JP5632697B2 - 薄膜太陽電池 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池の裏面電極として、高い導電性および耐久性を達成可能な透明導電性酸化物層を備える薄膜太陽電池に関するものである。
太陽電池やタッチパネルやディスプレイ材料などに使用される透明電極は、酸化インジウム錫(ITO)や酸化錫、酸化亜鉛などの透明導電性酸化物が広く使用されている。このような透明導電性酸化物を用いた透明電極(透明導電性酸化物層ともいう)は、マグネトロンスパッタリング法やモレキュラービームエピタキシー法などの物理気相堆積法(PVD法)、熱CVDやプラズマCVDなどの化学気相堆積法(CVD法)などにより形成されるほか、無電解法により形成されることが知られている。
中でもITOは、透明導電材料として非常に優れた材料であり、現在広く透明導電性酸化物層として使用されている。しかしながら、原料のインジウムが枯渇する可能性があり、資源的にもコスト的にもITOに替わる材料の探索が急務となっている。
このようなインジウムの原料に関わる問題への対策として、非インジウム材料を使用すること、使用するインジウムの量を減らすことの2つの方法が挙げられる。
例えば、非特許文献1には非インジウム材料として酸化亜鉛を用いた透明導電膜が記載されている。しかし、酸化亜鉛は、水や空気に対する耐久性が乏しく、特に導電率が容易に変化してしまうことが記載されている。
特許文献1には、透明導電性酸化物層として、ガリウム・インジウム・亜鉛をこの順で多く含む複合酸化物を用いることが記載されている。これは、屈折率の制御と非晶質にすることで膜面の平坦化をねらったものである。本発明で特に特徴とする耐久性に関して言及されていない。
また特許文献2には、透明導電性酸化物層として酸化亜鉛を用い、酸化ケイ素を含有する透明導電性酸化物層について記載されている。
特開2007−35342号公報 特開平8−45352号公報
澤田豊 監修、「透明導電膜」、6〜19ページ(1999年)(シーエムシー出版)
しかしながら特許文献1には、本発明で特に重要である耐久性に関して言及されておらず、また透明導電性酸化物層中に酸化ケイ素を含有していないため、耐久性に劣ることが推測される。
また酸化亜鉛は導電性の発現要因となる「酸素欠損」が大きいことが知られており、この酸素欠損のため、信頼性が低いことが想定される。従って、高い信頼性を確保するためには酸素欠損が少なくする必要があるが、この場合高い導電性の確保が困難となる。特許文献2では、酸化亜鉛に酸化ケイ素を含有した透明導電性酸化物層を用いており、シート抵抗の経時変化が少ない旨が記載されているものの、導電性向上の点でまだ改善の余地がある。
以上の点に鑑み、本発明は、導電性および耐久性、中でも特に耐久性に優れた透明導電性酸化物とそれを用いた透明電極を提供することを目的とする。
また上記透明電極を用いた薄膜太陽電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、酸化亜鉛および酸化ケイ素の他に酸化インジウムを含有することで、酸素欠陥量を増やすことなく導電性を上げることができ、特に耐久性と導電性に優れた透明導電性酸化物を作製可能であることを見出した。
すなわち、本発明は、基板上に透明電極層、少なくとも1つの光電変換ユニット、裏面金属電極層がこの順に形成された薄膜太陽電池において、上記光電変換ユニットと裏面金属電極層の間に、透明導電性酸化物層を備えることを特徴とする薄膜太陽電池に関し、透明導電性酸化物層は、酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物を有し、かつ、酸化ケイ素および酸化インジウムを、それぞれ1〜4重量%含有することを特徴とする。
本発明により、「耐久性」および「導電性」において良好な特性を示す透明導電性酸化物層を備える薄膜太陽電池を提供することが可能となる。
透明電極の代表的な断面概略図である。 薄膜太陽電池の代表的な断面略図である。
