JP2007098227A - 液体中に気泡または液滴を生成する装置及び液体中に気泡または液滴を生成する方法 - Google Patents

液体中に気泡または液滴を生成する装置及び液体中に気泡または液滴を生成する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 気泡または液滴を生成するための機械的動力源を用いることなく、且つ、気泡または液滴の径を的確に調整する。
【解決手段】 第1物質の液体202中に気泡または液滴218を生成する装置100であって、第1物質の液体202が収容される第1収容部110と、第2物質の液体212が収容される第2収容部120と、第2収容部120内の第2物質の液体212を加熱して蒸気とする加熱手段130と、第2収容部120内の蒸気214を第1収容部110へ導く導管140と、導管140により導かれた蒸気214を含む気体を第1収容部110内の第1物質の液体202中に吐出する吐出口150と、吐出口150における気体の吐出量を制御する吐出制御部160と、を備え、吐出口150から吐出して形成された初期気泡170が、第1物質の液体202により冷却されて気泡または液滴218が生成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体中に気泡または液滴を生成する装置及び方法に関する。
液体中に気泡を生成する古典的な方法として、気体を過飽和度まで加圧した後に、急激に減圧して気泡を析出させる方法が知られている。しかし、このような方法では、生成される気泡の量は過飽和度に依存するので気泡の生成量に限界があることから、現在ではあまり用いられていない。
液体中に微小な気泡を生成する装置としては、末広がりの細い流路が形成されたノズルを有する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、ノズルにポンプを用いて液体を供給するとともに、コンプレッサ等を介して気体を供給し、ノズルの絞り部分から細い流路へ気液混合体を流通させている。
また、他の装置として、旋回流を生じた液体の中心に、旋回軸方向へ気体を流通させることにより微小な気泡を生じさせる装置が知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特許文献2に記載の装置では、ポンプを用いて円筒状の装置内に液体を送出することにより旋回流を生じさせている。さらに、吐出側にはキャビテーションノズルが備えられ、微小気泡の発生が促進されるようになっている。
特許文献3に記載の装置では、メガホン状の容器内に、ポンプ等により加圧された液体が供給することにより旋回流を生じさせている。
さらに、微小な液滴を生成する実験装置として、液滴とする液体を収容する蒸発容器と、他の液体で予め満たされ、蒸発容器にて生じた蒸気が吐出され他の液体で満たされている凝縮容器と、を備えたものが発表されている(例えば、非特許文献1参照)。蒸発容器には蒸気が流出するノズルが接続されており、ノズルから吐出された蒸気は気泡を形成した後、ノズルから離脱し凝縮して液滴となる。この実験装置では、凝縮容器は蒸発容器に近接してその直上に配され、ノズルは蒸発容器の上方から突出してできる限り短く形成されている。これにより、蒸発容器内の蒸気はほとんど冷却されることなく凝縮容器内へ吐出され、好適な条件下で実験を行うことができる。
特開2003−230824号公報 特開2003−126665号公報 国際公開第WO00/69550号パンフレット Koichi Terasaka, Tirto Prakoso, Wan-Yong Sun, Hideki Tsuge, "Two-Phase Bubble Formation with Condensation at Nozzle Submerged in Immiscible Liquid", Journal of Chemical Engineering of Japan, 2000, Volume 33, No. 1, pp. 113-119
しかしながら、特許文献1〜3に記載の装置では、気泡を生成するためにポンプ等の機械的動力源が必要であり、装置が大型化するという問題点がある。また、ポンプ等により局所的に液体を送出していることから、液体の対流が必ず生じ、静的な状態で気泡のみを分散させることができないという問題点もある。
また、非特許文献1に記載の実験装置は、蒸発容器で生成された蒸気がそのまま凝縮容器内へ吐出されるので、蒸気の吐出量、吐出圧力等は蒸発容器の加熱状態によって定まってしまう。すなわち、蒸気の吐出量、吐出圧力等を制御するには蒸発容器の加熱状態を調整しなければならず、生成される液滴の大きさの調整を自在に行うことは極めて困難である。また、蒸発容器と凝縮容器を上下に近接させているので、配管等のレイアウトの自由度が低くなるという課題もある。このように、この実験装置は、あくまで好適な実験を行うために提案されたものであり、実用化には種々の課題を有している。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体中に気泡または液滴を生成する装置及び方法であって、気泡または液滴を生成するための機械的動力源を用いることなく、且つ、気泡または液滴の径を的確に調整することのできる装置及び方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明によれば、
