JP5634682B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式の空気調和機に関する。
一般に、ヒートポンプ式の空気調和機を暖房運転した際に外気の湿度が高いと室外熱交換器に霜が付着する場合がある。霜が付着すると外気から室外熱交換器で汲み上げる熱量が減少するために暖房能力が減少する。そこで、室外熱交換器に付着した霜の量が所定の量を超えた際に除霜運転を行う空気調和機が知られている。
従来、暖房運転中に除霜が必要になった際に、高温のガス冷媒(以下、ホットガスということがある)を圧縮機から霜が付着した室外熱交換器に流すように構成した空気調和機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで参照する図7は、従来の空気調和機の構成説明図である。図7に示すように、この空気調和機Bは、室外熱交換器53を上下方向に複数備えており、ここでは室外熱交換器53aと室外熱交換器53bとからなる2つの室外熱交換器53を備えている。この空気調和機Bは、暖房運転時に室外熱交換器53の上流側となる位置に減圧器58(膨張弁)が室外熱交換器53ごとに設けられ、暖房運転時に室外熱交換器53の下流側となる位置に開閉弁56が室外熱交換器53ごとに設けられている。また、この空気調和機Bは、圧縮機51の冷媒突出側の配管から分岐すると共に、室外熱交換器53と前記開閉弁56とを繋ぐ配管の途中に接続されるホットガスバイパス配管67が設けられている。そして、ホットガスバイパス配管67の途中には、除霜用の二方弁54が室外熱交換器53ごとに設けられている。ちなみに、これらの除霜用の二方弁54は、暖房運転時には閉じられている。
このような空気調和機Bは、その暖房運転時に圧縮機51から吐出したホットガスを室内熱交換器59(凝縮器)に送り込むことで室内を暖房する。そして、室内熱交換器59(凝縮器)から送り出された冷媒は、前記した各減圧器58(膨張弁)で減圧された後に各室外熱交換器53(蒸発器)に送り込まれることで蒸発して外気から熱を汲み上げる。その後、冷媒は開かれている前記各開閉弁56を介して圧縮機51に戻って再び圧縮される。
そして、この空気調和機Bは、このようなサイクルを繰り返して室内を暖房する際に、複数の室外熱交換器53a,53bのうち、一つの室外熱交換器53aに前記したようにホットガスを送り込んで室外熱交換器53aに付着した霜を融解した後、残りの室外熱交換器53bについてもホットガスを送り込んで付着した霜を融解していくように構成されている。
更に詳しく説明すると、この空気調和機Bは、室外熱交換器53aの除霜を行う際に、この室外熱交換器53aの前記開閉弁56を閉じると共に、二方弁54を開く。その結果、減圧器58(膨張弁)を介して室外熱交換器53aに送り込まれていた低圧の冷媒に替わって、圧縮機51から吐出されるホットガスがホットガスバイパス配管67を通じて室外熱交換器53aに流れ込むこととなる。そして、室外熱交換器53aに流れ込んだホットガスは、室外熱交換器53aに付着した霜を融解する。ちなみに、室外熱交換器53aから送り出された冷媒は、外気からの熱の汲み上げを継続している残りの室外熱交換器53bの減圧器58(膨張弁)の上流側で、室内熱交換器59(凝縮器)から送り出された冷媒と合流する。
そして、室外熱交換器53aの除霜が終了すると、この室外熱交換器53aの前記開閉弁56を開けると共に、二方弁54を閉じることで、室外熱交換器53aでの熱の汲み上げが再開する。次いで、室外熱交換器53bは、その開閉弁56を閉じると共に、二方弁54を開けることで除霜が行われることとなる。
したがって、この空気調和機Bでは、複数の室外熱交換器53のうち、一つの室外熱交換器53について除霜を行っている間に、残りの室外熱交換器53で外気からの熱の汲み上げを行っているので、除霜を行いつつ暖房運転も継続可能となる。
特開平09−318206号公報
しかしながら、従来の空気調和機(例えば、特許文献1参照)は、各室外熱交換器に対する冷媒の出入りがそれぞれ一箇所ずつであるために、例えば、除霜運転時にホットガスが室外熱交換器の上流側から下流側に流れる際に、下流側に位置する室外熱交換器部分ほど温度が低くなる。つまり、従来の空気調和機では、冷媒の流れ方向に沿った下流側になるほど除霜が十分に行われないために除霜時間が長くなるという課題があった。
そこで、本発明の課題は、暖房運転を継続しながら除霜を行う場合に、除霜時間の短縮化を達成することができる空気調和機を提供することにある。
