JP5635299B2 - 光学フィルム用粘着剤層、その製造方法、粘着型光学フィルム、及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
当該光学フィルム用粘着剤層は、アクリル系ポリマー(A)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(B)が8〜30重量部、シランカップリング剤(C)が0.01〜5重量部を含有する粘着剤により形成されており、かつ、
厚さ25μmで測定したヘイズ値が1%以下であることを特徴とする光学フィルム用粘着剤層、に関する。
当該製造方法は、基材フィルムに粘着剤を含有する溶液を塗布する工程(1)、及び前記塗布された粘着剤溶液を乾燥して硬化する工程(2)を有し、かつ、
前記粘着剤は、アクリル系ポリマー(A)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(B)が8〜30重量部、シランカップリング剤(C)が0.01〜5重量部を含有し、
前記硬化工程(2)の温度が60〜130℃であることを特徴とする光学フィルム用粘着剤層の製造方法、に関する。
アクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量は、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)により測定した。
・分析装置:東ソー社製、HLC−8120GPC
・カラム:東ソー社製、G7000HXL+GMHXL+GMHXL
・カラムサイズ:各7.8mmφ×30cm 計90cm
・カラム温度:40℃
・流量:0.8ml/min
・注入量:100μl
・溶離液:テトラヒドロフラン
・検出器:示差屈折計(RI)
・標準試料:ポリスチレン
<アクリル系ポリマー(A)の調製>
冷却管、窒素導入管、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器に、ブチルアクリレート100部及びアクリル酸5部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.3部を酢酸エチル150部と共に仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換した後、容器内の液温を55℃付近に保って8時間重合反応を行い、重量平均分子量120万のアクリル系ポリマー(a1)の溶液を調製した。
上記で得られたアクリル系ポリマー(a1)溶液の固形分100部に対して、イソシアネート架橋剤として、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネートの付加物(日本ポリウレタン工業社製のコロネートL)12部及びシランカップリング剤(信越シリコーン社製のKBM403)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤の溶液(固形分15%)を調製した。
次いで、上記アクリル系粘着剤溶液を、剥離フィルムである、シリコーン処理を施した、38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製,MRF38)の片面に、乾燥後の粘着剤層の厚さが25μmになるように塗布し、90℃で3分間乾燥を行い、粘着剤層を形成した。
次いで、上記で得られた粘着剤層を形成した剥離フィルムの粘着剤層側を偏光板(日東電工社製のSEG)に転写し、粘着型偏光板を作製した。
実施例1において、イソシアネート架橋剤の種類又は配合量、シランカップリング剤の配合量、粘着剤層を形成する際の乾燥温度を表1に示すように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤の溶液の調製、粘着剤層の形成及び粘着型偏光板の作製を行った。
粘着型偏光板を、縦440mm×横250mmのサイズに切り出したものを2枚用意した。この粘着型偏光板から剥離フィルムを除いた後、厚さ0.7mmの無アルカリガラス板(コーニング社製,1737,縦500mm×横300mmのサイズ)の両面に、偏光板の吸収軸が表裏で直交になるように貼り合せた。これをサンプルとした。次いで、サンプルに対して、50℃、5atmで15分間のオートクレーブ処理を行った。次いで、このサンプルを80℃の雰囲気下で、点灯しているバックライト上に置き500時間放置する処理を行なった。処理後のサンプルの表示均一性を下記の基準により、目視で評価した。
◎:表示ムラがない。
○:少し表示ムラがあるが、実用上問題のないレベル。
×:表示ムラがあり、実用上問題がある。
粘着型偏光板を、縦440mm×横250mmのサイズに切り出したものをサンプルとした。このサンプル(粘着型偏光板)から剥離フィルムを除いた後、厚さ0.07mmの無アルカリガラス板(コーニング社製,1737,縦500mm×横300mmのサイズ)に貼り合せた。次いで、50℃、0.5MPaで15分間オートクレーブ処理した後、90℃の雰囲気下(加熱試験)と60℃/90%RHの雰囲気下(加湿試験)でそれぞれ500時間処理を施した後、偏光板とガラスの間の剥がれを下記基準で目視にて評価した。
○:剥がれなし。
×:剥がれあり。
各例で得られた、剥離フィルムに設けた厚さ25μmの粘着剤層を、JIS K−7136(1981年版)のへイズ(曇度)に準じて、(株)村上色彩技術研究所社製のヘイズメーターHR300を用いて、25℃の雰囲気下で測定した。
Claims (4)
- 光学フィルムの少なくとも片面に積層される光学フィルム用粘着剤層の製造方法であって、
当該製造方法は、基材フィルムに粘着剤を含有する溶液を塗布する工程(1)、及び前記塗布された粘着剤溶液を乾燥して硬化する工程(2)を有し、かつ、
前記粘着剤は、モノマー単位としてアルキル(メタ)アクリレートを含有するアクリル系ポリマー(A)(但し、前記アクリル系ポリマー(A)は、モノマー単位としてヒドロキシル基含有モノマーを含有しない)100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(B)が8〜30重量部、シランカップリング剤(C)が0.01〜5重量部を含有し(但し、前記粘着剤は、アクリル系ポリマー(A)100重量部に対して、エポキシ系架橋剤0.1〜10重量部を含有する場合を除く)、
前記硬化工程(2)の温度が60〜95℃であり、かつ、
前記光学フィルム用粘着剤層は、厚さ25μmで測定したヘイズ値が0.3%以下であることを特徴とする光学フィルム用粘着剤層の製造方法。 - アクリル系ポリマー(A)が、モノマー単位として、アルキル(メタ)アクリレート及びカルボキシル基含有モノマーを含有することを特徴とする請求項1記載の光学フィルム用粘着剤層の製造方法。
- アクリル系ポリマー(A)は、全構成モノマーの重量比率において、アルキル(メタ)アクリレート90〜99.9%及びカルボキシル基含有モノマーを0.1〜10%を含有することを特徴とする請求項2記載の光学フィルム用粘着剤層の製造方法。
- イソシアネート系架橋剤(B)が、芳香族イソシアネート化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム用粘着剤層の製造方法。
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