JP5631564B2 - 綴じ具 - Google Patents

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Description

この発明は、書類などの綴じ具に関する。
従来、2枚のプレートに半リング状の綴じ部材を設け、当該2枚のプレートをハウジングの中で平行に組み付け、2枚のプレートを回動させることで、半リング状の綴じ部材を合わせて書類などを綴じる綴じ具が知られている(例えば特許文献1の図15〜図19参照)。
米国特許第7275886号明細書
しかし、上記したような従来の綴じ具は、種々の問題点があった。
(1)2枚のプレートの位置決めが難しく、プレートをハウジングに組み付けることが困難であるという問題点があった。
(2)各プレートは、綴じ具における他のプレートと接触する辺の延在方向(通常綴じ具の長手方向)の相対位置は、ハウジングに設けられた綴じ部材が貫通される穴部と綴じ部材とが当接することで規制される。従って、当該穴部は綴じ部材の径(幅)と略同一な大きさに限定される。このため、ハウジング形状や上記穴部の形状が限定されてしまうだけでなく、ハウジングの大きさも限定されていた。例えば、日本で一般的に採用されている一対の綴じ部材の間隔が8cmの規格では、ハウジングが8cm以上ないと上記穴部を形成できない。一対の穴部間のハウジングをなくした場合、それぞれの穴部側のハウジングを表紙に取り付けるために、ハウジングを上記延在方向に対して直交方向に(幅広方向に)大きくする必要が出てしまい、表紙との接着箇所も増えてしまい、さらには多くの場合綴じ具は背表紙内面側に取り付けられるために背幅が広がってしまい、現実的でない。
(3)上記の通り、綴じ具において綴じ部材が相対移動しようとする力はプレートに設けられた穴部に加わる。従って、多量の書類等を綴じた場合や落下衝撃が加わった場合など、綴じ具において綴じ部材が相対的に移動しようとする際に、その相対移動方向の力はプレートに設けられた上記穴部に係ることになる。一方、綴じ部材(リング)の数は規格上決まっているため(例えば日本において標準的な綴じ部材の数は2つ)、綴じ部材側からの力が上記穴部に集中してしまい、上記穴部が変形してしまう可能性があるという問題点があった。このように上記穴部が変形してしまった場合、2つのプレートの相対位置の規制ができなくなり、対になる綴じ部材がかみ合わなくなり、書類を綴じられなくなってしまうという可能性もあった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みなされたものである。
本発明に係る綴じ具は、表紙体に取り付けられるハウジングと、ハウジングに回動可能に支持され、第1綴じ部材を連結した第1連結部材と、ハウジングに回動可能に支持され、第1綴じ部材と先端部同士を接近することにより閉塞状態を形成するとともに先端部同士を離すことにより開放状態を形成する第2綴じ部材を連結した第2連結部材と、を備える。
ハウジングは、第1連結部材及び第2連結部材を支持するときにこれらと当接する位置にそれぞれ係合孔を備える。
第1連結部材及び第2連結部材は、係合孔に対応する位置に係合突起を備え、当該係合突起が係合孔に対して各連結部材の綴じ具の長手方向への移動を規制するように係合することによりハウジングに支持され、係合突起と係合孔とが連結した箇所が、第1連結部材及び第2連結部材が前記ハウジングに対して回動するときの回動軸を形成し、当該第1連結部材及び第2連結部材の当該係合突起が設けられた側の反対側が、他方の連結部材と当接されている
これにより、連結部材をハウジングに組み付ける際に、連結部材の係合突起を係合孔に係合させるだけで、連結部材の組み付けの位置決めをすることができる。
本発明に係る綴じ具は、表紙体に取り付けられるハウジングと、ハウジングに回動可能に支持された第1綴じ部材と、ハウジングに回動可能に支持されるとともに、第1綴じ部材と先端部同士を接近することにより閉塞状態を形成するとともに、先端部同士を離すことにより開放状態を形成する第2綴じ部材とを備える。
また、綴じ具には、第1綴じ部材を連結する第1連結部材と、第2綴じ部材を連結する第2連結部材とを備える。
ハウジングには、第1連結部材及び第2連結部材と当接する位置にそれぞれ1以上の係合孔を備える。
第1連結部材及び第2連結部材には、それぞれ、ハウジングと当接する側において、係合孔に対応する位置に、係合孔に係合される係合突起が設けられおり、当該各係合突起が対応する係合孔と係合され、当該第1連結部材及び第2連結部材の当該係合突起が設けられた側の反対側が、他方の連結部材と当接されている。