太陽電池やエレクトロルミネッセンス照明デバイス、タッチパネルなどに用いられる透明電極において、重要な要素として「導電性」、「透明性」、「耐久性」がある。通常、酸化インジウム系化合物に代表される透明導電性化合物は、その膜厚と導電性がほぼ比例しており、膜厚が厚くなると導電性が向上する。これは、膜厚が厚くなると製膜工程によっては結晶性が向上し、キャリア濃度の上昇と移動度の向上が起こるためであることが知られている。一方で膜厚が厚くなると透明性が悪くなる。このように、導電性と透明性は互いにトレードオフの関係にあることが多いため、両方を高いレベルで達成することは困難である。さらに膜厚が薄くなると耐久性が低下しやすくなり、薄膜で耐久性を向上させることが、高性能の透明電極を得るためには必須の課題である。
本発明では、酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物層に、酸化ケイ素と酸化インジウムを適量添加することで、耐久性と導電性を両立させた透明導電性酸化物層を作製可能であることを見出した。
以下、本発明の代表的な態様を説明する。
図1に透明電極の代表的な模式図を示している。すなわち基板1上に、透明電極として用いた透明導電性酸化物層2が形成された透明電極付き基板(すなわち基板+透明電極)が示されている。
記基板1は、用途によって使い分けられるものであり、特に限定されない。透明電極の基板として使用する場合には、硬質または軟質材料は特に限定されない。例えば、前記基板用の硬質材料としては、単結晶シリコン基板、非単結晶シリコン基板、ガラス、サファイヤなどの酸化物や窒化ガリウムやヒ化ガリウムなどの化合物半導体基板、銅−インジウム−セレン(CIS)や銅−インジウム−ガリウム−セレン(CIGS)などを用いることができる。これらのCISやCIGS上にはバッファー層として硫化カドミウム(CdS)や硫化亜鉛(ZnS)、酸化亜鉛(ZnO)を製膜しても良い。ガラスの具体例としては、アルカリガラスやホウ珪酸ガラス、無アルカリガラスなどがあげられる。
板1として前記単結晶や非単結晶シリコン基板を用いた場合、単結晶または非単結晶シリコン基板は真性であってもよいが、イオン注入法などにより不純物をドーピングしたものを好ましく用いることができる。
結晶シリコン系太陽電池では結晶シリコンはp型またはn型にドーピングされているものが一般的であり、この上に透明電極として透明導電性酸化物層2を使用することで変換効率の向上が可能となる。ドーピングは、特に限定されないが、p型であればホウ素が代表的であり、n型であればリンやアンチモンが代表的である。またこれらの単結晶シリコン基板上に非晶質シリコンを製膜した、いわゆるヘテロ接合型結晶シリコン系太陽電池の透明電極としても使用することができる。
ヘテロ接合型結晶シリコン系太陽電池は、例えば、単結晶シリコン基板上に、非晶質の真性シリコンを3〜200nm、さらに導電性ドーピングされた非晶質シリコンを1〜30nm製膜したものに、透明電極、集電極をこの順に形成したものなどを用いることができる。
前記の単結晶シリコン基板または非単結晶シリコン基板の厚みは、用途等目的に応じて適宜選択すればよいが、概して80〜1000μmの範囲が好ましく、さらには100〜700μmの範囲が好ましい。
前記単結晶シリコン基板を太陽電池の光電変換層やキャリア輸送層として用いる場合には、光電変換層に多くの光を取り込むことにより多くの電流を発生することができる。シリコン基板の厚さは、80μm以上の場合、光電変換を行うために十分な光の取り込み量を確保できるため好ましく、また1000μm以下の場合、光誘起キャリアの拡散・取り出しの観点から好ましい。
この他、例えば、ガラス基板上に、透明電極層、1つ以上の非単結晶シリコン光電変換ユニット、さらに裏面電極をこの順に有する薄膜シリコン太陽電池においても、透明電極層や、光電変換ユニットと裏面電極間に挿入する透明電極などとして、本発明の透明導電性酸化物層を適用することができる。
