JP5639098B2 - 膜生物反応器 - Google Patents
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Description
気体面上および/または気体面付近の膜内に固定された生物層(biolayer)を支持することができ、
栄養面から固定された生物層への栄養溶液の拡散を可能にすることができ、さらに
存在する場合には、固定生物層からの細胞の除去ができるように、アクセスすることができる、膜である。
膜は、平面状であってもよいし、管状であってもよい。膜は、ナノ細孔質またはメソ細孔質またはミクロ細孔質であってもよいし、ナノスケールおよび/またはメソスケールおよび/またはミクロスケールの細孔が組み合わせでもよい。膜は、たとえば織布または不織布繊維もしくは非繊維多孔質材などの支持材を有していてもよい。支持材は、ニット材、織布材、圧縮繊維材、ルーズ繊維、フェルト繊維、またはその他の好適な材料であってよい。支持体は、ゲルの内部にあってもよいし、ゲルの外部、たとえばその表面などにあってもよい。支持体は、親水性または疎水性のどちらでもよく、その表面上にサイジング(sizing)してあってもなくてもよい。これは、高分子(たとえば、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリオレフィンなど)、無機質(たとえば、ガラス繊維)、天然繊維(セルロースまたは修飾セルロース、綿など)またはその他の何らかの材料であってよい。支持材は、その中および/またはその上にナノ細孔質固体またはゲルを有することができる。ナノ細孔質固体またはゲルは、親水性であっても疎水性であってもよい。これは、ゾル−ゲル誘導体であってよい。これは、アニールしていなくてもよい。またこれは、ヒドロゲルであってもよい。膜は、栄養面の栄養溶液から気体面の気体を分離することが可能である。膜は、外圧を加えなくても、栄養面から固定生物層へ栄養溶液を拡散可能にすることができる。膜は、その気体面に支持基質がなくてもよい。膜は、その液体面に多孔質層またはミクロ細孔質層を有する、ハイブリッド膜とすることができる。
ナノ細孔質固体またはゲルを生成可能な前駆体溶液(precursor liquid)を支持材へ注入する工程と
支持材上および/または支持材中でナノ細孔質固体またはゲルを生成し膜を形成する工程。
このプロセスには、注入工程の前に、アルカリ性水溶液、酸性水溶液、酸性気体、または水プラズマに支持材を曝露させる工程を含むことができる。前駆体溶液は、たとえば、コロイダルシリカ、またはアルギン酸カルシウムまたは寒天またはアガロースまたはペクチンまたは別の天然もしくは合成ポリマーの溶液あるいは懸濁液、またはこれらの混合液などであってよい。注入プロセスは、前駆体溶液内に支持材を浸漬する工程と、それに続く液体から支持材を除去する工程とを含んでいてもよいし、支持材を通過して液体を流す工程を含んでいてもよく、または注入に好適な他の何らかの方法を含んでいてもよい。ナノ細孔質固体またはゲルを生成するプロセスは、前駆体溶液の性質によって異なるが、たとえば、支持材内に注入された前駆体溶液の少なくとも一部を蒸発させる工程、支持材内に注入された前駆体溶液のpHを変更する工程、支持材内の前駆体溶液の温度を変更する工程、または支持材内の前駆体溶液を沈殿剤に曝露させて支持材上および/または支持材内にナノ細孔質固体を沈殿させる工程を含んでいてもよい。
その中および/またはその上にナノ細孔質固体またはゲルを有している繊維支持材と、
気体面上または気体面付近の膜内にある固定生物層
を具備しているが、この膜は、外圧を加えずに栄養面から固定生物層に栄養溶液を拡散させることができ、さらに固定生物層から細胞を除去できるようにこの膜にはアクセス可能である。膜は、その気体面上に支持基質がなくてもよい。
膜支持構造体;および、
前記膜支持構造体上に支持されている、本発明の第一の態様による膜を含む生物反応器。
前記膜支持構造体は、膜の2つの部分間に内部領域が形成されるように、膜の一方の部分が膜のもう一方の部分に平行であるような構成で、膜を支持することができる。膜支持構造体は、複数の膜を支持することができる。生物反応器に複数の膜が含まれている場合には、膜は相互に平行であってもよいし、相互に平行でなくてもよい。2以上の平らな膜は、2つの膜の間に袋または平坦な管もしくは他の形の内部領域を形成するように、一対毎に結合し、対で配置することができる。膜は、気体面の気体を栄養面の栄養溶液から分離できるように構成することができる。生物反応器は、膜間または膜の異なる部分間の距離を維持するために、一つ以上のスペーサを備えることができる。スペーサは、栄養溶液が膜の側面から漏出するのを防止する。
膜支持構造体と、
第一の態様による一対の膜であって、膜支持構造体によって垂直方向に支持されており、一対の膜間に内部領域を形成できるように対のもう一方の膜と対向している一対の膜、
