JP5633945B2 - フラックス供給装置及びフラックスタンク - Google Patents

フラックス供給装置及びフラックスタンク Download PDF

Info

Publication number
JP5633945B2
JP5633945B2 JP2013216443A JP2013216443A JP5633945B2 JP 5633945 B2 JP5633945 B2 JP 5633945B2 JP 2013216443 A JP2013216443 A JP 2013216443A JP 2013216443 A JP2013216443 A JP 2013216443A JP 5633945 B2 JP5633945 B2 JP 5633945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
air
fuel mixture
supply path
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013216443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014004633A (ja
Inventor
和仁 鬼頭
和仁 鬼頭
Original Assignee
和仁 鬼頭
和仁 鬼頭
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 和仁 鬼頭, 和仁 鬼頭 filed Critical 和仁 鬼頭
Priority to JP2013216443A priority Critical patent/JP5633945B2/ja
Publication of JP2014004633A publication Critical patent/JP2014004633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5633945B2 publication Critical patent/JP5633945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

本発明は、ロウ付け装置において、フラックスを適切に供給することができるフラックス供給装置、および、フラックスタンクに関する。
ロウ付けとは、固相の2つの金属間に、それより融点の低い金属を溶融添加して接着を行う方法であって、一方が固相で他方が液相で接着が行われている。具体的には、2つの金属間のロウ付け部分全体を加熱し適温になったらロウ材を2つの金属間に流しこむということである。ロウ付けのためには、接着させる金属の温度を適切に制御することが重要である。たとえば、特許文献1には、金属の温度を検出するために、ロウ材とワークとの間の通電状態を調べ、ロウ材が溶融することで、通電状態から非通電状態となることで、ワークおよびロウ材が所定の温度に到達したと判断するロウ付け装置が提案されている。
特開平6−297142号公報 特開平11−5157号公報
また、一般に金属は酸化皮膜で覆われているが、酸化皮膜のない清浄な金属表面が接触していないとロウ付けはできない。フラックスはロウ付け温度に達すると溶融して、母材ロウ付け部分の異物を押しのけるばかりでなく、積極的に酸化物や異物を溶解し、ロウの流れを妨げないような物質に変える働きをして、ロウのなじみを良くしてその案内役ともなる。したがって、ロウ付けにおいてフラックスは非常に重要な役割を担っている。
フラックスの塗布の仕方には2種類あり、一方はロウ付け部分に直接塗る方法、もう一方は燃焼ガスに含有させる方法である。図2は、一般的なロウ付け装置におけるフラックス供給装置の概略を示す図である。図2に示すように、フラックス供給装置100は、フラックスを収容するフラックスタンク101を有し、フラックスタンク101には、アセチレンガスをフラックスタンク101中のフラックス内に送出するためのアセチレン供給管102、気化したフラックスとアセチレンガスとの混合気を送出する混合気送出管103が取り付けられる。アセチレン供給管102の一方の端部は液状のフラックスに達している。また、アセチレン供給管102の他方の端部は、管状のアセチレン供給路104に接続される。アセチレン供給路104は、アセチレンタンク105に接続される。
混合気供給管103の他方の端部は管状の混合気供給路106に接続される。混合気供給路106の端部はバルブ107に接続される。また、酸素タンク109は、管状の酸素供給路110に接続され、酸素供給路110の端部はバルブ111に接続される。バルブ107からさらに延びる混合気供給路106およびバルブ111からさらに延びる酸素供給路110は、トーチ108に接続される。トーチ108は、酸素および混合気を先端から噴出することでロウ付けのための炎を発生させることができる。
しかしながら、上記構成のフラックス供給装置においては以下のような問題点がある。