本発明における基板1として、ガラスあるいはサファイヤを用いる場合、基板1の厚みは、使用目的により任意に選択することができるが、取り扱いと重量のバランスを加味して、0.5mm〜4.5mmが好ましい範囲として例示できる。ガラス等の基板が0.5mm以上の厚みの場合、強度などの観点から好ましい。また4.5mm以下の厚みの場合、重量が軽量で、機器の厚みに影響を及ぼさないことから、ポータブル機器などへも利用でき、さらには透明性とコストの面からも好ましい。
一方、前記基板1として用いられる軟質材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などがあげられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂やポリエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン、シクロオレフィンポリマーなどが、熱硬化製性樹脂としては、例えば、ポリウレタンなどがあげられる。中でも、光学等方性と水蒸気遮断性に特に優れているシクロオレフィンポリマー(COP)を主成分とする基板1が好ましい。COPとしては、ノルボルネンの重合体やノルボルネンとオレフィンとの共重合体、シクロペンタジエンなどの不飽和脂環式炭化水素の重合体などが挙げられる。水蒸気遮断性の観点から、構成分子の主鎖および側鎖には大きな極性を示す官能基、例えばカルボニル基やヒドロキシル基を含まないことが好ましい。その他耐熱性に優れるという観点から、前記軟質材料として、ポリエチレンナフタレート(PEN)やポリエーテルスルホン(PES)なども使用できる。これらは適宜単独若しくは組み合わせて使用できる。
上記のような軟質材料を用いた基板1の厚みとしては、使用目的により任意に選択することができるが、好ましくは0.03mm〜3.0mm程度をあげることができる。基板の厚みが0.03mm以上の場合、ハンドリングや、強度などの観点から好ましい。また基板の厚みが3.0mm以下の場合、重量が軽量で、機器の厚みに影響を及ぼさないことから、ポータブル機器などへも利用でき、さらには透明性とコストの面からも好ましい。
本発明における透明導電性酸化物層2の最も重要な特徴は、酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物を有し、かつ当該透明導電性酸化物が酸化ケイ素と13族元素の酸化物を含有することである。ここで、「酸化亜鉛を主成分とする」とは、透明導電性酸化物のうち酸化亜鉛を50%より多く含むことを意味し、70%以上含むことが好ましく、80%以上含むことがより好ましい。このように、酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物に酸化ケイ素と13族元素の酸化物を含有させることで、耐久性と導電性を両立して向上することが可能となる。これは、酸化ケイ素により耐久性を向上させ、また13族元素の酸化物により導電性を向上させているためと推測される。
酸化ケイ素により耐久性が向上する理由は明確になっていないが、本来イオン結合性の強い酸化亜鉛に対して共有結合性の強い酸化ケイ素を導入することで、外部の環境、特に水分に対する耐久性が向上すると推測される。
13族元素の酸化物により導電性が向上する理由は12族元素である亜鉛に13族元素を適量導入することで、導電性キャリアである電子を注入することができるためと考えられる。13族元素としては、インジウム用いられる
本発明における酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物は、酸化ケイ素および酸化インジウムの添加量は、各々透明導電性酸化物に対して1〜4重量%であることを特徴としている。さらには1.5〜3重量%が好ましい。この範囲とすることで、耐久性と導電性、さらに透明性にも優れた透明電極を作製することができる。酸化ケイ素が1重量%以上の場合、耐久性の観点から好ましく、4重量%以下の場合、導電性の観点から好ましい。また酸化インジウムが1重量%以上の場合、導電性の観点から好ましく、4重量%以下の場合、透明性の観点から好ましい。
本発明における透明導電性酸化物層2の形成には、例えば、スパッタリング法や有機金属化学気相堆積法(MOCVD)や熱CVD法、プラズマCVD法、分子線ビームエピタキシー法(MBE)やパルスレーザー堆積法(PLD)などが挙げられる。