第1物質の液体中に気泡または液滴を生成する装置であって、
前記第1物質の液体が収容される第1収容部と、
第2物質の液体が収容される第2収容部と、
前記第2収容部内の前記第2物質の液体を加熱して蒸気とする加熱手段と、
前記第2収容部内の前記蒸気を含む気体を前記第1収容部へ導く導管と、
前記導管により導かれた気体を、前記第1収容部内の前記第1物質の液体中に吐出する吐出口と、
前記吐出口における気体の吐出量を制御する吐出制御部と、を備え、
前記吐出口から吐出して形成された初期気泡が、前記第1物質の液体により冷却されて前記気泡または前記液滴が生成されるように構成されたことを特徴とする。
この装置によれば、加熱手段を作動させると、第2収容部内の第2物質の液体が蒸気となり、第2収容部内の圧力が上昇する。第2収容部内の圧力が上昇すると、蒸気が導管内を第1収容部側へ向かって自動的に流通する。この蒸気を含む気体は吐出口へ到達すると第1物質の液体中に吐出され、第1物質の液体中にて初期気泡となる。ここで、気体の吐出量は吐出制御部により制御され、初期気泡の大きさは吐出量に依存することから、吐出制御部を用いて気泡径が調整される。
第1物質の液体中に生成された初期気泡は、吐出口から離脱した後、第1物質により冷却されて縮小または液化して第1物質の液体中に気泡または液滴が生成される。このとき、第2物質は体積が減少することから、第1物質中に初期気泡より小さな気泡または液滴が生成される。尚、第1物質より第2物質の沸点が低いことが好ましい。これにより、気泡または液滴を第1物質中に安定的に生成することができる。
また、この装置によれば、導管により蒸気が案内されるようにしたので、第1収容部と第2収容部の相互の位置関係を比較的自由に設定することができる。これにより、例えば、第2物質の供給部、第1物質の回収機構等の要件により、第1収容部と第2収容部を近接させることができない場合であっても、気泡または液滴の生成に支障をきたすことはない。尚、ここでいう「導管」には、例えば第2収容部に直接設けられたノズルのように、第2収容部と一体的に設けられ内部流体の排出部として機能する部品等は含まない。
また、上記装置において、
前記吐出制御部は、前記導管に設けられたバルブを含む構成とすることができる。
この装置によれば、バルブの開閉状態により蒸気の吐出量が制御され、初期気泡の径の調整が簡単容易である。このバルブは、手動であっても自動であってもよい。
また、上記装置において、
前記導管内の前記蒸気を加熱する補助加熱手段を備えた構成とすることができる。
この装置によれば、補助加熱手段により導管内の蒸気を加熱することにより、導管内における蒸気の温度低下を防止して、吐出前の蒸気の凝縮を阻止することができる。
また、上記装置において、
前記補助加熱手段は、前記導管における前記バルブから下流側にて蒸気を加熱する構成とすることができる。
この装置によれば、導管における第2収容部側から最も離隔した部位にて蒸気を加熱することができ、効率よく蒸気の凝縮阻止を行うことができる。また、吐出直前の蒸気を加熱することができることから、液化した第2物質の第1物質への流入も効果的に阻止される。
また、上記装置において、
前記導管を覆う断熱材を備えた構成とすることができる。
この装置によれば、断熱材により導管内外の熱交換が抑制され、導管内における蒸気の温度低下を抑制することができる。
また、上記装置において、
第3物質の気体を前記第2収容部または前記導管に供給する供給部を備え、
前記第1物質の液体中に前記第2物質及び前記第3物質の混合気体が吐出されるよう構成することができる。
この装置によれば、第1物質の液体中に第2物質と第3物質の混合気体が吐出されると、第2物質と第3物質の2重の気泡または液滴となる。
また、上記装置において、
前記第1物質と前記第2物質は同じ物質であり、
前記吐出口から吐出された前記第2物質が液化して前記第1物質の液体と同化する構成とすることができる。
この装置によれば、第2物質が凝縮して液体となって、第1物質の液体と同化するので、第3物質の液滴または気泡が第1物質の液体中に生成される。このように、初期気泡の一部が第1物質と同化することから、第3物質の液滴または気泡を格段に小さくすることができる。また、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、第3物質の液滴または気泡の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。
また、上記装置において、
前記第1物質の液体中に、前記第3物質の気泡が生成される構成とすることができる。
この装置によれば、第3物質の微小な気泡を得ることができる。
また、上記装置において、
前記第1物質の液体中に、前記第3物質の液滴が生成される構成とすることができる。
この装置によれば、第3物質の微小な液滴を得ることができる。
また、上記装置において、
前記供給部は、
前記第3物質の気体が収容されるガス容器と、
前記ガス容器と、前記第2収容部または前記導管と、を接続する接続管と、
前記接続管に設けられたバルブと、を有する構成とすることができる。
この装置によれば、ガス容器に収容された第3物質の気体は、接続管を通じて第2収容部内または導管内に流入する。第3物質の流入量はバルブの開閉状態で調整され、これによって第2物質と第3物質の混合比を調整することができる。
また、上記装置において、
前記第2物質または前記第3物質として、前記第1物質の液体に溶解するものを選択することができる。