前記課題を解決する本発明は、圧縮機、室内熱交換器、減圧器及び室外熱交換器がこの順番で環状に配置されるように冷媒配管で連結され、暖房運転時に、前記圧縮機の冷媒吐出配管から分岐するホットガスバイパス配管を介して前記室外熱交換器にホットガスを供給して前記室外熱交換器の除霜を行うヒートポンプ式の空気調和機において、前記室外熱交換器内には、複数の冷媒回路からなる冷媒回路群が前記室外熱交換器の上下方向に沿って複数配設されており、前記複数の冷媒回路は、前記冷媒回路群ごとに並列に配管で接続され、暖房運転時に前記室外熱交換器の除霜を行うときは、前記複数の冷媒回路群のうちの少なくとも一つの冷媒回路群はホットガスが供給されて除霜を行い、残りの前記冷媒回路群は前記減圧器を介して減圧された冷媒が供給されて暖房運転を継続し、上側に配置された前記冷媒回路群から下側に配置された前記冷媒回路群へと順番に前記除霜を行い、前記除霜の際は前記圧縮機の回転速度が通常の暖房運転時の回転速度よりも上昇し、前記減圧器の開度が通常の暖房運転時の開度よりも絞られるように制御する制御部を更に備え、前記制御部は、前記除霜の工程に先立って実行される、空気調和機のサイクル系内に予め熱を蓄える蓄熱運転の工程から当該除霜の工程への移行を、予め設定した前記蓄熱運転の最小時間を超えることを前提に前記圧縮機の冷媒吐出温度が予め設定した温度幅で下がった際に行うことを特徴とする。
本発明によれば、暖房運転を継続しながら除霜を行う場合に、除霜時間の短縮化を達成することができる空気調和機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の構成説明図である。 図1の空気調和機で暖房運転を行っている際の冷媒の流れを説明する概念図である。 図1の空気調和機で室外熱交換器の上部の除霜を行っている際の冷媒の流れを説明する概念図である。 図1の空気調和機で室外熱交換器の下部の除霜を行っている際の冷媒の流れを説明する概念図である。 図1の空気調和機における制御部の動作を説明するタイムチャートである。 図1の空気調和機における制御部の動作を説明するフローチャートである。 従来の空気調和機の構成説明図である。
次に、本発明の実施形態の空気調和機について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る空気調和機は、後記するように、室外熱交換器内に複数の冷媒回路からなる冷媒回路群を複数備えており、その複数の冷媒回路は冷媒回路群ごとに並列に冷媒配管で接続されて、除霜時には冷媒回路群ごとにホットガスバイパス配管を介してホットガスが供給されることを主な特徴としている。
図1に示すように、空気調和機Aは、圧縮機1、室内熱交換器9、減圧器8及び室外熱交換器3がこの順番で環状に繋がるように所定の配管で連結された回路を有するヒートポンプ式のものである。
圧縮機1は、環状の回路から冷媒吸入配管13bを介して戻ってきた冷媒を圧縮すると共に、圧縮した高温のガス冷媒(以下、ホットガスということがある)を、冷媒吐出配管13aを介して環状の回路に送り出している。この圧縮機1は、その回転速度が後記する制御部10の指令信号を受けて調節されるように構成されている。
そして、圧縮機1には、環状の回路に送り出すホットガスを更に昇温するためのヒータ16が配置されている。ヒータ16は、例えば、圧縮機1の外郭に電気ヒータを巻き付けて構成することができる。このヒータ16は、後記する制御部10からの指令信号でオンオフするように構成されている。
圧縮機1と室外熱交換器3及び室内熱交換器9との間には、四方弁2が設けられている。この四方弁2は、圧縮機1の冷媒吐出配管13a及び冷媒吸入配管13bのそれぞれを、室外熱交換器3の集合管3aに接続された冷媒配管12a、及び室内熱交換器9に接続された冷媒配管12bのいずれかに切り替え可能に接続する流路切り替え弁である。ちなみに、空気調和機Aの暖房運転時には、圧縮機1の冷媒吐出配管13aと冷媒配管12bとが連通し、かつ圧縮機1の冷媒吸入配管13bと冷媒配管12aとが連通するように四方弁2が冷媒の流路を設定する。また、空気調和機Aの冷房運転時には、圧縮機1の冷媒吐出配管13aと冷媒配管12aとが連通し、かつ圧縮機1の冷媒吸入配管13bと冷媒配管12bとが連通するように四方弁2が冷媒の流路を設定する。
室内熱交換器9は、冷暖房を行う室内(屋内)等に配置されるものであって、空気調和機Aの冷房運転時には蒸発器として機能し、空気調和機Aの暖房運転時には、凝縮器として機能する。
減圧器8は、室内熱交換器9と室外熱交換器3との間に配置される冷媒配管12cの途中に設けられており、膨張弁が使用されている。この減圧器8は、後記する制御部10からの指令信号で開度(絞り開度)が調節されるようになっている。
次に、室外熱交換器3について説明する。
室外熱交換器3は、空気調和機Aの冷房運転時には凝縮器として機能し、空気調和機Aの暖房運転時には、蒸発器として機能する。この室外熱交換器3は、前記したように、複数の冷媒回路15からなる冷媒回路群14を複数備えている。更に具体的に説明すると、本実施形態での室外熱交換器3は、空気調和機Aを水平面に配置した際の鉛直方向に、つまり図1に示す上下方向に分かれるように2つの冷媒回路群14が設けられている。以下の説明においては、上下の冷媒回路群14のそれぞれを上側冷媒回路群14a及び下側冷媒回路群14bということがある。