これにより、連結部材をハウジングに組み付ける際に、連結部材の係合突起を係合孔に係合させるだけで、連結部材の組み付けの位置決めをすることができる。
係合孔は、ハウジングを切り込むことにより形成される係合片に設けられる。
係合片は、係合孔がハウジングの外縁よりも相対的に内側となるように折り曲げられている。
係合孔は、ハウジングを切り込むことにより形成される係合片に設けられる。
係合片は、係合孔がハウジングの外縁よりも相対的に内側となるように折り曲げられている。
これにより、連結部材が回動する際に、係合片が邪魔にならないようにすることができる。
ハウジングは、表紙体と対向する側が開口される。
これにより、ハウジングが開口されていない場合に比べ、ハウジング内に各パーツを組み付けやすくなり、綴じ具の製造を容易にすることができる。
ハウジングの開口側には、第1綴じ部材と第2綴じ部材とを開放状態にするために、第1連結部材及び第2連結部材の当接部分をハウジング側に常時付勢する付勢手段を取り付けるための付勢手段取付手段が設けられる。
これにより、付勢手段をハウジングに組み付ける際に、簡単に組み付けることができる。
また、綴じ部材が開放状態と閉塞状態とに回動する際に動かない固定された部分に付勢手段を取り付けることができ、付勢手段を安定的に所定位置に維持することができる。
綴じ具は、ハウジングの裏側に第1連結部材及び第2連結部材が当接した状態で係合突起を係合孔に係合させることで、ハウジングと第1連結部材及び第2連結部材とが組み付けられ、当該ハウジングと第1連結部材及び第2連結部材とが組み付けられた状態において、付勢手段が付勢手段取付手段に取り付けられることにより形成される。
これにより、各パーツをハウジングの開口から順次組み付けるだけで留め具を製造することができる。
本願各発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、連結部材をハウジングに組み付ける際に、連結部材の係合突起を係合孔に係合させるだけで、連結部材の組み付けの位置決めをすることができ、綴じ具の製造を容易にすることができる。
また、係合突起を係合孔に係合することにより、各連結部材の綴じ具の長手方向への移動を、ハウジングに設けられた切り欠き部に綴じ部材を引っ掛けることに頼らずに規制することができる。これにより、ハウジングの形状の自由度を高くすることができ、又、ハウジングの大きさを大幅に小さくすることができる。
また、係合突起を係合孔に係合させることにより、ハウジングに設けられた切り欠き部に綴じ部材を引っ掛ける場合よりも、ファイルを落下させた場合などの衝撃に強くすることができる。
綴じ具をファイルに取り付けた状態を示す斜視図である。図1に、本願における方向(X方向、Y方向、Z方向)を規定した矢印を記す。 綴じ具の閉塞状態を示す斜視図である。 綴じ具の分解斜視図である。 綴じ具の閉塞状態の平面図である。 綴じ具の底面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図4のD−D線に沿う断面図である。 綴じ具の開放状態を示す斜視図である。 図9に対応し、綴じ具の開放状態の断面図である。 ハウジングの平面図である。 図12のE−E線に沿う断面図である。 図12のF−F線に沿う断面図である。 図12のG−G線に沿う断面図である。 図12のH−H線に沿う断面図である。 図15の状態に、連結部材を組み付けた場合のハウジングの状態を示す断面図である。 第1連結部材の平面図である。 図18のI−I線に沿う断面図である。 図18のJ−J線に沿う断面図である。 第2連結部材の平面図である。 図21のK−K線に沿う断面図である。 図21のL−L線に沿う断面図である。 付勢手段の斜視図である。 付勢手段の平面図である。 付勢手段の側面図である。 閉塞装置の斜視図である。
本発明の実施例を、図面を用いて以下に説明する。
この実施例に係るファイル10は、図1に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
(1)表紙体100
(2)綴じ具200
(表紙体100)
表紙体100は、図1に示すように、例えば、裏表紙101と、裏表紙101の側縁に連なる背表紙102と、背表紙102の側縁に連なる表表紙103とから構成され、1枚の板状部材から形成されるものである。