これにより、第2物質または第3物質が溶解して第1物質の液体中に分散する。第2物質が溶解した場合は、第3物質を主成分とする液滴または気泡が生成される。第3物質が溶解した場合は、第2物質を主成分とする液滴または気泡が生成される。このように、第2物質または第3物質が第1物質に溶解するので、生成される液滴または気泡を格段に小さくすることができる。また、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、生成される液滴または気泡の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。
また、上記装置において、
前記第2物質または第3物質として、前記第1物質の液体と化学反応により液化または固化するものを選択することができる。
このようにすれば、初期気泡を構成する第2物質または第3物質の少なくとも一部が、第1物質の液体と化学反応により液化または固化する結果、生成される液滴または気泡の径が初期気泡のものより小さくなる。また、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、生成される液滴または気泡の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。
また、上記装置において、
前記吐出口は、前記導管の先端に設けられたノズルに形成される構成とすることができる。
この装置によれば、導管内の気体は、ノズルから第1物質の液体中に吐出される。
また、上記装置において、
前記ノズルは、複数の細孔を有し、前記第1物質の液体中に前記蒸気を分散して吐出する構成とすることができる。
この装置によれば、ノズルから吐出された初期気泡は、第1物質の液体中にて分散するので、第1物質の液体中における気泡または液滴を均一にすることができる。また、気泡同士または液滴同士の衝突を抑制し、合体による気泡または液滴の径の拡大を抑制することができる。
また、上記装置において、
前記ノズルは、前記気体の流通経路が、吐出口に向かって縮径するよう形成される構成とすることができる。
この装置によれば、ノズルを流通する気体が吐出口に向かって絞られ、吐出される気泡の径を小さくすることができる。
以上、本発明の構成について説明したが、本発明は、これに限られず様々な態様を含む。たとえば、本発明によれば、
第1物質の液体中に気泡または液滴を生成する方法であって、
第2物質の液体を加熱して蒸気を得る気化工程と、
前記気化工程にて得られた前記蒸気を、吐出量を調整しつつ前記第1物質の液体中に吐出し、前記蒸気の初期気泡を生成する吐出工程と、
前記吐出工程にて生成された前記初期気泡が凝縮され、前記第1物質の液体中に前記第2物質の液滴を得る凝縮工程と、を含むことを特徴とする方法が提供される。
また、上記方法において、
前記気化工程にて得られた前記第2物質の蒸気と、第3物質の気体とを混合する混合工程を含み、
前記吐出工程にて、前記第1物質の液体中に前記第2物質と前記第3物質の混合気体の初期気泡が生成され、
前記凝縮工程にて、前記初期気泡内の前記第2物質の前記蒸気が凝縮され、前記第1物質の液体中に前記第3物質の気泡または液滴を内包する前記第2物質の液滴を得るようにすることができる。
また、上記方法において、
前記第1物質と前記第2物質とを同じ物質とし、
前記凝縮工程にて、前記第1物質の液体中に前記第3物質の気泡または液滴を得るようにすることができる。
本発明によれば、第2物質を液体から蒸気として、第2物質自体の圧力を上昇させるようにしたので、気泡または液滴を生成するための機械的動力源を用いることなく気泡または液滴を生成することができる。従って、装置の軽量化及び小型化を図ることができる。また、この機械的動力源に起因して、第1物質の液体に対流が生じるようなこともなく、静的な条件で液体中に安定的に気泡または液滴を生成して分散させることができる。
また、吐出制御部により吐出時の気泡径が調整されることから、最終的に得られる気泡または液滴の径を的確に調整することができる。また、吐出制御部を設けたことにより、加熱手段により第2物質を気化する際の圧力と、蒸気を第1物質の液体中に吐出する際の圧力と、が独立して制御され、第2物質の気化条件と第2物質の吐出条件とを異なる条件とすることができる。従って、第2物質の加熱を最適な条件で行い、加熱状態に依存することなく第2物質を吐出させることができ、これによっても安定的な気泡または液滴の生成が可能となる。
図面を参照しつつ、本発明による所定物質の液体中に他の物質の気泡または液滴を生成する装置及び方法の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、説明のため、各物質の液体にはスクリーンにより着色して図示することとする。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態を示すものであって、図1は装置の概略構成説明図、図2はノズルの断面図である。
