JP5637837B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
従来、定着ローラと加圧ローラとを有する熱定着方式の定着装置において、定着ローラ等の定着部材に付着したトナーのクリーニングや、定着部材表面に離型用のオイルを塗布する目的で、ウェブを備えたものが知られている(特許文献1参照)。このウェブは定着部材に摺擦するように配置され、ウェブと定着部材とが接している部分には順次ウェブの新しい面が供給されながら印刷が行われる。ウェブの供給は、印刷枚数が所定枚数に達したときや、ジャム等によって定着部材がトナーで汚染された可能性がある場合に行われる。
また、ウェブを備えた定着装置で、ウェブの当接離間機構を有するものが知られている(特許文献2参照)。前記当接離間機構により、装置動作中はウェブが被清掃部材である定着部材に当接し、装置非動作中はウェブが定着部材から離間する。
さらに、ウェブの送り量を管理したり、ウェブの巻き終わりを検知する機構が設けられたものが知られている。(特許文献3,4参照)
ウェブを送らなければいけない理由は、ずっと同じ面でクリーニングを行っていると被清掃部材からの一度融解したトナーや紙紛が蓄積し清掃能力が低下するばかりか、清掃したトナーや紙紛が被清掃部材へ逆流することがあり、画像不良の原因になるからである。
また一方で、ウェブをプリント枚数毎にニップ幅分を送ってしまうと、総ウェブ長さが長くなり、ウェブの収納スペースが必要となることで、クリーニングシステムの大型化を招くだけでなく高コスト化してしまうことが懸念される。
そこで従来より、クリーニング性能を確保しつつ、ウェブの消費量を必要最低限にする目的で、必要なときのみウェブを当接したり、必要分のみウェブを送るといった、クリーニング性能とコストやサイズの効率化を図ったクリーニングシステムが提案されている。
特開2000−162917号公報 特開平08−152801号公報 特開2006−126291号公報 特開2006−098692号公報
しかしながら、従来では、ウェブの送り駆動のON,OFFを、例えばソレノイド等を用いて行なうため、機構的なすべり誤差や通電のON時間バラツキが積み重なってしまい、ウェブの巻き終わりを検知するための寿命検知手段を新たに必要としていた。
そのため、送り精度や寿命検知確度を高めることができる一方で、クリーニング機構の大型化および高コスト化してしまう課題があった。
本発明は、ウェブの送り量と寿命判断を製品機能上必要な精度を維持しつつ、送り量の制御機構や寿命を検知する手段を別途設ける必要のない、省スペースで低コストを実現したクリーニング手段を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
トナー像が形成された記録材を挟持搬送しながら該記録材上のトナー像を加熱する一対の回転体と、
前記一対の回転体のうち一方である被清掃部材の表面をクリーニングするクリーニング手段と、
を有する画像形成装置において、
前記クリーニング手段は、
前記被清掃部材の表面に当接して前記被清掃部材の表面をクリーニングするウェブと、
回転可能に設けられ、前記ウェブを巻き取る巻取り部材と、
前記ウェブを前記被清掃部材に対して当接離間可能にする接離機構と、
第1駆動列を介して前記巻取り部材を駆動可能に設けられるとともに、第2駆動列を介して前記接離機構を駆動可能に設けられたステッピングモータと、
前記ステッピングモータを正回転又は逆回転させる駆動パルスを前記ステッピングモータに印加する駆動制御手段と、
を有し、
前記第1駆動列は、
前記ステッピングモータの正回転時には、前記ウェブを巻き取る方向に前記巻取り部材を回転させ、
前記ステッピングモータの逆回転時には、前記ウェブを巻き取る方向とは逆方向に前記巻取り部材を回転させるように構成され、
前記第2駆動列は、
前記ステッピングモータの逆回転時には、前記ウェブを前記被清掃部材に当接させる動作と前記ウェブを前記被清掃部材から離間させる動作とのうち少なくともいずれか一方の動作を前記接離機構により行わせ、
前記ステッピングモータの正回転時には、前記接離機構への駆動の伝達が行われないように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ウェブの送り量と寿命判断を製品機能上必要な精度を維持しつつ、送り量の制御機構や寿命を検知する手段を別途設ける必要のない、省スペースで低コストを実現したクリーニング手段を有する画像形成装置を提供することが可能となる。