各冷媒回路群14は、上下方向に沿って並ぶように配置される4つの互いに独立した冷媒回路15で構成されている。つまり、本実施形態での各冷媒回路群14を構成する冷媒回路15は、上側冷媒回路群14a及び下側冷媒回路群14b同士で互いに4つの均等な数となっている。
減圧器8から室外熱交換器3に向かって延びた冷媒配管12cの先端は各冷媒回路群14に向かって延びるように第1分岐配管7a,7bの二股に分岐している。
そして、第1分岐配管7a,7bのそれぞれには、後記する制御部10からの指令信号で開閉する主回路開閉弁6a,6bが設けられている。
また、各第1分岐配管7a,7bの先端は、各冷媒回路群14(上側冷媒回路群14a及び下側冷媒回路群14b)に属する冷媒回路15のそれぞれに向かって延びる第2分岐配管18a,18bの各四股に分岐している。
第2分岐配管18a,18bのそれぞれは各冷媒回路15と接続されている。そして、各冷媒回路15は、第2分岐配管18a,18bの反対側が第3分岐配管19を介して前記した集合管3aに接続されている。
本実施形態に係る空気調和機Aは、圧縮機1の冷媒吐出配管13aから分岐するホットガスバイパス配管17を更に備えている。そして、このホットガスバイパス配管17の先端には、各第1分岐配管7a,7bの途中に合流するように接続されるバイパス分岐配管5a,5bが配置されている。ちなみに、バイパス分岐配管5a,5bは、第1分岐配管7a,7bの主回路開閉弁6a,6bから室外熱交換器3寄りの位置に接続されている。そして、このバイパス分岐配管5a,5bのそれぞれには、後記する制御部10からの指令信号で開閉するバイパス配管開閉弁4a,4bが設けられている。
また、本実施形態に係る空気調和機Aは、圧縮機1の冷媒吐出配管13aに設けられた冷媒温度センサ11aと、上側冷媒回路群14aに対応する第3分岐配管19に設けられた冷媒温度センサ11bと、下側冷媒回路群14bに対応する第3分岐配管19に設けられた冷媒温度センサ11cと、暖房運転時に室外熱交換器3の冷媒の入口側となる位置に設けられた冷媒温度センサ11dと、制御部10とを更に備えている。
なお、本実施形態での冷媒温度センサ11dは、上側冷媒回路群14aの第2分岐配管18aに設けられているが、下側冷媒回路群14bの第2分岐配管18bに設けられていてもよいし、第2分岐配管18a,18bの両方に設けられていてもよい。
この制御部10は、冷媒温度センサ11a〜11dからの検出信号に基づいて後記する手順で圧縮機1の回転速度の調節、主回路開閉弁6a,6b及びバイパス配管開閉弁4a,4bの開閉のタイミングの決定、並びに減圧器8(膨張弁)の開度(絞り開度)の調節を行うものである。ちなみに、制御部10は、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路等を含んで構成されている。
次に、本実施形態に係る空気調和機Aの暖房運転時における動作について説明する。
なお、本実施形態に係る空気調和機Aは、前記したように、暖房運転及び冷房運転の両方を行うことができるが、ここでは室外熱交換器3の除霜を行う暖房運転についてのみ説明する。
通常の暖房運転を行う場合においては、空気調和機Aは、図2に示すように、主回路開閉弁6a,6bを開け、バイパス配管開閉弁4a,4bを閉じる。
そして、空気調和機Aは、圧縮機1が吐出するホットガスを、冷媒吐出配管13aから四方弁2及び冷媒配管12bを介して室内熱交換器9(凝縮器)に送り込む。室内熱交換器9(凝縮器)に送り込まれたホットガスは、熱を室内に放出することで凝縮する。つまり室内熱交換器9が放出する熱で室内は暖房される。
次いで、室内熱交換器9から送り出された冷媒は、冷媒配管12cに設けられた減圧器8(膨張弁)で減圧された後に、主回路開閉弁6a,6b及び第1分岐配管7a,7bを介して各第2分岐配管18a,18bに流れ込む。
そして、第2分岐配管18a,18bを介して室外熱交換器3の各冷媒回路15に流れ込んだ冷媒は、蒸発する際に室外熱交換器3を介して外気から熱を汲み上げる。その後、冷媒は、各冷媒回路15から第3分岐配管19、集合管3a及び冷媒配管12aを介して圧縮機1に戻って再び圧縮される。
その一方で、この空気調和機Aは、このようなサイクルを繰り返して室内を暖房する際に、室外熱交換器3に霜が付着すると次の除霜を行う。
この空気調和機Aは、室外熱交換器3に霜が付着して除霜を行う際に、上側冷媒回路群14aが配置された室外熱交換器3の上部の除霜を行った後に、下側冷媒回路群14bが配置された室外熱交換器3の下部の除霜を行う。
まず、室外熱交換器3の上部の除霜を行う工程(上部除霜工程)について説明する。