この装置100は、第1物質の液体202中に第2物質を含む物質の液滴218を生成する装置である。図1では、第1物質として油を用い、第2物質として水を用いている。このように、第1物質より第2物質の沸点が低いことが好ましく、これにより気泡または液滴を第1物質中に安定的に生成することができる。図1に示すように、装置100は、第1物質の液体202が収容される第1収容部110と、第2物質の液体212が収容される第2収容部120と、第2収容部120内の第2物質の液体212を加熱して蒸気(気体)214を得る加熱手段としてのヒータ130と、第2収容部120内の蒸気214を第1収容部110へ案内する導管140と、導管140により案内された蒸気214を第1収容部110内の第1物質の液体202中に吐出する吐出口150と、吐出口150からの蒸気214の吐出量を制御する吐出制御部160と、を備えている。そして、吐出口150から吐出して形成された初期気泡170が、前記第1物質の液体202により冷却されて液滴218が生成される。本実施形態においては、吐出口150から吐出される気体は第2物質の蒸気214のみであり、初期気泡170中の成分は第2物質のみである。
図1に示すように、第1収容部110は、上方を開放した箱状の容器である。第1収容部110は第1物質の液体202が供給されており、導管140が上方から第1物質の液面の下側まで延在している。導管140の先端にはノズル142が設けられ、ノズル142から下方へ向かって導管140内の気体が吐出される。また、図1に示すように、第1収容部110の側部及び下部は、冷却ジャケット112により覆われている。冷却ジャケット112内には冷却水114が流通しており、冷却水の温度を調整することができるよう構成されている。第1収容部110には、内部の流体を排出可能な抜き出し管が形成されている。
第2収容部120は密閉された容器である。第2収容部120内には第2物質の液体212が供給されており、第2収容部120内の下側にはヒータ130の加熱部132が配されている。すなわち、第2収容部120内に貯留する液体212は、ヒータ130の加熱部132により直接的に加熱されるよう構成されている。また、第2収容部120の上側には導管140が接続されている。さらに、第2収容部120には、内部の圧力を表示する圧力計122が設けられている。さらにまた、第2収容部120のほぼ全部分が、断熱ジャケット124により覆われている。
導管140は、一端が第2収容部120の内部と連通し、他端が第1収容部110の内部で開口している。導管140の先端には着脱自在なノズル142が取り付けられており、ノズル142に前述の吐出口150が形成されている。図2に示すように、ノズル142は流体の流通経路が吐出口150に向かって縮径するよう形成される。本実施形態においては、ノズル142は断熱材により構成されている。
また、吐出制御部160は、導管140に設けられたバルブ162を含んでおり、バルブ162により導管140の所定箇所の開閉状態を変化させることができるよう構成されている。本実施形態においては、バルブ162は手動である。
また、装置100は、導管140内の蒸気214を加熱する補助ヒータ144を備えている。補助加熱手段としての補助ヒータ144は、導管140のバルブ162からノズル142側を覆うよう構成されている。さらに、装置100は、導管140を覆う断熱材146を備えている。本実施形態においては、断熱材146は、バルブ162から第2収容部120側を覆うよう構成されている。
この装置100によれば、ヒータ130を作動させると、第2収容部120内の第2物質の液体212が沸騰して蒸気214となり、第2収容部120内の圧力が上昇する。第2収容部120内の圧力が上昇すると、蒸気214が導管140内を第1収容部110側へ向かって自動的に流通する。ここで、第2収容部120が断熱ジャケット124により覆われていることから、第2収容部120における外部との熱交換が抑制され、ヒータ130の加熱効率を高めるとともに、外部の雰囲気温度の変化等による第2収容部120内の温度変化を抑制することができる。
また、断熱材146により導管140内外の熱交換が抑制され、導管140内における蒸気214の温度低下は抑制される。そして、バルブ162からノズル142の吐出直前の区間で蒸気214が加熱されることから、導管140内における蒸気214の温度低下を効率的に抑制して、吐出前の蒸気214の凝縮を防止することができる。
この蒸気214はノズル142の吐出口150へ到達すると第1物質の液体202中に吐出され、第1物質の液体202中にて初期気泡170となる。このとき、ノズル142を流通する蒸気214が吐出口150に向かって絞られ、吐出圧力が上昇し吐出口150自体の径が小さいことと相俟って、吐出される初期気泡170の径を小さくすることができる。
また、蒸気214の吐出量は吐出制御部160により制御され、初期気泡170の大きさは吐出量に依存することから、吐出制御部160を用いて初期気泡170の径が調整される。本実施形態においては、バルブ162の開閉状態により蒸気214の吐出量が制御され、初期気泡170の径の調整が簡単容易である。
図1に示すように、第1物質の液体202中に生成された第2物質の初期気泡170は、ノズル142の吐出口150から離脱した後、第1物質により冷却されて両物質同士の界面から凝縮していき、気泡216と液滴218の2相状態となる。この状態からさらに凝縮が進行し、第1物質の液体中に第2物質の液滴218が生成される。このとき、第2物質は凝縮により体積が激減することから、第1物質中に微小な液滴218が生成される。具体的には、気泡216から液滴218へ変化する際に、体積が約1000分の1となるので直径が約10分の1となる。そして、最終的に得られる液滴の直径として、約10μm程度のものが実験的に確認されている。このように、第2物質の液滴218が生成された第1物質の液体202は、抜き出し管から排出され、製品として次のプロセスへ送出される。