(1)周囲温度の変化によりフラックス蒸発量および燃焼ガスの温度が変化してしまう。
(2)フラックスタンク中のフラックスの液量により蒸発量が変化してしまう。
(3)時間経過とともにフラックスタンク内のフラックスの成分分布の変化により蒸発量と成分が変化してしまう。
(4)蒸発量のコントロールができない。
これらは、トーチから生じる炎の火力、燃焼バランス、フラックス含有量に影響を及ぼす。
たとえば、特許文献2には、フラックスタンクの温度を制御するとともに、フラックスタンク内のフラックスの量を制御する装置が提案されている。
フラックスとアセチレンガスとの混合気は、トーチまでの移動中つまり、図2における混合気供給路106においても温度変化する。したがって、よりきめの細かい温度制御が求められる。また、フラックスの蒸発量を一定化させて混合気を安定させることも必要である。
本発明は、混合気に含まれるフラックスの量を適切にし、かつ、混合気の温度が適切な状態でトーチに供給することができるフラックス供給装置およびフラックスタンクを提供することを目的とする。
本発明の目的は、燃焼ガスとフラックスとの混合気を発生させて、当該混合気を発火させて炎を噴射するトーチに供給するフラックス供給装置において、
内部に液状のフラックスを収容し、燃焼ガスタンクから燃焼ガス供給路を介して燃焼ガスを受け入れ、燃焼ガスとフラックスとの混合気を発生させるフラックスタンクと、
前記フラックスタンクを所定の温度に維持するフラックスタンク加熱部材と、
前記フラックスタンクからの混合気を通過させる混合気供給路と、
前記混合気供給路を所定の温度に維持する混合気供給路加熱部材と、
前記混合気供給路を介して混合気を受け入れて、前記トーチへの混合気の供給量を調整するバルブを備えた前記混合気バルブ部材であって、前記混合気供給路およびバルブを所定の温度に維持するバルブ部材加熱部材を有する混合気バルブ部材と、を備え、
前記混合気供給路加熱部材が、
流動体を収容して所定の温度に加熱する流動体収容部材と、
前記流動体収容部材から流動体を通過させ、かつ、通過した流動体を前記流動体収容部材に帰還させる管状の流動体経路を有し、
前記流動体経路が、中央に混合気供給路を構成する内側導管が配置され、その周囲に前記流動体が通過する外側導管を備えた二重導管を有することを特徴とするフラックス供給装置により達成される。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記混合気供給路加熱部材は、前記二重導管の両端に設置された二つのジョイント部を備え、
前記ジョイント部は、前記二重導管の内側導管と連通して前記混合気供給路を構成する内側導管受け入れ部と、前記二重導管の外側導管と連通して前記流動体経路を構成する外側導管受け入れ部と、を備え、
二つの前記ジョイント部に挟まれた前記二重導管の部分において、前記混合気供給路が前記流動体経路により取り囲まれている。
また、好ましい実施態様においては、前記フラックスタンク中のフラックスが、周囲温度よりも高い一定温度C1であり、かつ、前記二重導管を通過する流動体の温度が、前記一定温度C1より高い一定温度C2となるように、温度が制御される。
別の好ましい実施態様においては、混合気バルブ部材が、前記混合気供給路およびバルブを所定の温度に維持するバルブ部材加熱部材を有し、前記混合気バルブ部材において、前記混合気供給路およびバルブが、前記一定温度C2となるように温度が制御される。
本発明によれば、混合気に含まれるフラックスの量を適切にし、かつ、混合気の温度が適切な状態でトーチに供給することができるフラックス供給装置およびフラックスタンクを提供することが可能となる。
図1は本発明の実施の形態にかかるフラックス供給装置の概略を示す図である。 図2は、一般的なロウ付け装置におけるフラックス供給装置の概略を示す図である。 図3は、本実施の形態にかかるフラックスタンクをより詳細に示す図であり、図3(a)は、その略断面図、図3(b)は、フラックスタンク内のフロートの略平面図である。 図4は、アセチレン上昇ガイド部材37をより詳細に示す図であり、図4(a)は、アセチレン上昇ガイド部材37の部分側面図、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。 図5は、本実施の形態にかかるジョイント部の側面図である。 図6は、本実施の形態にかかるジョイント部に導管が取り付けられた状態を示す部分断面図である。 図7は、本実施の形態にかかるフラックス供給装置の温度制御部の構成を示すブロックダイヤグラムである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態にかかるフラックス供給装置の概略を示す図である。図1に示すように、フラックス供給装置10は、フラックスを収容するフラックスタンク11を有している。フラックスタンク11の構造については後に詳述する。フラックスタンク11には、アセチレンガスをフラックス内に送出するためのアセチレン供給管30、気化したフラックスとアセチレンガスとの混合気を送出する混合気送出管38が取り付けられる。アセチレン供給管30の詳細な構造についても後に詳述する。