この上部除霜工程では、空気調和機Aは、図3に示すように、バイパス配管開閉弁4aを開くと共に、主回路開閉弁6aを閉じる。その結果、空気調和機Aの上側冷媒回路群14aには、減圧器8で減圧された冷媒に代えて、圧縮機1から吐出されたホットガスがホットガスバイパス配管17及びバイパス分岐配管5aを介して供給される。つまり、ホットガスは、上側冷媒回路群14aの冷媒回路15のそれぞれに並列に供給されて室外熱交換器3の上部の除霜を行う。
その一方で、下側冷媒回路群14bには、前記した通常の暖房運転と同様に、バイパス配管開閉弁4bが閉じ、主回路開閉弁6bが開かれているので、減圧器8を介しての減圧された冷媒が下側冷媒回路群14bの冷媒回路15のそれぞれに並列に供給される。そして、冷媒は、各冷媒回路15で蒸発して外気から熱を汲み上げた後に第3分岐配管19、集合管3a及び冷媒配管12aを介して圧縮機1に戻って再び圧縮される。つまり、この上部除霜工程での空気調和機Aは、室外熱交換器3の上部の除霜を行いながら、室外熱交換器3の下部で外気から熱を汲み上げることによって暖房運転を継続する。
ちなみに、上側冷媒回路群14aで除霜に供された冷媒(ホットガス)は、各冷媒回路15を通過した後に、第3分岐配管19を介して集合管3aに入り、この集合管3aで下側冷媒回路群14bからの冷媒と一緒になって圧縮機1に戻ることとなる。
次に、室外熱交換器3の下部の除霜を行う工程(下部除霜工程)について説明する。
この下部除霜工程では、空気調和機Aは、図4に示すように、バイパス配管開閉弁4bを開くと共に、主回路開閉弁6bを閉じる。その結果、空気調和機Aの下側冷媒回路群14bには、減圧器8で減圧された冷媒に代えて、圧縮機1から吐出されたホットガスがホットガスバイパス配管17及びバイパス分岐配管5bを介して供給される。つまり、ホットガスは、下側冷媒回路群14bの冷媒回路15のそれぞれに並列に供給されて室外熱交換器3の下部の除霜を行う。
その一方で、空気調和機Aは、前記した通常の暖房運転と同様に、バイパス配管開閉弁4aを閉じ、主回路開閉弁6aを開く。その結果、上側冷媒回路群14aには、ホットガスに代えて、減圧された冷媒が上側冷媒回路群14aの冷媒回路15のそれぞれに並列に供給される。そして、冷媒は、各冷媒回路15で蒸発して外気から熱を汲み上げた後に第3分岐配管19、集合管3a及び冷媒配管12aを介して圧縮機1に戻って再び圧縮される。
つまり、この下部除霜工程での空気調和機Aは、室外熱交換器3の下部の除霜を行いながら、室外熱交換器3の上部で外気から熱を汲み上げることによって暖房運転を継続する。
ちなみに、下側冷媒回路群14bで除霜に供された冷媒(ホットガス)は、各冷媒回路15を通過した後に、第3分岐配管19を介して集合管3aに入り、この集合管3aで上側冷媒回路群14aからの冷媒と一緒になって圧縮機1に戻ることとなる。
次に、本実施形態に係る空気調和機Aの動作を制御部10との関係において更に詳しく説明する。
本実施形態に係る空気調和機Aは、通常の暖房運転工程を実施することによって室外熱交換器3に霜が付着した際に、図5に示すように、通常の暖房運転工程に続いて、除霜前の蓄熱運転工程、室外熱交換器の上部除霜工程、室外熱交換器の下部除霜工程を実施した後に、再び、通常の暖房運転工程に戻る。
そして、この空気調和機Aは、上部除霜工程及び下部除霜工程をこの順番に行うと共に、この両工程において、圧縮機1の回転速度を通常の暖房運転時よりも上昇させ、減圧器の開度を通常の暖房運転時よりも絞るように動作させる制御部10を備えている。
通常の暖房運転工程においては、制御部10は、圧縮機1のモータ(図示省略)に対して第1の回転速度Rで回転するように指令信号を出力する。ちなみに、この第1の回転速度Rは、所期の暖房性能を発揮するのに十分な量の冷媒を回路に供給することができる範囲で適宜決定される。
そして、制御部10は、前記したように、バイパス配管開閉弁4a,4bを閉じ、かつ主回路開閉弁6a,6bを開くように、バイパス配管開閉弁4a,4b及び主回路開閉弁6a,6bに指令信号を出力する。
また、制御部10は、減圧器8(膨張弁)の開度(絞り開度)が第1の開度Pとなるように減圧器8に指令信号を出力する。ちなみに、この第1の開度Pは、所期の暖房性能を発揮するのに必要な絞りの範囲で適宜決定される。
本実施形態に係る空気調和機Aの制御部10は、このような通常の暖房運転工程の実施中に、室外熱交換器3(図1参照)の冷媒入口温度に基づいた後記する手順で室外熱交換器3に霜が付着したと判断して空気調和機Aを次の蓄熱運転工程に移行させる。