すなわち、第1物質の液体202中に液滴218を生成するこの方法は、第2物質の液体212を加熱して蒸気を得る気化工程と、気化工程にて得られた蒸気214を吐出量を調整しつつ第1物質の液体202中に吐出し蒸気214の初期気泡170を生成する吐出工程と、吐出工程にて生成された蒸気214の初期気泡170が凝縮され、第1物質の液体202中に第2物質の液滴218を得る凝縮工程と、を含んでいる。
ここで、第2物質の気泡216が凝縮する際に、第1物質の液体202に熱量が付与されることとなるが、第1収容部110の外側は内部温度が一定の冷却ジャケット112により覆われている。これにより、第1物質の液体202の温度は略一定に保たれ、気泡216、液滴218の生成条件が変動するようなことはない。
このように、本実施形態の装置100によれば、第2物質を液体212から蒸気214として、第2物質自体の圧力を上昇させるようにしたので、液滴218を生成するための機械的動力源を用いることなく液滴218を生成することができる。従って、装置100の軽量化及び小型化を図ることができる。また、第1物質の液体202に機械的動力源に起因する対流が生じるようなこともなく、静的な条件で安定的に液滴218を生成することができる。
また、吐出制御部160により吐出時の初期気泡170の径が調整されることから、最終的に得られる液滴218の径を的確に調整することができる。また、吐出制御部160を設けたことにより、ヒータ130により第2物質を気化する際の圧力と、蒸気214を第1物質の液体202中に吐出する際の圧力と、が独立して制御され、第2物質の気化条件と第2物質の吐出条件とを異なる条件とすることができる。従って、第2物質の加熱を最適な条件で行い、加熱状態に依存することなく第2物質を吐出させることができ、これによっても安定的な液滴218の生成が可能となる。
さらに、導管140により蒸気214が案内されるようにしたので、第1収容部110と第2収容部120の相互の位置関係を比較的自由に設定することができる。これにより、例えば、第2物質の供給部、第1物質の回収機構等の要件により、第1収容部110と第2収容部120を近接させることができない場合であっても、液滴の生成に支障をきたすことはない。
尚、第1の実施形態においては、第2収容部120に第2物質の液体212が予め貯留しているものを示したが、例えば、図3に示すように、第2物質の液体212がポンプ180により連続的に第2収容部120内へ補給されるものであってもよい。この場合には第2収容器内の第2物質液体212が枯渇することはなくなる。
また、図3に示すように、第1収容部110に抜き出し管に加えて流入管を設け、流入管から第1物質を補給し、抜き出し管から第2物質を含む第1物質を排出してもよい。この場合も、図3に示すように冷却ジャケット112を備える構成が好ましいが、例えば第1収容部110内に補給される第1物質の液体202を予冷しておけば、第1収容部内の温度を一定に保つことができるので、冷却ジャケット112を省略する構成としても差し支えない。また、流入管からの第1物質の補給速度と、抜き出し管から第2物質を含む第1物質の排出速度を調整することにより、第1収容部110内の液体の容量を自在に変化させることができる。
また、前記実施形態においては、第1収容部110に第1物質の液体202が予め貯留しているものを示したが、例えば、図4に示すように、第1物質の液体202の流通経路に初期気泡170を吐出するようにし、液滴218が生成された第1物質の液体202が連続的に回収されるようにしてもよい。ここでいう「流通経路」とは、例えば、図4に示すように、第1物質の液体202が連続的に第1収容部110aに入り、第2物質の液滴218を伴って下流側から連続的に排出される経路をさす。この場合、流通経路を形成する流通管が第1収容部110aをなす。この系においても、流通管の構造をもつ第1収容部110aが冷却ジャケット持つことが望ましいが、蒸気214から第1物質の液体202に付される熱量に比べて、流通管を流れる第1物質の熱量が十分大きければ液温はそれほど上昇しないので冷却ジャケットを省略する構成としても差し支えない。
また、第1の実施形態においては、吐出制御部160としてバルブ162を設けたものを示したが、吐出制御部160は、例えば、ノズル142の吐出口150を開閉するシャッタ等であってもよい。すなわち、吐出制御部160を構成する部品や、部品の設置箇所等は任意である。また、バルブ162の開閉を手動で行わずに、第2収容部120内の圧力、ヒータ130の加熱履歴等に基づいて、バルブ162の開閉を自動的に制御するようにしてもよい。この場合、圧力、加熱履歴に加えて、第2収容部120内の温度も検出するようにすると、第2物質の蒸気214の状態をより詳細に把握することができ、液滴218の直径の精度等が向上させることができる。
また、第1の実施形態においては、ノズル142における気体の流通経路が1つのものを示したが、例えば、図5に示すように、ノズル148が複数の細孔148aを有し、第1物質の液体202中に蒸気214を拡散して吐出するものであってもよい。図5には、ノズル148の気体の流通経路が放射状に複数存在して、初期気泡170が互いに離隔して吐出されるものを図示している。この他、複数の細孔を有する多孔質部材を吐出口150に設けて、蒸気214を分散して吐出するよう構成してもよい。
