JP5632249B2 - 眼内観察用レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、眼球の内部(以下、「眼内」と記す)を観察するために使用される眼内観察用レンズに関する。
眼内にある網膜や硝子体を手術(以下、「網膜硝子体手術」と記す)する場合は、照明用、灌流液注入用、処置用などの手術器具を眼球の内部に挿入する必要がある。このため、網膜硝子体手術においては、眼球の角膜周囲の強膜に、カニューラと呼ばれる管状の器具を差し込んで固定し、このカニューラを通して眼球の内部に手術器具を挿入している。
また、網膜硝子体手術では、眼内において良好な視野を確保する必要があるため、眼内観察用レンズが用いられている。眼内観察用レンズは、手術者が顕微鏡を使用して眼内を観察するときに、眼球上に載せて使用される小型のレンズである。眼内観察用レンズに関しては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。実際の網膜硝子体手術では、仰向けに寝かせた患者の眼球上に眼内観察用レンズを載せ、この眼内観察用レンズを通して手術者が眼内を観察しながら必要な処置を行っている。
特開2008−86508号公報
一般に、眼内観察用レンズで観察しようとする部分は、手術器具を用いて処置される網膜や硝子体の部分(以下、「処置部」と記す)となる。これまでは、眼内で最も重要な部分は眼底の後極中央に位置する黄斑部と認識されていたこともあって、眼底の後極部の観察に適した円筒形の眼内観察用レンズが多く提供され、使用されている。眼底の後極部とは、眼球を正面方向から見たときに最も奥側に位置する部分である。
ただし、実際の網膜硝子体手術では、処置部が眼底の後極部になるとは限らず、眼底の周辺部まで観察する必要がある。そうした場合、手術者は、眼球を適度な角度に傾けるとともに、眼内観察用レンズを観察対象部位の対角側にずらし、その状態で眼内観察用レンズを斜め方向から見る(実際には顕微鏡を使って観察する)ことになる。
しかしながら、こうした対処の仕方では、眼内観察用レンズの中央部から偏倚したレンズ周縁部付近を使って眼内を観察することになる。この点に関しては図10を用いて説明する。まず、眼底の後極部またはその近傍を観察するときは、眼内観察用レンズ51の中央部の領域52を使って眼内を観察するになる。このため、領域52に対応した広い視野を確保することができる。これに対して、眼底の後極部から離れた周辺部を観察するときは、眼内観察用レンズ51の周縁部付近の領域53を使って眼内を観察することになる。このため、領域53に対応した狭い視野しか確保できなくなる。
こうした状況下で、眼底の周辺部をこれまで以上に広く観察したいという手術者からの要望がある。この要望の背景には次のような事情がある。
例えば、眼底の周辺部の網膜に孔(裂孔)があいた場合に、この孔は視野・視力にほとんど影響をおよぼさないため、患者自身は気づかない。しかし、眼底の周辺部の網膜に孔があくと、そこを起点に網膜の剥離が進行し、最終的には視野・視力に多大な影響を与えて失明に至るおそれがある。このため、できるだけ早期に適切な処置を施す必要がある。したがって、眼内を観察するにあたっては、眼底の周辺部をより広範囲かつ鮮明に観察できる眼内観察用レンズの提供が強く望まれている。
現状においては、眼球の角膜上に載せた眼内観察用レンズをずらして眼底の周辺部を観察している。しかし、角膜の周囲には上記のカニューラが固定されている。このため、眼内観察用レンズをずらすときに許容されるずらし量は、カニューラと位置的に干渉しない範囲に制限される。また、カニューラは、予め決められた一定の位置に差し込む必要がある。具体的には角膜輪部(黒目と白目の境界)から3.5〜4.0mm離れた白目の部分にカニューラを差し込む必要がある。このため、カニューラの移動によって眼内観察用レンズのずらし量を増やすことはできない。また、他の対応策として、眼内観察用レンズのレンズ径を小さくすることが考えられる。しかし、この対応策をとると、レンズ径が小さくなる分だけ視野が狭くなり、手術者に圧迫感を与えてしまう。
本発明の主たる目的は、眼内を観察するときの視野を広く確保しつつ、従来よりも広範囲に眼内(特に、眼底の周辺部)を観察することができる眼内観察用レンズを提供することにある。
本発明の第1の態様は、
眼球の上に載せて眼内を観察するために使用される眼内観察用レンズであって、
平面視におけるレンズの外形が、仮想円の一部を構成する円弧線からなる第1の外形線と、前記仮想円の内側を通って前記第1の外形線の両端部をつなぐ第2の外形線とによって規定されている
