(粒)を示している。表4の測定結果から明かだが、これら図1、2からもこの本発明鋼材はフェライトとパーライトの分率が100%の鋼組織となっている様子、及び摩擦圧接後の接合部(接合面)のフェライト分率26%程度の組織なっている様子を伺い知ることができる。
接合部(接合面)のフェライトはほとんど存在していない様子が知れ、これは表4の測定結果(フェライト分率:0%)に符号することが分かる。
Claims (4)
- C:0.05〜0.65質量%、Si:0.02〜0.5質量%、Mn:0.05〜0.9質量%、P:0.03質量%以下(0質量%を含まない)、S:0.002〜0.1質量%、Al:0.005〜0.1質量%、N:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、及びCr:0.08〜0.6質量%、Mo:0.01〜0.04質量%、Cu:0.02〜0.1質量%、Ni:0.04〜0.1質量%のいずれか3種以上、残部は鉄および不可避不純物からなると共に、
1質量%≧Si質量%+Mn質量%+Cr質量%+Mo質量%+Cu質量%+Ni質量%、の関係を満足し、組織がフェライトとパーライトからなることを特徴とする摩擦圧接用機械構造用鋼材。 - C:0.05〜0.65質量%、Si:0.02〜0.5質量%、Mn:0.05〜0.9質量%、P:0.03質量%以下(0質量%を含まない)、S:0.002〜0.1質量%、Al:0.005〜0.1質量%、N:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、Cr:0.05〜0.6質量%、Mo:0.01〜0.04質量%、Cu:0.01〜0.1質量%、Ni:0.01〜0.1質量%を含み、
更に他の元素として、Ti:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、Nb:0.009質量%以下(0質量%を含まない)、V:0.01質量%以下(0質量%を含まない)、B:0.002質量%以下(0質量%を含まない)のいずれか1種、または2種以上を含み、
残部は鉄および不可避不純物からなると共に、
1質量%≧Si質量%+Mn質量%+Cr質量%+Mo質量%+Cu質量%+Ni質量%、の関係を満足し、組織がフェライトとパーライトからなることを特徴とする摩擦圧接用機械構造用鋼材。 - 更に他の元素として、Ca:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、REM:0.02質量%以下(0質量%を含まない)、Li:0.005質量%以下(0質量%を含まない)、Mg:0.005質量%以下(0質量%を含まない)のいずれか1種、または2種以上を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の摩擦圧接用機械構造用鋼材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の機械構造用鋼材と相手鋼材を摩擦圧接によって接合し、接合された複合鋼材を冷間鍛造してなることを特徴とする摩擦圧接部品。
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