またガラスや高い軟化(溶融)温度を有する軟質な材料からなる基板1上に透明導電性酸化物層2を形成した透明電極付き基板は、導電性と光線透過率を上げるためにアニール処理をすることができる。アニール雰囲気は真空または不活性ガス雰囲気下が好ましい。上記雰囲気下でアニール処理することにより、酸素雰囲気など活性ガス下でアニール処理した場合に生じうる、透明導電性化合物の熱酸化などを防ぐことができ、導電率の低下などを抑制できる。例えば、透明導電性化合物として酸化亜鉛を用いる場合のアニール温度は、酸化亜鉛の結晶性が向上する温度以上基板の溶融温度以下であることが好ましい。具体的には200〜450℃程度、より好ましくは220〜300℃でアニールすることで、良好な透明電極付き基板を作製することができる。
透明導電性酸化物層2の膜厚は、100〜5000Åの範囲が好ましく、さらには150〜2000Åの範囲であることがより好ましく、特には300〜1000Åの範囲であることが好ましい。この範囲の膜厚の透明導電性酸化物層を用いることで、高い透明性と導電性を併せ持つ透明導電性酸化物層を作製することができる。
本発明において、「耐久性」とは、以下に示す湿熱耐久試験前後の抵抗率の変化のことをいう。すなわち「耐久性に優れる」とは、湿熱耐久試験前後の抵抗率の変化が少ないことを意味する。
上記のように作製した透明導電性酸化物層2の抵抗率(湿熱耐久試験前)が7×10−3Ωcm以下であることが好ましく、5×10−3Ωcm以下であることがより好ましい。抵抗率を上記範囲にすることで、種々のデバイスなどを作製した時に、透明導電性酸化物層による抵抗のロスが少ない、すなわち導電性の高い透明電極を作製可能となると考えられる。
また本発明における透明導電性酸化物層は、85℃・85%RHの条件下で1000時間放置したとき(湿熱耐久試験後)の抵抗率の変化が0.8〜1.2であることが好ましく、0.9〜1.1であることがより好ましい。抵抗率の変化を上記範囲にすることで、安定した品質の透明導電性酸化物層の実現が期待できる。ここで抵抗率の変化とは、(湿熱耐久試験後の抵抗率)÷(湿熱耐久試験前の抵抗率)を意味する。
また図2に、本発明の透明導電性酸化物層を用いた薄膜太陽電池の代表的な模式図を示している。本実施形態では、基板1上に、透明電極層3、光電変換ユニット4、透明導電性酸化物層2、裏面金属電極層5をこの順に有する薄膜太陽電池を作製している。なお本発明における薄膜太陽電池は、本実施形態に限定されることなく様々な形態を取りうる。
基材1については、公知の透明材料を用いることができる。その中でもガラス、サファイヤを用いることが好ましい。ガラスの具体例としては、アルカリガラスやホウ珪酸ガラス、無アルカリガラスなどがあげられる。
ガラスあるいはサファイヤを用いた基板の厚みは使用目的により任意に選択することができるが、取り扱いと重量のバランスを加味して、0.5mm〜10.0mmが好ましい範囲として例示できる。上記の範囲とすることで、重量と強度およびコストの観点から好ましい。
透明電極層3には、公知の透明導電性材料を用いることができる。例えば、酸化インジウムや酸化錫およびその複合酸化物、酸化亜鉛などの透明導電性酸化物などを好ましく用いることができる。例えば、薄膜シリコン太陽電池用の透明電極層として使用する場合には、水素プラズマに対する耐性から、上記透明導電性酸化物の中でも特にフッ素化酸化錫や酸化亜鉛が良好に使用される。
透明電極層3としては、高い透明性と導電性を有することが特に重要である。これらを両立する為に、透明導電性材料は結晶性の高いものを用いることが好ましい。導電性が高い、すなわちシート抵抗は低いほど好ましいが、透明性とのバランス、また透明性とのバランスの結果として性能の良い太陽電池を製造できるという面から5〜30Ω/□が好ましい。
透明電極層3の製造方法は、透明性と導電性を達成可能な方法であればどのような手法でも構わないが、好ましくはウェットプロセスやドライプロセスなどの手法を採用することが出来る。例えば有機金属化合物と水との反応を利用した有機金属化学的気相堆積(MOCVD)などにより結晶性の良い透明電極層が形成できるので好ましい。