蓄熱運転工程は、室外熱交換器3の除霜に先立って、予め空気調和機Aのサイクル系内に熱を蓄える工程である。図5に示すように、この蓄熱運転工程においては、制御部10は、圧縮機1のモータ(図示省略)に対して第2の回転速度Rで回転するように指令信号を出力する。ちなみに、この第2の回転速度Rは、第1の回転速度Rよりも速い回転速度となるように設定され、望ましくは後記する第3の回転速度Rよりも遅い回転速度となるように設定される。ちなみに、この蓄熱運転工程では、冷媒が圧縮機1で、より圧縮されることで高圧になると共に、その温度(冷媒吐出温度)が上昇することとなる。
また、この蓄熱運転工程においては、制御部10は、ヒータ16(図1参照)をオンにするようにヒータ16に指令信号を出力する。このヒータ16によって、冷媒吐出温度は、より確実に上昇することとなる。
なお、バイパス配管開閉弁4a,4b、主回路開閉弁6a,6b、及び減圧器8(膨張弁)の動作条件は、前記した通常の暖房運転工程と同様に設定される。そして、制御部10は、圧縮機1から吐出される冷媒の温度等に基づいた後記する手順で空気調和機Aを次の室外熱交換器3の上部除霜工程に移行させる。
図5に示すように、この室外熱交換器3の上部除霜工程においては、制御部10は、圧縮機1のモータ(図示省略)に対して第3の回転速度Rで回転するように指令信号を出力する。ちなみに、この第3の回転速度Rは、室外熱交換器3の下部のみでの熱の汲み上げによって、所期の暖房性能を発揮する程度に冷媒を回路に供給することができる範囲で適宜決定される。
そして、制御部10は、前記したように、バイパス配管開閉弁4aを開き、かつ主回路開閉弁6aを閉じるように、バイパス配管開閉弁4a及び主回路開閉弁6aに指令信号を出力する。
また、制御部10は、減圧器8の開度が第2の開度Pとなるように減圧器8に指令信号を出力する。ちなみに、この第2の開度Pは、所期の暖房性能を発揮するのに必要な絞りの程度となるように、前記した第1の開度Pよりも更に絞り込まれた開度となるように設定される。
なお、バイパス配管開閉弁4b、主回路開閉弁6b、及びヒータ16の動作条件は、前記した蓄熱運転工程と同様に設定される。
本実施形態に係る空気調和機Aの制御部10は、このような上部除霜工程の実施中に、上側冷媒回路群14aの冷媒回路の冷媒出口温度に基づいた後記する手順で室外熱交換器3の上部における除霜が完了したと判断して空気調和機Aを次の室外熱交換器3の下部除霜工程に移行させる。
図5に示すように、この室外熱交換器3の下部除霜工程においては、制御部10は、バイパス配管開閉弁4aを閉じ、バイパス配管開閉弁4bを開き、主回路開閉弁6aを開き、主回路開閉弁6bを閉じる。
なお、圧縮機1、減圧器8、及びヒータ16の動作条件は、前記した室外熱交換器3の上部除霜工程と同様に設定される。
本実施形態に係る空気調和機Aの制御部10は、このような下部除霜工程の実施中に、下側冷媒回路群14bの冷媒回路の冷媒出口温度に基づいた後記する手順で室外熱交換器3の下部における除霜が完了したと判断して空気調和機Aを元の通常の暖房運転工程に移行させる。つまり、制御部10は、圧縮機1のモータ(図示省略)に対して第1の回転速度Rで回転するように指令信号を出力し、バイパス配管開閉弁4a,4bを閉じ、かつ主回路開閉弁6a,6bを開くように、バイパス配管開閉弁4a,4b及び主回路開閉弁6a,6bに指令信号を出力し、減圧器8の開度が第1の開度Pとなるように減圧器8に指令信号を出力する。
ちなみに、制御部10は、ヒータ16に対しては、通常の暖房運転工程に移行した後、更に所定時間tを経過してからヒータ16をオフにするように指令信号を出力する。
なお、この所定時間tは、特に制限はなく、例えば30秒〜120秒程度に設定することができる。
次に、制御部10の具体的な動作の手順について説明する。
通常の暖房運転工程を実施している空気調和機Aの制御部10は、図6に示すように、冷媒温度センサ11d(図1参照)からの検出信号に基づいて、室外熱交換器3(図1参照)の冷媒入口温度(T)の検出を開始し(ステップS1)、冷媒温度センサ11a(図1参照)からの検出信号に基づいて、圧縮機1(図1参照)における冷媒吐出温度(T)の検出を開始し(ステップS2)、冷媒温度センサ11b(図1参照)からの検出信号に基づいて、室外熱交換器3の上側冷媒回路群14a(図1参照)の下流側における冷媒上部出口温度(T)の検出を開始し(ステップS3)、冷媒温度センサ11c(図1参照)からの検出信号に基づいて、室外熱交換器3の下側冷媒回路群14b(図1参照)の下流側における冷媒下部出口温度(T)の検出を開始する(ステップS4)。
そして、制御部10は、冷媒温度センサ11dから得た冷媒入口温度(T)が「第1の閾値T」よりも低いか否かを判断する(ステップS5)。この「第1の閾値T」は、制御部10が室外熱交換器3に霜が付着したか否かを推定する基準温度であって、例えば、シミュレーション試験によって、除霜が必要となるほど室外熱交換器3に霜が付着したときの冷媒温度センサ11dでの検出温度に等しく設定することができる。具体的には、「第1の閾値T」は、室外熱交換器3に霜が付着していないときの冷媒温度センサ11dによる冷媒入口温度よりも、1〜6℃程度低い温度に設定することができる。