実施例1においてウェブシートが加圧ローラに当接している状態を示す図 実施例1においてウェブシートが加圧ローラから離間している状態を示す図 実施例1においてウェブシートを巻き取る駆動状態を説明するための図 ウェブシートの当接状態において当接離間ローラの駆動状態を説明する図 実施例2においてウェブシートが定着ローラに当接している状態を示す図 実施例3においてウェブシートの当接状態を示す図 画像形成装置の概略構成を示す断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
以下に、実施例1について説明する。図7は、本発明を適用可能な画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
感光ドラム1は図7の矢印の方向に回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての
帯電ローラ2によって一様に帯電される。次に、レーザスキャナ3より、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームLによる走査露光が施され、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4によりトナー(現像剤)を用いて現像、可視化される。可視化されたトナー像(現像剤像)は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材S上に感光ドラム1上より転写される。
このトナー像が転写された記録材Sは、定着スリーブ102と加圧ローラ103で構成される定着ユニットへと搬送され、永久画像として定着される。このとき、記録材Sのうちトナー像が形成された表面(像担持面、トナー担持面)が、定着スリーブ102に対向するように、定着ニップで記録材Sが挟持搬送されて、定着スリーブ102により記録材上に形成されたトナー像が加熱される。ここで、定着スリーブ102と加圧ローラ103は、一対の回転体に相当する。
一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置6により感光ドラム1表面より除去される。
図1は、本実施例の定着ユニットの概略構成を示す図であり、ウェブシート(ウェブ)105が加圧ローラ103に当接している状態を示す図である。図2は、本実施例の定着ユニットの概略構成を示す図であり、ウェブシート105が加圧ローラ103から離間している状態を示す図である。
まず、定着プロセスについて説明する。
未定着トナー像を載せた記録材Sが、入口ガイド101にガイドされることで、定着スリーブ102と加圧ローラ103との間に形成された定着ニップに導入される。そして、未定着トナー像を載せた記録材Sは、定着ニップで挟持搬送され、加圧、加熱されることで、未定着トナー像が記録材S上に定着され、その後、排出ローラ対104によって定着ユニット外へ排出される。
次に、定着クリーニングプロセスについて説明する。定着クリーニングプロセスは、画像形成装置に設けられた制御部により実行される。ここで、制御部は、後述するステッピングモータMを正回転又は逆回転させる駆動パルスをステッピングモータMに印加する駆動制御手段に相当する。また、制御部は、後述するウェブシート105の寿命判断を行う判断手段に相当する。
定着スリーブ102と加圧ローラ103との間の定着ニップ内で記録材Sに定着されずに定着スリーブ102表面に転写されたトナーや記録材Sからの紙紛は、定着スリーブ102よりも離型性の悪い加圧ローラ103表面に移動する。
そして、必要に応じて紙間(先に搬送される記録材とその後に搬送される記録材との間の間隔)で、ウェブシート105が巻き付けられているウェブ当接離間ローラ107を加圧ローラ103に当接させる。このことで、加圧ローラ103上(表面)の汚れが清掃されることとなる。ここで、加圧ローラ103は、一対の回転体のうち一方である被清掃部材に相当する。
さらに、プリント枚数がおおよそ20〜100枚程度に達した場合、紙間において、汚れたウェブシート105を、回転可能な巻取り部材としてのウェブ巻取りローラ106で50〜200μmm程度巻き取る。このことで、ウェブシート105の新しい面が加圧ローラ103に当接するようになる。
また、プリントジョブ終了時には、ウェブ当接離間ローラ107が加圧ローラ103に当接することで加圧ローラ103表面の清掃が行われた後、図2のようにウェブ当接離間ローラ107は加圧ローラ103から離間する。