一対の膜それぞれの気体面上および/または一対の膜の気体面付近の内部に、固定された生物層。
前記膜は、平面であってもよいし管状であってもよい。各膜は、袋または平坦な管または環を形成できるように各膜が対のもう一方の膜に対向しているか、または対の膜間に内部領域を形成する他のなんらかの構成で配向することができる。一対の膜は、連結していてもよいし、連結していなくてもよい。栄養面は一対の膜の内部領域に隣接していてもよい。一対の2枚の膜間に、規定の距離を保持できるように、少なくともひとつのスペーサを配置することができる。生物反応器は複数の対の膜を備えることができる。複数の対の膜は、並列にまたは直列に接続してもよいし、一部を並列に、一部を直列に接続してもよい。
膜支持構造体と、
膜支持構造体によって垂直方向に支持されている、第一の態様による管状膜と、
気体面上および/または気体面付近の膜内における固定生物層。
栄養面は管状膜の内部に配置し、気体面をその外部に配置することができる。管状膜は、その管状膜の対抗する面間の距離を維持するためにすくなくともひとつのスペーサを備えることができる。管状膜は、管状膜と内部支持体の間に内部領域が形成されるように、内部支持体を管状膜と同心にしてもよい。その場合、管状膜と内部支持体の間の距離を維持するために少なくとも一つのスペーサがあってもよい。生物反応器は、複数の管状膜を備えていてもよい。複数の管状膜を、並列にまたは直列に接続してもよいし、一部を並列に、一部を直列に接続してもよい。
膜支持構造体と、
膜の2つの部分間の内部領域を決定するために、膜の一方が膜のもう一方に平行であるような構成で、膜支持構造体によって支持されている第一の態様による平面膜と、
気体面上および/または気体面付近の膜内における固定生物層。
膜の栄養面は内部領域と隣接していてもよい。膜の2つの部分間に距離を維持するためのすくなくともひとつのスペーサを備えることができる。
膜支持構造体と;
膜が栄養面における栄養液から気体面における空気を分離させ、さらに膜が複数の内部領域を形成するので、内部領域が栄養面に隣接するような構造で、膜支持構造体によって支持されている第一の態様による平面膜と;
膜の気体面上および/またはその気体面付近の膜内における固定生物層と、
入口マニホールドに接続している、内側領域へ栄養溶液を侵入させるための複数の入口と、
内部領域から栄養溶液を除去するための複数の出口と、
出口から入口マニホールドへ栄養溶液を再循環させるためのリサイクルシステムと、
膜から固形物質を除去するためのスクレーパと、
吸気口と排気口を備えた、膜と膜支持構造体を収納するための滅菌可能なハウジング。
滅菌可能なハウジングは、たとえば、グリーンハウス(green-house)またはグラスハウス(glass-house)あるいは、生物層に光を進入させることができるチャンバなどである。
生体物質に栄養面から栄養溶液を拡散させることができる膜の栄養面から膜上および/または膜内に生体物質を固定化する工程と、
生体物質が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定化された生物層を形成するような条件の下で、膜の栄養面に栄養液を提供し、さらに膜の気体面を気体に曝気させる工程。
ここで、膜には、一度形成された固定生物層から細胞を除去することができるようにアクセス可能である。膜は、その気体面上に支持基質がなくてもよい。
ナノ細孔性固体またはゲルを生成することができる前駆体溶液を、支持材に注入する工程と、
支持材上および/または支持材内にナノ細孔質固体またはゲルを生成して膜を形成する工程。
前記固体化工程には、注入工程前に、アルカリ性水溶液または水プラズマのどちらかに、支持材を曝露させる工程も含むことができる。前駆体溶液には、たとえば複数の細胞および/または胞子などの生体物質を含むことができるので、ナノ細孔質固体またはゲルを生成するプロセスでは、膜内に生体物質(たとえば細胞および/または胞子など)の少なくとも一部を固定化することができる。固定化工程にはさらに、前述のように複数の細胞および/または胞子に膜を曝露させる工程を含むことができる。前駆体溶液は、たとえばコロイダルシリカ、アルギン酸カルシウム、寒天、アガロース、ペクチンまたはその他の天然もしくは合成ポリマーの溶液または懸濁液、あるいはこれらの混合液のいずれであってもよい。注入プロセスは前駆体溶液内に支持材を浸漬させる工程とその後の液体から支持材を除去する工程を含んでもよいし、支持材を通過して液体を流す工程を含んでもよいし、注入のための他の何らかの好適な方法を含んでいてもよい。ナノ細孔質固体またはゲルを生成するプロセスは、前駆体溶液の性質によって異なるが、たとえば、支持材に注入された前駆体溶液の少なくとも一部を蒸発させる工程、支持材に注入された前駆体溶液のpHを変更する工程、支持材における前駆体溶液の温度を変更する工程または支持材上および/または支持材中にナノ細孔質固体またはゲルを沈殿させるため沈殿剤に支持材中の前駆体溶液を曝露するための工程を含むことができる。