また、第1の実施形態においては、導管140におけるバルブ162から第2収容部120側を断熱材146で覆い、導管140におけるバルブ162から吐出口150側を補助ヒータ144で覆ったものを示したが、例えば、断熱材146により導管140を全体的に覆ってもよいし、補助ヒータ144により導管140を全体的に覆ってもよい。また、補助ヒータ144及び断熱材146の構成は任意である。さらに、例えば、図3に示すように、液滴218の生成状態に影響が少ない系であるならば、補助ヒータ144及び断熱材146を設けない構成としてもよい。さらにまた、加熱手段、冷却ジャケット112、断熱ジャケット124等についても構成は任意であるし、図3に示すように、断熱ジャケット124を設けない構成としてもよい。
図6は本発明の第2の実施形態を示すものであって、図6は装置の概略構成説明図である。
図6に示すように、この装置300は、所定物質の液体202中に他の物質の気泡224及び液滴218を生成する装置である。図6では、第1物質として油を用い、第2物質として水を用い、第3物質として空気が用いられている。図6に示すように、装置300は、第1の実施形態の装置100の構成に加え、第3物質の気体222を第2収容部120に供給する供給部310を備え、第1物質の液体202中に第2物質及び第3物質の混合気体が吐出されるよう構成されている。
供給部310は、第3物質の気体222が収容されるガスボンベ312と、ガスボンベ312と第2収容部120を接続する接続管314と、接続管314に設けられた元栓バルブ316及び流量調整バルブ318と、を有する。ガス容器としてのガスボンベ312には、大気圧に比して高圧な空気が封入されており、各バルブ316,318が開状態であると、空気が第2収容部120内へ流入するようになっている。すなわち、第2収容部120内は、第2物質の蒸気214と第3物質の気体222の混合気体242が充満している。
以上のように構成された装置300では、第1物質の液体202中に第2物質と第3物質の混合気体242が吐出されると、第2物質と第3物質の混合した初期気泡170が生成された後、第2物質が凝縮して第2物質の部分は液滴218となる。そして、この系においては、第3物質である空気は凝縮しないことから、第3物質は第2物質の液滴218中に気泡224となって液滴218と気泡224の2相状態となる。尚、この液滴218と気泡224の2相体(2相泡)として、所定の実験条件にて、直径が約25μmのものが得られることが確認されている。
すなわち、この2相泡を得る方法は、第1実施形態で説明した気化工程、吐出工程及び凝縮工程に加えて、気化工程にて得られた第2物質の蒸気214と第3物質の気体222とを混合する混合工程を含んでいるということができる。そして、吐出工程にて、第1物質の液体202中に第2物質と前記第3物質の混合気体242の初期気泡170が生成され、凝縮工程にて初期気泡170内の第2物質の蒸気214が凝縮され、第1物質の液体202中に第3物質の気泡224を内包する第2物質の液滴218を得ることとなっている。
このように、本実施形態の装置300では、第1の実施形態と同様に、液滴218を生成するための機械的動力源を用いることなく液滴218を生成することができ、装置300の軽量化及び小型化を図ることができるし、第1物質の液体202に機械的動力源に起因する対流が生じるようなことがなく、静的な条件で安定的に液滴218を生成することができる。
また、吐出制御部160により吐出時の初期気泡170の径が調整されることから、最終的に得られる液滴218及び気泡224の径を的確に調整することができる。本実施形態においても、ヒータ130により第2物質を気化する際の圧力と、第1物質の液体202中に吐出する際の圧力と、が独立して制御され、安定的な液滴218及び気泡224の生成が可能である。さらに、第1収容部110と第2収容部120の相互の位置関係を比較的自由に設定することができる。
尚、第2の実施形態においては、第3物質として非凝縮のものを選定したものを示したが、第3物質として凝縮するものを選定してもよい。この場合は、第2物質と第3物質の2相液滴が得られる。
さらに、第2物質および第3物質が凝縮することなく、これらの混合気泡を得るようにしてもよい。特に、第2物質および第3物質として、互いに反応しあう気体を選択した場合、以下のような効果を奏する。第一に、第2物質と第3物質との反応の場が、分散媒に取り囲まれた気泡の内部に局限されるため、反応が爆発的に進行することが抑制され、反応装置の安全性を向上させることができる。第二に、反応の場となる気泡のサイズを高精度に制御できるため、懸濁重合に適用した場合、得られる重合体の粒子サイズや性状を均一にすることが可能となる。
また、第2物質または前記第3物質として、第1物質の液体202に溶解するものを選択してもよい。この場合、第2物質または第3物質が溶解して第1物質の液体中に分散する。第2物質が溶解した場合は、第3物質を主成分とする液滴または気泡が生成される。第3物質が溶解した場合は、第2物質を主成分とする液滴または気泡が生成される。このように、第2物質または第3物質が第1物質に溶解するので、生成される液滴または気泡を格段に小さくすることができる。この場合も、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、生成される液滴または気泡の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。