ことを特徴とする眼内観察用レンズである。
本発明の第2の態様は、
前記第2の外形線が前記仮想円の半径よりも大きな曲率半径を有する円弧線からなる
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の眼内観察用レンズである。
本発明の第3の態様は、
前記第2の外形線が直線である
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の眼内観察用レンズである。
本発明の第4の態様は、
前記第1の外形線と前記第2の外形線とに接する内接円の直径が8mm±2mmである
ことを特徴とする上記第1、第2または第3の態様に記載の眼内観察用レンズである。
本発明の第5の態様は、
使用時に前記眼球とは反対側に配置されるレンズ上面を備え、
前記レンズ上面が、レンズの仮想的な基準平面に対して傾いた状態で形成されている
ことを特徴とする上記第1〜第4の態様のいずれか一つに記載の眼内観察用レンズ。
本発明の第6の態様は、
前記基準平面に対する前記レンズ上面の傾斜角度が0°〜40°に設定されている
ことを特徴とする上記第5の態様に記載の眼内観察用レンズである。
本発明の第7の態様は、
前記レンズ上面が、前記基準平面に対して傾いた状態で形成された第1のレンズ上面部と、当該第1のレンズ上面部の高位側に前記基準平面と平行に形成された第2のレンズ上面部とによって形成されている
ことを特徴とする上記第5または第6の態様に記載の眼内観察用レンズである。
本発明によれば、眼内を観察するときの視野を広く確保しつつ、従来よりも広範囲に眼内(特に、眼底の周辺部)を観察することができる。
眼球の平面的な断面構造を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る眼内観察用レンズの構造を示す図である。 眼球にカニューラを固定した状態を示す図である。 観察時に得られる画像を説明する図である。 レンズの実使用領域の位置を説明する図である。 眼内観察用レンズの使用形態を説明する図である。 眼内観察用レンズの第1形態例を示す平面図である。 眼内観察用レンズの第2形態例を示す平面図である。 眼内観察用レンズの第3形態例を示す図である。 従来例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.眼球の構造
2.実施の形態
2−1.眼内観察用レンズの構造
2−2.眼内観察用レンズの使用方法
2−3.実施の形態の効果
3.他の実施の形態
3−1.第1形態例
3−2.第2形態例
3−3.第3形態例
3−4.その他の形態例
<1.眼球の構造>
(眼球の全体構造)
図1は眼球の平面的な断面構造を説明する図である。図示のように、眼球1は、全体に球状をなし、前方の角膜2の部分を除いて強膜3により被覆保護されている。角膜2周囲の強膜3の表面は結膜4で覆われている。角膜2は、眼球保護機能のほかに、外から入ってくる光を屈折させるレンズ機能を果たす。角膜2の内側(裏側)には、房水で満たされた前房5があり、この前房5に面して虹彩6の中央に瞳孔7がある。
虹彩6は、瞳孔7の大きさ(開口の寸法)を調節することにより、眼球1の内部に入射する光の量を調整する機能を果たす。瞳孔7には水晶体8の前面が臨んでいる。水晶体8には、毛様小帯9を介して毛様体10がつながっている。毛様体10は、水晶体8の厚さを制御してピント合わせを行う筋肉組織である。
水晶体8の裏側には硝子体11がある。硝子体11は、眼球1の内部の大部分を占めている。硝子体11は、ゼリー状の無色透明な組織であり、眼球1の形状と弾性を維持している。また、硝子体11は、水晶体8で屈折された光線を網膜13まで透過する。網膜13は、眼球1の内部で最も内側に位置する膜組織である。網膜13には、瞳孔7を通して眼球1内に入射する光を感じ、その強さ、色、形などを識別する視細胞が存在する。
網膜13の外側には脈絡膜14がある。脈絡膜14は、強膜3の内側(つまり、強膜3と網膜13の間)に位置する膜組織である。脈絡膜14は、血管に富んでおり、眼球1の各組織への血流路として、眼球1内に栄養を与える役目も果たす。さらに、眼球1の後側(裏側)には視神経15がつながっている。視神経15は、網膜13が受けた光刺激を脳に伝える神経である。視神経15がつながる部分には盲点16が存在する。盲点16は、中心窩17から4〜5mmほど離れたところにある。
<2.実施の形態>