そして、制御部10は、冷媒入口温度(T)が予め設定した第1の閾値(T)よりも低いと判断した場合(ステップS5のYes)には、室外熱交換器3に霜が付着していると推定して除霜前の蓄熱運転工程に移行する(ステップS6)。ちなみに、冷媒入口温度(T)が第1の閾値(T)よりも高いと判断した場合(ステップS5のNo)には、このステップS5を繰り返す。
制御部10は、蓄熱運転工程に移行すると、前記したように、圧縮機1の回転速度をRからRに上昇させる(図5参照)。その結果、冷媒吐出温度Tは上昇していく。そして、制御部10がヒータ16(図1参照)をオンにすることによっても冷媒吐出温度Tは、より確実に上昇していく。
また、制御部10は、蓄熱運転工程に移行すると、蓄熱運転時間(t)のカウントを開始する(ステップS7)。
次に、制御部10は、蓄熱運転工程から室外熱交換器3の除霜工程に移行してよいか否かを次の条件に基づいて判断する(ステップS8)。具体的には、制御部10は、(1)冷媒吐出温度Tが「第2の閾値T」よりも高いか、又は(2)蓄熱運転時間(t)は、予め設定した蓄熱運転時間を少なくとも行う時間(運転最小時間(tMIN))を経過していることを前提に、冷媒吐出温度Tが「第3の閾値T」よりも低いか、又は(3)蓄熱運転時間(t)は、予め設定した蓄熱運転時間を行う最大限度の時間(運転最大時間(tMAX))を経過しているかを判断する(ステップS8)。
ちなみに、「第2の閾値T」は、制御部10が空気調和機Aの系内に熱が十分に蓄積されたか否かを推定する基準温度であって、具体的には、通常の暖房運転における圧縮機1の冷媒出口温度よりも、1〜10℃程度高い温度に設定することができる。ちなみに、本実施形態における「第2の閾値T」は、通常の暖房運転における圧縮機1の冷媒出口温度よりも5℃高い温度に設定されている。
また、「第3の閾値T」は、この蓄熱運転工程では冷媒吐出温度Tが上昇すると想定しているところ、これに反して冷媒吐出温度Tが低下した場合の許容下限温度である。この「第3の閾値T」は、通常の暖房運転における圧縮機1の冷媒出口温度よりも、1〜5℃程度低い温度に設定することができる。ちなみに、本実施形態における「第3の閾値T」は、通常の暖房運転における圧縮機1の冷媒出口温度よりも2℃低い温度に設定されている。
前記運転最小時間(tMIN)及び運転最大時間(tMAX)は、空気調和機Aの運転条件に応じて適宜に設定することができる。ちなみに、本実施形態での運転最小時間(tMIN)は30秒に設定され、運転最大時間(tMAX)は240秒に設定されている。
そして、このようなステップS8における(1)から(3)の条件のいずれかを満足する場合(ステップS8のYes)には、空気調和機Aの系内に熱が十分に蓄積されたと推定して次の室外熱交換器3の上部除霜工程に移行する(ステップS9)。前記した条件をいずれも満足しない場合(ステップS8のNo)には、このステップS8を繰り返す。
なお、前記(2)及び(3)の条件は、暖房の快適性をより良好に維持するために、蓄熱運転工程の実施よりも室外熱交換器3の除霜工程の実施を優先させるべく設定したものである。
制御部10は、室外熱交換器3の上部除霜工程に移行すると(ステップS9)、冷媒温度センサ11bから得た冷媒上部出口温度(T)が「第4の閾値T」よりも高いか否かを判断する(ステップS10)。この「第4の閾値T」は、室外熱交換器3の上部に付着した霜が融解されたか否かを推定する基準温度であって、例えば、シミュレーション試験によって、室外熱交換器3の上部の霜が融解した後の冷媒温度センサ11bでの検出温度に等しく設定することができる。具体的には、「第4の閾値T」は、除霜前における冷媒温度センサ11bによる冷媒上部出口温度よりも、2〜5℃程度高い温度に設定することができる。
そして、制御部10は、冷媒上部出口温度(T)が予め設定した「第4の閾値T」よりも高いと判断した場合(ステップS10のYes)には、室外熱交換器3の上部における霜が融解したと推定して次の室外熱交換器3の下部除霜工程に移行する(ステップS11)。ちなみに、冷媒上部出口温度(T)が「第4の閾値T」よりも低いと判断した場合(ステップS10のNo)には、上部除霜工程を継続しながらこのステップS5を繰り返す。
制御部10は、室外熱交換器3の下部除霜工程に移行すると(ステップS11)、冷媒温度センサ11cから得た冷媒下部出口温度(T)が「第5の閾値T」よりも高いか否かを判断する(ステップS12)。この「第5の閾値T」は、室外熱交換器3の下部に付着した霜が融解されたか否かを推定する基準温度であって、例えば、シミュレーション試験によって、室外熱交換器3の下部の霜が融解した後の冷媒温度センサ11cでの検出温度に等しく設定することができる。具体的には、「第5の閾値T」は、除霜前における冷媒温度センサ11cによる冷媒上部出口温度よりも、2〜5℃程度高い温度に設定することができる。
