JP5631698B2 - 医用画像処理装置及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、医用画像処理装置及び医用画像処理方法に関する。
脳梗塞の診断には一般的にはMRI画像やCT画像、SPECT画像、PET画像などが用いられる。発症後3時間以内に梗塞した部位を再開通させないと、脳へのダメージが大きくなり、機能の一部が失われたり、死に至ることがある。
ところで、カテーテルをX線透視下で病変部まで進め、病変部を治療する手技がある。この手技はインターベンションと呼ばれる。頭部に直接影響する血管に対するインターベンション治療としては、頚部狭窄部位にカテーテルを通過させ、カテーテルの周りに設置されているバルーンを膨らませて狭窄部位を広げる治療や、脳動脈瘤に対し、脳動脈瘤の入り口までカテーテルを進め、カテーテルの先端から排出したコイルを動脈瘤内に充満させることで動脈瘤内に血流が入らなくする治療がある。このような治療において、血栓や狭窄部に付着していたプラークが末梢に流れ、末梢血管を塞ぐことによって脳梗塞を発症することがある。梗塞が比較的大きな血管で発生していれば、インターベンション治療後に行う確認造影検査にて発症を確認できる。しかし梗塞が細かい血管で発生していた場合、確認造影検査にて把握することは困難な場合が多い。このような場合、現在のワークフローでは、インターベンション終了後、3時間後、もしくは1日後に行われるCT検査、MRI検査などによって梗塞の有無を判断している。しかしこのワークフローでは、発症後3時間以内に梗塞部位を再開通させることは非常に難しい。
このような問題に対し、近年インターベンション治療を行うX線アンギオグラフィ装置で血液還流状態をチェックする機能が提案された。この機能では造影剤注入前後に患者の周りを高速にC−armを回転させながら撮影し、造影剤注入前と注入後の画像とのサブトラクション画像を用いて再構成することで造影剤の染まり具合を示す三次元画像を作成し、注入前の画像から人体構造を示す三次元画像を作成する。人体構造を示す三次元画像から脳組織に相当するCT値を有する領域を抽出し、それ以外の領域を造影剤の染まり具合を示す三次元画像から排除することで脳組織の中の造影剤の染まり具合のみを抽出する。脳組織の中で造影剤の染まりがあまりない部分は梗塞部の可能性があり、造影剤の染まりが強い部分は血流が正常な部位であると判断できる。
"C-Arm CT Measurement of Cerebral Blood Volume: An Experimental Study in Canines", AJNR Am. J. Neuroradiol., May 2009; 30: 917 - 922.
しかしながら、上述した撮影はルーチンで行うものではない。従ってこの撮影による造影剤使用量、患者への被曝線量は患者に対する追加的な負担となる。特にこの方法では静脈、毛細血管、動脈を全て造影する必要があり、使用する造影剤量が大量となってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、医用画像における被検体の脳内血液灌流状態を患者の負担を増やすことなく評価することができる医用画像処理装置及び医用画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、発明に係る医用画像処理装置は、血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成する画像反転と、前記第1の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出する位置ずれ検出と、前記位置ずれ検出により検出された位置ずれに基づいて、前記第2の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成する位置ずれ補正と、前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第2の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する差分画像生成とを備える。
また、発明に係る医用画像処理装置は、第1の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記第1の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成する画像反転と、前記第1の血管とは異なる第2の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第3の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出する位置ずれ検出と、前記位置ずれ検出により検出された位置ずれに基づいて、前記第2の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第3の医用画像とから生成された差分画像である第4の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成する位置ずれ補正と、前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第4の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する差分画像生成とを備える。
また、発明に係る医用画像処理方法は、血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成、前記第1の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出、前記検出された位置ずれに基づいて、前記第2の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成、前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第2の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成することを含む。
また、発明に係る医用画像処理方法は、第1の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記第1の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成前記第1の血管とは異なる第2の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第3の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出、前記検出された位置ずれに基づいて、前記第2の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第3の医用画像とから生成された差分画像である第4の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成、前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第4の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成することを含む。