ナノ細孔質固体またはゲルを生成することができる前駆体溶液を支持材へ注入する工程と、
支持材上および/または支持材内にナノ細孔質固体またはゲルを生成して膜を形成させる工程と、
複数の細胞および/または胞子の少なくとも一部がそこに付着するように、複数の細胞および/または胞子に膜の気体面を曝露させる工程と
膜の栄養面に栄養溶液を提供する工程と、細胞および/または胞子が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を形成するような条件下で気体に膜の気体面を曝露させる工程からなる。
生体物質を含有し、ナノ細孔質固体またはゲルを生成できる前駆体溶液を支持材に注入する工程と、
支持材上および/または支持材中にナノ細孔質固体またはゲルを生成して膜を形成し、膜上および/または膜内に生体物質を固定させる工程と、
膜の栄養面に栄養溶液を提供し、生体物質が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を形成するような条件下で気体に膜の気体面を曝露させる工程。
細胞および/または胞子を含有するコロイダルシリカを織物支持材に注入する工程と、
支持材内のコロイダルシリカを酸性化して膜を形成し、膜内に細胞および/または胞子を固定する工程と、
膜の栄養面に栄養溶液を提供し、細胞および/または胞子が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を形成するような条件の下で気体に膜の気体面を曝露させる工程。
さらにその気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を有し、本発明の第3の態様のプロセスによって製造される膜も提供される。
膜の栄養面から離れた膜上および/またはその膜内に固定された生体物質を有し、栄養面から生体物質への栄養溶液の拡散を可能にし、固定生物層から細胞を除去できるようにアクセス可能であるような膜を膜支持構造体上に取り付ける工程と、
膜の栄養面に栄養溶液を提供し、生体物質が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を形成するような条件の下で気体に膜の気体面を曝露させる工程。
栄養溶液は実質的に無酸素であってもよい。また前記膜にはその気体面上に支持基質がなくてもよい。
膜支持構造体上に、以下の膜を固定する工程(であって、該膜が
・栄養面と気体面とを備えており、
・気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を支持することができ、
・栄養面から固定生物層へ栄養溶液を拡散させることができる膜であり)
栄養面から離れて、膜上および/または膜内に生体物質を固定する工程と、
膜の栄養面に栄養溶液を提供し、生体物質が気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を形成するような条件の下で気体に膜の気体面を曝露させる工程。
ここで、膜は固定生物層から細胞を除去できるようにアクセス可能である。膜には、その気体面上に支持基質がなくてもよい。
膜支持構造体上への支持材の取り付け工程と、
ナノ細孔質固体またはゲルを生成することができる前駆体溶液を支持材に注入する工程と、
支持材上および/または支持材内にナノ細孔質固体またはゲルを生成して膜を形成する工程と、
膜の栄養面に栄養溶液を提供し、固定生物層が気体面上および/または気体面付近の膜内に形成されるような条件の下で気体に膜の気体面を曝露させる工程。
ここで、固定生物層から細胞を除去できるように膜にアクセスできる。膜にはその気体面上に支持基質がなくてもよい。
前駆体溶液が複数の細胞および/または胞子を含んでいるので、ナノ細孔質固体またはゲルを生成する工程で細胞および/または胞子の少なくとも一部が膜内に固定されるか;または
複数の細胞および/または胞子に(前記のように)膜を曝露させる工程が栄養溶液を提供する工程の前に行われるか、あるいはその両方である。
栄養溶液は、実質的に無酸素であってもよい。
栄養溶液に膜の栄養面を曝露させる工程と、
気体に生物層を曝露させる工程と、
膜の栄養面から生物層に栄養溶液を拡散させる工程からなる。
栄養溶液を拡散させる工程は外圧をかけずに実施することができる。この方法には、生物層を通過して気体を流入させる工程も含まれる。生物層が好気性種を含んでいる場合には、気体は酸素を含有する気体たとえば、空気や酸素または、窒素、二酸化炭素またはヘリウムなどその他の気体と酸素の混合気体であってよい。気体は膜に損傷を与えないことが好ましい。栄養溶液には、生物層向けの栄養素が含まれているが、その性質は生物層の性質によって異なる。栄養溶液は、電解質、塩類、緩衝液などひとつまたは複数の他の化合物を含んでいてもよい。栄養溶液は、実質的に無酸素であってもよい。該方法は、栄養溶液が膜を通過して流れないバッチ法であってもよいし、栄養溶液が膜を通過して流れる連続法であってもよい。生体膜リアクタを動作するための方法は、たとえば薬剤、抗体、ワクチン成分、食品材料、細胞または酵素などを産生することを目的としていてもよいし、栄養液内の不必要な成分の除去、劣化または変換を目的としていてもよい。