(2−1.眼内観察用レンズの構造)
図2は本発明の実施の形態に係る眼内観察用レンズの構造を示すもので、図中(A)は平面図、(B)は断面図である。なお、図2(B)においては、見た目の煩雑さを避けるため、断面部分にハッチング等をいれていない。また、眼内観察用レンズの構造を適切かつ明確に説明するために、X軸、Y軸、原点P0、Z軸、基準平面Fという用語を使用する。X軸およびY軸は、基準平面F内で直交する二軸をいう。原点P0は、X軸とY軸が交差する点(交点)をいう。Z軸は、基準平面Fに直交する一軸をいう。したがって、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸となる。また、Z軸は、従来の眼内観察用レンズで採用されている円筒形のレンズを想定した場合に、当該レンズの中心軸に該当する軸となる。基準平面Fは、X軸およびY軸で規定される二次元座標平面(XY座標平面)となる。したがって、基準平面F内でX軸とY軸とが交差する原点P0の位置にZ軸が存在することになる。
図示した眼内観察用レンズ21は、上記の眼球1上に載せて眼内を観察するために使用されるものである。眼内観察用レンズ21の材料は、ガラスであっても、プラスチックであってもよい。つまり、眼内観察用レンズ21は、ガラスレンズとして提供される場合とプラスチックレンズとして提供される場合がある。眼内観察用レンズ21は、従来から採用されている平面視円形(真円)ではなく、平面視略楕円形に形成されている。眼内観察用レンズ21は、主として、レンズ上面22と、レンズ下面23と、レンズ外周面24とによって形成されている。また、眼内観察用レンズ21は、仮想的な基準平面Fを有している。この基準平面Fは、眼内観察用レンズ21を側面視したときに、レンズ外周面24と直角をなす面として特定される面である。
平面視におけるレンズの外形(以下、単に「レンズ外形」とも記す)は、原点P0を中心とする仮想円27の一部を切り欠いたような形状であって、第1の外形線25と第2の外形線26とによって規定されている。レンズ外形は、X軸を対称軸とすれば、線対称な図形になっており、Y軸を対称軸とすれば、非線対称な図形になっている。レンズ外形を規定する第1の外形線25および第2の外形線26のうち、第1の外形線25は、仮想円27の一部を構成する円弧線からなる。第2の外形線26は、仮想円27の半径Raに比べて、これよりも大きな曲率半径Rbを有する円弧線からなる。
仮想円27は、半径Raの真円である。仮想円27は、従来の眼内観察用レンズを想定して考えると、当該従来の眼内観察用レンズの外形(平面視形状)を規定する円に該当する。このため、仮想円27の直径は、従来の眼内観察用レンズの外径と等しいと考えることができる。また、仮想円27の半径Raは、眼球1の角膜2の半径と同一または近似する寸法となっている。具体的には、次のような条件で設定されている。すなわち、成人の角膜2の平均的な直径は約11mmである。このため、仮想円27の直径は、それよりも僅かに大きい11.2mmに設定され、仮想円27の半径Raはその1/2にあたる5.6mmに設定されている。ただし、これに限らず、仮想円27の半径Raは、成人の角膜2の半径(平均値)と同じであってもよいし、それより僅かに小さくてもよい。
第1の外形線25は、仮想円27と同様にX軸上に中心を有し、かつX軸と交差する点を中点P1とする円弧線である。第1の外形線25の一端部と他端部は、それぞれY軸の近傍に位置している。このため、第1の外形線25は、仮想円27の一部を構成し、かつ仮想円27の半円に近似した円弧線となっている。また、第1の外形線25の曲率半径は、仮想円27の半径Raと同一の寸法(例えば、5.6mm)になっている。
第2の外形線26は、第1の外形線25の両端部をつなぐ外形線である。第2の外形線26は、仮想円27および第2の外形線26と同様にX軸上に中心を有し、かつX軸と交差する点を中点P2とする円弧線となっている。第2の外形線26は、第1の外形線25の一端部から仮想円27の内側を通って第1の外形線25の他端部に至ることにより、第1の外形線25の両端部をつないでいる。また、第2の外形線26は、第1の外形線25の部分を除いた残りの仮想円27の円周(円弧線)と原点P0との間を通って第1の外形線25をつないでいる。