なお、1枚の板状部材から形成される場合に限定されず、裏表紙101、背表紙102、表表紙103をそれぞれ別の板状部材で構成し、それぞれを接着して表紙体100を形成するようにしても良い。
(綴じ具200)
綴じ具200は、書類などを閉じるものであり、図1に示すように、背表紙102の長手方向に延びるとともに、背表紙102の内側に、例えば、リベットR1を介して取り付けられる。
なお、本実施の形態では、綴じ具200は、背表紙102に取り付けられるが、背表紙102に限定されず、裏表紙101や、表表紙103に取り付けられても良い。
綴じ具200は、図2及び図3に示すように、次の各部を備える。
(1)ハウジング210
(2)綴じ部材220,221
(3)連結部材230,231
(4)付勢手段240
(5)閉塞装置250
(ハウジング210)
ハウジング210は、例えば鋼材から構成され、綴じ具200が背表紙102に取り付けられる際に、当該背表紙102の長手方向に延びるように形成されるものである。
ハウジング210は、図12及び図13に示すように、次の各部を備える。
(1)開放部211
開放部211は、図14〜16に示すように、背表紙102と対向するハウジング210の下面側を開口して設けられ、ハウジング210を短手方向(左右方向;Y方向)の中央部を最大高さ(Z方向)とするように湾曲形状とすることにより形成される。
これにより、ハウジング210に開放部211を備えず、ハウジング210を円筒形状に構成した場合に比べ、材料を節約することができ、又、ハウジング210の下面側が開放されているため、ハウジング210に連結部材230,231を組み付ける作業を簡単にすることができる。
(2)係合片212
係合片212は、図14〜図16に示すように、開放部211の側縁を切り込み、当該切り込まれた部分を係合孔213がハウジング210の外縁よりも相対的に内側(略Y方向)となるように折り曲げ、先端部を外側(略−Z方向)に折り曲げた断面く字状に形成されたものである。
なお、係合片212は、連結部材230,231をハウジング210内に組み付ける際に、図16に示す状態から図17に示す状態に、内側(略Y字方向)に折り曲げられる。
係合片212は、図13に示すように、例えばハウジング210の長手方向に2個設けられる。
また、係合片212には、図15に示すように、係合突起232が挿入される係合孔213を備える。
係合孔213は、複数個、例えばハウジング210の長手方向(X方向)に2個設けられ、例えば四角形状に構成される。
これにより、連結部材230,231をハウジング210に組み付ける際に、連結部材230,231の係合突起232を係合孔213に係合させるだけで、連結部材230,231の組み付けの位置決めをすることができる。
また、係合突起232を係合孔213に係合することにより、各連結部材230,231の綴じ具200の長手方向への移動を、ハウジング210に設けられた切り欠き部216に綴じ部材220,221を引っ掛けることに頼らずに規制することができる。これにより、ハウジング210の形状の自由度を高くすることができ、又、ハウジング210の大きさを大幅に小さくすることができる。
また、係合突起232を係合孔213に係合させることにより、ハウジング210に設けられた切り欠き部216に綴じ部材220,221を引っ掛ける場合よりも、ファイル10を落下させた場合などの衝撃に強くすることができる。
なお、係合孔213ではなく、係合突起232が挿入される切り欠きであっても良いが、孔形状とすることで、ハウジング210を薄板の金属板により形成した場合であっても係合片212の強度を保つことができるという利点がある。
また、係合孔213は、係合突起232と係合することにより、連結部材230,231を回動させるヒンジとしての機能を有する。
(3)折り曲げ片214
折り曲げ片214は、図13及び図14に示すように、ハウジング210の開放部211の両側縁を内側に折り曲げたものである。
これにより、付勢手段240を保持することができるようにするとともに、ハウジング210の強度を高めることができる。
(4)フック部215
フック部215は、付勢手段取付手段の一例であって、図5及び図13に示すように、折り曲げ片214の一側縁に設けられ、付勢手段240を引っ掛けるものである。
なお、折り曲げ片214の一側縁に設けられる場合に限定されず、両側縁に設けられても良い。
これにより、付勢手段240を簡単に組み付けることができる。また、付勢手段240を外れにくくすることができる。