さらに透明電極層3として透明導電性酸化物を用いた場合、透明導電性酸化物の結晶方位を制御して透明電極層表面にテクスチャ形状を形成すると、この上に形成する光電変換ユニット4内での光閉じ込め効率を上げることができ、結果として発電特性を向上することが可能となるので好ましい。
光電変換ユニット4は、例えば1ユニットがp−i−n接合からなるシリコン半導体積層構造体を少なくとも1つ配置して構成することができる。この場合、光電変換ユニット4として用いられるシリコンの構造は、多結晶構造や非晶質構造のものが用いることができ、p/i/nで結晶構造が異なっても構わない。なお、非晶質あるいは結晶質のシリコン系材料としては、半導体を構成する主要元素としてシリコンのみを用いる場合だけでなく、炭素、酸素、窒素、ゲルマニウムなどの元素をも含む合金材料であってもよい。
光電変換ユニット4を構成する各々の半導体層は、プラズマCVD法により好適に作製することができる。プラズマCVD法とは、反応ガスとしてシラン、またターゲットとしてシリコン材料を用い、プラズマエネルギーを利用してシリコンを形成する方法であり、p型層やn型層の製膜には、それぞれジボランやホスフィンなどのガスを適量添加することで可能となる。
さらに、上記光電変換ユニット4を複数積み重ねることで、発電性能を向上させることができる。光電変換ユニットを複数ユニット積層する場合、光入射側から順にバンドギャップが広い光電変換ユニットを設けると、入射光が有効に利用できるので性能の向上が期待できる。
例えば薄膜シリコン太陽電池の場合には、ワイドバンドギャップの第1の光電変換ユニットを光入射側に形成し、その上にナローバンドギャップの第2の光電変換ユニットを配置すればよい。この場合、例えば図2に示すように、第1の光電変換ユニットとして非晶質シリコンからなる光電変換ユニット4−1を、第2の光電変換ユニットとして微結晶シリコンからなる光電変換ユニット4−3を形成することができる。
さらに3つ以上の光電変換ユニットを形成してもかまわない。この場合、バンドギャップが入射光側、すなわち基板1側から広い順に並んでいれば、透明電極層3と光電変換ユニット4−1の間、光電変換ユニット4−1と光電変換ユニット4−3の間、光電変換ユニット4−3と透明導電性酸化物層2の間などの、どの間に他の層を入れても構わない。ここで「光入射側」とは図2における基板1側のことをいう。
これら複数の光電変換ユニット間には、透明導電性中間層4−2を形成し、光の反射と透過を選択的に行う層を設けることができる。これにより、例えば図2では第1の光電変換ユニットに取り込まれる光をより多くすることができ、さらに透過した光で第2の光電変換ユニットの発電に寄与することができる。
透明電極層3と光電変換ユニット4の間には電気的なコンタクトの改善を目的とした層を設けることができる。この層としては、光電変換ユニットよりもバンドギャップの広い半導体層を用いると、透明電極層と光電変換層の界面付近での電子−正孔の再結合を抑制するので光電変換層で生成した電子−正孔を電極に効率よく取り出すことが可能となり、結果として変換効率を向上することが可能となるため好ましい。この様な半導体としては、例えばp型シリコンカーバイドなどが挙げられる。
こうして設けられた光電変換ユニット4と裏面金属電極5の間に、上記透明導電性酸化物層2を25〜120nmの範囲で設けることが好ましい。さらには光学的な観点から30〜85nmの範囲が好ましい。この範囲の膜厚とすることで、光学的、導電性、コストの面で好ましいだけでなく、裏面金属電極に用いる金属原子と光電変換ユニットを形成するシリコン原子との原子拡散を抑制するバリア層の役割を果たすことができる。