その気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を有し、固定生物層から細胞を除去できるようにアクセスすることができる膜の栄養面を栄養溶液に曝露させる工程と、
酸素を含有する気体に生物層を曝露させる工程と、
膜の栄養面から生物層に栄養溶液を拡散させる工程と、
第1の時間のあいだ、栄養溶液に膜を曝露させる工程と、
膜の栄養面に第2の液体を導入する工程と、
第2の時間のあいだ、第2の液体に膜を曝露させる工程と、
第2の液体から生産物を分離させる工程。
膜にはその気体面に支持基質がなくてもよい。第2の液体は、栄養素を含まない液体であってもよいし、たとえば生理食塩水や緩衝液であってもよい。第1の時間は、たとえば、約1時間〜1日、第2の時間は、たとえば、約12時間〜12日間とすることができる。
その気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を有し、固定生物層から細胞を除去できるようにアクセスすることができる膜の栄養面を栄養溶液に曝露させる工程と、
酸素を含有する気体に生物層を曝露させる工程と、
栄養溶液から産物を分離する工程からなる。
膜にはその気体面上に支持基質がなくてもよい。
その気体面上および/または気体面付近の膜内に固定生物層を有し、固定生物層から細胞を除去できるようにアクセスすることができる膜の栄養面を栄養溶液に曝露させる工程と、
栄養面から生物層に栄養溶液を拡散させる工程と、
酸素を含有する気体に生物層を曝露させる工程と、
生物層から固形産物を除去する工程からなる。
膜にはその気体面上に支持基質がなくてもよい。除去工程は、剥離、振動、吹付けあるいは、生物層から固形産物を分離する他のなんらかの好適な手段を含んでいてもよい。
栄養溶液を汲み出すためのポンプと、
ポンプから入口マニホールドへ繋がるポンプ排水管と、
出口マニホールドからポンプへ繋がるポンプ吸入管と、
液体が生物反応器に侵入できるようにするための配水管バルブ付き配水管と、
生物反応器から液体を除去するための排出管バルブ付き排出管。
本発明の生物反応器は、多くの用途で使用することができる。このような用途には以下がある。
・抗生物質、その他の薬剤および化粧品の生産、
・下水処理、
・重金属の除去/回収、
・生物浸出(bioleaching)およびその他の鉱業の用途、
・生合成(産業および研究を目的とした食品ならびに化学薬品)、
・炭素、窒素、リンおよび金属イオンなどの除去を目的とした廃水の二次処理および三次処理、
・有毒な廃水のバイオリメディエーション、
・汚染された飲料水の精製、
・動物組織と植物組織の培養、
・培養された好気性細胞を用いるあらゆる分野、
・食品の成長(たとえば宇宙航空産業向けなど)、
・生合成のための動物組織の利用、
・燃料生産(バイオ燃料)のための有機材料の回収、
・人工臓器、移植、ホルモンやその他の哺乳動物由来の薬剤の生合成のための動物組織の培養。
本発明の生物反応器は、従来技術に比べ、多種多様な利点を備えている。このような利点には以下が挙げられる。
・膜の多孔性が高い−生物層は、高多孔質膜内に支持されている。これは、この目的に使用される他の膜(たとえばセラミック膜生物反応器など)によって提供される栄養供給率に比べ、供給率が高い。
・膜が安価である−バイオマスは、比較的無酸素性の条件によって膜の栄養面での成長が阻害されるため、バイオマスの微生物の浸透を抑止できるように十分小さい孔を持つ膜を用意する必要がない。したがって、従来の膜−表面−液体−培養生物反応器で使用されている膜より安価な膜を使用することができる。
・膜の製造が容易−安価であることの上に、本発明の膜は、簡単な技術と安価な入手しやすい装置を用いて製造することができる。膜は迅速に製造できる。したがって、必要に応じて、膜を使い捨て品として使用することが可能である。
・薄型の分散性のよい生物層−溶存酸素および養分が拡散するための距離が比較的短いために、生物層に十分な量の代謝物質が供給される、
・空冷式−リアクタ(reactor)のアセンブリは、自然の対流によって冷却されるので、高価な冷蔵設備は必要ない、
・軽量−本発明の生物反応器を支持するための大きな構造物インフラストラクチャ(infrastructure)は必要ないので、簡単に配備できる、
・安価−構成部品が安価でしかも入手しやすい、
・環境圧力下で動作可能−採用されている生物学的プロセスすべてが環境圧下で動作可能であるため、高価な高圧インフラストラクチャは必要ない、
