JP5636561B2 - シュレッダ - Google Patents

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Description

本発明は、紙類を細断するためのシュレッダに関するものである。
従来、書類やメディアといった書類等を廃棄する際に、その内容或いは記録されたデータを判別不能に廃棄する目的で、これらを細かく裁断、すなわち細断して廃棄するためのシュレッダが、広く用いられている。
また近年のシュレッダではその略全てが、紙などを投入するスリット状の投入口の厚み寸法を規定された所定の寸法に設定しておくことに加え、書類等を細断する細断刃を収容する細断刃収容部と細断屑を収容する引出し状の屑入れや収容袋を取り付けておくための屑収容部とを、単一のハウジング内で分離不能に設けている。そうすることにより、細断刃収容部における細断屑の排出側が常に屑収納部に臨むようにして、細断刃が外方に向けて露出してしまうことを防止している。加えて、前記屑入れの位置や書類等の挿入位置など、所定の要件を正しく満たさない限り細断刃の動作を禁止するという細断動作停止機構も略全ての機種に導入されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。これらの構成を採用することにより、細断刃が書類等を細断するとき以外で不意に動作してしまう不具合が起こる可能性を排除している。
そしてこれらのシュレッダは、勿論大規模なオフィスからSOHOと呼ばれる小規模なオフィスに至るまで幅広く用いられているが、オフィス内で複数のユーザが共有するような比較的大きなハウジングを有したオフィス向けと呼ばれるものと、SOHOやパーソナルユースの為と位置付けられ家庭用としても好適に用いられる比較的小さなハウジングを有する自宅/SOHO向けと呼ばれるものという、大きく分けて2つの態様に分類することができる(非特許文献1参照)。
特開2007−7602号公報
「コクヨ2009総合カタログ」、ステーショナリー編、コクヨ株式会社、2008年12月発行、P.464〜474)
ここで、上記2つの態様のシュレッダの内の後者、すなわち自宅/SOHO向けのシュレッダの使用態様に着目する。このような自宅/SOHO向けシュレッダは、ユーザが一人のみか、或いはSOHO内の数人のユーザに共有される態様に限られている為、稼働率はオフィス向けシュレッダよりも低い傾向にある。そのため、特にユーザが一人である個人で使用される場合は、普段は所定の場所に保管されており、使用時のみ、デスク上或いはデスクサイド等に移動させて使用するという使い方が多いというのが現状である。すなわち、保管されていることが多い自宅/SOHO向けシュレッダにおいては、収納し易いように、なるべくコンパクトに収容することが求められている。
しかしながら、比較的ハウジングの小さな自宅/SOHO向けシュレッダとはいっても、書類等を一回の使用で細断し得るように、使用時には多くの書類等を細断することを考えると、ハウジング内における細断屑を収容し得るスペース、すなわち屑収容部の容積は十分確保する必要があるというのが現状である。しかし多くの屑収容部のスペースを大きくすると勿論、屑収容部の容積が大きくなってしまう。そうなると、これらのシュレッダはその大きな屑収容部ごと収納・保管しなければならずに大きく嵩張るものとなってしまい、その結果、自宅/SOHO向けシュレッダに求められる上述のようなコンパクトな収納が実現し得ないというものとなってしまう。
本発明は、このような点に着目したものであり、自宅/SOHO向けのシュレッダにおいて、細断屑を収容するスペースを十分に確保しつつ、コンパクトな収納を可能にしたシュレッダを提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち本発明に係るシュレッダは、紙類を細断するための細断刃を有する細断機構を収容する細断刃収容部と、当該細断刃収容部により細断された細断屑を収容するとともに前記細断刃を使用し得る使用時及び非使用時共に当該細断刃を外部から遮蔽している屑収容部とを設けた単一のハウジングを有するシュレッダであって、前記ハウジングが、前記ハウジング内における前記細断屑を収容し得る空間の容積を前記使用時に比べて前記非使用時で小さくなるように変更する容積変更機構を具備する。
ここで、「前記細断屑を収容し得る空間の容積」とは、屑収容部自体の容積が小さくなることに限定されるものではなく、屑収容部の容積自体の変化は無くとも、屑収容部内で、細断屑を収容し得る空間の容積が小さくなる態様をも含まれる概念である。
また「単一」とは、細断刃収容部並びに屑収容部がそれぞれ一つずつ、分離不能に構成されていることを意味するものである。
このようなものであれば、使用時には細断屑を収容し得る空間の容積を必要十分に確保することができるのみならず、非使用時には当該容積を小さくすることでハウジング全体の容積をコンパクトな構成とすることができる。そうすることにより、非使用時にはハウジングをコンパクトにして保管しておき、使用時にのみ細断屑を収容し得る空間を大きくして細断屑を必要十分量収容し得るという、自宅/SOHO向け用途に最適な態様のシュレッダを提供することが可能となる。
そして、細断屑を収容し得る空間を安定して変更するためには、屑収容部を箱状のものとし、容積変更機構を非使用時において屑収容部の内部に細断刃収容部の少なくとも一部を収容する構成とすることが望ましい。
さらに、簡単な構成で容積変更機構を実現するためには、屑収容部を細断刃収容部の下方に位置付けて、容積変更機構に、使用時において細断刃収容部を屑収容部の上方に位置付けるための位置決め部を設けることが望ましい。
そして位置決め部が安定した動作をし得るものとするためには、当該位置決め部を、細断刃収容部と屑収容部とを所定位置で係り合わせるための係合部としておくことが望ましい。
そして、細断屑を収容し得る容積を大きく変更させるとともに、確実な容積の変更を実現するためには、係合部を、屑収容部の上下に亘って複数設けられた係合凹部と、細断刃収容部側に設けられた係合凸部とを有する構成とすることが望ましい。