アセチレン供給管30の一方の端部は液状のフラックスに達している。また、アセチレン供給管30の他方の端部は、管状のアセチレン供給路16に接続される。アセチレン供給路16は、アセチレンタンク15に接続される。混合気供給管38の他方の端部は管状の混合気供給路17に接続される。混合気供給路17の端部は温度調整機能付きの混合気バルブ装置18に接続される。
酸素タンク20は、管状の酸素供給路21に接続され、酸素供給路21の端部は22に接続される。混合気バルブ装置18からさらに延びる混合気供給路17およびバルブ22からさらに延びる酸素供給路21は、トーチ19に接続される。トーチ19は、酸素および混合気を先端から噴出することでロウ付けのための炎を発生させることができる。
本実施の形態においては、フラックスタンク11を一定温度に保つためのフラックス恒温装置12にフラックスタンク11を配置する。フラックス恒温装置12は、加熱部13を有し、また、その内部には水などの流動体14が収容され、加熱部13により流動体14の温度が制御される。
さらに、本実施の形態にかかるフラックス供給装置10は、混合気供給路17において混合気の温度を周囲温度の影響を受けずに一定に保つような手段を備える。本実施の形態にかかるフラックス供給装置10は、水などの流動体25を収容する供給路加熱装置23を備える。供給路加熱装置23は、加熱部24を有し、加熱部24により流動体25の温度が制御されるようになっている。供給路加熱装置23からは管状の加熱媒体経路26が延び、ジョイント部27において、加熱媒体経路26が、混合気供給路17の周囲を囲むような形態となる。加熱媒体経路26が混合気供給路17の周囲を囲むような形態は、ジョイント部28まで維持される。ジョイント部27、28および上記加熱媒体経路26および混合気供給路17の形態についても後に詳述する。ジョイント部28から加熱媒体帰還路29が供給路加熱装置23まで延びる。供給路加熱装置23に収容された流動体25は、加熱媒体経路26を通り、ジョイント部27およびジョイント部28を経て、さらに、加熱媒体帰還路29を通って、供給路加熱装置23に戻る。なお、図1には示していないが、供給路加熱装置23にはポンプなど流動体25の循環手段が設けられ、加熱媒体経路26および加熱媒体帰還路29を経た流動体25の循環が実現される。
図3は、本実施の形態にかかるフラックスタンクをより詳細に示す図であり、図3(a)は、その略断面図、図3(b)は、フラックスタンク内のフロートの略平面図である。図3(a)に示すように、フラックスタンク11のアセチレン供給管30は、剛性のある管である上部アセチレン供給管31、下部アセチレン供給管33、および、上部アセチレン供給管31と下部アセチレン供給管33との間に位置する、垂直方向に長さが変化する可変部材32を有する。上部アセチレン供給管31、可変部材32および下部アセチレン供給管33は連通し、その内部をアセチレンが通ることができる。
また、本実施の形態においては、フラックスタンク11の内部には、フロート34が収容され、フラックスの液面35にフロート34が浮いた状態となる。フロート34の上面が、可変部材32と下部アセチレン供給管33との接続部となっており、下部アセチレン供給管33は、フロート34を貫通して下側に延びる。したがって、下部アセチレン供給管33の端部は、フラックスタンク11に収容されたフラックス中に位置する。また、図3(a)に示すように、フラックスタンク11の中央部は同一の半径を有しており、フロート34の半径は、フラックスタンク11の中央部の半径よりわずかに小さい。したがって、フラックスの液面が変化するのに伴って、フロート34は、フラックスタンク11とほぼ整合した状態を保ったまま、垂直方向の位置が変化する。この場合に、可変部材32は、フロート34の垂直方向の動きにしたがって、その長さを変化させる。
図3(b)に示すように、フロート34には扇形の開口部36が形成される。図3(b)の矢印に示すように、この扇形の一方の端面39が、開口部35の中心角を変更するように移動して、開口部36の大きさを調整できるようにするのが望ましい。
さらに、本実施の形態においては、フラックスタンク11は、下部アセチレン供給管33の下端から螺旋状に上方に延びてフロート34の開口部36に達するアセチレン上昇ガイド部材37を有する。図4は、アセチレン上昇ガイド部材37をより詳細に示す図であり、図4(a)は、アセチレン上昇ガイド部材37の部分側面図、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。図4(b)に示すように、アセチレン上昇ガイド部材37の断面形状は、基本的には、下部が開口(符号45参照)した形態となっている。また、上面41は閉鎖されており、側面42は部分的に開口している。図4(a)に示すように、アセチレン上昇ガイド部材37は、所定の間隔で孔部43が設けられている。また、孔部43の上部において、側壁42から所定の角度をもって下方に延びる庇部44が形成されている。