次に、ウェブシート105の巻取り動作と、ウェブ当接離間ローラ107の加圧ローラ103に対する当接離間動作について説明する。図3は本実施例の定着ユニットの概略構
成を示す図であり、ウェブシート105を加圧ローラ103に当接している状態でウェブシート105を巻き取る駆動状態を説明するための図である。
本実施例においては、ウェブシート105の巻取り動作、及び、ウェブ当接離間ローラ107の加圧ローラ103に対する当接離間動作には、専用のステッピングモータMの正逆回転動作で行うことを特徴としている。
図3に示すように、ステッピングモータM上のステッピングモータピニオンギア(以下、ピニオンギア)11が、ある一方向に回転(以下、正回転、図中ではCCWと表現する)することで、駆動分岐ギア12に駆動が伝わる。
ピニオンギア11から駆動分岐ギア12に駆動が伝わると、続いてウェブ巻取りギアC
110、ウェブ巻取りギアB 109、ウェブ巻取りギアA 108の順に駆動が伝わる。このことで、ウェブ巻取りギアA 108と同軸上に設けられたウェブ巻取りローラ106によって、ウェブシート105が巻き取られる。ここで、駆動分岐ギア12、ウェブ巻取りギアC 110、ウェブ巻取りギアB 109、ウェブ巻取りギアA 108は、第1駆動列を構成している。ステッピングモータMは、第1駆動列を介してウェブ巻取りローラ106を駆動可能に設けられている。そして、第1駆動列は上述のように、ステッピングモータMの正回転時には、ウェブシート105を巻き取る方向にウェブ巻取りローラ106を回転させるように構成されている。
ウェブシート105の巻取り量については、(ステッピングモータMの駆動ステップ角度)×(ステッピングモータMとウェブ巻取りローラ106との間の減速比(変速比))×(単位角度当たりのウェブ巻取りローラ106の外周の長さ)で定義される。
耐久が進む(装置の使用時間が長くなる)に連れて、ウェブシート105の巻取り部材の外径が大きくなるため、それに応じてステッピングモータMの駆動ステップ角度を減じていくことにより、寿命到達までのウェブシートの送り量を一定に保つことができる。
このように、画像形成装置の制御部においては、ウェブ巻取りローラ106によりウェブシート105の巻取り動作が行われる場合、次のような制御を行うものであるとよい。すなわち、1回の巻取り動作で巻き取られるウェブシート105の巻取り量が一定となるように、巻取り動作が行われる回数が増加した場合に、1回の巻取り動作でステッピングモータMに印加される駆動パルス数を減少させる制御を行うものであるとよい。ここで、巻取り動作が行われる回数が増加した場合に、1回の巻取り動作でステッピングモータMに印加される駆動パルス数を段階的に減少させるものであるとよい。また、巻取り動作が行われる回数が増加するにつれて、1回の巻取り動作でステッピングモータMに印加される駆動パルス数を減少させるものであってもよい。
また、ウェブシート105の巻取り量を一定とすることで、ウェブシート105の巻取り部材の外径の増加量、さらには、変化するステッピングモータMの駆動ステップ数(回転ステップ数、駆動パルス数)の値は容易に導出できる。
すなわち、ウェブ巻取りローラ106による1回の巻取り動作で巻き取られるウェブシート105の巻取り量が一定となるように、次のようにして、1回の巻取り動作でステッピングモータMに印加される駆動パルス数を導出することができる。
つまり、ウェブ巻取りローラ106にウェブシート105が巻かれた状態のものの外径の長さと、ステッピングモータMとウェブ巻取りローラ106との間の変速比とを用いて、駆動パルス数を導出できる。ここで、ウェブ巻取りローラ106にウェブシート105が巻かれた状態のものの外径の長さは、次のように導出できる。すなわち、ウェブ巻取りローラ106の外径(初期状態でウェブ巻取りローラ106にウェブシート105が巻かれている場合には初期状態で巻かれている分のウェブシート105の厚みを含む)の長さと、巻取り動作が行われた回数とを用いて導出できる。
ここで、ウェブシート105の寿命判断について説明する。ウェブシート105の寿命
判断については、ウェブシート105の巻取り回数を不揮発メモリ(記憶手段)上でカウントすることで予測することができる。これには、ウェブシート105の巻取り動作が行われた回数が、予め定められた回数を超えた場合に、ウェブシート105が寿命であると判断するとよい。
また、耐久が進むにつれて更新されていくステッピングモータMの回転角が所定の値以下になったら耐久寿命と判断することもできる。また、巻取り動作が行われる場合であって、1回の巻取り動作でステッピングモータMに印加される駆動パルス数が、予め定められたパルス数以下となった場合に、ウェブシート105が寿命であると判断するとよい。