そして、制御部10は、冷媒上部出口温度(T)が予め設定した「第5の閾値T」よりも高いと判断した場合(ステップS12のYes)には、室外熱交換器3の下部における霜が融解したと推定して次の通常の暖房運転工程に移行する(ステップS13)。ちなみに、冷媒上部出口温度(T)が「第5の閾値T」よりも低いと判断した場合(ステップS13のNo)には、下部除霜工程を継続しながらこのステップS12を繰り返す。
そして、ステップS13の通常の暖房運転工程に移行することでこのルーチンは終了する。
次に、本実施形態に係る空気調和機Aの作用効果について説明する。
空気調和機Aは、従来の空気調和機(例えば、特許文献1参照)のように、室外熱交換器に対するホットガス(冷媒)の出入りがそれぞれ一箇所ずつであるものと異なって、室外熱交換器3内には、冷媒回路群14を構成する冷媒回路15のそれぞれが並列に接続されており、冷媒回路15のそれぞれにはホットガス(冷媒)が並列に供給される。したがって、この空気調和機Aによれば、従来の空気調和機とは異なって、ホットガス(冷媒)が供給される部分の熱交換率が向上するので効率よく除霜を行うことができ、除霜時間を短縮することができる。
また、この空気調和機Aは、一つの室外熱交換器3内に、複数の冷媒回路群14(上側冷媒回路群14a及び下側冷媒回路群14b)が上下方向に並ぶように配置されているので、室外熱交換器3の上部に付着した霜が融けた融解水は、室外熱交換器3の下部に流下して下部に付着した霜を融かす。したがって、下側冷媒回路群14bにホットガス(冷媒)を更に流通させることによって、更に効率よく除霜を行うことができ除霜時間を更に短縮することができる。
また、この空気調和機Aは、室外熱交換器3の除霜を行う前に、空気調和機Aの系内に熱を蓄える蓄熱運転工程を実施するので、室外熱交換器3の除霜工程(上部除霜工程及び下部除霜工程)における除霜時間を短縮することができる。
また、この空気調和機Aは、蓄熱運転工程において、蓄熱状態の良否に応じて室外熱交換器3の除霜工程(上部除霜工程)に移行するタイミングを決定するので(図6のステップS8参照)、暖房の快適性をより良好に維持しながら、室外熱交換器3の除霜工程に移行することができる。
また、この空気調和機Aは、蓄熱運転工程において、圧縮機1のモータの回転速度を高めて冷媒吐出温度(T)を上昇させることによって蓄熱を促がすことに加えて、ヒータ16による加熱でアシストして冷媒吐出温度(T)を上昇させる。したがって、この空気調和機Aによれば、暖房の快適性をより良好に維持しながら、効率よく除霜を行うことができ除霜時間を更に短縮することができる。
また、この空気調和機Aは、室外熱交換器3の除霜工程(上部除霜工程及び下部除霜工程)において、減圧器8(膨張弁)の開度を第1の開度Pから第2の開度Pとなるように絞るので、この空気調和機Aによれば、暖房の快適性をより良好に維持しながら、効率よく除霜を行うことができる。
また、この空気調和機Aは、通常の暖房運転工程に移行した後、更に所定時間tを経過するまではヒータ16をオンにするので(図5参照)、除霜工程(下部除霜工程)の終了直後においても、暖房の快適性を、より良好に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、室外熱交換器3の上部除霜工程から下部除霜工程に移行する際に、そして室外熱交換器3の下部除霜工程から通常の暖房運転工程に移行する際に、室外熱交換器3の冷媒出口温度が予め設定した温度よりも高くなったときに除霜されたと推定して次の工程に移行したが、本発明は予め設定した除霜時間で除霜を行った後に次の工程に移行するように構成した空気調和機Aであってもよい。
そして、この除霜時間としては、例えば上部除霜工程の時間を30秒〜150秒で設定し、下部除霜工程の時間を30秒〜120秒に設定することができる。この際、下部除霜工程の時間よりも上部除霜工程の時間を長く設定することが望ましい。このように上部除霜工程の時間を長く設定することで、上部除霜工程での霜の融解水で、室外熱交換器3の下部の霜が効率的に融解することとなる。つまり、下部除霜工程の時間を短縮することができる。
また、本発明はこのような除霜時間を設定すると共に、前記実施形態と同様に室外熱交換器3の冷媒出口温度(T、T)を監視して、除霜時間を経過する前に冷媒出口温度(T、T)に基づいて除霜されたと推定した場合に、次の工程に移行するように構成した空気調和機Aであってもよい。
前記実施形態では、ヒータ16を通常の暖房運転工程でオフにし、除霜前の蓄熱運転工程、室外熱交換器3の上部除霜工程及び室外熱交換器3の下部除霜工程でオンにするように制御しているが(図5参照)、本発明は外気温センサ(図示省略)で検出した外気温が所定温度(例えば0℃)を下回るとオンとなるように設定することができる。