第2の外形線26の曲率半径Rbは、第1の外形線25の曲率半径(Ra)よりも大きく設定されている。具体的には、例えば、第1の外形線25の曲率半径が5.6mmに設定されるものとすると、第2の外形線26の曲率半径Rbは、第1の外形線25の曲率半径Raよりも1mm以上大きい7.2mm±0.2mmに設定される。また、眼内観察用レンズ21の使用の一形態として、眼球1の角膜2上で眼内観察用レンズ21を円形のリング部材に収容し、当該リング部材の内側で適宜、眼内観察用レンズ21を動かして使用する場合は、第2の外形線26の曲率半径Rbを、当該リング部材の内周側の半径と同一に設定することが好ましい。その理由については、後段で記述する。
また、第1の外形線25と第2の外形線26には内接円28が接している。この内接円28は、中点P1の部分で第1の外形線25に接する一方、中点P2の部分で第2の外形線26に接している。内接円28の直径は、8mm±2mmに設定されている。この8mmという直径は、一般の成人用よりも小さい、未熟児小児用の眼内観察用レンズの直径に相当し、また、成人の硝子体手術時の理想的散瞳径に相当する。
レンズ上面22は、眼内観察用レンズ21の使用時に眼球1とは反対側(遠い側)に配置されるものである。レンズ上面22は、上述した基準平面Fに対して所定の傾きをもつ平面になっている。レンズ上面22は、眼内観察用レンズ21の製造工程において研磨加工により平滑に仕上げられた面となる。眼内観察用レンズ21がガラスレンズであれば、レンズ上面22は研磨加工によって平滑化された面となる。基準平面Fに対するレンズ上面22の傾斜角度θは、15°±10°に設定されている。この15°を基準とした傾斜角度θは、網膜硝子体手術において手術者が眼球を傾け、それに応じて眼内観察用レンズ21をずらして眼底の周辺部を観察するときに、観察しやすい角度となる。その理由は、後段で説明する。
レンズ下面23は、眼内観察用レンズ21の使用時に眼球1に直に向き合うように配置されるものである。また、レンズ下面23の位置をレンズ上面22との関係で記述すれば、レンズ下面23はレンズ上面22とは反対側に配置されている。レンズ下面23は、眼球1の角膜2の曲面に沿う凹面になっている。レンズ下面23の曲率半径は、成人の平均的な角膜2の曲率半径に合わせて、例えば、8.2mmに設定されている。レンズ下面23は、眼内観察用レンズ21の製造工程において研磨加工により平滑に仕上げられた面となる。
ちなみに、眼内観察用レンズ21をレンズ上面22側から見た場合の形状は、上述した平面視におけるレンズの形状と同様の形状(略楕円形)になっている。また、眼内観察用レンズ21をレンズ下面23側から見た場合の形状も、上述した平面視におけるレンズの形状と同様の形状になっている。また、レンズ下面23側の周縁部は適度に面取りされている。
眼内観察用レンズ21をX軸上で断面した形状を見ると、上記図2(B)に示すように、第1の外形線25の中点P1から第2の外形線26の中点P2に向かってレンズの厚さが徐々に薄くなっている。具体的には、基準平面Fに対してレンズ上面22が傾斜し、かつレンズ下面23が凹面となっている関係で、眼内観察用レンズ21の厚さが中点P1から中点P2に向かって連続的に薄くなっている。そして、特に好ましい形態として、眼内観察用レンズ21で最も厚みの薄い部分(以下、「最薄部」と記す)が、第2の外形線26の中点P2に対応する部分となっている。レンズの厚みは、Z軸方向の寸法で規定されるものとする。
レンズの厚みは、上述したようにレンズ上面22の傾きとレンズ下面23の凹面にしたがって連続的に変化している。このため、最薄部を狭義(厳密な意味)に捉えると、最薄部に該当する位置はX軸上において一点で特定される。ただし、最薄部に該当する位置の近傍では、比較的レンズの厚みの変化が緩やかになる。このため、最薄部を広義に捉えると、最薄部に該当する位置はX軸上において、ある幅をもって特定される。具体的には、狭義に特定される最薄部のレンズの厚みに対して、好ましくは±10%程度の幅をもって広義の最薄部が特定される。本明細書においては、最薄部という用語を広義で捉えるものとする。そうした場合、レンズ上面22が傾きを有し、かつレンズ下面23が凹面であるとすると、広義の最薄部に該当する範囲を、次のように特定することができる。すなわち、仮想円27の円周上において、中点P1と反対側の点を仮想中点P3と定義すると、原点P0から仮想中点P3までの区間を四等分した場合に、中央の二区間の範囲を最薄部の範囲として特定することができる。ただし、レンズ上面22が平面ではなく、凹面または凸面で形成された場合は、これに応じて最薄部の位置や範囲が変わることになる。