(5)切り欠き部216
切り欠き部216は、図2及び図3に示すように、ハウジング210の側縁を切り欠いて設けられ、綴じ部材220,221を通すためのものである。
切り欠き部216は、連結部材230,231をハウジング210に組み付ける際には、連結部材230,231の組み付けの位置決めを補助する。連結部材230,231がハウジング210に組み付けられた後も当該綴じ部材220,221がぐらつくことがないように相対位置決めを補助している。
なお、切り欠き部216の切り欠き幅は、綴じ部材220,221と当接する幅とすることが望ましい。これにより、連結部材230,231側とハウジング210との当接箇所が多くなり、例えば綴じ具200の落下時など多大な力が連結部材230,231にかかった際、ハウジング210に係合孔213、切り欠き部216を通してその力が分散して伝わるため、綴じ具200の耐久性を極めて高くすることができる。
なお、切り欠き部216は、ハウジング210の側縁を切り欠いて設けられる場合に限定されず、孔であっても良い。孔とした場合は、ハウジング210の強度を高めるという利点はある。一方、本実施例のように切り欠き形状にした場合には、組み付け時に綴じ部材220,221を通しやすいという利点がある。
(6)固定部217
固定部217は、図2及び図3に示すように、ハウジング210の長手方向(X方向)の端部に設けられ、背表紙102と接触するように平面形状に構成されている。
また、固定部217には、図2及び図3に示すように、留め具を背表紙102に取り付けるためのリベットR1用の孔217aが設けられている。
(7)閉塞装置設置口218
閉塞装置設置口218は、図12及び図13に示すように、ハウジング210の略中央に設けられ閉塞装置250が設置されるものである。
閉塞装置設置口218は、図12及び図13に示すように、ハウジング210の略中央を長手方向(X方向)に切り込み、当該切り込んだ部分をハウジング210の上方(Z方向)に折り曲げることにより形成される。
また、図2及び図3に示すように、閉塞装置設置口218は、閉塞装置250の軸受けとしても機能する。
(綴じ部材220,221)
綴じ部材220,221は、図2及び図3に示すように、ハウジング210に回動可能に支持された複数の第1綴じ部材220とハウジング210に回動可能に支持されるとともに、第1綴じ部材220と先端部同士を接近することにより閉塞状態を形成するとともに、先端部同士を離すことにより開放状態を形成する複数の第2綴じ部材221とから構成される。
綴じ部材220,221は、連結部材230,231を回動させることにより、開放状態と閉塞状態とに回動される。
なお、綴じ部材220,221は、複数の場合に限定されず、単数であっても良い。
第1綴じ部材220と第2綴じ部材221とは、図7〜9に示すように、それぞれ半円弧状をなし、先端部同士を接触することでリング状をなすように構成されている。
なお、第1綴じ部材と第2綴じ部材は、閉塞状態で連続していれば足り、例えばD形状にすることもできる。
第1綴じ部材220と第2綴じ部材221とは、図3に示すように、基端部側を連結部材230,231の上面にそれぞれかしめ加工などにより固着される。
第1綴じ部材220と第2綴じ部材221との先端部側は、ハウジング210の切り欠き部216を通してハウジング210の外に延出され、綴じ具200の取付面たる背表紙102の内向面より略垂直に(略Z方向に)立ち上がるように構成されている。
第1綴じ部材220と第2綴じ部材221の何れか一方、例えば第1綴じ部材220の先端は、図10及び図11に示すように、凸状に形成され、他方、例えば第2綴じ部材221の先端は、図10及び図11に示すように、凹状に形成される。
これにより、閉塞状態において第1綴じ部材220の先端が第2綴じ部材221の先端に入り込み、先端部同士に段差を無くし、綴じ具200に綴じられた書類などをめくる際に、引っ掛かることを防止することができる。
なお、綴じ部材の先端をS字状にすれば、第1綴じ部材と第2綴じ部材を共通化するもできる。
(連結部材230,231)
第1、第2連結部材230,231は、綴じ部材220,221が連結(接続)され、両者が当接する位置がZ方向に移動することで(当該当接する位置と対の側がハウジング210に対して回動することで)綴じ部材220,221をハウジング210に対して回動させ、開放状態から閉塞状態への移動を実現させる。