そして安定して動作し得る係合部の具体的な構成として本発明は、係合凸部を有する係合部材と、当該係合部材を操作するための操作レバーとを係合部が有していることを特徴とする
さらに、ユーザにとって操作し易く且つ安定した動作をさせるためには、操作レバーを細断刃収容部に設け、当該操作レバーの回転中心が操作端近傍に設けたものとすれば、操作レバーの作用端の動作を大きくすることで確実な動作を実現し得るものとなる。
他方、簡単な構成で容積変更機構を実現し得る他の構成として本発明は、容積変更機構を、細断機構を下方から支持し得る支持脚を有するものとしたことを特徴とする
そして安定して容積変更機構を動作させるためには、当該容積変更機構が、支持脚と、当該支持脚を回動可能に支持する回転軸とを有したものとすることが好ましい。
そしてこのような容積変更機構の動作を確実なものとするためには、支持脚を非使用時で位置決めするための位置決め爪を設けておくことが好ましい。
一方、ほとんどのシュレッダには現在、使用者の予期しない動作をしないように所要の条件以外では細断機構の動作を禁止する細断動作停止機構が搭載されている。ここで、本発明に好適に適用することができる細断動作停止機構としては、ハウジングが使用時であることを検知する使用時検知部と、使用時検知部が使用時を検知したときに前記細断機構の動作を許可する動作許可部とを有する細断動作停止機構を挙げることができる。
ハウジングの動作を有効に利用し確実に作動し得る細断動作停止機構の具体的な態様として、前記使用時検知部を、前記細断刃収容部側に設けられた第1の検知要素と、前記屑収容部側に設けられ前記使用時に前記第1の検知要素に対し係り合う第2の検知要素とを有し、これら第1の検知要素と第2の検知要素とが係り合うときに前記動作許可部が前記細断機構の動作を許可し得るものとすることが望ましい。
ここで、「係り合う」とは、物理的な接触によって係り合う態様に限られるものではなく、例えば磁気や光を感知する態様のように、物理的な接触を介さなくとも、一方の検知要素が他方の検知要素を認識し得る種々の態様を含む概念である。
このような「係り合う」という態様のうち、ハウジングの動作に干渉せず、且つ、確実に検知し得るような態様としては、磁気を利用するような態様、すなわち、前記第1の検知要素及び前記第2の検知要素の何れか一方が磁石であり、他方が磁気センサである態様が望ましい。
そして、ハウジングが、屑収容部が当該屑収容部の内部と外部とを連通させ得る開閉可能な蓋を有するものである場合、第2の検知要素を前記蓋に設け、前記使用時において、当該蓋の閉止時にのみ前記第2の検知要素が前記第1の検知要素に対し係り得るものとすれば、ハウジングの蓋が開いている状態では細断機構の動作を有効に禁止することができる。
本発明によれば、非使用時にはハウジングをコンパクトにして保管しておき、使用時にのみ細断屑を収容し得る空間を大きくして細断屑を必要十分量収容し得るという、自宅/SOHO向け用途に最適な態様のシュレッダを実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るシュレッダの非使用時における斜視図。 本発明の第1実施形態に係るシュレッダの使用時における斜視図。 同シュレッダの使用時における中央側断面図。 図3に対応させた非使用時における中央側断面図。 同シュレッダの要部を示す中央正断面図。 図5に対応させた作用説明図。 同上。 本発明の第2実施形態に係るシュレッダの非使用姿勢を示す斜視図。 同シュレッダの姿勢変更に至る状態を示す斜視図。 同シュレッダの使用姿勢を示す斜視図。 同シュレッダの使用姿勢を示す中央側断面図。 同シュレッダの使用姿勢を示す中央正断面図。 図12に対応させた非使用姿勢を示す図。 本発明の第3実施形態に係るシュレッダの使用姿勢を示す斜視図。 同シュレッダの使用姿勢を示す斜視図。 同シュレッダの他の姿勢を示す外観図。 同上。 同シュレッダの要部を示す外観図。 同シュレッダの中央側断面図。 同シュレッダの要部を示す構成説明図。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
本実施形態に係るシュレッダAは、例えば家庭やSOHOと呼ばれる小規模オフィス等に好適に用いられる、細断屑を収容する容積が例えば2〜3リットルに設定された、所謂自宅/SOHO向けのものである。そして当該シュレッダAは、図1乃至図7に示す通り、紙類等を細断するための細断刃41を有する細断機構4を収容する細断刃収容部2と、この細断刃収容部2の細断屑排出口20cに臨ませた屑収容部3とを備えた単一のハウジング1の前方から抽斗状の屑入5を挿入・離脱可能に収容しているものである。なお、本実施形態に係るシュレッダAは、他にも、家庭用コンセントに接続する電源部、そして屑入5を挿入していない状態では細断刃41が作動しない細断動作停止機構等が設けられたものとなっているが、これらについては既存の種々の構成を採用し得るため、その詳細な説明を省略するものとする。
ここで、本実施形態に係るシュレッダAは、紙類等を細断するための細断刃41を有する細断機構4を収容する細断刃収容部2と、当該細断刃収容部2により細断された細断屑を収容するとともに細断刃41を使用し得る使用時及び非使用時共に当該細断刃41を外部から遮蔽している屑収容部3とを設けた単一のハウジング1を有するシュレッダAであって、ハウジング1が、ハウジング1内における細断屑を収容し得る空間すなわち収容可能空間Sの容積を使用時における使用姿勢(Q)に比べて非使用時における非使用姿勢(P)で小さくなるように変更する容積変更機構Xを具備することを特徴とするものである。
以下、本実施形態に係るシュレッダAについて、ハウジング1の構成を中心に詳述する。
細断刃収容部2は、図1乃至図7に示すように、ハウジング1における上側に位置するものであり、外壁20aと細断機構4を内蔵している刃収容箱20bとの間に設けた空間に屑収容部3の立壁32を収容可能に設けることによって、屑収容部3に対して相対的に移動可能に形成するとともに、刃収容箱20bの下面側に排出口20cを設けることによって、屑収容部3側に細断屑を落下させ得るように形成したものである。