ちなみに、従来の眼内観察用レンズは、仮想円27でレンズ外形が規定される。このため、従来の眼内観察用レンズの場合は、上記中点P2に対応する部分のレンズ厚に比較して、上記仮想中点P3に対応する部分のレンズ厚が厚くなる。つまり、従来の眼内観察用レンズの場合は、当該レンズの外形を規定する仮想円27よりも内側に最薄部が存在することになる。このため、第2の外形線26でレンズの外形を規定した場合に比べて、レンズのエッジ部分の厚みが厚くなる。レンズのエッジ部分の厚みは、眼底の周辺部を観察するときの視野に影響を与える。この点については後段で詳述する。
(2−2.眼内観察用レンズの使用方法)
続いて、本発明の実施の形態に係る眼内観察用レンズの使用方法について説明する。
まず、眼内を観察するにあたっては、仰向けに寝かせた患者の瞼を開瞼器で開くとともに、散瞳剤を点眼して瞳孔を開いた状態とする。そして、その状態のもとで、眼球1に粘弾性物質を点眼した後、眼内観察用レンズ21を眼球1の角膜2上に載せる。以後、眼内の観察したい部位にあわせて、眼内観察用レンズ21を眼球1上で適宜移動させる。その際、眼球1上の所望の位置に眼内観察用レンズ21を保持したい場合は、図示しないスカート部材またはリング部材を用いるとよい。
スカート部材は、吸盤方式で眼内観察用レンズ21の位置を保持する部材である。具体的には、眼内観察用レンズ21にスカート部材を装着し、このスカート部材を眼球に密着させて眼内観察用レンズ21を保持する。スカート部材は、適度な柔軟性と形状保持力を有するプラスチック製(例えば、シリコーン樹脂製)の部材であって、全体にスカート形状をなす。また、スカート部材は、眼内観察用レンズ21に一体に装着され、眼内観察用レンズ21を眼球1に軽く押し付けたときに眼球1に密着して吸着力を発生させる。この吸着力の発生により、眼球上で眼内観察用レンズ21の位置を保持することができる。
リング部材は、眼内観察用レンズ21に装着されるものではなく、角膜の部分を囲むように眼球に固定して使用される部材である。リング部材を用いて眼内観察用レンズ21の位置を保持する場合は、予め眼球にリング部材を固定した後、このリング部材の内側に眼内観察用レンズ21を収容する形態で、眼球の角膜上に眼内観察用レンズ21を載せる。これにより、リング部材に対して眼内観察用レンズ21が移動可能に収容された状態となる。このため、リング部材の内周部に眼内観察用レンズ21を接触させることにより、眼球上で眼内観察用レンズ21の位置を保持することができる。
実際に眼内観察用レンズ21を用いて網膜硝子体手術を行う場合は、図3に示すように、眼球1の角膜2周囲の強膜部分に必要数(図例では3つ)のカニューラ29を差し込んで固定し、各々のカニューラ29を通して眼球1の内部に手術器具(後述)を挿入する。その場合、眼内の眼底の周辺部(特に、毛様体に近い部分)を観察するにあたっては、使用する眼内観察用レンズの違いにより、観察時に得られる画像が異なるものとなる。具体的には、本実施の形態に係る眼内観察用レンズ21を用いた場合と、従来の成人用の眼内観察用レンズ(以下、「従来成人用レンズ」とも記す)を用いた場合と、従来の未熟児小児用の眼内観察用レンズと同じ直径のレンズ(以下、「小径レンズ」とも記す)を用いた場合で、それぞれ観察時に得られる画像を比較すると図4のようになる。なお、図4(A)〜(C)は、実際に各々の眼内観察用レンズを使用して眼内を観察したときに得られる画像を模式的に示したもので、画像の背景部分は主に硝子体または網膜の部分となる。
まず、本実施の形態に係る眼内観察用レンズ21を用いた場合は、図4(A)に示すように、網膜の最周縁部に存在する鋸状縁31が見えており、それと同時に、鋸状縁31の近くまで進出させた手術器具32,33が共によく見えている。
これに対して、従来成人用レンズを用いた場合は、図4(B)に示すように、上記の鋸状縁31が見えず、手術器具32,33だけが見えている。また、小径レンズを用いた場合は、図4(C)に示すように、鋸状縁31は見えるものの、全体的に視野が狭くなっているため、鋸状縁31の近くまで手術器具32,33を進出させても、手術器具32,33のごく一部しか見えていない。
このように、使用する眼内観察用レンズの違いによって観察時の画像が異なるのは、以下のような理由による。
まず、眼球1において上記のカニューラと位置的に干渉しない範囲で許容されるレンズのずらし量(以下、「許容ずらし量」と記す)が異なる。許容ずらし量に関しては、従来成人用レンズおよび小径レンズの場合は、それぞれのレンズの中心を角膜中心に合わせた状態からのずらし量をいい、眼内観察用レンズ21の場合は、上記の原点P0を角膜中心にあわせた状態からのずらし量をいう。眼内観察用レンズ21を用いた場合の許容ずらし量は、従来成人用レンズを用いた場合の許容ずらし量よりも大きくなる。これは、眼内観察用レンズ21の外形が、従来成人用レンズの外形の一部を切り欠いたような形状になっており、これによって許容ずらし量に差が生じるためである。