光電変換ユニット4と裏面金属電極5との間に設けられる透明導電性酸化物層2は、透明導電性酸化物層全体の膜厚が上記の範囲内となるようにする限り、異種の透明導電性酸化物層を積層することができる。つまり、本発明にかかる透明導電性酸化物(ここではA1とする)の他に異なる組成の透明導電性酸化物層(ここではA2、A3、・・・、An(n≧2)とする)を設けることができる。ただし、本発明に必要な特性を得るためには透明導電性酸化物層A1が透明導電性酸化物層A2、A3、・・・、An(n≧2)などよりも厚くなる必要があり、透明導電性酸化物層A1の膜厚dが、透明導電性酸化物層全体の膜厚Dの半分以上、すなわちD≧d≧D/2を満たすことが好ましい。この範囲とすることで、導電性と耐久性に優れた透明導電性酸化物層とすることができ、太陽電池特性と耐久性の向上が期待できる。
透明導電性酸化物層2に含まれるドーピング量の検出方法は、通常元素分析に用いられる手法であれば、どのような方法を用いてもかまわないが、例えば、原子吸光分析や蛍光X線分析などの元素分析手段や、X線光電子分光やオージェ電子分光、電子線マイクロアナライザなどの分光学的手法や、二次イオン質量分析などの手法を用いることができる。
中でも、エネルギー分散型蛍光X線分析(EDX)は走査電子顕微鏡(SEM)や透過電子顕微鏡(TEM)による形状観察と同時に精度良く元素分析を行うことができ、かつ比較的簡便な手法であるため好ましい。
本発明における透明導電性酸化物層の表面抵抗は、一般的に5〜2500Ω/□の範囲である
以下に、実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、本発明において、表面抵抗測定は抵抗率計ロレスタGP MCT−610(三菱化学社製)を用いた。各層の膜厚は分光エリプソメーターVASE(J.Aウーラム社製)を使用した。フィッティングは、透明導電性酸化物層はChaucyモデルにより、その他の層はTauc−Lorentzモデルにより行った。元素分析は、フィールドエミッション型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)S−4800(日立ハイテクノロジー社製)にEDX測定ユニットを取り付けて測定した。
(実施例1)
基板として無アルカリガラス(厚み0.7mm、商品名OA−10、日本電気硝子社製)を用い、この基板上に透明導電性酸化物層として亜鉛−ケイ素−インジウム複合酸化物(ISZO)を80nm製膜した。製膜条件は、基板温度を室温とし、ターゲットとして亜鉛−ケイ素−インジウム複合酸化物(ISZO、組成ZnO:SiO2:In23=96:2:2)を、キャリアガスとしてアルゴンを100sccm使用して、0.2Paの圧力で0.8W/cmのパワー密度をかけて製膜した。
このようにして作製した透明導電性酸化物層のシート抵抗を測定したところ、400Ω/□であった(抵抗率:3.2×10-3Ωcm)。
(実施例2〜5、比較例1〜4)
以下表1に示すように、酸化亜鉛・酸化ケイ素・酸化インジウムの組成比を変えて透明導電性酸化物層を作製した。
(実施例6)
実施例6では、本発明における透明導電性酸化物層を用いた薄膜太陽電池を作製した。以下に詳細を示す(図2参照)。基板1として無アルカリガラス(厚み1.1mm、商品名OA−10、日本電気硝子社製)を使用した。透明電極層3には熱CVD法により作製したフッ素化酸化錫(F:SnO2)を用いた。この際の透明電極層3の膜厚は800nm、シート抵抗は10オーム/□、ヘイズ値は15〜20%とした。
この上に、高周波プラズマCVD装置を用いて、ボロンドープのp型シリコンカーバイド(SiC)層を10ナノメートル、ノンドープの非晶質シリコン光電変換層を200ナノメートル、リンドープのn型μc−Si層を20ナノメートルの膜厚で製膜した。これにより、前方光電変換ユニットであるp−i−n接合の非晶質シリコンからなる第1の光電変換ユニット4−1(トップセル)を形成した。
第1の光電変換ユニット4−1を形成した基板を大気中に取り出すことなく、プラズマCVD装置にて、導電性酸素化シリコン層からなる透明導電性中間層4−2を形成した。このときの製膜条件については、プラズマの励起周波数を13.56MHz、基板温度を150℃、反応室内圧力を666Paとして形成した。プラズマCVD反応室内に導入される原料ガスとしてSiH、PH、CO、およびHを用いた。以上の条件で600Åの導電性酸素化シリコン層4−2を製膜した。