また、駆動分岐ギア12を中心として揺動可能に設けられた当接離間揺動ギア201は、ステッピングモータMの正回転時において、図3に示す矢印A方向に力を受けるので当接離間ギア202と噛み合うことはない。すなわち、ステッピングモータMの正回転時において、ステッピングモータMから当接離間ギア202に駆動が伝達されることはない。
次に、図4を用いて、ピニオンギア11が逆回転(図中ではCWと表現する)する場合について説明する。図4は、本実施例の定着ユニットの概略構成を示す図であり、ウェブシート105が加圧ローラ103に当接している状態で当接離間ローラの駆動状態を説明するための図である。
逆回転の場合においては、まず、ピニオンギア11からの駆動が駆動分岐ギア12を介して当接離間揺動ギア201に伝えられることで、当接離間揺動ギア201が図4に示す矢印B方向に揺動して当接離間ギア202と噛み合い、当接離間カム203を回転させる。ここで、駆動分岐ギア12、当接離間揺動ギア201、当接離間ギア202は、第2駆動列を構成している。ステッピングモータMは、第2駆動列を介して後述する接離機構を駆動可能に設けられている。第2駆動列は、ステッピングモータMの逆回転時には、ウェブシート105を加圧ローラ103に当接させる動作とウェブシート105を加圧ローラ103から離間させる動作とのうち少なくともいずれか一方の動作を接離機構により行わせるように構成されている。また、第2駆動列は、ステッピングモータMの正回転時には、接離機構への駆動の伝達が行われないように構成されている。
次に、当接離間カム203が、図2に示す位置まで回転し、ウェブ当接離間ローラ107を保持した当接離間板204を当接離間板揺動軸205中心で、ウェブ当接付勢バネ401に抗して揺動させることで、ウェブ当接離間ローラ107の離間を行う。
そして、ピニオンギア11がさらに逆回転し、当接離間カム203が図1に示す位置まで回転することで、次のようにしてウェブ当接離間ローラ107は当接状態となる。すなわち、ウェブ当接離間ローラ107は、ウェブ当接離間ローラ107を保持した当接離間板204がウェブ当接付勢バネ401により付勢されることで当接離間板揺動軸205中心に揺動し、加圧ローラ103に対して当接状態となる。ここで、当接離間カム203、当接離間板204、ウェブ当接付勢バネ401は、ウェブシート105を加圧ローラ103に対して当接離間可能にする接離機構を構成している。また、この接離機構、ウェブシート105、ウェブ巻取りローラ106、ステッピングモータM、及び制御部(駆動制御手段)は、加圧ローラ103の表面をクリーニングするクリーニング手段を構成している。
次に、ウェブ当接離間位置制御について説明する。
ステッピングモータMの逆回転で当接離間カム203が回転するが、その位相は、当接離間カム203と同軸上に配置されているフラグと軸外に配置されたフォトセンサとで構成される検知手段のON、OFF信号で検知することができる。当接離間カム203の位相を検知することで、ステッピングモータMの回転角を制御することができる。その際、当接離間カム203の回転に費やされたステッピングモータMの駆動ステップ数がカウン
トされ、回転角が不揮発メモリに更新されていく。
一方で、ステッピングモータMの逆回転時には、図4に示すようにウェブ巻取りローラ106への駆動は切れないので、ウェブ巻取りローラ106は逆回転、すなわち、ウェブシート105を巻き取る方向とは逆方向に回転することとなる。このことで、ウェブシート105が緩むことになる。
ウェブ当接離間ローラ107はステッピングモータMと駆動連結はしておらず、スラスト方向にバネで押圧されている。これにより、ウェブシート105の巻取り時のイナーシャ(慣性)や画像形成装置内外からの振動によるウェブ当接離間ローラ107の回転に起因するウェブシート105の緩みを防止している。
ウェブ巻取り駆動において、ステッピングモータMの逆回転でウェブシート105が緩むこととなるが、本実施例では、次のようにして、このウェブの緩みを解消させている。すなわち、当接離間カム203の回転に費やしたステッピングモータMの逆回転の駆動ステップ数をカウントしておくことで、そのステップ数分、ステッピングモータMを正回転させる。このことで、ウェブの緩みを解消させることができる。