また、眼底の周辺部を観察するために実際に使用されるレンズの領域(以下、「実使用領域」を記す)を比較すると、図5(A)〜(C)のようになる。すなわち、眼内観察用レンズ21の実使用領域はS1となり、従来成人用レンズ51の実使用領域はS2となり、小径レンズ61の実使用領域はS3となる。
このうち、実使用領域S1,S2の位置を、上述した仮想円27の中心となる原点P0を基準に比較すると、次のようになる。まず、眼内観察用レンズ21を使用した場合の実使用領域S1は、原点P0をほぼ中心とした領域となる。一方、従来成人用レンズ51を使用した場合の実使用領域S2は、原点P0からレンズ外周縁寄りに大きくずれた領域となる。このようにレンズの許容ずらし量と実使用領域が異なることにより、眼内観察用レンズ21を使用した場合と、従来成人用レンズを使用した場合では、上記図4(A),(B)のように観察時の画像が異なるものとなる。
一方、眼内観察用レンズ21を使用した場合と、小径レンズ61を使用した場合で比較すると、両者のレンズの許容ずらし量は同等になる。ただし、小径レンズ61は、眼内観察用レンズ21に比べてレンズ径が全体的に小さい。このため、眼内観察用レンズ21を用いる場合は、小径レンズ61を用いる場合に比べて、眼内を観察するときの視野が広くなる。したがって、眼内観察用レンズ21を使用した場合と、小径レンズ61を使用した場合では、上記図4(A),(C)のように観察時の画像が異なるものとなる。
(2−3.実施の形態の効果)
本発明の実施の形態に係る眼内観察用レンズにおいては、以下のような効果が得られる。
まず、眼内観察用レンズ21の構成上、眼内観察用レンズ21の平面視におけるレンズ外形を、上述した第1の外形線25と第2の外形線26によって規定しているため、従来の眼内観察用レンズ(成人用)と比較して、レンズの許容ずらし量が増える。このため、眼底の周辺部を観察する場合に、レンズを通して観察可能な範囲が広がる。また、第1の外形線25と第2の外形線26で規定されるレンズ外形は、従来のレンズ外形として想定される仮想円27と比較すると分かるように、レンズ径を全体的に小さくしたわけではなく、仮想円27の一部を切り欠いたような形状になっている。このため、レンズ径全体を小さくした場合のように観察視野全体が狭くなることがなく、ワイド感のある観察画像が得られる。したがって、本実施の形態に係る眼内観察用レンズ21によれば、眼球内を観察するときの視野を広く確保しつつ、従来よりも広範囲に眼球内(特に、眼底の周辺部)を観察することができる。
また、第1の外形線25と第2の外形線26の両方を円弧線で構成することにより、眼球1上で眼内観察用レンズ21を保持するときに、以下の点で好都合になる。
すなわち、前述したスカート部材を用いて眼内観察用レンズ21を保持する場合にあっては、共に円弧線をなす第1の外形線25と第2の外形線26にあわせてスカート部を円環状に形成することになる。このため、スカート部材の裾の部分を眼球1の表面に隙間なく密着させて、眼球1に対して眼内観察用レンズ21を確実に吸着させることができる。
また、前述したリング部材を用いて眼内観察用レンズ21を保持する場合にあっては、リング部材の内部で眼内観察用レンズ21を円周方向に移動させやすくなる。具体的には、第2の外形線26の半径とリング部材の内周側の半径とを同一に設定すると、第2の外形線26で規定される眼内観察用レンズ21の外周部をリング部材の内周部に沿わせることができる。このため、リング部材の内周部をレンズ移動用のガイドに利用して、眼内観察用レンズ21を円周方向に移動させることができる。したがって、リング部材の内部で眼内観察用レンズ21を円滑かつ容易に移動させることが可能となる。
また、第1の外形線25の中点P1と第2の外形線26の中点P2とに接する内接円28の直径を、小径レンズの直径相当である8mm±2mmに設定すれば、小径レンズと同等の許容ずらし量を確保したうえで、観察視野を広げることができる。このため、従来成人用レンズでは観察できなかった部位を、広い視野をもって観察することが可能となる。したがって、観察画像を見るときに手術者が感じる圧迫感を軽減することができる。
また、基準平面Fに対してレンズ上面22を傾けた状態で形成すれば、基準平面Fと平行にレンズ上面を形成した場合に比較して、以下の2つの効果が得られる。