また、第1、第2連結部材230,231は、図18及び図21に示すように、矩形状のX方向に細長い形状に構成されている。両部材は、図5に示すように、X方向の一辺が当接している(開放部211の長手方向(X方向)に沿って平行に設置される。)。
第1連結部材230と第2連結部材231とは、図18及び図21に示すように、次の各部を備える。
(1)係合突起232
係合突起232は、図18及び図21に示すように、第1連結部材230と第2連結部材231との一縁側(ハウジング210と当接する側)の係合孔213に対応する位置に、例えば係合孔213と同数の2個設けられ、第1連結部材230及び第2連結部材231の長手方向(X方向)に直交する向き(Y方向)に突出し、係合孔213に係合されるものである。
これにより、第1連結部材230と第2連結部材231をハウジング210に組み付ける際に、第1連結部材230と第2連結部材231の係合突起232を係合孔213に係合させるだけで、第1連結部材230と第2連結部材231の組み付けの位置決めをすることができる。
また、係合突起232は、係合孔213と係合することにより、第1連結部材230と第2連結部材231を回動させるヒンジとしての機能を有する。
(2)接続片233
接続片233は、図18及び図21に示すように、第1連結部材230と第2連結部材231との係合突起232の他縁側に複数個、例えば4個設けられ、第1連結部材230と第2連結部材231の一方が他方と結合するためのものである。
具体的には、図18に示すように、第1連結部材230の上下方向(X方向)両端部に2個ずつ設けられ、図19及び図20に示すように、一方は、第1連結部材230の上面の上側(+Z方向)に向けて形成され、他方は、上面の下側(−Z方向)に向けて形成される。
また、図21に示すように、第2連結部材231にも接合片233が上下方向(X方向)両端部に2個ずつ設けられている。図22及び図23に示すように、一方は、第1連結部材230の接続片233とは逆方向(第2連結部材231との上面の下側(−Z方向))に向けて形成され、他方は、第1連結部材230の接続片233とは逆方向(上面の上側(Z方向))に向けて形成される。
これにより、第1連結部材230と第2連結部材231との対応する接続片233同士が第1連結部材230と第2連結部材231の上側と下側とから結合して、第1連結部材230と第2連結部材231との結合力を高めることができるとともに、一方の連結部材230,231が回動すると他方の連結部材230,231も連動して回動させることができる。
また、第1連結部材230と第2連結部材231との少なくとも一方、例えば第1連結部材230には、図3及び図18に示すように、他に、次の各部を備える。
(3)盛上部234
盛上部234は、図3及び図18に示すように、第1連結部材230と第2連結部材231との少なくとも一方、例えば第1連結部材230の長手方向(X方向)の略中央部の上面側(Z方向)に設けられ、閉塞装置250により押し下げられる(−Z方向に相対移動させられる)ものである。
具体的には、図6及び図7に示すように、綴じ具200が閉塞状態の場合は、閉塞装置250のカム252が盛上部234に接触して押し下げ、第1連結部材230と、第1連結部材230に接続片233により結合した第2連結部材231とを回動させて、第1綴じ部材220と第2綴じ部材221の閉塞状態を保持する。
(付勢手段240)
付勢手段240は、図3及び図5に示すように、ハウジング210の長手方向の略中央の開放部211に配置され、図11に示すように、第1綴じ部材220及び第2綴じ部材221とを常時開放状態にすべく、両連結部材の当接部をハウジング210側(Z方向)に付勢するものである。
例えば、付勢手段240は、全体が一本の鋼製の線材を、図24〜図26に示すように折り曲げたものである。
具体的には、図25に示すように、1本の鋼製の線材を略M字状に折り曲げ、一側端部を第1部241、他側端部を第2部242、第1部241から連続する幅方向を第3部243、第2部242から連続する幅方向を第4部244、第3部243と第4部244とから連続する幅方向中央部を第5部245として形成されている。そして、第5部245は、第3部243と第4部244とから図26に示すように所定の傾斜(例えば約25度)を有するように折り曲げて形成され、線材に弾性力を付している。
また、第1部241と第2部242とは、中心線Mに対し、第2部242の方をより斜めに折り曲げている。さらに、第3部243と第4部244とは、第4部244の方をより長くさせるように折り曲げられている。