そして当該細断刃収容部2は、特に図5乃至図7に示すように、例えば樹脂により一体成型された収容部本体20を主体としたものであり、当該収容部本体20に取り付けられるものとして、当該収容部本体20の上方両端に取り付けられた操作レバー21と、屑収容部3に係り合うための係合部材22とを有したものとなっている。
収容部本体20は、上面側に紙葉類を投入するための投入口201を設けるとともに、上端両側を切り欠いて形成することにより操作レバー21を外観上略面一に取り付けるためのレバー取付部202と、当該操作レバー21に係り合う係合部材22を回動可能に取り付ける係合部材取付部203と、係合部材22を弾性付勢するためのねじりコイルバネbを取り付けるためのバネ取付部204とを形成している。
なお細断機構4は、投入口201に対応する位置を介して対向させた一対の細断刃41と、当該細断刃41を駆動するための機構部42や、外方に表出させたスイッチ43等を具備し、一対の細断刃41を回転駆動することによって紙類等の処理物を細断する物であるが、斯かる細断機構4の構成については、既存の種々の構成のものを採用することができるので詳細な説明を省略する。なお図3乃至図7において細断機構4の図示を模式的に示している。
操作レバー21は、図5乃至図7に示すように、収容部本体20の上方両端において収容部本体20と略面一となるように取り付けられたものであり、上方両端に表出した操作端211と、外壁20aと刃収容箱20bとの間の空間において係合部材22を押圧するための作用端212と、操作端211近傍、すなわち収容部本体20の上方両端よりも若干寸法内側に設けられ当該操作レバー21の回転中心として作用する回転部213とを有している。
係合部材22は、図5乃至図7に示すように、上端において操作レバー21の作用端212に接触している入力端221と、下端において屑収容部3に設けた上側凹部321並びに下側凹部311に対して挿入されることで係り合う係合凸部222と、当該係合部材22の上下略中央に位置付けられ当該係合部材22を回動可能に取り付けるための回動部223とを有している。なお図5乃至図7の断面図において回動部223の位置を、便宜上実線で示すものとする。
屑収容部3は、図1乃至5に示すように、ハウジング1における下側に位置するものであり、上側を上述した排出口20cに臨ませるとともに、前方を開放させて抽斗形状をなす屑入5を収容可能に構成しているものである。そしてこの屑収容部3は、屑入5を下方から支持する底壁31と、当該底壁31の周囲から立ち上がる立壁32とを主体にとしており、底壁31には非使用姿勢(P)において係合凸部222に係り合うための下側凹部311を形成するとともに、立壁32の上端付近には同じく係合凸部222に係り合うための上側凹部321を形成している。
しかして本実施形態に係るシュレッダAは、細断刃収容部2における外壁20aと刃収容箱20bとの間に形成された空間を屑収容部3の立壁32を収容し得る形状を採用することにより、非使用時つまり非使用姿勢(P)において屑収容部3の内部に細断刃収容部2を収容させることで、ハウジング1が、ハウジング1内における細断屑を収容し得る収容可能空間Sの容積を使用時における使用姿勢(Q)に比べて非使用時における非使用姿勢(P)で小さくなるように変更する容積変更機構Xを具備することを特徴とするものである。
すなわち、本実施形態に係る容積変更機構Xとは、上述した細断刃収容部2並びに屑収容部3自体の形状と、使用時において細断刃収容部2を屑収容部3の上方に位置付けるための位置決め部として機能させるべく、細断刃収容部2と屑収容部3とを所定位置で係り合わせるための係合部X1とによって実現されるものである。そして本実施形態では係合部X1は、細断刃収容部2側の操作レバー21及び係合凸部222を有する係合部材22と、屑収容部3側の上側凹部321及び下側凹部311とによって構成されている。
以下、使用時における使用姿勢(Q)から非使用時においてハウジング1をコンパクトなものとする非使用姿勢(P)に至るまでの容積変更機構Xに関する一連の動作について説明する。
まず図5に示す使用姿勢(Q)において、係合部材22の係合凸部222は、立壁32に設けた上側凹部321に嵌り込むことによって当該係合凸部222と上側凹部321とが係り合っている。そのため細断刃収容部2は、屑収容部3に収容された屑入5の上方に位置付けられることにより、細断屑を収容し得る収容可能空間Sの容積が十分に確保された状態となっている。この状態ではバネbは係合部材22における回動部223よりも下側を弾性付勢することにより、係合凸部222は両側へ向けて押圧する方向に付勢されているため、係合凸部222と上側凹部321とは弾性付勢に応じて強く係り合った状態となっている。そしてこの状態で操作レバー21の操作端211を上方へ付勢すると、操作端211近傍にすなわち側端近傍に設けられた回転部213を中心に回転して、作用端212は両側に向かって斜め下方向に移動することにより係合部材22の入力端221を押圧していくことになる。
続いて図6に示すように、入力端221がバネbの付勢に抗して押圧されていくと、係合凸部222は中央に正面視中央へ向かって回転することにより、上側凹部321から退避することになる。そして同図に示すように、細断刃収容部2は下方へスライド移動し得るようになる。
そして図7に示すように、細断刃収容部2が下端に到達すると、係合凸部222は、底壁31に設けた下側凹部311に挿入されるため、細断刃収容部2が位置決めされる。このとき、収容可能空間Sの容積はほとんど細断屑を収容できないまでに小さな容積となり、図1に示すように、ハウジング1をコンパクトにして、非使用時の保管、収容に適した状態である、非使用姿勢(P)が実現されることとなる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るシュレッダAは、使用姿勢(Q)では収容可能空間Sの容積を必要十分に確保することができるのみならず、非使用姿勢(P)では当該容積を小さくすることでハウジング1全体の容積をコンパクトにし得る構成し得たものとなっている。その結果図1のように、非使用時にはハウジング1をコンパクトにして保管しておき、使用時にのみ収容可能空間Sを大きくして細断屑を必要十分量収容し得るという、自宅/SOHO向け用途に最適な態様のシュレッダAを実現している。