発明によれば、医用画像における被検体の脳内血液灌流状態を患者の負担を増やすことなく評価することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る医用画像システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1に係る医用画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、実施例1に係る医用画像処理装置による処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、実施例1に係るサブトラクション部により作成される動脈部の領域及び静脈部の領域のプロファイルを示す図である。 図5は、実施例2に係る指標画像生成部による時間ずれの補正及び差分画像の生成を説明するための図(1)である。 図6は、実施例2に係る指標画像生成部による時間ずれの補正及び差分画像の生成を説明するための図(2)である。 図7は、実施例2に係る指標画像生成部による時間ずれの補正及び差分画像の生成を説明するための図(3)である。
以下に、本発明に係る医用画像処理装置及び医用画像処理方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施例によって本発明が限定されるものではない。なお、以下に示す実施例では、本発明に係る医用画像処理装置と各種の医用画像収集装置とを有する医用画像処理システムについて説明する。
まず、本実施例1に係る医用画像処理システムの一例について説明する。
図1は、本実施例1に係る医用画像システムの一例を示す図である。図1に示すように、本実施例1に係る医用画像処理装置1は、ネットワーク2を介して、各種の医用画像収集装置及び他のシステムに接続される。
例えば、医用画像処理装置1は、X線アンギオグラフィ装置3、PACS(Picture Archiving and Communication System)4に接続される。
図2は、本実施例1に係る医用画像処理装置1の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、医用画像処理装置1は、入力部1a、表示部1b、ネットワークI/F部1c、サブトラクション部1d、アフィン変換部1e、位置ずれ検出部1f、位置ずれ補正部1g、指標画像生成部1h、空間フィルタ変換部1i、LUT(Look Up Table)部1j及び制御部1kを有する。
入力部1aは、医用画像処理装置1に対する各種操作を操作者から受け付ける。例えば、入力部1aは、マウスやキーボード、トラックボール、ポインティングデバイスなどである。
表示部1bは、医用画像処理装置1によって処理された各種画像や、GUI(Graphical User Interface)などの各種情報を表示する。例えば、表示部1bは、CRT(Cathode Ray Tube)モニタや液晶モニタなどである。
ネットワークI/F部1cは、ネットワーク2を介してやり取りされる各種情報の送受信を制御する。例えば、ネットワークI/F部1cは、各医用画像収集装置によって撮像された医用画像を取得する。
サブトラクション部1dは、DSA(Digital Subtraction Angiography)画像などの差分画像を生成する。例えば、サブトラクション部1dは、ネットワークI/F部1cにより取得された医用画像からDSA画像を生成する。
アフィン変換部1eは、画像の拡大や縮小、移動、反転などを行う。例えば、アフィン変換部1eは、ネットワークI/F部1cにより取得された医用画像を左右に反転した反転画像を生成する。
位置ずれ検出部1fは、ネットワークI/F部1cにより取得された医用画像と、アフィン変換部1eにより生成された反転画像との位置ずれを検出する。
位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fにより検出された位置ずれに基づいて、医用画像を補正する。例えば、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fにより検出された位置ずれに基づいて、ネットワークI/F部1cにより取得された医用画像を補正した補正元画像や、アフィン変換部1eにより生成された反転画像を補正した補正反転画像を生成する。
指標画像生成部1hは、血流を示す指標となる指標画像を生成する。例えば、指標画像生成部1hは、ネットワークI/F部1cにより取得された医用画像と位置ずれ補正部1gにより生成された補正反転画像との差分画像を指標画像として生成する。
空間フィルタ変換部1iは、画像に対して周波数強調処理やローパスフィルタリングなどを行う。LUT(Look Up Table)部1jは、画像の階調を変換する。
制御部1kは、医用画像処理装置1によって行われる各種処理を制御する。例えば、制御部1kは、医用画像処理装置1が有する各機能部間における制御の移動や、データの受け渡しを行う。
次に、本実施例1に係る医用画像処理システムによる処理の流れについて具体的に説明する。なお、ここでは、X線アンギオグラフィ装置3を用いた頭部の検査が行われる場合を例にあげて説明する。
X線アンギオグラフィ装置を用いた頭部の検査では、脳動脈瘤、狭窄、奇形などの血管形状の診断や、血流の診断が主に行われる。一般的に、脳の毛細血管が梗塞することによって発生する脳梗塞は、X線アンギオグラフィ装置では毛細血管を識別できないため、X線CT装置やMRI装置などを用いて行われる。
例えば、X線アンギオグラフィ装置を用いた頭部の治療には、カテーテルを狭窄部まで挿入し、カテーテルの周りに設置されているバルーンを膨らませて狭窄部を広げる治療がある。かかる治療は、インターベンションと呼ばれる。インターベンションでは、バルーンを広げた際に狭窄部の一部の小片が抹消に流れ、その小片によって脳の毛細血管に梗塞が生じてしまうこともある。この場合には、インターベンションが終わったのちに、X線CT装置を用いた検査を行った時点で、梗塞が発見される。
しかし、通常、インターベンションが終わってからX線CT装置を用いた検査が行われるまでの時間は、少なくとも3時間程度、長い場合は約1日かかる。梗塞は、短時間で治療することができれば、脳へのダメージがほとんどないが、時間がかかるにつれて回復率が下がる。特に、3時間を経過すると回復率は極端に低下する。したがって、患者のQOL(Quality of Life)を向上させるためには、インターベンションが行われている間に梗塞を確認できることが望ましい。
本実施例1によれば、従来はX線アンギオグラフィ装置を用いて診断することができなかった毛細血管の梗塞による脳梗塞を診断することが可能になる。以下、その方法について具体的に説明する。
まず、X線アンギオグラフィ装置3による処理について説明する。
通常、治療手技が完了すると、脳の主要な血管である4つの血管が造影撮像され、それぞれの血管について梗塞が生じているか否かが診断される。ここで、4つの血管とは、右内頸動脈、左内頸動脈、右椎骨動脈及び左椎骨動脈である。右内頸動脈は、右脳の前頭部、側頭部及び頭頂部を栄養する。左内頸動脈は、左脳の前頭部、側頭部及び頭頂部を栄養する。右椎骨動脈及び左椎骨動脈は、脳底部及び後頭部を栄養する。
X線アンギオグラフィ装置3は、右内頸動脈、左内頸動脈、右椎骨動脈及び左椎骨動脈それぞれを造影しつつ、各血管のDSA画像を生成する。具体的には、X線アンギオグラフィ装置3は、造影前に撮像した数フレーム分の画像の平均画像をマスク画像として生成する。さらに、X線アンギオグラフィ装置3は、血管に造影剤が流れている間に、連続的にコントラスト画像を撮像する。