これにより、図5に示すように、下面側に隙間を有する盛上部234を、長手方向の上側と下側とから挟んで裏側から支えるようにするため、効率的に連結部材230,231に付勢することができる。
なお、付勢手段240は、線材を折り曲げたものに限定されず、板ばねやコイルばねなどであっても良い。
付勢手段240は、図5及び図7に示すように、第3部243と第4部244とを、折り曲げ片214と連結部材230,231のうち盛上部234が設けられた一方例えば第1連結部材230との間に差し込み、その後、第1部241と第2部242とを相互に略平行となるように変形させた後に、図5に示すように、第1部241と第2部242との端部をフック部215に引っ掛けることで、ハウジング210に組み付けられる。
(閉塞装置250)
閉塞装置250は、閉塞装置設置口218内に設置され、付勢手段240に抗し、第1連結部材230及び第2連結部材231を回動させて、第1綴じ部材220と第2綴じ部材221とを閉塞状態に保持するものである。
閉塞装置250は、本実施の形態では、図3及び図27に示すように、操作レバー251とカム252とから構成される。
操作レバー251は、図3及び図27に示すように、綴じ部材220,221を開閉する金属製の棒状のものであり、ハウジング210に接続される基端部251aと、操作レバー251の先端側を起立させて設けた逆L字状の操作端部251bとからなる。
カム252は、図3及び図27に示すように操作レバー251の基端部251aに設けられ、操作レバー251の操作量に応じて綴じ部材220,221の開閉度を調整するものであり、所定角度に形成されたカム面252aと、操作レバー251の基端部251aが差し込まれる孔252bと、カム252を固定して回転させるリベットR2を通す軸孔252cとが設けられている。
これにより、カム252が操作レバー251の操作量に応じて閉塞装置設置口218に接続されたリベットR2を中心に回転し、カム面が盛上部234に当たり連結部材230,231を押し下げ、綴じ部材220,221を閉塞状態にすることができる。
なお、綴じ具200は、閉塞装置250として操作レバー251とカム252を用いるものに限定されず、使用者が直接綴じ部材220,221を掴んで、綴じ部材220,221を回動させて開放状態と閉塞状態とに移行させるようにしても良い。
(製造工程)
つぎに、図を用いて、綴じ具200の製造工程について説明する。
まず、操作レバー251の基端部251aをカム252の孔252bに差し込み、リベットR2を軸孔252cに通し、図27に示すように閉塞装置250を組み立てる。
その後、組み立てられた閉塞装置250をハウジング210の開放部211から閉塞装置設置口218内に設置する。
つぎに、各連結部材230,231をハウジング210の開放部211からハウジング210内に配置し、各綴じ部材220,221をハウジング210の切り欠き部216に通し、各連結部材230,231をハウジング210に仮設置する。
その後、係合片212を図16に示す状態から図17に示す状態に折り曲げ、係合孔213と係合突起232とを係合させて、各連結部材230,231をハウジング210に組み付ける。
つぎに、連結部材230,231の下側から付勢手段240を組み付ける。
具体的には、図5及び図7に示すように、付勢手段240の第3部243と第4部244とを、折り曲げ片214と第1連結部材230との間に差し込み、その後、第1部241と第2部242とを相互に略平行となるように変形させた後に、図5に示すように、第1部241と第2部242との端部をフック部215に引っ掛けることで、ハウジング210に組み付けられる。
このように、本実施の形態によれば、各部材をハウジング210の開放部211から順次組み付けるだけで良いようにすることができる。
(動作)
つぎに、図を用いて、綴じ具200の動作について説明する。
まず、図10及び図11に示す開放状態では、付勢手段240が、第1連結部材230と、当該第1連結部材230と接続片233で結合された第2連結部材231とを断面逆V字形状に付勢している。
その後、操作レバー251を操作して、カム252のカム面252aが図6に示すように盛上部234を押し下げることにより、係合片212と係合孔213とをヒンジとして、第1連結部材と、
当該第1連結部材230と接続片233で結合された第2連結部材231とが回動する。
操作レバー251を図6の状態まで操作すると、綴じ部材220,221の先端部分同士が接触し、閉塞状態になる。また、カム面252aが切り替わり、付勢手段240に抗し、当該閉塞状態を保持する。