このように構成されたフラックスタンク11では、アセチレン供給路から供給されたアセチレン(符号301参照)は、アセチレン供給管30を経て、下部アセチレン供給管33の下端から送出される(符号302参照)。下部アセチレン供給管33の下部から送出されたアセチレンは、後述するように、アセチレン上昇ガイド部材37に沿って上昇して、その上端から、フラックスタンク11の液面上に放出される(符号303参照)。フラックスおよびアセチレンの混合気は、混合気送出管38を経て、混合気供給路17に送出される(符号304参照)。
次に、本実施の形態にかかるジョイント部について説明する。図5は、本実施の形態にかかるジョイント部27の側面図である。なお、図5ではジョイント部27を示したが、ジョイント部28も同様の構造である。図5に示すように、ジョイント部27は、本体51と、本体51の中央に位置する混合気通路55の一端に接続された混合気供給導管受け入れ部52、中央流路55の他端に接続された二重導管の内側導管受け入れ部58を有する。また、ジョイント部27の本体51の側部には、混合気通路55と垂直方向に、2つの加熱媒体供給導管受け入れ部53、54が突出している。加熱媒体供給導管受け入れ部53は、混合気通路55と並行する加熱媒体通路56と連通し、加熱媒体供給導管受け入れ部54は、混合気流路55及び加熱媒体通路56と並行する加熱媒体通路57と連通する。
また、加熱媒体通路56および加熱媒体通路57は、それぞれ、ジョイント部27の他端、つまり、二重導管の内側導管受け入れ部58が位置する側に通じている。ジョイント部本体51の他端の側壁は、二重導管の外側導管受け入れ部59となる。
ジョイント部27において、混合気供給路17からの混合気(符号501参照)が、混合気供給導管受け入れ部52、混合気通路55および内側導管受け入れ部58を経て、ジョイント部27から送出される(符号502参照)。加熱媒体経路26からの流動体(符号503、504参照)は、それぞれ、加熱媒体供給導管受け入れ部53および加熱媒体通路56、加熱媒体導管受け入れ部54および加熱媒体通路57を経て送出される(符号503、504参照)。
図6は、本実施の形態にかかるジョイント部に導管が取り付けられた状態を示す部分断面図である。図6に示すように、混合気供給導管受け入れ部52には、混合気供給路17となる混合気供給導管61が取り付けられる。また、加熱媒体供給導管受け入れ部53、54には、それぞれ、加熱媒体経路26となる加熱媒体供給導管62、63が取り付けられる。また、二重導管の内側導管受け入れ部58には、二重導管64の内側導管65が取り付けられ、外側導管受け入れ部59には、二重導管64の外側導管66が取り付けられる。二重導管64により、混合気供給路17は、加熱媒体経路26に取り囲まれるため、混合気の温度を維持することが可能となる。
次に、本実施の形態にかかるフラックス供給装置の温度制御部の構成を、図7を参照して説明する。図7に示すように、本実施の形態にかかるフラックス供給装置10は、フラックスタンク恒温装置12に加熱部13、供給路加熱装置23に加熱部24、混合気バルブ装置18にも加熱部70を有する。図7に示すように、フラックス供給装置10は、温度制御部として、温度制御装置71、フラックスタンク恒温装置12に配置された温度センサ72、供給路加熱装置23に配置された温度センサ73、混合気バルブ装置18に配置された温度センサ74、および、加熱部13、24、70のそれぞれに電力を供給する加熱部駆動装置75を有する。温度制御装置は、温度センサ72〜74からの温度情報に基づいて加熱部駆動装置75に制御信号を出力する。
本実施の形態においては、フラックスタンク11が一定温度に保たれる。また、フラックスタンク11から送出される混合気も、周囲温度の影響を受けないように一定温度に保たれる。また、フラックスタンク11において良好な蒸発量を得るためには、フラックスタンク11の温度は、周囲温度より高くしておく必要があり、かつ、混合気が、混合気供給路17において、再び液化することを防止するためには、加熱媒体経路26を通る流動体の温度を、混合気の温度より高くしておく必要がある。
したがって、本実施の形態において、温度制御装置71は、温度センサ72〜74から得たそれぞれの温度から、以下のような状況になるように、加熱部13、24、70を制御する。
(1)タンク23の温度=混合気バルブの温度=C1(一定)
(2)周囲温度<フラックス恒温装置12(フラックスタンク11)の温度=C2(一定)<C1
上述したように構成されたフラックス供給装置の動作について以下に説明する。アセチレンタンク15からのアセチレンガスは、アセチレン供給路16を通って、フラックスタンク11に達する。フラックスタンク11において、アセチレンガスは、アセチレン供給管30を通って、その端部からフラックス中に放出される。本実施の形態においては、図3を参照して説明したように、アセチレン供給管30の下端から、アセチレン上昇ガイド部材37がらせん状に延びている。