そして、X線アンギオグラフィ装置3は、撮像されたコントラスト画像の各フレームからマスク画像をサブトラクションすることで、DSA画像を生成する。例えば、X線アンギオグラフィ装置3は、以下に示す式(1)により、DSA画像を生成する。
Figure 0005631698
ここで、(i,j)は、画像座標を示す。また、DSAn(i,j)は、nフレーム目のDSA画像を示す。また、contrastn(i,j)は、nフレーム目のコントラスト画像を示す。また、mask(i,j)は、マスク画像を示す。
X線アンギオグラフィ装置3は、DSA画像を生成すると、生成したDSA画像を表示部に表示する。また、X線アンギオグラフィ装置3は、ネットワーク2を介して、マスク画像及び全てのコントラスト画像を医用画像処理装置1に転送する。このとき、X線アンギオグラフィ装置3は、右内頸動脈、左内頸動脈、右椎骨動脈及び左椎骨動脈それぞれのマスク画像及びコントラスト画像を医用画像処理装置1に転送する。
なお、X線アンギオグラフィ装置3は、操作者からの指示に基づいて造影検査画像を転送してもよいし、全ての造影検査画像を自動的に転送してもよい。または、例えば、X線アンギオグラフィ装置3は、ここで説明する解析を行うための収集プログラムをあらかじめ実装しておき、その収集プログラムが操作者によって選択された場合のみ、医用画像処理装置1に造影検査画像を転送するようにしてもよい。
次に、医用画像処理装置1による処理について説明する。
図3は、本実施例1に係る医用画像処理装置1による処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、医用画像処理装置1では、ネットワークI/F部1cが、X線アンギオグラフィ装置3から転送されたマスク画像mask(i,j)及びコントラスト画像contrastn(i,j)を取得する(ステップS101)。
このとき、ネットワークI/F部1cは、右内頸動脈、左内頸動脈、右椎骨動脈及び左椎骨動脈それぞれのmask(i,j)及びcontrastn(i,j)を取得する。そして、ネットワークI/F部1cは、受信したマスク画像及びコントラスト画像を図示していない記憶部に保存する。
その後、サブトラクション部1dが、記憶部からmask(i,j)及びcontrastn(i,j)を読み出し、読み出したmask(i,j)及びcontrastn(i,j)からDSA画像を生成する(ステップS102)。
このとき、例えば、サブトラクション部1dは、X線アンギオグラフィ装置3と同様に、式(1)により、各血管のDSAn(i,j)を生成する。なお、DSAn(i,j)は、大きく分けて3種類の時相に分類される。最初の時相は、動脈が支配的な動脈相であり、次の時相は、毛細血管が支配的で脳細胞全体が染まり、かつ、動脈及び静脈の影響がほとんどない毛細血管相であり、最後の時相は、静脈が支配的な静脈相である。
続いて、サブトラクション部1dは、各血管のDSAn(i,j)を生成したのちに、生成したDSAn(i,j)の中から毛細血管相のフレームを特定する(ステップS103)。このとき、例えば、サブトラクション部1dは、入力部1aを介して、毛細血管相のフレームを選択する選択操作を操作者から受け付け、受け付けた選択操作に基づいて毛細血管相のフレームを特定する。
そして、サブトラクション部1dは、特定した毛細血管相のフレームの相加平均を算出することで、毛細血管相画像を生成する(ステップS104)。このとき、例えば、サブトラクション部1dは、以下に示す式(2)により毛細血管相画像を生成する。
Figure 0005631698
ここで、N1及びN2は、毛細血管相の始まり及び終わりのフレームを示す。
なお、サブトラクション部1dは、上述した毛細血管相画像を血管ごとに生成する。例えば、サブトラクション部1dは、右内頸動脈の毛細血管相画像DSARICA(i,j)と、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)とを生成する。そして、サブトラクション部1dは、生成した各毛細血管相画像を記憶部に保存する。
続いて、アフィン変換部1eが、右内頸動脈のマスク画像maskRICA(i,j)と左内頸動脈のマスク画像maskLICA(i,j)とを記憶部から読み出す。そして、アフィン変換部1eは、読み出したmaskRICA(i,j)を左右に反転した反転画像RmaskRICA(i,j)を生成する(ステップS105)。その後、アフィン変換部1eは、生成した反転画像RmaskRICA(i,j)を記憶部に保存する。また、アフィン変換部1eは、maskLICA(i,j)及びRmaskRICA(i,j)をそれぞれ位置ずれ検出部1fに送る。
続いて、位置ずれ検出部1fが、アフィン変換部1eから送られたmaskLICA(i,j)とRmaskRICA(i,j)との位置ずれを検出する(ステップS106)。例えば、位置ずれ検出部1fは、以下に示す式(3)により、maskLICA(i,j)とRmaskRICA(i,j)との位置ずれを検出する。
Figure 0005631698
ここで、MR(Δi,Δj)は、maskLICA(i,j)とαRmaskRICA(i−Δi,j−Δj)との乖離度を示す。また、αは、右内頸動脈の造影像と左内頸動脈の造影像との間で撮影条件による輝度変化を補正するための補正係数である。また、Nは、画像サイズを示す。
位置ずれ検出部1fは、逐次近似アルゴリズム(algorithm)で(Δi,Δj)を変化させながら、MR(Δi,Δj)が最小になる(Δi,Δj)を探索する。そして、位置ずれ検出部1fは、探索した(Δi,Δj)を位置ずれ(Δi0,Δj0)として位置ずれ補正部1gに送る。なお、ここでは説明を簡単にするため、2次元の方向への位置ずれを検出する場合について説明するが、さらに回転方向の位置ずれを検出するのが望ましい。
続いて、アフィン変換部1eが、右内頸動脈の毛細血管相画像DSARICA(i,j)を記憶部から読み出し、読み出したDSARICA(i,j)を左右に反転した反転画像RDSARICA(i,j)を生成する(ステップS107)。そして、アフィン変換部1eは、生成したRDSARICA(i,j)を記憶部に保存する。
続いて、位置ずれ補正部1gが、RDSARICA(i,j)を記憶部から読み出す。また、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fから送られた位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、RDSARICA(i,j)を補正した補正反転画像RDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を生成する(ステップS108)。そして、位置ずれ補正部1gは、生成したRDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を指標画像生成部1hに送る。
続いて、指標画像生成部1hが、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)を記憶部から読み出す。そして、指標画像生成部1hは、血流の指標を示す指標画像として、読み出したDSALICA(i,j)と位置ずれ補正部1gから送られたRDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像を生成する(ステップS109)。