ウェブ巻取りローラ106(第1駆動列)において、当接離間動作前の位置と、当接離間後にウェブシート105の緩みを解消させた後の位置は、ウェブ巻取り駆動が切れない構成なので機構的なズレが生じることはなく、同じ位置となる。このように、ステッピングモータMを逆回転させた場合、ウェブ巻取りローラ106の回転位置が逆回転前の回転位置に戻るように、逆回転時にステッピングモータMに印加した駆動パルス数と同じ数の駆動パルスでステッピングモータMを正回転させている。
また、ウェブの緩みを解消するための巻取り動作は当接離間動作直後に行うこととしている。
本実施例においては、ウェブの巻取り精度を高めるために、ウェブの巻取り側の駆動減速比を高くすることが望ましい。一方で、ウェブの当接離間動作直後にウェブの巻取り動作が入るので、制御時間を短縮するために、ウェブの当接離間側の駆動減速比を小さくすることが望ましい。
次に、プリントジョブ中や当接離間カム203回転中に電源が抜かれたりした等の異常が起こった際の制御について説明する。
異常の有無判断は、電源ON後に当接離間カム203が離間位相状態にない場合を異常有りと判断する。異常有りと判断した場合は、まず、ステッピングモータMを逆回転させてウェブ当接離間ローラ107を離間位置に移動させる。次に、ステッピングモータMを逆回転させるためにステッピングモータMに印加したステップ数とカム一周分のステップ数とを合算したステップ数をステッピングモータMに印加して正回転させる。このことで、ウェブシート105を緩ませることなく、加圧ローラ103に当接する面を新面とすることができる。
異常有りと判断した後に実行される上記制御に費やされたウェブの巻取り量分はウェブシート105の耐久寿命に影響を与えるので、異常の発生回数を計上しておくことでウェブシート寿命判断の確度をあげることができる。
以上説明したように本実施例では、ステッピングモータMの正逆回転のうち一方向を当接離間駆動列とし、もう一方をウェブ送り駆動列とし、かつ、ウェブ送り駆動列はモータの正逆回転で駆動伝達が切れないように構成している。
すなわち本実施例では、ステッピングモータMの正逆回転で、ウェブシート105の当接離間動作、及びウェブシート105の送りを行うように構成している。このとき、ウェブシート105の送り側の駆動列は常に連結している(ウェブ送り駆動列はモータの正逆
回転で駆動が切れない)。したがって、ステッピングモータMからウェブシート105までの駆動伝達経路にて、従来にあったような機構的な送り誤差は存在せず、ウェブシート105の送り量を安定したものとすることができる。
また、ウェブシート105の送り量が安定することで、ウェブシート105のトータルでの送り量についても精度良く予測することができ、機構的な送り誤差が無いためファームウェア上の演算のみでウェブの寿命判断ができる。本実施例では、ステッピングモータMのパルス制御のみでウェブシート105の送り量の決定と寿命の判断を行っている。
このように本実施例によれば、新たにウェブの送り量や寿命の制御検知手段を設ける必要がなく、省スペースを実現したウェブ当接離間機能を有した定着クリーニングシステムを構築できる。
以下に、実施例2について説明する。本実施例においては、ウェブシート105が定着ローラ302をクリーニングする場合について説明する。本実施例においては、定着ローラ302が前記一対の回転体のうち一方である被清掃部材に相当する。図5は、本実施例の定着ユニットの概略構成を示す図であり、ウェブシート105が定着ローラ302に当接している状態を示す図である。なお、本実施例においては、実施例1に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
まず、定着プロセスについて説明する。画像形成ユニットより搬送される未定着トナーを載せた記録材Sは入口ガイド101に沿って定着ローラ302と加圧ローラ103との定着ニップに入り定着され、排出ローラ対104を抜け定着ユニット外へ排出される。
次に、定着クリーニングプロセスについて説明する。
必要に応じて紙間で、ウェブシート105が巻き付けられているウェブ当接離間ローラ107を定着ローラ302に当接させる。このことで、定着ローラ302と加圧ローラ103との定着ニップで記録材Sに定着されずに定着ローラ302表面に転写されたトナーや、記録材Sからの紙紛を清掃することができる。
さらに、プリント枚数がおおよそ20〜100枚程度に達したら、紙間において、汚れたウェブシート105をウェブ巻取りローラ106で50〜200μmm程度巻き取る。このことで、ウェブシート105の新しい面が定着ローラ302に当接するようになる。
また、プリントジョブ終了時には、ウェブ当接離間ローラ107が定着ローラ302に当接することで定着ローラ302表面の清掃が行われた後、ウェブ当接離間ローラ107は定着ローラ302から離間する。