そして本実施形態では、収容可能空間Sを安定して変更するために、屑収容部3を箱状のものとし、容積変更機構Xを非使用姿勢(P)において屑収容部3の内部に細断刃収容部2の少なくとも一部、具体的には刃収容箱20bを屑入5内に略収容する構成を採用している。
さらに簡単な構成で容積変更機構Xを実現するために本実施形態では、屑収容部3を細断刃収容部2の下方に位置付けて、容積変更機構Xに、使用時において細断刃収容部2を屑収容部3の上方に位置付けるための位置決め部としての係合部X1を設けたものとしている。すなわち、位置決め部が安定した動作をし得るように、当該位置決め部として、細断刃収容部2と屑収容部3とを所定位置で係り合わせる係合部X1の態様を適用している。
そして、収容可能空間Sの容積を大きく変更させるとともに、確実な収容可能空間Sの容の変更を実現するために本実施形態では、係合部X1を、屑収容部3の上端部及び下端部に設けられた係合凹部と、細断刃収容部2側に設けられた係合凸部222とを有する構成としている。
また本実施形態では係合部X1の具体的な一例として、係合凸部222を有する係合部材22と、当該係合部材22を操作するための操作レバー21とを係合部X1が有している構成を採用して、安定した係合部X1の動作を担保している。
特に本実施形態では、操作レバー21の回転中心を操作端211近傍に設けたものとして、当該操作レバー21の作用端212の動作を大きくすることで確実な動作を実現するとともに、ユーザにとって操作し易く且つ安定した動作をも実現している。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係るシュレッダBについて説明する。なお本実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を適宜省略するものとする。
本実施形態に係るシュレッダBは、図8乃至図13に示すように、上記実施形態同様個人/SOHO向け用途に位置付けられたものであり、ハウジング1に把手7を取り付けることで、使用者が容易に持ち運びし易い態様のものとなっている。勿論、このシュレッダBにおいても、図8乃至図10において斜視図に示すように、使用姿勢(Q)と非使用姿勢(P)との間で交互に姿勢変更可能なものである。具体的には、図8は非使用姿勢(P)、図10は使用姿勢(Q)を示すとともに、図9は姿勢変更における一過程を示したものとなっている。また当該シュレッダBは、細断機構4によって細断された細断屑は細断刃収容部2の下側に取り付けた収容袋6に収容する態様のものであり、使用後には当該収容袋6を容易に離脱・交換し得るものとなっている。
ここで、本実施形態に係るシュレッダBは、上記実施形態同様に、ハウジング1が細断刃収容部2と屑収容部3とを有するとともに、ハウジング1内における収容可能空間Sの容積を使用時における使用姿勢(Q)に比べて非使用時における非使用姿勢(P)で小さくなるように変更する容積変更機構Yを具備するものである。そして本実施形態に係るシュレッダBは、上記構成に加え当該容積変更機構Yが、使用姿勢(Q)では支持脚23に細断機構4を下方から支持させて持ち上げた状態とし、収容袋6に必要十分量の細断屑を収容し得る状態を実現するとともに、非使用姿勢(P)では屑収容部3が細断刃収容部2を略全て収容してハウジング1自体を略半分の容積へとコンパクトにし得るものである。
以下、本実施形態に係るシュレッダBにおける、容積変更機構Yを有するハウジング1の構成について説明する。
細断刃収容部2は、図8乃至図13に示すように、使用姿勢(Q)でハウジング1における上側に位置するものであり、当該細断刃収容部2の主体を成す収容部本体20と、当該収容部本体20を下方から支持する支持脚23と、当該支持脚23を回転支持している回転軸24とを主に有している。
収容部本体20は、細断機構4を内蔵している刃収容箱20bを主体とする直方体形状の外形を有している。そして収容部本体20の平面視外形は屑収容部3の立壁32の内面に沿って上下に摺動に形成するとともに、刃収容箱20bの下面側には上記実施形態同様に排出口20cを設けることによって、屑収容部3側に細断屑を落下させ得るように形成したものである。また収容部本体20は、上面側に紙葉類を投入するための投入口201を設けるとともに、支持脚23を取り付けるための脚取付部205と、使用姿勢(Q)において把手7の上端部分を収容し得る把手収容部206と、細断屑を収容するための別体の収容袋6を取り付けるための袋取付部207とを有している。支持脚23は、収容部本体20の脚取付部205に端部を回転軸24を介して取り付けられた一対の側面視コの字形状をなしたものである。回転軸24は、支持脚23を使用姿勢(Q)においては正面視垂直に、非使用姿勢(P)においては正面視水平となるように回転可能に支持するためのものである。なお本実施形態では、使用姿勢(Q)で支持脚23を正面視垂直となる位置で位置決めするための構成を支持脚23、回転軸24、或いは脚取付部205に設けたものであるが、当該構成は既存の種々の構成を採用し得るので説明を省略するものとする。
屑収容部3は、同図に示すように、ハウジング1における下側に位置するものであり、上側を上述した細断屑排出口20cに臨ませるとともに、前方から収容袋6を取り出し可能に構成しているものである。そしてこの屑収容部3は、底壁31と、当該底壁31の周囲から立ち上がる立壁32と、立壁32の前面側に取り付けた前蓋33とを有している。底壁31は、ハウジング1の下面側を略覆うものであり、非使用姿勢(P)において支持脚23を位置決めする為の位置決め爪312と、支持脚23を挿通させるために四隅に設けた脚挿通孔313とを有している。立壁32は、底壁31の外縁から上方並びに若干寸法下方に伸びており、上側両側には把手7を回転可能に取り付け支持するための把手取付部322を有しているとともに、前面側には前蓋33を回転可能に取り付ける前蓋取付部323を有している。そして前蓋33は前蓋取付部323によって下縁部を中心に回転することで開閉するものであり、前蓋33を開くと袋取付部207に容易にアクセス可能となり、収容袋6の交換を容易に行なうことができるものとなっている。なお本実施形態のシュレッダBは勿論、前蓋33が開けられた場合や非使用姿勢(P)など、正常な使用姿勢(Q)以外の状態では細断刃41が作動しないような細断動作停止機構が設けられているが、本実施形態においては、当該細断動作停止機構の説明は省略するものとする。