例えば、指標画像生成部1hは、以下に示す式(4)により、DSALICA(i,j)からRDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで差分画像PFLICA-RICA(i,j)を生成する。
Figure 0005631698
そして、指標画像生成部1hは、生成したPFLICA-RICA(i,j)を表示部1bに表示する(ステップS110)。このとき、指標画像生成部1hは、PFLICA-RICA(i,j)を白黒画像として表示してもよいし、カラー画像として表示してもよい。
例えば、梗塞部が全くない場合には、左右の血流はほぼ同じであるので、指標画像は全体がほぼ一様な画像となる。つまり、PFLICA-RICA(i,j)において全画素の画素値が0になる。これに対し、右内頸動脈系に梗塞が発生している場合には、PFLICA-RICA(i,j)において、梗塞部と左右に対称な位置にある部位に高い正の信号が、梗塞部に高い負の信号が検出される。
上述したように、本実施例1では、例えば、アフィン変換部1eは、右内頸動脈のマスク画像maskRICA(i,j)を左右に反転した反転画像RmaskRICA(i,j)と、右内頸動脈の毛細血管相画像DSARICA(i,j)を左右に反転した反転画像RDSARICA(i,j)とを生成する。また、位置ずれ検出部1fは、左内頸動脈のマスク画像maskLICA(i,j)とアフィン変換部1eにより生成された反転画像RmaskRICA(i,j)との位置ずれを検出する。また、位置ずれ補正部1gは、検出された位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、反転画像RDSARICA(i,j)を補正した補正反転画像RDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を生成する。そして、指標画像生成部1hは、血流の指標を示す指標画像として、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)と補正反転画像RDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像PFLICA-RICA(i,j)を生成する。
または、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fによって検出された位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)を補正した補正画像DSALICA(i+Δi0,j+Δj0)を生成してもよい。その場合には、指標画像生成部1hは、血流の指標を示す指標画像として、補正画像DSALICA(i+Δi0,j+Δj0)と反転画像RDSARICA(i,j)との差分画像をPFLICA-RICA(i,j)として生成する。
このような構成によれば、右内頸動脈系に梗塞部が生じていた場合に、差分画像PFLICA-RICA(i,j)において梗塞部が強調されるので、医用画像における被検体の病変領域を精度よく提示することができる。
なお、上記実施例では、サブトラクション部1dが、操作者による選択操作に基づいて毛細血管相のフレームを特定する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、操作者から選択操作を受け付けることなく、毛細血管相のフレームを自動的に特定してもよい。
通常、造影剤の注入時間が2秒である場合には、動脈は造影剤の注入開始から0.5秒程度で大部分が造影される。そこで、サブトラクション部1dは、0.5秒から2.5秒までのフレームの相加平均画像を生成し、生成した相加平均画像から閾値処理で動脈部を抽出する。また、サブトラクション部1dは、撮像完了時間の2秒前から撮像完了時間までのフレームの相加平均画像を生成し、生成した相加平均画像から閾値処理で静脈部を抽出する。
その後、サブトラクション部1dは、画像中心から一定の大きさの範囲をROI(Region Of interest)として設定し、ROI内で動脈部でも静脈部でもない領域を毛細血管部として特定する。なお、例えば、サブトラクション部1dは、あらかじめ適切なROIを示す情報をFOV(Field Of View:視野サイズ)ごとに記憶部に記憶しておき、その情報に基づいてROIを設定してもよい。
こうして毛細血管部を特定したのちに、サブトラクション部1dは、DSA(i,j)に含まれる動脈部の領域、静脈部の領域、毛細血管部の領域それぞれのプロファイルを作成する。
図4は、実施例1に係るサブトラクション部1dにより作成される動脈部の領域及び静脈部の領域のプロファイルを示す図である。図4において、実線の曲線は動脈部の領域のプロファイルを示しており、鎖線の曲線は静脈部の領域のプロファイルを示している。また、図4において、Taは動脈相を示しており、Tvは静脈相を示している。図4に示すように、動脈部の領域のプロファイルは、動脈相で画素値が増加し、動脈相が過ぎると画素値の変化がなくなる。また、静脈部の領域のプロファイルは、撮像が開始してからしばらくの間は画素値の変化がなく、その後、静脈相で画素値が増加する。
そこで、例えば、サブトラクション部1dは、動脈部の領域のプロファイルにおいて、画素値が増加したのちに変化がなくなる時相を検出する。また、サブトラクション部1dは、静脈部の領域のプロファイルにおいて、画素値が増加する時相を検出する。そして、サブトラクション部1dは、検出した2つの時相の間を毛細血管相Tcとして設定し、設定した毛細血管相Tcに対応するフレームを毛細血管相のフレームとして特定する。
また、本実施例1では、指標画像生成部1hが、式(4)により、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)から右内頸動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで差分画像PFLICA-RICA(i,j)を生成する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、右内頸動脈の毛細血管相画像DSARICA(i,j)から左内頸動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSALICA(i−Δi0,j−Δj0)とのを減算することで、差分画像PFRICA-LICA(i,j)を生成してもよい。このPFRICA-LICA(i,j)では、右内頸動脈系に梗塞が発生している場合には、梗塞部に高い負の信号が検出される。
また、例えば、椎骨動脈系の血流の指標を得ることもできる。その場合、サブトラクション部1dが、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)と、左椎骨動脈の毛細血管相画像DSALVA(i,j)とを生成する。
続いて、アフィン変換部1eが、右椎骨動脈のマスク画像maskRVA(i,j)と左椎骨動脈のマスク画像maskLVA(i,j)とを記憶部から読み出す。そして、アフィン変換部1eは、maskRVA(i,j)を左右に反転した反転画像RmaskRVA(i,j)を生成する。その後、アフィン変換部1eは、maskLVA(i,j)とRmaskRVA(i,j)とを位置ずれ検出部1fに送る。
続いて、位置ずれ検出部1fが、アフィン変換部1eから送られたmaskLVA(i,j)とRmaskRVA(i,j)との位置ずれを検出する。例えば、位置ずれ検出部1fは、以下に示す式(5)により、maskLVA(i,j)とRmaskRVA(i,j)との位置ずれを検出する。