更に、ボロンドープのp型微結晶シリコン層を15ナノメートル、ノンドープの結晶質シリコン光電変換層を1500ナノメートル、リンドープのn型微結晶シリコン層を20ナノメートルの膜厚でそれぞれプラズマCVD法により製膜した。これにより、後方光電変換ユニットであるp−i−n接合の結晶質シリコンからなる第2の光電変換ユニット4−3(ボトムセル)を形成した。
結晶質シリコン光電変換ユニット形成済み工程仕掛品を高周波プラズマCVD装置から大気中に取り出した後、高周波マグネトロンスパッタリング装置の製膜室に導入し、第2の光電変換ユニットの上に、透明導電性酸化物層2を製膜した。
透明導電性酸化物層2は、スパッタターゲット材料・製膜パワー密度を実施例1に示した条件で実施し、製膜圧力を0.2Pa、基板温度を室温として、基板/ターゲット距離を60mmに設定して製膜を実施した。膜厚は80nmとした。
引き続き、真空蒸着装置を用いて裏面金属電極層5としてAg膜を250ナノメートルの膜厚で製膜した。製膜中の真空度は1×10−4Pa以下、製膜速度は0.2±0.02ナノメートル/秒とした。
こうして薄膜太陽電池を作製した。
(比較例5)
透明導電性酸化物層2を、比較例2に示した条件で実施した以外は実施例6と同じ条件で薄膜太陽電池を作製した。このようにして形成された薄膜太陽電池の光電変換特性を表2に示す。
湿熱耐久性試験は、各実施例および比較例で作製した薄膜太陽電池を85℃・85%RHの環境で1000時間放置し、その前後の発電効率を比較することで実施した。この際、(抵抗率の変化)=(湿熱耐久試験後の抵抗率)÷(湿熱耐久試験前の抵抗率)として抵抗率の変化を求めた。
表1より、実施例2と比較例1を比べた場合、酸化インジウムを有さない比較例1に対し、1.5重量%添加した実施例2を用いることで、抵抗率が14.7→4.0×10−3Ωcmに低下、すなわち導電性が向上した。
さらに実施例5と比較例2を比較した場合、酸化ケイ素を含んでいない比較例2に対し、1.5%含んでいる実施例5では、抵抗率の変化が4.1→1.3と低下、すなわち耐久性が向上した。
また酸化インジウムが10重量%と多い比較例4では、抵抗率の変化が2.4と大きく、すなわち耐久性が悪くなった。さらに酸化ケイ素を10重量%と多く含む比較例3では、抵抗率が120×10−3Ωcmと非常に高く、すなわち導電性が悪くなった。
従って、以上より本発明の範囲(1〜4重量%)の酸化ケイ素と酸化インジウムをそれぞれ含有することで「導電性」と「耐久性」を両立することが可能であることがわかった。
また表2より、実施例6と比較例5を比べると、実施例6では太陽電池特性が向上した。このうち、曲線因子(FF)が向上した理由としては、透明導電性酸化物層の導電性が向上したことにより、直列抵抗が減少したことが原因と考えられる。
従って、本発明における透明導電性酸化物層を用いて薄膜太陽電池を作製することで、正負の電極間の接合が良好であり、光誘起キャリアを効率よく取り出すことができる太陽電池の作製が可能であることがわかった。
1 基板
2 透明導電性酸化物層
3 透明電極層
4 光電変換ユニット
4−1 第1の光電変換ユニット
4−2 透明導電性中間層
4−3 第2の光電変換ユニット
5 裏面電極層

Claims (2)

  1. 基板上に,透明導電性酸化物からなる透明電極層、少なくとも1つの光電変換ユニット、および裏面金属電極層がこの順に形成された薄膜太陽電池において、
    上記光電変換ユニットと裏面金属電極層の間に、さらに透明導電性酸化物層を備え、
    前記透明導電性酸化物層は、酸化亜鉛を主成分とする透明導電性酸化物を有し、かつ、酸化ケイ素および酸化インジウムを、それぞれ1〜4重量%含有することを特徴とする
    薄膜太陽電池
  2. 上記透明導電性酸化物層の抵抗率が7×10-3Ωcm以下であり、且つ85℃・85%RHの環境下で1000時間放置した時の抵抗率の変化が0.8〜1.2であることを特徴とする、請求項1に記載の薄膜太陽電池
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