しかして本実施形態に係るシュレッダBは、細断刃収容部2が屑収容部3に収容され得る形状を採用することにより、ハウジング1が、ハウジング1内における細断屑を収容し得る収容可能空間Sの容積を使用時における使用姿勢(Q)に比べて非使用時における非使用姿勢(P)で小さくなるように変更する容積変更機構Yを具備することを特徴とするものである。
すなわち、本実施形態に係る容積変更機構Yとは、上述した細断刃収容部2並びに屑収容部3自体の形状と、使用時すなわち使用姿勢(Q)において細断刃収容部2を屑収容部3の上方に位置付けるための位置決め部Y1を有している。すなわち本実施形態に係る位置決め部Y1は、細断刃収容部2に設けた支持脚23並びに回転軸24、さらには底壁31に設けた位置決め爪312によって構成されるものである。
以下、使用時における使用姿勢(Q)から非使用時においてハウジング1をコンパクトなものとする非使用姿勢(P)に至るまでの容積変更機構Yに関する一連の動作について説明する。
図10、図11及び図12は、シュレッダBが使用姿勢(Q)にある状態を示している。当該使用姿勢(Q)においては、図11、図12に示すように、支持脚23は正面視垂直な姿勢をとることによって、細断刃収容部2の排出口20cと底壁31とが十分な距離離間した状態となり、収容可能空間Sの容積は必要十分に確保された状態となっている。
また同図に示す使用姿勢(Q)では、把手7の上端部が把手収容部206に嵌ることによって、使用姿勢(Q)において把手7が不必要に動かなくなる作用を奏している。そして特に本実施形態に係るシュレッダBでは、把手7が把手収容部206に収容された外観が、細断刃収容部2が動作の上昇端にある旨を使用者に対し見かけ上示唆し得るものとなっている。
そして図10に示す状態から屑収容部3を上方へ持ち上げると、細断刃収容部2において支持脚23が脚挿通孔313を挿通した状態を維持しながら図9に示すように支持脚23が露出する。続いて屑収容部3を上端まで持ち上げた後、支持脚23を正面視水平となるように回転させ、支持脚23の端部を位置決め爪312と係わり合わせることによって、図8並びに図13に示すコンパクトな非使用姿勢(P)となる。
他方、非使用姿勢(P)から使用姿勢(Q)とする場合は、上記と逆の操作をすればよい。すなわち、先ず支持脚23を正面視垂直となるように回転させて支持脚23を露出させた状態で屑収容部3を下端まで下ろせば使用姿勢(Q)となる。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るシュレッダBにおいても上記第1実施形態と同様に、非使用時にはハウジング1をコンパクトにして保管しておき、使用時にのみ収容可能空間Sを大きくして細断屑を必要十分量収容し得るという、自宅/SOHO向け用途に最適な態様のシュレッダBを実現している。
特に本実施形態では、細断機構4を下方から支持し得る支持脚23を採用することによって、簡単な構成で本発明を実現している。
また本実施形態では容易且つ正確に容積変更機構Yを動作させるために、支持脚23と、当該支持脚23を垂直姿勢から水平姿勢へと回動可能に支持する回転軸24とを設けた構成としている。
そして、支持脚23を水平姿勢で位置決めするための位置決め爪312を設けることにより、非使用姿勢(P)において支持脚23を確実に位置決めしておくことで、特に持ち運びの際に把手7を持って持ち上げても屑収容部3が下方にずり落ちることを有効に防止したものとなっている。
<第3実施形態>
さらに、本発明の第3実施形態に係るシュレッダB1について説明する。なお本実施形態において、上記第2実施形態における構成要素に相当する構成要素については同じ符号を付すとともに、構成が同一または略同一である場合には、その詳細な説明を適宜省略するものとする。また、図19はこのシュレッダB1の中央側断面図であるが、内部構造を示す便宜上、収容袋6を取り付けていない状態で図示している。
本実施形態に係るシュレッダB1は、図14乃至図20に示すように、ハウジング1に把手7を取り付けることで、使用者が容易に持ち運びし易い態様のものとなっている。勿論、このシュレッダB1においても、図14及び図15において斜視図に示すように、使用姿勢(Q)と非使用姿勢(P)との間で交互に姿勢変更可能なものである。また当該シュレッダB1は、図15及び図16に示すように、細断機構4によって細断された細断屑は細断刃収容部2の下側に取り付けた収容袋6に収容する態様のものであり、使用後には当該収容袋6を容易に着脱・交換し得るものとなっている。また、把手7中央部には、持ち運びがし易いように隆起部7aが設けてある。
ここで、本実施形態のシュレッダB1は上述同様の容積変更機構Yを具備することを前提とし、図14に示した正常な使用姿勢(Q)以外の状態、すなわち、図16に示すような前蓋33が開けられた場合、図17に示すような収容袋が装着し得ていない場合、そして図15に示す非使用姿勢(P)といった、正常な使用姿勢(Q)以外の状態では細断刃41が作動しないように細断動作停止機構8を具備している。
しかして本実施形態では、当該細断動作停止機構8が、前記ハウジング1が使用時すなわち使用姿勢(Q)であることを検知する使用時検知部と、使用時検知部が使用時を検知したときに細断機構4の動作を、電気的に許可する図示しない動作許可部とを有する。この動作許可部は、細断刃収容部2の所定位置に収容された既存のものであるために詳細な説明を省略する。そのため本実施形態では、細断動作停止機構8のうち、使用時検知部の構成について以下に詳述するものとする。