Figure 0005631698
ここで、MR(Δi,Δj)は、maskLVA(i,j)とαRmaskRVA(i−Δi,j−Δj)との乖離度を示す。また、αは、右椎骨動脈の造影像と左椎骨動脈の造影像との間で撮影条件による輝度変化を補正するための補正係数である。また、Nは、画像サイズを示す。
位置ずれ検出部1fは、逐次近似アルゴリズムで(Δi,Δj)を変化させながら、MR(Δi,Δj)が最小になる(Δi,Δj)を探索する。そして、位置ずれ検出部1fは、探索した(Δi,Δj)を位置ずれ(Δi0,Δj0)として位置ずれ補正部1gに送る。
続いて、アフィン変換部1eが、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)を記憶部から読み出し、そのDSARVA(i,j)を左右に反転した反転画像RDSARVA(i,j)を生成する。そして、アフィン変換部1eは、生成したRDSARVA(i,j)を記憶部に保存する。
続いて、位置ずれ補正部1gが、RDSARVA(i,j)を記憶部から読み出す。また、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fから送られた位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、RDSARVA(i,j)を補正した補正反転画像RDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)を生成する。そして、位置ずれ補正部1gは、生成したRDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)を指標画像生成部1hに送る。
続いて、指標画像生成部1hが、左椎骨動脈の毛細血管相画像DSALVA(i,j)を記憶部から読み出す。そして、指標画像生成部1hは、血流の指標を示す指標画像として、読み出したDSALVA(i,j)と位置ずれ補正部1gから送られたRDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像を生成する。
例えば、指標画像生成部1hは、以下に示す式(6)により、DSALVA(i,j)からRDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで差分画像PFLVA-RVA(i,j)を生成する。
Figure 0005631698
また、例えば、指標画像生成部1hは、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)から左椎骨動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSALVA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで、差分画像PFRVA-LVA(i,j)を生成してもよい。
なお、ここで説明した各画像の組み合わせと指標画像による効果とを整理すると、以下に示す表1のようになる。この表1において、「mask」欄の画像及び「Rmask」欄の画像は、位置ずれ検出部1fによる位置ずれの検出に用いられる。また、「DSA」欄の画像又は「RDSA」欄の画像のいずれか一方が位置ずれ補正部1gによって補正される。また、「DSA」欄に示す画像及び「RDSA」欄に示す画像は、指標画像生成部1hによる差分画像の生成に用いられる。このような画像は治療完了後にルーチンで行われている各血管の確認造影で得られる。そのため造影剤、被曝線量など患者の負担を増やすことはない。
Figure 0005631698
ところで、左右の椎骨動脈は、左脳及び右脳に同時に血液を供給する。そこで、例えば、右椎骨動脈及び左椎骨動脈の両方の造影像を使用するのではなく、いずれか一方の造影像のみから血流の指標画像を生成するようにしてもよい。
この場合には、例えば、アフィン変換部1eが、右椎骨動脈のマスク画像maskRVA(i,j)を左右に反転することで、反転画像RmaskRVA(i,j)を生成する。そして、位置ずれ検出部1fが、maskRVA(i,j)とRmaskRVA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。
続いて、アフィン変換部1eが、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)を左右に反転した反転画像RDSARVA(i,j)を生成する。また、位置ずれ補正部1gが、位置ずれ検出部1fによって検出された位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、RDSARVA(i,j)を補正した補正反転画像RDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)を生成する。
そして、指標画像生成部1hが、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)と位置ずれ補正部1gによって生成されたRDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像を生成する。例えば、指標画像生成部1hは、以下に示す式(7)により、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)と位置ずれ補正部1gによって生成されたRDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像PFRVA(i,j)として生成する。
Figure 0005631698
なお、PFRVA(i,j)やPFLICA-RICA(i,j)の画素値は、非常に小さい値になることが予想されるため、ノイズによる影響を受ける。そこで、例えば、空間フィルタ変換部1iが、PFRVA(i,j)に対して空間的なスムージングフィルターをかけるようにしてもよい。これにより、診断を阻害する要因となるノイズをPFRVA(i,j)から取り除くことができる。
なお、上記と同様の方法により、例えば、指標画像生成部1hが、左椎骨動脈の毛細血管相画像DSALVA(i,j)から左椎骨動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSALVA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで、差分画像PFLVA(i,j)を生成してもよい。この場合には、例えば、アフィン変換部1eが、左椎骨動脈のマスク画像maskLVA(i,j)を左右に反転することで、反転画像RmaskLVA(i,j)を生成する。また、位置ずれ検出部1fが、maskLVA(i,j)とRmaskLVA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。
また、同様に、右内頸動脈又は左内頸動脈のいずれか一方の造影像のみから血流の指標画像を生成することもできる。この場合、例えば、医師が頸部を押さえることで、造影しない方の血管を圧迫する。圧迫の結果、圧迫された血管からの血圧が下がり、造影血管から前交通動脈を通じて反対方向の血管にも血流が流れるようになる。