・培養物が生物反応器の膜の気体面上でほとんど成長−したがって、生物層と気体相間の接触領域が増加し、より効率的に栄養溶液から生物層を除去することができる、
・両面−片面のシステムに比べ、システムの表面積が増える、
・柔軟性のある膜−膜の耐性を高め、ほぼ所望の形状に配備することができる、
・産物の分離が容易−生物層は、栄養溶液からいつでも分離される、
・ランニングコストが安い、
・専門知識は必要なし−装置は単純なので、装置を運用するのに最低限度の訓練しか必要としない、
・自動化の可能性、
・従来型の生物反応器より高い生産率(タイプ1のセラミック膜生物反応器に比べ、2桁も生産率が高く、ペニシリン生産に関する現在のエアリフト(airlift)型生物反応器の構成に比べ最高40倍も高速である)、
・幅広い生物層の選択が可能−バクテリア、イースト菌、菌類、動物細胞および植物細胞に好適、
・フットプリント(footprint)が最小−膜は縦方向に懸垂可能である、
・高い生産収率−消費する基質単位あたりの収率が高い、
・生物層の成長率が高い、
・連続的な流れ−逐次処理(sequential processing)にとって便利な連続方式で使用可能、
・再生可能−生物層は、効果的に洗浄することができるので何回も再利用/リサイクルすることができる、
・高い気体供給率−固定培養物の完全な機能の促進、
・フレキシブルなリアクタ構造−膜に損傷を与えずに変形可能、
・新しいバイオマスバッチで運転を開始するための停止時間は殆どない、
・栄養の添加と産物生成との間の待ち時間が短い(一次および二次代謝が同時)、
・生物層の寿命が改善、
・二次および三次処理が同時、
・バイオマス除去後に即時培養物が再成長するのでバイオマスの分離が容易。
閉鎖系ナノ粒子膜生物反応器(Closed-System Nanoparticulate Menbrane Bioreactor)
ガラス布(woven glass fabric)から90×80mmの4個の袋を作成し、アルミニウムホイルの蓋で覆った1000mlのビーカー内に懸垂させたステンレススチール製のフレーム上に組み立てた。使用した織物製ガラスマットには、1cmあたり22本の繊維を配置し、重量は80g/m2であった。ガラスを湿潤させるために、後で述べるように、プラズマエッチングを施した。その後で、クラスIIのバイオセーフティキャビネット(biosafety cabinet)内で、無菌状態ですべての技術を施した。pH10、40mlのガンマ線滅菌コロイダルシリカ溶液(BindzilTMEka Chemicals)を汎用インジケータ、および4.0モルHClを用いてpH6に調整し、ゲル化を開始した。8.0×1010cfu/mlを含有するP.chrysogenum胞子懸濁液を4.0ml、ゲル化中のシリカゾルに添加した。10.0mlのコロイダルシリカを同じ方法でpH6に調節し、9.0×1010cfu/mlを含有するA.niger胞子懸濁液を1.0ml注入した。約8.0、10.0および12.0mlのP.chrysogenumを注入したコロイダルシリカを3個のガラス製の袋内に浸した。約8.0mlのA.nigerを注入したコロイダルシリカを4個目のガラス製の袋内に浸した。Wickerhamの麦芽酵母抽出液(malt yeast extract broth;MYEB)100ml(;麦芽(malt)抽出物3.0g/l;ペプトン5,0g/l;イースト抽出物3.0g/lおよび;グルコース10g/lを含む)、各袋の内腔に添加する前に、再分散を防止するためすべてゲル化させ、20℃で一昼夜エージング処理を施した。はじめに、ナノ粒子膜生物反応器(NMB)は漏出しやすいので、流出液を流出率より高い流速で蠕動ポンプを介して内腔に戻し、内腔は常時満たされていた。培養液を袋の上面から10mm以内の範囲まで充填し、各面80×80mmの培養面積を形成し、総計128cm2の培養膜を作成した。袋を28℃でインキュベートした。1.0mlのサンプルを各NMBから毎日採取し、炭水化物の濃度とpHに関する分析を行った。P.chrysogenum培養物についても、ディスク分散法(disc-diffusion assay method)を利用してペニシリンの産生についての検査を行った。MYEBを4日ごとに除去した。0.85%滅菌生理食塩水を100ml用いて、1時間各生物反応器の洗浄を行った。生理食塩水をサンプリングし、ペニシリンに関する分析を行い(P.chrysogenumのみ)、残存物を廃棄した。100mlの新鮮なMYEBをNMB内で交換し、次のバッチを開始した。各バッチの開始時に1.0mlのサンプルを採取した。噴霧式生物反応器(以下に記述)におけるP.chrysogenum培養物を除き、各バッチを4日間継続した。8回のバッチ後に、次のバッチを新鮮なMYEBを用いて開始する前に、スパーテルを用いて無菌状態でNMBからバイオマスを剥離させた。