図4(a)に示すように、アセチレンガスは、上記アセチレンガイド上昇ガイド部材37に沿って、下側(符号401参照)から上側(符号402参照)に向かって上昇していく。特に、図4(b)に示すように、アセチレンガスの気泡(符号413参照)は、基本的に、上面41の裏側、つまり、上面41と側面42とで画定される空間に位置しつつ、下側から上側に移動する。ここで、アセチレンガス上昇ガイド部材37の上面41の裏側を通過するため、気泡413がフラックス中を通過する距離は、アセチレン供給管(たとえば、図2のアセチレン供給管102参照)の下端から気泡が直接フラックス中に放出されるときの距離と比較すると十分に大きい。
また、アセチレンガス上昇ガイド部材37の側壁42には所定の間隔で孔部43が形成されている。したがって、フラックスは、アセチレンガス上昇部材の下側から、アセチレンガス上昇ガイド部材37の内部に進入して(符号412参照)、アセチレンガスの気泡413と接触するだけでなく、孔部43を介して内部に侵入して(符号403、411参照)、アセチレンガスの気泡413と接触することもできる。
また、孔部43の上部において側壁から所定の角度をもって庇部44が延びている。この庇部44によって、孔部43からアセチレンガスの気泡が漏れ出ることを防止することができ、アセチレンガスを、アセチレンガス上昇ガイド37に沿って端部まで誘導することが可能となる。
アセチレンガスは、アセチレンガス上昇ガイド部材37によりガイドされ、かつ、フラックスと混合されて、フロート34の開口部36の端部からフラックスタンク11の上側に放出される。この放出される気体は、フラックスとアセチレンガスとの混合気である。また、本実施の形態においては、フラックスタンク恒温装置12によってフラックスタンク11は、周囲温度より高い温度に維持される。また、フロート34には扇状の開口部35が形成され、液状のフラックスが、その開口部35から上部に露出している。したがって、この開口部35からフラックスが気化する。なお、開口部35の中心角を変化させることで、扇形の開口部35の大きさを変更することができ、これにより、フラックスの蒸発量を制御することも可能である。
フラックスタンク11の上部に存在するフラックスおよびアセチレンガスの混合気は、混合気送出管38を経て、混合気供給路17を、トーチ19に向けて移動する。図5および図6を参照して説明したように、ジョイント部27、28の間で、二重導管64により、混合気供給路17は、加熱媒体経路26に取り囲まれるため、混合気の温度が維持される。
さらに、本実施の形態においては、ジョイント部28よりさらに下流側に位置する混合気バルブ装置18にも加熱部70が設けられている。したがって、ジョイント部28とトーチ19との間でも、混合気の温度を維持することが出来る。
トーチ19には、その温度が維持されつつ、混合気供給路17を経てきた、フラックスおよびアセチレンガスの混合気と、酸素タンク20から、酸素供給路21およびバルブ22を経た酸素とが供給される。これにより、トーチ19の先端からはロウ付け用の炎が発生する。
本実施の形態によれば、フラックス供給装置10は、フラックスタンク11を所定の温度に維持するフラックスタンク恒温装置12、混合気供給路17を所定の温度に維持する、供給路加熱装置23、加熱媒体経路26、加熱媒体帰還路29、ジョイント部27、28を含む混合気供給路加熱部材を備える。したがって、フラックスおよびアセチレンガスを含む混合気が適切に発生され、かつ、適切な温度でトーチ19に供給される。
また、本実施の形態によれば、フラックスタンク11には、フラックスの液面に位置し、部分的にフラックスを上部に露出する開口部36を有する平板状のフロート34が配置される。この開口部36からフラックスおよび燃焼ガスの混合気が発生する。したがって、混合気の発生量を一定にすることができる。
さらに、本実施の形態においては、フラックスタンク11には、下部アセチレン供給管33の下端から、螺旋状に上方に向かって延び、フロート34の開口部36で終端し、その断面形状が、少なくとも下部が開口しているアセチレンガス上昇ガイド部材37を有する。アセチレンガス上昇ガイド部材37に沿ってアセチレンガスが上昇することにより、アセチレンガスの気泡を一定かつ十分な距離だけフラックスと接触させることができ、適切な量のフラックスが含有された混合気を発生させることが可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
本実施の形態において、燃焼ガスとしてアセチレンを用いている。しかしながら、フラックスと混合される燃焼ガスはアセチレンガスに限定されず、他の燃焼ガスについても本発明を適用できることは言うまでも無い。
また、前記実施の形態において、アセチレン上昇ガイド部材37の断面形状は、上面おおよび側面を有した矩形状で、その下方が開放されているが、断面形状はこれに限定されるものではなく、下方が開放された半円状、或いは、楕円の部分など他の形状を採用しても良い。