細断動作停止機構8は、同図に示すように、細断刃収容部2側に設けられた第1の検知要素たる磁気センサ81と、前蓋33に取り付けられた第2の検知要素たる検知用磁石82と、収容袋6の位置を検知する為の袋検知ボタン83と、収容袋6側に設けられた袋側突起84とを有している。本実施形態ではこれらの構成について、シュレッダB1の他の各構成要素に係る記載と併せて説明する。
細断刃収容部2は、図14乃至図19に示すように、上記実施形態同様、当該細断刃収容部2の主体を成す収容部本体20と、当該収容部本体20を下方から支持する支持脚23と、当該支持脚23を回転支持している回転軸24とを有している。
収容部本体20は、細断機構4を内蔵している直方体形状の刃収容箱20bを主体とし、刃収容箱20bの下面側に排出口20cを設けている構成に加え、前後両側に二本ずつ上下方向に延びる計8本の摺動溝20dを形成している。この摺動溝20dは屑収容部3に形成された摺動突起3dを収容することにより、収容部本体20における平面視略全周に隙間ssを形成しながら、屑収容部3に対する平面視の相対位置を位置決めしている。
そして収容部本体20は、上面側に紙葉類を投入するための投入口201、支持脚23を取り付けるための脚取付部205、使用姿勢(Q)において把手7の上端部分を収容し得る把手収容部206、別体の収容袋6を取り付けるための袋取付部207を有することに加え、本実施形態では、図18及び図19に示すように収容袋6を所要の位置に案内するための袋案内部208と、脚取付部205において支持脚23を取り付けるための取付穴205aとを有している。なお、この取付穴205aの形状は円形の両側を切り欠いた概略円形状をなしている。当該取付穴205aの開口形状は後述する主軸24aの外形合致したものとなっており、回転軸24と脚取付部205との相対回転を禁止している。
加えて収容部本体20には、細断動作停止機構8の構成要素として、破線で示す第1の検知要素たる磁気センサ81を内蔵するともに、図18及び図20に示すように袋案内部208近傍において収容袋6が正確に装着されたことを検知するための袋検知ボタン83が配されている。
支持脚23は、収容部本体20の脚取付部205の取付穴205aに対し、回転軸24とともに取り付けられた一対の側面視コの字形状をなしたものである。本実施形態ではこの支持脚23は、特に図20に示すように、基端部において回転軸を取付穴205aとともに挿通させるための挿通穴23aと、回転軸24を取り付けた状態で回転軸24側に設けた嵌合突部24bを受け入れる嵌合凹部23bと、基端部から延出する対をなす脚支柱23cと、当該脚支柱23cの先端部間に架設されたベース23dと、ベース23dの両端付近における二箇所において取り付けられ、使用姿勢(Q)にて接地させるためのスタビライザ23eとを有している。
回転軸24は、特に図20に示すように、支持脚23を使用姿勢(Q)においては正面視垂直に、非使用姿勢(P)においては正面視水平となるように回転可能に支持するためのものである。本実施形態ではこの回転軸23は、同じく図20に示すように、取付穴205aの開口形状に応じた形状にて突出し当該取付穴205a及び挿通穴23aを挿通する主軸24aと、脚支柱23が垂直又は水平となる状態で当該脚支柱23設けた嵌合凹部23bに嵌る嵌合凸部24bと、主軸24aの中心を開口させて設けた雌ねじ部24cと、主軸24aが取付穴205a及び挿通穴23aとを挿通した状態でこれらを固定するためのボルト24dとを有している。
屑収容部3は、図14乃至図19に示すように、上側を上述した細断屑排出口20cに臨ませるとともに、前方から収容袋6を引き出すことで取り出し可能に構成しているものである。そしてこの屑収容部3は、底壁31と、当該底壁31の周囲から立ち上がる立壁32と、立壁32の前面側に取り付けた、当該屑収容部3の内部と外部とを連通させ得る開閉可能な前蓋33とを有している。底壁31は、ハウジング1の下面側を略覆うものであり、非使用姿勢(P)において支持脚23を位置決めする為の位置決め爪312と、本実施形態では支持脚23を挿通させるために四隅に立設させて設けた脚挿通リブ314とを有している。立壁32は、底壁31の外縁から上方並びに若干寸法下方に伸びており、上側両側には把手7を回転可能に取り付け支持するための把手取付部322を有しているとともに、前面側には前蓋33を回転可能に取り付ける前蓋取付部323を有している。そして前蓋33は前蓋取付部323によって下縁部を中心に回転することで開閉するものであり、前蓋33を開くと袋取付部207に容易にアクセス可能となり、収容袋6の交換を容易に行なうことができるものとなっている。
そして本実施形態では同図に示すように、立壁32における前後両側に二本ずつ上下方向に延びる計8本の摺動突起3dを形成している。この摺動突起3dは上述したように摺動溝20dに嵌ることで収容部本体20を上下方向にスムーズに案内し得るものである。特にこの摺動突起3dは、摺動溝20dの深さ寸法よりも突出寸法を大きく設定している。これにより、収容部本体20と立壁32との間には略全周に亘って隙間ssが形成される。併せて収容部本体20と立壁32とは、ほとんどこの摺動突起3dの箇所のみで接しながらハウジング1が相対動作を行なうので、摩擦が発生する面積は最小限に留まる。そのため、収容部本体20と立壁とのスムーズな摺動動作が実現される。加えて本実施形態では、屑収容部3は、前蓋33の上端部両側に対をなす位置決め用磁石33aを配するとともに、前側の立壁32における前記位置決め用磁石33aに対応する箇所に蓋止磁石3aを配している。これにより、前蓋33は磁力によって閉止した状態が好適に維持される。
また本実施形態では、図14乃至図17に示すように、前蓋33の上端部両側には、上記の位置決め用磁石33aと同様の検知用磁石82を、細断動作停止機構8の一要素として取り付けている。この検知用磁石82は、上述した磁気センサ81との相対距離が近接した場合にのみ、磁気センサ81に磁気を検知させ得るだけの磁力を有している。