2つのスケーリングした噴霧式生物反応器(SB)を2個の穴のあるストッパを用いて500mlのスコットボトル(Schott bottles)から組み立てた。1本の管は各容器の底部に通じ、100mlのMYEB中に、約1.0L/分の速度で滅菌濾過空気を噴出した。もうひとつの管は、別のフィルタを通して前記空気を放出した。生物反応器に1.0mlの胞子懸濁液(上述のようにP.chrysogenumとA.niger)を接種し、28℃でインキュベートした。上記のナノ粒子膜生物反応器に関して記述したように、毎日1.0mlのサンプルを採取し分析を行った。噴霧式生物反応器内のP.chrysogenumに関しては、ペニシリン濃度が降下したときにバッチを終了した。
YP : ペニシリン収率(μg/ml)
YP/s : 消費された炭水化物で割ったペニシリン収率(μg/mg)
RP : ペニシリン生産率(μg/mlh)
Lag : 新鮮な媒質の添加からペニシリン生産が開始するまでに要した時間
[COH]pen : ペニシリン生産が開始した時点での炭水化物の濃度
NMB : ナノ粒子膜生物反応器
SB : 噴霧式生物反応器
* : 従来のデータ
TD : 炭水化物除去のための十進法還元時間(Decimal reduction time)
RS : 炭水化物消費率(mg/mlh)SB : 噴霧式生物反応器
(各種物質)
4種類の袋(90×80mm)をガラス布(例1に記述)、綿(キャリコ)、ポリエステルおよびポリエステル綿混合(70/30)から組み立てた。材料の繊維密度は次のとおりである。ガラス布20本/cm、綿(キャリコ)20本/cm、ポリエステル26本/cmおよびポリエステル綿混合(70/30)24本/cmである。この袋は、20℃で15分間、1.0モルKOHで洗浄し、水で流した後オーブンで乾燥させた。0.2mlの汎用インジケーターを40mlのガンマ線滅菌コロイダルシリカ(例1に記述)に添加した。約0.6mlの4モルHClを添加し、pHを6に調節した。次にコロイダルシリカに、7×107cfu/mlのP.chrysogenum胞子懸濁液1.0mlを注入した。この懸濁液を飽和するまで各袋内に浸した。細い織物繊維が簡単に飽和し、細かい膜を形成した。袋を一昼夜エージングして、80mlのMYEB(例1に記述)を各袋に添加した。1.0mlのサンプルを炭水化物、ペニシリンおよびpH分析のため毎日1回採取した。4日後に、MYEBを除去し、1時間0.85%の滅菌生理食塩水中で生物反応器を洗浄してから、新鮮なMYEBと取り替え再度インキュベートした。
3つのガラス布袋と1つの綿の袋(90×80mm)をKOHで洗浄し、水で洗い流した後にオーブンで乾燥させた。綿の袋(NMB1)にはゲルを添加せず、その代わりに7×106cfu/mlのA.niger胞子懸濁液を0.1ml塗布した。T0で5.0mlのMYEBを袋に添加した。10mlのMYEBを毎日1回添加した。3日後にMYEBを80mlの新鮮なMYEBと交換し、返送管を取り付け、あふれ出るまで蠕動ポンプ(peristaltic pump)により充填した。これはすぐに水密状態となり、バイオマスが独立したナノ細孔質ゲルを必要とせずに生物反応器内で膜として作用できることを示した。ガラス布袋に寒天(NMB2)、アルギン酸カルシウム(NMB3)およびコロイダルシリカ(NMB4)を注入した。
シリカゲルがガラス支持体内に支持されている、ゲルの検討(上記)におけるナノ粒子膜生物反応器から、誘導結合プラズマ原子発光分析(ICP−AES)を用いて元素分析するため、3.0mlのサンプルを採取した。ICP−AESを、AIMオートサンプラを用いてバリアンビスタ(Varian Vista)ICP−AESにより、3.0mlの硝酸−消化サンプルで実施した。バッチの初めと終わりに、50mlのサンプルをCNS(炭素/窒素/硫黄)分析のため採取した。CNS分析をオーブンで乾燥させた50ml培養液サンプルで実施し、Leco CNS−2000で分析した。1回のバッチ(3日間)後に、使用済み培養液を生物反応器から除去した。NMB1に40mlの1%CuSO4溶液を添加し、NMB2およびNMB3には、79.2mlのMYEBおよび0.8mlの金属溶液(0.1%CuSO4;0.2%ZnSO4・7H2O;0.2%MnSO4・H2O;0.2%NiCl2:さらに、PbCl2を飽和)をpH4.00で添加し、NMB4には80mlの金属溶液を添加した。