さらに、第2物質または第3物質として、第1物質の液体との化学反応により液化または固化するものを選択してもよい。このようにすれば、初期気泡を構成する第2物質または第3物質の少なくとも一部が、第1物質の液体との化学反応により液化または固化する結果、生成される液滴または気泡の径が初期気泡のものより小さくなる。この場合も、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、生成される液滴または気泡の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。
また、第2の実施形態においては、ガス容器としてガスボンベ312を用いたものを示したが、第3物質の気体222は高圧で封入されている必要はなく、例えば、ガス容器は常圧で気体222を収容するものであり、ファン等により第2収容部120側へ第3物質の気体222が送出されるものであってもよい。
また、第2の実施形態においては、第3物質の気体222が第2収容部120へ導かれるものを示したが、例えば、導管140へ導かれる構成であってもよい。さらに、第2物質及び第3物質が連続的に供給され、第1物質が連続的に回収されるものであってもよい。
図7は本発明の第3の実施形態を示すものであって、図7は装置の概略構成説明図である。
図7に示すように、この装置400は、所定物質の液体202中に他の物質の気泡224を生成する装置である。図7では、第1物質及び第2物質として水を用い、第3物質として空気が用いられている。図7に示すように、装置400は、第1物質を油から水とした点を除いては、第2の実施形態の装置300の構成と同様である。すなわち、第3物質の気体222を第2収容部120に供給する供給部310を備え、第1物質の液体202中に第2物質及び第3物質の混合気体が吐出されるよう構成されている。
以上のように構成された装置400では、第2の実施形態と同様に、第1物質の液体202中に第2物質と第3物質の混合気体252が吐出されると、第2物質と第3物質の混合した初期気泡170が生成された後、第2物質が凝縮して第2物質の部分は液滴となる。ここで、初期気泡170のサイズは、ノズル142の形状や吐出量といった因子によって決定される。しかしながら、こうした因子の調整には制約があるため、気泡サイズ縮小化には一定の限界がある。本実施形態によれば、こうした限界を超えた気泡の微小化を実現することができる。本実施形態では、ノズル先端で発生した初期気泡170が第1物質の液体(分散媒)202中に分散する過程で、初期気泡170に含まれている第1物質が液体202中で凝縮する。液体202も第1物質により構成されているので、結局、初期気泡170の一部が液体202と同化することとなり、この結果、初期気泡170は液体202中で縮小することとなる。尚、図7においては、説明のため、第2物質が占有していた体積分だけ第1物質と異なる着色状態として図示している。このように、第2物質の液滴218の体積が、そのまま第1物質の液体202の体積となることから、第3物質の気泡224を格段に小さくすることができる。また、第2物質と第3物質の混合比を調整することにより、第3物質の気泡224の径を制御することが可能となり、実用に際して極めて有利である。尚、この気泡224として、所定の実験条件にて、直径が約8μmのものが得られることが確認されている。
この気泡224を得る方法は、第2実施形態で説明した気化工程、吐出工程、混合工程及び凝縮工程を含み、第1物質と前記第2物質とを同じ物質とし、凝縮工程にて第1物質の液体202中に第3物質の気泡224を得る方法であるといえる。
尚、第3の実施形態においては、第3物質として非凝縮のものを選定したものを示したが、第3物質として凝縮するものを選定してもよい。この場合は、第3物質の液滴が得られる。
また、第3の実施形態においても、ガス容器を常圧で収容するものとしてもよいし、第3物質の気体222が導管140へ導かれる構成であってもよい。さらに、第2物質及び第3物質が連続的に供給され、第1物質が連続的に回収されるものであってもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、導管140内に生じた凝縮液を回収する回収機構を設けたり、導管140の第2収容部120側に元栓を設けたりしてもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施形態を示すものであって、液体中に気泡または液滴を生成する装置の概略構成説明図である。 ノズルの断面図である。 変形例を示す装置の概略構成説明図である。 変形例を示す装置の概略構成説明図である。 変形例を示すノズルの断面図である。 本発明の第2の実施形態を示すものであって、液体中に気泡または液滴を生成する装置の概略構成説明図である。 本発明の第3の実施形態を示すものであって、液体中に気泡または液滴を生成する装置の概略構成説明図である。
符号の説明
100 液体中に気泡または液滴を生成する装置
110 第1収容部
110a 第1収容部
112 冷却ジャケット
114 冷却水
120 第2収容部
122 圧力計
124 断熱ジャケット
130 ヒータ
132 加熱部
140 導管
142 ノズル
144 補助ヒータ
146 断熱材
148 ノズル
148a 細孔
150 吐出口
160 吐出制御部
162 バルブ
170 初期気泡
180 ポンプ
202 第1物質の液体
212 第2物質の液体
214 第2物質の蒸気