収容袋6は、細断屑を溜めておくための、例えば可撓性を有する樹脂シートによって形成される袋本体61と、この袋本体61の上端に取り付けられる、袋取付部207に装着するための矩形枠状の例えば硬質樹脂製の装着枠62とを有している。
そしてこの装着枠62の側方前寄りの位置には、細断動作停止機構8の構成要素として、装着枠62が正確に装着されたときにのみ細断刃収容部2側に設けた袋検知ボタン83を押圧するための袋側突起84を設けている。
しかして、本実施形態に係る細断動作停止機構8は、上述した構成のもと、前記検知用磁石82を前蓋33に設け、当該前蓋33の閉止時にのみ検知用磁石82が磁気センサ81に対し、磁気的に、係り得るものである。そして、磁気センサ81と検知用磁石82とが磁気的に係り合うと、本実施形態では袋検知ボタン83が袋側突起84に押圧されているときのみ、細断機構4が通電され得るようになっている。
すなわち、図14に示す使用時たる使用姿勢(Q)では検知用磁石82と磁気センサ81とが近接した位置に位置付けられる。この状態で磁気センサ81は、図示しない動作許可部に対し所定の信号を送ることにより、細断機構4への通電を許可する。しかしながら図15に示す使用時ではない非使用姿勢(P)では、同図に破線で示すとおり、磁気センサ81と検知用磁石82との相対距離は使用姿勢(Q)よりも離間してしまうので、動作許可部には、磁気センサ81からの信号が送られず、細断機構4は動作し得ない。また図16に示すように、前蓋33が開いた状態でも、磁気センサ81と検知用磁石82との相対距離は離間してしまい、図15と同様に、細断機構4は動作し得ない。他方、本実施形態の細断動作停止機構8は、細断刃収容部2側に設けた袋検知ボタン83が、収容袋6に設けられた袋側突起84に押圧された状態でないと、磁気センサ81から前記の信号が送られた状態であっても、動作許可部は細断機構4への通電を許可しない。すなわち、図17に示すような前蓋33が開き収容袋6が引き出された状態では細断機構6が作動し得ないのは勿論のこと、前蓋33を閉止しても収容袋6を装着しない、図19に示すような状態であっても、動作許容部は細断機構4への通電を許可しない。
また他方、本実施形態に係る容積変更機構Yとは、上記実施形態同様の位置決め部Y1に加え、支持脚23を回転軸24を介して脚取付部205に対して、使用姿勢(Q)及び非使用姿勢(P)に対応する所定角度で位置決めするための節度機構Y2とを有している。位置決め部Y1自体は上記第2実施形態同様、細断刃収容部2に設けた支持脚23並びに回転軸24、さらには底壁31に設けた位置決め爪312によって構成される。そして節度機構Y2は、特に図20に示すように、脚取付部205、支持脚23及び回転軸24によって構成される。
以下、使用時における使用姿勢(Q)から非使用時においてハウジング1をコンパクトなものとする非使用姿勢(P)に至るまでの容積変更機構Yに関する一連の動作について説明する。
図14は、シュレッダB1が使用姿勢(Q)にある状態を示している。同図に示す使用姿勢(Q)では、上記第2実施形態同様、把手7の上端部が把手収容部206に嵌ることによって、使用姿勢(Q)において把手7が不必要に動かなくなる作用を奏している。そして特に本実施形態に係るシュレッダB1では、把手7が把手収容部206に収容された外観が、細断刃収容部2が動作の上昇端にある旨を使用者に対し見かけ上示唆し得るものとなっている。
他方使用姿勢(Q)では、上述した節度機構Y2により、回転軸24側に設けた嵌合凸部24bが支持脚23側に設けた嵌合凹部23bに嵌ることによって、支持脚23は直立した状態で安定して位置決めされる。そして支持脚23はベース23dに取り付けたスタビライザ23eを介して図示しない載置面に安定して載置される。これにより、シュレッダB1全体が安定して載置される。
そして図14に示す状態から屑収容部3を上方へ持ち上げた後、支持脚23を正面視水平となるように回転させると、支持脚23の基端側では嵌合凹部23b及び嵌合凸部24bが再び係り合うことにより支持脚23が脚取付部205に対して直交する姿勢に位置決めされるとともに、支持脚23の先端側ではベース23dの中央と位置決め爪312とが係わり合うことによって支持脚23は位置決めされ、図15に示すコンパクトな非使用姿勢(P)となる。
そして本実施形態では、使用姿勢(Q)から非使用姿勢(P)へと姿勢変更する際に細断刃収容部2と屑収容部3との上下方向の相対動作が起こるが、斯かる相対動作は上述した摺動溝20d内を摺動突起3dが摺動することによって好適に案内される。しかも上述したように、摺動溝20dの深さ寸法よりも摺動突起3dの突出寸法をより大きく設定することにより細断刃収容部2と屑収容部3との間には摺動突起3d以外の略全周に亘って隙間ssが形成されるため、摩擦の発生が最小限に抑えられた、スムーズな姿勢変更が可能となっている。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るシュレッダB1は、上述したような細断動作停止機構8を有しているので、ハウジング1が使用時たる使用姿勢(Q)以外の形状をとった場合には細断機構4は作動しない。これにより、細断機構4の不要な作動を有効に回避することができるものとなっている。
本実施形態では、第1の検知要素たる磁気センサ81と第2の検知要素たる検知用磁石との、「係り合い」を利用することにより、本発明特有である、ハウジング1の動作を有効に利用し確実に作動し得る細断動作停止機構8を実現している。
さらに本実施形態では、磁気的な「係り合い」を適用することで、ハウジング1の動作に干渉することを有効に回避しながら、細断機構4に対する通電の要否を確実に検知し得るようにしている。
特に本実施形態では、検知用磁石82を前蓋33に適用することによって、細断刃収容部2と屑収容部3との相対動作のみならず、前蓋33の開閉状態をも磁気センサ81が検知し得るものとなっている。このように、検知のための単一の構成において、複数の要件を検知することを可能としているので、確実な細断動作停止機構8を実現するために必要な構成をより簡素化し、部品点数を削減することをも可能としている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では屑収容部3の形状自体は変化せずに動作のみを行なう態様を開示したが、勿論、屑収容部3の立壁32を伸縮可能な蛇腹状のものとしたり、テレスコピックに構成することによって収容可能空間の容積を変更し得るようにしたものであってもよい。