第1の効果は、眼底の周辺部を観察するときの色収差が低減することである。第1の効果が得られる理由は、基準平面Fに対してレンズ上面22を傾けることにより、このレンズ上面22を通して眼底の周辺部を観察するときの観察者の視線が、レンズ上面22に真っ直ぐに近い角度で入射するようになるからである。
第2の効果は、眼底の周辺部を観察するときの視野が広がることである。ここで、第2の効果が得られる理由について少し説明する。まず、レンズ上面22は上述のように傾きをもって形成され、これと反対側のレンズ下面23は凹面に形成されている。また、平面視におけるレンズの外形は、第1の外形線25と第2の外形線26で規定されている。これらの技術的要素が相互に関係することにより、上記図2に示すX軸上においてレンズの厚みが連続的に変化する。そして、第2の外形線26の中点P2に対応する部分が最薄部となる。これにより、レンズ外形が仮想円27で規定される従来の眼内観察用レンズと比較すると、第2の外形線26に沿うレンズのエッジ部分において、レンズ下面からの立ち上がり部分(レンズ側面の高さ)が低く抑えられる。この立ち上がり部分を低く抑えると、その分だけレンズ下面を通して観察できる範囲が広がる。これは、上記の立ち上がり部分が視界の妨げとなるためである。これにより、従来の眼内観察用レンズよりも広く視野を確保できることになる。ちなみに、第2の効果を得るにあたっては、必ずしも第2の外形線26の中点P2に対応する部分が「最薄部」になっていなくてもよい。具体的には、仮想円27でレンズの外形を規定した場合に、上記中点P1の反対側のレンズエッジ部の厚みに比べて、第2の外形線26の中点P2に対応する部分の厚みが薄いという条件を満たせばよい。
また、本実施の形態に係る眼内観察用レンズ21においては、基準平面Fに対してレンズ上面22の傾斜角度を15°±10°に設定している。この設定を採用すれば、眼底の周辺部を観察する場合に、レンズ上面22が当該観察に適した角度(向き)に配置されるようになる。この点について、図6を用いて、より具体的に説明する。まず、眼底の周辺部を観察するにあたって、手術者は、眼球1を30°程度傾ける場合が多い。そうした場合、レンズ上面22の傾斜角度θ(図2参照)を15°程度に設定しておくと、顕微鏡を通して眼底の周辺部を観察するときの視線がレンズ上面22に対してほぼ真っ直ぐになる。このため、色収差が抑えられて明瞭な観察画像が得られる。したがって、眼底の周辺部を観察しやすくなる。
<3.他の実施の形態>
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。以下、具体的な形態例について説明する。
(3−1.第1形態例)
図7は眼内観察用レンズの第1形態例を示す平面図である。図示のように、眼内観察用レンズ21は、第1の外形線25と第2の外形線26とによってレンズ外形が規定される点は上記実施の形態と同様である。ただし、上記実施の形態においては、第2の外形線26が円弧線で構成されていたのに対し、第1形態例においては、第2の外形線26が直線で構成されている点で異なる。
さらに詳述すると、第2の外形線26は、Y軸に平行な直線であって、仮想円27の内側を通って第1の外形線25の両端部をつないでいる。また、第1の外形線25の中点P1の位置を基準にして、中点P1から原点P0までの距離と、中点P1から第2の外形線26までの距離とを、X軸上で相対的に比較すると、後者のほうが長くなっている。具体的には、X軸上において中点P1から第2の外形線26までの距離が、未熟児小児用の眼内観察用レンズの直径相当に設定されている。つまり、この第1形態例においても、上記実施の形態と同様に、第1の外形線25の中点P1と第2の外形線26の中点P2とに接する内接円28の直径が、8mm±2mmに設定されている。
上記第1形態例においては、第2の外形線26を直線とすることにより、X軸上の同じ位置を中点P2として第2の外形線26を円弧線とした場合に比べて、レンズの実使用領域が拡大する。このため、より広範囲に眼底の周辺部を観察することが可能となる。さらに、眼内観察用レンズ21をガラスレンズで構成する場合は、第2の外形線26を円弧線ではなく直線とすることで、レンズの外形加工が容易になる。
(3−2.第2形態例)