例えば、指標画像生成部1hが、右内頸動脈の毛細血管相画像DSARICA(i,j)から右内頸動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSARICA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで、差分画像PFRICA(i,j)を生成してもよい。この場合には、例えば、アフィン変換部1eが、右内頸動脈のマスク画像maskRICA(i,j)を左右に反転することで、反転画像RmaskRICA(i,j)を生成する。また、位置ずれ検出部1fが、maskRICA(i,j)とRmaskRICA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。
また、例えば、指標画像生成部1hが、左内頸動脈の毛細血管相画像DSALICA(i,j)から左内頸動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSALICA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで、差分画像PFLICA(i,j)を生成してもよい。この場合には、例えば、アフィン変換部1eが、左内頸動脈のマスク画像maskLICA(i,j)を左右に反転することで、反転画像RmaskLICA(i,j)を生成する。また、位置ずれ検出部1fが、maskLICA(i,j)とRmaskLICA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。
このように、PFRICA(i,j)及びPFLICA(i,j)を用いれば、左内頸動脈又は右内頸動脈のいずれか一方を造影するだけで、左内頸動脈による左脳内への血流又は右内頸動脈による右脳への血流を診断することができる。これにより、被検体である患者への造影剤投与が一回ですむと同時に、短時間で診断を行うことができるようになる。
また、ここでは、脳内における4つの大きな血管系を別々に造影する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、大動脈から一度に造影してもよい。この場合には、アフィン変換部1eが、各動脈のマスク画像maskA(i,j)を左右に反転することで、反転画像RmaskA(i,j)を生成する。また、位置ずれ検出部1fが、maskA(i,j)とRmaskA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。そして、指標画像生成部1hが、各動脈の毛細血管相画像DSAA(i,j)から各動脈の毛細血管相画像を左右に反転した反転画像RDSAA(i−Δi0,j−Δj0)を減算することで、差分画像PFA(i,j)を生成する。これにより、大動脈への一回の造影剤の注入で、各血管系における梗塞の有無を一度に診断することができるようになる。
なお、表1以降で説明した各画像の組み合わせと指標画像による効果とを整理すると、以下に示す表2のようになる。この表1において、「mask」欄の画像及び「Rmask」欄の画像は、位置ずれ検出部1fによる位置ずれの検出に用いられる。また、「DSA」欄の画像又は「RDSA」欄の画像のいずれか一方が位置ずれ補正部1gによって補正される。また、「DSA」欄に示す画像及び「RDSA」欄に示す画像は、指標画像生成部1hによる差分画像の生成に用いられる。
Figure 0005631698
このように、例えば、アフィン変換部1eは、右椎骨動脈のマスク画像maskRVA(i,j)を左右に反転した反転画像RmaskRVA(i,j)と、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)を左右に反転した反転画像RDSARVA(i,j)とを生成する。また、位置ずれ検出部1fは、右椎骨動脈のマスク画像maskRVA(i,j)と反転画像RmaskRVA(i,j)との位置ずれ(Δi0,Δj0)を検出する。また、位置ずれ補正部1gは、検出された位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、反転画像RDSARVA(i,j)を補正した補正反転画像RDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)を生成する。そして、指標画像生成部1hは、血流の指標を示す指標画像として、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)と反転画像RDSARVA(i−Δi0,j−Δj0)との差分画像PFRVA(i,j)を生成する。
または、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fによって検出された位置ずれ(Δi0,Δj0)に基づいて、右椎骨動脈の毛細血管相画像DSARVA(i,j)を補正した補正画像DSARVA(i+Δi0,j+Δj0)を生成してもよい。その場合には、指標画像生成部1hは、補正画像DSARVA(i+Δi0,j+Δj0)と反転画像RDSARVA(i,j)との差分画像をPFRVA(i,j)として生成する。
このような構成によれば、一つの血管のみを造影するだけで血流の指標を示す指標画像が得られるので、被検体である患者の負担を軽減することができる。また、診断に係る時間を短縮することもできる。
ところで、実施例1では、時系列に沿った複数のDSA画像の中から特定した毛細血管相のフレームの相加平均を算出することで毛細血管相画像を生成し、毛細血管相画像と毛細血管相画像を反転した反転画像との差分画像を生成する場合について説明した。すなわち、実施例1では、被検体に造影剤が注入されてから同じ時間が経過した時点での毛細血管相画像及び反転画像が用いられる。
しかしながら、例えば、脳の右側にある血管及び左側にある血管のいずれか一方が梗塞していたような場合には、右側にある血管が造影される時点と左側にある血管が造影される時点とがずれることもある。そこで、例えば、造影剤濃度に関するプロファイルに基づいて左右の時間ずれを補正したうえで、差分画像を生成するようにしてもよい。以下では、このように左右の時間ずれを補正する例を実施例2として説明する。
本実施例2では、サブトラクション部1dは、右内頸動脈が造影された後に連続的に撮像された複数のコントラスト画像contrastRICAn(i,j)それぞれと右内頸動脈のマスク画像maskRICA(i,j)との差分画像を生成することで、複数の右内頸動脈のDSA画像DSARICAn(i,j)を生成する。また、サブトラクション部1dは、左内頸動脈が造影された後に連続的に撮像された複数のコントラスト画像contrastLICAn(i,j)それぞれと左内頸動脈のマスク画像maskLICA(i,j)との差分画像を生成することで、複数の左内頸動脈のDSA画像DSALICAn(i,j)を生成する。
また、アフィン変換部1eは、maskRICA(i,j)を左右に反転した反転画像RmaskRICA(i,j)と、サブトラクション部1dにより生成された複数のDSARICAn(i,j)それぞれを反転した複数の反転画像RDSARICAn(i,j)とを生成する。また、位置ずれ検出部1fは、実施例1と同様に、maskLICA(i,j)とRmaskRICA(i,j)との位置ずれを検出する。