216 第2物質の気泡
218 第2物質の液滴
222 第3物質の気体
224 第3物質の気泡
242 混合気体
300 液体中に気泡または液滴を生成する装置
310 供給部
312 ガスボンベ
314 接続管
316 元栓バルブ
318 流量調整バルブ
400 液体中に気泡または液滴を生成する装置

Claims (18)

  1. 第1物質の液体中に気泡または液滴を生成する装置であって、
    前記第1物質の液体が収容される第1収容部と、
    第2物質の液体が収容される第2収容部と、
    前記第2収容部内の前記第2物質の液体を加熱して蒸気とする加熱手段と、
    前記第2収容部内の前記蒸気を含む気体を前記第1収容部へ導く導管と、
    前記導管により導かれた気体を、前記第1収容部内の前記第1物質の液体中に吐出する吐出口と、
    前記吐出口における気体の吐出量を制御する吐出制御部と、を備え、
    前記吐出口から吐出して形成された初期気泡が、前記第1物質の液体により冷却されて前記気泡または前記液滴が生成されるように構成されたことを特徴とする装置。
  2. 前記吐出制御部は、前記導管に設けられたバルブを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記導管内の前記蒸気を加熱する補助加熱手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記補助加熱手段は、前記導管における前記バルブから下流側にて前記蒸気を加熱することを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記導管を覆う断熱材を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 第3物質の気体を前記第2収容部または前記導管に供給する供給部を備え、
    前記第1物質の液体中に前記第2物質及び前記第3物質の混合気体が吐出されるよう構成したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記第1物質と前記第2物質は同じ物質であり、
    前記吐出口から吐出された前記第2物質が液化して前記第1物質の液体と同化することを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記第1物質の液体中に、前記第3物質の気泡が生成されることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1物質の液体中に、前記第3物質の液滴が生成されることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  10. 前記供給部は、
    前記第3物質の気体が収容されるガス容器と、
    前記ガス容器と、前記第2収容部または前記導管と、を接続する接続管と、
    前記接続管に設けられたバルブと、を有することを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記第2物質または前記第3物質として、前記第1物質の液体に溶解するものが選択されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記第2物質または前記第3物質として、前記第1物質の液体と化学反応により液化または固化するものが選択されることを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記吐出口は、前記導管の先端に設けられたノズルに形成されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記ノズルは、複数の細孔を有し、前記第1物質の液体中に前記蒸気を分散して吐出することを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記ノズルは、前記気体の流通経路が、前記吐出口に向かって縮径するよう形成されることを特徴とする請求項13または14に記載の装置。
  16. 第1物質の液体中に気泡または液滴を生成する方法であって、
    第2物質の液体を加熱して蒸気を得る気化工程と、
    前記気化工程にて得られた前記蒸気を、吐出量を調整しつつ前記第1物質の液体中に吐出し、前記蒸気の初期気泡を生成する吐出工程と、
    前記吐出工程にて生成された前記初期気泡が凝縮され、前記第1物質の液体中に前記第2物質の液滴を得る凝縮工程と、を含むことを特徴とする方法。
  17. 前記気化工程にて得られた前記第2物質の蒸気と、第3物質の気体とを混合する混合工程を含み、
    前記吐出工程にて、前記第1物質の液体中に前記第2物質と前記第3物質の混合気体の初期気泡が生成され、
    前記凝縮工程にて、前記初期気泡内の前記第2物質の前記蒸気が凝縮され、前記第1物質の液体中に前記第3物質の気泡または液滴を内包する前記第2物質の液滴を得ることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記第1物質と前記第2物質とを同じ物質とし、
    前記凝縮工程にて、前記第1物質の液体中に前記第3物質の気泡または液滴を得ることを特徴とする請求項17に記載の方法。
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