ウェブシート105の巻取り、ウェブ当接離間ローラ107の当接離間動作については実施例1と同様である。
以下に、実施例3について説明する。本実施例では、ウェブシート105が定着ローラ302と加圧ローラ103をクリーニングする場合について説明する。図6は、本実施例の定着ユニットの概略構成を示す図であり、ウェブシート105が定着ローラ302と加圧ローラ103に当接している状態を示す図である。なお、本実施例においては、実施例1,2に対して異なる構成部分について述べることとし、実施例1,2と同様の構成部分については、その説明を省略する。
本実施例では、2つのウェブシート105が定着ローラ302と加圧ローラ103にそれぞれ当接離間するクリーニング機構であるが、フチなしプリントが可能な画像形成装置において、特に有効な構成となる。その理由は、記録材Sの先端と後端に載った未定着ト
ナーのうち、定着工程において記録材Sに定着されずに定着ローラ302と加圧ローラ103に転写されたトナーが、それぞれのローラを一周して記録材Sに再定着されることなくクリーニングされるからである。
ここで、定着プロセスについて説明する。画像形成ユニットより搬送される未定着トナーを載せた記録材Sは入口ガイド101に沿って定着ローラ302と加圧ローラ103との定着ニップに入り定着され、排出ローラ対104を抜け定着ユニット外へ排出される。
また、本実施例の定着クリーニング構成は、加圧ローラ103と定着ローラ302に対しそれぞれ実施例1,2で説明したクリーニング機構が配置されたものである。
また、クリーニングプロセスについても実施例1,2と同様であり、ウェブシートの巻取り、ウェブ当接離間ローラの当接離間動作についても実施例1と同様である。
以下に、実施例4について説明する。本実施例においては、定着クリーニングを行う制御について説明するものであり、その構成については実施例1、実施例2、実施例3のいずれの構成であっても良い。
一般的なフチ有りプリントにおいては、通常、ウェブシート105を当接状態にはせず、定着ローラ302もしくは定着スリーブ102に転写されたトナーは一周して記録材Sに戻ることとなる。そして、転写部より下流側でジャムが発生した場合やフチ無しプリントが行われる場合には、ウェブ当接離間ローラ107を必要に応じて当接状態として、クリーニングが行われる。
転写部より下流側でジャムが発生した場合、定着スリーブ102や定着ローラ302についたトナーは加圧ローラ103に移った後、結局、次の記録材Sに転写することになるので、次の記録材Sが来る迄にウェブを当接状態としてクリーニングを行う必要がある。
また、ジャム時の、定着スリーブ102もしくは定着ローラ302さらには加圧ローラ103に移って来るトナーは、通常プリント時に移って来るものに比べて多い。このため本実施例では、クリーニング後のウェブシート105を、50μmm〜4000μmmの範囲で1回以上送ることとしている。このようにして、被清掃部材(定着スリーブ102、定着ローラ302、加圧ローラ103)とウェブシート105との間のニップ内にトナーで汚れたウェブ面を残さないようにしている。
フチ無しプリントをする場合は、静電的に転写されたトナーが記録材Sの端部まで載っているので、定着ニップ内で定着スリーブもしくは定着ローラさらには加圧ローラに転写するトナーの量はフチ有りプリントより多くなる。
そこで、記録材Sの先端が定着ニップに入るタイミングで、定着ニップに移ったトナーをクリーニングできるようにウェブシート105を当接状態とし、クリーニングを行った後に離間するように制御する。
次に、記録材Sの後端が定着ニップを抜けるタイミングで、定着ニップに移ったトナーをクリーニングできるようにウェブを当接状態としてクリーニングを行い、その後、離間するように制御する。
本実施例では、記録材Sの先後端が定着ニップに入って汚したトナーのみをウェブシート105でクリーニングするように制御することで、ウェブシート105の耐久寿命を延ばすことができる。
記録材Sの先端が定着ニップに入ってから後端が定着ニップを抜けるまで、常時ウェブシート105を当接状態としない理由は、次の通りである。すなわち、記録材Sにおいて面内オフセットした、目視では判別できないトナーが、ウェブシート105でクリーニングされてしまうので、ウェブシート105の寿命に影響するからである。ただし、はがきサイズなどの搬送方向の長さが短い記録材に対しては、ウェブ当接離間ローラ107(ウ