10 フラックス供給装置
11 フラックスタンク
12 フラックスタンク恒温装置
13 加熱部
14 フラックスタンク加熱媒体
15 アセチレンタンク
16 アセチレン供給路
17 混合気供給路
18 混合気バルブ装置
19 トーチ
20 酸素ポンプ
21 酸素供給路
22 バルブ
23 供給路加熱装置
24 加熱部
26 加熱媒体経路
27、28 ジョイント部
29 加熱媒体帰還路
30 アセチレン供給管

Claims (4)

  1. 燃焼ガスとフラックスとの混合気を発生させて、当該混合気を発火させて炎を噴射するトーチに供給するフラックス供給装置において、
    内部に液状のフラックスを収容し、燃焼ガスタンクから燃焼ガス供給路を介して燃焼ガスを受け入れ、燃焼ガスとフラックスとの混合気を発生させるフラックスタンクと、
    前記フラックスタンクを所定の温度に維持するフラックスタンク加熱部材と、
    前記フラックスタンクからの混合気を通過させる混合気供給路と、
    前記混合気供給路を所定の温度に維持する混合気供給路加熱部材と、
    前記混合気供給路を介して混合気を受け入れて、前記トーチへの混合気の供給量を調整するバルブを備えた前記混合気バルブ部材であって、前記混合気供給路およびバルブを所定の温度に維持するバルブ部材加熱部材を有する混合気バルブ部材と、を備え、
    前記混合気供給路加熱部材が、
    流動体を収容して所定の温度に加熱する流動体収容部材と、
    前記流動体収容部材から流動体を通過させ、かつ、通過した流動体を前記流動体収容部材に帰還させる管状の流動体経路を有し、
    前記流動体経路が、中央に混合気供給路を構成する内側導管が配置され、その周囲に前記流動体が通過する外側導管を備えた二重導管を有することを特徴とするフラックス供給装置。
  2. 前記混合気供給路加熱部材は、前記二重導管の両端に設置された二つのジョイント部を備え、
    前記ジョイント部は、前記二重導管の内側導管と連通して前記混合気供給路を構成する内側導管受け入れ部と、前記二重導管の外側導管と連通して前記流動体経路を構成する外側導管受け入れ部と、を備え、
    二つの前記ジョイント部に挟まれた前記二重導管の部分において、前記混合気供給路が前記流動体経路により取り囲まれていることを特徴とする請求項1記載のフラックス供給装置。
  3. 前記フラックスタンク中の液状のフラックスが、周囲温度よりも高い一定温度C1であり、かつ、前記二重導管を通過する流動体の温度が、前記一定温度C1より高い一定温度C2となるように、温度が制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフラックス供給装置。
  4. 混合気バルブ部材が、前記混合気供給路およびバルブを所定の温度に維持するバルブ部材加熱部材を有し、前記混合気バルブ部材において、前記混合気供給路およびバルブが、前記一定温度C2となるように温度が制御されることを特徴とする請求項3に記載のフラックス供給装置。
JP2013216443A 2008-08-08 2013-10-17 フラックス供給装置及びフラックスタンク Active JP5633945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216443A JP5633945B2 (ja) 2008-08-08 2013-10-17 フラックス供給装置及びフラックスタンク

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205047 2008-08-08
JP2008205047 2008-08-08
JP2013216443A JP5633945B2 (ja) 2008-08-08 2013-10-17 フラックス供給装置及びフラックスタンク

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009182002A Division JP5443887B2 (ja) 2008-08-08 2009-08-05 フラックス供給装置およびフラックスタンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014004633A JP2014004633A (ja) 2014-01-16
JP5633945B2 true JP5633945B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=42185568

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009182002A Expired - Fee Related JP5443887B2 (ja) 2008-08-08 2009-08-05 フラックス供給装置およびフラックスタンク