また、位置ずれ補正部1gは、位置ずれ検出部1fにより検出された位置ずれに基づいて、サブトラクション部1dにより生成された複数のDSALICAn(i,j)それぞれを補正した複数の補正画像DSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)を生成する。なお、位置ずれ補正部1gは、アフィン変換部1eにより生成された複数のRDSARICAn(i,j)それぞれを補正した複数の補正反転画像RDSARICAn(i+Δi0,j+Δj0)を生成してもよい。
また、指標画像生成部1hは、アフィン変換部1eにより生成された複数のRDSARICAn(i,j)からなる画像群と位置ずれ補正部1gにより生成された複数のDSARICAn(i−Δi0,j−Δj0)からなる画像群との間で、一方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化と他方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化との時間ずれを同一位置の画素ごとに補正したうえで、一方の画像群と他方の画像群との差分画像を生成する。なお、指標画像生成部1hは、サブトラクション部1dにより生成された複数のDSALICAn(i,j)からなる画像群と位置ずれ補正部1gにより生成された複数のRDSARICAn(i−Δi0,j−Δj0)からなる画像群との間で、時間ずれを同一位置の画素ごとに補正したうえで、一方の画像群と他方の画像群との差分画像を生成してもよい。
図5〜7は、実施例2に係る指標画像生成部1hによる時間ずれの補正及び差分画像の生成を説明するための図である。図5〜7において、縦軸Pは、造影剤濃度を示しており、横軸tは、被検体に造影剤が注入されてからの経過時間を示している。また、実線の曲線11は、RDSARICAn(i,j)からなる画像群における造影剤濃度の経時的な変化を表している。また、点線の曲線12は、DSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)からなる画像群における造影剤濃度の経時的な変化を表している。なお、曲線11及び曲線12は、脳において左右対称な位置における造影剤濃度の変化を表している。例えば、左内頚動脈に血液を供給する血管に梗塞が生じていた場合には、図5に示すように、左内頚動脈が右内頚動脈より遅れて造影されることになる。
このような場合に、指標画像生成部1hは、曲線11と曲線12との差が最小となるように、RDSARICAn(i,j)又はDSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間を補正する。例えば、指標画像生成部1hは、図6に示すように、曲線11と曲線12との差が最小となるように、DSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間をずらす補正を行う。例えば、指標画像生成部1hは、RDSARICAn(i,j)の時間をt0、DSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間をt0−Δtとし、Δtを変えながら曲線11と曲線12との相関度を算出する。そして、指標画像生成部1hは、曲線11と曲線12との相関度が最も高くなるΔtの値を特定することで、DSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間を補正する。なお、指標画像生成部1hは、RDSARICAn(i,j)の時間を補正してもよい。
その後、指標画像生成部1hは、一方の画像群における造影剤濃度と他方の画像群における造影剤濃度との差の最大値を同一位置の画素ごとに抽出し、抽出した各最大値を用いて差分画像を生成する。例えば、図6に示すように、指標画像生成部1hは、曲線11と曲線12との差が最小となるようにDSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間を補正したのちに、同一位置の画素ごとに、RDSARICAn(i,j)とDSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)との間の造影剤濃度の差を算出する。そして、指標画像生成部1hは、画素ごとに算出した造影剤濃度の最大値dを用いて差分画像を生成する。これにより、左右で造影剤濃度の差が大きい部分が強調された差分画像が得られる。
または、指標画像生成部1hは、一方の画像群における造影剤濃度と他方の画像群における造影剤濃度との差の総和を同一位置の画素ごとに算出し、算出した各総和を用いて差分画像を生成してもよい。例えば、図7に示すように、指標画像生成部1hは、曲線11と曲線12との差が最小となるようにDSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)の時間を補正したのちに、同一位置の画素ごとに、RDSARICAn(i,j)とDSALICAn(i−Δi0,j−Δj0)との間の造影剤濃度の差の総和Sを算出する。そして、指標画像生成部1hは、画素ごとに算出した造影剤濃度の差の総和Sを用いて差分画像を生成する。これにより、左右で造影剤濃度の差が大きい部分が強調された差分画像が得られる。
なお、指標画像生成部1hは、複数のDSALICAn(i,j)からなる画像群と複数のRDSARICAn(i,j)からなる画像群とを用いて、一方の画像群と他方の画像群との間で時間ずれを補正したうえで、一方の画像群と他方の画像群との差分画像を生成してもよい。
上述したように、本実施例2によれば、造影剤濃度に関するプロファイルに基づいて左右の時間ずれが補正されたうえで差分画像が生成されるので、医用画像における被検体の病変領域をより精度よく描出することができる。なお、ここでは、造影剤濃度に関するプロファイルに基づいて左右の時間ずれを補正する場合について説明した。しかし、例えば、造影剤濃度の変化の速さに関するプロファイルに基づいて、左右の時間ずれを補正するようにしてもよい。
なお、上記実施例2では、図6及び7に示したように、造影剤濃度が低下する後半部分において、曲線11と曲線12とが交差するように左右の造影剤濃度が変化する場合について説明した。しかし、造影される時間の長さが左右で大きく異なるような場合には、後半部分で曲線11と曲線12とが交差しない場合も考えられる。そのような場合には、例えば、指標画像生成部1hは、曲線11と曲線12との差が最小となるように各画像の時間ずれを補正したのちに、いずれか一方の曲線がピークに達するまでの期間内で造影剤濃度の差の最大値d又は総和Sを求めるようにしてもよい。
また、上記実施例2では、右内頸動脈及び左内頸動脈の両方のDSA画像を用いる場合について説明した。しかし、上記実施例2は、例えば、右内頸動脈及び左内頸動脈のいずれか一方のDSA画像、又は、右椎骨動脈及び左椎骨動脈の両方又は一方のDSA画像を用いても同様に実施することが可能である。
1 医用画像処理装置
1e アフィン変換部
1f 位置ずれ検出部
1g 位置ずれ補正部
1h 指標画像生成部

Claims (10)

  1. 血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成する画像反転部と、
    前記第1の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
    前記位置ずれ検出部により検出された位置ずれに基づいて、前記第2の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成する位置ずれ補正部と、