ェブシート105)の当接状態を維持(保持)したまま、クリーニングを行うようにするとよい。ここで、面内オフセットとは、記録材Sの面内から定着スリーブもしくは定着ローラへ移ったトナーが、定着スリーブもしくは定着ローラを一周して再度記録材Sへ定着される現象のことをいう。
12…駆動分岐ギア 102…定着スリーブ 103…加圧ローラ 105…ウェブシート 106…ウェブ巻取りローラ 108…ウェブ巻取りギアA 109…ウェブ巻取りギアB 110…ウェブ巻取りギアC 201…当接離間揺動ギア 202…当接離間ギア 203…当接離間カム 204…当接離間板 401…ウェブ当接付勢バネ M…ステッピングモータ

Claims (6)

  1. トナー像が形成された記録材を挟持搬送しながら該記録材上のトナー像を加熱する一対の回転体と、
    前記一対の回転体のうち一方である被清掃部材の表面をクリーニングするクリーニング手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記クリーニング手段は、
    前記被清掃部材の表面に当接して前記被清掃部材の表面をクリーニングするウェブと、
    回転可能に設けられ、前記ウェブを巻き取る巻取り部材と、
    前記ウェブを前記被清掃部材に対して当接離間可能にする接離機構と、
    第1駆動列を介して前記巻取り部材を駆動可能に設けられるとともに、第2駆動列を介して前記接離機構を駆動可能に設けられたステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを正回転又は逆回転させる駆動パルスを前記ステッピングモータに印加する駆動制御手段と、
    を有し、
    前記第1駆動列は、
    前記ステッピングモータの正回転時には、前記ウェブを巻き取る方向に前記巻取り部材を回転させ、
    前記ステッピングモータの逆回転時には、前記ウェブを巻き取る方向とは逆方向に前記巻取り部材を回転させるように構成され、
    前記第2駆動列は、
    前記ステッピングモータの逆回転時には、前記ウェブを前記被清掃部材に当接させる動作と前記ウェブを前記被清掃部材から離間させる動作とのうち少なくともいずれか一方の動作を前記接離機構により行わせ、
    前記ステッピングモータの正回転時には、前記接離機構への駆動の伝達が行われないように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動制御手段は、
    前記巻取り部材により前記ウェブの巻取り動作が行われる場合、
    1回の巻取り動作で巻き取られる前記ウェブの巻取り量が一定となるように、前記巻取り動作が行われる回数が増加した場合に、1回の巻取り動作で前記ステッピングモータに印加する駆動パルス数を減少させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動制御手段は、
    前記巻取り部材による1回の巻取り動作で巻き取られる前記ウェブの巻取り量が一定となるように、
    前記巻取り部材に前記ウェブが巻かれた状態のものの外径の長さと、
    前記ステッピングモータと前記巻取り部材との間の変速比と、
    を用いて、
    1回の巻取り動作で前記ステッピングモータに印加する駆動パルス数を導出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動制御手段は、
    前記ステッピングモータを逆回転させた場合、
    前記巻取り部材の回転位置が逆回転前の回転位置に戻るように、逆回転時に前記ステッピングモータに印加した駆動パルス数と同じ数の駆動パルスで前記ステッピングモータを正回転させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記巻取り部材により前記ウェブの巻取り動作が行われた回数が、予め定められた回数を超えた場合に、前記ウェブが寿命であると判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記巻取り部材により前記ウェブの巻取り動作が行われる場合であって、1回の巻取り動作で前記駆動制御手段により前記ステッピングモータに印加される駆動パルス数が、予め定められたパルス数以下となった場合に、前記ウェブが寿命であると判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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