JP2013216443A Active JP5633945B2 (ja) 2008-08-08 2013-10-17 フラックス供給装置及びフラックスタンク

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009182002A Expired - Fee Related JP5443887B2 (ja) 2008-08-08 2009-08-05 フラックス供給装置およびフラックスタンク

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5443887B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5528876B2 (ja) * 2010-03-26 2014-06-25 和仁 鬼頭 フラックス供給装置
US20130043296A1 (en) * 2011-08-16 2013-02-21 Carrier Corporation Automatic torch fluxing apparatus
CN109158742A (zh) * 2018-10-24 2019-01-08 漳州利阳机械设备有限公司 焊接用混合气体分配装置及其工作方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827024B2 (ja) * 1977-12-20 1983-06-07 ダイキン工業株式会社 炎鑞付装置
JPS6298911U (ja) * 1985-12-06 1987-06-24
JPS63149521U (ja) * 1987-03-20 1988-10-03
JPH0295541U (ja) * 1989-01-11 1990-07-30
JPH03128169A (ja) * 1989-10-11 1991-05-31 Furukawa Alum Co Ltd 気相ろう付方法
JPH06300470A (ja) * 1993-04-09 1994-10-28 Hisaka Works Ltd 3重管式熱交換器及び加熱・冷却ユニット
JPH115157A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Chiyoda Kucho Kiki Kk ロウ付機用ガスフラックス供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5443887B2 (ja) 2014-03-19
JP2014004633A (ja) 2014-01-16
JP2010058169A (ja) 2010-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5633945B2 (ja) フラックス供給装置及びフラックスタンク
JP5441306B2 (ja) ガラス形成工程部のためのフロントエンド
EP0017391B1 (en) Burner for liquid fuel
JP2009162436A (ja) 流量制御装置
KR100207345B1 (ko) 연료를 교대로 사용하기 위한 산소-연료 버너 시스템
US10670261B2 (en) Burner panels, submerged combustion melters, and methods
JP2003517559A (ja) ウォーターヒータ及びウォーターヒータ部材構造
US9115016B2 (en) Method for heating a charge
TWI679715B (zh) 氣化用容器、氣化器及氣化裝置
CN103210305B (zh) 燃烧实验装置
JP4861652B2 (ja) 加熱油化装置及び加熱油化方法
JP5528876B2 (ja) フラックス供給装置
US5921206A (en) Heater for process fluids
JP2007098227A (ja) 液体中に気泡または液滴を生成する装置及び液体中に気泡または液滴を生成する方法
CN1643467A (zh) 具有内部恒温调和设备的水龙头
JP4813944B2 (ja) 飽和ガス供給装置
JP2002181293A (ja) 液化ガス供給装置
JP3242006U (ja) 熱処理システムおよびメタノール気化装置
US492440A (en) skaggs
JP2011144915A (ja) 液化燃料ガス気化装置
JPS5916649Y2 (ja) 燃焼器のノズル装置
US472798A (en) Tank-heater
JP2005134023A (ja) ガス燃焼装置
JP2006007230A (ja) 液体燃料トーチ
JPS5923925Y2 (ja) 燃焼器のノズル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5633945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250