ステンレススチール製リザーバ(80×30×25mm)と、リザーバから100mm上方にスリットを形成して伸びているリザーバ内に組み立てられたステンレススチール製のスカフォルド(scaffold)からなる小型の連続フローナノ粒子膜生物反応器を作成した。A.nigerを注入したコロイダルシリカとガラス布マットからなり、両端が連結している一対の膜をスカフォルドの周囲に組み立てた。2本のホースを上端部に取り付けて、これらが膜の対によって形成されている薄い管腔内に排水するようにした。膜の対の下端部は、リザーバの上端部にあるスリットに排水し、2本のホースのもう一方の端は上面部にある2つの穴を介してリザーバに挿入した。これらのホースを蠕動ポンプ内に集め、リザーバとスカフォルドをアルミニウム製ホイルの蓋で覆った1000mlビーカー内に収容した。NMBを60mlのMYEBに充填し、28℃でインキュベートした。1.0mlのサンプルを炭水化物およびpH分析のため、毎日採取し、MYEBを4日後に交換した。結果は図16に示すとおりである。データから、最初のバッチについては、バッチ式に比べ、連続フロー式の場合の炭水化物消費量が低速であるが、後続バッチはバッチ式と同等であることを示している。生物層は連続フロー装置ではゆっくりと確立したが、ひとたび確立するとそれは静的バッチ装置と同等の性能を呈することができる。
ガラス布袋を、2種類の方法でシリカゲルを固着するために準備した。すなわち水−プラズマのヒドロキシフリーラジカルでエッチングしたもの(以下を参照)と、20℃で15時間1モル水酸化カリウム(KOH)に浸漬させたものである。袋を、13.56mH RMで動作している40W RF−プラズマ発生器内において、約5.0×10−2ミリバールで、水プラズマ処理により6.0分間エッチングして、表面をヒドロキシル化し湿潤化させた。この技術は実施例1でも使用されており、KOH溶液中での浸漬法は実施例2と実施例3で用いた。他にオーブンを用いて、ガラス布マットから疎水性サイジング剤を焼結し、表面を湿潤化させることもできる。さらに、水蒸気存在下で、UV照射を用いて、ガラス製物質を湿潤化できる。また、ガラス繊維マットを約1時間濃硝酸で処理し、サイジング剤を除去することもできる。
廃水流からの化学物質の回収をシミュレートするため、模擬廃水として麦芽抽出培養液(30.0g/L)を用い、A.nigerを30℃で8個の袋型のNMB内で成長させた。1日1回の割合で、NMB全体を強熱減量法(loss-on-ignition analysis)により、バイオマスの負荷を判定した。培養液を、110℃で脱水し、溶存固体の量を判定し、同じ溶液のサンプルをICP−AESおよびCNS分析で分析して、模擬廃水中の各種元素の量を定量した。結果は図17および図18のとおりである。
Acidithiobacillus ferroxidansを、振とうフラスコ培養(100r.p.m.で110mlの培地)および袋式NMB(100mlの培養液を含有する126cm2)により、FeSO4.7H2Oの形態で、3.8および23.0g/LのFe2+を含むDSMZ#670の培地中で30℃で培養した。各バッチ(3〜4日間)後に、NMBから溶液を排水させて100mlの新鮮な媒質と交換した。一方、振とうフラスコ培養からも排水させて100mlの新鮮な媒質と交換し、前バッチから得た10mlを接種した。各培地のFe3+濃度を分析した。結果は図19に示すとおりであるが、この図はFe3+濃度の経時的変化を表している。
マウスの乳がん細胞株MATおよびB16ならびにハムスターの繊維芽細胞株V79を、RPMI1640培地(1リットルあたり100mlの牛胎児血清(fetal bovine serum)、0.292gのL―グルタミン、63mgのペニシリンおよび100mgのストレプトマイシンを含有する)で培養した。5.0%のCO2を含有した湿気のある雰囲気中で37℃で細胞をインキュベートした。50mlの培地を含み、培養された72cm2の膜を有しシリカゲルを注入したガラス布材で構成された袋状のNMBと、10mlの培地を含んだ24cm2の組織培養フラスコ内で、細胞を培養した。細胞をトリプシンEDTA溶液で収穫し、トリパンブルーで染色した後に、血球計算板(hemocytometer)でカウントした。NMBの外面上における細胞の成長率は、実験の対象となった細胞株のすべてで低く(表3)、これは脱水、有毒酸素種またはその両方によるものと考えられる。これはまた、哺乳類組織がメチル化(疎水性)シリカゲル上でしか成長しないという報告があるので、シリカの親水性が高すぎたことにも起因すると思われる。
NMB : ナノ粒子膜生物反応器
* : NMBがビーカー内に懸濁されており、液体培地がビーカー内に少しずつ入り、蠕動ポンプによって袋に戻されている
TCF : 組織培養フラスコ
12 栄養面
14 気体面
16 支持材
18 ゲル
20 固定生物層
26 栄養溶液
Claims (25)
- 膜支持構造体と、
前記膜支持構造体上に支持された膜と、
を備えた生物反応器であって、
前記膜は、ゲルおよび支持体を含んでおり、前記ゲルがそのゲルの内にある前記支持体によって強化されており、
前記膜は、対向する表面と、該対向する表面間に相当する厚さを有しており、前記ゲルが前記対向する表面間を連結すると共に、この膜を通じて栄養溶液を拡散させることができ、
前記対向する表面は、栄養面および気体面であり、
前記膜は、前記気体面上の選択された位置でかつ前記気体面の近くの膜内に固定生物層を具備しており、前記ゲルが栄養面と生物層との間を連結し、それによって栄養溶液が栄養面を通過して生物層に拡散することができる、