加えて細断動作停止機構については、上記第3実施形態のような磁気センサを用いる態様のほか、赤外線などに光を利用する態様や、物理的な凹凸係合など、一方の検知要素が他方を検知し得るような態様を広く適用できる。また本実施形態では前蓋が開いた状態や収容袋が正確に装着されていない状態でも細断機構への通電を禁止する態様を開示したが、このほか、振動が一定以上大きくなった場合、シュレッダが倒伏したり、一定以上傾いた状態や、給電される電流や電圧など、シュレッダの正常な動作に影響を与え得る種々の動作にも対応させてもよい。また、第3実施形態では、細断動作停止機構を前扉の位置に設けた態様を開示したが、例えば第1実施形態における操作レバー近傍の位置や、屑入れの位置に磁石を配置するなどして、第2実施形態同様の細断動作停止機構を実現し得る。また、当該第3実施形態では片開き式の前蓋を開示したが、勿論、両開き式のもの、スライド可能な引き戸タイプのもの、シャッター式、さらには着脱可能な蓋を利用して、本発明の細断動作停止機構を実現し得ることは言うまでもない。
また支持脚23についても同様に、回転動作に限られず、伸縮可能な態様や湾曲、屈曲させる態様など、屑収容部3や細断刃収容部2の形状など、具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、紙類を細断するためのシュレッダに適用することができる。
A…シュレッダ
B、B1…シュレッダ
1…ハウジング
2…細断刃収容部
21…操作レバー
211…操作端
213…回転中心(回転部)
22…係合部材
222…係合凸部
23…支持脚
24…回転軸
3…屑収容部
312…位置決め爪
4…細断機構
41…細断刃
8…細断動作停止機構
81…第1の検知要素(磁気センサ)
82…第2の検知要素(検知用磁石)
S…空間(収容可能空間)
X、Y…容積変更機構
X1…位置決め部(係合部)
Y1…位置決め部

Claims (10)

  1. 紙類を細断するための細断刃を有する細断機構を収容する細断刃収容部と、
    当該細断刃収容部により細断された細断屑を収容するとともに前記細断刃を使用し得る使用時及び非使用時共に当該細断刃を外部から遮蔽している屑収容部とを設けた単一のハウジングを有するシュレッダであって、
    前記ハウジングが、前記ハウジング内における前記細断屑を収容し得る空間の容積を前記使用時に比べて前記非使用時で小さくなるように変更する容積変更機構を具備し、
    前記屑収容部が前記細断刃収容部の下方に位置付けられたものであり、
    前記容積変更機構が、前記使用時において前記細断刃収容部を前記屑収容部の上方に位置付けるための位置決め部を有し、
    前記位置決め部が、前記細断刃収容部と前記屑収容部とを所定位置で係り合わせるための、前記屑収容部の上下に亘って複数設けられた係合凹部と、前記細断刃収容部側に設けられた係合凸部とを有する係合部であり、
    前記係合部が、前記係合凸部を有する係合部材と、当該係合部材を操作するための操作レバーとを有していることを特徴とするシュレッダ。
  2. 前記操作レバーが前記細断刃収容部に設けられたものであり、当該操作レバーの回転中心が操作端近傍に設けられたものである請求項1記載のシュレッダ。
  3. 紙類を細断するための細断刃を有する細断機構を収容する細断刃収容部と、
    当該細断刃収容部により細断された細断屑を収容するとともに前記細断刃を使用し得る使用時及び非使用時共に当該細断刃を外部から遮蔽している屑収容部とを設けた単一のハウジングを有するシュレッダであって、
    前記ハウジングが、前記ハウジング内における前記細断屑を収容し得る空間の容積を前記使用時に比べて前記非使用時で小さくなるように変更する容積変更機構を具備し、
    前記屑収容部が前記細断刃収容部の下方に位置付けられたものであり、
    前記容積変更機構が、前記使用時において前記細断刃収容部を前記屑収容部の上方に位置付けるための位置決め部を有し、
    前記容積変更機構が、前記細断機構を下方から支持し得る支持脚を有するものであることを特徴とするシュレッダ。
  4. 前記容積変更機構が、前記支持脚と、当該支持脚を回動可能に支持する回転軸とを有している請求項3記載のシュレッダ。
  5. 前記容積変更機構が、前記支持脚を前記非使用時で位置決めするための位置決め爪をさらに有している請求項4記載のシュレッダ。
  6. 前記屑収容部が箱状のものであり、
    前記容積変更機構が、前記非使用時において前記屑収容部の内部に前記細断刃収容部の少なくとも一部を収容するものである請求項1、2、3、4又は5記載のシュレッダ。
  7. 前記ハウジングが使用時であることを検知する使用時検知部と、使用時検知部が使用時を検知したときに前記細断機構の動作を許可する動作許可部とを有する細断動作停止機構を具備している請求項1、2、3、4、5又は6記載のシュレッダ。
  8. 前記使用時検知部が、前記細断刃収容部側に設けられた第1の検知要素と、前記屑収容部側に設けられ前記使用時に前記第1の検知要素に対し係り合う第2の検知要素とを有し、これら第1の検知要素と第2の検知要素とが係り合うときに前記動作許可部が前記細断機構の動作を許可し得るものである請求項7記載のシュレッダ。
  9. 前記第1の検知要素及び前記第2の検知要素の何れか一方が磁石であり、他方が磁気センサである請求項8記載のシュレッダ。
  10. 前記使用時において、前記屑収容部が当該屑収容部の内部と外部とを連通させ得る開閉可能な蓋を有するものであり、前記第2の検知要素を前記蓋に設け、当該蓋の閉止時にのみ前記第2の検知要素が前記第1の検知要素に対し係り得るものである請求項8又は9記載のシュレッダ。
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