綴じ具200を開放状態にする場合は、上述の操作の逆をする。すなわち、図6の状態の操作レバー251を操作すると、カム面252aが切り替わり、付勢手段240により第1連結部材230と第2連結部材とが断面逆V字状に付勢される。
10 ファイル
100 表紙体 101 裏表紙
102 背表紙 103 表表紙
200 綴じ具 210 ハウジング
211 開放部 212 係合片
213 係合孔 214 折り曲げ片
215 フック部 216 切り欠き部
217 固定部 217a 孔
218 閉塞装置設置口 220,221 綴じ部材
230,231 連結部材 232 係合突起
233 接続片 234 盛上部
240 付勢手段 250 閉塞装置
251 操作レバー 251a 基端部
251b 操作端部 252 カム
252a カム面 252b 孔
252c 軸孔
R1,2 リベット

Claims (3)

  1. 表紙体に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングに回動可能に支持され、第1綴じ部材を連結した第1連結部材と、
    前記ハウジングに回動可能に支持され、前記第1綴じ部材と先端部同士を接近することにより閉塞状態を形成するとともに先端部同士を離すことにより開放状態を形成する第2綴じ部材を連結した第2連結部材と、を備える綴じ具であって、
    前記ハウジングは、
    第1連結部材及び第2連結部材を支持するときにこれらと当接する位置にそれぞれ係合孔を備え、
    前記第1連結部材及び第2連結部材は、
    前記係合孔に対応する位置に係合突起を備え、当該係合突起が前記係合孔に対して各連結部材の綴じ具の長手方向への移動を規制するように係合することによりハウジングに支持され、
    前記係合突起と係合孔とが連結した箇所が、前記第1連結部材及び前記第2連結部材が前記ハウジングに対して回動するときの回動軸を形成し、
    当該第1連結部材及び第2連結部材の当該係合突起が設けられた側の反対側が、他方の連結部材と当接されている、
    綴じ具。
  2. 表紙体に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングに回動可能に支持された第1綴じ部材と、
    前記ハウジングに回動可能に支持されるとともに、前記第1綴じ部材と先端部同士を接近することにより閉塞状態を形成するとともに、先端部同士を離すことにより開放状態を形成する第2綴じ部材とを備える綴じ具であって、
    前記綴じ具には、
    前記第1綴じ部材を連結する第1連結部材と、
    前記第2綴じ部材を連結する第2連結部材とを備え、
    前記ハウジングには、
    第1連結部材及び第2連結部材と当接する位置にそれぞれ1以上の係合孔を備え、
    前記第1連結部材及び第2連結部材には、
    それぞれ、前記ハウジングと当接する側において、前記係合孔に対応する位置に、前記係合孔に係合される係合突起が設けられおり、
    当該各係合突起が対応する前記係合孔と係合され、
    当該第1連結部材及び第2連結部材の当該係合突起が設けられた側の反対側が、他方の連結部材と当接されており、
    前記係合孔は、
    前記ハウジングを切り込むことにより形成される係合片に設けられ、
    前記係合片は、前記係合孔が前記ハウジングの外縁よりも相対的に内側となるように折り曲げられていることを特徴とする綴じ具。
  3. 請求項2に記載の綴じ具であって、
    前記ハウジングは、
    前記表紙体と対向する側が開口され、
    当該ハウジングの開口側には、
    前記第1綴じ部材と第2綴じ部材とを開放状態にするために、前記第1連結部材及び前記第2連結部材の当接部分をハウジング側に常時付勢する付勢手段を取り付けるための付勢手段取付手段が設けられ、
    前記綴じ具は、
    前記ハウジングの裏側に前記第1連結部材及び第2連結部材が当接した状態で前記係合突起を前記係合孔に係合させることで、前記ハウジングと前記第1連結部材及び第2連結部材とが組み付けられ、
    当該ハウジングと第1連結部材及び第2連結部材とが組み付けられた状態において、前記付勢手段が前記付勢手段取付手段に取り付けられることにより形成される綴じ具。
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