図8は眼内観察用レンズの第2形態例を示すもので、図中(A)は平面図、(B)は断面図である。この第2形態例においては、前述した実施の形態と比較して、レンズ上面22が異なる。具体的には、レンズ上面22が、第1のレンズ上面部22aと第2のレンズ上面部22bとによって形成されている。第1のレンズ上面部22aは、基準平面Fに対して適度な角度(例えば、15°程度)で傾いた状態で形成されている。第2のレンズ上面部22bは、第1のレンズ上面部22aの高位側(中点P1に近い側)に基準平面Fと平行に形成されている。レンズ上面22において、第1のレンズ上面部22aと第2のレンズ上面部22bは、Y軸に平行な直線Lを境界線として区分されている。この境界線(L)の位置は、上述した実使用領域S1(図5参照)よりも第1の外形線25の中点P1寄りに設定されている。
上記第2形態例の構成を採用した場合には、観察時の視野を狭めることなく、眼内観察用レンズの軽量化を図ることができる。また、この軽量化によって眼内観察用レンズが軽くなると、眼球上で眼内観察用レンズに働く重量が小さくなるため、当該レンズの位置を保持しやすくなる。
(3−3.第3形態例)
図9は眼内観察用レンズの第3形態例を示す側面図である。この第3形態例においては、前述した実施の形態と比較して、レンズ上面22が異なる。具体的には、図9(A)に示す形態では、レンズ上面22が平面ではなく凹面で形成され、図9(B)に示す形態では、レンズ上面22が凸面に形成されている。
(3−4.その他の形態例)
なお、基準平面Fに対するレンズ上面22の傾斜角度は、上述のように、標準的には15°±10°が最も好ましい。その一方、手術者によっては、眼球を傾ける角度が大きく異なる場合もあり、また、レンズ形状によっても角度を変える必要がある場合もある。そのため、上記の傾斜角度としては、0°〜40°が採用し得る。
また、本発明に係る眼内観察用レンズは、上述した網膜硝子体手術の用途に限らず、他の眼科手術または眼底検査だけの用途に供するものであってもよい。
1…眼球
2…角膜
21…眼内観察用レンズ
22…レンズ上面
22a…第1のレンズ上面部
22b…第2のレンズ上面部
23…レンズ下面
25…第1の外形線
26…第2の外形線
27…仮想円
28…内接円
29…カニューラ
31…鋸状縁
32,33…手術器具
F…基準平面

Claims (7)

  1. 眼球の角膜の上に、該角膜に接触するように載せて眼内の眼底を観察するために使用される眼内観察用レンズであって、
    前記眼内観察用レンズは、平面視におけるレンズの外形が、仮想円の一部を構成する円弧線からなる第1の外形線と、前記仮想円を部分的に切り欠くように前記仮想円の内側を通って前記第1の外形線の両端部をつなぐ第2の外形線とによって規定されているとともに、レンズ上面とレンズ下面とを有する単一のレンズによって構成され、かつ、前記レンズ上面を平面視したときのレンズ外形と前記レンズ下面を平面視したときのレンズ外形とが、同じ形状になっている
    ことを特徴とする眼内観察用レンズ。
  2. 前記第2の外形線が前記仮想円の半径よりも大きな曲率半径を有する円弧線からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼内観察用レンズ。
  3. 前記第2の外形線が直線である
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼内観察用レンズ。
  4. 前記第1の外形線と前記第2の外形線とに接する内接円の直径が8mm±2mmである
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の眼内観察用レンズ。
  5. 使用時に前記眼球とは反対側に配置される前記レンズ上面を備え、
    前記レンズ上面が、レンズの仮想的な基準平面に対して傾いた状態で形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の眼内観察用レンズ。
  6. 前記基準平面に対する前記レンズ上面の傾斜角度が0°〜40°に設定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の眼内観察用レンズ。
  7. 前記レンズ上面が、前記基準平面に対して傾いた状態で形成された第1のレンズ上面部と、当該第1のレンズ上面部の高位側に前記基準平面と平行に形成された第2のレンズ上面部とによって形成されている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の眼内観察用レンズ。
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