ことを特徴とする生物反応器。 - 前記膜支持構造体が二つ以上の膜を支持しており、その膜の各々が請求項1中で説明したような膜であり、
前記膜が、対を成して並び、各膜対の間に内部領域を形成するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の生物反応器。 - 前記各膜対の二つの膜間の内部領域が、各膜の栄養面に隣接して設けられている請求項2記載の生物反応器。
- 使用時において栄養溶液が実質的に無酸素状態である請求項1〜3のいずれか一項に記載の生物反応器。
- 請求項1に記載の生物反応器において、
前記膜が、
垂直方向、水平ではない方向、水平に対して0でない角度、水平に対して30°〜90°、水平に対して45°〜90°、水平に対して60°〜90°、水平に対して45°〜60°、水平に対して約30°、水平に対して約45°、水平に対して60°、水平に対して75°、水平に対して90°、からなる群から選択されるいずれかの方向を向いて前記膜支持構造体上に支持されており、
前記膜支持構造体は、栄養溶液を不浸透性の材料からなる非孔性支持材を有し、膜と当該非孔性支持材との間に内部領域を形成する、ことを特徴とする生物反応器。 - 前記膜が垂直に支持されている請求項5記載の生物反応器。
- 請求項1に記載の生物反応器において、
前記膜支持構造体は、
前記膜の一部分が膜の他の部分と平行な状態となって二つの部分間に内部領域を規定するように当該膜を支持する、ことを特徴とする生物反応器。 - それぞれの膜の対の間隔を維持するために一以上のスペーサを有する請求項2又は3に記載の生物反応器。
- 膜の栄養面に栄養溶液を供給する入口と、膜の栄養面から前記栄養溶液を排出する出口と、栄養溶液を前記出口から前記入口にリサイクルするリサイクルシステムを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生物反応器。
- 前記リサイクルシステムが前記液体に対する酸素の接触を防止できる、請求項9に記載の生物反応器。
- 前記栄養溶液から酸素を除去するための酸素リムーバを更に具備する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の生物反応器。
- 前記膜から固形物質を除去するための手段を備えている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の生物反応器。
- 請求項1に記載の生物反応器の動作方法であって、
前記膜の栄養面に栄養溶液を曝露する工程、
前記生物層を気体に曝露する工程、及び、
栄養溶液を、前記膜の栄養面から生物層に拡散させる工程、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の生物反応器の動作方法。 - 前記栄養溶液が実質的に無酸素状態である、請求項13記載の方法。
- 前記栄養溶液を拡散させる工程が外圧を加えずに生じる、請求項13又は14に記載の方法。
- 前記気体が酸素を含む、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記膜の栄養面に栄養溶液を曝露する工程が、栄養面を通過した栄養溶液をリサイクルする工程を含む、請求項13〜16のいずれか一項に記載の方法。
- 栄養溶液が、膜を通り抜けて、膜の気体面に隣接する気体領域に通過することがない、請求項13〜17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物層および前記栄養溶液の組成が、薬剤の産生、抗体の産生、ワクチン成分の産生、食品材料の産生、細胞の産生、酵素の産生からなる群から選択された目的、さらには前記栄養溶液中の成分を除去、劣化または変換する目的で選択される、請求項13〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物層および前記栄養溶液の組成が、抗体またはワクチンの産生の為に選択される、請求項19記載の方法。
- 前記栄養溶液から酸素を除去する工程をさらに含む、請求項13〜20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記生物反応器の生産物を単離する工程をさらに含む、請求項13〜21のいずれか一項に記載の方法。
- 前記単離工程が、栄養溶液から生産物を分離する工程を含む、請求項22記載の方法。
- 前記単離工程が、気体面から固体物質を収穫する工程を含む、請求項22又は23に記載の方法。
- さらに以下の工程、即ち、
前記膜の栄養面に第二の液体を導入する工程、
前記第二の液体に、膜を第二の期間だけ曝露する工程、及び、
前記第二の液体から生産物を分離する工程、
を含む、請求項22〜24のいずれか一項に記載の方法。
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