    前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第2の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する差分画像生成部と
    を備える、医用画像処理装置。
  2. 前記血管が造影された後に連続的に撮像された複数のX線画像それぞれと前記第1の医用画像との差分画像を生成することで複数の第2の医用画像を生成する医用画像生成部をさらに備え、
    前記画像反転部は、前記第1の反転画像と、前記複数の第2の医用画像それぞれを反転した複数の第2の反転画像とをそれぞれ生成し、
    前記位置ずれ補正部は、前記位置ずれ検出部により検出された位置ずれに基づいて、前記複数の第2の医用画像それぞれを補正した複数の補正画像、又は、前記複数の第2の反転画像それぞれを補正した複数の補正反転画像を生成し、
    前記差分画像生成部は、前記複数の第2の反転画像からなる画像群と前記複数の補正画像からなる画像群との間、又は、前記複数の第2の医用画像からなる画像群と前記複数の補正反転画像からなる画像群との間で、一方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化と他方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化との時間ずれを同一位置の画素ごとに補正したうえで、一方の画像群と他方の画像群との差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記差分画像生成部は、前記一方の画像群における造影剤濃度と前記他方の画像群における造影剤濃度との差の最大値を同一位置の画素ごとに抽出し、抽出した各最大値を用いて前記差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記差分画像生成部は、前記一方の画像群における造影剤濃度と前記他方の画像群における造影剤濃度との差の総和を同一位置の画素ごとに算出し、算出した各総和を用いて前記差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  5. 第1の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記第1の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成する画像反転部と、
    前記第1の血管とは異なる第2の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第3の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出する位置ずれ検出部と、
    前記位置ずれ検出部により検出された位置ずれに基づいて、前記第2の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第3の医用画像とから生成された差分画像である第4の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成する位置ずれ補正部と、
    前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第4の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する差分画像生成部と
    を備える、医用画像処理装置。
  6. 前記第1の血管が造影された後に連続的に撮像された複数のX線画像それぞれと前記第1の医用画像との差分画像を生成することで複数の第2の医用画像を生成し、前記第2の血管が造影された後に連続的に撮像された複数のX線画像それぞれと前記第3の医用画像との差分画像を生成することで複数の第4の医用画像を生成する医用画像生成部をさらに備え、
    前記画像反転部は、前記第1の反転画像と、前記複数の第2の医用画像それぞれを反転した複数の第2の反転画像とをそれぞれ生成し、
    前記位置ずれ補正部は、前記位置ずれ検出部により検出された位置ずれに基づいて、前記複数の第4の医用画像それぞれを補正した複数の補正画像、又は、前記複数の第2の反転画像それぞれを補正した複数の補正反転画像を生成し、
    前記差分画像生成部は、前記複数の第2の反転画像からなる画像群と前記複数の補正画像からなる画像群との間、又は、前記複数の第4の医用画像からなる画像群と前記複数の補正反転画像からなる画像群との間で、一方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化と他方の画像群における造影剤濃度の経時的な変化との時間ずれを同一位置の画素ごとに補正したうえで、一方の画像群と他方の画像群との差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記差分画像生成部は、前記一方の画像群における造影剤濃度と前記他方の画像群における造影剤濃度との差の最大値を同一位置の画素ごとに抽出し、抽出した各最大値を用いて前記差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記差分画像生成部は、前記一方の画像群における造影剤濃度と前記他方の画像群における造影剤濃度との差の総和を同一位置の画素ごとに算出し、算出した各総和を用いて前記差分画像を生成する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  9. 血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成し、
    前記第1の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出し、
    前記検出された位置ずれに基づいて、前記第2の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成し、
    前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第2の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する
    ことを含む、医用画像処理方法。
  10. 第1の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第1の医用画像を被検体の左右方向に反転した第1の反転画像と、前記第1の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第1の医用画像とから生成された差分画像である第2の医用画像を被検体の左右方向に反転した第2の反転画像とを生成し、
    前記第1の血管とは異なる第2の血管が造影される前に撮像されたX線画像である第3の医用画像と前記第1の反転画像との位置ずれを検出し、
    前記検出された位置ずれに基づいて、前記第2の血管が造影された後に撮像されたX線画像と前記第3の医用画像とから生成された差分画像である第4の医用画像を補正した補正画像、又は、前記第2の反転画像を補正した補正反転画像を生成し、
    前記第2の反転画像と前記補正画像との差分画像、又は、前記第4の医用画像と前記補正反転画像との差分画像を生成する
    ことを含む、医用画像処理方法。
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