このような空気調和機Aによれば、圧縮機1が、外気温が低下しても素早く高圧高温の冷媒(ホットガス)を吐出することができるので、暖房の快適性を、より良好に維持しながら、効率よく除霜を行うことができる。
そして、ヒータ16は、その容量が制御部10の指令に応じて可変となるように構成されていてもよい。具体的には、制御部10が前記した外気温を参照してヒータ16の容量を例えば50W〜500Wの範囲で可変に設定すれば、外気温が高い場合にヒータ16の容量を下げることで、必要以上にヒータ16で電力を消費することなく暖房効果及び除霜性能を向上することができる。
ちなみに、外気温に応じた通電容量比率の設定例としては、例えば、ヒータ16の最大容量を500Wとした場合に、外気温が−9℃未満のときに500Wで100%とし、−9℃以上−6℃未満のときに80%以上100%未満とし、−6℃以上−3℃未満のときに65%以上80%未満とし、−3℃以上0℃未満のときに50%以上65%未満とし、0℃以上のときに0%(0W)から50%の間で設定することができる。
また、前記実施形態では、冷媒回路群14を上下方向に並ぶように設定しているが、本発明は、例えば室外熱交換器3に送風する室外ファン(図示省略)を基準に、前後方向に冷媒回路群14を複数配置した空気調和機Aであってもよい。
1 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器
4a バイパス配管開閉弁
5a バイパス分岐配管
8 減圧器
9 室内熱交換器
10 制御部
11a 冷媒温度センサ
11b 冷媒温度センサ
11c 冷媒温度センサ
11d 冷媒温度センサ
13a 冷媒吐出配管
13b 冷媒吸入配管
14 冷媒回路群
14a 上側冷媒回路群
14b 下側冷媒回路群
15 冷媒回路
16 ヒータ
17 ホットガスバイパス配管
A 空気調和機

Claims (4)

  1. 圧縮機、室内熱交換器、減圧器及び室外熱交換器がこの順番で環状に配置されるように冷媒配管で連結され、暖房運転時に、前記圧縮機の冷媒吐出配管から分岐するホットガスバイパス配管を介して前記室外熱交換器にホットガスを供給して前記室外熱交換器の除霜を行うヒートポンプ式の空気調和機において、
    前記室外熱交換器内には、複数の冷媒回路からなる冷媒回路群が前記室外熱交換器の上下方向に沿って複数配設されており、
    前記複数の冷媒回路は、前記冷媒回路群ごとに並列に配管で接続され、
    暖房運転時に前記室外熱交換器の除霜を行うときは、前記複数の冷媒回路群のうちの少なくとも一つの冷媒回路群はホットガスが供給されて除霜を行い、残りの前記冷媒回路群は前記減圧器を介して減圧された冷媒が供給されて暖房運転を継続し、
    上側に配置された前記冷媒回路群から下側に配置された前記冷媒回路群へと順番に前記除霜を行い、前記除霜の際は前記圧縮機の回転速度が通常の暖房運転時の回転速度よりも上昇し、前記減圧器の開度が通常の暖房運転時の開度よりも絞られるように制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記除霜の工程に先立って実行される、空気調和機のサイクル系内に予め熱を蓄える蓄熱運転の工程から当該除霜の工程への移行を、予め設定した前記蓄熱運転の最小時間を超えることを前提に前記圧縮機の冷媒吐出温度が予め設定した温度幅で下がった際に行うことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記圧縮機は、前記ホットガスを加熱するためのヒータを備え、
    前記制御部は、前記除霜の工程に先立って実行される、空気調和機のサイクル系内に予め熱を蓄える蓄熱運転の際に、前記ホットガスを更に昇温するヒータをオンにすることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記制御部は、上側に配置された前記冷媒回路群から下側に配置された前記冷媒回路群へと順番に前記除霜を行う際に、上側の前記冷媒回路群から下側の前記冷媒回路群への前記除霜の工程の移行を、上側の前記冷媒回路群の冷媒出口温度が予め設定した温度よりも高くなったときに除霜されたと推定して行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記制御部は、上側に配置された前記冷媒回路群から下側に配置された前記冷媒回路群へと順番に前記除霜を行う際に、上側の前記冷媒回路群から下側の前記冷媒回路群への前記除霜の工程の移行を、予め設定された除霜時間に基づいて行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
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